二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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【ポケモン対戦小説】BOHパ対戦記録譚
日時: 2016/12/29 15:48
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: U7ARsfaj)
参照: https://www.youtube.com/watch?v=cSKjiY3FnrQ

 はじめましての方は初めまして、そうでない方はこんにちは、モノクロです。
 本作品は前作『バトル・オブ・ホウエン対戦記』に続く続編作品です。前作ネタなどもあると思いますが、今作だけでも内容は分かるように努めています。
 前作の続編ということで、基本形式は前作と変わりませんが、今作はポケモン対戦をするにあたって、BOH——バトル・オブ・ホウエン縛りで対戦します。
 バトル・オブ・ホウエン縛りというのは、前作品で題材にしたインターネット大会『Battle of Hoenn〜バトル・オブ・ホウエン』に出場可能なポケモンのみを使用する、という意味です。バトル・オブ・ホウエンに出場できるのは、ホウエン図鑑に登録されているポケモンのみ、作中に出て来るのもそれらのポケモンだけです。

 では、次にこの作品の根本について説明しますと、言うなれば『ポケモン対戦小説』です。
 対戦小説とはなにかと言いますと、『ゲームにおけるポケモン対戦そのもの』を題材とした作品で、動画投稿サイトに投稿される『ポケモン対戦実況動画』を小説風に書き起こしたものです。
 なので本作には、種族値、努力値、個体値といった三値、ABCDSVといった略式記号、ガブ、バナ、クレセドラン、ゴキブロス、ドロポン、月光乱舞といった略称愛称蔑称などなどの、ポケモン廃人が多用する専門用語が多発します。できるだけ初心者の方にも分かるような作品を心掛けたいのですが、基本はある程度その手のことを知っている前提なので、ご了承ください。
 作品の向上には全力を尽くすので、分かりにくい、もっとこうしてほしい、などの要望があればいくらでも申し付けてください。

 そして、もしもこの作品で、対人戦やランダムマッチに興味を持った方がいたら幸いです。雑談板にモノクロの雑談スレ『DM第4相談室』というスレッドがあるので、よろしければお立ち寄りください。フレコ交換やフレ戦希望なども受け付けています。
 勿論、普通に雑談したいという方も歓迎しますよ。

 ちなみにこの映像板では同じものを題材としている作品に、モノクロも合作として参加している『俺と携帯獣のシンカ論』。舞台は違えど世界観を共有している、タクさん著の作品『ポケモンバトルM・EVO』があります。よろしければそちらもご覧ください。

 というわけで、自称前置きが長いカキコユーザーのモノクロが、最後に注意書きを残して本編へと移ります。


※注意
・本作における対戦はほぼ“ノンフィクション”です。バトルビデオを見返して文字に起こしています(しんどい)。
・対戦相手の名前は改変して使用しています(物語の都合とプライバシーの問題に配慮)。
・対戦相手への誹謗中傷はおやめください(♂のメガクチートにじゃれつかせます)。
・ポケモンが喋ります(ポケモンしか出ないから仕方ない)。
・擬人化要素(イラストを描いて頂きました。許可を貰えたらそのうち紹介したいです)。
・茶番(前作より増量)。
・メタ発言(特に後語り)。
・にわか発言&下手くそプレイング(モノクロへの批判はOK!)。
・分かりにくい解説と文面(簡潔になるよう努めております)。
・BGMの種類増加(選出画面のURLのリンクからBGMに飛びます。種類はポケモンに限らず)。
・BOH縛り(詳細は冒頭の通り)。
・後語り担当は作者代理(名前はまだない)。



 以上のことを留意して、どうぞ、モノクロのポケモンたちによるポケモン対戦を、お楽しみください——



 オリキャラ募集的なものをしています。詳細は三戦目以降の後語りにて。投稿条件はこの作品が理解できること、ということで。



目次

零戦目「プロローグ」「を装ったあらすじです」
>>1

一戦目「確率世界」「と呼びたくなるほど理不尽です」
>>4 >>5 >>6 >>7 >>8 >>9 >>10

二戦目「ランダム対戦」「はレートもフリーも魔境です」
>>14 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19

三戦目「永遠の宿敵」「は旧友にして戦友です」
>>20 >>21 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26 >>27 >>28 >>29

四戦目「ポケモンなしで対戦とは笑止千万」「ポケモンなら拾いました」
>>30 >>31 >>32 >>33 >>34 >>35 >>36 >>37 >>38

五戦目「後輩」「私のことですか?」「それは違うよ」
>>39 >>40 >>43 >>44 >>45 >>46 >>47 >>48 >>49

六戦目「先輩」「その中は百合の園でした」
>>52 >>53 >>55 >>58 >>59 >>60 >>61 >>62 >>63 >>76 >>77

七戦目「トンベリ君」「の憂鬱です」
>>91 >>94 >>95 >>96 >>97 >>101 >>104 >>105 >>106 >>107 >>108 >>109 >>110 >>111


バトル・オブ・ホウエンパーティー名簿一覧
>>78



タクさんより『BOHパ対戦記録譚』のタイトルロゴ(または表紙絵)のイラストを頂きました。
>>54

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対戦パート3 ( No.46 )
日時: 2015/03/31 05:06
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: RHpGihsX)

【メタグロスは倒れた!】


 次の瞬間、スパコンピは消し炭にされていた。

「……ま、そりゃそうだわな。トリパでもねーのに噴火があるわけねーか」
「あぁ、スパコンピがドロドロに溶解してる……」
「メガバクーダの火炎放射は、H振りギルガルドすら確殺するからねぇ」
「チョッキとは言え、H極振りでもないパコが晴れ力ずく火炎放射を耐えるわけがないわね……」
「どうするんでしょう、スパコンピさん……」
「ほっときゃナノマシンで再生するから大丈夫だ。それより、ここはミスティから出していくぞ。行ってこい」
「あ、はい! あんな死にぞこないのラクダ、かるーく刎ねてやりますよ!」


【あと少しだ! 頑張れ! アブソル!】


 ここはラグナロクではなく、ミスティから入る。
 なぜなら、先ほどスパコンピを突っ張らせた理由でもあるのだが、ラグナロクを出してもリーフィアに代えられるだけだからだ。ラグナロクはリーフィアにまったく打点がないため、そうなるとまたサイクルを回すことになる。

「だが、ミスティは受け出しできるような耐久はしてねぇ。だから先に出してバクーダを処理、リーフィアが来たら文字で燃やす、三体目が来たら相手次第ではラグナに退く、って感じだな」
「もしもリーフィアが来たら、三体目はエムリットっぽいわね」
「逆に妖精ブルドックちゃんがいたら、みすちーには絶対に出してくるよね」
「なんでもいいわ、とりあえずは——」

 ミスティはピンッ! メガストーンを空中へと弾く。
 そしてそれと同時に、彼女は眩い光に包み込まれ、その中でさらなる姿へと昇華する——


【アブソルのアブソルナイトと、メガバングルが反応した!】

【アブソルはメガアブソルにメガシンカした!】


「——目の前の敵の、掃除! 消えなさい!」


【アブソルの叩き落とす!】

【バクーダは倒れた!】


 メガシンカしたミスティの一撃で、相手のメガバクーダは戦闘不能。
 これで数の上では互角だ。


【日差しが元に戻った】


「メガシンカ直後の素早さ判定はなくなったし、あたしのスピードもこれで高速になった。これならスカーフ以外は全員抜けるわ」
「CSなうえ積んでねーから火力は絶対足りてねーがな。とりあえず、ここでなにが出るかだな……」

 恐らくあのサポーターだろうリーフィアでは、こちらのエースであるミスティの相手はできないだろう。
 ならば、ここで三体目が見られると思うのだが、


【ライアンはオーダイルを繰り出した!】

【オーダイルに尖った岩が食い込んだ】
[オーダイルHP:割合的に7/8]


「オーダイルか。ちょうど日差しが切れたタイミングで出やがったな」
「ここまで計算されてやってたとしたら、相手は相当のやり手ね」
「流石に偶然だろうが、こいつ出させるなら晴れた時が良かったな、やっぱ」

 とはいえそんなことを言っても仕方ない。
 それに、オーダイルならばラグナロクで相手ができる。ミスティでは倒しきれないので、ここは素直にラグナロクへの交代が安定だ。


【アブソル、戻れ!】

【行け! ラグラージ!】

【オーダイルの龍の舞! オーダイルの攻撃と素早さが上がった!】


「相手さんは龍舞だね、てことはやっぱ」
「珠ずく型、だな」

 オーダイルは少し前にあった、ポケバンクのキャンペーンで夢特性の力ずくが解禁されている。
 これにより、技使用時の追加効果を無効にして、技の威力を底上げできるのだ。

「えっと、力ずくって珠ダメも無効にするんでしたよね」
「あぁ、だから耐久がそこそこあって舞いやすいオーダイルには、かなり嬉しい仕様だろうぜ」

 しかも、オーダイルは種族値的には微妙に火力不足。それを力ずくと命の珠、さらに龍の舞で一気に強化すれば、正にエースとなる。

「とはいえこっちの壁も負けてねーよ。この体力なら滝登りの一発くらいは耐えるだろ。ラムって可能性もあるが、そん時はそん時。とりあえずは欠伸だ、ラグナ」
「了解ですよぉ!」

 力ずくなら怯みの心配もないため、ある意味安心できるのだが、 


【オーダイルのアクアジェット!】
[ラグラージHP:125/207]

【オーダイルの命が少し削られた】
[オーダイルHP:割合的に7/8−1/10]


「……アクジェ?」
「タイプ一致でも威力60、力ずくの対象外だし、なんでアクジェなのかしら……?」
「不一致でも冷パンとか地震とかの方が威力出るのにねぇ」
「押しミス? 舐めプ? 勘違い? ……先輩、これなんでしょう?」
「さーな。もしかしたら、技構成が龍舞、アクジェ、岩雪崩、馬鹿力とかで、岩雪崩は半減、馬鹿力は連打できないとか思って、アクジェで削りに来てるのかもしんねーな」

 とはいえ冷凍パンチも地震も切っているオーダイルなど珍しいだろうが、マイナー気味なポケモンで、解禁されてからも日が浅いため研究があまり進んでおらず、様々な技構成で試されているとも解釈できるので、一概には言い切れないかもしれない。


【ラグラージは欠伸をした! ラグラージはオーダイルの眠気を誘った!】


「ふあぁ……とりあえず、欠伸は入れましたよぉ……」
「うわキモっ!」
「ミスティさんも遠慮容赦ありませんよねぇ……」

 ひとまず、相手の眠気は誘えた。後はひたすら欠伸を連打するだけだ。


【オーダイルのアクアジェット!】
[ラグラージHP:70/207]

【オーダイルの命が少し削られた】
[オーダイルHP:7/8−1/5]

【ラグラージはオボンの実で体力を回復した】
[ラグラージHP:121/207]


「相手はアクジェ連打。押しミスとかじゃねーか。つーことは、やっぱ有効打がこれしかねーのかね」
「それはそれでありがたいけど、なんとなく不気味よね」

対戦パート4 ( No.47 )
日時: 2015/03/31 05:10
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: RHpGihsX)

【ラグラージは欠伸をした! しかし上手く決まらなかった】

【オーダイルは眠ってしまった!】


 相手の交代もなく、これでオーダイルは夢の国へ。
 だが、ここからがまた考えどころだ。

「このままミスティに代えて剣舞するってのも手だが、最速で起きられると面倒だ。できれば、ミスティはリーフィアの前で舞わせたい」
「先輩のためなら、どこでも舞いますよ!」
「うるせぇ! オーダイルの前で舞うのはリスキーだって言ってんだ! 死にてーのか!」
「先輩のためなら死ねます!」
「会話が噛み合ってないわね……」

 ともかく雷切の言うとおり、ミスティの耐久では、オーダイルの前で積むのは危険だ。一撃で落とされかねない。
 だがサポーターと思われる、リーフィア程度の火力なら、一撃は耐えられるはず。

「問題は、一舞不意打ちでオーダイルを倒せるかどうかだ……場合によっちゃぁ、ラグナで少し削る必要があるかもな。ミスティ、どうだ?」
「先輩のためなら——」
「それはもういいんだよ! 落とせるかどうかしっかり見極めろっつってんだ! そう教えたろーが!」
「あぅ……はい、ごめんなさい……えーっと……」

 ミスティは雷切に怒られて少ししょげるも、すぐに気を取り直し、相手のオーダイルを見据える。

「うーん……すみません、かなり微妙です。落とせるかなぁ……?」
「今回はCS振りだからな、ASなら確実に落とせるんだろうが……うし、ならもっと正確に計るか」
「どうするんですかぁ?」
「やだなー、ラグナ君。なんのための『BOHパ対戦記録譚』第四戦目があると思ってるの? 前回から読み直して来たら? こういう時こそスパコンちゃんの出番でしょ!」
「言ってることは意味不明だが、その通りだ。こんな時のためのスパコンピだぜ。スパコンピ、ダメージ計算だ。頼むぞ」
「4249362」



攻: メガアブソル
防: オーダイル
ダメージ: 129〜153
割合: 80.1%〜95%
回数: 確定2発



「メガアブソルの一舞不意打ちで、H4振りオーダイルには最低八割は入るようね」
「相手のオーダイルは、ステロダメ一回、珠ダメは二回受けている。舞えれば落とせるな」

 だが、かといってここでミスティを後出しできるわけもない。
 相手は龍の舞を使用して、Sも115族は抜いているはずだ。ならばここでミスティを出して舞っても、不意打ちとアクジェの不利なじゃんけんになってしまう。
 なので、ここで一度、オーダイルには退場してもらわなくてはならない。

「ラグナ、吠えろ」
「え……いいですけど、リーフィアが出てきますよぉ」
「構わねーさ。ここで吠えてオーダイルを流し、リーフィア対面でお前を捨てる。その後、死に出ししたミスティで舞ってニタテするぞ」

 それが、雷切の見出した勝ち筋だ。

「まがいなりにもエースだからな。任せたぞ、ミスティ」
「はい! 先輩の期待には、絶対に応えてみせます! 見ててください!」
「僕は完全に捨て駒なんですけどねぇ……まぁ、仕方ありませんか……」

 そもそもそういう型なのだ。むしろ、ここまで生き残っていられただけでも僥倖とさえ言える。


【オーダイルはぐうぐう眠っている】

【ラグラージの吠える!】

【リーフィアは戦闘に引きずり出された!】

【リーフィアに尖った岩が食い込んだ】
[リーフィアHP:5割未満4割以上]

 相手のオーダイルが眠っているところを、ラグナロクは凄まじい咆哮で吹き飛ばし、リーフィアを引きずり出す。

「とりあえず、リーフィアとの対面は作れましたねぇ」
「もしかしたら、ここで草技を持ってないとかいう事態が起こる可能性もあるが、まあそれならラグナで欠伸して、ミスティ後投げでいいか」
「僕としてはそちらの方がいいんですがねぇ……」


【リーフィアのリーフブレード! 効果は抜群だ! 急所に当たった!】

【ラグラージは倒れた!】


 しかしそんなことはなく、やはり攻撃技は持っていた。
 体力満タンなら、無振りリーフィアのリーフブレードでも乱数次第では耐えたが、ここまで削られてしまえば流石に死ぬ。
 オーバーキルな無駄急所も加え、ラグナロクは撃沈した。


【任せた、アブソル!】


 そして、そんなラグナロクの屍を踏み越えて、ミスティが颯爽とフィールドに立つ。

「さて、それじゃあここから全抜きよ!」
「超えるのはいいですが、踏むのはやめて欲しいですよぉ……」

 ラグナロクの嘆きは当然のようにスルーされ、ミスティは刃を振るい、勇ましく、そして力強くステップを踏む。


【アブソルの剣の舞! アブソルの攻撃がぐーんと上がった!】


 これでミスティの攻撃力は二倍。全抜き体制は整った。

「後はリーフィアを落として、オーダイルも落とすだけ、か」
「負け筋があるとしたら、リーフブレード急所、不意打ちと龍舞のじゃんけん、オーダイルが耐久に厚く振っていた、とかかしら」
「なんだかんだで一番ありそうなのは急所だよね」

 だがさっきラグナロクが急所を引いたばかりなので、連続はないと信じたい。


【リーフィアのリーフブレード!】
[アブソルHP:41/140]


「っ……!」

 リーフィアは返しにリーフブレードでミスティを切り裂く。火力に振っているのかは分からないが、やはりアブソルは脆い。余裕で確定二発だ。
 しかし、確一でなければ問題ない。晴れていないので上は取れている。有効打も持っている。

「ミスティ」
「はい、先輩!」
「きっちり決めて来いよ」
「了解です! 行きます!」

 グッと踏み込み、ミスティは飛び出す。
 そして、一息でリーフィアとの間合いを詰めると、漆黒の鎌を振りかざす。

「——切り裂け!」

 振りかざされた鎌は、剣舞の踊った勢いのまま、振り降ろされた。
 死神の如きその鎌は、まずは風を切り、次に虚空を切り、そして最後には、敵を切る——


【アブソルの叩き落とす!】
[リーフィアHP:意外と残った1割くらい]


 ——はずだった。

「……あれ?」

 確かにミスティの刃はリーフィアを捉えていたはず。しかし目の前には、しっかりとしなびたレタスの化身が立っている。
 レタスの化身は、お返しだと言わんばかりに、葉っぱのような尻尾を振るった。


【リーフィアのリーフブレード!】

【アブソルは倒れた!】


「きゃっ!」

 そして、その一撃で、ミスティは崩れ落ちる。
 確定一発でなければ問題ない——そんなものは幻想だった。
 それは慢心か、ミスティは確定二発に殺されたのだった。
 そして、その様子をしっかりと見ていた雷切は、

「……おい、ミスティ」
「は、はい……なんでしょう、先輩……? め、目が怖いですよ……?」
「てめぇ! なんで叩き落とすなんだよ! リーフィアの物理耐久分かってんのか!? B130だぞ130! てめーの持ってる大文字は飾りか!? あぁ!?」
「あうぅぅぅぅ! ごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃぃぃ! 叩きと落とすで倒せると思ったんです! 大文字命中不安だったんです! ごめんなさいひよりましたすみませんすみませんすみません先輩だからそんなに怒らないでえぇぇぇ!」

 剣舞による攻撃上昇の過信と、リーフィアの物理耐久を舐めていたことによるミスだ。ここは大文字を撃つ場面だった。
 怒鳴る雷切に、ミスティは涙目——というかほとんど泣いていた。

「……まあ、これはリーフィアを殴る直前にダメージ計算しておくべきだったわね」
「とゆーかこの時に気づいたけど、お相手さん忘れ物してたんだね。これ持ち物あったら倒せてたなぁ」

 計算してみると、相手のリーフィアは火力にはまったく振っておらず、恐らくHSかHB。葉緑素でS調整をして、残りをHBに振った感じだろう。
 仮にHB特化だとすると、ダメージは四割から五割弱。倒せるかどうかはかなり怪しいものだった。
 もっとも計算しても、相手が忘れ物をしていたことを忘れていたので、間違った計算をして、落とせると思ってしまっていただろうが。

「はぁ……もういい。とりあえず、対戦は終わりだ。最後の締めを忘れるな」
「うぅ、ごめんなさい……」
「もういいつってんだろ。いいからほら、やるぞ」
「はい……」


『ライアンさん、対戦ありがとうございました!』

【ポケモントレーナーのライアンとの勝負に負けた……】

対戦後の茶番 ( No.48 )
日時: 2015/05/02 20:03
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: RHpGihsX)

「——じゃあ、今日はこれで。また来ますね、先輩っ」
「もう来んなよ」

 夕陽が傾きつつある時間、ミスティは今まさに帰路に付こうとしていた。
 先の対戦での敗北など忘れたかのように、それ以上に雷切と再会できたことが幸せであるというかのように、彼女は晴れやかな表情をしていた。

「またなにかあったら連絡くださいね! この地球上、データ上のどこにいても駆けつけます!」
「お前に要請の連絡した覚えなんてねーけどな」
「でも、あたしはまた先輩と一緒に戦いたいです!」
「火力不足が増えるから勘弁願う」
「大丈夫ですよ! 先輩の頭脳があればそのくらいいくらでもカバーできますって!」
「無茶振りはやめろ。俺の脳みそだけでカバーしきれるわけがねーだろ」
「で、でも! 少なくともあのノロマな二口女よりは先輩のお役にたちますよ!」
「……分かった分かった。分かったからもう帰れ」

 と、雷切はなかなか離れないミスティを玄関外へと押し出す。
 それでもミスティは、じゃれつく犬のように雷切から離れようとしなかったが、やがて、なんとか彼女を帰らせることに成功した。
 ミスティの姿が見えなくなってから、雷切は溜息をつく。

「ふぅ……やっと行ったか」
「騒々しいわね、あなたの後輩」
「ココロか。そうだな、とにかくあいつの相手をするのは疲れる」
「でも、かなり慕われてるじゃない。なにがあの子をあそこまでさせてるのかしら」
「さーな。心当たりはないでもないが……」
「それと、もう一つ気になることが」

 というより、こちらがココロにとっては本命だった。 

「あの子、随分とちーちゃんのことを嫌っていたけど……ノロマとか、二口女とか。なにかあったの?」

 ちーちゃんの反応からして、あの二人は初対面のはずだ。にもかかわらず、あのミスティの敵意の見せ方は尋常ではなかった。
 過去になにかあった。そうとしか思えないのだが、

「あー……そのことか。別に、あいつはちーちゃんのことがピンポイントで嫌いなわけじゃねーよ」
「? どういうこと?」
「あいつはちーちゃんじゃ嫌いなんじゃなくて、クチートっていう種族そのものが嫌いなんだ」

 なのでちーちゃんとは面識はないが、ちーちゃんがクチートという種族であったために、あそこまで敵意を剥きだしていたということだろうか。
 だがそれにしても相当な嫌いようだった。一体クチートに対してどんな恨みがあるというのだろうか。

「ココロ、指数って知ってるか?」
「え、指数? なによいきなり……まあ一応、知識としては知ってるけど」

 指数というのは、火力指数、耐久指数などと分類され、そのポケモンがどの程度の火力や耐久を持っているのかが数値で分かる、というものだ。
 簡潔に言えば、この数値が高ければ高火力、または高耐久ということである。

「ミスティ——メガアブソルの最高火力技は、素の威力だけで見れば、タイプ一致の不意打ちだ」
「そうね。物理型なのに、技の威力が低いっていうのは辛いわよね。あの子の場合はちーちゃんみたいに遅くもないし、Sに補正をかけたいでしょうし」

 実際は叩き落とすの方が最大火力では上だが、アイテムロストの補正が乗ったり乗らなかったりで、ここでは除外しておく。
 それに、たとえ叩き落すを例にしても、結果は変わらない。

「アブソルなら確かにSに補正をかけたいだろうが、とりあえず今は、Aに補正をかけた場合として計算するぞ。A特化メガアブソル、タイプ一致の不意打ちの火力指数は、26640だ」
「うーん、あまり高くないわね。確かA特化メガマンダのスキン捨て身で、50000くらいだったわよね。あの耐久でこの指数はちょっと物足りないかも……」
「そうだな。で、この不意打ちだが、ちーちゃんもよく使ってる、つーかサブウェポンとして必須なのは知ってるよな?」
「それは、当然でしょう。長いこと一緒に戦ってるわけだし」

 鈍足なクチートにとって、読み次第とはいえ高火力先制技は非常に重要だ。
 メガアブソルのメインウェポンとして必須レベルに採用される不意打ちだが、これはメガクチートも、サブウェポンとして必須レベルで採用しているのだ。
 そして、

「その、A特化メガクチート、タイプ不一致の不意打ちの火力指数が——27520」
「…………」

 言葉を失った。
 同時に、ココロは悟った。ミスティがちーちゃんを、クチートを嫌う訳を。


「分かるか? メガアブソルのタイプ一致最高火力技も、メガクチートにとっちゃサブウェポンと同列なんだ。いや、どころかそれ以下。メガアブソルは特化しても、メインウェポンがメガクチートのサブウェポンに劣る」
「……そういうことね」

 自分の必殺の一撃が、他のポケモンの予備兵器のような存在だというのだ。
 しかもアブソルは、ココロが言ったようにSに補正をかけたいポケモン。実際に運用するうえで、A特化にはさせづらいだろう。
 なので実質的な指数の差は、さらに開くことになる。

「あいつはタイプ一致の物理技で敵を仕留めるのが好きだったみてーだからな。火力だけ見れば、その存在意義を失くしたみてーに落ち込んだだろうぜ。物理一辺倒だと、メガアブソルとクチートは技範囲もかなり似るしな」
「そう……」

 とはいえ、そんなことはポケモン対戦界ではよくあることだ。なにかの劣化、下位互換。そんな風に言われ、冷遇されるポケモンは多い。
 むしろアブソルとクチートは、火力こそクチートが上回っているものの、タイプ、種族値、覚える技の種類が全然違うので、そもそも単純な比較ができるものではない。火力がすべてではないのだ。

「俺からしてみれば、マジックミラーによる対補助技耐性、115族の高い素早さ、豊富な補助技で差別化自体はかなりできてると思うんだが、あいつにとっちゃそう単純なことでもねーみたいだ。メガシンカ貰って嬉々としてたが、その事実を知った瞬間に闇堕ちしたもんだから、流石に見てらんなくてな……メガアブソルは攻撃や素早さだけでなく、特攻もかなり上がる。だからそれを生かしてみろつって、ちっとだけ両刀の手解きをしてやったんだが……それ以来、ずっとあんなだ」
「成程……色々な謎が解けたわ」

 それであんなに雷切に懐いていたのか、と合点がいったココロ。
 彼女からしてみれば雷切は、物理型しか考えていなかった自分に新しい道を示した、救世主のような存在なのだろう。
 ゆえに、あそこまで心酔しきっている。

「それでも異常だと思うけど……」
「俺もそう思う。両刀っつったって、どうせ役割破壊程度だしな。それにあいつは、俺とは違ってエースになる素質もある。火力が足りなくても、悲観するほどのことでもねーだろうに」
「そうね。それと、なんというかあの子、凄くポケモンらしいわね……こう、他人への恨み方が……」
「そんな奴はいくらでもいる。ホウエンはそんな連中ばっかだ」

 ホウエンのポケモンは種族値が尖っておらず、無駄が多い。謎な両刀気味の種族値の癖して、耐久や素早さが半端なことがしょっちゅうだ。
 その中でもアブソルは、メガシンカもあり、かなり優遇されているようにも思えるのだが。

「しかし厄介なことになったな」
「そうね。あの子がこれからも来るなら、そのたびにちーちゃんは外さなきゃいけなくなるわけだけど、何度もあんな態度を取られたら、流石にちーちゃんが可哀そうだわ」
「あぁ。なんとかならねーものか……」

 しかし、種族における妬みから発生した逆恨みなので、すぐに解決、というのは難しそうだ。
 それだけ、性能の差異というものはポケモンとっては大きいのだ。それは雷切も身を持ってよく知っている。
 だからこそ、これから幾度もあるだろう衝突と、その歪に頭を抱え込み、雷切は嘆息する。

「どうすっかねぇ、これから——」

後語り ( No.49 )
日時: 2015/03/31 16:09
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: RHpGihsX)

「ラブコメはゆるふわ系が好きです。皆さんこんにちは、後語り担当の作者代理です」

「日常コメディもゆるゆるふわふわした雰囲気が好きです。その後輩です」

「三角関係とかを否定するわけじゃないけど、恋のライバルとか言ってギスギスしたような関係になるのはあんまり好きじゃないんだよね。ライバルでありつつも、互いに認め合う友情の力も見せてくれればいいんだけど」

「それ以前に、作者さんは恋愛絡みに関しては2キャラ1カプを推奨していますからね」

「要はこのキャラクターとの恋愛フラグはこの人だけ、っていうのが決まってるんだよね。恋愛で対立とかってあんまり起こしたくないのもあるんだけど、なんというか、そのペアはその二人だけのものって感じが好きなんだ」

「これは言語化が難しいところですが、別に熱を入れて語ることでもありませんし、作者さん自身も自分がアブノーマルであることは自覚しているはずです」

「『あっちこっち』の伊御とつみき、『ももくり』のももくんと栗原さん、『GA 芸術家アートデザインクラス』のあーさんと魚住——好きなのはこの辺りかな。あ、『ももくり』アニメ化おめでとうございます! めっちゃ楽しみです!」

「つい最近読んでど嵌りしたラブコメのウェブ漫画でしたっけ。たぶんアニメ化についての情報が遅いんででしょうが、軽く関西弁になるほどですか……というか『GA』はちょっと違う気が……」

「やっぱりさぁ、こう、ゆるゆるした感じの人間関係っていいよね。気兼ねなくて、楽しそうで、平凡だけど幸せな感じで……嫌なことや悩みを忘れられる」

「受験期は日常系アニメを麻薬の如く視聴していた作者さんとそのお友達の皆さんのグループです」

「いわゆる“癒し”だね。これがないと受験っていう難敵は乗り越えられないよ。作者の友人Mなんて、当時アニメ化してた『グリザイア果実』のゲームをプレイしながら勉強して志望校に受かった馬鹿野郎だからね」

「受験に成功したことは喜ばしいですが、過程が色んな意味で凄絶です」

「僕らなんて皆そんなだったよ」

「なんですかそのイカレ集団は」

「後から思い返すと本当にヤバい集団だった気がするよ。高校卒業しても交流はあって、今でも仲良くしてるんだけど」

「というか私たちはなんでこんな話をしているんですか。作者さんのご友人のお話は結構です」

「昨日までの脳内構想段階では、今回は『モノクロが語る理想的女主人公論』『名前とはただの識別記号でしかないのか? その真実の迫る!』『後語り担当の二人に名前は必要ですか? いいえ不要です』って感じにする予定だったんだけど、『ももくり』読んでゆるふわって言いたくなった」

「最後の理由が適当すぎるんですが、本当に気分屋ですね、作者さん……いや、気分屋というより、影響を受けやすい、ですか。それとなんですか、その雑誌の見出しみたいなのは」

「この方が言いたいことが分かりやすいかなって。あと、次の後語りのネタにする時、忘れないようにメモ代わり」

「後語りでメモをしないでください。執筆データ溜めこんでるメモ帳機能がPCにあるじゃないですか」

「でも、作者が使ってるメモって、設定とか本分とかは書いてるけど、話の流れとか構想とかは全然ないんだよね。書きたいことだけは大体はっきりしてることが多いから、全部頭の中に詰めてる」

「その書き方はいつか絶対に失敗するパターンですよね」

「行き詰ったら一度書き出すけど、あんまりそういうことはないなぁ……書き出すのが学校の授業中で、二月にはもう自由登校になって授業がなくなってた、っていうのもあるんだろうけど」

「授業中になにやってるんですか……真面目にしてくださいよ」

「『生徒会役員共』を授業中に隠し読んで笑いの耐久勝負してる馬鹿野郎どもよりはマシなつもり」

「五十歩百歩ですかね……というか今回、随分と他作品の名前出しますね」

「そういう気分なのさ。さて、ちょっと雑談が長引いちゃったけど、そろそろ後語りにしようか」

「なんだかんだで作者さんてこういう雑談好きですよね……コミュ障の癖に元来がお喋りなのが原因でしょうけど」

「内気で引っ込み思案なのに、目立ちたがり屋だからね」

「加えて話下手なので、言いたいことがあっても長くは続かないですし」

「……うん、また長くなりそうだし、本当に切りあげようか」

「はいです。今回は初の負け試合収録です」

「本当は、採用してたのは勝ち試合だったんだけど、その試合のVBがどこかに消えたうえ、そもそもメモった相手のパーティーとかのデータも見つからなくて、わりと直前に急いで対戦し直したんだよね」

「その時はサブウェポンの大文字が大活躍だったと記憶しています。そして、今回も新キャラさんの登場ですね」

「最近の作者のお気に入り、アブソルのミスティ。NNは北欧神話に登場する宿木、ミスティルティンからだよ」

「特別な意味があるわけではなく、単純に語感が好きだったというだけですけどね。それよりも先輩」

「なに?」

「作者さんのお気に入りって、それはクチート——ちーちゃんではなかったのですか?」

「それが?」

「……浮気ですか?」

「な……! 違うよ! 確かにミスティのキャラも我ながら結構好きだし、最近はフリーでも結構選出して、技構成とか調整とか色々考えてるけど、断じて浮気じゃないよ!」

「随分と必死ですね」

「変な誤解をされたくないからね……この際だから言っておくけど、僕——というか作者にとっては、クチートは単純なお気に入りとは違うんだよ」

「と、言いますと」

「なんて言ったらいいかなぁ。ちーちゃんもミスティも好きだけど、ちーちゃんは特別っていうか、そもそも好きの次元が違うというか……」

「煮え切らないですね」

「うーん……そもそも、作者がクチートを好きになった理由って、クチートの日と自分の誕生日が同じってところからなんだよね。他人から見れば、単純とか、ただの偶然とか、こじつけてるだけとかって言うんだろうし、事実その通りなんだけど……運命? を感じたんだよね」

「うわぁ……」

「素でドン引きしないで。別にそれを知った瞬間、ビビビッと来た、みたいなことはないよ。むしろ最初は半分ネタだったくらいだもん。だけど、そのネタがだんだん本当に変わっていったっていうか……」

「……愛着が湧いてきた、ということですか」

「似てるけどちょっと違うかも。ミスティの好きは、他のポケモン——トンベリ君とか、いつかのライボルトとかリーフィアみたいな、お気に入りとか、性に合う、って意味の好きだけど、ちーちゃんについては違うんだよね。言うなれば、そう……相棒かな」

「相棒、ですか……」

「特別度で言えば、相棒というよりAIBOだけどね」

「今の発言で一気に冷めました。そちらは完全にネタなのですが。いや、伝わるんですけどね……しかしそれだと、肉体を共有する精神が別の同一の存在になりますよ」

「それくらい特別ってこと。言い換えるなら、魂のカードならぬ魂のポケモン。もしくは、実況者大会では絶対にベストパートナーとして登録される不動の地位、って感じだね」

「そちらの方が分かりやすい、というか最初からそう言えばいいのは……今までのがギャグだったとしても、回りくどすぎますよ」

「そうだね。文字数も押してるし、そろそろ型紹介しよう」



アブソル(NN:ミスティ):♀:無邪気:正義の心→マジックミラー:CS極振り、残りA
持ち物:アブソルナイト
技:叩き落とす、不意打ち、大文字、剣の舞



「CSぶっぱの両刀メガアブソル、ですか。それにしては特殊技は大文字だけですが」

「実は叩き落すのところは冷凍ビームだったんだけどね。でもパーティーでドラゴンを処理しやすいからってこっちに変えたよ。速いから普通に殴れるタイプ一致技は欲しいし」

「しかし、火力不足そうですけどね、これは……実際に作中でも、リーフィアを倒しきれませんでしたし」

「忘れ物は考慮不足だったけど、確かにその通りだね。でも両刀は、メガアブソルの差別化というか、生きる道にも繋がるからね。火力はメガクチートに劣ってるから、メガクチにはないCの高さや技範囲も生かさなくちゃ。それにこの型はそもそも特殊で攻めて、どこかで積んで物理火力を補うってコンセプトだから、本来なら物理受けは大文字で突破すべきだし……」

「ですが作者さんはひよって命中安定の叩きを選択。剣舞を過信してしまいましたね」

「実はASベースにCを調整したタイプもいるんだけど、今後はそっちを使うことになるかなぁ……」

「特殊技が役割破壊気味ですからね。それ以前に、アブソルは今の環境では動きにくいでしょうが」

「そうだね。やっぱりこの脆弱な耐久と、メガクチに劣る火力がね……差別化はできていても、火力がメガクチートよりずっと劣る高速アタッカーだから、どうもね」

「ヤミラミとかがもっと増えたら話は別でしょうけど」

「補助技だけで対抗してくるポケモンって、そんなに数多くないしね。後はラッキーとかか……」

「素早さがメガシンカ直後はメガ前で判定されたり、マジックミラーがメガシンカしないと使えなかったりで、メガシンカするタイミングが相当重要なポケモンであることは分かりますが、それが枷ですよね」

「さっさとメガシンカしたいけど、火力不足と紙耐久が祟って、退くしかない場面は多いしね。上手く使えれば活躍するけど、本当に難しいよ、アブソルは。流石、元祖不意打ち使いなだけある。上級者向けだ」

「それでもわりと作者の好みらしいです。クチート使いの癖に択ゲーが嫌いだというのに、よく分からないですね」

「人の好みなんてそんなもんさ。酷く感覚的で曖昧模糊なものだよ」

「それを人に伝わるように言葉にするのが、作者さんの仕事ですけどね」

「手厳しい……善処するよ。作者が」

「頑張ってください……そういえば」

「今度はなに?」

「ふと気になったのですが、作者さんがミスティを気に入った理由って、彼女のカラーリングが白黒だからですか?」

「…………」

「自分のハンドルネームがモノクロ、アブソルの体色もモノクロ——とか」

「……そんなわけないだろう!」

「なんですか今の間は」

「いや本当にそんなつもりは……でも確かに白黒カラーが好きっていうのは、ちょっとあるかも」

「白黒なのにカラーとはいこれいかに」

「そうだなぁ、かなり感覚的というか直感的に好いてるから、これ! っていう理由はないんだよねぇ……」

「まあ、作者さんの信条の一つに『人を好きになるのに理由はいらない。理由がいるのは嫌いになる時だけ』というももありますし、そんなものですか」

「そんなものだよ。じゃあ、言いたいことも言い終わったっぽいし、なにより文字数がヤバいから、最後にお知らせだけするよ」

「本作品では、オリキャラ——というより、作中に登場するポケモンを募集しております」

「作中に出して欲しいポケモンがいたら、是非とも投稿してみてください。採用すれば、作者が育成して実際の対戦で使用します」

「募集できるポケモンは、ホウエン図鑑に登録されているポケモンで、かつ伝説のポケモン(禁止級、準伝説含む)を除きます。さらに、こちらで既にキャラ設定を作っているポケモンも採用できません」

「どのポケモンが採用できないかは、お手数ですが、逐次作者に聞いてください。すみません」

「必要事項は、最低限ポケモンの種族さえ言ってくださればいいです。他の要素、作中での名前(NN)、性格、擬人化体での容姿、型、サンプルボイス、各種設定などは任意で。欲しい設定だけつけて、作者さんに丸投げしても構いません」

「あまり大々的に募集するつもりじゃないし、人も来ないかもだからキャラシートなんかは作ってません。もし必要なら言ってください、作ります」

「それから、この作品、ポケモン、作者についての質問や疑問、要望なども常時受け付けています。なにか聞きたいことがあれば、なんでも遠慮なくどうぞ。勿論、募集についての質問もいいですよ」

「次回はどうするか全然決めてないんだよねぇ、対戦も録ってないし」

「大丈夫なんですかそれは……」

「番外編を書くか、また雷切の学生時代の知り合いを出すか、募集したオリキャラを出すか、それともちーちゃん&トンベリ君を軸にするか……なんにせよ、新キャラが出ることに変わりはなさそう」

「最近はちーちゃんがお休み続きでしたし、そろそろ彼女をパーティーに入れてはどうでしょうか」

「そうだよね、僕もちーちゃんの出番が少なくていまいち乗らないし、そういう路線にしようかなぁ……まだ全然決まってないけど、次回も乞うご期待!」

「それではまた次回、お会いしましょう」

Re: 【ポケモン対戦小説】BOHパ対戦記録譚 ( No.50 )
日時: 2015/03/31 19:35
名前: マルガリータ ◆Ywb2SqBO2Q (ID: hDFQBaU/)

 こんばんは、マルガリータです。マルゲリータでも丸刈リータでもありません←

 グレンやスパコンピに続いて、ミスティが登場しましたか。容姿やメガ可能からして種族がアブソルなんじゃないかなーと思っていましたが、やはりそうでしたか
 アブソルって見た目からしてクールなイメージがあったんですけど、こういう盲目乙女アブソルも悪くありませんね。ちーちゃんに対して敵視を向けているところが、獣というか正にポケモン、といった感じですね
 彼女がクチートを毛嫌っている理由は明かされて納得はいきました。メガシンカして悪タイプの中でも最大火力の不意打ちが出来ますが、XYからメガシンカして力持ちに変わるクチートの方が良いとも思いますよね。ですがちーちゃんも悪くはないので、何とか和解してほしいですが……そう簡単にはいかなさそうですね

 チルタリスとライボルトとジュペッタですか。チルタリスはあまり使ったことはないですが、ライボルトはアタッカーとして使ってました。めざ氷とオバヒは欠かせないと思っています
 ジュペッタは物理攻撃が強いんですが、防御として特防が低いんですよね。DPからお見通しが追加したので、アイテム狩り用として使ってました

 募集についての件なんですが、駄目元で言いますと、トドゼルガ……はどうでしようか?ASでかなり思い出深いポケモンだったので言ってみました。没でも構いません


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