二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【ポケモン対戦小説】BOHパ対戦記録譚
- 日時: 2016/12/29 15:48
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: U7ARsfaj)
- 参照: https://www.youtube.com/watch?v=cSKjiY3FnrQ
はじめましての方は初めまして、そうでない方はこんにちは、モノクロです。
本作品は前作『バトル・オブ・ホウエン対戦記』に続く続編作品です。前作ネタなどもあると思いますが、今作だけでも内容は分かるように努めています。
前作の続編ということで、基本形式は前作と変わりませんが、今作はポケモン対戦をするにあたって、BOH——バトル・オブ・ホウエン縛りで対戦します。
バトル・オブ・ホウエン縛りというのは、前作品で題材にしたインターネット大会『Battle of Hoenn〜バトル・オブ・ホウエン』に出場可能なポケモンのみを使用する、という意味です。バトル・オブ・ホウエンに出場できるのは、ホウエン図鑑に登録されているポケモンのみ、作中に出て来るのもそれらのポケモンだけです。
では、次にこの作品の根本について説明しますと、言うなれば『ポケモン対戦小説』です。
対戦小説とはなにかと言いますと、『ゲームにおけるポケモン対戦そのもの』を題材とした作品で、動画投稿サイトに投稿される『ポケモン対戦実況動画』を小説風に書き起こしたものです。
なので本作には、種族値、努力値、個体値といった三値、ABCDSVといった略式記号、ガブ、バナ、クレセドラン、ゴキブロス、ドロポン、月光乱舞といった略称愛称蔑称などなどの、ポケモン廃人が多用する専門用語が多発します。できるだけ初心者の方にも分かるような作品を心掛けたいのですが、基本はある程度その手のことを知っている前提なので、ご了承ください。
作品の向上には全力を尽くすので、分かりにくい、もっとこうしてほしい、などの要望があればいくらでも申し付けてください。
そして、もしもこの作品で、対人戦やランダムマッチに興味を持った方がいたら幸いです。雑談板にモノクロの雑談スレ『DM第4相談室』というスレッドがあるので、よろしければお立ち寄りください。フレコ交換やフレ戦希望なども受け付けています。
勿論、普通に雑談したいという方も歓迎しますよ。
ちなみにこの映像板では同じものを題材としている作品に、モノクロも合作として参加している『俺と携帯獣のシンカ論』。舞台は違えど世界観を共有している、タクさん著の作品『ポケモンバトルM・EVO』があります。よろしければそちらもご覧ください。
というわけで、自称前置きが長いカキコユーザーのモノクロが、最後に注意書きを残して本編へと移ります。
※注意
・本作における対戦はほぼ“ノンフィクション”です。バトルビデオを見返して文字に起こしています(しんどい)。
・対戦相手の名前は改変して使用しています(物語の都合とプライバシーの問題に配慮)。
・対戦相手への誹謗中傷はおやめください(♂のメガクチートにじゃれつかせます)。
・ポケモンが喋ります(ポケモンしか出ないから仕方ない)。
・擬人化要素(イラストを描いて頂きました。許可を貰えたらそのうち紹介したいです)。
・茶番(前作より増量)。
・メタ発言(特に後語り)。
・にわか発言&下手くそプレイング(モノクロへの批判はOK!)。
・分かりにくい解説と文面(簡潔になるよう努めております)。
・BGMの種類増加(選出画面のURLのリンクからBGMに飛びます。種類はポケモンに限らず)。
・BOH縛り(詳細は冒頭の通り)。
・後語り担当は作者代理(名前はまだない)。
以上のことを留意して、どうぞ、モノクロのポケモンたちによるポケモン対戦を、お楽しみください——
オリキャラ募集的なものをしています。詳細は三戦目以降の後語りにて。投稿条件はこの作品が理解できること、ということで。
目次
零戦目「プロローグ」「を装ったあらすじです」
>>1
一戦目「確率世界」「と呼びたくなるほど理不尽です」
>>4 >>5 >>6 >>7 >>8 >>9 >>10
二戦目「ランダム対戦」「はレートもフリーも魔境です」
>>14 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19
三戦目「永遠の宿敵」「は旧友にして戦友です」
>>20 >>21 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26 >>27 >>28 >>29
四戦目「ポケモンなしで対戦とは笑止千万」「ポケモンなら拾いました」
>>30 >>31 >>32 >>33 >>34 >>35 >>36 >>37 >>38
五戦目「後輩」「私のことですか?」「それは違うよ」
>>39 >>40 >>43 >>44 >>45 >>46 >>47 >>48 >>49
六戦目「先輩」「その中は百合の園でした」
>>52 >>53 >>55 >>58 >>59 >>60 >>61 >>62 >>63 >>76 >>77
七戦目「トンベリ君」「の憂鬱です」
>>91 >>94 >>95 >>96 >>97 >>101 >>104 >>105 >>106 >>107 >>108 >>109 >>110 >>111
バトル・オブ・ホウエンパーティー名簿一覧
>>78
タクさんより『BOHパ対戦記録譚』のタイトルロゴ(または表紙絵)のイラストを頂きました。
>>54
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- 対戦後の茶番 ( No.76 )
- 日時: 2015/04/17 23:26
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: RHpGihsX)
事前に一戦だけと決めていたため、その一戦だけを終えて部屋へと戻る一行。
みゆりは嬉々とした表情を浮かべているが、雷切を始めとする年長組は対照的に、疲れ切ったような表情、または怯えきったような表情をしており、とにかく顔色が悪かった。
「久々の対戦、楽しかったですね」
「俺は久々に嫌なもんを見ましたがね……あぁ、胸糞悪ぃ……」
「わたしはなにも見れませんしたよー。むー、みゆりさんが戦ってるところもっと見たかったのに……」
とふくれっ面になるちーちゃん。途中からずっとココロによる聴覚ジャックと雪姫の目隠しを受けていたので、みゆりが戦っているところを、彼女とトンベリは最後まで見ていない。
彼女はそれがお気に召さなかったようだが、
「ごめんなさいね、ちーちゃん。でもあれは、あなたたちには見せられないわ……」
「超絶的な物理火力を持つちーちゃんなら大丈夫だとは思うが、変なトラウマ植え付けたりとか、妙なことを教えるわけにもいかねーしな」
「そんなことしたらご主人様にぶっ殺されるもんね……雷切君が」
「俺かよ」
当然。
このパーティーの責任者は雷切なのだから、雷切が全責任を負ってファラリスの雄牛の刑に処されるに決まっている。
史上最悪の処刑の一つと言われるファラリスの雄牛による焼殺。これでもまだぬるいくらいだ。
「でも、本当に今日は楽しかったですよ。雷切君やラグナ君とも久しぶりに会えましたし、仕事の息抜きになりました」
「息抜きって、それが目的だったんすか。先輩なんて女と黴臭い遺跡とかがあればいいでしょうに、わざわざ俺んとこに来なくったって……」
「あらあら、私ってそういう風に思われていたんですか? 確かに男の人は苦手ですけど、雷切君は好きですよ?」
「純粋に怖いですやめてください」
「まあしかし、当然ながら女の子が一番可愛くて素敵ですけどね」
そう言って、ふふっ、とにこやかにほほ笑むみゆり。
普通に見れば、そんな何気ない仕草だけでも絵になるような魅力と艶っぽさがあるが、しかし先の対戦を見ていた雷切たち——特にココロと雪姫——からすれば、恐怖心を喚起させる動作にすぎない。
雪姫はまだガタガタと震えており、ココロもどうしたらよいものかと困惑して言葉も出なかった。
「話を戻しますが——それに、私だって遺跡調査ばかりをしているわけではないんですよ」
「は? 仮にも考古学者でしょう、先輩。それともなんすか、社会教師でも始めたんすか? 女子生徒に手ぇだすのだけはやめてくださいよ……」
「違いますよ。役人としての書類事務があるんです。明日からまたその仕事に追われることになるので、ちょっと気分転換をしたかったんですよ」
「……役人?」
その言葉を聞き、露骨に顔をしかめる雷切。
「先輩、政府の犬になり下がったんすか」
「嫌な言い方しないでくださいよ。いいじゃないですか、役人。この役職があるだけで色々と融通が利きますし、お給料も結構いいんですよ」
それに、とみゆりはどこか、なにかを含んだような口調で言う。
まるで、最初からその名を出すつもりであったかのように、わざとらしく、彼女は名前という言の葉を紡ぐ。
「赤光君も、いますしね」
彼女の口から飛び出したのは、雷切にとっては意外な人物の名前。
虚を突かれたようにその名を出されたため、雷切は少しだけ驚いたように固まっていたが、
「……そうですか」
と、すぐに素っ気なく返す。
だがそんな雷切の態度に対してみゆりは、また微笑む。
今度は妖艶なあの笑みではなく、どことなく悪戯っぽい笑みだ。
「ふふっ」
「なんすか、気持ち悪い」
「いえ、雷切君のその反応、彼とまったく同じなんですもの」
「…………」
「やはりお二人は似た者同士ですね」
「……うっさいですよ。ほら、もういいでしょう先輩。日も大分落ちてますし、今日は帰ってください」
そう言いながら雷切は、みゆりを押し出すように玄関まで連れて行く。みゆりも特に反抗はしなかった。
みゆりは最後に、他の面々にお辞儀をして別れの挨拶を済ませると「また来ますね」と言って帰っていく。
しかしその直前に、彼女は、
「否定はしないんですね」
そんな言葉を残してから、去るのだった。
——やはりお二人は似た者同士ですね——
確かに雷切は、その言葉を否定しなかった。
最後にそんなことを言われてなにか言い返したかったような雷切だが、しかし彼は結局なにも言わず、
「久しぶりに先輩に絡まれて疲れたな……今日はもう寝る」
などと言ってはさっさと自室に引っ込んでしまった。
それから、その空間には、しばらくの静寂が訪れる。
最初にその静寂を破ったのは、ココロだった。
「……シャッコウって、誰?」
それは、先ほどみゆりが出した名前だ。
誰のことかは分からない。分かるのは、みゆりの付けた敬称からして男であることと、彼女と同じ役人であること。
そして、雷切となにかしらの関係があるということだ。
当然ながらココロはそのシャッコウなる人物を知らないわけだが、その問いに答える者はいた。
ラグナロクだ。
「赤光さんはですねぇ、彼もグレンさん同様、僕たちの同期なんですよぉ」
そうラグナロクは言う。
彼が知っているということは、かつて雷切が学生だった頃の仲間ということだろうか。
それならばグレンやミスティとも同じような存在なのだろう、とココロは予測する。その考えは外れてはいない。いないのだが。
ラグナロクはさらに、もう一つ付け足した。
「そして——雷切さんに最も近い人でした」
「ライに最も近い……? どういうこと? ライに似てるってこと?」
「まあ、そうとも言えますかねぇ。それもどういうことかを僕の口から詳しく説明するのは難しいですけどねぇ……感覚的なところもありますし」
一口に似ていると言っても、その形は様々だ。
姿が似ている、性格が似ている、趣味が似ている、戦い方が似ている。
もしくは存在そのものが似ている——近い存在である。
様々な類似が考えられるが、今のココロでは根拠もなく憶測することしかできない。
なので説明を求めたいところだが、ラグナロク自身もどういう意味で先の言葉を口にしたのか、頭で理解しているわけではないようだ。
「それに、もう時間も遅いですからねぇ。この話はまた今度でいいでしょうかぁ?」
「……分かったわ。ごめんなさい、問い詰めて。」
「いえいえ。雷切さんは人として重要なことばっかり話さないですからねぇ」
他人と人としての感覚がずれているんですよ、とラグナロクは言う。
そもそも自分たちはポケモンで人というには違う存在なのだが、今は人の姿をしており、人という生き物として活動している。
それに雷切が他人とどこかずれた感覚をしていることは、ココロも感じていたことだ。
だが今はそれ以上のことは言わず、ラグナロクの言うとおり、素直に帰宅することにした。
雷切や、シャッコウなる人物についてのことは、またいつか、理解できる日があると思いながら。
■
自室にて雷切は、ベッドの上に寝転がりながら、沈んでいく夕陽をぼんやり眺めていた。もうほとんど沈んでしまい、もうあいつらは帰ったかね……などと思いつつ、夜の帳が下りて行く様子も見つめる。
逃げるように皆から離れて自室に戻ってきた雷切。久し振りにあった先輩に絡まれて疲れたというのも本当だが、実際は少しだけ、ほんの少しだけ、考える時間が欲しかったのだ。
頭の回転が速く答えをすぐに導く頭脳を持っていると、雷切は自分自身でも自負しているが、しかしだからと言って、すべての物事に瞬時に対応できるわけではない。
特にそれが、自分の感情が混ざった時だと、その判断力と思考力は鈍る。
みゆりから聞かされたその名を聞くことはもうない……だなんて思ってはいなかったが、その名前を出され、思い出したようにハッとしたのも確かだ。
自分でも理解している、相手もそれは分かっている、お互いに認識し合っている。互いに近い存在であるということ。
そのことを、この時の雷切は、思い出していた。
それは自分を見つめるきっかけになったかもしれない。もしくは、昔のことだとばっさり切り捨てたかもしれない。
まだそれがどうなるのかは分からない。しかし彼は、どうもその名前が頭に響くのだ。
完全に夜が空を支配したその時、雷切は音の存在しないこの部屋で、ふっ、と言葉を漏らす。
「……赤光、か……」
- 後語り ( No.77 )
- 日時: 2015/04/18 15:17
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: RHpGihsX)
「好きな百合作品は『咲 —saki—』です。皆さんこんにちは、後語り担当の作者代理です」
「一番好みのカプは部キャプだそうです。その後輩です」
「とは言え咲は麻雀漫画としてもそうだし、各キャラクターのキャラがちゃんと立っていたり、作品としての作り込みがしっかりしているから、百合という方面ばかりで好きなわけではないけどね」
「むしろ百合は副次的な要素に過ぎないかもしれません」
「半年前くらいまでは百合百合したものは大好きだったけど、最近はそうでもないかも。普通にNL……いやむしろ、男?」
「悪いですがホモは帰ってくれませんか?」
「違うよ! 確かに誤解を招く言い方だったけど違うよ! 百合とレズの違いくらい違うよ!」
「あまり違わないではないですか」
「いやそんなことは……男って言っても、男同士の友情とか、そういうことだよ。少年漫画とか、スポ根とかの」
「あぁ、成程」
「まあそれも穿った見方——腐った見方をすればBLにされてしまいそうなのが怖いところだけど……ともかく、僕は、というか作者はわりと本気でガチBLは無理なんだよ」
「そういえば以前、興味ないジャンルでもちゃんとした知識くらい持っておこう、とか言って少し手を出したら、気分悪くなって軽く寝込んだそうですね」
「あれはダメだよ本当に。あれを見てから、僕は腐女子という存在が理解しがたいものになった」
「行為における女性の立ち位置が男性になっただけと考えれば納得できそうなものですけども」
「できるか! ……後輩ちゃんはそういう趣味は持たないでね」
「仮に持ったとしてもそれを先輩に要求することはないので大丈夫ですよ。私たちはずっとここにいるわけですし」
「出番があるうちは後輩ちゃんと二人きりってことか。確かにそれなら安心だ」
「……よく考えたらそれ、私が一番危険なのではないでしょうか」
「なにが?」
「いや……先輩だから大丈夫ですね。それより今回、ほとんどセクシュアルな話ばかりなのですが」
「本編があれだったからね。とある知り合いの方に触発されてというか、本人にその気はなかったんだろうし作者に言ったわけじゃないんだろうけど、痛いところを突かれちゃってね。ちょっとムキになって冒険してみたんだ」
「明らかに冒険する方向性を間違えている気しかしないのですが」
「本当はもう少しマイルドにするつもりだったんだけどね。みゆり先輩の性格をもっと純粋にいい人にすることで落差を出す予定だったんだけど、みゆり先輩が妙に悪戯っぽい一面を出しちゃったから、前述のこともあってレズを強調することになったんだ。今はなんだかただのエロいお姉さんみたくなっちゃったけど、みゆり先輩の元々のキャッチコピーは『聖人君子のガチレズ』だったんだから」
「それはそれで十分にヤバそうなのですが……なんにせよ、もう少しなんとかならなかったんですか。公序良俗に反する表現だ、とか言われて削除申請とかされたらどうするんですか」
「その時はその時だ。潔く腹を切ろう」
「みゆりさんというキャラクターが消滅しますね」
「や、でもさ、コメ返でも触れたけど、今回はまだマシだったんだよ? データが飛ぶ前に録った試合なんて、相手パーティー♀だけだったもん」
「俗に言う嫁パ、でしょうかね。それにしてはオコリザルとかも入っていましたが……」
「オコリザルが嫁でも好みは人それぞれだからいいけどね。でもその時の相手もみゆり先輩がガン刺さりで、輝石ムウマを倒すために10ターンくらいギガドレしたり纏わりついたりで、その間ずっとニョロトノに吸い付く描写と同じような描写が続いてたもん」
「それは……流石に酷いですね……」
「途中で区切るところを自主規制にしてカットしようかと思ったくらいだよ。結局データ飛んで撮り直しになっちゃったけど」
「幸か不幸か、確かに今回はマシだったかもしれませんね」
「じゃあ、そろそろ型紹介しようか」
「はいです」
ユレイドル(NN:みゆり):♀:穏やか:呼び水:HD極振り、残りB
持ち物:締め付けバンド
技:ギガドレイン、ミラーコート、纏わりつく、自己再生
「紹介と言っても、努力値などはぶっぱだし、調整もなにもないけどね」
「受けポケですし、変に調整する必要もあまりないと思いますけど。物理も受けるつもりなら考えてもいいでしょうが、両受けは難しいですね」
「性癖的には攻めだしね」
「そんなことは言ってません」
「というかそもそもこのユレイドル、とある人のユレイドルの丸パクリだからね」
「あぁ、どこかで見たことがあると思ったら……まずくないですかそれ、怒られたらどうするんですか」
「潔く腹を切る」
「みゆりさんというキャラクターが消失しますね」
「とはいえ、流石にこのくらいで怒られたりはしない、と思うけどなぁ……努力値は普通にぶっぱだし、技構成はまあ、あれだけど……でもあのユレイドル厄介だったんだよ。だから試しに同じ技構成にしてみたら使いやすかったんだよ」
「はぁ、まぁ、お気持ちは分からないでもないですが……」
「それに、そのユレイドルとの相違点も一つだけあるよ! ほら、持ち物!」
「締め付けバンドですか……あまり聞かない道具ですね。どんな効果でしたっけ?」
「締め付ける、巻きつく、炎の渦みたいな、いわゆる拘束技を強化する道具だよ。具体的には拘束ターンが6ターンに伸びて、拘束ダメによる削り量も1/8から1/6に上昇するんだ」
「えっと、つまり、これで一度拘束して、6ターン粘ればそのまま相手を倒せるということですか」
「回復されたりしなければね。それに限界まで拘束しなくても途中で攻撃すればその分だけダメージは加速するし、案外このダメージ上昇が美味しいね。1/6ダメージは小さいようで大きい、なかなか侮れないよ」
「本編の対戦でも、気づけばニョロトノの体力がガンガン減っていましたものね」
「まあ、あれはさっさとギガドレしとけばよかった気がするけどね。無駄に自己再生しちゃってたとこともあったし」
「ところで、某ユレイドルは残飯でしたが、なぜみゆりさんには締め付けバンドを?」
「本当は前の試合では残飯だったんだよ。締め付けバンドに変えたのは今回の試合を録る直前」
「む、それはまたどうしてですか」
「先に残飯を見せておいて、次にみゆり先輩が出て来るときに締め付けバンドを持たせて『今日の締め付けはいつもよりいいですね』って言わせようと——」
「やめてください」
「分かってるよ、だからやめたよ」
「ここで言っている時点で既に色々ダメな気もしますけど。というかそんな理由で変えたんですか……」
「いや、実際は吹っ飛んだデータの試合で、残飯エフェクトをいちいち描写するのが面倒になってさ、それで他にいい道具はないかなーって思ったら、締め付けバンドっていうマイナーな道具を見つけてさ、面白そうだから持たせてみたら意外と有用だった」
「怠惰な理由ではありますが、まあ、それで新しい道具の価値を発見できたのならば良いのかもしれませんね」
「マイナーポケモンを使う時もそうだけど、普段あまり見ないようなことをすると、意外な強さとか面白さに気づけていいよね。特に道具の場合は、いちいち育成する必要がないから、手軽にぽんぽん変えられるし」
「ただしBPを48ポイント消費しましたが」
「……ま、まあ、まだ500ポイントくらい残ってるし、しばらくは大丈夫だよ」
「ポケバンクでのポイントも溜まりに溜まっていますしね」
「そうそう。それにユレイドルは使ってみて好きになったし、BP消費くらい安いものだよ」
「そうなんですか」
「まーね。粘ってじわりじわりと追いつめて行く戦術は好きだし、嵌まる時は本当に嵌るからね。今回の相手を見てくれたらわかるけど、全員みゆり先輩で抑えられる面子だったんだよ」
「ヌメルゴン、ニョロトノ、フシギバナ……確かにそうですね。それだけユレイドルのマークが薄かったんでしょうか」
「なにより自己再生があるのが一番だよ。やっぱ耐久型といえばこれがなくちゃね」
「そういえば作者さん、自己再生好きでしたもんね」
「XY時代の、シーズン5か6くらいの頃のパーティーなんて、高速再生技持ちが半分を占める再生パみたいなパーティーだったもん。高速再生技があるのとないのとでは安心感が全然違うよ」
「再生パが高速再生技統一パーティーなのか、単純に高速再生技を多用するパーティーなのかはよく分かっていません」
「そんなわけで、ユレイドルは好きだし、みゆり先輩も制作側としても好きなキャラだね。ちなみにモデルは『アーシャのアトリエ 黄昏の大地の錬金術師』の主人公、アーシャ・アルトゥールだよ」
「モデルからは随分とかけ離れたキャラですね、今や」
「一応、首から下はモデルにしてるってことで……それに、愛嬌もある美人ってよくない?」
「どうでしょうね、悪くないとは思いますが」
「作中で美人であると明言されているのもそうだけど、美しさがありつつも可愛さもあるキャラクターなんて珍しいし、個人的にアーシャはかなり好きなんだよね」
「みゆりさんはただのレズですよ」
「ただのじゃないよ、他のあの人には色々なキャラ設定があるよ。それにほら、いつか物語で重要な立ち位置になるかもしれないじゃん!」
「はぁ、まぁ、期待しない程度に期待しておきます」
「そんなわけでいつも通り長くなったけど、お知らせをちゃっちゃと終わらせて締めちゃおうか」
「本作品では、オリキャラ——というより、作中に登場するポケモンを募集しております」
「作中に出して欲しいポケモンがいたら、是非とも投稿してみてください。採用すれば、作者が育成して実際の対戦で使用します」
「募集できるポケモンは、ホウエン図鑑に登録されているポケモンで、かつ伝説のポケモン(禁止級、準伝説含む)を除きます。さらに、こちらで既にキャラ設定を作っているポケモンも採用できません」
「どのポケモンが採用できないかは、お手数ですが、逐次作者に聞いてください。すみません」
「必要事項は、最低限ポケモンの種族さえ言ってくださればいいです。他の要素、作中での名前(NN)、性格、擬人化体での容姿、型、サンプルボイス、各種設定などは任意で。欲しい設定だけつけて、作者さんに丸投げしても構いません。ただし、作品の都合でそれらの設定を一部変更、削除、追加などをするかもしれません。そういったことが嫌な方は事前に仰ってください。それなりの配慮は致します」
「あまり大々的に募集するつもりじゃないし、人も来ないかもだからキャラシートなんかは作ってません。もし必要なら言ってください、作ります」
「それから、この作品、ポケモン、作者についての質問や疑問、要望なども常時受け付けています。なにか聞きたいことがあれば、なんでも遠慮なくどうぞ。勿論、募集についての質問もいいですよ」」
「フレコ交換、ポケモン交換、それとフレ戦の申し込みも受け付けていますよ! この作品に自分の対戦が載せられるチャンスですよ!」
「……実際に載るかどうかは、作者さんの意志と、対戦相手の方の許可次第ですけどね。ただフレ戦も募集しているのは確かなので、もしも作者さんのバトル・オブ・ホウエンパと対戦したいという方がいらっしゃれば、お気軽に声をかけてください」
「とりあえず、言いたいことは大体言ったね」
「次回はどうするんですか」
「そうだなぁ……そろそろ募集したポケモンを出したいんだけど、まだお話がちゃんと固まってないし、対戦も録ってないんだよね。大学って思ったより忙しくてさ」
「ですが、せっかく考えて頂いたのに、あまり引き延ばすのもよくないですよ」
「それもそうなんだけど、だからと言って半端なまま出すのも失礼じゃない? だからちゃんと話を考える間、既に決まってる話で間を繋ごうかなって」
「それも一理ありますね。して、どのような話を考えているんですか」
「今考えているのは二つあるんだけど、一つは雷切の学生時代の仲間を出そうかなって」
「またですか」
「ここ最近ずっとそれが続いてるから、もういっそ終わるまで続けて、終わったところを区切りにしようかなって思ってる」
「しかし、確か設定としては彼の友人知人はかなりの数に及ぶはずですが……」
「うん、全員出そうと思うと、繋ぎどころじゃなくなるね」
「ダメじゃないですか」
「だからプラン2が最有力候補かな。二つ目はトンベリ君の話だよ」
「最近あまり出番がなく、過労死担当の称号が消えつつある彼ですか」
「どういうわけか、最近はサナラグ選出が多いんだよね。今回もそうだったし」
「相性補完ができているわけでもないのに、なぜでしょうね」
「スカサナとステロ欠伸ラグで、BOHパに足りない火力、耐久、スピードをそれなりに補ってくれるからね」
「足りないものしかないこの現状はなんですか」
「仕方ない、そういうパーティーなんだ。それで、話を戻すけど、そんな出番のないトンベリ君に出番をあげようかなって」
「施しみたいですね」
「というか、トンベリ君とちーちゃんには学生っていう設定があるんだし、その設定を生かす時が来てもいいんじゃないかと思う」
「成程、確かにその通りです」
「それに今後のプランからすると、ちーちゃんとトンベリ君がパーティーから抜けることが多くなりそうだから、他でできるだけ補完したいしね。そういうことも含めた回にしようかなって思ってるよ」
「長くなりましたが、珍しく次回予告っぽくなりましたね」
「そうだね。ま、たまにはいいでしょ。そういうわけで、次回も乞うご期待!」
「それではまた次回、お会いしましょう」
- バトル・オブ・ホウエンパーティー名簿一覧表 ( No.78 )
- 日時: 2015/04/20 01:21
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: RHpGihsX)
【初代組】
前作、バトル・オブ・ホウエン対戦記にてバトル・オブ・ホウエンに出場した六体のポケモンたちで、本作の主要メンバー。個々のスペックは悪くないものの、組み合わせが最悪で、火力不足、紙耐久、鈍足の三拍子が揃ったバランスガタガタのパーティー。
雷切 [DM:ジュカイン] >>79
本作の主人公。素早さ以外に取柄がないが、その高速の立場も最近は危うい。借金返済のため奮闘中。
BOHパの司令塔。
ココロ [DM:サーナイト] >>80
雷切のパートナー的存在。常識人でアクの強い面々を支える緩衝材のような役回り。他人をよく愛称で呼ぶ。
BOHパのお姉さん。
ちーちゃん [DM:クチート] >>81
年少組の片割れにして貴重な高火力。天真爛漫で闇を知らない、純真無垢な少女。作者の嫁。
BOHパのエースアタッカー。
トンベリ [DM:ヤミラミ] >>82
年少組の片割れにして守りの要。根暗で毒舌、それでも意外としっかり者な少年。最近は出番が少ない。
BOHパの過労死担当。
ラグナロク [DM:ラグラージ] >>83
キモイ。その一言に尽きるが、とりあえず常識人で善人。愛称はラグナ。
BOHパの(キモイ)壁。
雪姫 [DM:ユキメノコ] >>84
本作品が執筆されることとなった元凶。作中唯一の読者の視点になれるカオティックな存在。ネタ振り役。
BOHパのトリックスター。
【追加組】
本作から参戦したBOHパの面々。話の流れによってパーティーに加入したりしなかったりと自由な奴ら。大抵は雷切たちの関係者。たぶん個々のスペックを見てもこいつらの方が強い。キャラクターとしてもアクが強い。
グレン [DM:バシャーモ] >>85
雷切の幼馴染。♀なのにデータ上では♂として認識されてしまった可哀そうな格闘家。雷切曰く脳筋。
BOHパの漢女。
スパコンピ [DM:メタグロス] >>86
擬人化ではなく物体。ゴミ捨て場にいたけどハイスペックなスパコン。現在は雷切邸の家庭用PC。
BOHパのダメージ計算機。
ミスティ [DM:アブソル] >>87
雷切に心酔している後輩。雷切しか眼中にないこと以外は今時な女の子。クチートを憎んでいる。
BOHパの主人公LOVE勢。
みゆり [DM:ユレイドル]
雷切たちの先輩。穏やかな性格だが、本性は♀に性的興奮を覚えるレズ。雪姫を素でドン引きさせた唯一の人物。
BOHパのガチレズ。
- BOHパ名簿№1 雷切 ( No.79 )
- 日時: 2015/04/20 00:05
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: RHpGihsX)
種族:ジュカイン
NN:雷切
由来:立花道雪の所有する日本刀、雷切から。
容姿:背が高く、細いがしっかりと筋肉が絞られた体躯に、無造作に跳ねた黄味がかった緑髪。黄色い斑点模様のついた緑色のコートを着ている。目元のフェイスペイントのような赤いラインが特徴的。メガストーンはズボンのチェーンに取り付けている。
概略:口調は乱暴で粗雑なものの、確かなリーダーシップを持ち合わせており、正義感よりも利得で行動し、狡猾でヒールな面もあるものの、なんだかんだで人望は厚く、状況を冷静に判断する分析能力に優れる。パーティーにおける作戦立案などはほぼすべて彼が行っている。火力不足、脆弱な耐性、少ない技と、自分の不遇さを常々憂いている。しかし不遇ゆえに対戦に対する姿勢は人一倍積極的で、対戦環境の研究や新たな型の開拓に打ち込んでいる。特に両刀型については昔から研究を続けており、学生時代は物理や特殊一本に悩む者に両刀の手解きをしていたこともある。しかし対戦や後述する金稼ぎなど、自分の興味の対象にないものはとことん冷めている、ある種のバトルマニア。また賭博におけるイカサマなどの技術、心理的に相手より優位に立つ話術などにも精通しており、それらを駆使してたびたび賭け事をするようになった。また交友関係が広く、他にも多くの知識、技術を有している模様。現在は借金返済のためにあの手この手で手段を選ばず稼ぎ中。以前から育成されてもレートやフレ戦どころかフリーでも戦わせてもらえなかった鬱憤が溜まっており、極めつけに借金まで押し付けられてボックスから追い出されたため、自分たちのトレーナーのことを嫌っている。
性別:♂
年齢:26歳(設定年齢)
備考:ラグナロクやグレンらとは幼馴染で、その他学生時代の知り合いが多数いる。レックウザを尊敬している。ココロからの愛称はライ。トレーナーの呼び方は主人、または主人野郎。
裏設定:キャラクターモデルはモノクロ(当時のハンネは白黒)著の二次小説『ポケットモンスターBW 混濁の使者』の登場人物のフォレス。
特性:深緑、軽業(夢)、避雷針(メガシンカ後)
メイウェポン:リーフストーム、リーフブレード、龍の波動(メガシンカ後)など
サブウェポン:地震、岩雪崩、気合玉、目覚めるパワー、など
主な補助技:宿木の種、身代わり、など
バトルスタイル:高い素早さから先制して攻撃を叩き込む。火力が不足しているため、削れた相手の処理が主。
メガシンカ:有
- BOHパ名簿№2 ココロ ( No.80 )
- 日時: 2015/04/20 00:25
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: RHpGihsX)
種族:サーナイト
NN:ココロ
由来:水瀬葉月著のライトノベル『C3 —シーキューブ—』に登場するキャラクター、ココロ・ペンタンジェリから。
容姿:明るい黄緑色の髪を、流れるように伸ばしている。胸元に赤いスカーフをあしらった、白いワンピース状の衣服を着ており、体型はスレンダーで背が高い。体型はスレンダーである。身体は薄いのである。メガストーンは髪飾りとして頭部に付けている。
概略:穏やかで大人びており、物腰柔らか。パーティーの緩衝材のようになっている。雷切をライ、雪姫をユキなどと、他人を愛称で呼ぶことがあるが、ちーちゃんやトンベリは普通に呼んでいる。だがスパコンピをパコと呼んだりするなど、親しみ以上に呼びやすさで呼んでいる節がある。現在は雷切に協力しているが、彼の賭博には頭を悩ませている(稼ぎに成功はしているが、いつ失敗するやもしれないと心配している)。
性別:♀
年齢:26歳(設定年齢)
備考:双子の兄と、女性癖のある兄が一人ずついる。トレーナーの呼び方はマスター。
裏設定:双子の兄との二人暮らしで、一番上の兄はボックス在住。
特性:トレース、シンクロ、テレパシー(夢)、フェアリースキン(メガシンカ後)
メイウェポン:サイコキネシス、サイコショック、ムーンフォース、ハイパーボイス(メガシンカ後)、など
サブウェポン:十万ボルト、シャドーボール、エナジーボール、気合玉など
主な補助技:アンコール、リフレクター、光の壁、置き土産、など
バトルスタイル:高い特攻に豊富な補助技を絡めた特殊アタッカーが主。特にメガシンカによる火力上昇は圧巻。
メガシンカ:有
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