二次創作小説(新・総合)

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レインボーヒロインズ
日時: 2024/09/21 00:02
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

どうも!いくちゃんです!
今回も更なるナンバーズスピンオフ作品!
レインボーヒロインズを投稿したいと思います。
モチーフはラブライブ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会です!

この作品も『少年教師有』と共にナンバーズ8と平行でお話が進みます!
ですので、『ナンバーズ8』のキャラクターがこの作品に、
『レインボーヒロインズ』のキャラクターが『ナンバーズ8』にも出てきます!
さあ、果たしてどんなお話に成るのか?
主要人物だけ載せておきます!

スクールアイドル同好会
桃・夢原杏ゆめはらあん

黄・中洲恵梨香なかすえりか

水・桜木和さくらぎのどか

紫・倉木紫くらきゆかり

赤・矢塚奈々やづかなな

緑・エル・グリーン ※スイス人

白・白木愛しらきあい

銀・モナ・スカーレット ※アメリカ人

マネージャー・高橋夢たかはしゆめ

アイドル育成愛好会
桜・ワン美麗メイリン ※中国人

深緑・三葉主みつばつかさ

青・綾瀬蓮あやせれん

橙・完道明ししじあきら

青・倉木青香くらきはるか

赤・絢川赤音あやかわあかね

黄・立花黄花たちばなおうか

桃・矢口桃夏やぐちとうか

橙・ミカ・オレンジ

藍・黒川藍香くろかわあいか

紫・宮本紫子みやもとゆかりこ

水・リー水美みなみ

緑・瀬川緑せがわみどり

白桃・夢原亜利紗ゆめはらありさ

橙・山口朝やまぐちあさ

紅・紅城結菜あかぎゆうな

作曲家・モナ・スカーレット

※変動する可能性あり

Re: レインボーヒロインズ ( No.97 )
日時: 2025/12/08 21:23
名前: いくちゃん (ID: njcqYR8N)

第96話・美麗の生徒会長に成ったら何するの?計画

愛好会部室

モナ「美麗、頼まれてた次の曲持ってきたぞ!」

美麗「あら、モナじゃない!そこ置いといて!
   それより同好会どうなの?」

モナ「まあまあ、楽しいよ!ここよりはね!」

美麗「ほう、それは宣戦布告かしら?」

モナ「まあ、それはソロライブトーナメントで決着を付けようじゃないか!」

美麗「良いわよ!私に勝つか、私より上の順位を取ったらあなたは自由よ!その代わり私に負けるか、私より低い順位だったら愛好会に戻って研究生からやり直しよ!」

モナ「良いだろう!まあ、お前が愛好会に居たらの話だけどな!」

美麗「それはどういう意味?」

モナ「青香から聞いたよ!生徒会長に成ったら、研究部、同好会、愛好会に格差を付けるってね!つまり、仮に僕がお前に負けたとして、格差を付けたら、同好会ではなく、愛好会に行く!
   でも、美麗は優秀だから研究部に行くんだろ?
   お前さへ居なければ気楽さ!」

美麗「何ですって!」

主「まあまあ、モナさんも少し良いですか?」

モナ「別に良いけど?」

美麗「あら、珍しい!そのまま帰ると思ったのに!」

モナ「この後暇だからね、ここに居た時は食事は愚か睡眠の時間すら無かったからね!」

美麗「それは、悪かったから!」

主「それでは、来年度の計画を考えて行きましょう!」

モナ「もう来年度を見据えてるのかい?」

美麗「当たり前よ!どんなことも先を読んで行かないと、上手く行かないわ!どんなことも目標と計画と対策が大事なのよ!」

モナ「ふーん、それで何の会議なんだい?」

トントン

主「どうぞ!」

青香「失礼します!」

美麗「青香達じゃない!」

赤音「その会議、私達も参加して良いですか?」

黄花「どんな学校にするのか気になりますし・・・」

主「ですが、情報漏洩に繋がりますし・・・」

美麗「良いわ!あなた達部員には聞かせる権利はあるもの!何か気になるならなんでも言って頂戴!」

モナ『聞くだけ聞いて、自分の都合の良いように納得させるだけだろ!お前が自分の考えを変えたところ主以外で見たこと無い!』

桃夏「それで美麗さんが生徒会長に成ったら、どんなことをするんですか?」

美麗「勿論、この学校をアイドル育成学校に変えるわ!」

主「前も言いましたが、アイドルだけでは皆さん来ませんよ!」

美麗「そうなのよね、だからメジャー又は実力のある部活動は残すつもりよ!何なら、やり方をうちに合わすわ!」

ミカ「どんな感じにですか?」

美麗「うちの実力格差を、
   研究部がA以上、同好会がC以上、愛好会がD以下でやるのよ!やっぱり部活動は強くないと!」

主「一例として、
  Sがスタメン、
  Aが控え、
  Bは2軍スタメン、
  Cは2軍控え、
  D以下は育成選手ってところですね」

藍香「そりゃ、強く成るためにはそれくらい厳しくするのは当たり前ね」

美麗「私が生徒会長に成ったら、1億円を渡す代わりに、トレーニングルームやビュッフェコーナー、更には試合道具だってオーダーメイドで貸してあげるわよ!」

緑「それ運動部全部ですか?」

美麗「勿論!」

水美「でも、貸されるってことは卒業したら返すんですよね?」

美麗「ああ、プロに成ったら全部あげるわ!古かったら、また作ってあげるわよ!」

全員「太っ腹!」

赤音「あの、文化系の部活は?」

美麗「ああ、それは・・・」

主「吹奏楽部を除いて、全て廃部にするつもりです!」

全員「ええっ!!!!!」

黄花「それはちょっと・・・」

ミカ「やりすぎじゃないですか?」

青香「そうですよ!中には調理部とか、日常生活で必要な部活動だってあるんですよ!」

美麗「そんなの、他の人にやってもらえば良いじゃない!」

全員「えっ?」

美麗「だって、学校なんて沢山あるのよ!料理が出来る人が欲しいなら、別の学校とか外部活でやれば良いのよ!」

赤音「ですが、行き成りすぎませんか?」

青香「この学校は色んな部活動があると言う特色が、1番の魅力であり、1番の自慢なんですよ!」

主「確かに、そうかもしれませんが、そもそもの部活動の数が多すぎるんですよ!」

全員「えっ?」

主「中等部は確かに、色んな部活動が今もあちらこちらに存在しますが、高等部は私の代で必要かつ最低限メジャーかつ優秀な成績を修めてる部活動だけを残すことにしました!」

桃夏「優秀な成績を修めてるの基準は?」

主「全国大会出場ですね、なお個人種目のみ、才能のある人無い人の篩はかけておきました!」

藍香「その篩って?」

主「陸上だと、基準記録を越えた者、球技だと現役部員との勝負に勝てないと入ることすら許されません!」

美麗「それはキツすぎるわよ!主!」

主「ですが、部活動とは日頃の鍛練が無いと・・・」

美麗「確かに、夢を追い求める人も居るかもだけど、中には新しいことに挑戦したいって子も居るじゃない!
   そんな新人がいきなり現役部員に勝てると思う?
   大半は負けるわ!それに日本の諺にもあるでしょ!
   なんだっけ?」

青香「ローマは一日にして成らずですか?」

美麗「そうそう!最初は皆初心者なんだから!私が生徒会長に成ったら、そんな変なテストは撤廃よ!」

主「誰が、変なテストですか!」

藍香「部活動はこれくらいにして、勉強はどうするつもり?」

美麗「そうね、それなんだけどまず、『コミュニケーション支援学校』を潰すわ!」

全員「えっ?」

美麗「その跡地に、勉強だけをする学校を作る!勿論、ノルマを達成出来ないと、次の単元や学年にも進めなくするわ!」

青香「それって?」

美麗「受かるまで勉強よ!ノルマは60点!」

全員『厳しい!』

ミカ「それって、行事ごととかは?」

美麗「行事ごと?って何?」

赤音「運動会とか文化祭とか遠足とか修学旅行です!」

主「勿論、行けませんよ!」

全員「ええっ!!!!!」

主「当たり前じゃないですか!勉強ができない、範囲を理解出来ていない成績の悪い人は、ノルマを達成出来るまで、
  補習教室で勉強です!」

ミカ「私そんな学校嫌だよ!」

桃夏「1回目のテストからずれるの?」

美麗「当たり前じゃない!全教科60点未満の生徒は容赦なく、補習学校(仮)に行ってもらうわ!その間部活動も禁止よ!」

ミカ「補習ってことは?」

美麗「補習に成った教科と他の教科の同じ範囲をひたすらやり直しさせるわ!勿論、問題内容は変えるわよ!」

桃夏「厳しすぎるって!」

主「学生の本文は勉強なんですから、出来ない教科は出来るまで、理解するまでやり直すのが当たり前です!」

美麗「そんなに行事ごとをやりたいなら普段から真面目に勉強すれば良いだけ話よ!
   それに、これこそなかなか卒業が難しいサバイバル学校じゃない!全ては前期の中間テストから始まるってね!」

青香「あの、その補習学校に入ったら具体的にはどうなるんですか?」

美麗「まず、行事ごとは一切無いわ!それに一単元ずれる毎に卒業する年もずれるわ!」

赤音「それって?」

主「留年と言う事です!あと、一年間の間に最初の単元をクリア出来ない生徒は退学となります!」

ミカ「そんな!」

主「その他、三留するまでに最後の単元が終われないと判断された生徒も退学となります。」

桃華「この先どう生きていけば良いのさ?」

美麗「大丈夫よ!私が、教えるのが超上手い塾講師を連れてくるから!これなら留年する生徒なんて出ないわ!」

桃夏「でも、人には得意な事と苦手な事が合って・・・」

美麗「苦手な事でも、克服して出来るようにするのが学校でしょう!そんな甘えてる人にステージに立って欲しくないわ!」

桃夏「そんな~・・・」

美麗「と言うわけだから、皆覚悟しておいてね!バイバイ!」

ガチャン

藍香「ちゃんと考えてるんだな」

ミカ「いや、めちゃくちゃだよ!」

水美「ですが、学校の本文を考えると当たり前と言うか・・・」

赤音「ですが、いくらなんでもスパルタ過ぎです!」

青香「さっきの話聞こえてた?」

?「うん、聞こえてたよ!」

青香「このままだと、学校が大変なことに成るから協力して!」

?「うん、こっちも対抗出来る説得力材料考えてみる」

果たして青香が相談した相手とは?

更に

明「成る程、それはヤバイことに成りそうだね!美麗が生徒会長に成るのはなんとしてでも防がないと!」

?「うん、アイツに学校を渡したらダメだ!アイツは学校から追い出さないと!」

明と話す裏切り者は誰だ?!

Re: レインボーヒロインズ ( No.98 )
日時: 2025/12/09 22:14
名前: いくちゃん (ID: njcqYR8N)

第97話・美麗の生徒会長に成ったら何するの?計画
(勧誘隊達の説得)

同好会部室

エル「皆!」

夢「ん?」

紫「大変だよ!」

夢「また、八期関連?」

エル「そっちじゃないよ!」

和「じゃあ、何ですか?」

紫「美麗ちゃんがこの学校の生徒会長に成るんだって!」

夢「今更じゃない?」

和「結構前から言ってましたよね?」

エル「ただ、そのための公約内容が大変なんだよ!」

ガチャン

恵利香「お二人ともそんなに慌ててどうしたんですか?」

奈々「廊下を走っては行けませんよ!」

紫「廊下を走るほどヤバいことなんだよ!」

エル「美麗ちゃんが来年生徒会長に成ろうとしてて・・・」

恵利香「そんなの今更じゃないですか!」

紫「さっき、会議の内容を青香ちゃんに渡した盗聴機で聞いたら、とんでもないことを聞いちゃったんだよ!」

奈々「美麗さんが生徒会長を目指すんですよね?」

夢「まあ、八期よりはマシなんじゃない?」

エル「マシどころの話じゃないよ!下手したら恵利香ちゃん留年するかもしれないよ!」

恵利香「えっ?なんですと?!」

和「留年ってどういう事ですか?」

紫「簡単に言うと、テスト全教科60点以上取らないと、補習教室に行かされるの」

奈々「普通じゃないですか?ハードルは高くなりましたが、
今までもそんな感じに補習教室はありますし・・・」

エル「1教科でも赤点取ると、全ての教科を60点以上取るまで次の単元に進めないの!」

和「えっ?それって?」

青香「最初のテストで妻付いた瞬間、部活動は出来ないと思って下さい!」

恵利香「なんでそんなめちゃくちゃ厳しいんですか!」

夢「確かに、ヤバい!私、普段のテストでも平均50点取るのがやっとだよ!」

赤音「しかも、1つの単元に妻付いたまま1年を過ごすと退学、3年間分の範囲を、6年間の間で終わらないと判断された時も退学です!」

奈々「別のサバイバル起きてません?ただでさへ『いじめ矯正学校』もとい『コミュニケーション支援学校』もあるのに・・・」

モナ「美麗はそれすら潰すつもりさ!」

和「モナさん!」

夢「良いんじゃない?私達理不尽な理由でそれぞれいじめレベル付いちゃったし!」

恵利香「それもそうですね」

和「でも、『コミュニケーション支援学校』があるからこそ、言葉使いとか人間関係について学ぶことが出来ると言うか・・・」

紫「特に、気の弱い子達にとっては必要なものだよね?」

エル「私もそう思う!」

明「そうだよ!無くしちゃダメだよ!」

和「明さん!」

恵利香「裏切り者!」

明「『矯正学校』がなくなったら、気の強い子に気の弱い子が言いなりに成るだけだよ!世の中頭が良いだけじゃダメなんだよ!」

美麗「何を話してるのかしら?」

青香「美麗さん!」

桃夏「あんな公約厳しすぎます!もう少し緩めてくれませんか?」

紫「そうだよ!あれじゃあ、誰も付いてきてくれないよ!もう少し緩めた方が・・・」

主「甘ったれたこと言ってんじゃねーよ!」

全員「ヒー!」

美麗「主、皆が怯えてるわ」

主「ですが・・・」

美麗「ここは私が・・・、皆、学校は勉強するための場所なのよ!それに学生の本文は勉強!
   社会に出るために学力を鍛えて何が悪いの?」

明「そんなスパルタなやり方じゃ、覚えられるものも覚えられないって言ってるの!」

美麗「あなたもバカね、人は逆境に立たされた時に物凄い力を発揮するのよ!もっと自分を追い込んで行かないと!」

奈々「待って下さい!全員が全員そうできるとは限りません!」

美麗「だから、反復させるのよ!そうすればいつかは出来るわ!」

紫「でも、毎日勉強だけの生活なんて疲れるよ!」

夢「むしろ飽きちゃうよね」

主「その考えが甘いのです!それに勉強ができない人が部活動で活躍出来る筈ありません!」

エル「そうとは言えないんじゃ?」

主「仮に出来たとしても、中には海外で活躍しようとする人も居ますよね?」

和「まあ、多くは渡米する人が居ますよね?」

主「でしたら、ある程度の学力が無いと、不便に成るに決まってます!」

夢「だからって一発勝負って言うのは・・・、それに部活動が出来ないのも嫌だよ!」

美麗「何を言ってるの?何事も基礎を作ってから次に進むのよ!だったら、このやりかたが1番適してるじゃない!」

明「それに『コミュニケーション支援学校』を潰すってどう言うことさ?」

主「あんなもの負の遺産です!あるだけ学校の風評が悪くなるだけです!」

明「あの学校があるだけで、いじめられっ子とか、気の弱い子達は安心出来るんだよ!
  それを失くしたら、気の弱い子達が気の強い子に、良いように使われるだけじゃん!」

美麗「はあ?いじめはいじめられる方にも問題があるわ!」

明「何て言った?」

美麗「頭が悪いから、騙されて、良いように利用されるだけなのよ!恨むなら、知識不足な自分を恨みなさい!」

主「そうです!美麗の言う通り!騙されないために勉強をするんでしょ!」

明「知識だけで解決出来ないこともあるんだよ!」

美麗「分からない子達ね!もう良いわ、バイバイ!」

美麗が去ったあと

恵利香「あんなのに生徒会長やらせたくありません!むしろ、さっさと消えてほしいです!」

和「恵利香さん!その言い方はダメですよ!」

恵利香「でも・・・」

エル「なんとか、良い説得出来ないかな?」

モナ「無理だよ」

夢「どうして?」

モナ「あいつが自分の意見を変えようとしたところなんて、主に指摘した時だけだから!
   仮に言ったとしても、自分の意見を納得させようと話してくるから、アイツが僕らの言うことなんて聞くわけ無い!」

恵利香「そんな・・・」

夢「でも、このままだと美麗ちゃん生徒会長成れないよ!」

恵利香「成らなくて良いですよ!怖くて投票すらしたくありません!」

明「夢はなんで、そこまでして美麗に生徒会長やってほしいの?」

夢「絶対命令が怖いから」

杏「美麗ちゃんの無言の絶対命令の方が怖いと思うけど?」

愛「うんうん!お義兄ちゃんはちゃんと絶対命令使ってた!」

和「2人とも居たんですか?」

杏「さっきから居たよ!むしろ美麗ちゃんが生徒会長やったらこの先の未来は真っ暗だよ!」

夢「八期よりはマシだよ!」

愛「いいや、奈々ちゃんより怖い!
  愛ちゃんボード『地獄が待ってる』」

エル「八期君がやるかどうかはともかく、私は美麗ちゃんと仲良くしたいなら、友達として、『こんなんじゃダメだよ!』って注意はしたい!」

紫「そうだよね!美麗ちゃんのやり方を一部残して、皆が納得出来る学校生活を考えてあげたい」

杏「だったら、先輩方が生徒会長立候補したらどうなんですか?まだ、選挙すら始まってませんし・・・」

エル「私には向いてないかなって?」

紫「紫ちゃんも忙しいからやってられない!」

杏「その考えが、あの生徒会長リコール騒動の引き金に成ったんですよ!」

明「杏の言う通りだよ!文句あるなら自分がやらないと!」

和「好き勝手出来るわけじゃありませんよね?」

モナ「アイツは好き勝手やってるけどな」

愛「複雑な話、絶対命令でないと私はここに居ない」

モナ「そうだったのかい?」

恵利香「それ、この前も聞いたよ!何回目?」

愛「それに『矯正学校』を失くすのは嫌だ!」

夢「なんでよ!あんなの負の遺産じゃん!」

愛「矯正学校があるからこそ、いじめっこに牽制と言うか強迫出来るし、今はカメラもついて特定も出来る」

杏「いじめられっ子にとっては安心出来る場所なの!」

明「私もそう思うよ!それよりもこんな公約間違ってる!このままだと、かの学校は美麗と主によって支配されちゃう!」

愛「そんなの嫌だよ!」

杏「美麗ちゃんが生徒会長に成ることだけは兎に角阻止しないと!」

Re: レインボーヒロインズ ( No.99 )
日時: 2025/12/10 21:29
名前: いくちゃん (ID: njcqYR8N)

第98話・それぞれの対策会議

次の日

松本家

八姫「えー!それ絶対美麗は私達研究部を乗っ取ろうとしてるじゃない!」

杏「だから、大変なんだよ!」

明「ここは何がなんでも八期に生徒会長に成ってもらわないと!」

八期「なんで僕が?」

愛「お義兄ちゃん絶対命令を上手く使ってたから!美麗に対抗するならお義兄ちゃんしか居ないよ!」

八期「僕は生徒会長やるつもりも無ければ、絶対命令も使う気無いから!」

薺「先輩!なんでそんなこと言うんですか?」

八期「あのな、絶対命令って言うのは本来あってはいけない物なんだ!」

薺「先輩・・・」

八期「それをまた使うなんて、気が引けるよ」

杏「だからこそ使って欲しいんだよ」

八期「意味分かんない!」

明「八期は他の人の事を考えて躊躇してるんだよね?それも、全員が幸せに出来るとは思って無いから!」

八期「そんなに言うなら、杏ちゃんや明ちゃんが生徒会長やったらどうなの?」

愛「それは私も思った!」

八期「特に明ちゃんなら、周りからの評価良いから余裕で当選だよ!」

明「だからだよ!」

八期「えっ?」

明「周りから引っ張りだこだから、生徒会に入ったら、それが出来なくなる」

零「でも、明ちゃんに頼る部活動もどうかと思うな!助っ人頼るなら、自分たちの底上げをしないと、自分達が強くなれなきゃ勝てるものも勝てないのに!」

杏「私もそう思う」

明「あたし自身も楽しいからやってると言うか・・・、
  教えてくれたら勿論生徒会の仕事は出来ると思う。
  だけど、あたしの体は1つしかない!全てを完璧とまでは行かなくても最低限に期限以内にやるのは難しいと思うんだよね」

愛海「部活の助っ人もまだやるつもり?」

明「あたし、頼まれたら断れない性格なんだ!湊お義姉ちゃんが絡む時は別だけど!」

愛「そこはお義姉さん優先なんだ」

八期「義姉さん想い!」

明「そう言う杏は?」

杏「私?私は・・・、ちょっと向いてないと言うか、なんと言うか・・・、それに同好会の部長だし・・・」

八期「そう言えばそうだった!杏ちゃんはどうやっても無理だ!」

零「待ってよ!先に生徒会決めてから、他の役員や部長決めるんですけど?」

杏「でも、私、自分で言うのもなんだけど、リーダーって言う程、働けてないんだよな・・・」

零「どう言うこと?」

杏「周りに流されてると言うか、何もやらずにここまで来たと言うか・・・」

八期「それ、僕もだけど!」

杏「兎に角、私には生徒会長向いてない!」

八期「僕もそれ言って、やってやり直しましたが?」

杏「八期君は皆からの信頼が合ったから・・・」

八期「信頼なんかちっともありませんでしたが?」

杏「そうだっけ?」

薺「私がリコール運動しましたよね?生徒のほとんどが『絶対命令反対』って抗議デモしてましたよ!」

零「八君の信頼が高まったのは、薺ちゃんの失敗のあと!」

芹「正確には、部活整理した後位ね!」

杏「そうだった・・・、芹ちゃんとか他の人は?」

芹「私、リーダー禁止令出されてるから!」

明「それに私達と関わってない人に頼むのはリスクあるよ」

杏「そっか・・・」

一方その頃

倉木家

恵利香「こんな学校有り得ませんよ!八期先輩の絶対命令の方が何百倍もマシです!」

和「ですが、学生の本文が勉強はその通りですからね」

恵利香「家でもお母さんに口うるさく『勉強しなさい』って言われるのに、学校に来てまで同じこと言われるなんて、鼻にイカができますよ!」

紫「耳にタコだね」

藍香「あんたはマジで勉強しなさいよ!」

緑「やり方を否定するわけではありませんが、少しでも緩くする方法はありますよね?」

青香「緑ちゃん何か思い付いたの?」

緑「はい、あくまで私の1意見に過ぎませんが・・・
  1単元出来るまで次に進めないってあるじゃないですか?」

全員「うんうん」

緑「例えば、前期の中間テストで赤点に成った教科のみ、放課後やると言うのは?教科は曜日別にして、2週間後にミニテストすれば・・・」

赤音「それも1つの方法ですね」

藍香「でもそれだと、次の単元も赤点だったら授業どうするんだよ?」

緑「う~ん、夏休み返上で授業とか?」

水美「先生が大変そうだけど、それくらいやらないと覚えられないかもね」

黄花「少なくとも留年よりはマシじゃない?」

恵利香「部活動は?」

和「そこは出られなくて当然ですよ!これは私達の学校だけでなく、全国の学校のルールですから!」

恵利香「そんな・・・」

エル「よし!これらを纏めて美麗ちゃん達を説得しよう!他にも皆意見お願い!
   こう言うのは沢山合った方が使ってくれそうだし!」

モナ「そう上手く行くかな?アイツが首を縦に振る姿が想像出来ない!」

夢「そうなの?」

青香「八期先輩の方が、生徒達の話をよく聞いてくれますし、首を縦に振る可能性高いですよ!」

夢「そうかな?」

和「先輩はなぜ八期先輩のことに成ると、引っ掛かるんですか?」

青香「他に、改善出来そうな所ある人?」

藍香「はい!」

青香「藍香ちゃん!」

藍香「例えば、クラスの平均点で、文化祭の催しの優先権が決まるってのはどう?」

黄花「それ面白そう!」

ミカ「待ってよ!それだと、頭悪い子が集中的にいじめられるじゃん!『お前のせいで負けた』とか!」

エル「そうだよね、このままだといじめられる子が増えちゃうよ!」

和「そう言えば、テスト1週間前はどこの部活動も禁止で、放課後は皆で勉強会が出来るんですよね?」

紫「やっぱり、勉強出来る子が、勉強出来ない子に教えられる環境を作った方が良いよ!」

エル「そうなると矯正学校は残しておくべきだよね」

モナ「そんなことより、美麗に生徒会長任せて良いのか?」

全員「えっ?」

モナ「こんなに対策考えるなら、ここに居る誰かが美麗に変わって生徒会長やった方が良いんじゃないかな?」

紫「それもそうだね」

エル「誰かやりたい子とか居る?」

全員「ええっ!!!!」

藍香「生徒会の仕事とかめんどくさそう」

赤音「部活動に注ぐ時間が少なくなります」

黄花「正直、両立出来るのか自信無い!」

ミカ「私、生徒会長って感じじゃないし!」

桃夏「私も右に同じく・・・」

水美「モナさんがやったらどうですか?」

モナ「嫌だ!面倒臭い!」

恵利香「言い出しっぺが!だったらエリリンが・・・」

モナ「恵利香には絶対向いてない!きっと0票に成るのがオチだよ!」

恵利香「何ですって?!」

和「いや、皆さん思ってます!」

恵利香「えっ?」

全員「うん!」

青香「あの・・・」

紫「どうしたの青香ちゃん?」

青香「私、生徒会長選挙挑戦したいと思います!」

全員「ええっ!!!!」

紫「青香ちゃん、大丈夫?生徒会長は青香ちゃんが思ってるよりもハードな仕事なんだよ!」

藍香「それに、あんたエースで、チームのリーダーでしょ!」

青香「それでも、部活動を理由に生徒会長やりたくありませんはおかしいと思うんだよ」

夢「どこが?普通の事じゃない?」

青香「そうやって、逃げたから絶対命令を付けることに成ったんですよね?」

夢「ううっ・・・」

エル「グーの音も出ないよ・・・」

青香「勿論、美麗さんの引き立て役として私は出ますが、万が一選ばれなかったとしての保険として残ります!」

夢「成る程!それは良い考えだね!」

紫「分かったよ」

和「あの~・・・」

青香「どうしました和さん?」

和「意気込みは分かりましたが、青香さんはまだ中3ですよね?」

青香「あっ!そうだった!」

紫子「じゃあ、尚更来年高等部に入学する先輩方に立候補してもらわないと困りますよ!」

桃夏「そんなー!」

ミカ「私になんて出来っこないって!」

青香「引き立て役でも良いので、立候補だけでもしてくれませんか?」

赤音「ただの引き立て役なら良いんですが、万が一にも選ばれる可能性あるんですよね?」

青香「立候補してるんですから当たり前です!」

赤音「生徒会長を辞退出来るのならやってあげても良いのですが・・・」

夢「それはもう、何しに来た?って話じゃない?」

紫「だったら、夢ちゃんが立候補してみたら?」

夢「えっ私?」

エル「夢ちゃんなら出来るよ!」

恵利香「先輩が選挙に出るなら、喜んで応援しますよ!」

藍香「それに引き立て役としてもピッタリだし!」

夢「ええっ、でも・・・、
  『待てよ、八期の生徒会長を阻止する意味でもありなんじゃ?』
  分かったよ!出てみるよ!」

こうして夢は生徒会長選挙に出る決意を決めた。

ピンポーン!

紫「ハ~イ」

ガチャン

紫「あっ、蓮ちゃんじゃん!久し振り!どうしたの?」

蓮「ここに奈々は居ないわよね?」

紫「奈々ちゃんなら居ないよ!」

結菜「では、やっぱりあの姿は奈々さんだったですね!」

エル「どうしたの?」

和「奈々さんがどうかしたんですか?今日は用事があるからって来てませんよ」

蓮「奈々がね、八期の家に入ってたのよ!」

同好会部員「ええっ!!!!?」

Re: レインボーヒロインズ ( No.100 )
日時: 2025/12/12 21:09
名前: いくちゃん (ID: njcqYR8N)

第99話・薺の決意(前編)

夢「奈々ちゃんが、八期の家で会議?」

結菜「きっと、薺さんは研究部のスパイで、美麗を追い出そうとしてるんですよ!」

恵利香「エリリンは美麗が追い出されたって悲しくなんかありませんけどね!むしろ、さっさと出ていって欲しいですね!そこの、裏切り者と都合の良い女と共に!」

蓮「何ですって?!」

結菜「生意気ですね!」

和「恵利香さん!」

恵利香「エリリンは事実しか言ってません!何が『愛好会の方が優れてる』だよ!スクフェスでエリリンに負けた人達が!」

結菜「下克上が何を言ってるんですか?!しかも、ライブの出来より、カメラ目線で点を稼いでただけの・・・」

恵利香「下克上でも優勝は優勝!カメラ目線だって大事な点数だよ!準決勝で落ちた落ちこぼれ先輩!」

結菜「何ですって!?」

エル「2人共!」

紫「ここはマンションだよ!近所にも聞こえちゃうよ!とりあえず中に入って!」

リビング

夢「それで奈々ちゃんが研究部のスパイかもしれないって話だけど?」

赤音「それはスパイ何ですかね?他の可能性もあるのでは?」

青香「そう言えば、薺ちゃん、先週研究部の練習の見学に行ってたのを見たよ!」

和「まさか転部するのではないでしょうか?」

恵利香「いや、ナイナイ!エリリンと同じくプライドの高いなな子が、勝負を捨てたグループに入るだなんてあり得ないよ!」

蓮「それはそうなのよね」

紫「でもよく『お姉ちゃんとやりたい』って溢してたよ」

青香「分かるな、私も可能であればお姉ちゃんとやりたいって思ってる!
   でも、今のグループの皆も大好きだから、お姉ちゃんの方から来て欲しいとも思う」

紫「そうだよね、お姉ちゃんも出来るのであれば青香ちゃんとやりたいよ!
  でも、今の現状じゃあ入る隙すら無いよ!」

エル「その点で言えば、愛ちゃんもそうだよね!」

モナ「そうだったのかい?」

エル「愛ちゃんは元々八期君に憧れて研究部に入ろうとしたんだけど、間違えて同好会に入ったの!」

和「ですが、同好会の活動も楽しくて、出るに出られない状況に成ってしまい今に至ります」

恵利香「ちょっと、ちょっと!部員2人が抜けるだなんて許しませんよ!ただでさへ2人抜けたのに!」

紫「いや、3人だよ!」

和「あの、戻ってきてます!」

エル「それに愛好会から1人こっちに来たじゃん!」

恵利香「今、同好会を抜ける行為は裏切りですからね!絶対抜けないで下さいよ!」

紫「それよりも、蓮ちゃんは美麗ちゃんが生徒会長になって良いと思ってるの?」

蓮「それは・・・」

エル「蓮ちゃんのあの成績だと、スクールアイドルはおろか、モデルすら辞めることにも成るよ」

蓮「言っても変わんないもの!」

恵利香「じゃあ、蓮先輩が生徒会長をやれば・・・」

蓮「モデルの仕事あるのに?」

和「その時は『幻の生徒会長』制度を使えば良いじゃないですか!」

蓮「何それ!どう言うこと?」

和「生徒会長が別件の仕事で、生徒会業務が出来ない時、主な仕事を副会長に任せる事です!」

蓮「そんなこと出来るの?」

和「ただ、約1/8の仕事は確実にやらないと行けませんよ」

蓮「ええっ?それって絶対?」

和「勿論!」

エル「でもそれって、周りから押し付けで選ばれた場合じゃなかったっけ?」

和「あっ、そうでした」

紫「でも、『影の生徒会長』なら、可能だよ!」

蓮「やってみようかしら?」

結菜「情けなさ過ぎて、落選しそうなのでやめて下さい!」

エル「そっか」

紫「そうだよね」

青香「そんなに気になるなら、直接聞いてみたらどうかな?」

藍香「答えてくれるのかしら?」

紫子「人に隠すってことは言わないんじゃないかな?」

黄花「しかし、本当に隠してるのかってのも分かりませんしね!言うタイミングを計ってると言うか・・・」

紫「じゃあ、聞いてみよっか!」

全員で薺が通るであろう道へ行く

和「奈々さんの家が、この周辺ならここら辺を通る筈なんですよ」

夢「もう、決めたのかな?」

紫「まだなんじゃないの?」

エル「でも、意志が決まってる時もあるだろうし」

薺「皆さん、お揃いで!どうされましたか?」

芹「うちの妹に何かようかしら?」

結菜「単刀直入に聞きます!奈々さん!あなたは同好会を辞めるおつもりですか?」

薺「それはまだ分かりません!」

夢「ってことは、同好会を辞めるつもりってこと?」

薺「はい、私は正直、同好会で続けるのか?それとも研究部ヘ行こうか?ずっとか悩んでいました」

蓮「それを、今日八期に伝えるために?」

薺「いいえ、昨日の美麗さんの公約を聞きた時、私は酷い寒気がしました!
  あんな公約は私の負の歴史と同じ匂いがしたので、美麗さんに生徒会長は向いてないと思って、先輩相談、あわよくば生徒会長をやってもらおうと・・・」

夢「なんで?なんでアイツが生徒会長の方が良いの?もっと他にもイイ人居そうじゃん!」

薺「いえ、絶対命令を悪用しようとした私が先輩より優れてる生徒会長なんて探せません!
  美麗さんのやり方は過去の私以上に酷い、
  もっと言えば学校を支配、自分の思い通りさせようとしてる危険な状態です!
  絶対命令の生徒会長を間近で見てきた私だからこそ胸を張って言えます!
  美麗さんが生徒会長をやれば学校は絶対終わります!」

夢「そんな・・・」

薺「確かに、先輩のせいでいじめのレッテルを貼られて追い出された生徒は何人も居ます!
  ですが、先輩の絶対命令の使い方は、普通の使い方と違うんです!」

紫「どう言うこと?」

薺「普通の人は、深く考えずに自分のやりたいことや自分の中の正解を押し付けようとします!
  ですが、八期先輩は周りの意見を聞いた上で判断しますから!一呼吸置くと言うか、決して人の話を途中で切ることはありません!なので、八期先輩の方が生徒会長が向いてる!私はそう思います!」

モナ「確かに、美麗は有無を言わせないからな、このままだとアイツに好き勝手されるだけだぞ!」

夢「モナちゃんはどっちの味方?美麗ちゃんを応援してないの?」

モナ「誰が、あんな自己中を応援するかよ!ってか、次期生徒会長とか興味ないし、だれが成ろうと変わんないって!」

エル「そうとは限らないよ!」

モナ「まあ、美麗が生徒会長になったら、確実に支配下にされるけどな」

夢「ううっ・・・、それより話戻すけど、同好会辞めるか、辞めないのかを決めかねてるんだよね?」

薺「それは、明日の研究部の卒業ライブを見て決めようと思ってます!」

夢「明日の研究部のライブ?」

薺「そこで、私の本当の気持ちをハッキリさせたいんです!
  お姉ちゃんとやりたいのか?
  ナンバーズ8の雰囲気に入りたいのか?
  八期先輩が好きだからこそ一緒にやりたいのか?」

夢「薺ちゃん・・・」

薺「それに私はソロの適性は合っても、
  本当にやりたいのはグループライブなんで!」

恵利香「そうだったの?」

薺「でないと、わざわざ研究部に入ろうとなんか思いませんよ!」

夢「でも、なんで研究部なの?愛好会でも良かったじゃん!だって愛好会の方がレベル高いよ!」

恵利香「そうだよ!なな子はなんでレベルの低そうな研究部の方へ行くのさ?」

和「まさか、愛好会の転部は恵利香さんに裏切り行為と見なされていざというときに同好会に戻れなくなるからですか?」

恵利香「どう言うことよ!」

薺「いえ、お姉ちゃんが居るから、いや、最初から、ナンバーズ8のライブを始めた見たあの時から、
  私はあのグループの虜だったのかもしれません!愛さんと同じく!」

夢「薺ちゃん・・・」

薺「私は、『絶対命令』から逃げてただけで、本心は研究部でやりたい気持ちが強かったのかもしれません!
  だから、明日それを確かめてきます!」

夢「分かった!ちゃんと見て決めるんだよ!」

薺「勿論です」

Re: レインボーヒロインズ ( No.101 )
日時: 2025/12/12 22:13
名前: いくちゃん (ID: njcqYR8N)

第100話・薺の決意(後編)

林檎「愛!大変だよ!」

愛「どうしたの?」

蜜柑「実は私見ちゃったの!」

愛「何を?」

明「あっ!」

杏「桃子ちゃん達何してるの?」

桃子「杏ちゃん!」

蜜柑「落ち着いて聞いてくださいね」

トリプルエース「うんうん」

桃子「先週、奈々ちゃんが研究部の偵察をしてたの!」

トリプルエース「フーン!」

林檎「あれ?何も感じない?」

杏「昨日八期君の家で会議してたし!」

愛「その時に話してくれた!研究部ヘ行こうか、同好会に留まろうか悩んでるって!」

桃子「じゃあ、あれは研究部に入るかどうかを探ってたってことかな?」

明「今日は研究部の中等部の卒業生達の最後のライブだから、私達も見に行くんだ!」

杏「なず、じゃなくて奈々ちゃんはそれを見て決めるって言ってた」

桃子「ふーん、そうなんだ」

蜜柑「いや、そう見せかけて、実は八期先輩を狙ってたり?」

トリプルエース「えっ?」

林檎「3人ともなんでそこには反応するの?」

杏『薺ちゃん、絶対命令の使い方を指導されてから八期君の事尊敬してるからな、尊敬が好きに成ることってあるよね・・・』

明『人って自分に無いものを持ってる人を好きに成りやすいからな・・・、奈々っちに無いリーダーシップを持ってる八期に惚れるのも頷ける!
  それに卒業式の時に告白してたんだよな、振られてたけど!』

愛『お義兄ちゃんは、頼り無さそうだけど、優しいからな!ちゃんと気を遣えるところは気を遣ってくれる。
  それに私が研究部に行きたいのもお義兄ちゃんと一緒にやりたいからだし・・・』

桃子「おーい!大丈夫?」

トリプルエース「はあっ!」

杏「だ、だ、だ、大丈夫だよ!八期君は薺ちゃんにはなびかないから!」

明「ってか、振られてたし!」

愛「『可愛い』よりも『生意気』なイメージが強そうだし、大丈夫!」

蜜柑「なに言ってるの?」

桃子「あの、聞きますけど、3人とも八期先輩の事好きなんですか?」

トリプルエース「ええっ!!!!」

杏「振った相手だよ!」

明「私と付き合ったら紐にしか成らないって!」

愛「兄妹だよ!」

林檎「連れ子と養子は民法上結婚出来るって言ったよね?」

愛「私、お義兄ちゃんから『可愛い後輩』として見られてるからあり得ないと思うよ!」

フルーツトリオ「『可愛い義妹いもうと』じゃなくて?」

奈々「あっ、皆さんも見に来たんですか?」

杏「奈々ちゃん!」

明「当たり前だよ!同じクラスで同じスクールアイドルなんだし!」

愛「私は初めて見た時からお義兄ちゃんのファン!」

明「あっ、勿論あたしも!」

杏「私もかな?八期君のライブとても楽しそうだから!」

愛「歌声もとても綺麗!」

明「本気でライブを楽しもうとしてる感じが伝わるよ」

奈々「そうですよね」

杏「やっぱり奈々ちゃんも感じてるの?」

奈々「いえ、その気持ちを今日確かめたいんです!
   私がナンバーズ8に入りたい本当の理由を!」

ステージ

八期「きょ、きょ、今日は、来てくれて・・・、あ、あ、あ、ありがとうございます!」

観客「ハハハ・・・」

秀喜「緊張しすぎだって!」

八期「注目されながら話すのは恥ずかしいんだよ!」

零「私達は先週中等部を無事卒業させて頂きました!」

八姫「これより、中等部生活最後のライブを行いたいと思います!」

八期「絶対、誹謗中傷するなよ!『興味ない』は許しても、『下手くそ』とか『音痴』などと罵詈雑言を放つ奴は絶対許さないからな!」

愛海「人をバカにするような、誹謗中傷があった場合は
理珠さんの特定でいじめ扱いとなりますので、ご注意下さい!」

林檎「怖い注意事項ですね」

愛「お義兄ちゃん、歌上手いのになぜか音痴って言われるらしい」

桃子「音痴じゃないんですか?」

奈々「お姉ちゃんも先生と一緒にカラオケに付いていって、採点させたら、80~90点以上が普通だったそうだよ」

蜜柑「そこそこ上手いっすね!」

八期「それでは、中等部ラストライブ行くぞ!」

ライブ後

明「イヤー、楽しかった」

杏「ペンライトが合ったら絶対振ってたよ!」

愛「愛ちゃんボード『持ってくれば良かった』」

林檎「確かに、私も心打たれちゃった!」

蜜柑「明さん程では無いけど、それなりに上手かった!」

桃子「男女混合グループなのに息ピッタリ!と言うか皆楽しそう!あの輪の中に入りたいとすら思った!」

奈々「これが先輩達が望んでいるライブ・・・」

杏「奈々ちゃん?」

草家

ポフ!←ベットに顔を埋める

薺『確かに、あのライブは愛好会と比べれば質は落ちる
  簡単な事、誰でも出来る振り付け、在り来たりな歌詞!
  でも・・・』

薺「見てて、やってる皆が楽しそうだったな」

コンコン

芹「薺!入って良い?」

薺「良いよ」

ガチャン

芹「今日のライブどうだった?お姉ちゃん感想が聞きたくて・・・」

薺「多分、愛好会と勝負したら100%負けてるよ」

芹「それを言ったら八期怒るから絶対本人の前で言わないでね!まあ、負けて元々とは思ってるけどね!」

薺「でも、皆楽しそうだった!もう心から!」

芹「私もやってて思うわ!ライブってこんなに楽しいって!」

薺「そうなんだ、それで同好会のソロと比べてみたの!」

芹「うん」

薺「私は、基本自分1人で考えてる、1人で皆を笑顔にしようとして・・・」

芹「うん」

薺「でも、研究部は、ナンバーズ8は『皆で楽しもう』、お客さんもライブをしてる本人も!そんなライブが伝わってきた!」

芹「それは、八期にとっては最高の褒め言葉よ!」

薺「えっ?」

芹「薺が言ったことが、八期が目指すライブだから!」

薺「そうなんだ」

芹「決めるかどうか悩んでるところ悪いけど、言っておくわね!
  私達、ナンバーズ8は決して勝負なんかしないわ!」

薺「うん」

芹「ただ、自分達が思う、自分達が楽しめて、自分達が楽しんでる姿を見せて、来てくれたお客さんも楽しませる!
  決して優勝なんか目指さないそんなグループよ!」

薺「それってどう言うこと?」

芹「負けず嫌いで野心がある子には向いてないって事よ!
  ただ、真面目に真剣に、勝負ではなくライブに向き合う子しか受け付けないって言ってたわ!」

薺「つまり、『負けて元々』の精神なんだね?」

芹「ええっ、『負けて元々』と思いながらライブができないとあそこには入れないから!分かった?」

薺「勿論!」

次の日

ガラガラ

恵利香「なな子!」

エル「奈々ちゃん!」

夢「覚悟は決まった?」

奈々「はい!決まりました!」

同好会部員・ゴクリ

奈々「私、矢塚奈々は・・・」

同好会部員・ゴクリ

奈々「同好会を・・・」

同好会部員・注目

奈々「GWを機に辞めます!」

全員「ええっ!!!!」

杏「奈々ちゃん・・・」

愛「それはGWが過ぎた後で研究部ヘ行くって事かな?」

奈々「はい!ソロライブトーナメントが私、矢塚奈々のラストライブです!」

全員「ええっ!!!!」

恵利香「ちょっと待ってよ!なんで同好会を辞めて研究部ヘ行くのさ?意味分かんないよ!」

和「恵利香さん、落ち着いて下さい!」

奈々「私も、散々悩みましたし、研究部ヘ行くタイミングもずっと計ってました
   ですが、私はソロが合ってると思ってたりしましたが、私が本当にやりたいのはグループライブです!」

紫「だから、研究部なのか!」

奈々「それに、ずっとお姉ちゃんとやりたいと思ってました!お姉ちゃんと同じグループをずっと望んでました!
   これを逃せば、私は研究部ヘ行くタイミングを一生逃すと思い、こんな形での決断になったことをお許し下さい!
   勿論、ソロライブトーナメントまでは同好会のつもりです!一緒に愛好会を見返しましょう!」

愛「うん!同好会が良いってことを知らしめてやろう!」

恵利香「先輩はそれで良いんですか?また、部員減るんですよ!」

夢「こればっかりは奈々ちゃんが決めた苦渋の決断だし、私から言うことも無いよ!お姉さんとやりたいんだよね?」

奈々「はい!勿論、先輩とも!」

夢「ん?」

奈々「私、ぶっちゃけ先輩の事が好きなんだと思います」

紫「ほうほう、憧れの先輩を追い掛けて研究部ヘか!」

エル「奈々ちゃんの恋が実るといいね!」

奈々「振られましたよ」

恵利香「振られたんかい!」

奈々「でも、私、諦めの悪い女なので!」

杏・愛「・・・」

奈々「あと、同好会を辞めたら、本名に戻します!」

杏「それって?」

奈々「矢塚奈々は来年度のGWまで!研究部に入ったら本名の草薺でライブを行います!」

薺が決めたこの決断!
しかし、それが同好会崩壊の切っ掛けになるとはこの時のメンバーは誰も思っていなかった。
次回から新章突入!


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