二次創作小説(新・総合)

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未来の子供達+aによる全然普通じゃねぇ日常2
日時: 2020/11/12 15:56
名前: ゆめひめ (ID: eVWzcu6j)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=27272

任天堂のシュミレーションRPGゲーム【ファイアーエムブレム】シリーズが主のギャグ小説が2スレッド目に突入しちゃって良いのかしら!?


原作の面影はどこ行ったと思うぐらい笑い上戸なルキナちゃん、
そんなルキナちゃんと仲のいいヒーローコンビのウードとシンシア、
ツンデレなツッコミ師のセレナ、
ルキナちゃんに苦労しながらも最近自分もちゃっかり仲間をいじってくるロラン、
異常事態ダークマターを作るデジェル、
可愛く見えてブラックな事をしれっと言うンン、
何かと酷い目に遭うアズール、そのアズール以上に酷い目に遭いすぎて可哀想なブレディ、
ブチ切れたら最強と化す和菓神ノワール、
純粋な良い子のマークくん、そのマークくんと性別だけでなく性格も違う天然どSマークちゃん、そのマークちゃんお気に入りのジェロームさん、
父親の影響か最近何となく地味なシャンブレー・・・
・・・そんなFE覚醒子世代達が(主に)繰り広げるハチャメチャワールド!


新紋章の第七小隊、最新作ifの白夜王国と暗夜王国、コナミの音ゲー【ポップンミュージック】のつぎドカの他にも、サンリオの音ゲー【SHOW BY ROOK!!】とイカした塗りゲー【スプラトゥーン】も加わりますます賑やかに!!


そんな原作の面影はどこ行ったぐらいハチャメチャなFE(?)ワールドを特とご覧あれ!!(何気にコロコロマンガなどにありそうな作品紹介風)
(※前スレについては参照ページをどうぞ)



〜目次〜

「短編」
こんな事がこの小説じゃ日常茶飯事なのだよ >>1-7
ニンドリは時々20日にでるから気を付けろ >>18-23
2017・18年はFEの年待ったなしか? >>31-35
ロマンスは時にビターチョコの様にほろ苦い >>57-63
修羅場は重なって起こると大変だ >>78-87
諦めるな!追加コンテンツというものがある >>104-108
使えない奴ほど愛おしい >>162-166
宇宙一バカなFEだコノヤロー! >>172-176
世の中には意外に知らない行事が山ほどある >>183-190
腹黒もサディストも程々に >>200-206
ウブな奴らには不運と野次馬が付いてくる >>218-228
たまには子供の頃の話をしようか >>236-239
乱闘と感想と繋がりと・・・ >>241
諦めなければトゥメはきっと叶うんだ >>245
RPGは大体最初の目的とそれていく事が多い >>250-256
主人公は他人の知らないところで進化し続ける >>257-266
やり損ねた季節ネタ集 >>270-273
みんな「願いが叶う」って事に弱いよね >>274-277
子世代男子の退屈 >>292-298
駄菓子屋のお菓子の種類は無限大 >>301-305
新シリーズ予告 >>308-309




「長編」
・第3回運動会編
新入りと歓迎と久々に開催されるあれ >>41-51
借り物競争は1つくらい無謀なお題がある >>148-155



・テスト編
テストは一種の大喜利 >>114-119
面白くなければ授業じゃないが、テストは面白くやる余裕なんてない >>126-130
テストは真面目にしないと説教沙汰になるから気を付けて >>136-140



・クラウス編(シリアス注意)
友人の身内ってあんまり印象にない >>284-288
ギャグキャラはそれ相応のシリアスな過去を抱えている >>289-291
兄弟持ちは大体自分と同じ立場の兄弟を欲しがる >>327-331
「勘違いしないで」はツンデレキャラの決まり文句 >>334-337←New!




「ゆめひめ放送局(ラジオ)」
第4回 >>92-95  第5回 >>311-318



※注意※
 ・全体的にキャラ崩壊・イメージ崩壊
 ・世界観?知ったこっちゃないね。
 ・紹介したジャンルのキャラ以外も普通に出てきます
 ・荒らし・中傷・宣伝・他人が見て気分を悪くするコメントはご遠慮下さい。見つけたら即刻削除します


これらの注意を理解してこの小説をお楽しみ下さい。



タグ:ファイアーエムブレム つぎドカ! SB69 スプラトゥーン キャラ崩壊注意 裸族 オリジナル設定あり
開業日:2016/12/10 18:03

「勘違いしないで」はツンデレキャラの決まり文句(その1) ( No.334 )
日時: 2020/11/11 21:01
名前: ゆめひめ (ID: eVWzcu6j)

クラウス編第4話です。
この長編で苦戦した戦闘回。真面目な戦いのシーンを滅多に書かないので色々おかしかったり変に感じるところもあるかもしれませんが、そこは暖かい目で見て下さい;






『た、頼む・・・!僕をここから・・・!』
『――・・・様!何度も申している様に、あなたは今、戦地に出るべき人間ではないのですよ!!』
『でも・・・・・が・・・!!』


とある青年が3人の従者にたてついていた。青年は苦しそうな息遣いをし、血の気の引いた真っ青な顔色で、大粒の涙を流しながら表情をぐしゃぐしゃに崩していた・・・


『仮に我々がここを通したとしても、今のあなた様のお身体では、軍にとっても足手まといになるだけです!!』
『それに、その状態で無理をされては・・・・・様のお身体も・・・!!』
『それでも良い!今、こうしている間にも・・・・・は、僕の代わりに命懸けで・・・ている・・・!僕は・・・僕は兄として・・・・・を、このまま何もなせれないまま放っておく方が・・・!!』
『しかし・・・!』


従者達がどんなに止めようとも、青年は意思を曲げようとしない。言葉のぶつけ合いが続く中、従者の1人は青年にこう言った。


『――・・・様、今のあなた様には何を成す事も出来ません・・・・・ゃまを助けたいというお気持ちは嫌という程お解り致しますが、命を投げうってとまで助けに向かおうとしても・・・・・坊ちゃまはお喜びにはなられないと・・・』
『・・・・・!』
『――・・・は戦地にいる身ですが、必ずしももうお戻りにならない事はありません。英雄マルス王子やアリティア騎士団達の様にまた、ここへ戻ってくる事もあります』








『ルーク坊ちゃまへの責任が重いのならば、あなたの病気が治り、平穏が戻ってこられた時でも、まだ間に合うと俺は思います、クラウス様・・・』







『「勘違いしないで」はツンデレキャラの決まり文句』







ビショップ「クラウス様に仕える執事、ビショップ。それ以外に申す事などない・・・」
スキュア「同じくホースメン兼教育係、スキュアだ。ここに何の用があるのか知らんが、侵入者であるなら手加減するつもりはない」
アンケット「カザス家にお仕えしておりますメイドのアンケットです。今宵はヴァルキュリアの姿で失礼させてもらいます」



ルークを探す第七小隊の元に立ちふさがるビショップ、スキュア、アンケットと名乗る3人の騎士。余計な従者達を怯ませ続けてきたが、この3人は今までとは違い、簡単に退ける事が出来ない気迫が嫌でも伝わってくる。



ビショップ「我らが主からの忠告だ。手痛い歓迎を受けたくなければ今すぐこの敷地内から立ち去れ。我らが主人、クラウス・カザス様の名を汚さぬ為にも・・・」
ライアン「あの人達がいわゆるクラウスさんの側近って感じがします・・・」
セシル「あの3人を何とかしなきゃ、ルークやクラウス殿の元へ行けないのね・・・!」
クリス「だとしたら、俺達がやるべき事はただ1つだな・・・!」





クリス「なら、その手痛い歓迎とやらを受け入れようじゃないか・・・!」





この3人を倒さなければ、クリス達のお目当ての人物に会う事が出来ない・・・そう悟ったクリスは3人との戦いを決心する・・・!3人もクリス達がここから立ち退くつもりはないと判断すると、戦いの目を映しだす・・・



ビショップ「ほう・・・堂々と手痛い歓迎を受けたいというのか・・・」
スキュア「面白い・・・それだけの自信があるというのなら、さぞ自分らを楽しませてくれそうだな・・・!」
アンケット「お客様がそうお望み致しますのなら、私達もそれ相当のおもてなしをしてさしあげましょう・・・!」




ダッ!




ライアン「うわぁっ!?」
カタリナ、セシル「きゃっ!?」
クリス「!? みんな!?」


臨戦体勢から弓を携えたホースメンの男はライアンの元に、手に炎を宿したヴァルキュリアの女はカタリナとセシルの元に飛び込む!!戦いとはいえ、突然の出来事に一瞬怯みはするも、すぐさま自らの武器を手に取り応戦にかかる。一方、クリスの目の前には3人の中で1人飛び込まず、彼の姿をとらえて一歩も動こうとしないグレートナイトの男が佇んでいた・・・


ビショップ「・・・・・」
クリス「俺と戦えとでも言いたげな眼つきをしているな・・・そう思ったのなら、1つ手合せ願おうか・・・!!」


言葉では表してなくても、騎士の瞳が戦いを語ろうとしている・・・自分と1対1で戦うつもりと悟ったクリスは、自身も剣を構え、戦いを始めた・・・!!





感想・まだ

「勘違いしないで」はツンデレキャラの決まり文句(その2) ( No.335 )
日時: 2020/11/11 21:14
名前: ゆめひめ (ID: eVWzcu6j)




BGM:ナゾバトル(レイトン教授シリーズより)




クリス「先手必勝!!はぁぁぁぁぁ!」
ビショップ「・・・」




ガキィッ!




クリス「クッ・・・!(こいつ・・・傭兵用の大剣を普通の剣士用の片手剣で受け止めただと・・・!?)」
ビショップ「・・・・・」
クリス「ッ・・・!こ、このっ!」
ビショップ「・・・・・」


クリスは立ち向かったのは3人の中でも主格に当たるのであろうビショップという騎士グレートナイトであった。戦うと宣言してから、真っ先に彼に刃を向けたが、ビショップは特に動じる様子も見せずに冷静に携えていた剣を抜きだし、クリスの攻撃を受け止めたのだ。それだけでなく、次々とクリスの振りだす大剣をあっさりと受け止めていく。


ビショップ「貴様は傭兵・・・傭兵の剣は重く、威力もある・・・だが・・・」




ガキィンッ!




クリス「なっ!?」
ビショップ「その分、動きは遅い。受けて返してしまえば問題ない!!」





その上ビショップは受け止めたクリスの大剣をいとも簡単に跳ね返したのだ。彼の体内にはとてつもない力があると感じたクリスだが、今はビショップに何とか一撃を与えようと精一杯。しかし前述のビショップの言葉通り、大きく振るうクリスの剣はことごとく受け止められてしまう。


クリス(クッ、どう振ってもこいつに止められてしまう・・・!悔しいが確かにその通りかもしれない・・・!)
ビショップ「どうした?やる気がないのならこっちから行くぞ・・・!」
クリス「!」




バッ!

キィンッ!




クリス「っ!?(は、速い・・・!グレートナイトにしては武器の振りが早い・・・!)」
ビショップ「・・・・・・」



そうこうしている間にビショップも攻撃に出る。彼の振るう剣はクリスよりもはるかに素早く、的確にクリスを狙う。一方クリスはビショップが自身の剣を受け止めた様に攻撃を受け止めようとするが、剣の大きさ故、素早く剣を動かせず、思うように受け止められず、避ける動きしか出来ない。



クリス(クッソ・・・!強敵な予感はしていたが、ここまでとは・・・!!一体どうすれば・・・!?)






ライアン「ハッ!」



ライアンは同じ弓を構えたスキュアという騎士ホースメンを相手にしていた。彼はビショップと比べると温和な印象が残るが、ビショップよりも軽やかな動きでライアンの放つ矢を的確にかわしていく。ライアンもただひたすら矢を放ってゆくうちに、スキュアはライアンの姿を見ているうちに笑みを浮かべだした。


スキュア「なるほど、君は自分と同じ弓を扱うのか・・・小さいながら流石だな・・・幼き頃のクラウス様を彷彿とさせる・・・!」
ライアン「・・・? クラウスさんも弓を扱っていたのですか?」
スキュア「まぁな、武器の適正を探る為の一時的ではあるがな。それより、よそ見している場合かい?」
ライアン「!」


聞けばクラウスも過去に彼から弓の手ほどきを受けていたという。というのもクラウスが騎士になる為の訓練を始める際の一時的な時期であったが、たわいもなさそうな会話しているうちにスキュアも動き出していた。会話している隙に弓を構えた彼は矢を一度に2本も放って攻撃してきたのだ。


ライアン「うわわっ!?いきなり危ないですね・・・!」
スキュア「戦場は常に危険と隣り合わせだと誰かに習わなかったかい?」
ライアン「そんな事重々に承知済みですけどねっ・・・!!」バシュッ!
スキュア「!」


ライアンよりも多くの数の矢を撃って攻撃してくるスキュアだが、ライアンもじっとしている訳にはいかない。弓を上に向けて撃ったかと思うと、屋は突如山なりの軌道で動いたのだ。スキュアもその矢の動きに反応する。



スキュア(なるほど・・・弧を描く様な軌道で不意打ちを狙う作戦か・・・だが・・・)





バッ!

カキィン!





ライアン「なっ!?相打ちで矢を相殺しました・・・!?」
スキュア「技術でなら大人をなめてもらったら困るな!!」
ライアン「うっ・・・!」


一瞬の矢の動きにも慌てないどころが、攻撃を阻止する矢も放つ。自身の技量を軽く上回るであろう技量の違いに驚きながらも、小さな狙撃手も苦戦の色を見せ始めた・・・






アンケット「ギガファイアー!」
カタリナ「きゃあ!」
セシル「ッ・・・!」



カタリナとセシルは2人がかりで3人の紅一点であるアンケットという魔法騎士ヴァルキュリアを相手にしていた。しかし彼女の放つ魔法は同じ魔道士のカタリナの魔法を打ち消すどころか、2人を軽く包み込む威力を振るう。


カタリナ「クッ・・・!この威力ではまともに近づけませんよ・・・!」
セシル「そっちが魔法で来るなら、こっちから攻めるだけよ!!」


同じ魔法相手では容易に太刀打ち出来ないと思ったセシルは剣を構え直し、近接戦に持ち込もうと一気に距離を詰めるが・・・



アンケット「おあいにく様でございますが・・・」




ヒュン!




セシル「なっ!?」


アンケットが魔道書から何かに持ち替えたかと思うと唐突に何かがセシルの真横をものすごい勢いの速さで飛んできた。一瞬の出来事にセシルは戦慄するが、自分に飛来した物の正体が分かると同時にセシルだけでなく、カタリナも目を丸くさせた。



セシル「な、何が起きたの今・・・!?」
カタリナ「今のは、暗器・・・!?」







感想・まだ

「勘違いしないで」はツンデレキャラの決まり文句(その3) ( No.336 )
日時: 2020/11/16 14:41
名前: ゆめひめ (ID: eVWzcu6j)


セシルを横切った物の正体に気づいたカタリナはとっさに着地点を見ると、そこには小型のナイフが地面に刺さっており、アンケットの両手には同じナイフを所持していた。


アンケット「察しがお早い様で・・・私は普段はメイドでございますので、暗器の扱いも手慣れており、接近戦にはこちらの武器を利用する時もあります・・・」
セシル「簡単には攻撃させないって事ね・・・!!」
カタリナ「だとしたらどうやって立ち向かえば・・・!」
ビショップ「何だ?アリティア騎士とあろう者が弱音を吐くとでも言うのか?」
カタリナ、セシル「っ!」
クリス、ライアン「・・・!」


魔法だけではなく、暗器も扱う守備の弱い2人には余計に戦いづらくなる見込みが強くなる。そんな中、クリスの元で戦っているビショップの口から痛い言葉が飛んでくる。その言葉はカタリナとセシルだけでなく、クリスとライアンの耳にも響いた。


スキュア「どうした?自分らを倒してクラウス様の元に向かうんじゃなかったのか?」
アンケット「それとも、私達と実力の差を感じ、諦めますか?」
4人「っ・・・!」


ビショップに続くかの様に、スキュアとアンケットも第七小隊に痛い言葉を放つ。確かに3人は第七小隊の実力をはるかに上回る。今は個人個人で戦っているが、全員で3人を相手にすればなんとかなりそうだと思うが、各々が対峙している者を相手にするだけでも精一杯で他の相手に手を出そうとする余裕もない。相手側もそれを狙って個人個人を相手にする戦法をしているのだろう。3人の言葉の通りに実力の差は大きく、諦めそうにもなるが・・・




ライアン「確かに、皆さんはとても強いです・・・!ぼく達1人ずつで相手しても敵わないぐらい・・・!」
セシル「でも、ここまで来といて今更後に引けるわけないでしょ!!」
カタリナ「屋敷の中の皆さんには、あんな事してしまってとても申し訳ないと思っています・・・でもそうまでして私達が会って話し合いたい人がその先にいるんです!!」
クリス「その通りだ・・・!そいつの為にも、俺達はこんな所で諦める訳にはいかないんだ!!」




彼らもアリティア騎士。ルークとクラウスに事の真相を知る為にここに来た。例え立ちはだかった相手が自分達の実力に及ばない強敵であっても、自分達の仲間の為にも諦める訳にはいかない!自分達の意思を叫んだ時・・・











スキュア「なるほどな・・・そこまでしてルーク坊ちゃまを連れ戻そうと・・・さすがルーク坊ちゃまと共にしたという騎士といったところか・・・」
4人「!?」






スキュアの口からとんでもない言葉が飛んできた。何と彼らはクリス達の目的を知っていたのだ・・・!?




クリス「俺達の事を知っていたのか・・・!?」
アンケット「皆さまの事はクラウス様から聞いております。アリティア騎士試験でも過去最高の成績で突破されたとのことで、私達もお手合わせ願いたかったです」
カタリナ「私達と戦闘になる事も想定していたのですか・・・」
クリス「だったら俺達の目的も分かっているだろうな・・・?」
スキュア「・・・お前達の求めるクラウス様とルーク坊ちゃまは屋敷の中にいる。だが、お前達をクラウス様達の元には行かせない」
セシル「そのルーク坊ちゃまとやらと話をする為にここまで来たのよ。あんな奴でもあたし達に何の相談もなしに勝手に騎士を辞める様な奴じゃないんだから・・・!」
アンケット「クラウス様はルーク坊ちゃまに代わって騎士になるべく、準備を進めています。あなた方に邪魔される訳には・・・」
ライアン「その前にこちらからクラウスさんと話がしたいんです!でないとこっちの気がすみませんから・・・!」



3人は第七小隊がここに来る事や戦闘になる事を見込んでいた。ならば第七小隊がこの屋敷を訪れる事も想定済みであったそうだが、クラウス達に会わせるつもりはないという。ここまで来たのならなおさら食い下がる訳にはいかないと第七小隊も強気に出る・・・



クリス「ルークが突然いなくなった理由があるのなら、お前らの慕うクラウス殿でなら1番の理由を知っているだろうだからな・・・!」
ビショップ「・・・くな・・・」
クリス「だから俺達はクラウス殿から事の真意を聞きに・・・!!」
ビショップ「簡単に口を開くな!クラウス様はようやく今までの苦しみから解放されようとしているというのに!!」
4人「えっ?」



言葉のけん制が続く中、突如ビショップが声を荒げた。その怒声は全員が聞き逃す事がない程大きな声であったが、クリス達はその言葉に何かを感じた・・・



カタリナ「クラウスさんが・・・苦しんでた・・・?」
セシル「ちょっと、それって一体・・・」
スキュア「ビショップ・・・お前、あの頃のクラウス様が・・・」
ビショップ「・・・・・・」
クリス「何か知っているのか・・・?」
アンケット「・・・ここは彼らにも、あの頃のクラウス様の話をするべきだと・・・」
ビショップ「・・・・・・」



「クラウスが苦しんでいた」・・・あの日、ルークが姿を消す前日、初めてクラウスと出会い、その人柄の良さを重々に理解していた第七小隊はその言葉に疑問を感じた・・・いつも笑みを浮かべていた、自分達が見てたクラウスからはとても苦しんでいる様には感じ取られなかったが・・・その一方で言葉の意味を知る従者達3人は、その意味を話そうとビショップに話を降りかけたのだった・・・



ビショップ「・・・人に言いたくはなかったが、クラウス様は大変弟思いな方であって、ルーク坊ちゃまの事も大変気にかけておられた・・・」




感想・まだ

「勘違いしないで」はツンデレキャラの決まり文句(その4) ( No.337 )
日時: 2020/11/11 21:31
名前: ゆめひめ (ID: eVWzcu6j)




BGM:届かない想い(レイトン教授シリーズより)



ビショップ「クラウス様がカザス家を継いでアリティア騎士になる、クラウス様に万が一何かあられた時、ルーク坊ちゃまがカザス家を継ぐ身になるという事は我々従者も熟知していた。しかしクラウス様の真面目で何事にも完璧に取り組む姿から、クラウス様に万が一の事が起こる事ないだろうと俺達従者達はクラウス様をさらに完璧な騎士に育てようと熱心になるがあまり、ルーク坊ちゃまに構おうとしてこなかった・・・」
スキュア「あぁ・・・自分らや皆がルーク坊ちゃまにかける言葉は「クラウス様に何かあったらこの家を継ぐには坊ちゃま」だの「もっとアリティア騎士の家系を尊ぶべき」だの「少しはクラウス様を見習うべき」というのがほとんどだった・・・そのおかげでルーク坊ちゃまは我々や旦那様達に対して反抗的に育ってしまった・・・クラウス様と比較するばかりで、坊ちゃまを1人の子供として大切に出来なかった事、教育係としてとても後悔している・・・」
アンケット「それでもクラウス様は、ルーク坊ちゃまを咎めようとせず、まるで家宝の様にルーク坊ちゃまの事を大切に育てておられました・・・私達が与えなかった分までたくさんの愛情をルーク坊ちゃまに注いでました・・・カザス家の一員として立派な人間に育つ事しか考えてない私達よりも、ルーク坊ちゃまは自分の事を構ってくれたクラウス様の方を信頼するのは当然です・・・」
ビショップ「あぁ・・・我々がルーク坊ちゃまにあんな態度で接していたというのに、クラウス様は我々にも平等に同じように優しい笑みを振りまいていた・・・我々の知っているクラウス様はそんな汚れのない心の持ち主であった・・・」






ビショップ「だが、クラウスが病に倒れ、ルーク坊ちゃまが騎士になり英雄戦争に向かった事を知ってから、クラウス様の様子が一変し始めた・・・」






~~~~~~~




クラウス様は自身の病が重症化してから寝たきりの状態が続いた・・・「自分が無理をしたせいでルークに迷惑をかけてしまった」と責任を感じ、ルーク坊ちゃまが出発してからは少しばかり気落ちしていた時期もあったが、定期的にルーク坊ちゃまからクラウス様宛の手紙が届き、当時のクラウス様はその手紙が心の支えであった・・・
だが、その手紙は次第に減っていくと同時に、反乱軍の出現などの不穏な噂がカザス家にも浸透しだした・・・



ビショップ『クラウス様・・・?』



そして英雄戦争が勃発し、英雄戦争が本格的になりだした頃、クラウス様に異変が生じだした・・・






クラウス『ル・・・ルーク・・・!』
ビショップ『クラウス様!?』




クラウス様はふらつきながらも剣を持って、屋敷から出ようとしておられた・・・
苦痛の表情を浮かべ、壁伝いに進む姿からただならぬ気配を察した俺はすぐさまクラウス様を制止しようとしたが・・・



ビショップ『なりませんクラウス様!旦那様にもシスターにも絶対安静と言われてるはずです!!』
クラウス『ぼ、僕が、行かなければ・・・!』
ビショップ『クラウス様は病に侵されている身です!戦争とは無縁の・・・!!』
クラウス『関係ある!!本当は僕が戦いに向かっている身で・・・ルークは戦争に関係ない・・・!』
ビショップ『しかし・・・!!』



ルーク坊ちゃまが英雄戦争に向かった事を察したクラウス様は、ルーク坊ちゃまを救おうと自らも戦に出ようとしていた・・・俺が止めようにもあの時のクラウス様はとても強い力を感じ、まるで何かに憑りつかれているかの様に歩みを止めようとせず、俺1人ではとても止められそうにないと感じた・・・





クラウス『全て、僕の責任・・・僕が行くはず・・・!ルークは、こんな事に遭うはずじゃない・・・ないんだよ・・・!!』







~~~~~~~




ビショップ「それからはアンケットやシスター達が精神安定魔法を使いクラウス様を落ち着かせたが、それ以降もクラウス様は度々自身も戦に出ようとしていた・・・」
アンケット「はい・・・そしてその度にクラウス様は、全て自分の責任だと、幾度も口走っていられました・・・」
スキュア「その光景は自分も見た事あった・・・その状態のクラウス様は時に泣いておられる事もあった・・・その度に、ルーク坊ちゃまに謝罪する様なうわごとも呟いておられた・・・」
カタリナ「そんな・・・」
ライアン「クラウスさんにそんな事が・・・」
セシル「そこまでルークの事を思って、自分を責めていたの・・・」
クリス「・・・・・・」



3人から語られたのはクラウスの壮絶な過去だった・・・自分が騎士になれなかったせいでルークに迷惑をかけただけでなく、英雄戦争の勃発により、ルークを戦地に送る事になってしまった・・・自身のせいでルークが死にに行く様な事をさせてしまったばかりにクラウスはルークを救うべく躍起になっていた・・・クラウスの哀れな姿を幾度も間近で見ていた3人は、クラウスがどれほどさいなまれたのか、嫌でも記憶に残っている。だから彼らも、クラウスの苦しみから解放するため、クリス達にクラウスとルークを会せない様していたのだった・・・



ビショップ「旦那様の命で我々3人がクラウス様の見張りを付く事になってからも、クラウス様は青くやつれ切った顔で、我々に戦に出すよう悲願してきた・・・見たくもなかった・・・本来カザス家の未来を担うはずの我々のあるじが、衰弱した身体で自分の代わりとなった弟を救う為我々に悲願する姿を・・・顔色を悪くしながらも、大粒の涙を流してまでたてつく表情が、今も脳裏にへばりついている・・・それほどまでルーク坊ちゃまを想い、心配していた事が胸を打たれるぐらい伝わった・・・」








ビショップ「だから俺達は・・・クラウス様に仕える身として、主を取り繕う、責任いう名の呪縛を解かねばならない・・・!その為にも、お前達をここから通す訳にはいかない・・・!!」







~~~~~~~




ルーク(あいつら・・・!!)
従者1「ルーク坊ちゃま!どこに向かわれるのですか!!」
従者2「侵入者の排除は我々に任せておいて・・・!!」
ルーク「うるせぇ!俺があいつらに用があるんだよ!!邪魔するな!!」



一方、屋敷の中でルークは走っていた。屋敷に残っていた従者達の制止を振り払い、まっすぐある場所に向かっていた・・・



ルーク(あいつら、何してやがるんだよ!!ここはあいつらが来るところじゃねぇってのに・・・!それにこれは俺の問題だから、あいつらには関係ないんだよ・・・!!)



侵入者の正体が自分を追いかけて来た第七小隊の面々だと察したルークはクリス達の元に向かおうとしていた。大方勝ってに騎士を辞めた自分と話がしたいとか、あまよくば自分を連れ戻そうとしに来たと思い、クリス達にこれ以上自分に構わないで欲しいと走っていた・・・が・・・






「私が『ルークっていつも楽しそうだよね』と言うと、お前はいつも寂しそうな顔をした・・・」
ルーク「・・・!?」




その声がルークの耳に入った時、動きは止まった。なぜならその声はルークが兄や親、従者達以外に最も自分を知る声の持ち主であると同時に、こんな所にいるはずがない・・・と思っていたその人物の声に驚いたルークは、ゆっくりと声がした方向に顔を向ける。
















ロディ「私と出会った頃から、悩んでいたのだろう・・・?」
ルーク「お前・・・」





そこにいたのは、兄以外で自分の事をよく知る、相棒がいた・・・








今回はここまで。感想・OK!

Re: 未来の子供達+aによる全然普通じゃねぇ日常2 ( No.338 )
日時: 2020/11/12 10:36
名前: junris (ID: De6Mh.A2)

どうも初めまして、僕はクロスオーバー小説を書かせてもらっているjunrisです。あなたの書く小説に出てくるキャラクターの個性やたくさん扱うジャンルに興味を持ってコメントさせていただきました。これからもよろしくお願いします。


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