*:..。o○ 恋色CHANGE ○o。..:* 作者/柚(★`o口o*)  ◆IHLbs/YhoA

できれば友達を傷つけたくなかった――。


だって皆だってそうでしょ――?


自分が友達に告白されて振るんだよ――?


目の前で友達の悲しむ姿を見なきゃだめなんだよ――。


そんなの私には耐えられない――。


 で も そ れ を 避 け る 事 は で き な い ん だ ――――――

*Story5*



「純!おはよう。大丈夫だった・・・?」


眠たそうに私の家から出てきた私・・・じゃなくて純に私は話しかけた。


「ん?一応は大丈夫だったけどな。」


「 一応 」少しその言葉が気になったけど なんとか大丈夫そうで良かった。


「学校に行ったらちゃんと女口調にしろよ。」


私は男口調で言った。昨日の夜一生懸命練習したから中々様になってきている。


「わかってるよ。俺だってその事位は考えてんの!」


少し心配だったけど純を信じた。


もう少しで学校につきそうになったとき、親友の愛奈が来た。


「おはよう!一緒に行こう!美希。」


ここで返事はしちゃいけない。うまく純が返事してくれるか・・・?


「うん。い・・・行こっか!」


つまりづまりだけど何とか女口調は慣れてるみたいで安心した。


「美希、純君と学校行こうとしてたけど、好きなの?」


「えっ、別に違うよ??」


「なら良かった!愛奈・・・今日は純君に告白するんだ!!」


後ろからこっそり尾行してたら聞こえた声・・・。


純に告白するって事は私がされる事・・・?


ドキドキして考えてるうちに学校についた。


「今日。愛奈に告白されたら・・・ふって?」


純が私に言った。その言葉が胸に突き刺さった。


言葉が頭の中でぐるぐると回っている。


友達をふるなんて事私にはできない・・・。


「おい!美希!!何ボーっとしてんの?昼休みだぞ!」


小声で純が私に声をかけてきた。同時に・・・愛奈が近づいてきた。


「純君。ちょっと屋上に来て?」


とうとう告白される時が来た。


愛奈は大きな足音を鳴らしドタバタと階段をかけあがりながら私の手を引っ張って 屋上に向かった


「どうした?愛奈。」


「好きです。付き合ってください!!」


とうとう告白された。愛奈は真剣な顔をしていた。


ふる事なんてできないのに、私は・・・。


「ごめん。無理、付き合えないんだ・・・。」


愛奈をふってしまった。