*:..。o○ 恋色CHANGE ○o。..:* 作者/柚(★`o口o*)  ◆IHLbs/YhoA

やっと両思いになれた――。


これから私達付き合えるかな――?


一緒に過ごす事多くなるのかな――?


でもそんなのはまだまだ夢だった――。


 こ れ か ら 先 な に が 起 き る か わ か ら な い か ら ――――― 。

*Story9*



両思いになれた。すごく嬉しかった。


昔から好きだったんだから。


これは運命なのかな・・・?


「じゃぁ、また明日。」


純はそう言うと、部屋に戻っていった。


私は純の後姿を少し眺め、部屋に戻った。


修学旅行二日目の朝、皆先生に皆集められた。


「皆さん!しおりにも書いてあるように今日一日は自由行動です!気をつけて行動しましょう!」


先生がそう言うと皆はでかけに行ったり、部屋に戻ったり、友達とじゃべったりしていた。


愛奈は、走って修平の元へ向かった。どうやら本当に好きらしい・・・。


私は純の所へ向かおうとした。部屋に向かってる純に話しかけようとした時。


だれかに話しかけられた。


「毎度!君、何て名前?」


急に変な人に話しかけられた。年齢は私と同じらしく、両目の色が違い、


髪は染めているらしく、赤に近いオレンジ色をしている。


もしかして・・・ヤクザ?


「あの・・・ヤクザですか?」


ヤクザっぽい人は笑いながら話し始めた。


「ちゃうちゃう。自分は転校生の月影 拓哉と申しまんねん、決してヤクザとはちゃうで。」


そう言えば、一昨日クラスに関西から来た転校生が居たっけ・・・。


すっかり忘れてた・・・。


「で、君の名前なんちゅう名前や?」


・・・。何か怖い、この人。笑顔だけど、怖い。


髪や目のせい・・・?


「えっ、えっと。如月 美希です!!」


私はあまりの怖さに敬語で言ってしまった。


月影君はまた笑いながら言った。


「ほぉ~。ええ名前やな。あ、敬語使わんでええで、仲良くしましょ。自分の事は拓哉と呼んでや」


これって・・・友達になれって事・・・怖いけど、断るわけにはいかないし・・・。


「いいよ。仲良くしようね。」


拓哉はにっこり笑った。本当は悪い奴じゃないのかな?


なんとなく安心した。


「ほな遠慮なく美希って呼ばせてもらうな。そや!せっかくやし。一緒にどっかいかへんか?」


えっ・・・?急に・・・そうだ!!純と愛奈と修平も誘おう。その方が拓哉にも友達ができるし


気が楽だし…。


「じゃぁ、純誘っていい?」


拓哉は少し考えて言った。


「別にええねんけど、どんな奴や?」


私はホテルのロビーに三人を集めた。


「おはよう!!美希の新しい友達って拓哉君なんだ!!髪の毛すごいね~。」


愛奈はじっと拓哉の髪の毛を見つめた。それほど珍しい物らしい。


それから純も修平も軽く挨拶し、何をするかと言う話題に入った。


すると急に愛奈が喋り始めた。


「ここの海綺麗だし。言ってみたいと思ってたんだ
!皆で行こうよ!!」


愛奈はにこにこしながら言った。確かにしおりには海に行っていいとは書いてあったが、


さすがに朝の10時位に行くのはどうかと・・・。


「でも、まだ朝の10時だよ?」


私がそう言うと純はひらめいた感じに喋った。


「でも、この時間帯なら人も少なくていいんじゃないか?」


確かにそうだ・・・。皆は賛成して、先生に海に行く事に伝えた。


でもまさかそこで、トラブルが起きるなんて考えもしなかった。