*:..。o○ 恋色CHANGE ○o。..:* 作者/柚(★`o口o*)  ◆IHLbs/YhoA

まさかこんな事になるとは思ってなかった――。


早速結ばれたんだよ――?


また糸ははずれてしまうの――?


 私 は そ ん な の 嫌 だ っ た の に ――――― 。

* story10 *



「潮風が気持ちいいね。」


私は言った。海はとても綺麗で泳ぎたくなるくらい綺麗。


私は皆と話していた。すると、急に寒い強風が吹いた


私は驚いて言った。


「うわぁ~。寒い・・・さっきまで暖かかったのに・・・なんで?」


わたしがそう言った途端。砂浜の奥の方からどこかで見たような人が現れた。


「あっ!美希~!どうしたのこんな所で・・・。」


それはこっちのセリフだった。急に現れたのはいとこの美紅都だったから。


私は驚いて声も出なかった。


「ん?君だれや?なんで美希の事しっとんねん?」


拓哉が聞いた、実紅都は笑顔で答えた。


「あたりまえだよ~!だって美希のいとこだもん!あっ、申し遅れました私、佐々倉 美紅都です!」


美紅都は私のお母さんの兄妹の一人娘。年齢は同じで大の仲良し。


嬉しいけど、驚きを隠せなかった。私は、我に返って喋った。


「美紅都!?なんでここに居るの?」


美紅都は答えた。


「修学旅行で来たんだ!そうそう。私、美希の隣のクラスに転校してきたの!!」


そっか・・・。転校してきたんだ・・・。気づかなかったな。


挨拶くらいしてくれたって良かったのに・・・。


「へぇ~。美希のいとこなんだ。よろしく。俺、純。」


純が言った。続いて修平と拓哉も。


「久しぶり~!美紅都。最後に会ったのは去年だったよね~。」


愛奈も美紅都に言った。愛奈は美紅都と何回か会っていたのでもう友達だ。


「ちょっと!!美希・・・来て!」


私は美紅都に、純達の目の届かない所に連れてこられた。


「ねぇ、美希!!純って言う人すっごくかっこいいんだけど!一目惚れしちゃった!」


え・・・?


「ねぇ、私好きになってもらいたいから、協力して!じゃ!」


え・・・?ちょっと、どういう事!


「待って・・・!ちょっ・・・!!私、純と付き合ってるんだけど・・・。」


私は正直に言った。美紅都は悔しそうに言った。


「え~!!何それ・・・。でも待って?もしかしたら私、好きになってもらえるかも!」


は・・・?どう言う事・・・?それって・・・。横取り・・・?


「いとこだけど、ライバルだっ!一緒にお互い頑張ろうね!!美希。」


「待って・・・!!」


私は美紅都の腕を掴んで言った。


「それってどう言う事なの?純は私の彼氏だよ・・・?」


そう、やっと両思いになれた。告白できた、結ばれたのに・・・。


「だから何・・・?どうしようと人の勝手でしょ?それに、純の心も変わるかもしれないし・・・。」


何・・・それ?


「彼氏彼女とか純が決める事だし、法律でも決まってないよ?私は、純の彼女になるから。じゃ!」


美紅都は純の方へ走って言った。


私はわかっていた「純はそんな人じゃない」でも、何故か抵抗してしまった。


後が怖かったから、せっかく付き合う事になったのに、急に分かれるのが怖かったから。


でもまさか、本当に分かれるなんて思ってなかったんだ。


そう、この時は・・・。