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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 167ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン アラビアンナイト オールスター 先にロスヒ推奨
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*5*
金の語り部
「カイドウ親子は依頼先である王城へと向かっていた」
リクヤ
「この方角って、確かちょっと前に父さんが作った城の...」
「え?ちょっとなんていうほど最近だったか?」
リクヤ
「気分的にはそんな気がするけど」
「そうだったかなー」
リクヤ
「うん、多分2、3年は前だったはず」
金の語り部
「...正確に時間を計れるようになったのは何百年も後の事だ、考えるだけ無駄だろう」
ロストメイドウィン
【お前はアラビアを何だと思っている】
メイドウィン
【しょうがないでしょアラビアの事何も知らないんだから...】
金の語り部
「静かに話を聞け」
「「すまんな」」
金の語り部
「.....」
リクヤ
「それで、今度は何の用件で?」
「あー、なんか城の中に小屋を作りたいんだそうだ」
リクヤ
「小屋?なんでそんなもの着けるの?」
「そんなの知るかよ」
リクヤ
「でも俺達の家に小屋とかないよ?」
「家が小屋みたいなもんだろ」
リクヤ
「改装すればいいのに...」
「金かかるからするかそんなもん」
リクヤ
「うーん、金かぁ...」
「そうそう、金なんて多くないんだから俺達平民は金の事だけ考えてればいいんだ」
リクヤ
「女の事は?」
「頑張って媚売って必死にすり寄ればなんとかなるんじゃないのか?女は顔と金を見るからな、お前の面なら選ぶことは出来るだろうが、愛は金が無いと続かないからな」
リクヤ
「もういいよ、その言葉は...」
「...そうか」
金の語り部
「と、話していると...リクヤ達は城へとたどり着く、門前にはイスナが立っている」
リクヤ
「あっ、城が見えてきた...あれ、こんなだったかなぁ?」
「そりゃお前がいないところでも働いていたからな」
イスナ
「来たな、建築士...遅いぞ」
リクヤ
「そんなに?」
イスナ
「そんなにだ!!」
「まあいいや、そんで...小屋作ればいいんでしたな?」
イスナ
「そうだ、この城の姫が直々に選んだんだ...しっかりやれ」
リクヤ
(へぇ、ここが...なんでだろ?)
「そんなことより、金は...」
イスナ
「その話は小屋を作った後だ」
「ちっ、これだから王族ってのは...まあいいや、やるぞーリクヤ」
リクヤ
「分かったよ父さん...小屋かぁ、頑張るぞ!」
金の語り部
「二人は道具を取りだし、城の中へと入っていった」
イスナ
「.....はぁ」