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作者： ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E （総ページ数： 167ページ）
関連タグ： メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン アラビアンナイト オールスター 先にロスヒ推奨
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＊68＊
イスナ
「先に言っておくが、私が話した事を外部に漏らすんじゃないぞ」
リクヤ
「あっ、はい」
イスナ
「まず、式のことに関してだが...」
リクヤ
「なんかメチャクチャに...」
イスナ
「メチャクチャなんてものじゃないっ！！貴族、王族の4割が怪我(症状問わず)、平民260名が逃げるときの騒ぎで死亡してるんだぞっ！！」
リクヤ
「えーー！？」
イスナ
(その内の1割が姫とは言えないが)
イスナ
「で、姫も部屋にとじ込もって...」
リクヤ
「やっぱり俺のやったことで怒ってます？」
イスナ
「いや、お前に関しては感謝もしきれないくらいだろう」
イスナ
「リクヤ様の前で物騒な真似をしてしまったと泣いている」
リクヤ
「え、そっち？」
イスナ
「まぁ、実際...私としても式を潰してくれた事に関しては、感謝...している」
リクヤ
「え？」
イスナ
「姫もあの男との結婚を望んでいなかった、どんな手を使ってでも中止にさせたかった...」
イスナ
「最終的に姫は...式の最中で男をナイフで殺すという計画を考え付いたんだ」
リクヤ
「えええええええ！？」
イスナ
「まぁ、失敗に...いや、ある意味成功？それは分からないが...」
イスナ
「式を潰してくれた事...本当に感謝する」
金の語り部
「そう言ってイスナは金貨の入った袋を...」
リクヤ
「これって...」
イスナ
「ち、違う！これはこの間の小屋の代金だ、まだ払えてなかったからな...」
リクヤ
「あ、はい、分かりました」
イスナ
「ああ、そうそう...お前は最近評判が悪くなっている、夜道には気を付けた方がいい」
リクヤ
「あ、はい...あの、大丈夫なんですかこんなこと話して」
イスナ
「...まあな、実を言うと私は奴隷だ」
リクヤ
「え？」
イスナ
「あの虎のように城に飼われるペットだ」
イスナ
「私の代わりなどいくらでもいる」
イスナ
「しかしリクヤ、姫から見てお前の代わりはどこにもいない」
リクヤ
「え？」
イスナ
「それだけを伝えに来た、じゃあ...」
リクヤ
「あっ...はい」
リクヤ
「え、なんでこうなったの？」
金の語り部
「リクヤの脳内には絶えず声が響く」
【リクヤさま、リクヤさま...】
...
たくっちスノー
「なんか大騒ぎになっちまった...ん？あれは！」
メイドウィン？
「.....」
金の語り部
「一方たくっちスノーは、壮絶な結果で終わり項垂れるメイドウィンを見つける」
たくっちスノー
「よし、折角だからあいつの後をつけてみるか」
END