完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

【コラボ】アラビアンナイト外伝「ピースフル」(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 167ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン アラビアンナイト オールスター 先にロスヒ推奨 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~

*7*

金の語り部
「リクヤは父の事を気にせず、小屋の図面をイメージしていた」

リクヤ
「虎...虎ねぇ、やっぱ大きめ、なのかなぁ...」

ソラミ
「...あっ、あっあっ」

リクヤ
(この人俺の事を見ているな...あれ、何だっけ)


リクヤ
(確か、前にもこんなことがあったような...)

ソラミ
「あっあっ、その、えっと...」

リクヤ
(このままではいけないよな...早く仕事に取りかからないと)

ソラミ
(どうしよう、どうしよう...えっと、何か、話さないと...)


ソラミ
「あ、あっあっあっ貴方...前に...その、私と...会って...いませんか?」

リクヤ
「え、会って....あっ!!思い出した!!あのときあった女の人!!」

ソラミ
「えっ...忘れて...」

リクヤ
「あっ、すいません...ここのところ忙しくって...」

ソラミ
「あっ...あの...男の人...というか、誰かと話すことなんてあまりなくって...」

ソラミ
「そ、それで...あのっ、ご無礼な事をしたのではないかと思いまして...」

リクヤ
「あー、いえ、そんなことありませんよ...あの時は本当に一目惚れしてましたので」

リクヤ
「綺麗な服来てた人なんて初めて見たからさ」

ソラミ
「そ、そうなん...ですか...」

ソラミ
「えっと...あの...今でも...好きですか?」

リクヤ
「うん、まぁ好きです、暇があれば見ていたいくらい...あくまで、暇があればですけど」

ソラミ
「.....えっと、あの...わたしも、なんです」

リクヤ
「ああ...でしたら、付き合いませんか?」

ソラミ
「えっ?」

リクヤ
「お金の事とか、明日の事とか、仕事の事とか、そういうことを忘れさせてくれる...そういう関係に」

ソラミ
「あっ...はい、その、私でいいなら...」

金の語り部
「こうして、二人は恋人となった」


金の語り部
「...何?少しおかしくないかだと?」


金の語り部
「当然だろう、我々の住む世界とは環境が違う、我々の常識から恋を考えるのは無駄だろう」

金の語り部
「ともかく、二人は数年かけて恋が実った、素晴らしいことではないか」

リクヤ
「あ...あ、そうだ、俺の事は黙っててください、面倒なことになるんで」

ソラミ
「あっ、はい...分かりました...」

金の語り部
「こうして二人の禁断の恋が始まる...と」





金の語り部
「予定変更だ、少し早いが奴を呼ぼう」

金の語り部はフードの奥から赤い瞳を光らせた...

6 < 7 > 8