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作者： ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E （総ページ数： 167ページ）
関連タグ： メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン アラビアンナイト オールスター 先にロスヒ推奨
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＊74＊
リクヤ
「え？明日行ってほしい館がある？」
たくっちスノー
「頼むよー」
リクヤ
「そうは言っても、俺外に出れないし...」
たくっちスノー
「そこは自分が何とかするから！」
リクヤ
「でもなぁ...俺が行って得します？」
たくっちスノー
「え？あー...」
リクヤ
「今、お金はもう沢山ありますし」
たくっちスノー
「えーと...」
リクヤ
「それよりも聞きたいことがあるんです」
たくっちスノー
「聞きたいこと？」
リクヤ
「はい、式場から帰ったあと...妙な記憶があるんですよ」
たくっちスノー
「妙な記憶ぅ？」
リクヤ
「うん...なんか、俺がソラミ姫？という人と近づいてる記憶とか、貴族や王族から投げられるものをかわす記憶」
リクヤ
「あと、ソラミ姫が俺の名前を呼ぶ記憶があるんですよ」
たくっちスノー
「姫が君の名前を？」
リクヤ
「うん...さっきからリクヤ様、リクヤ様ってうるさくてさ...」
たくっちスノー
「へぇ...それだけ君を想ってるんだね」
リクヤ
「冗談じゃありませんよ...」
たくっちスノー
「え、でも...君姫の事は好きなんでしょ？」
リクヤ
「まぁ好きと言われれば好き、になりますけど」
リクヤ
「なんかあっちも面倒なことになってるし、収まるまで関わらないようにしようかなって考えてるけど」
たくっちスノー
「それじゃダメなんだよ！！ソラミ姫的には！」
たくっちスノー
「一刻も早くあいつを倒さないと今度こそとんでもないことになる！」
リクヤ
「...えっ？」
たくっちスノー
「結婚式でのソラミ姫の殺意を見ただろう、あの子は下手すれば君の為に国を、いや世界を消し飛ばすぞ！！」
リクヤ
「な、なんでそんなことを...！？」
たくっちスノー
「それは知らん！生き物なんだから好みとか色々あるんだろう！」
たくっちスノー
「頼む！行ってやってくれないか！ソラミ姫の為にも！」
リクヤ
「...最近、変なんですよ」
たくっちスノー
「変？」
リクヤ
「貴方が来てからというものの、変なことばかりなんですよ！」
リクヤ
「最初は姫に頼まれて仕事をしていただけなのに、結婚式がどうこうとか、館にどうこうとか！」
リクヤ
「どうして俺がそんなことに巻き込まれなくちゃならないんですか！？」
たくっちスノー
「...じゃあ、君はどうしたかったの？」
リクヤ
「俺は...」