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*123*
カルマ
「雄吾坊っちゃま」
雄吾
「何?」
カルマ
「ここ最近私と鍛錬をしていないようですが」
雄吾
「それに使うお金が無いんだよ」
雄吾
「最近はノイザーも出てこないし、それ以外には負けるしで収入がないんだ」
カルマ
「しかし坊っちゃまはCDの販売もなさっているのでは………」
雄吾
「CDの売れ行きが悪くて………」
カルマ
「そうですか」
雄吾
「…………はぁ、どうしてCD売れないんだろう、グランドコンサートは大盛況だったのに」
カルマ
「前のように政府が持っていってることは?」
雄吾
「名義は僕だから全部僕に入るはずだよ」
カルマ
「………天才なら売り方もよく分かっているはずだと思ったのですが」
雄吾
「そうだよ、僕はちゃんと考えて売っている 」
カルマ
「‥‥‥そうですか、では一つだけ」
カルマ
「坊っちゃまの言う素敵なものとはなんなのですか?」
雄吾
「またそれかい?」
カルマ
「曖昧な物を求められても困ります、も出来る限り分かりやすく説明してください」
雄吾
「手に入ったら教えるよ」
カルマ
「‥‥‥‥では、私なりに」
カルマ
「私のやり方で、貴方の言う素敵なものを集めることにします」
雄吾
「‥‥‥‥カルマさんが?」
カルマ
「はい、買い出しに行ってまいります」
カルマは雄吾の部屋から去り、鞄を取り出す
カルマ
「詩伍郎様、買い出しに付き合ってください、今日は結構買うことになりそうです」
詩伍郎
「分かった、荷物持ちは任せてよ」
カルマ
「そう言った意味では無いのですが‥‥‥」
‥‥‥‥
詩伍郎
「それで、買い出しって何を買うの?」
カルマ
「雄吾坊っちゃまの『素敵なもの』の研究です」
詩伍郎
「あー、やっぱり気になっちゃったか」
カルマ
「詩伍郎様は何か分かりましたか?」
詩伍郎
「いやさっぱりだ‥‥‥愛弓はなんか候補が出来たそうだが」
カルマ
「‥‥‥候補、私も何かしら考えたりはしますが、確信に至るものは何一つありません」
詩伍郎
「そうか」
カルマ
「その為にまずは‥‥‥‥‥」
‥‥‥‥
たくっちスノー
「あーー!!ダメだ!!」
たくっちスノー
「素敵なものの正体が分からねぇ‥‥‥」