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*164*
詩伍郎
「‥‥‥‥‥」
カルマ
「どこに行かれるのですか」
詩伍郎
「何って‥‥‥そんなの、決まってるでしょ?」
詩伍郎
「ここ数年、俺は雄吾と一緒に生きてきた」
詩伍郎
「でも俺は、雄吾の素敵なものも、雄吾が何が好きかも」
詩伍郎
「‥‥‥‥何を目指しているかも、さっぱり分かっていなかった」
詩伍郎
「俺がもっと分かっていれば良かったんだ‥‥‥俺、叔父さんなのにな」
カルマ
「‥‥‥‥いいえ」
カルマ
「愛弓様とあの人のつながりはありません、だから貴方はもうあの人の叔父では無いのです」
詩伍郎
「叔父じゃなくても家族だったんだ、俺は 」
詩伍郎
「‥‥‥‥あの頃からずーっと、雄吾が成長していく姿を見てきたんだ」
詩伍郎
「俺、カルマの言う通り‥‥‥‥雄吾に甘かったのかもな」
詩伍郎
「‥‥‥そして、俺はあの人達に選ばれたんだ‥‥‥悪い流れを止める存在として」
詩伍郎
「ミコトくんと約束した音楽を愛せるヒーローとして、音楽を消し去ろうとする雄吾は‥‥‥」
詩伍郎
「俺が止めなきゃならないんだ」
詩伍郎
「‥‥‥勝てる勝てないとかじゃなく、親の責任を果たしに行くんだ!」
カルマ
「‥‥‥‥詩伍郎様」
カルマ
「でしたら、私も」
カルマ
「私も共について行きます」
詩伍郎
「‥‥‥‥え?」
カルマ
「私はあの人の為のメイドとして、遼さんに呼び出され、ここに来ました」
カルマ
「だから‥‥‥貴方からすればほんのわずかですが、私も傍で教育していました」
カルマ
「責任は私にもあります」
カルマ
「‥‥‥‥詩伍郎様、私は‥‥‥‥」
カルマ
「私は、貴方にとって家族だったのでしょうか?」
詩伍郎
「‥‥‥‥‥‥‥‥ああ、もちろんさ」
詩伍郎
「これまで雄吾の事を思って懸命に動いてくれたカルマ、君も」
詩伍郎
「家族だよ」
カルマ
「でしたら‥‥‥‥」
「おい、バカ兄ぃ!」
詩伍郎
「!」
「いつもいつも、私に対して無茶するななんて言ってるくせに‥‥‥お前は人生最大級の無茶をする気なのか?」
愛弓
「そんなもの許さない‥‥‥兄ぃは、私が死なせはしない‥‥‥」
詩伍郎
「愛弓‥‥‥‥‥」