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*17*
【第4曲】
「ノイズは続くよどこまでも」
フォルテ
「うっ!!」
フォルテは今、2つのノイザーと戦っていた………
コールノイザー
「リリリリリリリンッ!!」
クラッシュノイザー
「ベリベリベリベリっ!!!」
2つの騒音による輪唱が、フォルテを苦しめる
フォルテ
「うっ…………!!」
何故仮面ライダーフォルテは同時に2体もののノイザーを相手にしているのか。
それは今から1時間前に遡る
………
詩伍郎
「黒猫ぉ~は、路地裏を歩くぅ~♪」
詩伍郎
「表で、何も横切らないように~♪」
詩伍郎
「黒猫ぉ~は、空を見上げる~♪」
詩伍郎
「赤い、夕日を通り過ぎるように~♪」
詩伍郎は児童館でギターを引き、語るように綺麗に歌を歌う
詩伍郎はロックが大好きだが、時に子供のためにこういった歌を歌うこともあるのだ
詩伍郎
「ありがとう子供たち!おじさんの新曲【黒猫バラード】だよ!」
子供
「うわー、おじさん歌うまーい!」
職員
「詩伍郎さん、今日はありがとうございました」
詩伍郎
「いやいや、そちらのお子様に助けて貰ってね………恩返しのつもりです」
職員
「ここの子供達が?」
詩伍郎
「前に路上ライブをしてたら…………この子達が応援してますって、メッセージをくれたんですよ」
詩伍郎
「ほーら、今日はおじさんがお小遣いをあげちゃうぞー」
子供
「やったー!」
職員
「いえいえ、さすがにそこまでは…………たっ」
職員は気付く、詩伍郎が持っている泥まみれの小銭
子供達が一生懸命集めて、どこかに届けていった小銭達
詩伍郎
「これでジュースでも買いな」
職員
「どうして………?」
詩伍郎
「おじさん、小さな子供の貴重なお金を取るなんて出来ないよ」
詩伍郎
「いつかプロになって、俺がCDでも出す頃に………改めて、お金を貰います」
職員
「…………応援してます」
詩伍郎
「ありがとう」
雄吾
「………おじさん」
詩伍郎
「おっ、雄吾!」
雄吾
「おじさん、お客さんに歌を披露するって聞いてみれば、児童館の事だったんだ」
詩伍郎
「あれ?なんか期待させちゃったかな?」
雄吾
「いや、おじさんらしくていいや」