コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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日時: 2011/01/04 22:13
名前: ハッチしゃn (ID: ymYDaoPE)

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Re: ざけんじゃねぇ!! — 承— ( No.76 )
日時: 2010/12/24 13:31
名前: ハッチしゃn (ID: ymYDaoPE)

第23話


 「宿題が……宿題が……」

 尾崎浩太がポタコンの隣に顔を両手で隠して念仏を唱えるように繰り返していた。ややポタコンも引きめでいる。

 「ヤバい……ヤバいぞ、非常にヤバイ。あと7日なのに。あと7日しかないのに」

 「その前に浩太、すごくキモイからその落ち込み状態からさっさと戻って来てよ」

 「ねぇお前、今すごくすっごく酷い事言ったの自覚してる? 俺、今死ねって言われたらマジで死ねる確率高ェんだけど」

 「じゃあ死ne——、なんて言うわけないじゃないか〜〜」

 今軽く聞こえたぞ、と思いながら、やや鬼畜なポタコンの新たな性格の誕生に愕然とした尾崎である。

 手を振って寄せ付けないようなその確定的な行動にも、(この子は一体、どんな育て方を今までされたのかしら!?)と妻的感情を用いて、コーラで濡れた宿題ノートに愛おしそうに見た。


 「あ〜ぁ、本当にこれどうすりゃいいんだよ。新しいノートでも買って、また一から宿題するか? はぁ…」

 「——うん、その方がいいね!……ふっ」

 キラーン☆と、輝いたような眼差しを尾崎に向けて手のグーに親指を立ててグッドサインを送る。半ば、首を横に回して小さくポタコンは笑った。

 少し、ため息を付きたくなる尾崎だが、買い出しに行かなければ宿題を終わらせることは出来ないので、出掛ける準備をする。

 確か…、この場所から近いデパートなんて言ったらと、尾崎は考えながら、向かうところを決める。


 「うし、なんか近所にある『スウィート・デパート』にでも買い出しに行くか! ちょうど野菜とか足りなくなってるしな!」

 「浩太、スウィートって事はお菓子がいっぱいあるの!? わーいわーいって棒読みでめちゃくちゃ喜んでやるからさっさと案内しろよ!」

 「お前、そろそろ命令形で話すの禁止な。」

 「……うっ!」


 軽くポタコンのおでこにデコピンをくらわせると、尾崎はバッグを担いで家から出た。

Re: ざけんじゃねぇ!! お前だって立派な姉の妹じゃねぇかっ!! ( No.77 )
日時: 2010/12/25 00:01
名前: ハッチしゃn (ID: ymYDaoPE)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=G54RYPdki-E

この作品のイメージソングを、


Superfly の「Eyes On Me」にしました。

実は、めちゃくちゃSuperflyのファンでもあります。(^u^)

なにか、良いな〜とか思って頂けたら、コメント下さると嬉しいです。

ちなみに、ゲームの主題歌でもあります。(あんま知らないケド)

Re: ざけんじゃねぇ!! お前だって立派な姉の妹じゃねぇかっ!! ( No.78 )
日時: 2010/12/25 09:52
名前: ハッチしゃn (ID: ymYDaoPE)

第23話



 「ふ〜んふ〜ん☆ わぁ……いいなーこれー☆」

 スウィート・デパートという由来のままのデパートに真奈美はいた。ちょうど服のセールに当たっており、お気に入りの選択中である。

 さまざまな洋服やおしゃれファッションの品がたくさん並んでおり、いわば服好きの人にとっては楽園でもあるだろう。

 その服の楽園店は、少しだけ桃の匂いを漂せており、いかにも女性用のお店と言ってるようなものだった。その他にもニットやベルトなども置いてある。看板にはデカデカと女性モデルの写真を載せている。

 側には、サイン入りなども置いてあるようだ。

 この場が楽園でとても輝かしい瞳で服を選んでいる真奈美であるが、やはり女子中学生といえど、金の予算にも気を使わなければいけない。やや興奮を抑え気味で、一番高そうなの手にとって試着室へと移動する。

 高くて買えないと分かっていても、一回は着たくなる服を掴んでいざ、試着ですよ!! みたいな感情を抱いて走って向かう。

 いざ着替えてみると、その服は白いワンピースでちょくちょくリボンが付いている、ちょっとしたオシャレ服だ。意外に似合ってる自分に戸惑いながら、やはり現金を考えると無理な金額だった。諦めるしかない。

 うぇーん、と内心泣きながら残念オーラ満開でオシャレ服を戻すためにカーテンを開けた時だった。

 オレンジ色の服が良く似合う女性が目の前にいた。あまりの身近な接近に驚きながら、真奈美は少し首を傾げる。

 「……?」

 「あー、ごめんごめん。なんだ、中に入ってたのか。悪かったね。今いないと思って着替えようと思ってたから。」

 「あ、そうなんですか。では、どうぞ使ってください」

 「ええ、有難うね。すまなかったわ……って、あなた、妹さん?」

 「ひゃい?」

 いきなりの問いかけに、そのまま戻ろうとしていた真奈美は一度止まって振り返った。なぜか発音がおかしいのは見なかった事にしよう。

 真奈美がその女の人をよく見ると、姉、坂条奈津美の友達でもあり、序列第三位の凪野愛奈であることが分かった。

 「———あ、愛奈さん!?」

 「そうそう、正解。奇遇ね。姉さんの方は元気にしてる?」

 「あ、はい。元気です。愛奈さんもお久しぶりで、元気そうですね!」

 真奈美は大先輩という感情で凪野に丁寧に話を返す。憧れの気持ちも含めてきちんと目を合わせていた。

 「ええ、一応ね。だけど、高校生になると少しね、お腹の脂肪が付いちゃったりして大変」

 「えーっ!? そうですか? 全然スリムじゃないですか! それに肌もツルツルで、いいな〜」

 まーもっとも、あなたの胸のバストには叶えませんからもう視線はそこにはいけません、と言ったような気持ちで真奈美はお腹の方だけを見る。

 しかし、どう考えても脂肪が付いてるようには見えない。神経質なのだろうか? と真奈美は思った。

 「あー、ところで真奈美ちゃん。次、時間ある? 一緒に喫茶店とかどうかなって思うんだけど。あまりお茶は太らないしね」

 「そうなんですか? じゃあ行きます。でもちょっと服買うまで待っててくれますか?」

 「それはお互い様よ」

 クスッと愛奈は笑うと、試着室へと入って行った。

 やがて真奈美は一度服を元に戻すと、新たな服に集中する。が、あまり見つからず、またうぇ〜ん状態に入った。

 うーん、安くてちょうどよく似合う服なんてのはないのかなぁ?

Re: ざけんじゃねぇ!! お前だって立派な姉の妹じゃねぇかっ!! ( No.79 )
日時: 2010/12/25 13:17
名前: ハッチしゃn (ID: ymYDaoPE)

第24話「エントリースタート」


 モニターがたくさん並ぶある機体の操縦席に、数本のチューブにつながっている一人の少女が座っていた。

 「ふふふっ どうしようどうしよう。すっごく興奮してくる☆ 最先端の科学で作られた試作品、”超能力式機械甲殻動”かぁ……」

 その暗闇の操縦席の中だけに光るモニターを見ながら、一人の少女は呟く。

 「なーんか、本当にこんな公共の場で暴れちゃっていいのかどうか疑問だけど、ま、テロリストとして世間に知らしめるだけだから問題ないか☆ どうしよっかなぁ……間違って人でも引いたらそれこそ政治的問題にも発展しそうだけど〜〜☆」


 「It is the departure time soon. Are the preparations good?」

 そんな呑気に呟いていた少女に、一つの無線が走る。
 それは英語だった。

 いきなりの無線に少女は少し驚くが、表情を元に戻して、また呑気そうなオーラを漂わせながら問いかけに答える。

 「おーけーおーけー、準備はもうバッチシ。あ、それとさ、派手にやっちゃっていいカンジ? めちゃくちゃ派手にやっちゃいそうなんだけど☆」

 「I do not mind,Moderately.When composition comes out, I become serious.」

 「わーかってるって。ほどほどに、ね。んじゃ、始めてもらいましょうか?」

 手で無線機に仰いでから、操縦桿を再び握りしめる。
 どうしても、彼女にとっては背中が疼いて仕方がなかった。





 「An entry start」

Entry Start!! ( No.80 )
日時: 2010/12/30 18:14
名前: ハッチしゃn (ID: ymYDaoPE)

第24話「エントリースタート」制作中

出来次第、更新したいと思います。


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