ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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——電脳探偵部—— 
日時: 2010/01/19 18:57
名前: 空 ◆EcQhESR1RM (ID: 7MCr7M6.)

——電脳探偵部へようこそ……——
……はいっ! なんかねぇー暗い系で始まりましたけど、作者の性格は明るい方ですっどうも、こんにちは、空雲 海です! 宜しくお願いしますっ!

まず最初にご注意。
これを読むに当たって荒らしはやめて下さいね。
それでは、どうぞ電脳探偵部をお楽しみください。


たぶん目次(パート3)

反抗期(あるいはついに人間関係まで足を踏み入れた)
第一部 「電脳」なくてもいいんじゃね?って感じの依頼 >>1-5
第二部 デリート、実行(あるいは子供VS親)>>6-12
第三部 デリート、実行(あるいは前代未聞の連続デリート) >>13>>19>>27>>32-33
第四部 デリート、完了(あるいは負担のかかるデリートでした) >>36
あとがき >>37

秋といえば○○(あるいは文化祭でも部活動)
第一部 

瓜杉グループとの最終決戦(あるいはもうこれで終わりっ!?)
第一部 事件は唐突に

番外編 空雷先輩と雨雲先輩が電脳探偵部に入ったワケ
第一部 現在から過去へ

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Re: ——電脳探偵部——  ( No.57 )
日時: 2010/01/17 15:16
名前: 空雲 海 ◆EcQhESR1RM (ID: 7MCr7M6.)

春。桜が舞う季節。
「それでは——ただいまより、平成○○年度、始業式を始めます」
教頭先生の声がマイクを通って体育館に響く。
生徒が決まられた場所に、一列も乱すことなく立っている。

その中の二人——桜 雨雲と楠 空雷は、同じ組に居た。
「校長の話なげぇーなぁー」
空雷があくびまじりで言った。
その言葉に隣にいた雨雲は空雷を睨む。
「ヘイヘイ。『ちゃんと校長先生の話聞きなさいよ』だろ? おあいにく、俺はそんなに真面目じゃねぇーんだよ」

「バカッ! そんな大声出さないでよっ!」
「お前だって大声出してんじゃねぇーか」
二人の声が段々大きくなっていく……。
「あんたが大声出させるからでしょっ!」
「俺がいつお前に大声出せなんて言ったぁ?」

「そう言うところが——」
「お前等、いい加減にしろっ!」
二人は背後の大声にビクッと肩を震わせる。
その声は、新しく担任になった新田(にいだ)だった。
新田が2人に歩み寄って来る。
「二人共、外へ出ろ」

新田の190センチから降り注ぐ眼光に、しぶしぶ二人は外へ出た。

「何、校長先生の前で大声出してんだっ! 後ろの方だから良かったもののっ! 新学期早々、俺を怒らせるなっ!」
「はぁーい」
二人は何も感情も入ってない声で返事する。
「わかったんなら行け」

二人はクルッと踵を返して体育館に入って行った……。
新田はその後、二人が「お前の所為だっ!」などの言い合いをしていて、全然反省していない事を、当の本人は知らない。

「お前が悪い」
「あんたが悪い」
「お前が悪い」
「あんたが悪い」
二人のこの言葉の言い合いは、もう20分前からやっている。20分前は丁度トイレの掃除をし始めた時。

新田が体育館で大声を出したバツとして体育館トイレ掃除をやらされていたのである。
「お前が悪い」
「あんたが悪い」
こう言いながらも、手はブラシをせっせと動かしている。

「お前が悪い」
「あんたが悪い」
その時、
「お前らちゃんとやってるかぁー?」
ギィー……ときしむ扉からひょこっと顔を出して新田が言った。

「ちゃんとやってますよ、先生」
雨雲が答えた。
その顔はにこやかで、さっきまで眉間にシワが寄っていたとは思わない。
「そうか、ならいいんだ。それじゃぁ、そろそろ切り上げろよ、じゃぁな」

そう言って、パタンと扉が閉まった。
「先生もあー言ってるし、そろそろ帰ろーぜ」
ケロッと態度が変わる空雷。
「そうね、そうしましょうか」

そして、この人もまたしかり。
「やっほぉーいっ!」
空雷が勢いよくトイレから出て行く。
その後、追うように雨雲も出て行った。
「ちょっと待ちなさいよっ!」

Re: ——電脳探偵部——  ( No.58 )
日時: 2010/01/18 21:25
名前: るみ ◆t1IzzuikPg (ID: m/RYF1.C)

月華っす!!
良かった復活

Re: ——電脳探偵部——  ( No.59 )
日時: 2010/01/20 19:14
名前: 空雲 海 ◆EcQhESR1RM (ID: 7MCr7M6.)

雨雲がストップを掛ける。
「何だよ?」
空雷が振り返る。
「この事忘れてない?」
雨雲がバックから一つの細長い茶封筒を取り出した。
空雷はそれが何か分かっているような顔をする。

そして言った。
「あぁ〜! それかぁ〜! それじゃぁ、行くか?」
「だけど、名前も何も書いてない所——」
「いいじゃねぇかよぉー! 変な奴なら俺がブッ飛ばすしっ! いくぜっ!」

そう言って、雨雲の手を引き空雷は走り出した。
「あっ! ちょっと危ないわよっ! 空雷っ!」


封筒には手紙が入っていて、その内容は『始業式が終わり次第、南館F1の元体育館備蓄倉庫にお越しください』と書かれていた。
雨雲と空雷は、その備蓄倉庫に向かっている。


「ここか……」
空雷が、手紙をグシャッと握り潰す。
「入るぞ」
「もうここに来ちゃったんだから、しょうがないか……」
雨雲と空雷は扉を開けた。

ガタッと扉がぎこちなく開く。
そこには机と椅子が積まれていて山の様になっていた。
備蓄倉庫と言われるが、広く大体教室と同じ広さだった。
空気はほこりっぽく、換気がなされていない。

その時、
「ようこそ」
備蓄倉庫の一番右端のど真ん中に、デスクに座っている人物が居た。
「お前か? 俺達をこんな所に呼んだのは?」
空雷が先頭に立ってズカズカと入って行く。
その後に続く雨雲。

「こんな所とは聞き捨てなりませんが、まぁいいでしょう。あなた達は大事な部員なんですから」
「部員? 部員ってどう言う事なの?」
雨雲が言うと、ニヤリと笑う。
その笑いにブルッと震える二人。
その笑いはまるで悪魔のような——……。

「その前に私の名前を言いましょう。私の名前は瓜杉 曇。一年生です」
その言葉に大きく目を見開く二人。
「一年生だってぇ? 男のくせにずいぶんキャシャな体つきしてると思ったら一年生かよ。なんだ、タイマンなら受けてやろうと思ったのによ」

「タイマンなんかじゃないです」
「タイマンは無しとして、一年生が私たち二年生に部員ってどういう事なの?」
「それは——」
そう言って立ち上がる。
「電脳探偵部の部員が、私だからです」

「はぁ?」
二人の言葉を無視して話を続ける曇。
「まずは、順番に話して行きましょう」
曇がそう言い、デスクに腰を掛けなおす。
そして、引き出しからノートパソコンを取り出し、電源を付ける。カーソルを動かし、画面にある人物が出てきた。

それは——
「これ、俺じゃねぇーかっ!」
「私じゃないっ!」
雨雲と空雷のプロフィールらしきものが出てきた。
二人の等身大、横顔、後ろ、顔のアップ。
個人データでは、身長、体重、年齢、住所……。
その他諸々だが、親しい友人にも教えないような内容、正確な内容も記されていた。
「少々失礼ですが、勝手に調べさして貰いました」

「少々って……少々じゃないでしょっ!」
「立派な犯罪じゃねぇーかっ!」
曇は耳元で両方から叫ばれて顔をしかめる。
そして、静かに言った。
「こんな情報なんて情報の内に入らないですよ」個人情報なんて絶対どっかから漏れてるんです。プライバシーがどうのこうのって、本当はプライバシーなんて言葉使えないんですよ?」
「だからって——」

「うるさいなぁ」
雨雲の言葉を遮って曇が言う。
「そんなに個人情報をバラしたくないんだったら、バラせない様にすれば良いじゃないですか。まぁ、個人情報が漏れないようにするためなんて、もう家から一歩も外に出ないのと同じことですけどね」

Re: ——電脳探偵部——  ( No.60 )
日時: 2010/01/18 23:35
名前: 空雲 海 ◆EcQhESR1RM (ID: 7MCr7M6.)

ピーンポーンパーンポーン……。
皆様にお知らせがあります。
現在、「怪盗R・B」を書いていて、テトッ!
君に言っている。

移転しましたぁ〜。
「ノベル交流図書館」の、ブラックに連載中でございますっ! 検索してチョチョイッ!なんで、皆さんどうぞ足を運んでみてくださいっ!

ではでは——。

Re: ——電脳探偵部——  ( No.61 )
日時: 2010/01/18 23:35
名前: 空雲 海 ◆EcQhESR1RM (ID: 7MCr7M6.)

あっ! これはやめないからね、大丈夫っ!


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