ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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——電脳探偵部—— 
日時: 2010/01/19 18:57
名前: 空 ◆EcQhESR1RM (ID: 7MCr7M6.)

——電脳探偵部へようこそ……——
……はいっ! なんかねぇー暗い系で始まりましたけど、作者の性格は明るい方ですっどうも、こんにちは、空雲 海です! 宜しくお願いしますっ!

まず最初にご注意。
これを読むに当たって荒らしはやめて下さいね。
それでは、どうぞ電脳探偵部をお楽しみください。


たぶん目次(パート3)

反抗期(あるいはついに人間関係まで足を踏み入れた)
第一部 「電脳」なくてもいいんじゃね?って感じの依頼 >>1-5
第二部 デリート、実行(あるいは子供VS親)>>6-12
第三部 デリート、実行(あるいは前代未聞の連続デリート) >>13>>19>>27>>32-33
第四部 デリート、完了(あるいは負担のかかるデリートでした) >>36
あとがき >>37

秋といえば○○(あるいは文化祭でも部活動)
第一部 

瓜杉グループとの最終決戦(あるいはもうこれで終わりっ!?)
第一部 事件は唐突に

番外編 空雷先輩と雨雲先輩が電脳探偵部に入ったワケ
第一部 現在から過去へ

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Re: ——電脳探偵部——  ( No.12 )
日時: 2009/11/01 14:15
名前: 空雲 海 ◆EcQhESR1RM (ID: u7zbXwTu)

「何よあんた達っ! そっちが——」
「自分にも非があるじゃないのかとか考えねぇーのか?」
空雷先輩が真剣な声で言う。
「お前『反抗期』って知ってるか?」

「は?」
「反抗期っつーモンはなぁ……一旦親と子供が向き合う時期なんだ。この状態、向き合ってるって言うか?」
……沈黙。

「向き合ってるって言わねぇーよなぁー……。だって、お前は……DVに走ったんだもんなぁー!!」
空雷先輩が怒鳴った。
「反抗期になる理由なんて人それぞれあるんだよ。こいつの場合は、学校でいじめを受けてるからだ」

その瞬間、母親の目が大きく開く。
「「知らねぇーだろ……じゃなきゃこんな事ならなかったんだもんなぁ……。なんで……なんで……なんで一番身近に居る母親が気づいてやらねぇーんだよ! 気づいて欲しいからあーなったんだろ! お前はそれを見落として、違う解釈したんだろ! ちゃんと答えも何にも聞いてないのに、知ったフリしてんじゃねぇーぞぉ!」

空雷先輩が勢い欲壁を叩く。
涙目になって、静かに頬に涙が流れた。
「彼女はあなたに信号を送りたかったんです」
雨雲先輩が続ける。

「『苦しい』という信号を。『悲しい』という信号を。だけどあなたは気づかなかった……。それは、今あなたが真実を知った悲しみよりも、彼女の『気づいてくれなかった』という悲しさの方が大きいと思いますよ」

雨雲先輩が静かに言った。
来瀬さんは泣き崩れてる。
母親はうつむいて肩を震わせてる。
空雷先輩がそのまま言う。
「お前子供の目見てちゃんと言葉交わしたこと最近あるか?」

……沈黙。
「ないだろぉーなぁー……。だからこんな事なってんだよなぁー……」
そう言った空雷先輩は来瀬さんと母親を引き寄せる。
そして、強引に顔を持ち、あと少しで鼻先がくっつく距離に置く。

「俺はなぁー……根性なしも嫌いだが、それ以上の根性なしも大ッ嫌いだぁ!」
……最後はこの家中に響くような大声を上げた。
急にシンと静まり返るこの場。
その時、
「朱音」
母親がかすれ声で来瀬さんの名前を呼ぶ。

「ごめんね……」
涙でいっぱいの目で言う。
その発言に驚いた来瀬さんは笑顔になった。

そして、そのまま母親は来瀬さんに倒れこみ、硬く抱き合った。
二人の涙と笑顔が光っていた……。

Re: ——電脳探偵部——  ( No.13 )
日時: 2009/11/01 14:45
名前: 空雲 海 ◆EcQhESR1RM (ID: u7zbXwTu)

あの日以来、あの来瀬さん親子はちょっとずつ距離が縮まり、DVを受ける事もなく、会話が増えてきているようです。
だけど、私達のデリート計画はこれで終わりではありません。
次は、「いじめ」と戦わなければいけませんでした。

「一色 青(いっしき あお)、南野 黄(みなみの きい)、緑葉 速美(みどりば はやみ)、水理 乃々(すいり のの)、村空 咲(むらぞら さき)、この五人組が来瀬朱音をいじめています」
曇先輩の長い説明が終わった。

私達は、この五人のデータが出ているパソコンの画面をじっと見る。
今、電脳探偵部の部室(あるいは使われなくなった備蓄倉庫)で来瀬さんからの第二の依頼を見ています。
いつもの制服でデスクの周りに集まっているのがこの光景。

「次はいじめね」
雨雲先輩がうでを組む。
「社会問題系の災難がよく降りかかるなぁー来瀬は」
空雷先輩がスクロールしながら言った。
「それが運命なんじゃないんですか?」
私が言うと全員溜息をついた。

「っていうか、一人の依頼主からバグを二個も受けるなんて、前代未聞よっ!」
「文句があるのならパスしてもいいんですよ。その代わり——もう二度と計画に名前が乗ることはないでしょうが」

曇先輩が雨雲先輩をたしなめる。
……なんか曇先輩が二年生で部長になった事を改めて実感させられる。
雨雲先輩が苦い顔をすると、曇先輩が喋りだす。
「今回のデリート計画はとっておきの証拠があります」

「証拠?」
私達全員の声が重なった。
「そう。とっておきの証拠を——」
そう言ってニヤリと笑う曇先輩。
私達は久しぶりに曇先輩の悪魔の微笑みを見て、一気に体温が下がってしまった……。

緊迫した空気……。
来瀬さんは教室の中央に地べたで座り、いすや机は周囲に退かされている。
一年A組のクラス板が逆光で光っている。
教室には全員と思われる人数が入っており、中央に来瀬さん以外にもあの五人組がいた。

一色 青——一色さんは背中の半分くらいの長い髪、クルンクルンのきれいなウエーブ、前髪をかわいく揚げて、長い髪のバージョンのポンパドールみたいな感じ。鼻が高く、顔立ちが整っている。

南野 黄——南野さんは前髪を真ん中分けし、黒髪サラサラのショート。肌が白く、白人並み。

緑葉 速美——緑葉さんはアシンメトリーな髪型。色は茶色。唇がふっくらしてて、顔立ちが整っている。

水理 乃々——水理さんは前髪パッツンで金髪の長いサラサラヘアー・空雷先輩と同じくらい不良で有名。目つきが鋭く、いつも眉間にしわを寄せている。

村空 咲——村空さんは前髪を斜めに下ろして、白い花のピンで止めている。髪は短い。目が丸く、少女マンガみたいで顔立ちは整っている。

この五人は雨雲先輩と同じくらいスタイルが良い事で有名だし、顔も良い。
だけど、今はそんな顔も台無しなくらい引きつって、みんな眉間にしわを寄せている。
みんな腕組みをし、来瀬さんを見下ろしている。

Re: ——電脳探偵部——  ( No.14 )
日時: 2009/11/01 14:56
名前: 空雲 海 ◆EcQhESR1RM (ID: u7zbXwTu)

にしても・・・なんでテトどっかいっちゃうのかなぁー・・・「自分探しの旅」って・・・。
理由あいまい過ぎなんだよぉ! てか、テトがうちの常連客で来てくれて・・・嬉しかったのに・・・。
バカテトォォォォォォォォォォォ!!!
早く帰ってこぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉいっ!

Re: ——電脳探偵部——  ( No.15 )
日時: 2009/11/01 15:24
名前: 夜兎 ◆YATOeP23sE (ID: 9Gb.eK5t)
参照: http://noberu.dee.cc/noberu/love/read.cgi?no=453

消されないように、どこかにバックアップしておいたらどうですか?
小説がんばってください

Re: ——電脳探偵部——  ( No.16 )
日時: 2009/11/03 12:42
名前: 朝崎疾風 (ID: VZEtILIi)

や。どもども。
元テトだよ^^予定通り早く帰ってきた。


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