ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ——電脳探偵部——
- 日時: 2010/01/19 18:57
- 名前: 空 ◆EcQhESR1RM (ID: 7MCr7M6.)
——電脳探偵部へようこそ……——
……はいっ! なんかねぇー暗い系で始まりましたけど、作者の性格は明るい方ですっどうも、こんにちは、空雲 海です! 宜しくお願いしますっ!
まず最初にご注意。
これを読むに当たって荒らしはやめて下さいね。
それでは、どうぞ電脳探偵部をお楽しみください。
たぶん目次(パート3)
反抗期(あるいはついに人間関係まで足を踏み入れた)
第一部 「電脳」なくてもいいんじゃね?って感じの依頼 >>1-5
第二部 デリート、実行(あるいは子供VS親)>>6-12
第三部 デリート、実行(あるいは前代未聞の連続デリート) >>13>>19>>27>>32-33
第四部 デリート、完了(あるいは負担のかかるデリートでした) >>36
あとがき >>37
秋といえば○○(あるいは文化祭でも部活動)
第一部
瓜杉グループとの最終決戦(あるいはもうこれで終わりっ!?)
第一部 事件は唐突に
番外編 空雷先輩と雨雲先輩が電脳探偵部に入ったワケ
第一部 現在から過去へ
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- Re: ——電脳探偵部—— ( No.77 )
- 日時: 2010/01/23 10:21
- 名前: 空雲 海 ◆EcQhESR1RM (ID: 7MCr7M6.)
二人はあの後、あの備蓄倉庫から出て行き、薄暗い道を歩いていた。
空雷が手を頭に回して言う。
「にしても、あのワガママ野郎、何なんだよ」
「変な新入生が入ってきたわね。あーヤダヤダ」
雨雲がひざにカバンを当てながら言った。
「にしても、あんな子がわんさか居るのかしら?」
「だよなぁー。あの俺達のプロフィールとか、あの生意気な態度っ! あーもーむかつくなぁ!」
「だけど、空雷」
雨雲が急に声をとがらせる。
「あんた初対面で手出しちゃだめよ」
厳しい目で空雷を見る。
「わかってらぁー。ちょっとムカッときたんだ。あれくらい、しょうがねぇ事だろ?」
「まぁ、私もちょっと危なかったし、それに、もうあっちだって言いに来ないでしょ?」
「そうだな」
そう言って、二人は分かれ道で別れた。
その後、これから楽しい学校生活が始まると思っていた。しかし、この出来ごとからは想像もできない災難が二人に降りかかる事になる……。
「きゃぁっ!」
一人の女の子が悲鳴を上げたが、電車の音でかき消される。
草ぼうぼうで手入れがなされていない、高架下に、二人の男子と二人の女子が居た。
「やめてよっ!」
月明かりに照らされて、一人の女の子の顔がボォと浮かび上がる。二年B組、惣連 彩音(そうれん あやね)。
惣連は前の三人の押され、少しずつ後退していく……。
そして、とうとう壁にぶつかってしまう。
その時、電車の窓からもれる光が三人を照らした。
轟音と共に、二年B組、山根麻利子(やまね まりこ)、佐賀 一太(さが いちた)、片衣 南斗(かたい なんと)が見えた。
その時、惣連の顔が、魔人を見たように強張った。
しかし、一体何を見たのかは、暗闇の中でわからない……。
「ふぁ〜〜……」
空雷が暇そうに大きなあくびをした。
校門の「双葉高等学校」の表札にもたれかかっている。ボォ〜と焦点の合ってない目をしていた、その時、
「空雷っ!」
後ろでは空雷の呼ぶ声がし、一歩左に出て振り返る。
そこには、雨雲がサラサラのポニーテールを振りながら、やってきた。
「遅れてごめんね、空雷」
口の中にある風船ガムを膨らましながら空雷が言った。
「いいぜ、別に」
その時、
「ヒューヒューッ! いいねぇ〜仲良く手ぇー繋いでお帰りかい?」
片隅に居る男子軍団が二人を冷やかした。
「お前らブッ○○ぞっ!!」
空雷が、鬼の様な形相で言うと、軍団のビクッと震え、そそくさと去って行った。
「まったくあいつら、バカじゃないの?」
「行こうぜ」
そう言って、校門を背にして二人は、出て行った。
このような事になるのは、一回だけではなかった。
なぜなら、二人は付き合ってるんじゃないかと噂が立っていたからである。
二人は同じ緑春中学校出身で、一回は離れた事があったが、ほとんど一緒のクラスだ。
それは高校生になっても同じ事で、現に一年生の時に一年C組で同じだった。
その二人がこうやって二人で歩いて帰っているのだから、あんな噂が立ったっておかしくないである。
しかし、二人は恋愛感情などひとかけらもなく、淡々とした関係だった。
「ねぇーまだぁー?」
雨雲がポニーテールと短いスカートを揺らしながら言った。
「ちょっと待て。今探しってから」
二人はCDショップ音○(本当は、「音」を○で囲ってるような感じ)に居た。
雨雲は商店街の中心当たりにある音○の入り口で空雷が来るのを待っていた。
音○は最近に出来たCDショップで、品揃えが豊富な事から、今人気になっている店だ。
- Re: ——電脳探偵部—— ( No.78 )
- 日時: 2010/01/22 23:58
- 名前: 空雲 海 ◆EcQhESR1RM (ID: 7MCr7M6.)
沙羅さん、ありがとうございますぅぅぅぅっ!
嬉しいですっ! これからも、見守ってくださいね。
- Re: ——電脳探偵部—— ( No.79 )
- 日時: 2010/01/23 09:09
- 名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)
男子軍団うっぜーですねぇ。
でも淡々とした関係も格好いいです。
- Re: ——電脳探偵部—— ( No.80 )
- 日時: 2010/01/23 10:15
- 名前: 空雲 海 ◆EcQhESR1RM (ID: 7MCr7M6.)
なんか、雨雲と空雷って幼馴染みで、カップルっていう関係をイメージしてしまわないように、あえて書きました。っていうか、私がこんな感じのシーンを書きたかっただけなんですけど。
あと、それと「ぶっ○○ぞ」のあの部分、あれ、そのまま入れてくれたらいいんで。
いやぁーアク禁されちゃ困るなと思って。
- Re: ——電脳探偵部—— ( No.81 )
- 日時: 2010/01/23 10:38
- 名前: 空雲 海 ◆EcQhESR1RM (ID: 7MCr7M6.)
雨雲は空雷を待つのが嫌になったのか、しびれを切らして中に入っていた。
暇をつぶすように、最新の売り上げランキングを見る。
そして、店内のCDを次々と見ていく。
その時、
「おーあった、あった」
奥から空雷の声がした。
「遅いよぉー」
遠くに居る空雷に声をかける。
「悪ぃー悪ぃー。今レジ行くから」
そう言って、空雷は急いでレジに向かった。
はぁーとため息をつく雨雲。
その時、雨雲が横目である人物を捉えた。
その人物は、惣連 彩音だった。
体格は普通。メガネをかけていて見るからに神経質そう。髪型は長い髪を後ろで下にまとめている。
目は一重で、あごのラインに無駄がない。
鼻は小さく、口元も小さい。
店の隅の方で、CDを見つめていて、今まさにCDを買おうか買わないか迷っている状態。
そして、迷いがなくなったのか、CDを二枚手に取り、そのままレジ方面へ向かって行った。
へぇー……いつも学年トップがCDを買いにねぇー……。
雨雲はそう思ったが、
「雨雲ー! 雨雲はどこだぁー!」
空雷の声がしたので、その思いはかき消されてしまった。
「そんな大声で呼ばなくても大丈夫よ」
雨雲は空雷の居る出入り口まで、歩を進める。
「そんじゃ、行くか」
「やっと帰れるわ」
ため息をつきながら雨雲が言う。
「悪かったって」
片目をつぶり、手を合わせて空雷が言った。
そして、二人は店の一歩外に足を踏み入れた、その途端——
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリッ!
すさまじいベル音がなった。
「何これっ!?」
「何だよっ!?」
二人の頭の上にビックリマークとハテナマークが浮かぶ。
「はーい、そこのお二人さん、ちょっといいかな?」
「なっ!」
そして、そのまま店の奥へと引っ張られていった……。
バンッと机を叩いて一喝。
「どういう事ですか(なんだよ)!」
「まぁまぁ、二人とも落ち着いて」
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