ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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——電脳探偵部—— 
日時: 2010/01/19 18:57
名前: 空 ◆EcQhESR1RM (ID: 7MCr7M6.)

——電脳探偵部へようこそ……——
……はいっ! なんかねぇー暗い系で始まりましたけど、作者の性格は明るい方ですっどうも、こんにちは、空雲 海です! 宜しくお願いしますっ!

まず最初にご注意。
これを読むに当たって荒らしはやめて下さいね。
それでは、どうぞ電脳探偵部をお楽しみください。


たぶん目次(パート3)

反抗期(あるいはついに人間関係まで足を踏み入れた)
第一部 「電脳」なくてもいいんじゃね?って感じの依頼 >>1-5
第二部 デリート、実行(あるいは子供VS親)>>6-12
第三部 デリート、実行(あるいは前代未聞の連続デリート) >>13>>19>>27>>32-33
第四部 デリート、完了(あるいは負担のかかるデリートでした) >>36
あとがき >>37

秋といえば○○(あるいは文化祭でも部活動)
第一部 

瓜杉グループとの最終決戦(あるいはもうこれで終わりっ!?)
第一部 事件は唐突に

番外編 空雷先輩と雨雲先輩が電脳探偵部に入ったワケ
第一部 現在から過去へ

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Re: ——電脳探偵部——  ( No.72 )
日時: 2010/01/21 19:08
名前: 空雲 海 ◆EcQhESR1RM (ID: 7MCr7M6.)

↑のは来てくれた事に関してね。

うーん……。暦はちょっと女の子に手慣れてるのかな?

Re: ——電脳探偵部——  ( No.73 )
日時: 2010/01/22 17:07
名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)

手馴れてる手馴れてる。
ナンパだけど、チャラくはないのかねぇ・・・。

Re: ——電脳探偵部——  ( No.74 )
日時: 2010/01/22 22:28
名前: 沙羅 ◆t6EBaBgd (ID: m/RYF1.C)

面白い!
頑張って

Re: ——電脳探偵部——  ( No.75 )
日時: 2010/01/22 22:47
名前: 空雲 海 ◆EcQhESR1RM (ID: 7MCr7M6.)

ちゃらくはないのさぁ〜!

Re: ——電脳探偵部——  ( No.76 )
日時: 2010/01/22 23:21
名前: 空雲 海 ◆EcQhESR1RM (ID: 7MCr7M6.)

「私は電脳探偵部の設立をしようと考えています。電脳探偵部の部活は、『この世にあるバグをデリートすることです』です」
「バグって何なのよ」
「バグというものは、『咎人』です」
「デリートはよ」

「デリートというのは、機械用語で『消去』。つまり、罪人を消すのが活動目的です」
「バグをデリートする方法って何だよ。警察に突き出すとか……そんな事すんのか?」

最後の言葉には、眉を寄せて言う空雷。
「いえ、そうではありません」
曇のサラサラの神が揺れ。淡々と答える。
「あくまでも私達の力で、です」
「そんな事、出来る訳ないじゃない」

「いえ、やってみせます。それに——あなた達の協力も必要なんです」
「大体、何で俺達が選ばれたのかがわかんねぇーんだよ」

ため息交じりで言う空雷。
空雷は疲れたのか、地べたで胡坐をかいている。
雨雲は椅子を引っ張り出して座っている。
「あなた達は選ばれた人なんです」
「はぁ?」
雨雲と空雷の声が揃う。

「選ばれたってどういう事よ? 私、タロットカードが趣味なだけで、超能力なんか持ってないわよ」
「超能力ではなくても能力はあるじゃないですか、それは桜先輩にとどまらず、楠先輩にもありますよ」
「何が?」
雨雲が言った。

「桜先輩は中学時代演劇部部長を務めていた経験があります。この経験を電脳探偵部にいかすんです。そして、楠先輩は一年生にして不良校三校シメたという経験を活かして——」
「何かあったとき用か、俺は」
頬を引きつらせながら言う空雷。
「まぁ、そういう事ですね」

引きつり顔に、笑顔で言う曇。
「それで、俺達に電脳探偵部に入れと」
「答えは絶対NOよっ!」
雨雲が胸の辺りで大きくバッテンを作る。
「いいえ、あなた達に決める権利なんてありません」
冷たく言い放つように言う曇。
「なっ!」

雨雲と空雷の声が重なる。
「あなた達は私が選んだ最高の人材です。これから電脳探偵部を設立させる為には、必要です」
「そんな事言われたからって、もしバグと思われた人がバグじゃなかったらどうするの?」
「そちらの方は安心して下さい。私がデータを調べつくし、計画をねって、あなた達に届けます。私に位置は『計画』、あなた達の位置は『実行』です」

首を横に振る雨雲。
「それでもダメね」
「俺達はまだ全然お前を信用してねぇーし、お前だってまだ俺達を——」
「信用なんて誰が言いました?」
曇がデスクでひじをつき、あごを置く。
そして、ゆっくりと口を開いていく。

「信用なんてものは要りません。利用すればいいんです。私はあなた達の能力を利用します。あなた達は私の力を利用してくれても構いません。私の事が嫌いなら裏でどんな陰口を叩いてくれたって構いません。ただし——デリートだけはちゃんとしてください」

「…………」
「…………」
沈黙。
曇の言葉は、聞く者を凍らせるような雰囲気を持っていた。
悪魔の様な考え方、まるで、悪魔との契約の内容の様な——……。
「思いませんか?」

曇がしゃべりだす。しゃべるごとに空気は凍って行く……。
「この世にバグは多すぎる……。人の心を考えないで、自分の欲望にかられ、自己中心的な奴がこの世には多すぎる。世の中腐ってるんだ。だから、私はバグと表し、デリートする。それが私の野望です。最終的には、ある人物をデリートする事ですが……まぁ、その話はまた別の機会に」

……沈黙。
「お前なんか勘違いしてねーか?」
空雷がつぶやいた。
「いいか、俺達はお前の野望とやらに付き合う義理なんてねぇー。俺は利用されるのが大嫌いだ! お前は自分を利用してもいいとかどうたらこうたら言ってやがるが、俺は得体の知れねぇーお前を利用する事が出来ねぇー」

その後は雨雲が続ける。
「物事には『信用』の上に成り立ってるの。それは正真正銘ただの『ワガママ』よっ!」
「…………」
無表情で何も言わない曇。
「俺達は帰るっ!」
「何が電脳探偵部よっ!」
そう言って、雨雲と空雷は重たい扉を軽々と開けて出て行った。

そして、たった一人となってしまった曇がつぶやいた。
「やれやれ……。あなた達に選ぶ権利なんてないと言ったはずなんですけどね……」
悪魔の微笑みがまた空気を凍りつかせた……。


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