ダーク・ファンタジー小説
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- ゆめたがい物語
- 日時: 2017/06/03 23:50
- 名前: 紫 ◆2hCQ1EL5cc (ID: ZpTcs73J)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=10136
お久しぶりの方はいらっしゃるのでしょうか。
社会人になり、二年目になってやっと余裕が出始めました。
物語の事はずっと頭から離れず、書きたい書きたいと思い続けてやっと手を出す事ができました。
ほとんどの方が初めましてだと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
描写を省きつつ、大切な事はしっかり書いて、一つの文章で、後々に繋がる描写がいくつできるか、精進していきたい今日のこの頃。
と言うわけで、構成ぐちゃぐちゃ、文章ボロボロ、誤字脱字がザックザク……と、まあ、相変わらずそんな感じですが、よろしくお願いします。
二部開始
芙蓉と三笠、兄妹水入らずの旅行。一方で動き出す福井中佐と西郷隆。そしてシベルからは修学旅行でボリスが訪れていて……
——春の夜の、儚い夢も、いつの日か、願いとなって、色を持つ。色は互いに、集まって、悪夢を違える、力となる。
アドバイス、コメント等、大募集中です!
お客様(ありがたや、ありがたや^^
風猫さん
春風来朝さん
夕暮れ宿さん
沙由さん
梅雨前線さん
ヒントさん
彼岸さん
夢羊さん
- Re: ゆめたがい物語 ( No.7 )
- 日時: 2012/01/30 18:20
- 名前: 紫 ◆2hCQ1EL5cc (ID: Pc9/eeea)
最後の目的地、菓子売り場周辺で、その事件は起こった。
この売り場は、走り回る子どもがよく来ることもあって、比較的広めに通り道を作っている。だが、タイムセールとは基本的に無縁であるため、この時間帯はあまり人がいない。そのためだろうか。この場所が選ばれたのは。
「動くな」
物色中のほたるは、腕を掴まれて初めて異変に気づいた。背後には、いつの間にか男が立っている。マスクも覆面も何もつけていない。若い男だった。買い物籠が思わず手から落ちる。首筋には、包丁が突きつけられていた。
周りの客は悲鳴を上げながらその場から去っていく。それを追うかのように、男はほたるに包丁を突きつけたまま、レジのほうへと歩いていった。
「会長を出せ! 神に叛きし忌まわしき男を。我はムイ教、南道宗、帝拝会会員。資金提供を断った罪、神に代わって鉄槌を下す」
定員の前で叫ぶ男。狂っている、とほたるは思った。
“ムイ教”とは、“チカラ”をもたらすと言われている神を祭る一神教だ。様々な宗派があることで知られていて、その中には過激な主張を持つ一団もある。この南道宗の帝拝会というのは、そんな強硬派の一つだろう。
もっとも、帝拝会という組織について、ほたるは聞いたことすらなかったが。
「庇い立てするなら、この娘を殺すぞ!」
男はほたるに突きつけた包丁をこれ見よがしに誇示する。定員は必死でそれを止めようと、「呼ぶから待ってくれ」などと様々な言葉を口にしていた。
そんな時、ほたるの視界に先程の“猛者”が入った。目が合う。そこで、彼女はそれが誰であるか分かった。直接面識は全くない。だが、聞いたことはある。隣のクラスの、学生ながら国防軍に所属する男子生徒の話。
ほたるは見た。籠を持ったまま、男子生徒の足が地を蹴ったのを。だが、そこまでしか分からなかった。
次の瞬間には、首に突きつけられていた包丁の先は、その男子生徒の手の中に納まっていた。少年は包丁の刃を持ったまま、男と彼女を引き剥がすように、少女の肩を強く押す。突き飛ばされた形のほたるは、硬い床に投げ出された。その間に、男子生徒は初めて籠から手を離して、華麗に男を投げ飛ばす。一本背負いに近い技だ。
床に叩きつけられた衝撃で、男の手から包丁が離れる。少年はまだ包丁を握ったまま。そしてレジの前で売っていたビニールの紐で、男の両手を縛り上げる。最後に男の包丁で紐を切ると、定員と話をし出した。包丁はレジに置く。刃を握っていたはずなのに、その手のひらに、傷は全くなかった。
「また貴様か、東郷少尉」
「憲兵隊の鉄砲女か」
しばらくすると、きっちりとしたスーツ姿の一団がやってきた。国防軍ではない。この大和国において警察任務を遂行する組織、憲兵隊だ。国防軍とは至極仲が悪いことで有名であり、何かと言うと、今のように冷たい雰囲気になるらしい。
「犯罪者逮捕は私たち憲兵に任せて、貴様らのような野蛮人は余計なことをしないでいただきたい」
「……じゃ、今度からはその給料に見合った仕事をしてもらいたいもんだな」
憲兵隊の一団、その中で一番若そうなポニーテールの少女は、殊にこの少年に突っかかる。他の憲兵隊員たちは、少々呆れ気味に少女を見るが、取り立てて止めようとはしなかった。
国防軍の少年も少年で、この手のことには慣れていた。特にこの少女相手となると。適当に冷たく受け流すのが一番の得策なのだ。
熱と冷のにらみ合い。その終止符を打ったのは、憲兵隊のリーダー格の若い男だった。
「えびら! 協力してもらったのになんて口の利きようだ。……すまない、東郷少尉、いつも迷惑をかける」
「俺は買い物があるのでこの場はお任せします、西郷さん」
「任せとけ。さあ、仕事しろ、お前ら」
憲兵隊のリーダー格の男、西郷隆はもう一度少年に頭を下げると、店員と話し出した。
余談だが、彼は最高学府を出た超エリート憲兵隊員で、将来の本部長候補と名高い。実は射撃の腕もなかなかのもので、国防軍ものどから手が出るほどほしい人材であった。
件の男子生徒は籠の元に戻る。手に入れた食材は痛んでないか。しゃがみ込んで注意深く確認する彼の表情は真剣そのもので、先程少女を助けたときの比ではなかった。
どうやら大丈夫だったようで、置いておいた籠を持ち上げた。ほたるは礼を言おうと立ち上がろうとするが、すっかり腰が抜けてしまっていた。
「怪我ないか? 突き飛ばしちまったけど、受身がうまくて助かった」
男子生徒はそう言うと、ほたるが言葉を返す前に、騒然とするレジに入っていった。そして、見返りを要求することもなく代金を支払い、この日の戦利品を次々とエコバックに詰めていく。
最後に“エコバック使用ポイント”を貯めるともらえる洗濯洗剤を、嬉々としてかばんに入れると、衣類を売っている二階へと上がっていった。
- Re: ゆめたがい物語 ( No.8 )
- 日時: 2012/02/02 23:20
- 名前: 紫 ◆2hCQ1EL5cc (ID: Pc9/eeea)
次の日、ほたるにしては珍しく、掃除が終わってもバス停に走らなかった。クラスメート達はしきりに「これから台風が来る」と噂しあう。
そんな声に耳を傾けることなく、ほたるは教室を行ったり来たりしていた。頻繁に隣のクラスを覗く。まだ終わらない。昨日に引き続き、ご愁傷様といったところだ。
ほたるは本日何度目か分からないため息をつく。その時、椅子が一斉に引かれる音が聞こえた。一気に心臓音が大きくなる。のどもカラカラだ。ほたるはそっと教室を覗き、すぐに首を引っ込める。ここまで緊張したのは、初めて店番をした以来だろう。
うかうかしていたら、帰ってしまうかもしれない。ほたるはそう自分に言い聞かせると、意を決して隣の教室のドアに手をかけた。
「東郷君、いますか?」
ドアを開けると、クラス中の視線を集めた。さらに、先に続くのは男子生徒の名前。ほたる自身は真っ赤な顔。自然と、集められた視線は、彼女から窓際の席で黙々と帰る支度をしていた生徒へと移る。
ほたるはその姿を確認すると、机の間を縫いながら早足で歩いていった。当の本人、東郷三笠は、彼にしては珍しく驚いた表情をしている。
「あの、隣のクラスの、安倍ほたるです、えっと……」
なかなか言葉が紡げない。三笠は、そんなほたるの目をじっと見る。意外だった。その表情からは、優しさがにじみ出ている。ほたるはほんの少しだけ背中を押された気がした。そして、押されたままに口を開いた。
「昨日はありがとう!」
それを聞いた三笠は、またもや彼にしては珍しく柔らかい笑みを浮かべた。
「気にすんなよ、俺はこれでも国防軍人の端くれだから」
「ありがとう、東郷君。あのね、お礼、したいんだけど……」
ほたるはそう言うと、ポケットから何回も折りたたまれた紙を取り出した。三笠は視線だけ動かしてそれを見る。だが、それだけだった。折られた状態では、それが何だか分からなかったようだ。
少しばかり、折りすぎたかもしれない。ほたるは、苦労してそれを開く。そこには“たこ焼き安倍屋、永久無料券”と達筆な字で書かれていて、下のほうには店長の名前と印鑑が押してあった。
「父ちゃんがね、昨日の話したら、すごく感謝して、これを渡せって。よかったらいつでも店に来て。お金は父ちゃんの名において一銭も取らないから」
こんなものでよかったのだろうかと、ほたるは不安に思いながらぽつぽつと話す。
一方で、三笠は突然椅子から立ち上がった。“たこ焼き永久タダ券”を目の前に持ち上げ、もう一度、一字一句間違えまいと、目を皿のようにして読む。そして、この世の春といわんばかりに顔を輝かせた。
「いいのか! タダ? いつでも、ずっとタダ!? 行く、行くさ、今から行く、連れてってくれ」
いつもと違う、ではとても表せないほどの豹変ぶり。少なくとも教室内では、誰とも挨拶を交わすことなく、いつも無表情で、見方によってはイライラしているように見える、そんな少年であった。クラスメートは唖然として、誰一人とて口から何も出てこない。
そんな周りの空気は完全に無視して、三笠は机の上のかばんを肩に掛けた。「あー、たこ焼きなんて何年ぶりだろ」と、そんな弾んだ声。昨日の超人的な力を見た後である。ほたるは可笑しくなってくすくす笑い出した。
そこで、自分のかばんがまだ教室にあることに気付く。ほたるは「ちょっと待っててね」と言うと、軽い足取りで自分の教室へと戻っていった。
ほたるが荷物を持って教室に戻ってくると、三笠はバイブル音の出ている携帯電話を取り出していた。誰かから電話がかかってきたらしい。仕事だろうか。ほたるは少し心配になる。もしそうなら、これから店に案内できなくなってしまうのだ。
三笠は電話に出ると、大和語——つまりいつもほたるたち大和人が使っている言語——ではない言語で話し出した。学校の外国語の授業で習っている言語でもない。その言葉の響きから、ほたるはここ大和国から北に行ったところにある、極寒の立憲君主国、シベルの言語だろうと推測した。
聞いていると、かなり流暢に三笠はその言語を話している。ほたる自身、この一番の進学校と名高い高校にあって、成績は上位をキープしている。だが、彼のように習ってもいない言語を綺麗に話すことはできない。
そう言えば。ほたるは思い出した。三笠は国の奨学金で高校に通っていると、噂で聞いたことがある。奨学金試験に通るのは毎年五人ほど。国防軍少尉東郷三笠。底が見えない人間である。
どこか冷めた口調の三笠。対する電話相手は何を言われたのか、ほたるにまで声が聞こえるほど大きな声で返してきた。三笠は容赦なく会話の途中で通話を切る。そして携帯電話のボタンを何箇所か押すと、ほたるのほうを向いた。
「えっと、仕事か、何か?」
「いや、シベルの、んー、何というかな、古い友人からだ。気にしないでくれ。着信拒否にしといたから、何も問題ない」
旧友に対して着信拒否とは、逆に問題があるのではないか、とほたるは突っ込みたくなるが、そこは我慢した。きっとそんな扱いをしても大丈夫なほど仲のよい人物なのだろう。
さて、と三笠はつぶやくと、携帯電話をポケットに入れて、ドアのほうへと歩き出した。ほたるもそれについて行く。一度振り返った三笠は日差しに照らされて、不思議と温かみを帯びて輝いていた。
- Re: ゆめたがい物語 ( No.9 )
- 日時: 2012/02/04 14:20
- 名前: 春風来朝 (ID: blFCHlg4)
面白いです!
序盤みたいなのでまだ先は長そうですが
自分なりのペースで頑張ってください!
影ながら愛読します。
- Re: ゆめたがい物語 ( No.10 )
- 日時: 2012/02/05 23:19
- 名前: 紫 ◆2hCQ1EL5cc (ID: Pc9/eeea)
ふおう!
お客様だ! ようこそお越しくださいました^^
コメントありがとうございます。明日への活力です!
未熟な上にのんびり更新という、何とも情けない紫ですが、これからもこの物語にお付き合いいただければ幸いです。
それでは、ありがとうございました!
- Re: ゆめたがい物語 ( No.11 )
- 日時: 2012/03/20 00:59
- 名前: 紫 ◆2hCQ1EL5cc (ID: Pc9/eeea)
第三話 北国軍医と真夏の夜
その日、嵐が友達と遊んで帰ってくると、ダイニングのテーブルの上にはいつもより多く、また豪華な夕食がすらりと並んでいた。
「ママ、ちょっと多くない?」
嵐は呆れ顔をしてキッチンで追加の料理を作っている鼻歌交じりの母を見た。
彼の母は、結婚する前はホテルの調理人としてその腕を振るっていた人で、その技能は一般の主婦の域を軽々と超えている。
だが、往々にして作りすぎる気があるのだ。そのたびに、近所の人たちに配ってはまたその名声を高めていくが、嵐は何となくしっくりこない気がしている。
「今日はパパのお客様が見えるのよ。泊めてほしいんだって」
母は味噌汁の味見をすると、少しキッチンから顔を出して言った。
嵐は一人納得する。母は、客が来ると昔のホテル時代の記憶がふつふつと蘇って、冷蔵庫のものをほとんど使うくらいの気合の入りようで、料理を作り出すのだ。
と言うのも、嵐の父、秋山博士が連れてくる客というのはそのほとんどが各国の偉い人か、その名を轟かす研究者だからである。
しかし、泊めてほしいと言うのは初めてだ。
「ただいま」
嵐が夕食を眺めていると、不意に玄関のほうで声が聞こえた。
走っていくと、そこには四十代ほどのスーツ姿の男性。黒髪は歳の割にふさふさと多く、分厚い眼鏡の奥では優しそうな黒い目が、息子に向かって笑いかけている。
それから、もう一人。黄緑色の髪をした、鼻の高い外国の軍服姿の青年だ。歳は二十代前半だろう。髪は右側の一部だけ伸ばして、複雑に編みこんでいる。目の色はどこまでも青く、肌は染み一つなく真っ白だった。
「息子さん? 初めまして。シベル軍軍医の、イヴァン=ボルフスキーだ」
綺麗な大和語を使い、笑顔で自己紹介すると、イヴァンは嵐に手を差し出した。大きな手のひらだ。嵐はおずおずとその手を握る。優男風にも拘らず、触れた肌はごつごつと硬かった。
夕食はすぐに始まった。イヴァンはそんなに腹が空いていたのか、無言で、箸を止めることなく、出されたものを詰め込んでいった。
嵐は母をちらりと見る。久々にこんな食べっぷりのいい人間を見た彼女の顔は、これ以上ないほど輝いていた。それで満腹になってしまったのか、母はあまり食べずに、またしゃべりもしなかった。
食事の三分の二がなくなった頃、イヴァンはやっと箸を一度置いて、秋山一家を見た。
「突然お邪魔して、こんなにご馳走になってしまってすみません。本当は友人の家に泊めてもらうつもりだったのですけど、一人は彼女が来るから止めてくれと断られまして」
そう言うと、イヴァンは一度ため息をつく。「ま、彼女来るんじゃ仕方ないですけど」と、諦めきった口調でつぶやくと、今度は表情を一変させて、強く訴えかけるような目で一家を見た。一人事情を知っている秋山博士は苦笑いを浮かべている。
「もう一人の奴なんて、信じられます? 食費と光熱費、水道代、布団代、存在代、謝礼を払うなら泊めてやってもいいって言うんですよ! 上三つはどうとして、布団代と存在代、それから謝礼って、ひどいもんですよ。かれこれ八年以上の付き合いなのに。しかもふざけるなって言ったら、それからずっと着信拒否です」
まだ怒りが収まらないのか、イヴァンはそれからもまくし立てる。
その話を聞いて、嵐は何故か昨日国防軍本部前で会った、かの“守銭奴”高校生国防軍人の顔が浮かんだ。さすがに、それはないだろうと、嵐は頭からその憎たらしい顔を追い払ったが。
「ところで、イヴァンさん、軍医って言ってたっけ?」
「お、そうだ。シベル軍戦闘兵科付軍医、肩書きだけなら大尉って奴だな」
イヴァンはそう言うと、胸に付いている二つのバッチを指差した。一つは赤十字で、もう一つは金のラインが入った階級章だ。おそらく、軍医と大尉を示すのだろう。しかし、まだ小学生の嵐にはよく分からなかったようだ。
「イヴァンさん、いくつ? 大尉ってすごくないですか?」
「ん、二十一。まあ、小学校出て、そのまま軍医の道に入ったから、見た目よりは長いよ」
「小学校出てすぐ!?」
ちなみに、嵐は今小学六年生である。そうすると、これから一年経たずに働きだした計算になる。彼としてはこれから当然のように中学、高校、そして大学へと進学するつもりだったから、その世界の違いに驚嘆した。
「どうしてもさ、医者になりたかったんだ。でも、医者になるには金がかかるし、家は食べていくのでやっとだし、ただでさえ、俺、下に弟がいるから、そこまで金を使っちまうわけにはいかなかったんだよ。軍医として軍に入れば給料もらいながら医者の勉強ができるし、まあ、いいかなって思って、ね」
そう言うイヴァンの表情には、どこか影があった。言葉の端々から、彼の境遇が、決して恵まれたものではなかったと言うことが分かる。
それでも青年は笑う。その笑顔の下に何があったのか。分からない。しかし、その強さゆえに、彼は軍医としての、大尉としての、そして、エリートとしての、今があるのだ。
イヴァンは再び食事に手を付け始めた。無限の胃袋。そう言う以外ないだろう。
結局彼は、“秋山家、恐怖の絶対に余るフルコース”を、一人で難なく食べきってしまった。
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