ダーク・ファンタジー小説
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- ゆめたがい物語
- 日時: 2017/06/03 23:50
- 名前: 紫 ◆2hCQ1EL5cc (ID: ZpTcs73J)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=10136
お久しぶりの方はいらっしゃるのでしょうか。
社会人になり、二年目になってやっと余裕が出始めました。
物語の事はずっと頭から離れず、書きたい書きたいと思い続けてやっと手を出す事ができました。
ほとんどの方が初めましてだと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
描写を省きつつ、大切な事はしっかり書いて、一つの文章で、後々に繋がる描写がいくつできるか、精進していきたい今日のこの頃。
と言うわけで、構成ぐちゃぐちゃ、文章ボロボロ、誤字脱字がザックザク……と、まあ、相変わらずそんな感じですが、よろしくお願いします。
二部開始
芙蓉と三笠、兄妹水入らずの旅行。一方で動き出す福井中佐と西郷隆。そしてシベルからは修学旅行でボリスが訪れていて……
——春の夜の、儚い夢も、いつの日か、願いとなって、色を持つ。色は互いに、集まって、悪夢を違える、力となる。
アドバイス、コメント等、大募集中です!
お客様(ありがたや、ありがたや^^
風猫さん
春風来朝さん
夕暮れ宿さん
沙由さん
梅雨前線さん
ヒントさん
彼岸さん
夢羊さん
- Re: ゆめたがい物語 ( No.2 )
- 日時: 2012/03/20 00:54
- 名前: 紫 ◆2hCQ1EL5cc (ID: Pc9/eeea)
第一話 守銭奴国防軍人と夢見る少年
「よう、少年。また来たか」
世界の極東に位置する大和国。
その首都にある官庁街から少し離れたところ。そこには防衛の要とも言うべき国防軍本部がある。周りは広い国道が敷かれ、家はなく、道沿いでは正午前の日差しに照らされた木々がずらりと整列している。内部の広大な敷地は高い塀と重厚な門によって厳重に守られていて、何をする気がなくても思わずその場を離れたくなる威圧感だ。
「夏休みの自由研究の、将来の職場見学です、福井中佐」
そんな門の前には武器を持った門番と、幾分か位の高そうな軍服姿の男。それから、この場所にはあまりにも不似合いな、まだあどけない顔立ちの、小学生ほどの少年。門番はただ正面を見据え、面倒ごとには関わらないようにしているようだ。それに対して、“福井中佐”と呼ばれた男は、面白いものを見るかのように、微笑を浮かべながら小学生の相手をしていた。
「そんなに魅力を感じるか? この無愛想な建物に」
福井中佐はわざとらしくため息をついた。その顔はまだ若々しさを保っている。二十代、どんなに上でも、三十路に達するかどうかと言うところだろう。その若さで中佐の地位についているなら、エリート街道を突き進んでいる国防軍人に違いない。
「建物はどうでもいいんだ。俺はただこの仕事に」
「ふーん、秋山博士の息子なら、研究者にでもなったほうがよっぽど将来は安泰だろうけどな、秋山嵐」
その言葉に、嵐はむっと口を尖らせた。あまり、父親を引き合いに出されるのは好きでないのだ。
福井中佐は再び大きく息を吐き出した。それは先程とは違って、本心からのため息であった。
「元は国を守るだけだから、戦いで動員されることは、この平和な時代にほとんどなかった。だがな、“チカラ”の存在が明らかになり、それを使った犯罪が増えると共に、国防軍の仕事は徐々に変わっていった。その辺は親父さんが詳しいだろ」
そう言いながら、福井中佐はポケットに手を突っ込んで、ライターを出した。だが、目の前にいるのが小学生であることを思い出したのか、タバコ箱は取り出さないで、ライターもポケットに戻す。
そして、一本結びの茶髪をまとめ直しながら、再び口を開いた。
「今じゃ、仕事のほとんどが“チカラ”を使った凶悪犯罪やその疑いがある事件だ。毎年殉職者がたくさん出ている」
福井中佐は嵐の目を見て、諭すように言った。門番も口は挟まないものの、何度か感慨深げに頷く。二人とも、仲間の死は何度も乗り越えてきた。だが、いつになっても言いようのない虚しさは付き纏う。また、国防軍に在籍している以上、常に“明日はわが身”であり、身に沁みてその恐怖を感じていた。
そんな時だった。
「邪魔なら邪魔と、言えばいいじゃないですか、竹丸先輩」
門の中から、一人の少年が出てきた。格好はこげ茶色のブレザー。この辺りでは一番の進学校と名高い国立高校の制服である。茶色の鋭い目には輝きがなく、身なりをあまり気にしないのだろう、前髪は眉より高いところで無造作に切られていた。
冷めた雰囲気の中、彼を見た嵐の目はそれと対照的に大きく見開かれた。大きな黒い瞳は、昼の日差しと合わさってキラキラと輝く。
「いつかの国防軍人! 久しぶりです!」
「は?」
嵐の言葉に、その高校生は眉をひそめた。全く見覚えがないようだ。機嫌の悪そうな彼を恐れて、門番は再び我関せずといった態度を取る。そんな中、福井中佐は再び面白いものを見るような、静かな微笑を湛えていた。
「一年前の春の、秋込小学校占領事件で助けてもらった、秋山嵐、現在十一歳、小学六年生です」
「……ああ」
うれしそうに名乗る嵐とは対照的に、ブレザーの少年は興味なさ気にそっけなく答えた。福井中佐は福井中佐で、「あー、この占領事件のスペシャリストを完全に無視して、勝手に手柄横取りされた事件か」としみじみとした口調でつぶやく。
だが、それは二人とも全く気に留めていないようだった。
「見えない願いはいつの日か色づき、悪夢を違える力となるって、俺、それ聞いて大人になったら国防軍人になろうって思ったんだ。俺もそうやって人を助けるんだって」
憧れてきた存在が目の前にいる。嵐は一人勝手に将来の抱負を力強く述べた。それを聞いていた福井中佐は、何故か言われた当の本人である後輩を見て、気まずそうに笑いかける。
だが、その願いは虚しく、国防軍少尉東郷三笠は、ある意味で無情にも口を開いてしまった。
「俺は、人助けのためにこんなところにいるんじゃない」
「は?」
今度は、嵐が眉をひそめる番だった。福井中佐はもう一度、後輩に嗜めるような厳しい視線を送る。
しかし、三笠は無視して続けた。
「ここは学校に通いながら一番金が稼げる職場だからな。危険手当も豊富に出るし。じゃなかったら、誰が命の危険を犯してまで、こんなところに入るか」
その言葉に、嵐は唖然として、言葉が続かなくなってしまった。何か、大切なものが壊れたような気がした。しかし、言葉で表すことはできない。壊されたものがあまりにも大きかったのだ。
三笠はそんな少年に構うことなく、歩いていこうとした。だが、それは彼の横を通り過ぎたときに、突然止められる。去ろうとする三笠の腕を、嵐が震える手で捕まえていたのだ。
「お金のため? それだけの、たったそれっぽっちのために……?」
「それっぽっち、ね。……で、それがどうした。誰であれ、働くのは金のため。信念なんて二の次以下だ」
嵐は、三笠の言葉に一言も言い返せなかった。だが、その悔しげにゆがめられた目、そして強く掴んだ三笠の腕だけは、決して放さない。
変化はわずかなものだった。ただでさえ熱い夏の日差し。その中で、少しだけ、気温が上がったように感じられた。
それと同時に、三笠は掴まれた腕を無理やり振り払う。その衝撃で嵐は地面に投げ飛ばされた。さすがに見かねた福井中佐が、眉を吊り上げながら三笠を押さえようと、その腕を掴む。そこで、中佐の目は開かれた。
ちょうど嵐に掴まれていた三笠の腕。元々はこげ茶色の上着を着ていたため、肌は見えなかったはずである。だが今は、布の一部が文字通り焼けて、大きな穴から筋肉質の腕がしっかりと見えた。
「……もういい。俺が、俺が誰よりも立派な国防軍人になる! “守銭奴”、いつかお前より上の役職に就いて、リストラしてやる!」
立ち上がった嵐の周りで炎が発生する。比喩表現ではない。本当に辺りの雑草を巻き込んで燃え上がっているのである。一部始終を見ていた門番は急いでバケツを持って近くの水場に走っていく。炎はそんなことお構いなしにさらに強く燃え上がった。
「……まさか、こんな悔しさから“チカラ”を発現しちまう奴がいるとはね」
福井中佐は腕を組んで苦笑いする。嵐は自身の変化に気付いているのだろうか。だんだんと炎は弱くなっていく。そして三笠に思いっきり舌を出すと、大きな足取りで帰っていった。
- Re: ゆめたがい物語 ( No.3 )
- 日時: 2012/01/22 00:03
- 名前: 紫 ◆2hCQ1EL5cc (ID: Pc9/eeea)
「リストラだってよ、三笠」
福井中佐は去っていく小学生の後姿を見ながら、隣の後輩に笑いかけた。焦げた雑草の臭いが鼻を刺す。
門番がやっと戻ってきて、バケツの水を辺りにぶちまけた。二人とも少々水を被る。だが、福井中佐は元々気にしない性質なのだろう、避けようともしなければ、さらにその後拭こうともしなかった。三笠は三笠で水のことなど頭にはなく、焼けて穴の開いた己の上着を一心に見つめている。
「……“チカラ”は強い願いを持った者に、神様が与えてくれる。並大抵ではなく、それこそ命すらもかけ、それでも足りないほどの思いに。不思議なもんだな、お前や俺、それからイヴァンの奴なら当然だが、まさか……」
福井中佐はため息をついた。その口調に、嵐を非難する色はない。だが、困惑の色ははっきりとうかがえる。
先程彼の言葉にもあったように、“チカラ”とは思いの強さに起因して“何か”から突然授けられる、人並みはずれた力のことである。三笠はいつかの小学校占領事件で見せた、絶対的な防御と瞬身と言う二つの“チカラ”。福井中佐も一つの“チカラ”を持つ。
それは、二人がそれぞれ胸に抱く“何を捨ててもかなえたい願い”が形となって現れたものである。自分を含める、“チカラ”を持つに至った者、それぞれの道のりが壮絶であった故に、福井中佐はたかが平和な小学生の習得が信じられなかったのだ。
「ま、チカラの強さは思いの強さだから、三笠、お前は間違いなく世界屈指の能力者だろ。落ち込む必要もないな」
福井中佐は先程までの難しい顔を一変させて、焦げた上着を無言で見つめている後輩に、明るく笑いかけた。中佐としては、彼を励ましたつもりだったのだ。しかし、三笠は口を開かない。門番はすでに持ち場に戻っている。二人の気まずげな沈黙が、重々しい門と相成って、さらに空気をよどませた。
沈黙を破ったのは三笠だった。「竹丸先輩」とつぶやくと、上着から目を離し、福井中佐を泣き出しそうな顔で見た。
「竹丸先輩、知り合いに、裁縫できる人、いませんか?」
「お?」
「上着、買うと、五千円もするんですよ」
どこまでも暗く沈んだ三笠の悲痛な声。福井中佐はかんかん照りの青空の下で、これ以上ないほど大笑いする。別に少年の貧乏性を馬鹿にしているのではない。ただ、あまりにも彼らしい落ち込み方に、先程までの自分の困惑が愚かに思えてきたのだ。
「つぎはぎの上着じゃ、着て行かれた学校が恥ずかしいだろ。ボーナス出たばっかりだから買ってやるよ、下の焦げたシャツ代含めて七千円で足りるな」
ここで、シャツ代まで瞬時に考えが回るところが、立身出世のコツである。
福井中佐はポケットから財布を取り出して、五千円札と千円札二枚を三笠に手渡した。その顔には、感謝の色がこれでもかと言うほど浮かんでいる。福井中佐はもう一度けらけらと笑った。
三笠は穴の開いた上着を脱ぎ、白いシャツの袖をまくる。そして福井中佐に深く頭を下げると、目の前の国道を通り過ぎていった海岸病院行きのバスを、全速力で追いかけていった。
- Re: ゆめたがい物語 ( No.4 )
- 日時: 2012/01/22 17:58
- 名前: 風猫(元:風 ◆Z1iQc90X/A (ID: G9VjDVfn)
- 参照: http://loda.jp/kakiko/?id
此方では初めまして紫様。私の議論スレに着て下さって有難うございます。
三笠さんの言うことは正しいと思うのですがね。
余り好きになれそうな輩じゃなかったのでリストラは嬉しい所です^^
しかし、思いの力が能力に直結する世界ですか……面白そうですな♪
頑張って下さい!
- Re: ゆめたがい物語 ( No.5 )
- 日時: 2012/01/23 23:49
- 名前: 紫 ◆2hCQ1EL5cc (ID: Pc9/eeea)
コメントありがとうございます!
感謝感激雨あられです(←噂によると古い言い回しって信じない
思いが直結、受験勉強のとき、「受験は新興宗教だ!」と先生に言われたときくらいから、書こうと思った小説です。信じる者は救われる。その辺いろいろと意見は分かれますが、テーマの一つとして書いていけたらいいなと思っています。
三笠、いつか、彼が誰かに愛される日が来ることを願いつつ
それでは^^
- Re: ゆめたがい物語 ( No.6 )
- 日時: 2012/03/20 00:56
- 名前: 紫 ◆2hCQ1EL5cc (ID: Pc9/eeea)
第二話 帰宅部エースと国防軍エース
鐘が鳴る。
ここから、彼女の戦いは始まると言っても過言ではない。
夏休み補習。六限目の授業終了を告げる鐘。その後、終活はなく、掃除も友人に代わってもらった。今度たこ焼きを奢る破目になってしまったが。
そんなことは些細なことでしかない。隣のクラスは授業が長引いているようで、廊下を走るのはためらわれる。だが、そんな心遣いをする余裕はどこにもなかった。
上のほうできちんと束ねた茶髪は無造作に揺れ、短いスカートは走るたびに、危なげに揺れる。気にすら留めない。
さらに少女は、階段八段上から勢いをつけて飛び降りた。近くで掃除をしていた事務の若い男性職員が、赤くなって思わず目を背ける。もちろん眼中にない。そして、中学時代に陸上で鍛えた脚力を生かして、何事もなかったかのように着地して走っていった。
玄関を出ると、バスはもう停留所にいた。走る。三時過ぎだというのに、夏の暑さは容赦なく降り注ぐ。こげ茶色の上着は汗で湿っていた。
だが、その程度の妨害は、妨害のうちに入らない。かつては部長まで勤め上げた自慢のスピード。まだバスが出るまで一分ある。それだけあれば十分だ。少女はラストスパートをかけ、まるで歓迎するかのように開かれた、涼しいバスの入り口に飛び乗った。
「ふ、これぞ必殺三分クッキング」
少女はバスの一番前の席に腰掛けると、緩んだ髪留めを留め直しながら、一人誇らしげにつぶやいた。そう、授業終了の鐘から三分後に出発してしまうバス。しかも一年生は三階。それなのに、彼女は授業が長引かない限り、このバスに乗れなかったことは一度たりともない。
これぞ、帰宅部の鏡。帰ることに全ての情熱と技術を費やす姿。一年生ながら、次の部長は彼女と三年生からは目されていた。
ただし、彼女が帰宅部として今日のような働きをするのは、実は火曜日だけである。他の日は真面目に掃除をし——それでも、バスを逃すまいと疾走するが——階段から飛び降りたりはせず“お淑やかに”帰るのだ。
今日だけ。そう、この火曜日だけ。この日だけは、どうしても譲れない用事があるのだ。
バスはしばらくすると、ショッピングセンターの前に止まる。少女は立ち上がった。緑のネクタイを整え、気合を入れて腕まくりをする。そして、運転手に響き渡る声で礼を言うと、大きな足取りでショッピングセンター、いや、戦場へと、その足を進めていった。
このショッピングセンターは、海の区と呼ばれるこの辺りでは、一番の規模と集客数を誇る施設である。食料品売り場はもちろんのこと、家電製品、本、家具、果ては学校の制服専門店まで、ここに来れば何でも揃うと言った、近辺住人にとってなくてはならない場所だ。
そんなショッピングセンター。ここはその品揃えだけでなく、毎週火曜日に徹底的な値下げをすることでも有名なのだ。特に四時半からのタイムセール。うまくいけば、通常価格の半額以下の商品まで手に入る。
かの帰宅部の少女は、これを目掛けてやってきたのだ。
「さぁて、今日は何があるのかな」
プラスチック製の籠を取ると、少女はまず野菜売り場をざっと見渡した。その瞬間からもうすでに足はにんじんのほうへと動いている。残り十袋弱。並み居る敵兵たちを押しのけ、白い腕が人垣の中から伸びる。そして、何とか一袋、無事取ることに成功した。ファーストミッションクリア。
少女はその後も次々と格安商品を籠に投げ込んでいく。牛乳コーナーで商品を手にすると、一人の老婦人が上品に微笑みかけた。——その内にはメラメラと燃え盛る熱い炎を上げて。
「成長しましたね、ほたるさん。亡きおばあ様が知られたら、さぞ、お喜びのことでしょう」
「ありがとうございます、師匠」
「でも、まだ道は長いわ。御覧なさい、あの若者を」
婦人は少し離れた肉売り場にいる少年を指差した。少女、ほたるは絶句する。彼は、ほたるがやっとの思いで手に入れたにんじんはもちろんのこと、すでに売り切れていた大根やジャガイモ、アジの開きなど、この日の目玉商品すべてを籠に入れていたのだった。しかも、痛んでいるものはひとつとてない。鮮やか。敵ながら天晴れ。
しかも、よく見るとその猛者は、同じ学校の制服を着ていた。ネクタイはほたると同じ緑色で、一年生であることを示している。
ただし、こげ茶色の上着はなく、シャツは何をしたのか、たくし上げて目立たなくしているものの、焦げた跡が見えた。
「では、わたくしはこれで」
「え? まだ向こうにいろいろありますよ」
「いいえ、今日はあなたと、あの若者を見られたのが一番の収穫です。またいつかお会いしましょう」
婦人はそう言うと、ゆったりとした足取りでレジのほうへ向かっていった。少しの間、その後姿を眺めているが、ふとほたるは我に帰る。あろうことか、戦場で気を抜いてしまっていたのだ。
こうしてはいれない。完全に後れを取ってしまった。まだ間に合うだろうか。ほたるは再び最前線へと戻っていった。
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