二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ポケットモンスターBW 混濁の使者 ——完結——
日時: 2013/04/14 15:29
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=21394

 今作品は前作である『ポケットモンスターBW 真実と理想の英雄』の続きです。時間としては前作の一年後となっておりまして、舞台はイッシュの東側がメインとなります。なお、前作は原作通りの進行でしたが、今作は原作でいうクリア後なので、オリジナリティを重視しようと思います。
 今作品ではイッシュ以外のポケモンも登場し、また非公式のポケモンも登場します。

 参照をクリックすれば前作に飛びます。

 では、英雄達の新しい冒険が始まります……

 皆様にお知らせです。
 以前企画した本小説の人気投票の集計が終わったので、早速発表したいと思います。
 投票結果は、
総合部門>>819
味方サイド部門>>820
プラズマ団部門>>821
ポケモン部門>>822
 となっています。
 皆様、投票ありがとうございました。残り僅かですが、これからも本小説をよろしくお願いします。

登場人物紹介等  
味方side>>28  
敵対side>>29
PDOside>>51
他軍勢side>>52
オリ技>>30
用語集>>624

目次

プロローグ
>>1
第一幕 旅路
>>8 >>11 >>15 >>17
第二幕 帰還
>>18 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26 >>27
第三幕 組織
>>32 >>36 >>39 >>40 >>42 >>43 >>46 >>49 >>50 >>55 >>56 >>59 >>60
第四幕 勝負
>>61 >>62 >>66 >>67 >>68 >>69 >>70 >>72 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80
第五幕 迷宮
>>81 >>82 >>83 >>86 >>87 >>88 >>89 >>90 >>92 >>93 >>95 >>97 >>100 >>101
第六幕 師弟
>>102 >>103 >>106 >>107 >>110 >>111 >>114 >>116 >>121 >>123 >>124 >>125 >>126 >>129
第七幕 攻防
>>131 >>135 >>136 >>139 >>143 >>144 >>149 >>151 >>152 >>153 >>154 >>155 >>157 >>158 >>159 >>161 >>164 >>165 >>168 >>169 >>170 >>171
第八幕 本気
>>174 >>177 >>178 >>180 >>184 >>185 >>188 >>189 >>190 >>191 >>194 >>195 >>196 >>197 >>204 >>205 >>206 >>207 >>211 >>213 >>219 >>223 >>225 >>228
第九幕 感情
>>229 >>233 >>234 >>239 >>244 >>247 >>252 >>256 >>259 >>262 >>263 >>264 >>265 >>266 >>269 >>270 >>281 >>284 >>289 >>290 >>291 >>292 >>293 >>296 >>298
第十幕 強襲
>>302 >>304 >>306 >>307 >>311 >>316 >>319 >>320 >>321 >>324 >>325 >>326 >>328 >>329 >>332 >>334 >>336 >>338 >>340 >>341 >>342 >>343 >>344 >>345 >>346
弟十一幕 奪還
>>348 >>353 >>354 >>357 >>358 >>359 >>360 >>361 >>362 >>363 >>364 >>367 >>368 >>369 >>370 >>371 >>372 >>376 >>377 >>378 >>379 >>380 >>381 >>382 >>383 >>391 >>393 >>394 >>397 >>398 >>399 >>400
第十二幕 救世
>>401 >>402 >>403 >>404 >>405 >>406 >>407 >>408 >>409 >>410 >>412 >>413 >>414 >>417 >>418 >>419 >>420 >>421 >>422 >>433 >>436 >>439 >>440 >>441 >>442 >>443 >>444 >>445 >>446 >>447 >>450 >>451 >>452 >>453 >>454
第十三幕 救出
>>458 >>461 >>462 >>465 >>466 >>467 >>468 >>469 >>472 >>473 >>474 >>480 >>481 >>484 >>490 >>491 >>494 >>498 >>499 >>500 >>501 >>502
第十四幕 挑戦
>>506 >>511 >>513 >>514 >>517 >>520 >>523 >>524 >>525 >>526 >>527 >>528 >>529 >>534 >>535 >>536 >>540 >>541 >>542 >>545 >>548 >>549 >>550 >>551 >>552 >>553 >>556 >>560 >>561 >>562 >>563 >>564 >>565 >>568
第十五幕 依存
>>569 >>572 >>575 >>576 >>577 >>578 >>585 >>587 >>590 >>593 >>597 >>598 >>599 >>600 >>603 >>604 >>609 >>610 >>611 >>614 >>618 >>619 >>623 >>626 >>628 >>629 >>632 >>638 >>642 >>645 >>648 >>649 >>654
>>657 >>658 >>659 >>662 >>663 >>664 >>665 >>666 >>667 >>668 >>671 >>672 >>673 >>676 >>679 >>680 >>683 >>684 >>685 >>690 >>691 >>695

第十六幕 錯綜

一節 英雄
>>696 >>697 >>698 >>699 >>700 >>703 >>704 >>705 >>706 >>707 >>710 >>711
二節 苦難
>>716 >>719 >>720 >>723
三節 忠義
>>728 >>731 >>732 >>733
四節 思慕
>>734 >>735 >>736 >>739
五節 探究
>>742 >>743 >>744 >>747 >>748
六節 継承
>>749 >>750 >>753 >>754 >>755
七節 浮上
>>756

第十七幕 決戦

零節 都市
>>759 >>760 >>761 >>762
一節 毒邪
>>765 >>775 >>781 >>787
二節 焦炎
>>766 >>776 >>782 >>784 >>791 >>794 >>799 >>806
三節 森樹
>>767 >>777 >>783 >>785 >>793 >>807
四節 氷霧
>>768 >>778 >>786 >>790 >>792 >>800 >>808
五節 聖電
>>769 >>779 >>795 >>801 >>804 >>809
六節 神龍
>>772 >>798 >>811
七節 地縛
>>773 >>780 >>805 >>810 >>813 >>814 >>817
八節 黒幕 
>>774 >>812 >>818

最終幕 混濁
>>826 >>827 >>828 >>832 >>833 >>834 >>835 >>836 >>837 >>838 >>839 >>840 >>841 >>842 >>845 >>846 >>847 >>849 >>850 >>851
エピローグ
>>851

2012年冬の小説大会金賞受賞人気投票記念番外
『夢のドリームマッチ ver混濁 イリスvsリオvsフレイ 三者同時バトル』>>825



あとがき
>>852

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171



Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 第二回? オリキャラ募集 ( No.141 )
日時: 2011/08/28 12:04
名前: 黒影 ◆ulufrlRV4E (ID: hlGm2rkG)

お久しぶり、でしょうか?
黒影です。

大分進みましたね。
サザナミタウン攻防戦、プラズマ団も強くなりましたね。
あ、ユウナの登場、ありがとうございます。

↓今度は敵を募集と聞いて……


オリキャラ用紙

名前(カタカタ5文字以内で):サーシャ
年齢:24歳
性別:女
容姿:ボブレイヤーの金髪、瞳は蒼。ロシア系白人。身長166cm体重51kg。
   旧ソ連軍士官風の軍服、それに合わせたベレー帽。一応腰のホルスターに9mm口径の自動拳銃を装備。これはデフォルトで、服装は任務の内容によって変わる。
性格:とても落ち着いた性格で、窮地に立たされてもその場の対処法をなんとか考える。頭は良い。少し天然。
備考:ロシア出身の女性で、割と色々な言語で話せる。愛国心に溢れているが、組織への忠誠度も高い。
   与えられた任務はほぼ確実に遂行するが、元々戦闘要員ではなく、工作要員の為、戦闘は好まず、人任せにすることもある。
   様々な知識に長け、家事全般からトラップの設置・解除、挙句の果てには金庫破りまで、基本的になんでもこなす。レイの身の周りの雑用も甘んじる。
   軽くレイに溺愛しており、フォレスを嫌っている。あくまで“軽く”なので、時折こっそり何かをレイ好みにしたりする程度。
   几帳面なのか潔癖性なのか、彼女の周りは綺麗に片付いていることが多い。
   ポケモンは主に工作任務の補助に特化させており、道具扱いしている(本人は道具は非常に大切にし、それはポケモンも例外ではなく、“手入れ”は欠かさない)。
誰の部下か:レイ
サンボイ(増やしても構いません、最低三個以上):
「よくぞ、此処まで辿り着きました。その栄誉を讃え、この私サーシャが貴方のお相手を務めましょう」
「私ですか? ……サーシャです。覚えておいて下さい」
「プラズマ団に栄光あれ……えと、プラ、プラーズマー?」
「あー、うざったいわ。まったく、フォレス様は礼儀がなっていないというか、なんというか……あ、レイ様。ご苦労様です」
「くっ……リベルラ! 逃げるわよ!」
「ふ、ふふふ……此処で私が負けても、既に爆弾は起動している……! それに、此処で私がこの拳銃を抜き、貴方を撃ってもそれはルールを違反しない……!」
「Мы всегда побеждают И мы бессмертны(我らに勝利を、我ら不滅なり)」ロシア語
「Слава Матери-Земли(母なる大地に栄光を)」ロシア語
「Betet fur den Wohlstand des Landes(祖国の繁栄を祈る)」ドイツ語
手持ちポケモン(三体ぐらいで、技、特性、性別、戦術などはご自由に。書いてない場合はこちらで決めます):
[Вона[ヴォーナ](ラグラージ♀)特性:激流。勇敢、抜け目がない。
 主に水中での作業や力仕事に従事する。強行突破などにも用いる。名前の由来は“волна(ロシア語で“波”)”から。
 基本的に打たれ強く、物理・特殊共に攻撃力にも優れているが、鈍い。また、逃げる際に“なみのり”を使うことも多い。
 技:かいりき、なみのり、れいとうビーム、かわらわり]
[Riberura[リベルラ](フライゴン♀)特性:浮遊。意地っ張り、血の気が多い。
 主に移動用。実質の戦闘要員で、戦闘能力自体は手持ちの中では一番高い。逃走にも用いる。名前の由来は“libellula(イタリア語で“トンボ”)”から。
 物理攻撃力と敏捷性に優れ、物理技でガンガン攻める。
 技:じしん、だましうち、ドラゴンクロー、つばめがえし]
[Gluck[グルック](サーナイト♀)特性:シンクロ。頑張り屋、考え事が多い。
 主に二人以上の人員が必要な際や、相手が何を言っているのか分からない時に用いる。名前の由来は“Gluck(ドイツ語で“幸福”)”から。
 人間の言葉を理解し、テレパシーで話す(直接人間の言葉を口にすることもある)。テレパシーに言葉の壁はない。
 あまり戦闘には出されないが、特殊技を器用に使い、遠方の敵の狙撃までこなせる。“どくどく”を使った後の防衛戦を基本戦略とする。
 技:どくどく、マジカルリーフ、ねがいごと、サイコキネシス]

ありがとうございました。

Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 第二回? オリキャラ募集 ( No.142 )
日時: 2011/08/14 14:06
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

霧火さん

二人目のオリキャラ投稿、ありがとうございます。
音楽家(指揮者と言うべきか)ですか、7幹部にも燕尾服着たダブバト特化の少年少女がいましたが、あれはポーズですからね。


黒影さん

敵キャラ投稿、ありがとうございます。
工作員ですか……そういえばそういう類のキャラはいませんでしたね。
ありがたく使わせていただきます。

Re: 70章 工作員 ( No.143 )
日時: 2011/08/14 15:13
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

ブルジョワール家別荘。
その広大な屋敷の、無駄に長い廊下を進む者がいた。
しかしそれは、PDOでもなければ、旅するトレーナーでもない。
プラズマ団だ。
「まさかこんなに簡単に潜入できるとは。やはり相手は素人、闘いには秀でていても、戦いには弱い」
ボブレイヤーの金髪に、蒼い瞳。肌はそういう人種なのか、普通よりも白い。
ガイアとは異なった軍服にベレー帽、腰には自動式拳銃を吊っている。
彼女の名はサーシャ。7Pことレイの部下で、プラズマ団屈指の工作員だ。
「この調子ならば、目的の金庫まですぐに辿り着け——」
そこで、サーシャは足を止め、言葉を切った。そうぜざるを得なかったのだ。
「やっぱし、こういうネズミが潜りこんで来るよな。警戒しておいて良かったぜ」
サーシャが廊下の角を曲がると、そこにはPDOのザキが立っていた。
「いろいろ考えてたが、お前らの目的は大体読めたぜ。一つはここ、サザナミタウンの占拠。まあたぶん、ここを拠点か何かにするつもりなんだろうな。んで、もう一つがブルジョワルだがブルージョワルだが忘れたが、この屋敷の金庫に保管されているらしい、伝説のポケモンに関する書物だろ?」
「…………」
サーシャは黙っている。しかしその沈黙は、肯定の沈黙と取れる。
サーシャはゆっくりと腰に吊っている拳銃に手を伸ばすが
「!?」
そこには拳銃はなかった。
「お探し物はこれか?」
見れば、その拳銃はザキの手に握られており、次の瞬間にはマガジンが抜かれ、投げ捨てられてしまった。
「よくやった、デルビル」
ザキの横にはいつの間にか狼のようなダークポケモン、デルビルがいた。どうやらこのデルビルが泥棒で拳銃を盗ったようだ。
「こんな危なっかしい物使わねえで、これで決めようぜ」
言ってザキはボールから河童ポケモンのテペトラーを繰り出す。
バトルで決めよう、という事らしい。
「……レイ様は、必要とあらば戦いなさい、と仰っていた。分かりました、お相手いたしましょう」
そしてサーシャもボールを取り出し、ポケモンを繰り出す。



チェレンは今現在、Pベース一階の南側にいる。
何故かは知らないがチェレンの所へだけはやけに下っ端どもがやって来て、それらを処理するのに手間取っていたからである。
「面倒だな……」
チェレンはそう呟きつつ、扉を開く。
そこは大広間のようで、特に何かあるわけではないが、他の部屋と比べると大分広い。
そしてその大広間では、演奏会が開かれていた。
「…………」
ツッコミ所が多いのだが、如何せんここにいるのはチェレンだ。ツッコミの技術など持ち合わせていないので、とりあえずはその光景を冷静に観察する。
演奏しているのは三匹のポケモン。
一匹は妖精のような体躯に、頭の髪の毛のようなものは青色。尻尾でバイオリンを操っている。
一匹は妖精のような身体に、首と耳にはピンク色の毛。背中には身の丈ほどのトランペットがあり、今はそれを吹いている。
一匹は妖精のような相貌に、首と耳には黄色い毛があって、頭にはシカのような角が二本。尻尾がキーボードになっている。
バイオリンはオリバー、トランペットはランペルン、キーボードはキーボン。
いずれも演奏ポケモンと分類されるポケモンだ。
そしてその三匹が演奏している前には、緑色の髪が所々巻き毛になっており、指揮者のような燕尾服で指揮棒を振っている若い男——いや、少年と言っても良いかもしれない——がいる。
「——あ」
とそこで、少年はチェレンの存在に気付いた。
「ようこそ、僕達の演奏会へ」
そして第一声がこれである。
「……君は、プラズマ団かい?」
「はい、その通りです。7Pフレイさん率いる焦炎隊に属しています、シャンソンといいます」
とてもプラズマ団とは思えない反応。顔は笑顔、敵に対して敬語、さらには自分達が不利になるような情報まで漏らしている。
「……で、どうするんだい? 僕はなるべく戦いは避けたいけど、やれと言われればやるよ。一応、君みたいな無害そうな団員も、ターゲットには含まれているからね」
チェレンは至極面倒そうに言う。
「それに関しては何も連絡が入ってないのでなんとも言いがたいのです——」
とそこで、シャンソンの胸ポケットに入っている無線機か何かから、声が聞こえてくる。
『シャンソン、聞こえるー? もし誰か侵入者が来たらー、適当にバトっといてー。あ、この通信はあたしからの一方的なメッセージだから、返事とかいらないよー。そんじゃ、頑張ってねー』
ブチッ
通信が切れた。
「……では、始めましょうか」
「……ああ、うん……」



フレイはシャンソンへの通信が終わると、別の通信機の回線を開く。
『フレイ、首尾はどうですか?』
開かれた回線から聞こえてくるのは、7P、エレクトロの声だ。
「上中下って感じかなー。良くもあれ悪くもあれ普通もあれ。フォレスなんかは雑魚っぽい事してるしー、アシドは仕事放棄してるしー、ガイアとエレクトロの部下は私情で動いているしーで、もうしっちゃかめっちゃかだよー」
『私情に関してはあなたが言える事ではないでしょう。まあ、マオに関しては私がなんとかしましょう。他の者に関しては、各々の判断に任せます。私達はおよそ集団行動が取れない人間の集団ですからね』
「集団なのに集団行動が取れないなんて矛盾してるねー。」
『ではフレイ、今回の作戦の要はあなたです。できる限り時間を稼いでください』
「了解だよー」
そして、回線は切れる。



今回はバトルのない回でしたね。まあ、霧火さんと黒影さんのオリキャラを出したのでよしとしましょう。あ、キャラ崩壊などの不備があればどうぞお申し付けください。では次回ですが、次回はそろそろちゃんとフレイをバトルに出そうと考えております。まあ、五割程度の確率で延期になりそうですがね。では、次回もお楽しみに。

Re: 71章 言伝 ( No.144 )
日時: 2011/08/14 21:35
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

Pベース。
東側三階の廊下では7Pドランの部下、バルタとユウナのバトルが行われていた。
「ギャラドス、アクアテール!」
「オショウ、燕返し!」
ギャラドスは水を纏わせた尻尾をオショウ(カモネギ)に叩きつけようとするが、オショウは素早い動きでそれを回避し、通常よりも長いネギでギャラドスを切り裂く。
「辻斬り!」
そしてオショウは旋回してギャラドスの隙を目聡く見つけ、通り間際に長ネギで切り裂く。
「ぬぅ、氷の牙!」
ギャラドスは牙を氷結させてオショウに噛み付こうとするが、オショウは長ネギを立ててギャラドスの口の中に押し込み、つっかえ棒のように口を開閉できなくさせる。
「今だよオショウ、燕返し!」
ギャラドスが長ネギと悪戦苦闘している中、オショウは翼を使ってギャラドスを切り裂く。
その際に長ネギは外れ、中を舞ったが。オショウはそれを見事キャッチ。
「ギャラドス、アイアンヘッド!」
ギャラドスは頭部を鋼鉄のように硬化させ、オショウに向かって突撃。しかしオショウはそれを簡単に回避し、ギャラドスから距離を取る。
「オショウ、剣の舞!」
そしてオショウは剣のように鋭く舞い、攻撃力を高める。
「ギャラドス、破壊光線!」
ギャラドスは一撃で決める気なのか、全てを破壊するようなエネルギーを口内に溜め、それを撃ち出そうとする。
「オショウ、切り裂く攻撃!」
だがしかし、ギャラドスが破壊光線を発射する直前にオショウはギャラドスの急所を切り裂き、戦闘不能とした。
「ギャラドス、戻れ」
バルタはギャラドスをボールに戻すと、踵を返し、どこかへと歩いて行く。
「今回の任務は敵を引きつける事。二十分は稼いだ、ならば成功だろう。さらばだ」
バルタは前半独りで呟き、後半はユウナに向けて言う。



「ガルラーダ、サイコキネシス!」
「ブレイオー、かわしてメタルブラスト!」
ガイアとハルマのバトルは、なかなかの熱戦だった。
「熱風!」
ガルラーダは高熱の熱風を放ち、ブレイオーを攻撃。ブレイオーのタイプは鋼と格闘、炎タイプには弱い。
しかし
「ブレイオー、ストーンエッジ!」
ブレイオーは熱風を耐え切り、攻撃直後で隙が出来たガルラーダに鋭く尖った岩を突き刺す。
「追撃だ、リーフブレード!」
さらにブレイオーは刃に自然の力を込め、ガルラーダを切り裂く。
効果はいまひとつだが、急所を切り裂いたのでかなりのダメージだろう。
「ならばこれでどうだ。ガルラーダ、凍える風!」
ガルラーダはさきほどの熱風とは打って変わって、凍えるような冷風を放つ。
タイプ上ブレイオーには氷タイプの技はあまり効果がないが、凍える風は相手の素早さを下げる技。ガイアの狙いは、ブレイオーの足を封じる事だろう。
「くっ、ブレイオー、メタルブラスト!」
「させん。サイコキネシス!」
ブレイオーは多量の鋼を撃ち出すが、ガルラーダは念動力で全て相殺してしまう。
「喰らうがよい。ガルラーダ、ブレイブバード!」
ガルラーダは全身に燃る炎のようなエネルギーを身に纏い、ブレイオーに突撃してくる。如何にブレイオーといえど、この攻撃を受ければ大ダメージ、ないしは戦闘不能は免れないだろう。
だがしかし、ピンチはチャンスでもある。
「ブレイオー、爆裂パンチ!」
ブレイオーは突撃してくるガルラーダに合わせ、拳を突き出す。ガルラーダのブレイブバードとブレイオーの爆裂パンチがぶつかり合い、火花を散らす。
そして吹き飛ばされたのは、ガルラーダだった。
「なっ!? ガルラーダ!」
ガイアはガルラーダが押し負けるとは思っていなかったのか、かなり狼狽している。
「ぐぅ、トノッパーだけでなくガルラーダまでも破るとは……!だが、まだ我がポケモンは尽きていない。我の最後の切り札を見せてくれようぞ」
ガイアはそう豪語し、ボールを構える。



下っ端を蹴散らしながら上階へと向かうイリス。
そのイリスが六階へと足を踏み入れた時、その男は現れた。
「そこの貴様。真実の英雄に選ばれし者、イリスと見受ける」
男は音もなく、いつの間にか目の前に現れる。
あまりにも突然だったのでイリスは身構えるが、男からは戦意を感じない。
「そう身構えるな。拙者はハンゾウ。7Pが一人、フレイ殿に仕える者だ。此度は貴様に、言伝を伝えに来た次第だ」
イリスが言葉を返す前に、ハンゾウは口を開く。
「貴様の弟子は、拙者らの同胞であるフォレス殿が捕縛している。返してほしくば、ないしは助けたければ、地下にある植物園へと来るがよい」
「な……!?」
イリスはその事実に驚愕する。ミキはまだ幼いものの、バトルの腕は確かだ。そのミキが負けるとは思えない。
「なに、人を捕らえるにはなにも正面から向かうだけではない。例えば最も信頼する者に化け、気が緩んでいる隙に意識を奪う。拙者にはそれができるのだ」
ハンゾウはイリスの疑念に答え、一方的に用件を伝え終えると、音もなく去っていった。
「……こうしちゃいられない。早く、植物園に向かわないと……!」
イリスは今し方駆け上ってきた階段を駆け降りる。



やっぱしフレイのバトルは延期ですね。フレイはプラズマ団の隠し球ですから、重要な時に出てくるのです。そういえば前回のあとがきでは書き忘れていましたが、7Pの部下はそれぞれ7Pが率いる小隊に属しています。本編にもドラン率いる天龍隊とか、フレイ率いる焦炎隊とか出てきてるはずです。そのうち表か何か作るとします。では、次回も今回と同じ感じで、最後には植物園でのバトルとします。お楽しみに。

Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 第二回? オリキャラ募集 ( No.145 )
日時: 2011/08/14 18:29
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

サザンカ・男
容姿:紫色の髪を後ろで一つに縛っている。服装は濃い青色のタンクトップシャツに灰色のズボン。
性格:ゴーストタイプのポケモンが好きで、自称ゴーストマスター。バトルの際もゴーストタイプの特徴を活かした、陰湿なバトルを仕掛けてくる。サザンカとバトルをして苦戦したトレーナーは例外なく『もうこいつとは戦いたくない』と思う。

手持ちポケモン

ワラコゾウ・♂
技:毒々、黒い眼差し、怪しい風、大爆発
特性:浮遊

ユカリア・♀
技:鬼火、黒い眼差し、呪い、怨恨
特性:浮遊

ジバクン・♂
技:トライアタック、熱風、シャドーボール、悪の波動
特性:不思議な守り


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