二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ポケットモンスターBW 混濁の使者 ——完結——
- 日時: 2013/04/14 15:29
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=21394
今作品は前作である『ポケットモンスターBW 真実と理想の英雄』の続きです。時間としては前作の一年後となっておりまして、舞台はイッシュの東側がメインとなります。なお、前作は原作通りの進行でしたが、今作は原作でいうクリア後なので、オリジナリティを重視しようと思います。
今作品ではイッシュ以外のポケモンも登場し、また非公式のポケモンも登場します。
参照をクリックすれば前作に飛びます。
では、英雄達の新しい冒険が始まります……
皆様にお知らせです。
以前企画した本小説の人気投票の集計が終わったので、早速発表したいと思います。
投票結果は、
総合部門>>819
味方サイド部門>>820
プラズマ団部門>>821
ポケモン部門>>822
となっています。
皆様、投票ありがとうございました。残り僅かですが、これからも本小説をよろしくお願いします。
登場人物紹介等
味方side>>28
敵対side>>29
PDOside>>51
他軍勢side>>52
オリ技>>30
用語集>>624
目次
プロローグ
>>1
第一幕 旅路
>>8 >>11 >>15 >>17
第二幕 帰還
>>18 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26 >>27
第三幕 組織
>>32 >>36 >>39 >>40 >>42 >>43 >>46 >>49 >>50 >>55 >>56 >>59 >>60
第四幕 勝負
>>61 >>62 >>66 >>67 >>68 >>69 >>70 >>72 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80
第五幕 迷宮
>>81 >>82 >>83 >>86 >>87 >>88 >>89 >>90 >>92 >>93 >>95 >>97 >>100 >>101
第六幕 師弟
>>102 >>103 >>106 >>107 >>110 >>111 >>114 >>116 >>121 >>123 >>124 >>125 >>126 >>129
第七幕 攻防
>>131 >>135 >>136 >>139 >>143 >>144 >>149 >>151 >>152 >>153 >>154 >>155 >>157 >>158 >>159 >>161 >>164 >>165 >>168 >>169 >>170 >>171
第八幕 本気
>>174 >>177 >>178 >>180 >>184 >>185 >>188 >>189 >>190 >>191 >>194 >>195 >>196 >>197 >>204 >>205 >>206 >>207 >>211 >>213 >>219 >>223 >>225 >>228
第九幕 感情
>>229 >>233 >>234 >>239 >>244 >>247 >>252 >>256 >>259 >>262 >>263 >>264 >>265 >>266 >>269 >>270 >>281 >>284 >>289 >>290 >>291 >>292 >>293 >>296 >>298
第十幕 強襲
>>302 >>304 >>306 >>307 >>311 >>316 >>319 >>320 >>321 >>324 >>325 >>326 >>328 >>329 >>332 >>334 >>336 >>338 >>340 >>341 >>342 >>343 >>344 >>345 >>346
弟十一幕 奪還
>>348 >>353 >>354 >>357 >>358 >>359 >>360 >>361 >>362 >>363 >>364 >>367 >>368 >>369 >>370 >>371 >>372 >>376 >>377 >>378 >>379 >>380 >>381 >>382 >>383 >>391 >>393 >>394 >>397 >>398 >>399 >>400
第十二幕 救世
>>401 >>402 >>403 >>404 >>405 >>406 >>407 >>408 >>409 >>410 >>412 >>413 >>414 >>417 >>418 >>419 >>420 >>421 >>422 >>433 >>436 >>439 >>440 >>441 >>442 >>443 >>444 >>445 >>446 >>447 >>450 >>451 >>452 >>453 >>454
第十三幕 救出
>>458 >>461 >>462 >>465 >>466 >>467 >>468 >>469 >>472 >>473 >>474 >>480 >>481 >>484 >>490 >>491 >>494 >>498 >>499 >>500 >>501 >>502
第十四幕 挑戦
>>506 >>511 >>513 >>514 >>517 >>520 >>523 >>524 >>525 >>526 >>527 >>528 >>529 >>534 >>535 >>536 >>540 >>541 >>542 >>545 >>548 >>549 >>550 >>551 >>552 >>553 >>556 >>560 >>561 >>562 >>563 >>564 >>565 >>568
第十五幕 依存
>>569 >>572 >>575 >>576 >>577 >>578 >>585 >>587 >>590 >>593 >>597 >>598 >>599 >>600 >>603 >>604 >>609 >>610 >>611 >>614 >>618 >>619 >>623 >>626 >>628 >>629 >>632 >>638 >>642 >>645 >>648 >>649 >>654
>>657 >>658 >>659 >>662 >>663 >>664 >>665 >>666 >>667 >>668 >>671 >>672 >>673 >>676 >>679 >>680 >>683 >>684 >>685 >>690 >>691 >>695
第十六幕 錯綜
一節 英雄
>>696 >>697 >>698 >>699 >>700 >>703 >>704 >>705 >>706 >>707 >>710 >>711
二節 苦難
>>716 >>719 >>720 >>723
三節 忠義
>>728 >>731 >>732 >>733
四節 思慕
>>734 >>735 >>736 >>739
五節 探究
>>742 >>743 >>744 >>747 >>748
六節 継承
>>749 >>750 >>753 >>754 >>755
七節 浮上
>>756
第十七幕 決戦
零節 都市
>>759 >>760 >>761 >>762
一節 毒邪
>>765 >>775 >>781 >>787
二節 焦炎
>>766 >>776 >>782 >>784 >>791 >>794 >>799 >>806
三節 森樹
>>767 >>777 >>783 >>785 >>793 >>807
四節 氷霧
>>768 >>778 >>786 >>790 >>792 >>800 >>808
五節 聖電
>>769 >>779 >>795 >>801 >>804 >>809
六節 神龍
>>772 >>798 >>811
七節 地縛
>>773 >>780 >>805 >>810 >>813 >>814 >>817
八節 黒幕
>>774 >>812 >>818
最終幕 混濁
>>826 >>827 >>828 >>832 >>833 >>834 >>835 >>836 >>837 >>838 >>839 >>840 >>841 >>842 >>845 >>846 >>847 >>849 >>850 >>851
エピローグ
>>851
2012年冬の小説大会金賞受賞人気投票記念番外
『夢のドリームマッチ ver混濁 イリスvsリオvsフレイ 三者同時バトル』>>825
あとがき
>>852
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171
- Re: 51章 魂魄 ( No.101 )
- 日時: 2011/08/09 21:22
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
キルリアはソウルブレイクという技を喰らい、倒れこんでしまう。それほどにそのソウルブレイクという技は、威力が高いのだろう。
「いえ、違います」
レイカは地文を読んだかのように言う。
「ソウルブレイクは威力が高い技ではありません、むしろ低いほうです。ソウルブレイクは相手の魂に直接攻撃する技、相手の魂を破壊する技です。魂はほとんどのポケモンの弱点です、そこを突かれれば、大抵のポケモンは倒されますよ」
レイカは凍てつくような視線でキルリアを見つめる。
「キルリア、立てるか?」
キルリアはなんとか立ち上がるが、さっきのソウルブレイクがかなり効いているようで、たった一撃喰らっただけなのにその顔は疲弊に満ちている。
「キルリア、シグナルビーム!」
キルリアは色彩を束ねた、カラフルな光線を発射する。その標的は、勿論フローリア。
「フローリア、かわして水の波動」
フローリアはスッと体を横にずらしてシグナルビームを回避し、振袖かを振って水の波動を放つ。
「テレポート!」
キルリアはテレポートで水の波動を回避する。普通ならフローリアの背後に回りこんで炎のパンチでも喰らわせたい所だが、次ソウルブレイクを喰らえばキルリアが危ういので、ソウルブレイクが当たらないギリギリの所へとテレポートする。
「サイコキネシス!」
キルリアは念動力を破壊力を持つ念波に変え、フローリアに向けて放つ。念波はフローリアにヒットし、大ダメージとはいかずともそれなりに効いてはいるだろう。
「フローリア、鬼火」
フローリアは自分の周囲に青白い不気味な火の玉を浮かべ、キルリアに向けて放つ。
「雪女のくせに鬼火かよ!キルリア、サイコキネシス!」
イリスはツッコミを入れつつキルリアにサイコキネシスを指示し、火の玉を相殺していく。
「アイスバーン!」
フローリアはキルリアが火の玉を消し終わった頃、振袖を振って氷雪の衝撃波を放つ。
「テレポート!」
キルリアはサイコキネシスでは相殺できないと悟り、アイスバーンはテレポートで回避する。確かにフローリアは特攻が高いポケモンなので、賢明な判断と言えよう。
「シグナルビーム!」
「アイスバーン!」
キルリアのシグナルビームとフローリアのアイスバーンがぶつかり合うが、押し勝ったのはアイスバーンだった。
「くっ……」
キルリアは咄嗟に横へ跳んだものの、アイスバーンの衝撃を少し喰らってしまった。大きなダメージではないが、それでも積み重なれば致命傷だ。
「まだですよ。フローリア、水の波動!」
フローリアは振袖を振って水の波動を放つ。
「ここは一か八か……キルリア、サイコキネシス!」
キルリアは念動力で水の波動を止め、破壊する。そしてそのままフローリアもサイコキネシスで動きを止めるが
「アイスバーン」
フローリアは氷雪の衝撃波を放ち、サイコキネシスを相殺し、解放される。
「フローリア、鬼火」
フローリアは再度不気味な火の玉を放ち、キルリアを襲わせる。
「サイコキネシス!」
キルリアはその火の玉を、念動力で相殺していく。しかし結構数が多く、相殺しきるのに少々時間を喰ってしまった。
そしてそれが、命取りだ。
「フローリア、ソウルブレイク!」
フローリアはキルリアが鬼火を相殺している間に接近し、振袖より魂を破壊する魂魄を放ち、キルリアを——キルリアの魂を攻撃する。
「キルリア!」
その一撃でキルリアはその場に崩れ落ちる。あれだけ効いていたソウルブレイクを喰らったのだから、戦闘不能だろう。
「……私の、勝ちです——」
ね、と言い切る前に、フローリアは吹っ飛ばされた。
「!?」
見ればキルリアはまだ戦闘不能にはなっておらず、炎を灯した拳を振り抜いた状態で残心の姿勢を取っていた。
「……精神力、って奴ですかね」
イリスは唐突に口を開く。
「キルリアの特性はトレース。つまり相手の特性をコピーする特性。そしてそのフローリアの特性は精神力。だから——」
「ちょ、ちょっと待てくださいっ」
レイカは慌てたようにイリスの言葉を遮る。
「精神力は怯まなくなる特性です。相手の攻撃を喰らっても耐えられるなんてことはありません」
確かにそれはレイカの言う通りだ。しかしイリスは言葉を続けた。
「特性云々だけじゃなく、元の意味もあるんですよ。誰だったかが言ってた書いてたか忘れましたが『特性と言うものには裏の裏にも秘められた力がある』らしいですよ。つまりキルリアはトレースした精神力で、ソウルブレイクを耐え切ったんです」
そしてイリスは、キルリアに指示を出す。
「キルリア、サイコキネシス」
キルリアは倒れたフローリアを宙に浮かべ、地面に叩きつける。すると耐久力は低いのか、フローリアはそのまま戦闘不能になってしまった。
「……僕の勝ちですね」
イリスはレイカの言えなかった台詞を言って、バトルを締めるのだった。
翌日、イリスとNはレイカと別れ、カゴメタウンを目指す事となった。
「N、僕らに今足りないのは経験だ。それも、ダブルバトルの」
「それは分かってるけど、カゴメタウンに行けばそれが克服できるの?」
「たぶん。保証はないけど、あの人達ならダブルバトルも得意なはずだ」
「保障ないんだ……」
Nは肩を落とすが、今のところはイリスに頼るしかないので、イリスの言葉を信じる事にした。
「それじゃあ早く行こうか。もしかしたら、カゴメタウンから出てるかもしれないからね」
そう言ってイリスはなだらかな丘を走り出す。
今回はイリスとレイカのバトル、決着です。そして終わりが微妙です、いつもの事ですが。それと精神力でソウルブレイクを耐え切った、みたいな表現がありますが、そこは根性で耐え切った、と解釈してもらっても構いませんので。では、次回は再びカゴメタウン。お楽しみに。
- Re: 52章 一人勝ち ( No.102 )
- 日時: 2011/08/10 08:59
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
「ええと……どういうつもりかな、二人とも……?」
場所はカゴメタウン、PDOのトップ3が潜伏している家屋。
その客室にて、イリスとNは頭を下げていた。それも土下座。
「それはさっきも申し上げたように、ダブルバトルの特訓に付き合って貰いたいからであります」
「いや申し上げてないし。というか何故に軍人口調になってるのさ……」
PDOヒウン支部統括補佐、キリハは困ったように頭を掻き、後のソファに座っているPDOヒウン支部統括を勤めるリオに目線を移す。
「どうする、リオ。僕らはもうすぐこの町から撤収するけど——」
「いいんじゃない、別に」
あっさり承諾。その間、実に0,6秒。
「それにしても、お前らも暇だな」
ソファの後にある椅子に座っているPDOセッカ支部統括、ザキは心底どうでもよさ気に言う。
「……潜伏中にも関わらず妹に一日百通の手紙を送ってたのはどこの誰だか。君の手紙と郵便代のせいで限りある潜伏資金の三分の一を浪費したんだよ」
「返事が来たらやめるつもいだったさ」
「ミキちゃんはきっと、返事を出したら逆に送られてくる量が増えると思ったんだろうね」
「それで、結局の所どうなんですか?」
イリスはキリハとザキのコントを遮って、承諾するか否かを問う。
「……まあ、別にいいか。僕はこれからリーダーに連絡しなきゃいけないから、ザキとリオ、二人の相手を——」
「それじゃあキリハ、リオ、こいつらの相手は頼んだ。俺はそんな面倒な事はまっぴらごめんだからな」
そう言ってザキはどこかへ行ってしまった。
「…………」
あれから一年。いろんな人やポケモンは変わった。
しかし、キリハが苦労人だという事は全く変わっていなかった。
「それじゃあ始めようか。使用ポケモンは一人一体の、マルチバトルだ」
場所は変わってカゴメタウン西にあるバトルフィールド。以前、イリスはここでデンジと闘った事がある。
「了解です。出て来い、モココ!」
イリスが繰り出すのは、電気タイプのモココだ。
「行け、カクレオン!」
Nのポケモンは、久しぶりの登場となった色変化ポケモン、カクレオンだ。
「それじゃあ僕はこのポケモンだ。ギャロップ!」
キリハが繰り出したのは、炎の鬣を持つ馬のようなポケモン、火の馬ポケモンのギャロップだ。
「私はこのポケモンで行くよ。アロフィー!」
リオが繰り出すのは、某観葉植物のようなポケモン、アロフィー。
「先攻は貰うよ。ギャロップ、火炎車!」
ギャロップは燃え盛る火炎を身に纏い、物凄いスピードでモココに突撃してくる。
「モココ、コットンガード!」
モココは自信を綿で包み込み、その攻撃による衝撃を吸収する。そして
「カクレオン、ピヨピヨパンチ!」
カクレオンは拳を握り、目を回すような一撃をギャロップに見舞う。
「アロフィー、大成長!」
そこでアロフィーはカクレオンを根っこで縛りつけ、栄養分を吸って自分の力に変える。大成長は普通の成長とは違い、攻撃と同時に特攻を上げることが出来る技だ。
「今だギャロップ、大文字!」
ギャロップは大の字の巨大な炎を放ち、カクレオンに向けて放つ。
「ヤバイ……モココ、アクアボルト!」
モココは電気を帯びた水を発射する。しかしギャロップにではなく、カクレオンにだ。
アクアボルトを受けたカクレオンは、さらに大文字も喰らって大ダメージかと思いきや、あまりダメージを受けていない。
「成程……カクレオンの特性、変色を利用して大文字の威力を弱めたのか」
変色とは、カクレオンだけが持つ特性で、技を受けた後、自分のタイプをその技のタイプに塗り替える特性だ。カクレオンはさきほどアロフィーの大成長を受けて草タイプに変色、そしてその状態で大文字を喰らえば、大ダメージは免れない。
しかしそこでモココは水タイプのアクアボルトをあえてカクレオンに放ち、タイプを水タイプに塗り替える。そうすれば大文字の威力を軽減できるので、最終的に受けるダメージが減るというわけだ。
「なら、メガホーン!」
ギャロップは角を構え、モココに向かって突撃する。先にモココを倒すつもりなのだろう。
「宿木の種!」
アロフィーも宿木の種を飛ばしてくる。やはりモココ狙いだ。
「モココ、コットンガード!」
「カクレオン、冷凍ビーム!」
ひとまずモココは綿に包まって防御し、カクレオンはアロフィーに向かって凍てつく光線を放つ。しかしその光線は、ギャロップが遮ってしまう。
「大成長!」
アロフィーは綿に包まったモココを綿ごと根っこで縛り付ける。ダメージはあまりないようだが、養分は吸えるようだ。
「ギャロップ、突進!」
「アロフィー、甘い香り!」
ギャロップはモココに勢いよく突進し、コットンガードを吹き飛ばす。そしてその後すぐにアロフィーが甘い香りを放ち、ポケモンの動きを封じる。
そこまでは良かったのだが
「アロフィー、波乗り!」
アロフィーは大成長で威力の上がっている大波を放ち、飲み込む。
モココとカクレオン、そしてギャロップを。
『…………』
イリス、N、キリハは思いもよらない攻撃と結果に、沈黙。
「あ……」
気付いたリオは周りを見回す。見えるのは、倒れているモココ、カクレオン……そしてギャロップ。
イリス&Nvsキリハ&リオのバトルは、リオの一人勝ちである。
その後。
ザキが帰ってきて、バトルの結果を聞いてくる。
「バトル終わったのか。で、どっちが勝った?」
「リオさんですね」
「リオさんだね」
「リオの一人勝ちだね」
「ああ? キリハはどうしたんだよ?」
キリハは心の底で、聞かないで欲しいと嘆いていた。
今回はイリスとNのダブルバトルの特訓で、お相手はPDOヒウン支部コンビ、キリハとリオです。最初はいい勝負をしてましたが、最後はまさかの結果に。ちなみにキリハの手持ちは全て馬関係です。ペガーン、ギャロップ、そしてあと一体は……お分かりでしょうか。では、次回は遂にあの娘が登場です。お楽しみに。
- Re: 53章 イリスvsミキ 壱 ( No.103 )
- 日時: 2011/08/10 19:36
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
「師匠、遂に見つけましたよ!」
イリスがカゴメタウンのベンチでボーっとしている時、その人物は現れた。
「み、ミキちゃん……」
その人物とは、ザキの妹にしてイリスの弟子、ミキだ。
「な、なんでここに……?」
「それはこっちの台詞です!」
ミキは凄い剣幕でイリスを怒鳴りつける。
「どうしていきなり旅に出ちゃうんですか!なんで私達に言ってくれなかったんですか!どうして戻ってきてくれなかったんですか!」
あまりの剣幕に気圧され、イリスは何も言えない。
「えっと、ごめんなさい……」
イリスはとりあえず謝るも、ミキは止まらない。
「どうにもこうにも、気が立って仕方がないですね……師匠!」
「な、なにかな……?」
イリスは恐る恐る言葉を返す。師弟関係が逆になっている気がするが、そこには触れいないでおこう、イリスのために。
「私のバトルしてください!それで私が勝てば、私のお願いを一つ聞いてください!」
まあそういうわけで、イリスとミキのバトルが始まった。
「使用ポケモンは四体のシングルバトル、勝ち抜き戦です。依存は無いですか」
「はい、ありません」
ミキの気迫に負け、敬語になるイリス。
「では行きます。出て来て、ポリゴン!」
ミキの最初のポケモンは、赤と水色の積み木を組み合わせたような角張ったポケモン、ポリゴンだ。
「バーチャルポケモン、ポリゴン。……まあ、まずはこのポケモンかな。出て来い、モココ!」
イリスの一番手はモココ。ポリゴンの使う技が予測できないため、最も防御に優れているという理由でのチョイスだ。
「先攻は頂きます。ポリゴン、チャージビーム!」
ポリゴンは電気を溜め、それを光線にしてモココに向けて発射する。
「モココ、コットンガード!」
モココはその光線に対し、自身を綿で包み込んで防御。
「トライアタック!」
ポリゴンは頭と両足から炎、雷、氷の三つの光線を発射し、コットンガードを吹き飛ばした。
「今だよポリゴン、サイケ光線!」
ポリゴンはモココの防壁が崩れた瞬間を見計らい、念波を凝縮して光線を発射し、モココを吹き飛ばす。
「くっ、モココ、電撃波!」
だがモココもやられっぱなしではなく、波状の電撃を高速で撃ち出し、ポリゴンに反撃する。しかし
「ポリゴン、テクスチャー!」
その瞬間、ポリゴンの体色が目まぐるしく変化し、最後には黄色になった後、元の体色に戻る。
そしてポリゴンは電撃波の直撃を喰らうが、あまり効いていないようだ。
「テクスチャーは自分のタイプを自分の持つ技のタイプのどれかに変える技です。電撃波の効果いまひとつなのは、テクスチャーでポリゴンのタイプがチャージビームの電気タイプに変化したからです」
ムラはあれど、テクスチャーは自分のタイプを変化させる技だと、イリスは理解した。まあ、タイプを変えるだけならさほど脅威でもないので、普通に攻めていけばいいくらいの軽い気持ちだった。
「モココ、スピンテール!」
モココは回転しながらポリゴンに接近し、遠心力で勢いのついた尻尾をその角張った体に叩きつける。
「ポリゴン、チャージビーム!」
ポリゴンは電気を凝縮し、それを光線として発射する。距離が近く、テクスチャータイプが変わってタイプが一致した事もあり、チャージビームの威力は最初よりも高かった。
「アクアボルト!」
モココはチャージビームを喰らって少し後退したが、構わず電気を帯びた水流を放って攻撃。
「トライアタック!」
ポリゴンはアクアボルトを喰らったものの、意外と耐久力があり、そのまま体の突き出た三箇所から炎、雷、氷の三つの光線を放つ。
「コットンガードだ!」
しかしモココは自身を綿で包み込み、その三つの光線を防御する。トライアタックの威力はタイプ不一致になたっため最初より落ちていて、モココのコットンガードも崩れる事はない。
「ポリゴン、サイケ光線!」
だがポリゴンもそのくらいではめげる事はなく、念波を凝縮した光線を発射して今度こそコットンガードを消し飛ばす。
「トライアタック!」
そしてポリゴンは狙ったようにトライアタックを放ち、モココを攻撃。タイプ不一致で威力が落ちてはいるものの、その攻撃はかなり思い一撃だった。
「くっ、スピンテール!」
モココは回転しながらポリゴンに接近し、遠心力で勢いのついた尻尾をポリゴンに叩きつける。
「ポリゴン、テクスチャー!」
ここでポリゴンはまたもテクスチャーを使用。ポリゴンの体色は目まぐるしく変化していき、最後は白色となり、元の色に戻る。
「トライアタック!」
そしてポリゴンは頭と足のような部分二箇所に炎、雷、氷のエネルギーをため、それらを光線にして発射する。
「モココ!」
モココはその光線の直撃を喰らい、吹っ飛ばされる。その威力は最初のトライアタック以上で、ダメージが蓄積していたモココは戦闘不能となった。
「チャージビームは攻撃するたびに余った電力で自身の特攻を上げる技です。そしてさっきのテクスチャーでポリゴンのタイプをノーマルタイプに戻しました」
つまり、ポリゴンのトライアタックの威力は、チャージビームによる特攻上昇と、テクスチャーによるタイプ一致により高威力となり、モココに止めを刺す決め手となったというわけだ。
「私だって師匠を探す間、何もしてなかったわけではありません」
「……どうやら、そうみたいだね」
イリスは気を引き締め、バトルに臨む事にした。
今回はイリスvsミキ、第一回目です。ミキの先鋒はポリゴンです。いやーいいですよねポリゴンの進化系統。僕、金銀時代ではバクフーン、デンリュウに次いでポリゴン2が好きだったんですよ。今では異型のポリゴンZもいますしね、特攻がやばいくらい高い。まあ、ポリゴンの話はこれくらいにして、次回もイリスとミキの師弟対決。お楽しみに。
- Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 オリキャラ・オリ技、募集 ( No.104 )
- 日時: 2011/08/10 10:25
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
∑ど、土下座って…(汗
プライド捨ててまで、イリス君とN強くなりたかったんですね(汗
プレース「それがポケモントレーナーってもんでしょ!!」
まぁ、そうなんだろうけどさ…
とうとう弟子のミキちゃんにも見つかってしまい、修羅場ですね…
女の子を怒らすと怖いよ、イリス君(笑
それでは、更新頑張ってください。
- Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 オリキャラ・オリ技、募集 ( No.105 )
- 日時: 2011/08/10 12:30
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
リラさん
土下座です。まあ、相手がキリハ達だからというのもあるでしょうが。
そしてイリスに修羅場到来です。
確かに怖いですよね……朴念仁のイリスには理解できないでしょうが。
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