二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ポケットモンスターBW 混濁の使者 ——完結——
- 日時: 2013/04/14 15:29
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=21394
今作品は前作である『ポケットモンスターBW 真実と理想の英雄』の続きです。時間としては前作の一年後となっておりまして、舞台はイッシュの東側がメインとなります。なお、前作は原作通りの進行でしたが、今作は原作でいうクリア後なので、オリジナリティを重視しようと思います。
今作品ではイッシュ以外のポケモンも登場し、また非公式のポケモンも登場します。
参照をクリックすれば前作に飛びます。
では、英雄達の新しい冒険が始まります……
皆様にお知らせです。
以前企画した本小説の人気投票の集計が終わったので、早速発表したいと思います。
投票結果は、
総合部門>>819
味方サイド部門>>820
プラズマ団部門>>821
ポケモン部門>>822
となっています。
皆様、投票ありがとうございました。残り僅かですが、これからも本小説をよろしくお願いします。
登場人物紹介等
味方side>>28
敵対side>>29
PDOside>>51
他軍勢side>>52
オリ技>>30
用語集>>624
目次
プロローグ
>>1
第一幕 旅路
>>8 >>11 >>15 >>17
第二幕 帰還
>>18 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26 >>27
第三幕 組織
>>32 >>36 >>39 >>40 >>42 >>43 >>46 >>49 >>50 >>55 >>56 >>59 >>60
第四幕 勝負
>>61 >>62 >>66 >>67 >>68 >>69 >>70 >>72 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80
第五幕 迷宮
>>81 >>82 >>83 >>86 >>87 >>88 >>89 >>90 >>92 >>93 >>95 >>97 >>100 >>101
第六幕 師弟
>>102 >>103 >>106 >>107 >>110 >>111 >>114 >>116 >>121 >>123 >>124 >>125 >>126 >>129
第七幕 攻防
>>131 >>135 >>136 >>139 >>143 >>144 >>149 >>151 >>152 >>153 >>154 >>155 >>157 >>158 >>159 >>161 >>164 >>165 >>168 >>169 >>170 >>171
第八幕 本気
>>174 >>177 >>178 >>180 >>184 >>185 >>188 >>189 >>190 >>191 >>194 >>195 >>196 >>197 >>204 >>205 >>206 >>207 >>211 >>213 >>219 >>223 >>225 >>228
第九幕 感情
>>229 >>233 >>234 >>239 >>244 >>247 >>252 >>256 >>259 >>262 >>263 >>264 >>265 >>266 >>269 >>270 >>281 >>284 >>289 >>290 >>291 >>292 >>293 >>296 >>298
第十幕 強襲
>>302 >>304 >>306 >>307 >>311 >>316 >>319 >>320 >>321 >>324 >>325 >>326 >>328 >>329 >>332 >>334 >>336 >>338 >>340 >>341 >>342 >>343 >>344 >>345 >>346
弟十一幕 奪還
>>348 >>353 >>354 >>357 >>358 >>359 >>360 >>361 >>362 >>363 >>364 >>367 >>368 >>369 >>370 >>371 >>372 >>376 >>377 >>378 >>379 >>380 >>381 >>382 >>383 >>391 >>393 >>394 >>397 >>398 >>399 >>400
第十二幕 救世
>>401 >>402 >>403 >>404 >>405 >>406 >>407 >>408 >>409 >>410 >>412 >>413 >>414 >>417 >>418 >>419 >>420 >>421 >>422 >>433 >>436 >>439 >>440 >>441 >>442 >>443 >>444 >>445 >>446 >>447 >>450 >>451 >>452 >>453 >>454
第十三幕 救出
>>458 >>461 >>462 >>465 >>466 >>467 >>468 >>469 >>472 >>473 >>474 >>480 >>481 >>484 >>490 >>491 >>494 >>498 >>499 >>500 >>501 >>502
第十四幕 挑戦
>>506 >>511 >>513 >>514 >>517 >>520 >>523 >>524 >>525 >>526 >>527 >>528 >>529 >>534 >>535 >>536 >>540 >>541 >>542 >>545 >>548 >>549 >>550 >>551 >>552 >>553 >>556 >>560 >>561 >>562 >>563 >>564 >>565 >>568
第十五幕 依存
>>569 >>572 >>575 >>576 >>577 >>578 >>585 >>587 >>590 >>593 >>597 >>598 >>599 >>600 >>603 >>604 >>609 >>610 >>611 >>614 >>618 >>619 >>623 >>626 >>628 >>629 >>632 >>638 >>642 >>645 >>648 >>649 >>654
>>657 >>658 >>659 >>662 >>663 >>664 >>665 >>666 >>667 >>668 >>671 >>672 >>673 >>676 >>679 >>680 >>683 >>684 >>685 >>690 >>691 >>695
第十六幕 錯綜
一節 英雄
>>696 >>697 >>698 >>699 >>700 >>703 >>704 >>705 >>706 >>707 >>710 >>711
二節 苦難
>>716 >>719 >>720 >>723
三節 忠義
>>728 >>731 >>732 >>733
四節 思慕
>>734 >>735 >>736 >>739
五節 探究
>>742 >>743 >>744 >>747 >>748
六節 継承
>>749 >>750 >>753 >>754 >>755
七節 浮上
>>756
第十七幕 決戦
零節 都市
>>759 >>760 >>761 >>762
一節 毒邪
>>765 >>775 >>781 >>787
二節 焦炎
>>766 >>776 >>782 >>784 >>791 >>794 >>799 >>806
三節 森樹
>>767 >>777 >>783 >>785 >>793 >>807
四節 氷霧
>>768 >>778 >>786 >>790 >>792 >>800 >>808
五節 聖電
>>769 >>779 >>795 >>801 >>804 >>809
六節 神龍
>>772 >>798 >>811
七節 地縛
>>773 >>780 >>805 >>810 >>813 >>814 >>817
八節 黒幕
>>774 >>812 >>818
最終幕 混濁
>>826 >>827 >>828 >>832 >>833 >>834 >>835 >>836 >>837 >>838 >>839 >>840 >>841 >>842 >>845 >>846 >>847 >>849 >>850 >>851
エピローグ
>>851
2012年冬の小説大会金賞受賞人気投票記念番外
『夢のドリームマッチ ver混濁 イリスvsリオvsフレイ 三者同時バトル』>>825
あとがき
>>852
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171
- Re: 68章 苦戦 ( No.136 )
- 日時: 2011/08/13 23:24
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
わらわらと湧いて来る下っ端達を蹴散らしながら、ハルマは敵を探す。それも、7Pを。
そして、そう思っていれば自然と向こうからやって来るもので、ハルマが四階に上ると同時に、その男は現れた。
「来たな。我は以前、貴様に敗北した。その鬱憤をここで晴らしてくれようぞ!」
7Pが一人、ガイア。
「……まあ、挑戦ならいつでも受け付けるけど、恨みが募ったバトルは歓迎できないかな……」
ガイアは見るからに復讐心と報復心に満ちている。どす黒いオーラとかが見えそうだ。
「出でよ我が先鋒、ガルラーダ!」
ガイアが繰り出したポケモンは、爪のような両手両足を持つ赤い鳥ポケモン、ガルダポケモンのガルラーダ。
「飛行タイプか……なら、このポケモンだ。ブレイオー!」
ハルマのポケモンは、手に剣の刃を持つ、直立した恐竜のようなポケモン。剣道ポケモンのブレイオー。
「では、行くぞ!」
ムントと行動をしていて、共に自発的に分かれたデインは、廊下を歩くうちにふと足を止める。
すぐ傍にある部屋の中から、カタカタとパソコンのキーボードを叩くような音が聞こえるのだ。
「…………」
デインは意を決し、部屋の中へと入る。すると
「面倒だ……なんでグレイトでジーニアスな僕がこんな面倒な作業をしなきゃいけないんだ……」
中には7Pの性悪サイエンティスト、アシドがいた。
「……お? いいところに獲物が来たな。丁度この面倒な作業に飽き飽きしてた所だ。おいお前、僕とバトルしろ」
アシドは一方的に宣戦布告。
だがこの場合、相手がデインで良かったと言うべきか。
「いいよ。やろうか、ポケモンバトル」
バトル好きのデインはノリノリでその申し出を受けた。
「じゃあ決まりだな。行くぜ。実験スタートだ、オンネット!」
アシドが繰り出すのは、操りポケモンのオンネット。ゴーストタイプのポケモンだ。
「なら僕のポケモンは、アメモース!」
デインが繰り出すのは、虫・飛行タイプを持つ目玉ポケモン、アメモース。
何気にノリノリな二人のバトルが、始まった。
「ペガーン、凍える風!」
「ララミンゴ、かわして熱湯!」
ララミンゴは冷たく凍てつく風を回避し、ペガーンに熱く煮えたぎる熱湯を放つ。
「火傷状態になったらまずいか……ペガーン、ワイルドボルト!」
ペガーンは弱点を突いて一気に決める気なのか、全身に激しい雷撃を纏い、空を翔けてララミンゴへと突撃する。
「甘いわね。ララミンゴ、撹乱飛行!」
ララミンゴは素早い動きでペガーンを撹乱し、動きが止まって隙を見せた瞬間、鋭い嘴を突き刺す。
「さらに熱湯!」
撹乱飛行で体勢を大きく崩したペガーンに、ララミンゴは熱湯を浴びせる。ペガーンは熱湯の直撃を喰らい、さらには火傷状態にもなってしまった。
「くっ、ペガーン、燕返しだ!」
ペガーンはなんとか体勢を立て直し、一気に上昇してララミンゴを切り裂くが、火傷状態のため威力が低下し、あまりダメージはない。
「ならば……サイコキネシス!」
ペガーンは念動力を破壊力を持つ念波に変えて放つ。物理技がダメなら特殊技というわけだ。
「ララミンゴ、かわしなさい」
しかしララミンゴはさらに上昇し、サイコキネシスをかわす。
「凍える風!」
ペガーンはララミンゴの素早さを下げるべく、冷たく凍てつく風を放つが、これもかわされる。ララミンゴはペガーンを火傷状態にしてから、回避に徹している。
「じわじわと体力を削る気か……ペガーン、ワイルドボルト!」
ペガーンは激しい電撃を纏い、ララミンゴに突撃。だがしかし、これもかわされる。
「これは、苦しい戦いになるな……!」
なんのために造られたのかは定かではないが、このPベース(元サザナミ観光局本部)の地下には、植物園がある。
そして今現在、そこに二人の人間がいる。
「フォレスー、何やってんのー?」
一人は7Pの一人、フレイ。
「見ての通りだ」
もう一人も7Pの一人、フォレス。
「……いたいけな女の子を縄で縛り付けて、これから変態的な行為に及ぶとかー?」
「んなわけねえだろ!俺はお前やこいつみたいなちんちくりんに興味はねえ!」
激しく否定するフォレス。まあ、当然の反応だろう。
「聞けばこいつ、あの英雄の弟子らしいじゃねえか。ならこいつを餌にあいつをおびき寄せ、今度こそぶっ潰す。いざとなれば盾にしてもいい」
「……それはアニメや漫画でいう雑魚キャラの考える事だと思うよー。そんなんだからフォレスは7P最弱なんだよー?」
「俺は最弱じゃねえよ!その称号はガイアのもんだ!」
「解放すれば最弱じゃんさー」
「その場合はアシドだろうが!……喉が痛くなってきたな」
叫び過ぎである。
「さてと、あとはこいつを急遽仮設した小屋に運び込んで、仕掛けた罠の点検と再設置か」
「罠使うならハンゾウ呼ぶー? 忍だか忍者だかって、そういうの得意らしいよー」
「いらねえよ。本当はこいつも俺か俺の部下が捕縛する予定だったんだ。それを余計な事しやがって」
「酷いなー。折角フォレスの事を思ってやらせたのになー」
「俺の事を思うなら、部下をパシるな。自分の力でやれ」
フォレスはそう言い残し、植物園の奥の方へと向かう。残されたフレイは匍匐前進のように土に地面を這って、どこかへと向かう。
今回はバトルフラグと、キリハとマオのバトルでした。霧火さん、キャラ崩壊などの不備があればお申し付けください。……なんかこれ、もう定型文になってますね。では、次回もこんな感じで、お楽しみに。
- Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 第二回? オリキャラ募集 ( No.137 )
- 日時: 2011/08/14 10:59
- 名前: 霧火 (ID: 5RAlDtaS)
キャラ崩壊はしていないんで大丈夫ですよ^^
それにしても自分で考えたキャラですが、リオとマオ…見事に性格が違いますね。
マオは仕事は完璧にこなすけど、自分が完璧な分、他人を見下すタイプで
リオは仕事はサボリ気味(書類関係)で完璧にはこなせないけど、完璧じゃないからこそ
部下に対しても見下したり馬鹿にはせず、フレンドリーに接するタイプです。
組織的に必要とされるのは仕事が完璧に出来る人ですが、部下達に必要とされるのは
やっぱり仲間想いの人ですね。
- Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 第二回? オリキャラ募集 ( No.138 )
- 日時: 2011/08/14 11:28
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
霧火さん
まあ、兄弟姉妹で性格が真逆という事はよくありますから、大丈夫でしょう。
仕事が完璧にできて、なおかつ仲間思いの人……ううむ、あまりそういう人はいないですね……
- Re: 69章 忍者 ( No.139 )
- 日時: 2011/08/14 11:57
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
Pベース西側七階。
ここではシザンことシザンサスと、7Pが一人レイがバトルを執り行っていた。
「サムラダケ、リーフブレード!」
「ヨノワール、シャドーパンチ……!」
サムラダケの刀とヨノワールの拳がぶつかり合い、競り合う。
しばし経つと双方とも技を解き、後ろに下がる。
「エアスラッシュ!」
「サイコキネシス……!」
サムラダケは刀を振って空気の刃を放つも、ヨノワールの念動力により打ち消される。
「そこよ、火炎放射!」
だがサムラダケは目聡くヨノワールの隙を見つけ、火炎放射を放つ。
しかしヨノワールは耐久型、なのでサムラダケの火炎放射と言えど、そこまで大きなダメージにはならない。
「ヨノワール……放電」
ヨノワールは空気中に電流を流し、広範囲に電撃を放つ。
草タイプを持つサムラダケに放電は効果いまひとつだが、隙を作るのには十分だった。
「シャドーパンチ……!」
ヨノワールはおよそ素早いとは言えない動きサムラダケに接近すると、影を纏わせた拳でサムラダケの顔面を殴りつける。
すると
「!? 麻痺……!?」
ヨノワールの体は麻痺してしまった。
これはサムラダケの特性、胞子の効果である。胞子は相手が直接攻撃を仕掛けてくると発動する事のある特性で、相手に胞子を擦り付ける——つまり相手を状態異常にするのだ。
「ラッキー。ならさらに、威張る!」
サムラダケは威張り散らし、ヨノワールの怒りを買う。そうする事でヨノワールの思考力を削ぎ、混乱状態にするのだ。
「麻痺と混乱でまともに動けない今がチャンス!サムラダケ、リーフブレード!」
サムラダケは袈裟懸け気味に刀を振るい、ヨノワールを切り裂く。ヨノワールを急所を切り裂かれたのか、大ダメージを受けてのた打ち回っている。
「火炎放射!」
「くっ……ダイヤブラスト!」
ヨノワールは麻痺した体と混乱した頭でなんとか起き上がり、向かって来る火炎に宝石のような白く輝く光線を放ち、相殺する。
「……やりますわね。ですが、その程度ではわたくしを倒す事はできませんよ。……ヨノワール!」
するとヨノワールは大きく叫び、自身を鼓舞する。その得体の知れない相貌もあり、その姿は見るものに恐怖心を植えつける。
「……そうでなくっちゃね。アタシだってまけないよ!サムラダケ!」
シザンサスも負けじとレイに対抗し、サムラダケは静かに刀を構える。
所変わってPベース南側五階。
ここではデインとアシドがバトルをしている。
「アメモース、怪しい風!」
「オンネット、凍える風!」
アメモースの放つ妖気を含む風と、オンネットの放つ凍てつく風がぶつかり合い、相殺し合う。
デインはバトル好きから、アシドは仕事放棄から、敵とのバトルを何気に楽しんでいた。
「サイコバレット!」
オンネットは鋭い銃弾のようなサイコエネルギーを無数に放ち、アメモースを攻撃。直撃は免れたが、かなりのダメージだ。
「まだだよ。アメモース、エクスレイン!」
アメモースは天井まで飛び上がり、そこから真空の刃を無数に落とし、オンネットを切り刻む。
「その程度、僕のオンネットには効かないよ!サイコバレットだ!」
オンネットは再びサイコエネルギーの銃弾を無数に放ち、アメモースを攻撃。しかし、その威力は最初の時よりも落ちていた。
見ると、オンネットは腹部に火傷を負っている。
これはサイコバレットの副作用だ。サイコバレットは確かに高威力で強力な技だが、代わりに自分を火傷状態にする事がある。
「それなら今がチャンス!アメモース、エアスラッシュ!」
火傷状態になれば攻撃力が落ちる。その隙にアメモースは空気の刃を放ち、オンネットを切り裂く。
「甘いね、火傷状態になっても、それを逆に利用すればいい。オンネット、燐火!」
オンネットは火傷している箇所から不気味に揺れる火の玉を取り出し、周囲に浮かべた火の玉と合わせてアメモースに向けて放つ。
アメモースは炎タイプ技である燐火を喰らい、弱点を突かれて大ダメージを受けた。
「燐火は火傷状態の時に使えば威力が上がり、なおかつ火傷状態も治せる技だ。これほどサイコバレットと相性の良い技は他にはないだろうね。さあオンネット、シャドークローで止めを刺せ!」
オンネットは影の爪を作り出し、アメモースに向かって行く。そしてその爪を振りかぶった所で
「アメモース、銀色の風!」
アメモースは銀色に煌く風を放ち、オンネットを吹き飛ばした。
「巧みに風を操るアメモースに不用意に近づいてくるなんて、無用心だよ」
アシドは自分の作戦が最後で失敗し、なおかつ敵に指摘され、露骨に舌打ちをする。
「チッ、折角上手く行きそうだったのによ……まあいいや。なんかこいつムカつくから、叩き潰して人体実験のモルモットにでもするか」
「え……」
デイン対アシド、このバトルはいつのまにやらデインにとって負けられないバトルとなった。
地下植物園から出ようとしているフレイだが、如何せん匍匐前進で地面を這っているため、なかなか前に進まず、しかも着ている浴衣は泥だらけである。
「ふぅ、着いたー」
フレイは植物園から出る前に、急遽フォレスが仮設した丸太小屋へと寄る。
そして地面を這って小屋に入ると、そこにはフレイよりも一つ二つ年下くらいの、ピンク色の髪の少女がいた。
より正確に言うならば、薬か何かで眠らされたミキが縄で縛り付けられていた。
「フォレスは抜け目ありありで詰めが甘いからねー。こういう事はあたしがフォローしなきゃー。……ハンゾウ、いるー?」
フレイが人の名前と思しき名を呼ぶと、どこからか音もなく、その人物は現れた。
立たせた黒髪に眼帯、服装は忍装束という、現代ではおよそありえない格好の男だ。
「指名を受け馳せ参じた。何用か、フレイ殿」
ハンゾウというらしい男は、口調も古風だった。
「この子が妙な事しないように見張っといてー。ついでに時間になったら英雄さんも呼んできてくれるー?」
部下に対する命令なのだろうが、どうにもパシっているように聞こえてしまう。
「承知いたした」
だがしかし忍というのは主君に忠実な者。ハンゾウは一言そう言うと、一瞬にして消えた。恐らく天井裏にでも隠れているのだろう。
「さてとー。あたしも持ち場に行かなきゃねー、なーんか無性に戦いたくなってきたなー」
言ってフレイは地面を這い、小屋から出る。
「んじゃま、この7P序列二位のフレイちゃんがー、侵入者さん達をやっつけに行くよー」
今回はシザンサスとデインのバトルです。ちなみにオンネットが使用した燐火の読みは、りんか、ですので。意味としては鬼火とそう変わらないです。では、次回もこんな感じで、最後には地下植物園。では、次回もお楽しみに。
- Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 第二回? オリキャラ募集 ( No.140 )
- 日時: 2011/08/14 14:07
- 名前: 霧火 (ID: 5RAlDtaS)
オリキャラ出して間もないですが、2人目投稿します。
オリキャラ用紙
名前:シャンソン
年齢:17歳
性別:男
容姿:緑色の髪をしていて所々くるんと巻き毛になっている。
指揮者の様な格好をしていて、常に指揮棒を持っている。
性格:誰に対しても敬語で礼儀正しく、笑顔を絶やさない。
音楽を愛する人は皆友達、という思考回路で良く言うと素直で純粋、悪く言うと単純。
バトルが終わると、敵とか関係なくポケモンを回復してくれる。
備考:「自分とポケモン達の演奏を褒めてくれたフレイの優しさに感激した」、
「ポケモン達も、そんなフレイに懐いていた」という理由でプラズマ団に入り
フレイの部下になる。最初は周りの風格に若干脅えてたが、
慣れたら意外にも皆良い人(本人談)で気付いたら色々な人と仲良くなっていた。
トリプル、ローテーション、タッグバトルに関してはプラズマ団一だが
それ以外のバトル形式では結構弱かったりする。
仕事がない時はポケモン達を出して演奏会を開いている。
ちなみに演奏会はなかなか評判らしい。
誰の部下か:フレイ
サンボイ
「僕達の演奏会にようこそ!」
「さぁ、アンサンブルの時間です!オリ、ラン、キー!ハイパーボイス!」
「フレイさん、ハンゾウさん。僕に何か出来る事はありますか?」
手持ちポケモン
オリ(オリバー)♀(特性:マイペース)
技 :ハイパーボイス・バグノイズ・熱風・ベルカント
性格:冷静、とても几帳面
戦術:他のメンバーを纏めるリーダー的存在。
ボールから出ると相手に向かってまず相手に向かって一礼するのがお決まり。
中距離戦担当で、音を使った攻撃などで相手を攻撃する。
普段は冷静で礼儀正しいがバイオリンを傷付けられる事を何より嫌っていて、
傷付けられると我を忘れて、バトルで普段の2倍の力を発揮する。
ラン(ランペルン)♀(特性:マイペース)
技 :ハイパーボイス・メガトンキック・サイコパンチ・ピッカリ玉
性格:やんちゃ、気が強い
戦術:オリとは違い、かなりお転婆で気が強い。
ボールから出ると真っ先に相手を睨みつけるか舌を出して挑発する。
接近戦担当で、自分より遥かに大きいポケモンが相手でも、ガンガン攻める。
自分の攻撃が決まる度に調子に乗って(ぁ)、攻撃とスピードのキレが増す。
しかし張り切る分、疲れるのも早い。
キー(キーボン)♂(特性:マイペース)
技 :ハイパーボイス・催眠波動・リフレクター・光の壁
性格:照れ屋、おっちょこちょい
戦術:一言で言うとメンバーの癒し。
ボールから出ると直ぐに隠れてしまうが、最後にはちゃんと挨拶してくれる。
主に守り担当で、離れた所から《リフレクター》や《光の壁》で他の2体の援護をする。
こちらが有利になってくると自分も攻撃に加わる。
オリ技の解説です↓
《ベルカント》ノーマルタイプ:特殊
【透き通るような美しい歌声で相手の場のポケモン全員を攻撃する。
5割の確率で相手をメロメロ状態にする。
自分と相手の性別が同じ時は、相手はメロメロ状態にはならない。】
覚えるポケモンは妖精グループのポケモンのみ。
マオが悪役に相応しい性格だったんで、
今度は悪役っぽくないキャラを投稿してみました。
色々と面倒くさいキャラですが(バトル形式といいキーボンの技といい)、
よろしくお願いします。
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