二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ポケットモンスター 平和の光と恐怖の闇 無事完結!
- 日時: 2013/02/02 19:35
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: .FDTdicQ)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode=view&no=10330
はい、どうもご無沙汰しております、パーセンターです
俺の小説もついに二作目(三作目だろ)となりまして、大分ここのシステムにも慣れてきた所です。
今回は、一作目で挫折した、ゲームのような冒険者のリベンジをしたいと思い、この小説を立てました。
まだまだ未熟で、文才も無いですが、読んでくだされば光栄です。
※注意!
・今までで一番のノープランです。7月3日現在、まだ登場人物をちょっとと町の名前しか考えてませんので。
・それ+高校が忙しいので、更新はかなりの低頻度になる事が予想されます。あしからず。
・荒らし…まあ常識のある人はしないでしょう。
・今作は、公式ではないポケモン(ユニサスやドラドーン等)が更に追加されています。URLを>>0に貼っておきますので、ご活用下さい。
・『一応』、前作から七・八年後のストーリーです。
俺の酉は◆sC9ueof0V6と◆AeB9sjffNs の二つです。これ以外は偽者でしょう。
これくらいですね。
後、今回の舞台はオリジナルのウチセト地方です。
ストーリーもほぼオリジナルで進めていきます。
それでは、宜しくお願いします。
登場人物 >>1 プロローグ >>2
ナデシタウン&ミサゴシティ編
>>7 >>12 >>15 >>18前半
アロンジシティ編
>>18後半 >>21 >>23 >>26 >>29
タイメイシティ編
>>30 >>33 >>36 >>37 >>38
ラビリンシティ編
>>41 >>42 >>45 >>46 >>55 >>60
アメジスジティ編
>>65 >>68 >>71 >>74 >>75 >>80 >>85 >>92 >>93 >>94 >>97 >>102 >>105
ブルムシティ編
>>111 >>115 >>118 >>119 >>120 >>123 >>124 >>125 >>129 >>130 >>131 >>132 >>133 >>136 >>139 >>140 >>143
ラビンタウン編
>>146 >>148 >>149 >>152 >>153 >>158 >>160 >>161 >>162 >>163 >>164 >>167 >>168 >>169 >>174 >>179 >>182 >>185 >>186 >>189 >>196 >>197 >>200
フローズンシティ編
>>201 >>204 >>205 >>206 >>209 >>210 >>213 >>216 >>217 >>218 >>219 >>222 >>224 >>227 >>230 >>233
ソルナシティ編
>>234 >>235 >>236 >>238 >>241 >>242 >>243 >>244 >>245 >>246 >>249 >>250 >>251 >>268 >>269 >>271 >>272 >>273 >>276 >>277 >>278 >>279 >>282 >>283 >>285 >>287 >>288 >>289 >>290 >>293 >>294 >>295 >>298 >>299 >>302 >>305 >>307 >>309 >>312 >>313 >>314 >>315 >>316 >>317 >>320 >>322 >>324 >>326 >>327 >>328 >>329
ポケモンリーグ編
>>330 >>331 >>334 >>335 >>340 >>342 >>344 >>345 >>346 >>347 >>350 >>353 >>354 >>355 >>357 >>359 >>360 >>361 >>362 >>363 >>364 >>365 >>366 >>367 >>370 >>371 >>372 >>373 >>374 >>375 >>376 >>377 >>378 >>381 >>384 >>385 >>386 >>387 >>388 >>389 >>392 >>393
エピローグ >>394
あとがき >>395
番外編 最強と無敵の紙一重の差
>>253 >>257 >>259 >>262 >>265
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- Re:第百三話 覚醒カペラ ( No.269 )
- 日時: 2012/11/18 16:42
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: 9nuUP99I)
「手っ取り早く終わらせたい、バトルは2対2だ」
「いいだろう」
トゥレイスとスミレは、同時にボールを構える。
「バトルスタート、ヨノワール!」
「出でよ、草木の霊、パンプッチ!」
トゥレイスのポケモンは手掴みポケモンのヨノワール、スミレのポケモンはかぼちゃポケモンのパンプッチ。
ゴーストタイプ同士の一戦だ。
スミレは微かに笑い、
「パンプッチ、まずは瞑想!」
パンプッチは精神を研ぎ澄ませ、特殊能力を上げる。
「ヨノワール、炎のパンチ!」
ヨノワールはスッと動き、炎を灯した拳で殴りかかる。
「かわせ、パンプッチ」
パンプッチは軽やかな動きで炎のパンチを避け、
「シャドーボール!」
影の弾をヨノワール目掛けて撃つ。
「ヨノワール、食らいつく!」
ヨノワールは腹の口で影の弾を噛み砕き、
「サイコキネシス!」
念力を操り、パンプッチの動きを止める。
「叩き落として炎のパンチだ!」
念力を操作し、ヨノワールはパンプッチを地面に叩き落とす。
その隙を逃さず、ヨノワールは炎を灯した拳で殴りかかり、パンプッチを吹っ飛ばす。
「いい技だ。パンプッチ、瞑想!」
敵を賞賛するスミレ。パンプッチはさらに能力を上げていく。
「敵に褒められても嬉しくないわ。ヨノワール、鬼火だ!」
ヨノワールは口から青白い火の玉を放つ。
「パンプッチ、重力波!」
パンプッチは重力を操って波動を起こし、鬼火を打ち消す。
「もう一撃!」
続けざまにパンプッチは重力波を放ち、ヨノワールにかかる重力を操り、ヨノワールの動きを止め、
「シャドーボール!」
影の弾を三発放ち、ヨノワールを攻撃する。
効果は抜群、瞑想の効果もあり、かなりのダメージだ。
「ぐっ、ヨノワール、サイコキネシス!」
再びヨノワールは念力を発するが、
「同じ手は効かないよ。パンプッチ、重力波!」
パンプッチは重力の波でサイコキネシスを相殺。
「エナジーボール!」
さらに自然の力を凝縮した弾を放ち追撃。
「ヨノワール、鬼火!」
ヨノワールは青白い火の玉で相殺を計るが、瞑想で強化されているエナジーボールを打ち消すことが出来ず、自然の弾がヨノワールを捕らえる。
「おのれ、ヨノワール、炎のパンチ!」
何とかヨノワールは起き上がり、拳に炎を灯してパンプッチ目掛けて直進。
「パンプッチ、重力波!」
パンプッチは重力の波でヨノワールを止めようとするが、
「サイコキネシス!」
ヨノワールは念力で重力波を強引に打ち消し、炎の拳でパンプッチを殴り飛ばす。
「追撃だ! ヨノワール、食らいつく!」
そのままヨノワールは腹の口を大きく開け、パンプッチを狙う。
だが、もう少しでパンプッチを捕らえられるといった、その瞬間。
「貰った! パンプッチ、シャドーボール!」
パンプッチは三発の影の弾を、ヨノワールの口の中へ投げつけた。
「何ッ!? ぐっ…」
トゥレイスが歯噛みする。
ヨノワールはのたうち回り、最後に断末魔を上げてその場に倒れた。
「ヨノワールの弱点はその口の中。だからヨノワールが口を開く瞬間をずっと狙っていたのさ」
スミレは一拍起き、
「僕は幼い頃からゴーストタイプと共に過ごし、ゴーストポケモンの特徴は熟知している。そんな僕にゴーストタイプタイプで勝とうなんて、チャンピオンでも無い限り不可能だよ」
勝ち誇ったように言い放った。
トゥレイスはヨノワールを戻し、
「大層な自信だな。しかし、私のエースに勝てるか?」
不敵に笑い、次のボールを取り出す。
「出て来やがれ、マッギョ!」
「…ノコウテイ」
カペラのポケモンはトラップポケモン、マッギョ、シアンのポケモンは土蛇ポケモンのノコウテイ。
「一応言っておくがな、俺は最弱のままではあるが、リゲルの下で特訓し、シャウラやメイサ並みに強くなったんだ。今までの俺と思うなよ!」
そう言われてもシアンはカペラと戦ったことがないので、前までのカペラの力を知らない。
「マッギョ、十万ボルト!」
マッギョは強い電流を放出する。
「ノコウテイ、火炎放射」
対して、ノコウテイは強烈な炎を吹き、電撃を相殺。
「蛇睨み」
ノコウテイはマッギョをじっと睨み付ける。
するとマッギョは体が麻痺し、動きが鈍くなってしまう。
「くっ、麻痺程度気にするな! マッギョ、濁流!」
マッギョはどこからか大量の濁った水を起こし、ノコウテイにぶつける。
「一発耐えて、スピンテール」
ノコウテイは濁流を耐え、マッギョ目掛けて跳び、回転しながら尻尾を叩き付ける。
「続けてドラゴンダイブ」
ノコウテイは飛び上がり、上空からすざましい殺気と共に急降下。
そのままマッギョに激突、マッギョを押し潰す。
だが、マッギョは先程までと変わらない様子。しかも、マッギョの特性『静電気』で、ノコウテイは体が麻痺してしまう。
「このマッギョの皮膚は非常に堅い。その程度の重さの物に踏まれたくらいでは、このマッギョはびくともせんぞ! マッギョ、大地の力!」
マッギョは地面に力を送り、ノコウテイの足下から大量の土砂を噴出させる。
「さらに十万ボルト!」
マッギョはすかさず強い電撃を放ち、ノコウテイを追撃する。
「…くっ、なかなか強い…」
シアンには分からないが、カペラは相当なパワーアップを果たしていた。
エンテイを守るための、ダイセツ山頂上付近での一戦です。スミレは、ヨノワールの特徴を完全に掌握し、パンプッチで容易くヨノワールを撃破。一方シアンは、謎のパワーアップを遂げたカペラに少々苦戦、といったところです。正直、カペラは力を手にした代わりに、何か大切なものを無くしてしまった気がしなくもないですが。そうそう、あと8、9話くらい、レオは登場しません。次回も続きですね。それでは、次回もお楽しみに!
- Re:ポケットモンスター 平和の光と恐怖の闇 ( No.270 )
- 日時: 2012/06/01 18:29
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: ZUkStBmr)
グレース(男)32歳
容姿:赤紫色で、黄色の不可思議な模様の入った服に、青紫色で、水色の不可思議な模様が入った長ズボン着用。服はぶかぶかで、耳にはスペードの形のピアスをし、羽のついた帽子を被っている。
性格:大らかな性格で、マイペース。やや天然ではあるが、重い状況の時やシリアスな状況の時には雰囲気がガラッと変わり、冷静かつ的確に動ける力を持つ。よく人の話をスルーする。
手持ちポケモン
ジバクン(♂)
特性:不思議な守り
技:ギガスパーク スプラッシュ 襲撃 金縛り
サムラダケ(♂)
特性:張り切り
技:リーフブレード 瓦割り 見切り フレアドライブ
マニューラ(♀)
特性:プレッシャー
技:辻斬り メタルクロー 剣の舞 氷柱パンチ
ガッツロス(♂)
特性:怪力バサミ
技:潜る ストーンエッジ インファイト 襲撃
メタグロス
特性:クリアボディ
技:思念の頭突き 冷凍パンチ コメットパンチ ???
ラティオス(♂)
特性:浮遊
技:十万ボルト サイコキネシス 龍の波動 ドラグストリーム
- Re:第百四話 炎の伝説を賭けて ( No.271 )
- 日時: 2012/11/18 16:44
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: CWUfn4LZ)
「ハサーガ、バトルスタート!」
トゥレイスの二番手は、五つの首を持つ巨大な蛇ポケモン、ナーガポケモンのハサーガ。
「…そのハサーガ、随分とでかいな」
「その通り。こいつは通常個体の二倍オーバーのサイズを誇る。いくぞ、ハサーガ、地震!」
ハサーガはのたうち回り、地を大きく揺らす。
パンプッチは浮いているが、特性は浮遊ではないので、地震の衝撃波を喰らう。
効果は今一つだが、パンプッチの体勢が崩れる。
「見せてやろう! ハサーガ、炎の牙、氷の牙、雷の牙!」
ハサーガの五つの口が一斉に口を開く。
2つの口は炎を、もう2つの口は氷を、残り一つの口は電気をまとわせた牙で、パンプッチに襲いかかる。
「くっ、パンプッチ、シャドーボール!」
体勢を崩しながらも、パンプッチは影の弾を放ち、炎の牙を打ち消す。
しかし、残った氷の牙と雷の牙がパンプッチを確実に捕らえる。
「くっ、強い! パンプッチ、エナジーボール!」
「させん! ハサーガ、炎の牙!」
パンプッチは噛みつかれながらも自然の力を凝縮した弾を放ち、雷の牙を打ち消す。
だが、先程技を打ち消された2つの顔が、パンプッチに炎をまとわせた牙を食い込ませる。
パンプッチは特防は高いが防御はそうでもない。ヨノワール戦でのダメージもあり、パンプッチはここで戦闘不能となってしまう。
「ありがとう、パンプッチ。そのハサーガ、なかなかの曲者だな」
「サンクス。最高の誉め言葉だ」
トゥレイスのその皮肉を軽くスルーし、スミレは次のボールを取り出す。
「出でよ、死の霊ネクロシア!」
スミレの二番手は、不気味な異形のポケモン、ネクロシア。
「こいつは僕のエースだ。ソルナのジムリーダーのネクロシアにも負けないさ」
「ほう。ならばその力を見せてみろ。ハサーガ、炎の牙、氷の牙、雷の牙!」
再びハサーガは三色の牙でネクロシアに襲いかかるが、
「ネクロシア、シャドークロー!」
ネクロシアは難なくその牙の猛攻を掻い潜り、影で作った爪でハサーガの胴体を切り裂く。
「少しはやるようだな。ハサーガ、地震だ!」
ハサーガは地に力を送り、衝撃波を起こすが、
「無駄だ。こいつの特性は浮遊。地面タイプの技は受けないさ」
ネクロシアは宙に浮き、地震は当たらない。
「ネクロシア、怒りの炎!」
ネクロシアは燃える怒りの如く燃え盛る炎を放つ。
「ハサーガ、炎の牙!」
ハサーガは五つ全ての牙に炎を灯し、怒りの炎に対抗する。
炎を吸い取り、強大化した炎の牙がネクロシアに襲いかかるが、
「ネクロシア、電磁砲!」
ネクロシアは超高電圧の電撃の砲弾を放ち、効果はないものの、ハサーガの動きを止め、その隙にハサーガとの距離を取る。
「…なかなかのやり手だな、そのネクロシア」
お互いに、互角の戦いを見せる二人。
「ノコウテイ、スピンテール」
「マッギョ、濁流!」
ノコウテイが尻尾を回転させながら振り上げるが、マッギョは大量の濁った水でノコウテイを押し戻す。
「今日の俺はやたら冴えてる。そんな俺に勝てるか? マッギョ、ヘドロ爆弾!」
マッギョはヘドロの塊を投げつける。
「ノコウテイ、火炎放射」
ノコウテイは火を噴き出してヘドロ爆弾を粉砕。
「スピンテール」
しかしここで、麻痺により、ノコウテイは体が痺れて動けなかった。
「チャンスだ! マッギョ、十万ボルト!」
その隙を逃さず、マッギョは強烈な電撃を放ち、動けないノコウテイに電撃を浴びせかける。
「うう、ノコウテイ、火炎放射」
ノコウテイは何とか立ち上がり、炎を噴き出して反撃。
「無駄だ! 濁流で打ちち消せ!」
しかし、今度はマッギョが麻痺で動けず、炎の直撃を受ける。
「ノコウテイ、スピンテール」
「くっ、マッギョ、避けるんだ!」
突っ込んでくるノコウテイに対し、マッギョは体を反らして大きく跳び、ノコウテイの尻尾攻撃を避ける。
「ノコウテイ、追って。ドラゴンダイブ」
ノコウテイもマッギョを追い、飛び上がる。
マッギョの上を取り、一撃を喰らわせ、マッギョを地面に叩き落とす。
「今のはなかなか効いたようだな。マッギョ、やれるか?」
マッギョはまだ起き上がる。
ノコウテイも着地し、追撃しようとしたその時。
突如、地面を衝撃波が這い、マッギョとノコウテイを吹っ飛ばした。
「!?」
カペラとシアンは同時に衝撃波が来た方を向く。
そこにはネクロシアと対峙し、地震を放ったと思われるハサーガが。
「…あれが原因か」
カペラとシアンが視線を戻すと、お互いのポケモンは戦闘不能となって倒れていた。
「トゥレイスの馬鹿野郎が、邪魔しやがって。マッギョ、休んでな」
「ノコウテイ、戻って」
お互いにポケモンをボールに戻し、次のボールを取り出す。
「さて、仕切り直しといこうか。出て来やがれ、ハクタクン!」
「…ギギギアル」
カペラのポケモンはハクタクポケモンのハクタクン、シアンのポケモンは歯車ポケモンのギギギアル。
「先手必勝! ハクタクン、火炎放射!」
ハクタクンは炎を噴き出してギギギアルを攻撃する。
「ギギギアル、トライアタック」
ギギギアルは三属性の光線で火炎放射を打ち破り、
「ギアソーサー」
二つの小さいギアを投げつけ、ハクタクンを挟んで痛めつける。
「くっ、ハクタクン、サイコキネシス!」
対して、ハクタクンは念力でギアを操作し、遠くへ投げ飛ばす。
こちらも、戦況はほぼ互角だ。
カペラがやたらパワーアップしてるのが分かる回です。一応、元々イビル七将軍のリゲルとカペラ以外は、順位付けこそあったものの実力が拮抗していたので、現在はリゲルがずば抜けて強く、後六人が拮抗した実力を持つことになります。さらにマターはそのリゲル以上の実力。そう言えばマターのバトル回はまだ一回も出てなかったり? さて、次回はダイセツ山での戦い、決着です。それでは、次回もお楽しみに!
- Re:第百五話 大蛇と白沢に立ち向かう者 ( No.272 )
- 日時: 2012/11/18 16:47
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: d1Bequrp)
「ギギギアル、帯電」
ギギギアルは体に電気を溜め込み、攻撃を上げる。
「だったらハクタクン、悪巧み!」
ハクタクンは脳を活性化させ、特攻を大幅に上げる。
「ハクタクン、メガホーン!」
「かわして帯電」
ハクタクンが角を突き出して突っ込んで来るのに対し、ギギギアルは浮遊して避け、再び帯電する。
「トライアタック」
そしてギギギアルは上空から三色の光線を放ち、ハクタクンが振り返ったところを捕らえる。
「降りてこないなら引きずり落とす! ハクタクン、サイコキネシス!」
ハクタクンは念力でギギギアルを操り、そのまま地面へ叩き落とす。
雪がクッション代わりとなり、ダメージは普通より少ない。
「チャンス! 火炎放射!」
だがその隙を突き、ハクタクンは炎を噴き出して追撃。
ギギギアルは鋼タイプ故、効果は抜群。悪巧みもあり、かなりのダメージだ。
「はっはー! ハクタクン、メガホーン!」
「…突破するよ。ギギギアル、ぶち壊す」
ハクタクンが角を突き出して勢いよく突っ込み、対してギギギアルは赤いコアをフル回転させ全力で突っ込む。
角の一撃と怒りのタックルが激突するが、すぐにギギギアルがハクタクンを吹っ飛ばす。
帯電二回を積んだギギギアルのパワーは通常の二倍だ。
「ぐうっ、ならばハクタクン、もう一度悪巧み!」
「させないよ。ギギギアル、ギアソーサー」
ハクタクンが再び脳を活性化させる前に、ギギギアルは二つのギアを投げつけ、ハクタクンを挟み回転させる。
だんだんと、流れはシアンに向いてきている。
「くそうっ、ハクタクン、サイコキネシスで引き剥がせ!」
ハクタクンは念力でギアを遠くへ投げ飛ばす。
「トライアタック」
その隙を狙って、ギギギアルは三色の光線を放つ。
「火炎放射!」
咄嗟にハクタクンは炎を放ち、何とかトライアタックを相殺するが、
「ギアソーサー」
もう一度ギギギアルは二つのギアを投げつけ、再びハクタクンを挟んで攻撃する。
「くそうまたしても! ギギギアル、ギギギアルごと巻き込んでサイコキネシス!」
ハクタクンは念力を衝撃波のように放ち、ギアを吹っ飛ばしギギギアルごと攻撃するが、
「ぶち壊す」
ギギギアルは赤いコアをフル回転させ、全速力で突っ込んでくる。
衝撃波を軽く打ち破り、ぐんぐん接近。
「ハクタクン、サイコキネシスで止めろ!」
ハクタクンは念力でギギギアルを止めようとするが、念力は弾かれてしまう。
ぶち壊すは悪タイプの技。エスパー技の干渉は受けず、ハクタクンに激突し、思い切り吹っ飛ばした。
「な、何いッ!?」
ハクタクンは地面に落ち、戦闘不能となって倒れていた。
「ネクロシア、シャドークロー!」
「ハサーガ、雷の牙!」
影の爪を構えたネクロシアが、五つの口の噛みつきをかいくぐり、爪でハサーガを切り裂く。
「攻撃直後の隙を逃すな! ハサーガ、捕らえろ!」
ハサーガは素早く体勢を戻し、退こうとするネクロシアの下半身の鎌に噛み付いて動きを止める。
「そのまま雷の牙、地面に叩き落とせ!」
ハサーガはその牙からネクロシアに電撃を流し込み、さらに地面に思い切り叩き落とした。
「やるな…ネクロシア、サイコバレット!」
すぐにネクロシアは起き上がり、念力で気合いの弾丸を放出する。
無数の弾丸がハサーガに降り注ぐ。なかなかのダメージだ。
「怒りの炎だ!」
「炎の牙で吸収せよ!」
ネクロシアは怒りに任せた激しく燃える炎を放つが、ハサーガは炎を灯した牙を構えて突進、怒りの炎を吸い取り、炎の中を潜り抜けて迫ってくる。
「動きを止めろ! 電磁砲だ!」
「同じ手は効かんわ! ハサーガ、噛み砕け!」
一番前にあった頭が、電磁砲を噛み砕き、残り四つの口がネクロシアに牙を突き立てる。
怒りの炎を吸収したのもあり、ダメージはかなりのもの。
「畳み掛けるぞ! ハサーガ、炎の牙、氷の牙、雷の牙!」
ハサーガは三色の牙を構えて襲い掛かる。
「止める! ネクロシア、サイコバレット!」
ネクロシアは大量の気合いの弾丸をハサーガに浴びせ、ハサーガを後退させる。
「そこだ! 怒りの炎!」
下がって隙が出来たところに、ネクロシアは激しい怒りの如く燃え盛る炎を放つ。
炎がハサーガを包み、ハサーガをじりじりと焼いていく。
「ハサーガ、なぎ払え! 地震だ!」
ハサーガは地面に力を与えて衝撃波を起こし、周囲の炎を振り払い、
「攻め立てろ。炎の牙、氷の牙、雷の牙!」
再び三色の牙で襲い掛かる。
身を捻って避けるネクロシアだが、四発目の雷の牙と五発目の氷の牙がネクロシアを掠める。
「こっちも攻めるぞ、シャドークロー!」
ネクロシアは影で作った爪を構えて突撃、素早くハサーガを切り裂く。
しかし、
「ハサーガ、捕らえろ!」
再びハサーガはネクロシアの鎌に噛みつき、ネクロシアの動きを止めてしまう。
「悪いが、これでチェックメイトだ。まずは炎の牙!」
ネクロシアに噛みついている牙に炎が灯され、その牙が食い込む。
「次は雷の牙!」
二つ目の口が牙に電気をまとわせ、ネクロシアに噛みつき電気を流し込む。
まだネクロシアは何とか耐えているが、この調子では倒されるのも時間の問題だろう。
しかし、スミレには策があった。一発逆転の策が。
「三発目、氷の牙!」
三つ目の口が、氷で出来た牙を構えた。
その三発目の顔は、殻をかぶった頭。
(来た!)
ここぞとばかりにスミレは叫んだ。
「ネクロシア、シャドークロー!」
ネクロシアはカッと目を見開き、殻をかぶった頭の喉笛、つまりハサーガの急所を的確に切り裂いた。
「しまった、ハサーガ!」
ハサーガはのたうち回り、断末魔を上げ、その場に崩れ落ちた。
「ぐっ…!」
悔しげにトゥレイスはハサーガを戻し、カペラの方を見ると、ちょうどカペラも敗れたところだった。
「さあ、観念しろ!」
スミレとシアンが詰め寄る。
「くそうっ…だが、今回の作戦はあくまでおまけのようなもの。マター殿は少々落胆するだろうが、お怒りになることはないだろう」
トゥレイスはそう呟くと、カペラと、エンテイを相手取っている下っ端たちを呼び戻し、
「出て来いヒカリゴケ! フラッシュ!」
ヒカリゴケが猛烈な閃光を放って目くらましを仕掛け、逃げてしまった。
「逃がしちゃったか」
「まあよかったよ、エンテイが無事で。それに、僕たちも伝説のポケモンが見られて光栄さ」
スミレとシアンの言葉の直後。
エンテイは一声吠えると、さっと跳んでいき、山奥へ姿を消した。
ダイセツ山での戦い、決着です。伝説のポケモンがやたら空気なのは気のせいです。書いて見返してみると、イビル七将軍もなかなか強いですね。ジムリーダー相手にも、互角に近い戦いを見せています。ちなみに、なぜ下っ端たちが伝説のポケモンを相手に出来たかと言いますと、数が多いことと、下っ端の中でも強い奴らであるというのが理由です、一応。さて、次回はブルムの森での戦いです。それでは、次回もお楽しみに!
- Re:第百六話 水君 ( No.273 )
- 日時: 2012/11/18 16:49
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: Yry.8Fde)
スミレが指令を受けた同じ頃。
ブルムシティジムリーダーのアサツキは、ブルムシティの森を奥へと進んでいた。
連れの者はいない。来る前に、ナシカというトレーナーに助太刀を頼んだが、
「イビルを倒す? 私にメリット無いし、そもそも興味ないから無理」
軽く一蹴された。
とは言え、並みのトレーナーではアサツキのフシギバナに勝つことは出来ないので、アサツキはある程度の余裕を持てている。
加えて、天然の迷路であるブルムの森を、スミレは完全に把握し、迷うことなく進んでいく。
その時、アサツキは近くに人の声を聞く。
「誰かいる…しかも一人じゃないな」
慌ててアサツキは木に登り、下を伺う。
下には、イビルの下っ端が何人もいた。
「これは面倒だね…」
しかし、イビルがいるということは、とりあえず目的地は正しい。
無駄な戦いは避けたいアサツキは木々を伝って、地上にいる下っ端たちをやり過ごしながら先へ進んでいく。
奥地に辿り着いたアサツキ。
ブルムの森の奥地には、透き通った綺麗な湖がある。
だが、近くに人影は見当たらない。
「ここじゃないの…?」
不安に駆られながらも、アサツキがもう少し様子を伺おうとしたその時、
バサァ! と。
茂みから、一体のポケモンが躍り出た。
獣型のポケモンで、水色の体に、しなやかな四肢。
頭には青いリングがあり、背中には紫の霧のような体毛。
伝説のポケモン、スイクン。
「あれが…伝説のポケモン!」
噂は本当だった。さらに、
「クルサ! 奴を水辺に近づけるな! 水に乗ったら逃げられる!」
「任せえやアンタレス! 下っ端たち、湖を包囲せえ!」
暴れ鳥ポケモンのドゴンに掴まったアンタレスが上空から、土豚ポケモンのモグルトンに乗ったクルサが茂みから飛び出す。
そしてスイクンが水に飛び乗った直後、それこそ大量の下っ端が現れ、湖を囲んでしまう。
(まずい。このままじゃ、スイクンが!)
そう思ったアサツキは、一歩前に踏み出す。
「待ちなさいイビル! あたしが相手よ!」
その声でアサツキに気づいたアンタレスとクルサ、そして下っ端たちが一斉に振り向く。
「ああ? 邪魔者か。面倒くさいネズミが紛れ込んだようだな」
「これはこれは、一人でやって来るたあ、勇気あることで」
七将軍の一人は面倒くさそうに呟き、もう一人は嘲笑する。
「アンタレス、下がっときや。あっしが片付けるから、そっちはスイクンを任せる」
「いいだろう。負けるんじゃないぞ」
勿論、とクルサは親指を突き立て、アサツキを見据える。
「邪魔はさせへんで。バトルは二対二や、キノガッサ、見参!」
「悪いけど、負けるわけにいかないのよね。出ておいで、バーネッコ!」
クルサのポケモンは茸ポケモンのキノガッサ。アサツキのポケモンは根っこポケモンのバーネッコ。
草タイプ同士の対決だ。
「さあ、キノガッサ、種爆弾!」
キノガッサは無数の種を放つ。バーネッコに当たる瞬間、その種は破裂し、バーネッコを襲う。
「バーネッコ、地震!」
バーネッコはのたうち回り、衝撃波を起こしてキノガッサを吹っ飛ばし、
「穴を掘る!」
地面に潜り、地下からキノガッサに忍び寄る。
キノガッサの足下の大地が割れ、バーネッコがキノガッサを突き上げる。
「返し技や! キノガッサ、アイアンテール!」
突き上げられながらも、キノガッサは鋼鉄のように固い尻尾でバーネッコを弾き飛ばす。
「マッハパンチ!」
吹っ飛ぶバーネッコを先回りし、キノガッサはバーネッコの上を取る。
上から思い切り殴り、バーネッコを地面に叩き落とす。
「さらにアイアンテール!」
そのままキノガッサは鋼鉄のように固い尻尾を振り下ろす。
「好き勝手はそこまでよ! バーネッコ、パワーウィップ!」
バーネッコも胴体を蔓のように振るい、アイアンテールと拮抗する。
しばし競り合い、お互いに離れる。
「バーネッコ、グランボールダ!」
バーネッコはいくつもの巨大な岩を放ち、キノガッサを岩で覆う。
「当たるかよ! キノガッサ、マッハパンチ!」
キノガッサは拳を構え、超スピードで岩をかわすと、そのままバーネッコに拳の一撃を与える。
「怯まないで。バーネッコ、パワーウィップ!」
言わばカウンターのタイミングで、バーネッコは胴体を振るい反撃。
しかし、キノガッサは既に一歩退き、パワーウィップを避けていた。
そして、胴体の一撃を空振りし、隙が出来たところをクルサは見逃さない。
「キノガッサ、サイコパンチ!」
キノガッサは念力を拳に溜め、ロケットパンチのように拳の波動を撃ち出し、バーネッコを吹っ飛ばす。
「ぼちぼち止めや! キノガッサ、アイアンテール!」
吹っ飛ばされていくバーネッコを追い、キノガッサは駆ける。
大きく跳び、尻尾を鋼鉄の如く硬化させ、その尻尾を叩き込む。
直前に、青白く煌めく爆風が襲い掛かり、キノガッサを吹っ飛ばした。
「!? な、なんや?」
突然の攻撃に焦るクルサ。
キノガッサは強烈な不意打ちを喰らい、しかも急所に当たったようで、戦闘不能となってしまう。
クルサとアサツキは、爆風が放たれた場所を見上げる。
そこは太い木の上。
長い金髪の男がおり、その傍らには化石から復活した古代ポケモン、サーベルポケモンのマカドゥス。
その男が、アサツキに向かって口を開く。
「事態のほどは理解した。旅人ウェイガ、遅ればせながら助太刀しよう」
ブルムの森での、スイクンをめぐる戦いです。今回の主役はジムリーダーのアサツキ、そして久々にほんの少しでたナシカと、カッコ良く決めたウェイガの登場です。ちなみに、アサツキと言えばフシギバナですが、実力的には、ザントのモアドガスを少し上回ります。横腹の弱点があるのが欠点ですね。ザントのポケモンには総じてそのような欠点はありませんし。だからこそ、当時のレオも勝てたわけですね。さて、次回は当然続きです。それでは、次回もお楽しみに!
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