二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ポケットモンスター 平和の光と恐怖の闇 無事完結!
- 日時: 2013/02/02 19:35
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: .FDTdicQ)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode=view&no=10330
はい、どうもご無沙汰しております、パーセンターです
俺の小説もついに二作目(三作目だろ)となりまして、大分ここのシステムにも慣れてきた所です。
今回は、一作目で挫折した、ゲームのような冒険者のリベンジをしたいと思い、この小説を立てました。
まだまだ未熟で、文才も無いですが、読んでくだされば光栄です。
※注意!
・今までで一番のノープランです。7月3日現在、まだ登場人物をちょっとと町の名前しか考えてませんので。
・それ+高校が忙しいので、更新はかなりの低頻度になる事が予想されます。あしからず。
・荒らし…まあ常識のある人はしないでしょう。
・今作は、公式ではないポケモン(ユニサスやドラドーン等)が更に追加されています。URLを>>0に貼っておきますので、ご活用下さい。
・『一応』、前作から七・八年後のストーリーです。
俺の酉は◆sC9ueof0V6と◆AeB9sjffNs の二つです。これ以外は偽者でしょう。
これくらいですね。
後、今回の舞台はオリジナルのウチセト地方です。
ストーリーもほぼオリジナルで進めていきます。
それでは、宜しくお願いします。
登場人物 >>1 プロローグ >>2
ナデシタウン&ミサゴシティ編
>>7 >>12 >>15 >>18前半
アロンジシティ編
>>18後半 >>21 >>23 >>26 >>29
タイメイシティ編
>>30 >>33 >>36 >>37 >>38
ラビリンシティ編
>>41 >>42 >>45 >>46 >>55 >>60
アメジスジティ編
>>65 >>68 >>71 >>74 >>75 >>80 >>85 >>92 >>93 >>94 >>97 >>102 >>105
ブルムシティ編
>>111 >>115 >>118 >>119 >>120 >>123 >>124 >>125 >>129 >>130 >>131 >>132 >>133 >>136 >>139 >>140 >>143
ラビンタウン編
>>146 >>148 >>149 >>152 >>153 >>158 >>160 >>161 >>162 >>163 >>164 >>167 >>168 >>169 >>174 >>179 >>182 >>185 >>186 >>189 >>196 >>197 >>200
フローズンシティ編
>>201 >>204 >>205 >>206 >>209 >>210 >>213 >>216 >>217 >>218 >>219 >>222 >>224 >>227 >>230 >>233
ソルナシティ編
>>234 >>235 >>236 >>238 >>241 >>242 >>243 >>244 >>245 >>246 >>249 >>250 >>251 >>268 >>269 >>271 >>272 >>273 >>276 >>277 >>278 >>279 >>282 >>283 >>285 >>287 >>288 >>289 >>290 >>293 >>294 >>295 >>298 >>299 >>302 >>305 >>307 >>309 >>312 >>313 >>314 >>315 >>316 >>317 >>320 >>322 >>324 >>326 >>327 >>328 >>329
ポケモンリーグ編
>>330 >>331 >>334 >>335 >>340 >>342 >>344 >>345 >>346 >>347 >>350 >>353 >>354 >>355 >>357 >>359 >>360 >>361 >>362 >>363 >>364 >>365 >>366 >>367 >>370 >>371 >>372 >>373 >>374 >>375 >>376 >>377 >>378 >>381 >>384 >>385 >>386 >>387 >>388 >>389 >>392 >>393
エピローグ >>394
あとがき >>395
番外編 最強と無敵の紙一重の差
>>253 >>257 >>259 >>262 >>265
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- Re: ポケットモンスター 平和の光と恐怖の闇 ( No.369 )
- 日時: 2013/01/18 20:29
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: CXRVbeOz)
>>白黒さん
二回戦は流石に読まれましたかww露骨すぎましたもんね。
シアン君は実を言うと、一人称無しだったので正直最初は書くの難しいかなと思ったんですが、いざ登場させてみると意外に書きやすく、おかげで登場もさせやすかったです。
テペトラーはカワラベから進化して以降一気に優遇され始めましたね。
僕はちなみに虫タイプが大好きです←
訛りキャラは特徴をつけやすいので、インパクトの強いキャラになりやすいんですよ。そういう影響もあるかもしれません。
それにしても、正直シャウラの人気には驚きましたね。とかいう自分も結構好きですが。
あの大会は有名ですね。
ポケモンスマッシュ(だったっけ?テレビ番組)でも取り上げられてたのを覚えてます。
確かチェリムがいましたよね。
確かフローズンでのバトルでしたね。
あの時はレオも落ち込んでいましたが、キラも今は更に実力を伸ばしていますから、実力的にはどっちに転んでもおかしくないですね。
やはり注目はシュウヤです。本戦ではまだ二体しか使っていませんからね。
ユニサスをわざわざ「八年前からの仲間」と呼んでいるということは、つまり……
- Re: 第百六十四話 最終日 ( No.370 )
- 日時: 2013/01/18 23:52
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: CXRVbeOz)
- 参照: 短め。
ポケモンリーグ最終日、四日目は、朝早く始まった。
午前中に準々決勝の三試合目までが行われ、午後から準々決勝の四試合目・準決勝・決勝が行われる。
中央スタジアムでは、準々決勝へと駒を進めた八人の猛者がスタジアムの真ん中へと並ぶ。
「それでは、ベスト8まで勝ち進んだ強者の中の強者に、ここからの目標をお聞きしたいと思います!」
実況の人が、マイクを持って八人に近づく。右端の人から言っていくようだ。
ちなみにレオは右から六番目に並んでいる。
まず、一番右に並んでいたのはキラ。
「ええ、ここまでは、俺にとってはただの練習試合ですよ。いよいよここからが本番です。絶対優勝しますよ!」
キラの力強い言葉に、観客は大きな歓声を上げる。
そのまま、二人、三人、四人と終わっていき、レオの隣、五番目に並ぶフウカ。
「このポケモンリーグまで来られたのは、私だけの力ではない。私のポケモンや、私を支えてくれた人たちのおかげです。その人たちのためにも、優勝だけを目指して頑張ります!」
素直で真面目なフウカは、丁寧に、しかし強く自分の目標を語る。
そしてまた歓声が上がる。いちいち歓声を上げる観客は大変だろう。
次はレオの番。
「どんな相手が来ようと、決して臆することはありません。三回戦までで敗れた人たちの思いも受け継いで、優勝を狙います!」
続いて七人目が言い終わり、八人目を務めるのはシュウヤ。
「皆ここまで来てるってことは、それ相応の実力を持ってるってことだ。だからこそ戦い甲斐がある。相手がどんなに強かろうと、俺達は負けない。優勝するのは、俺達だ」
一番最後のシュウヤが目標を言い終わると、一際大きな歓声が上がる。
「それでは、準々決勝からのトーナメント表を発表いたします。……どうぞ!」
モニターに、トーナメント表が映し出される。
ここからは、対戦相手のシャッフルは無い。
レオは準々決勝の三試合目。相手は……キラ。
そこに勝てば、準決勝の一試合目で、シュウヤかフウカの勝った方と勝負だ。
「それでは、十分後に第一試合を始めます! 選手は準備をしてください!」
そして、四日目の開始式は終わる。キラが近づいてきた。
「よお、レオ。ついにこの時が来たな」
「ああ。当たるなら決勝で当たりたかったけどな」
「へっ、何を今更」
レオの冗談に、キラは軽く笑う。
「悪いけど俺は負けねえぞ。優勝目指すのは当たり前だしよ、しかもさっきの開始式であんなこと言っちまった手前、絶対負けられねえだろ」
「僕だって負けないさ。優勝を目指してるのは僕も同じだし、なによりフローズンシティで負けた時のリベンジをしないといけないしな」
二人はそれ以上何も言わなかった。最後にお互いの拳を合わせ、健闘を誓い、お互いのポケモンの最終調整に移る。
男には、男同士でしか分からない友情というものがある。
時間の流れがおかしく感じられた。
先ほどまでキラと話をしていたはずなのに、いつの間にか第二試合目も終わろうとしている。
(ハハッ、緊張してるな、僕)
控え室で、レオは小さく笑う。緊張は仕方ない、と自分に言い聞かせる。
何といっても、昨日まで戦っていた龍門スタジアムよりも大きなスタジアムで、それこそ昨日までよりもはるかに大人数の前でバトルするのだ。
(緊張は仕方ない。大事なのは、その緊張に押しつぶされないことだ)
その時、歓声と共に実況の声が響く。どうやら、第二試合目が終わったようだ。
試合を終えた選手が、控え室へと戻ってくる。表情を見るに、勝ったようだ。
「さて、行きますか」
レオは一度だけ大きく深呼吸し、スタジアムへの入口をくぐる。
眩しい太陽光がレオの瞳へと差し込み、観客から歓声が上がる。
「それでは、第三試合! 東側、レオ選手! 西側、キラ選手! 前へ!」
実況の声を受け、二人はゆっくりと歩き出す。そして、バトルフィールドの前に立つ。
「レオ、ついに来たな」
「ああ」
「もはや何も言うことは無いよな。戦って勝つ。それだけだ」
「もちろんさ」
そして、二人はボールを取り出す。
「それでは、準々決勝、レオ選手対キラ選手のバトルを始めます。使用ポケモンは六体、それでは、始め!」
実況の声を引き金に、二人は同時にボールを投げる。
「出て来い、ディザソル!」
「頼んだぞ、バフォット!」
キラのポケモンは、漆黒の鎌を持つ白い悪ポケモン、ディザソル。レオのポケモンは、真紅の角を持つ黒い悪ポケモン、バフォット。
どちらも攻撃力を売りにしている悪タイプのポケモンだ。
「行くぜ! ディザソル、メガホーン!」
「こっちも! バフォット、メガホーン!」
ディザソルとバフォットは、共に悪魔のような咆哮を上げると、お互いの標的目掛けて一直線に突撃する。
ディザソルの漆黒の鎌と、バフォットの真紅の角が交錯する。
今回はちょっと短めの回です。ついに準々決勝が始まりまして、レオは幼馴染のキラと激闘を繰り広げていきます。……ってことは、もうちょっとでこの小説も完結するんですね。前作でもそうでしたが、最終話が迫ってくると、何だか書いてるこっちも少し寂しいです。ですが、僕が出来ることは、最後まで最高に盛り上げ、すばらしい最終章、最終話を書くことです。最後まで全力で執筆していきますよ。次回は、当然ですがレオ対キラです。それでは、次回もお楽しみに!
- Re: 第百六十五話 鎌と角 ( No.371 )
- 日時: 2013/01/19 20:04
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: CXRVbeOz)
漆黒の鎌と真紅の角が激突する。
一歩も引かず競り合うが、少しだけバフォットの方が強く、ディザソルは押し戻される。
「こいつを押し返すとはやるな。だったらこれはどうだ? ディザソル、火炎放射!」
ディザソルは自身を鼓舞するように吼え、口から灼熱の炎を噴き出す。
「バフォット、メタルブラスト!」
対してバフォットは強大な鋼エネルギーの砲撃を放ち、火炎放射を迎撃。
しかし、双方の技は競り合うものの、やがて炎が鋼エネルギーを破り、バフォットを捕らえる。
鎌を見て分かるように、ディザソルは攻撃力がずば抜けているポケモンだが、特攻も十分に高い。
加えて、メタルブラストは鋼タイプの技。火炎放射が相手では、分が悪い。
「なかなか効くな。バフォット、ぶち壊す!」
炎を食らったバフォットだが、すぐに体勢を立て直し、全てを破壊する勢いで突撃する。
「うおっ、凄え勢い。ディザソル、スプラッシュ!」
対して、ディザソルも地を蹴って飛び出し、バフォット目掛けて駆ける。
しかし、激突する寸前でディザソルは素早く横に逸れ、水を纏った鎌ですれ違いざまにバフォットを切り裂く。
「それくらいどうってことないぜ! バフォット、メタルブラスト!」
バフォットはディザソルを追い、強大な鋼エネルギーの砲撃を放つ。
「来るぞディザソル、火炎放射!」
ディザソルは振り向き、再び灼熱の炎を噴き出す。
しかし、振り向きながら炎を放ったため、威力は少し落ち、鋼エネルギーを相殺するに終わった。
「ディザソルの長所の一つは、多彩な技が使えるところだぜ。ディザソル、メガホーン!」
ディザソルは鎌を突き出し、勢いよく突進する。
「来るぞ。バフォット、ぶち壊す!」
バフォットもディザソルを見据え、全てを破壊する勢いで突撃する。
双方が激突するが、今度は完全にバフォットの方が強く、ディザソルを吹っ飛ばした。
「ディザソル、スプラッシュ!」
しかし、ディザソルは足に水を纏い、落下の衝撃を緩め、さっと地面に着地し、
「反撃するぞ! 火炎放射!」
すかざず灼熱の炎を放って反撃。
「バフォット、大地の怒りで防御!」
バフォットは地面を揺るがして大量の土砂を噴出させ、土砂の壁を作って炎を遮断する。
しかし、その土砂の隙間をくぐり抜け、ディザソルは大きく跳び、
「ディザソル、ギガスパーク!」
ディザソルはバチバチと音を立てる、大きな電撃の砲弾を作り上げ、バフォット目掛けて発射する。
「バフォット、メガホーンで破壊だ!」
飛来する砲弾に対し、バフォットは角を思い切り突き出し、電撃の砲弾を破壊する。
しかし。
バフォットの体の動きが止まり、痺れたように痙攣しだす。
「!? どうした、バフォット?」
突然の出来事に驚くレオ。
対するキラは得意そうな笑みを浮かべると、
「俺のディザソルのギガスパークは、通常より強力なんだよ。しかもそのバフォットは鋼タイプだ。金属は電気を通しやすい。バフォットは確かに簡単に電撃弾を破壊したが、その時に電気が瞬時にバフォットに伝わったのさ」
キラはそこで一旦言葉を切り、
「このチャンスは逃さないぞ。ディザソル、火炎放射!」
ディザソルはすかさず灼熱の炎を放つ。
バフォットは動けず、炎の直撃をまともに食らう。
「くっ、バフォット! やれるか?」
レオの言葉に、バフォットは大きく吼える事で応える。ギガスパークには本来麻痺効果はなく、バフォットの痺れもとれたようだ。
「よし! バフォット、大地の怒り!」
バフォットは再び地面を揺るがし、大量の土砂を噴出させる。
ディザソルは土砂を避けようと動くが、範囲が広く、ディザソルは土砂の噴出を食らって吹っ飛び、宙に打ち上げられる。
「チャンス! バフォット、メタルブラスト!」
上空のディザソル目掛けて、バフォットは鋼エネルギーの砲撃を行う。
「チッ、ディザソル、火炎放射!」
ディザソルは咄嗟に灼熱の炎を放ち、相殺を図るが、この体勢からの攻撃では十分な威力は出せず、ディザソルは相殺しきれなかった砲撃を喰らい、さらに吹っ飛ぶ。
「やってくれるじゃねえか。ディザソル、こっちも行くぞ! スプラッシュ!」
ディザソルはまだ倒れていない。今度は水を体中に纏い、バフォット目掛けて駆ける。
「バフォット、ぶち壊す!」
バフォットも全てを破壊する勢いで、ディザソルを迎撃すべく突撃。
しかし、
「少しは学べよ。ディザソル」
激突する寸前でまたもディザソルは横に逸れ、横から肩のタックルをバフォットに食らわせ、バフォットの体勢を大きく崩す。
「ディザソル、メガホーン!」
さらにディザソルは、鎌を思い切り突き出し、バフォットを突き刺す。
「くっそ、バフォット、メタルブラスト!」
「させないぜ! ディザソル、ギガスパーク!」
バフォットはディザソルに向き直り、鋼エネルギーの砲撃を行おうとするが、それよりも早くディザソルは大きな電撃の砲弾を放ち、今度こそバフォットを吹っ飛ばす。
「これでとどめだ! ディザソル、スプラッシュ! 全てを流し去る津波のように!」
ディザソルは津波のような荒々しい水を纏い、吹っ飛んで行くバフォットに激突する。
「くっ、バフォット!」
バフォットはさらに吹っ飛び、地面に落ち、戦闘不能となった。
「よくやったぞ、バフォット。休んでてくれ」
レオはバフォットを労い、ボールに戻す。
「流石はキラのポケモンだな。だけど、僕の力はまだまだこんなものじゃないぞ」
「そうこなくちゃな。それがレオの力の全てだったら、俺は失望するよ」
キラの言葉に、レオは小さく笑い、次のボールを取り出す。
レオ対キラのバトル開始です。先鋒戦は悪タイプ同士のバトルですが、軍配はディザソルに上がりました。しかし、バトルはまだまだここからです。ところで、僕はこの話を投稿するのは二度目なんですよ。先ほど執筆完成したものを投稿しようとしたらエラーで全部消えました。おかげで同じ話を二度書く羽目に。管理人もエラーの対策をしっかりして欲しいです。さて、次回も続きですね。それでは、次回もお楽しみに!
- Re: 第百六十六話 轟く稲妻 ( No.372 )
- 日時: 2013/01/19 23:56
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: CXRVbeOz)
「さあ頼んだぜ、テペトラー!」
レオの二番手はテペトラーだ。
「来たな、テペトラー。でもこっちにはギガスパークがあるぜ」
「それくらい分かってるさ。それくらいを恐れるようじゃ、ポケモンバトルなんてやっていけないよ」
「へっ、そうだな」
キラとレオは軽く言葉を交わし、
「だったら遠慮なくいくぜ。ディザソル、ギガスパーク!」
ディザソルは吼え、バチバチと弾ける電撃の砲弾を放つ。
「テペトラー、波動弾だ!」
対して、テペトラーは波動を込めた弾を放ち、電撃の砲弾を相殺。
「ハイドロポンプ!」
そして間髪入れず、大量の水を噴射する。
「ディザソル、かわしてメガホーン!」
ディザソルは大量の水を跳び上がって避けると、そこから額の角を構え、その鎌を向けて突進する。
「テペトラー、来るぞ。受け止めろ!」
テペトラーはどっしりと構え、ディザソルに正面から立ち向かう。
二本の腕を突きだし、ディザソルの二本の鎌を掴み、強引にディザソルの突進を止める。
「ハイドロポンプだ!」
そしてテペトラーはディザソルを地面へと叩きつけ、大量の水を噴射する。
先ほどのバフォット戦でのダメージも蓄積していたのか、ディザソルは戦闘不能となってしまう。
「ディザソル、よくやった。先鋒としての仕事をしっかり果たしてくれたな」
キラはディザソルを戻し、次のボールを構える。
「次は……こいつかな。出て来い、マカドゥス!」
キラの二番手は、サーベルポケモンのマカドゥス。タイプ的には、お互いに有効打がある。
「出来るならずっと引き分けだったハンタマにぶつけたいけど、そんなこと言ってられないしな。マカドゥス、十万ボルト!」
マカドゥスは尖った全身の毛を逆立て、テペトラーを威嚇すると、テペトラー目掛けて強烈な電撃を放つ。
「テペトラー、波動弾だ!」
テペトラーは両手を構え、波動を凝縮した弾を放ち、電撃を相殺する。
「次はこっちからだ。テペトラー、冷凍パンチ!」
テペトラーは地を蹴って跳び出し、冷気を込めた拳でマカドゥスへと殴りかかる。
「おっと、不用意な接近は危ないぜ。マカドゥス、ダイヤブラスト!」
対してマカドゥスは、周囲へとダイヤのように煌めく爆風を放ち、逆にテペトラーを吹っ飛ばす。
「接近戦は、相手の体勢を崩してからするものだ。マカドゥス、ジオインパクト!」
吹っ飛ぶテペトラーを追い、マカドゥスは銀色のオーラを纏い、テペトラー目掛けて突撃する。
「まずいッ……テペトラー、ハイドロポンプ!」
テペトラーは体勢を崩しながらも大量の水を放つが、マカドゥスは俊敏な動きで水を躱し、銀のオーラと共にテペトラーへと激突する。
「くっ、テペトラー! やれるか?」
地面に落ちたテペトラーはまだ起き上がり、軽く頭を振って体勢を整える。
「よし! テペトラー、波動弾だ!」
テペトラーは両手をかざし、波動を凝縮した弾を撃ち出す。
「マカドゥス、十万ボルトで相殺だ!」
マカドゥスは強い電撃を放って波動弾を相殺し、
「さらに十万ボルト!」
再び強烈な電撃を、今度はテペトラーに向けて放つ。
「テペトラー、躱して冷凍パンチ!」
テペトラーは横に逸れて十万ボルトを躱すと、再び地を蹴って跳ぶ。
マカドゥスの真上まで跳ぶと、テペトラーはそこから拳を下に向けて急降下する。
「ダイヤブラストは上には撃てないから、上を取ったか? だが甘いぜ。マカドゥス、十万ボルト!」
マカドゥスは上空を見上げてテペトラーを見据え、強烈な電撃を撃ち出す。
しかし、
「まさか。テペトラー、波動弾!」
レオとて馬鹿ではない。十万ボルトが来ることくらいは読めていた。
テペトラーは空中から波動を凝縮した弾を放ち、強引に電撃を止め、
「冷凍パンチだ!」
今度こそ、上空から勢いをつけて冷気をまとった拳を突き出し、マカドゥスはその拳に殴り飛ばされた。
「お前の教えを生かさせてもらうぜ。テペトラー、インファイト!」
吹っ飛んでいくマカドゥスを追い、テペトラーは跳び出し、拳を構えてマカドゥスを追う。
「そうこなくっちゃな! ピンチな展開ほど燃えるぜ、マカドゥス、ジオインパクト!」
マカドゥスは着地すると、すぐに銀色のオーラをまとい、テペトラー目掛けて一直線に突進する。
テペトラーの拳と、銀のオーラをまとったマカドゥスが激突する。
威力は互角で、激しく競り合ったあと、お互いにその場から退く。
「マカドゥス、ダイヤブラスト!」
マカドゥスはテペトラー目掛けて駆ける。射程圏内に入るや否や、マカドゥスは爆発を起こし、煌めく爆風を周囲へと放つ。
「テペトラー、すまないが一発耐えてくれ。そこからハイドロポンプだ!」
テペトラーは両腕を構え、襲い来る爆風を正面から受ける。
爆風がテペトラーを巻き込むが、それでもテペトラーは両足をしっかりと地面に付け、その一撃を耐え切った。
そしてすかさず、大量の水を放ち、攻撃直後の隙が出来たマカドゥスの正面から捕え、吹っ飛ばした。
「マカドゥス! ちっ、ダイヤブラストを正面から耐え切るとは……」
効果抜群の一撃をまともに喰らうが、マカドゥスはまだ何とか起き上がる。
「しょうがねえ。見せるぜ大技!」
キラは一拍置き、
「マカドゥス、雷!」
マカドゥスは咆哮し、上空へと電撃を撃ち出す。
そして数秒。
空がカッと光り、テペトラーの真上から稲妻の如き雷撃が襲い掛かる。
「やばい! テペトラー、躱せ!」
流石にこればっかりは相殺できる技ではない。
テペトラーが横へと飛び退いた直後、雷撃が地面を貫いた。
攻撃の合図から、実際に攻撃が届くまでが遅いのが唯一の幸運だ。
「避けたか……だが次は無いぜ! マカドゥス、雷だ!」
「落ちてくるまでに決める! テペトラー、インファイト!」
マカドゥスが空へと電撃を撃ち出すと同時、テペトラーは地を蹴り、一直線にマカドゥス目掛けて飛ぶ。
雷が落ちるまで数秒。
その間に、テペトラーは一気にマカドゥスへと迫り、拳を振りかぶる。
レオ対キラ、パート2です。テペトラーがディザソルを下し、次の相手はマカドゥスですね。今回の投稿は、エラーが起きても大丈夫なようにコピーしてから投稿しようと思います(笑)。そう言えば、書いてて思い出しましたが、キラだけが予選の描写が無かったんですね。さて、次回もレオ対キラ、続きとなります。あと4、5話くらいでしょうかね?それでは、次回もお楽しみに!
- Re: 第百六十七話 熱と幻影 ( No.373 )
- 日時: 2013/01/20 17:06
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: hmF5PELO)
雷が落ちるまで数秒。
それよりも早く、テペトラーはマカドゥスの懐へと踏み込み、腰をひねって渾身の回し蹴りでマカドゥスを吹っ飛ばす。
しかし。
それと同時に、テペトラーの頭上から槍のような雷撃が落ち、テペトラーを貫いた。
「マカドゥス!」
「テペトラー!」
マカドゥスは吹っ飛ばされて壁に激突し、テペトラーは雷の直撃を受け、その場に崩れ落ちる。
両者共に戦闘不能だ。
「頑張ったな、マカドゥス。休んでてくれよ」
「テペトラー、よくやった。後は後続に任せろ」
お互いにポケモンを戻し、次のポケモンを繰り出す。
「次はお前だ、ファントマ!」
「ハンタマ、お前に任せるぞ!」
キラの三番手は、幻影ポケモンのファントマ。対するレオはハンタマを繰り出す。
「出たなハンタマ。そろそろ出てくるんじゃないかと思って、こいつを出したんだよ」
「どういう意味だ?」
「そのハンタマで今まで散々痛い目を見てきたからな。こいつがハンタマ対策の一体目ってことだよ」
そして、キラは動く。
「ファントマ、オーバーヒート!」
ファントマはその大きな口を開け、広範囲へと爆炎を撃ち出す。
地面へと着弾するや否や、炎は大きく広がり、バトルフィールドのほとんどを炎が包み込む。
だが、
「それだけでハンタマの逃げ道を断てると思ったか?」
ハンタマは既に高く跳び上がり、炎を避けていた。
「今度はこっちからだ! ハンタマ、サイコバレット!」
そこからハンタマは念力の銃弾をマシンガンのように撃つ。
ファントマは全ては避け切れず、銃弾を何発か浴びる。
「この戦法でも駄目なのかよ、おい。ならファントマ、悪巧み!」
ファントマは瞬時に脳を活性化させ、オーバーヒートで下がった特攻を元に戻す。
「シャドーボールだ!」
そしてすぐに、影で作った弾を連射する。
「ハンタマ、かわしてシャドーパンチ!」
対してハンタマは俊敏な動きで影の弾を避けつつファントマへと確実に近づき、シャドーボールが切れたところで拳に影を纏わせて跳び、ファントマを殴り飛ばす。
「くっそ、やっぱり隙が無いな」
キラが呟くが、その言葉に反し、表情に焦りは全く見せない。
「でもこれならどうだ? ファントマ、バグノイズ!」
ファントマは大きく息を吸い、そして狂ったような雑音を放つ。
流石にこれは避けようがない。ハンタマの動きを止めつつ、体の内側からダメージを与えていく。
「シャドーボールだ!」
ハンタマが動きを止めたところを狙って、ファントマは影の弾を放つ。
「回避は難しいな……ハンタマ、シャドーパンチ!」
ハンタマは影を纏った拳を振るい、襲い来る影の弾を破壊する。
「ファントマ、オーバーヒート!」
影の弾を破壊されると、ファントマはすかさず攻撃態勢に入る。
口を大きく開き、広範囲に爆炎を撃ち出す。
再び炎がスタジアム中を燃え上がらせるが、またしてもハンタマは跳び上がり、炎を回避していた。
「シャドーパンチ!」
そしてそこからハンタマは拳に影を纏わせ、ファントマ目掛けて突っ込み、ファントマを殴り飛ばす。
「くっ、まだまだ。俺のファントマは、これくらいでやられるほど弱くはねえ」
キラの言葉と共に、ファントマも再び宙へと浮かび上がる。
「ファントマ、悪巧み!」
ひとまずは下がった特攻を戻さなければならない。
ファントマは脳を瞬時に活性化させ、特攻を上げる。
「っし、ファントマ、シャドーボール!」
そこからファントマは連続で影の弾を放っていく。
「ハンタマ、全て回避だ!」
一聞すると無茶な指示かもしれないが、ハンタマにはそれが出来る。
ハンタマは持ち前の運動神経を生かし、向かって来る影の弾を次々と避けて行き、
「シャドーパンチ!」
最後の影の弾を跳んで回避し、影を纏った拳を構えて突撃する。
「狙うならここだな! ファントマ、オーバーヒート!」
しかし、ファントマもハンタマの動きに合わせ、燃え盛る爆炎を発射する。
「まずい! ハンタマ、ブレイズキック!」
このタイミングで避けるのは不可能。
ハンタマも、咄嗟に技を切り替え、足に炎を灯して立ち向かう。
爆炎とぶつかり合い、ハンタマは競り負けて吹っ飛ばされるが、致命傷は回避できた。
「危ねえ……今のをまともに食らってたらまずかったな……。しかし、暑い……」
額から汗を流しつつ、レオは呟く。ふとみるとキラの汗もすごい。
ファントマがオーバーヒートを何発も放ったせいで、バトルフィールドの温度は急上昇しているのだ。
「ま、熱にやられてるようじゃ駄目だけどな。ファントマ、バグノイズ!」
ファントマは狂ったような雑音を放つ。
「これが……ハンタマ、サイコバレット!」
バグノイズの威力に最初は後退しつつも、ハンタマはそれを打ち破って前へと跳び、力を込めて念力の銃弾を無数に放つ。
無数の銃弾は次々とファントマに突き刺さり、ファントマの体がぐらつく。
「よし、これで決まりだ! ハンタマ、飛び膝蹴り!」
その隙を逃すはずもなく、ハンタマは地を蹴って飛び出す。
一気にファントマとの距離を詰め、渾身の膝蹴りがファントマへと命中する。
だが。
「残念だったな。ハズレだ」
キラの言葉と共に、ファントマは煙のように消滅してしまった。
「……は?」
レオもハンタマも、何が起こったか分からなかった。そして、
「ファントマ、オーバーヒート!」
いつの間にかハンタマの頭上にいたファントマが、口を大きく開き、爆炎を撒き散らした。
ハンタマは爆炎にまともに命中し、さらに爆発の中心地に巻き込まれる。
炎が消えると、ハンタマは体を焦がし、その場に倒れていた。
「何が起こったのか教えてやるよ」
キラは得意げに話し出す。
「簡単に言えば蜃気楼さ。オーバーヒートを何発か放っておけば、温度は必然的に上昇してくれる。後はファントマの幻影を見せる能力と組み合わせれば、蜃気楼を作り出すことくらい造作も無いんだよ」
オーバーヒートは、ハンタマにダメージを与えることだけが目的では無かったのだ。
「なるほどな。ハンタマ、休んでてくれ。にしても、流石はキラだぜ。僕の計画ではハンタマでもう少し戦うつもりだったのに」
「言ったろ。ハンタマ対策だってな」
キラの言葉を聞き、そして、レオは次のボールを取り出す。
レオ対キラ、パート3。今までのほとんどのバトルでいい仕事をしてきたハンタマですが、今回はキラの策に嵌り、敗れてしまいます。にしても、ファントマはやはりゴーストタイプが入っていないことに違和感を感じますね。こいつらは何で炎タイプ単体なんでしょう? ま、本家にいないのでどうでもいいと言えばどうでもいいですが。さて、次回も続きですね。それでは、次回もお楽しみに!
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