二次創作小説(紙ほか)
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- Ⅰ want to be happy.
- 日時: 2015/09/15 20:56
- 名前: 爛 (ID: BB67RT0Y)
はじめまして。
少年・青年マンガをこよなく愛する爛と申します。
今回は、初投稿ということで私の好きな作品から、「終わりのセラフ」に挑戦させて頂こうと思います。
拙い文章ですが、どうぞ最後までお付き合いしていただけると光栄です。
- Re: Ⅰ want to be happy. ( No.40 )
- 日時: 2016/08/10 16:35
- 名前: 爛 (ID: KpEq4Y5k)
「中佐は・・・っと。」
少し離れたところから中佐を探す。
いた。
強そうな貴族と戦っている。
私も早く参戦しよう、そう思って鬼呪促進剤を飲み込む。
これを飲むと少し、自分の欲望に近くなる。
少しだけ強くなれて、少しだけ頭が回って、少しだけ傲慢になる。
注意しないといけない。
これを飲むからといって、鬼呪装備を使うからといって、相手と私の力の差が、埋まるわけではないということわかっておかなければならない。
いざ戦いの場へ。
そう思って踏み出した私の足下には、吸血鬼に吹っ飛ばされた中佐が転がってきた。
「無様ですね、中佐。」
そう言って彼の手を牽く。
起き上がったグレンは、
「お前、優たちはどうした?」
と聞いてきた。
怒られるかなぁ。
「置いて来ました。
足手まといだったので。
私が一人でここに来た方が、私たちに有利に戦況が動く。
私、それだけの実力ありますよね?
中佐?」
そう言った私に、
「そうだな。」
そう答えたグレンは、ボロボロで、私は、もっと、もっと早く来れば良かった・・・。
ちょっと後悔する。
「話は終わった?」
さっきからグレンと戦っていた吸血鬼が聞いてくる。
少し待ってくれると・・・みたいなこと言ってるグレンに、迷わず一撃を浴びせてくる。
援護にまわりたいが、銀髪の吸血鬼との睨みあいが続き、身動きが取れない。
下手に動けば殺される。
私の直感が、本能が告げる。
「もう手加減はやめたんだよ。」
そう告げた金髪の吸血鬼はグレンの左胸に、剣を突き刺した。
・・・・・・死なないで、グレン。
- Re: Ⅰ want to be happy. ( No.41 )
- 日時: 2015/10/29 18:00
- 名前: 爛 (ID: BB67RT0Y)
「てめぇ・・・
グレンに何してんだぁぁぁぁ!!!」
来たか。
優が叫びながら金髪の吸血鬼の胸に剣を刺す。
「・・・ゆ 優ちゃ」
吸血鬼から漏れた声が聞こえる。そして、優も
「・・・いや」
固まった。
優ちゃん?優の事?
「何してる!!
早くその吸血鬼に呪詛を入れて殺せ!!
優!!」
グレンの言葉で現実に引き戻される。
しかし優は吸血鬼を殺さなかった。
なぜ?
「俺の家族が吸血鬼の中にいる・・・!!」
部隊のみんなが硬直する。
・・・私は思う。
吸血鬼と成った彼は、優とは対岸にいる。
決して交わることのできない向こう側に。
いくら二人が会いたいと願っても、それは叶わない。
世界を壊す。
彼に近寄ってはいけない百夜 優一朗。
「おまえ ミカなのか!!?」
二人の感動の対面は、無残にも引き離される形で終わってしまう。
銀髪の吸血鬼、第七位始祖フェリド・バートリーとその仲間の一言によって・・・・。
「よし 家畜にしよう
吸血鬼殲滅部隊家畜化計画〜」
- Re: Ⅰ want to be happy. ( No.42 )
- 日時: 2015/10/05 23:33
- 名前: 爛 (ID: BB67RT0Y)
こんな状況になってしまった今、ここにいる全員の命が、グレンに委ねられている。
どうする、グレン・・・。
「総員離脱態勢!!」
グレンが叫ぶ。
しかし、優が戸惑うように言う。
「俺の家族がいるんだ!! だから撤退は・・・」
甘い。
甘いよ、優。
彼が優の家族であろうとなかろうと、今優先すべきは軍の仲間。すなわち新しくできた『家族』だ。
それに彼はもう人間じゃない。
片方が生きようとすれば、もう片方が死ぬ。
優も諦めがついたのか、グレンの指示に従い、城壁のなかへ戻ろうとする。
しかし、吸血鬼が邪魔をする。
しかも、優とグレンを軽くあしらってしまう。
もうだめか・・・と思われたその時、
ドンッ、という効果音とともに吸血鬼の片腕が吹っ飛んだ。
いったい誰が・・・・。
- Re: Ⅰ want to be happy. ( No.43 )
- 日時: 2015/10/06 16:39
- 名前: 爛 (ID: BB67RT0Y)
<お詫び>
この度10月7,8,9日と修学旅行に行くため更新できません。
迷惑をおかけしますが、これからも末永くお付き合いしていただければ光栄です。
- Re: Ⅰ want to be happy. ( No.44 )
- 日時: 2015/10/09 22:17
- 名前: 爛 (ID: BB67RT0Y)
ボト ボトッ
腕が落ちる。
あたりを見ると、剣をとっていたのは、吸血鬼・百夜 ミカエラだった。
何故彼が?仲間を?
様々な疑問がひしめく中、フェリドが話しかけていた。
「あは
かわいい冗談じゃないか ミカちゃん
そんなに怒るなよ〜」
ミカエラ君はそれを無視して優に
「全部捨てて僕と逃げよう。」
そう伝えていた。
!?
突然、優が抱きかかえられて、ミカエラ君は走り出す。
唖然とする私たちは、油断していた。
・・・そして、気づいた時にはもう、吸血鬼に捕まっていた。
首が絞まる。
苦しい。
助けてほしい。
誰か・・・・・。
誰か?
業を背負う私が助けを求めていい人物なんてこの世にいない。 私が助けを求めていいのは自分にだけだ。
私は猩々緋に手を伸ばす。
世界を創りかえれはしないけど、この状況を変えてみせる・・・
そんな決意を持って。
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