二次創作小説(紙ほか)

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Ⅰ want to be happy.
日時: 2015/09/15 20:56
名前: 爛 (ID: BB67RT0Y)

はじめまして。
少年・青年マンガをこよなく愛する爛と申します。

今回は、初投稿ということで私の好きな作品から、「終わりのセラフ」に挑戦させて頂こうと思います。


拙い文章ですが、どうぞ最後までお付き合いしていただけると光栄です。

Re: Ⅰ want to be happy. ( No.75 )
日時: 2016/08/10 16:56
名前: 爛 (ID: KpEq4Y5k)

 「柊 暮人とかいう奴に俺はどっかの宗教団体が運営していた孤児院で人体実験の材料にされたって聞いたんだけど、あいつの言ったことほんとなのかよ!
  なら俺はなんかの実験体なのか?
  俺の家族も・・・ミカやあそこにいた孤児院の仲間たちもみんななんかの実験に使われていたのか?
  されをわかってておまえは俺を利用しようとしてたのか?」

 自分の知らない自分について尋ねる優。
 きっと、今何かアクションを起こせるわけでは無いが、知りたいのだろう。
 知ることだけならできるから。

 「・・・そうだ。
  利用価値の無い奴を助ける余裕はないからな。


  で、それを聞いてガキが怒るのか?」

 真実だけを淡々と伝えてしまうグレンに、場の空気が凍る。

 「いいや。」

 凍てつく雰囲気を壊したのは優の一言。

 「どうせお前が助けてくれなきゃ俺は死んでた。
  お前には恩を感じている。
  だから、俺が気になるのは俺がおまえの役に立つのか?ってことだけだ。
  ・・・おまえが柊の奴らと揉めてるとか何を目指しているとかはどうでもいい。
  おまえには、俺が必要か?
  必要なら、


  同じ孤児院だったミカのことも欲しがってくれるか?」


 やっぱり、世界一優しい子だね。
 優。


 《新宿・渋谷・原宿奪還編   Fin 》

Re: Ⅰ want to be happy. ( No.76 )
日時: 2016/02/14 14:35
名前: 爛 (ID: BB67RT0Y)


 《バレンタイン編》

 2月14日世の生き残っている女性人には一世一代の告白チャンス!!というべき機会なのだが、私としてはどうでもいい。
 しかし、

 「・・・甘。」

 私の目の前にある試作品たちを食べきらなければならない。
 また、材料、道具でごちゃごちゃした部屋も片付けなければならない。
 そして、その作り主は、というと、

 「すっすみません。おいしくなかったですか?
  作り直します。」

 三宮三葉、彼女だ。
 なんでも、お姉さんに誕生日プレゼントとして何か渡したいそうなのだが、机の上の4枚のラッピングと用意されている4つの型を見る限り嘘だろう。
 大方、同じ部隊のメンバーにバレンタインのチョコレートを作り、送りたいのだと思う。


 試作を重ねるがなかなか良いものが作れないためシュン、としている。
 チョコレートを刻むのに切ってしまい、絆創膏を貼り付けた指。
 拭うのを忘れて鼻の頭についてしまったチョコレート。
 そして、涙が滲んでしまいそうになっている瞳。

 そんな彼女の様子から、どれだけ一生懸命やったかが伝わってくる。


 「本でちゃんと調べたのに・・・。」

 可哀相な後輩のために手を貸そうか・・・、そう思ったが、一度私が母に言われた一言を思いだした。

 「三葉ちゃん、大切なのはどれだけ完璧なものを作ったか、じゃなくて、どれだけ心を込めたかだよ。」


 幼い頃、疲れていた父のために、こうして甘いものを作ろうとした私、結局失敗しかしなかったが、黒くこげたカップケーキを父も母もおいしい、といって食べてくれた。
 だから、完璧にするのは次にして、今頑張ってできるところまででいいじゃないか、そう思って言った。

 すると三葉ちゃんは、

 「じゃあ、最後一回だけやってみても良いですか?」

 とやる気に満ちた顔で作り始めた。

Re: Ⅰ want to be happy. ( No.77 )
日時: 2016/02/14 21:23
名前: 爛 (ID: BB67RT0Y)


 数時間後、私はまたもや甘い香りのする部屋に来ていた。
 三葉ちゃんの問題は解決した。

 最後の一回でうまく作り終えてみんなに渡すところまで見た。

 しかし、我が日本帝鬼軍にはもう一人ツンデレキャラがいたのを忘れていた。

 「ねぇ、美十ちゃ〜ん。
  おいしいからさぁ、これで手を打たない?」

 オーブンの中をじっと見つめて話さない美十ちゃんにだめもとで声をかける。
 すると、

 「まだ、あともう少しなんです。」

 真面目な答えが返ってきた。
 仕方なく使い終わった用具を洗っていると、えもいわれぬ美味しそうな匂いがしてきた。

 「できました。」

 先ほどまでの真剣な表情からは考えられないほどニコニコ笑いながらオーブンからモノを出してきた美十ちゃん。

 彼女の手元を見ると、美味しそうに焼けたケーキがあった。
 私がそれを指差して、

 「それ、グレンにあげるの?」

 と聞くと、顔を真っ赤にしながら

 「ちっ、違います!!」

 答えた。

 「五士と、深夜様と、あなたと・・・あとグレンです。」

 私は、ニヤニヤ笑いを抑えながら

 「そうかそうか。」

 と返事する。


 まぁ、からかうもここまでにして・・・と思い、

 「できたなら帰るね。」

 無事作り終え、満足げな美十ちゃんに別れを告げて廊下を歩く。


 少し歩いて廊下の向こうから歩いてきたのは、

 「げっ、深夜。」

 両手いっぱいにチョコを持った、いや盛った深夜だった。
 さすが深夜モテモテだね。
 そう伝えると、おもむろに手を差し出し、
 
 「チョコちょーだい。」

 と言われた。



 これだから嫌なんだよバレンタインは。
 モテ男子がそのモテ度を見せ付けてくる。
 まったくうらやましいったらありゃしない。


 でもまぁ私から皆さんに言えることは、皆さんに幸、いや愛あれ!!
 ハッピー バレンタイン!!

 これくらいかな?

Re: Ⅰ want to be happy. ( No.78 )
日時: 2016/02/16 22:23
名前: 爛 (ID: BB67RT0Y)

 明日からテスト週間に入るため更新ができなくなります。
 申し訳ありません。

Re: Ⅰ want to be happy. ( No.79 )
日時: 2016/02/28 17:47
名前: 爛 (ID: BB67RT0Y)


 テスト終了しました。
 更新再開です。


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