二次創作小説(紙ほか)

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Ⅰ want to be happy.
日時: 2015/09/15 20:56
名前: 爛 (ID: BB67RT0Y)

はじめまして。
少年・青年マンガをこよなく愛する爛と申します。

今回は、初投稿ということで私の好きな作品から、「終わりのセラフ」に挑戦させて頂こうと思います。


拙い文章ですが、どうぞ最後までお付き合いしていただけると光栄です。

Re: Ⅰ want to be happy. ( No.25 )
日時: 2015/09/20 15:49
名前: 爛 (ID: BB67RT0Y)


  目覚めると、真っ白な空間が只々広がっていた。
  
  なんだろう、この空間は。
  (デジャブでしょうか?そうです。その通り)

  あぁ、一つ違うことがある。
  それは、私の手が血にまみれていること。そして、目の前に、私の殺したはずの両親が立っていること。


  八瀬川家には古くから伝わる掟がある。
  通称「親殺し」
  八瀬川家の当主となるものは親を超えてこそ、そう教えられてきた。子供が一人しかできなかった私の代は、私が当主になる、そう教えられた。
 
  私が14の春、両親は死んだ。
  古くからの掟に、そして、ほかならぬ私に殺されて。

  鬼はきっとその記憶を探り当てたのだろう。



  「おもしろいね。君。」

  両親の口から、両親の声で語りかけてくる。

  「だいたいの人間はこの状況だけでもうまいってしまうのに。」

  「まぁ、一度経験したことだから。」

  平然とした顔でそう答えると、両親は、いや鬼は笑う。嗤う。

  「あははは。そうか、きみは彼らを殺したんだよね。そりゃそうだ。こんなのに動じるはずない。
   藍、君の欲望はおもしろいよ。知りたいかい?」

  鬼は、10歳ぐらいの少年の姿に戻って問うてくる。

  「あぁ、ぜひとも知りたいね。」

  挑むような口調で答えると、鬼から意外な答えが返ってきた。




  「それはね、藍・・・・・。   
           死にたいだよ。」


Re: Ⅰ want to be happy. ( No.26 )
日時: 2016/08/10 16:20
名前: 爛 (ID: KpEq4Y5k)

  「只、それと同じくらい他人を殺してでも生きたい。なんていう、他人からすれば迷惑な願望が溢れているんだよ。」
 
  そんな思いが自分の中にあることは知っていた。いや、見て見ぬふりができていなかった。
  グレンといる時も、深夜といる時も、中将といる時も。ほかの隊と一緒にいるときも。

  どんな時も私の心の中は、どんな風に他人が死んでしまってもいい、自分だけは生き残りたい。
  そう願っていた。
  自分勝手に、そして他人頼りに。

  

  「鬼は欲望を好み愛を嫌う。藍、君に他を凌駕する力を与えよう。
そのかわり、自分の欲望に忠実に生きる気はないかい?
   どんなピンチでも、自分だけが生きられる、とても魅力的だろう?」
  

  高校生になって友人として接してくれた、グレン、深夜、美十ちゃん、五士。
  軍に入って知り合った、シノア、優一朗。


  鬼の力を手に入れて、彼らを亡くす。
  そんなことしたくはない。
  もう二度と家族を、仲間を失いたくない。
  両親を殺したあの日、私はそう思った。いや、失わずにすむ力を手に入れる、そう誓った。

   私の心はずっと前から決まっていたんじゃないか?

  「なぁ鬼、私には、自分の考えを押し通せるだけの力が必要だ。そして、今の思いは大切な人を守りたい、それだよ。君にはわからないかもしれないけど、家族を失うのは、やっぱり少し悲しいんだよ。」


  「ははっ。我儘だね人間は。でも君はおもしろい。そして、僕の主になるだけの技量もある。僕に挑んできた人間は軒並み潰しちゃったからなぁ、今度は無条件で受け入れてあげようと思ってたところだったんだよ。でも君なら、何百年とあった退屈から、逃れることができそうだよ。」

   

  だから何が言いたい。

  「僕は君の刃となろう。だから、君は僕に合う鞘になれ。
   主として認めるよ、藍。
   
   そうそう、僕の名前を言っていなかったね。僕の名は・・・
   猩々緋(syoujouhi)僕の力で君の望む世界を創り出せ。」



   あぁ、やってみせるよ。




 

Re: Ⅰ want to be happy. ( No.27 )
日時: 2016/08/10 16:58
名前: 爛 (ID: KpEq4Y5k)

地下の部屋で目を覚ます。
  一番に飛び込んでくるのは、私の顔を覗き込んでくる新人’Sと職務怠慢以下略。


  「おはよう、みなさん。」

  そう言うと、

  「戻んのが遅い。」

  怒られちゃいました。(某CM風に)

  「せんせー、質問でーす。なんでこの部屋壊れてるんですかー?」

  先生(笑)に質問すると、

  「いろいろあったんだよ。」

  おい、いろいろてなんだよ。
  まわりを見ると早乙女君が困ったように頬を書いている。

  「わかった。
   つまり中佐が、24歳のくせに厨二感満載のセリフを吐いて、みんなドン引きしてたんだ。納得、なっと・・・」

  目覚めたばかりの私に対して、先制攻撃を仕掛けてくるグレン。

  「なにするんですかー、か弱い乙女に対して。」

  そう返すと、

  「俺とサシで勝負して互角を張るような奴をか弱いとはいわねぇ」

  「「あははっは。」

  まわりから笑いが起こる。
  そう、これが私の守りたいと思った、仲間の笑顔だ・・・。






 《鬼呪装備取得編 Fin 》

  NEXT→渋谷、原宿、新宿奪還編


Re: Ⅰ want to be happy. ( No.28 )
日時: 2015/09/20 20:28
名前: 爛 (ID: BB67RT0Y)


オリジナル&新作はじめました。

 「ポン酢はジュースにはいりますか?」

 「【WT】裏側の裏側」

 よろしくお願いします。

Re: Ⅰ want to be happy. ( No.29 )
日時: 2015/09/21 05:46
名前: 爛 (ID: BB67RT0Y)


 本日の更新夜になるかも・・・・
 ごめんなさい。


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