二次創作小説(紙ほか)

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Ⅰ want to be happy.
日時: 2015/09/15 20:56
名前: 爛 (ID: BB67RT0Y)

はじめまして。
少年・青年マンガをこよなく愛する爛と申します。

今回は、初投稿ということで私の好きな作品から、「終わりのセラフ」に挑戦させて頂こうと思います。


拙い文章ですが、どうぞ最後までお付き合いしていただけると光栄です。

Re: Ⅰ want to be happy. ( No.65 )
日時: 2016/01/03 17:05
名前: 爛 (ID: BB67RT0Y)


 はじめまして名無さんご指摘ありがとうございます。
 美十さんのお誕生日に関してはファンの方には申し訳ありませんが、作者が本当に忘れていました。

 お気を悪くされたかもしれませんが、これからもご指摘いただけると幸いです。

Re: Ⅰ want to be happy. ( No.66 )
日時: 2016/01/03 17:08
名前: 爛 (ID: BB67RT0Y)


 雪覇ちゃんお久しぶりですね。
 あけましておめでとうございます。

 この世界の〜だいぶ更新が進んだようで、私も楽しませてもらっています。

 2016年もよろしくお願いします。

Re: Ⅰ want to be happy. ( No.67 )
日時: 2016/01/08 19:15
名前: 爛 (ID: BB67RT0Y)


 薄暗い廊下を恐る恐る進む私。

 普段退治とかしてるけどお化けとか無理なんだよね。
 気持ち悪い。
 怖いし。


 なんとか明るい研究室までたどり着いたものの、今目の前にいるグレンは、やっぱりきたか・・と、うわぁ、なんでいるんだよ、という感情のMIXされた、なんとも形容し難い顔をしていた。

 「で、用件は?」

 椅子にふんぞり返って書類に目を通すグレンは、さながら王様のようで、無様な姿を晒させたい、という衝動が湧き上がる。

 実際、この場所に、私の味方は誰もいないので、軽く椅子をけっておくに留める。

 「で、用件は?」

 先ほどより、いくらか怒気をはらませた口調で問うて来るグレンに対し、

 「聞きたいことがあってさ。」

 そう答える。
 グレンは、そうだろうな・・という顔をしながら

 「何が聞きたい。」

 さらに質問を重ねる。

 「それは・・・・「ここにいたんですね、中佐。」

 私の言葉尻にかぶせるように質問を投げかけたのは、さっき別れを告げたばかりの、シノアだった。


Re: Ⅰ want to be happy. ( No.68 )
日時: 2016/01/11 15:56
名前: 爛 (ID: TeXDu9yk)


 タイミング悪いなぁ・・。
 という感情の表情をしてみると、

 「中佐、お聞きしたいことがあるんです。」

 ・・・。
 そうかそうか、無視か。
 そして、私今会話に入らないほうがいいんですね。

 2人の会話に入るところがないのでボケーーっと立っていることに決めた。
 会話からするに。シノアが聞きたいのは、この間の優について何か知っていることがあるんじゃないのかということ、そして、現在進行形で昏睡状態にある優がいつ目覚めるのかということ、だとわかった。


 しかし、そんなシノアに対してグレンが口にしたのは

 「お前、優に惚れたか?」

 そんなデリカシーの欠片もない一言だった。

 少々慌てて、怒ったような様子のシノアだったが、帰りがけ、本当に最後の最後になってから、グレンに

 「あの薬は5日で抜ける。」

 そう教えてもらえた。


 シノアが帰り、研究室の中は再び静寂に包まれる。

 「お前は帰らないのか。」

 内心を訳すと「早く帰れよバカ。」ぐらいに聞こえる。
 ここはあえて空気を読まずに居座り続けることを選ぶ私なのだが、ひとつ重大なことを聞き忘れていたことを思い出した。


 「・・・一瀬中佐、私は何か中佐に殺されるようなことをしましたでしょうか。」

 柊の名も持たず、悪名高き八瀬川の名を持つ私が、こんなにあっさり研究施設の中に入れるなんておかしくないだろうか。


 そんな思いのこもった質問だったのだが、

 「バカかお前は。」

 グレンのその一言に一蹴されてしまった。

 「Fool’s you.」

 「誰がバカだ。」

 小声で呟いたはずなのに、何で聞こえたんだろう。
 私の頭部を確かに狙った拳打と共に、そんな声が聞こえた。

 (大丈夫、勿論避けました。)


 
 

Re: Ⅰ want to be happy. ( No.69 )
日時: 2016/08/10 16:44
名前: 爛 (ID: KpEq4Y5k)

 「最近お前、独り言多くないか?」

 さっきから繰り出される拳を、華麗に避けてみせる私に聞いてくる。
 研究資料とか、実験道具とかいつか壊れるぞグレン。

 「ああ、まぁ、ね?」

 なぜか疑問系で返してしまう私だけど、自分でも何でだかが分からない。

 「で、さっきからの繰り返しだが、お前の来た理由はなんだ?」

 結局、さっきのは曖昧のままにされる。
 私がココに来た理由。
 それは・・・・

 「やっぱなんでもない。」

 そういって笑うと、

 「いたっ。」

 私の額に、グレンの必殺でこピンが直撃する。

 「なんか、シノアに言ったこととは別に、聞きたいことがあったんだろ?」

 余裕の笑みを浮かべて聞いてくるグレン。
 腹立つ顔してんなぁ。

 「なんでわかっちゃうかなぁ・・。
  顔に出やすいタイプなのかなぁ・・・・。」

 そんな心配をしながら自分の顔をむにむにと触り、聞いてみる。

 「何年一緒にいると思ってんだ、そんくらい分かる。」

 場所がここじゃなかったら、そんでグレンの性格がもっと良かったら、それと、こんな崩壊した世界じゃなかったらイケメンだったであろうそのセリフに、自然と笑いがこみ上げてくる。

 「あはははははhhh。
  それもそーだ。高校から一緒だから、かれこれ9年か。」

 なんとも懐かしいと思いながら、本題に切り込んでみる。

 「ねぇグレン、この間の優については深く聞かないけど、グレンについて聞きたい。
  9年前のあの日、私たちは手術を受けて黒鬼を持てるように、いや使えるように馴らされた。
  柊家に飼い馴らされた。

  で、グレンは、9年前から何が変わったの?」

 そう一気に喋ると、グレンは椅子に深く腰掛けて言う。
 語る。
 自分の不幸な不幸な観測論を。

 「俺は変わるしかなかったんだよ、世界を救うために。
  とは言っても、結局世界を救ったのは真昼で、俺は何も救えなかった。
  親父も、真昼も、俺についてきてくれた奴らもな。
  でも、鬼にもなってしまった。
  これからでも世界を書きかえれるように。」

 そこまで話すとグレンは、

 「帰れ。」

 そう言ってきた。
 「鬼になってしまった」
 どういう意味だろう。
 確かにグレンは学生時代にノ夜と同化してしまった。
 それが関係あるのだろうか。

 部屋に篭って、文献あさって、ゆっくり考えよう。
 そう思ったけど、

 「八瀬川少佐、八瀬川少佐、新宿中央軍官舎・一号執務室まで出頭しなさい。」

 放送がかかった。
 私に休息は与えてもらえないのだろうか。


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