二次創作小説(紙ほか)
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入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ガンダム00+パラサイトイヴ(ゲーム1) 惨劇の7日間
- 日時: 2022/08/07 10:41
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
はじめまして、破壊神です。
私は、ゲームとアニメを混ぜたり、アニメとアニメを混ぜた話しを書くのが凄く好きなのですが、
おいてくれる所がなかなかなくて、有る人に頼んで、ここを紹介して頂く事になりました。
これからよろしくお願いします。
それではまず初めにあらすじの方をさせていただきます。
(あらすじ)
それは、12月の末。
ユニオンの首都では、クリスマスが近づくにつれ、町はかっきに満ちており、クリスマスの本番へ向けての準備が着々と進んでいた。
そんな中、有るホールでオペラが開かれていた。
皆は舞台に上がる為に準備をしていた。
そして、女優控室ではある赤茶色髪の女性が、準備をしていた。
「いよいよだわ。この日の為に、頑張ってきたんですもの! 必ず成功させて見せる! たとえ、悪魔に魂を売ったとしても!」
彼女が椅子から立ち上がると、突然、
「ドックン! ドックン! ドックン!」
と激しい動悸が襲い、思わずふらついてしまうが、動悸は更に酷くなる
「ウ……ウア……く、薬を……」
と、彼女は震える手でそれを出して呑んだ。
だがこれが、これから起こる幕開けの前触れになるとは知らずにいた。
そして、そんな時、彼女の体内で、恐ろしい事が起ころうとしていた。
続いて、この作品のキャラクタ―達を紹介します。
(キャラクター紹介)
ガンダム00
刹那・F・セイエイ(ソラン・イブラヒム)
ガンダムエクシアのマイスタ―で、今回の事は王留美の誘いで来たが、本人はあまり乗る気ではなかった為、別荘でもずっと筋トレばっかりしていたが、そのオペラでの発火で腕を負傷してしまう。今回の出番は最後の方かも……
ロックオン・ストラトス(ニール・ディランディ)
ガンダムデュナメスのマイスターで皆の兄貴分。今回の事は、少しはゆっくりできるなと思っていた矢先、事件に巻き込まれ、危うく発火しそうになるが、どうにかそれは塞がれたものの、少々火傷してしまう。
アレルヤ・ハプティズム(被検体E-57)
人類革新連盟(人革連)の超人機関で、脳と体をいじられ、ハレルヤが生まれて狂暴だった為、処分となるが、どういういきさつか、ソレスタルビーイングに拾われ、ガンダムキュリオスのマイスターとなる。
今回の事件では、ほぼ、主人公で、アレルヤは「」ハレルヤは()という風に行かせていただきます。
ティエリア・アーデ
ガンダム・ヴァーチェのマイスターで一番厳しく、アレルヤを、ガンダムマイスターにふさわしくないと言っていたが、本人はこの事件はヴェーダにはなかったと若干困惑していた。
スメラギ・李・ノリエガ(リーサ・クジョウ)
戦術予報士だが、今回の事は全く分からず、本人も困惑気味で、全然連絡のないアレルヤを心配しており、ずっと起きていた。
王留美(ワンリューミン)
15歳で王家の当主となった、裏で色々あったもよう。今回のオペラに誘うが、こんな事件は予想しておらず、困惑していた。
パラサイトイヴ1(ゲーム)
アヤ・ブレア(主人公)
今回の事件の主人公で、どういうワケか、本人は全く平気で闘い、その最中、アレルヤとハレルヤに出会う。
本来なら、危険なハレルヤのはずが、何故か、彼女には気を許し、一緒に闘う事になるが、そんな中で、アレルヤの体を心配し、ずっと側にいてあげた。
金髪のショートに緑の目を持ち、ハレルヤには、(キャシャな姉ちゃんをほっとけるかよ)と言われてしまう。
ダニエル・Bo・ドリス(黒人男性で、黒いヒゲショートの頭で、がっしりとした体付きをしている)
アヤの上司で、父親の様に見ているのか、かなり意見が合う。彼の息子のベンには、スマナイと思っているが、中々言い出せず、今回の事件に巻き込まれてしまう。ハレルヤもアレルヤも良い奴だとして、デカ(刑事)にしたいと思っていた。
ベン
ダニエルの息子で、母親との仲を改善させようとするが、なかなかうまく行かず、そればかりか、一番可愛がっていた犬を目の前で、変異させられて、怖い目に遭った。
シルフド(オリジナルキャラ)
警察署の刑事で部長をしており、今回の事件の事は全く信じていなかったが、目の前で現実に起きて、ようやく目が覚めるが遅かった。
前田邦彦
日本から、ミトコンドリアの事を知って駆け付けて来るが、既に島を封鎖されてしまい、なんとか隙を見て島に入れ、その時に、アヤを見つけて、助けたおり、彼女に気があるのか、お守りを差し出すなど、していた。
そして、科学者のサガなのか、異常に陥ったアレルヤの細胞を調べようとしていた。
ハンス・グランプ
博物館にいるちょっと変わった博士であるが、ミトコンドリアの事となると、語りまくって、アヤ達をまいらせてしまうが、今回の事件では、何か知っていそうな人物だ。
敵Eve
オペラ歌手のメリッサピアスの中にいた細胞が反乱を起こし、今回の事件を招き、アレルヤの心臓、有る種を植え付け、そのミトコンドリアの花が咲いて死ぬか、私を倒して生き延びるか、見物だなと言い、本当のミトコンドリアを自由自在に操りやりたい放題だった。
女神
アレルヤの前にたびたび現れる謎の女神で、前進に、真っ白な薄い羽衣に、サンダルを履き、エメラルドグリーンの目を持ち、アレルヤを助けてくれていたが、本性は不明。
彼には
「神への感謝を持つ者」
と呼んでおり、彼の体が危ない時に現れるが、天使界の掟で対した事が出来ない。
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- (第16章 細胞手術に集え! アメリカ中の救世主達) ( No.17 )
- 日時: 2022/07/22 16:13
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
その夜、結局皆は帰る気に慣れず、アレルヤの部屋の前で眠ってしまった。
アレルヤの細胞は、イヴによって侵され、かなりひどい状態になっていた。
今は薬で眠らせているが、もう限界に近いのか、かなり危ない状態にあるのは確かだった。
心拍数も小さく、何時死んでもおかしくない状態にまで侵され、アヤの安否が分かり、それだけで十分だとばかりにアレルヤは、意識をなくし、一時は本当に死にそうになっていた
そして、アヤとスメラギが、会った時、アレルヤの手は相当酷く、動かすだけでもやっとの状態で、本当に酷かった。
そこで医師達は、彼等の為にと、アレルヤの部屋に監視カメラを付けてくれ、彼の命の動向を見守る様にした。
時折看護婦が入っていくが、アレルヤはグッタリとしたまま、起きるという気力がなくなってしまったかの様だった。
「アレルヤさん。大丈夫ですか?」
と、ナースの1人が声をかけると、もう肌は痛み始め、腕をまくると、茶色に染まりつつ有り、どんどん広がっていく。
「大変! ちょっとごめんなさい!」
と、看護婦がアレルヤの服のボタンを外すと、本当に危ない状態なのが分かった。
なんと、根っこの取れた心臓から、新たな根が伸び始めていたのだ。
心電図を見てもかなり悪く、このままでは、アレルヤの命が危ないばかりか、第2のイヴを産ませる事になってしまう。
それだけはどうしても止めなければならない。
そこで、会議の結果、彼は大きな病院に転院し、詳しく調査をする事になった。
そして、移動の際には、アヤとロックオンが付き、彼を安心させてあげた。
新しい病院の特別室に運ばれると、すぐさまアレルヤはコードに繋がれ、心電図を計測しながら、どうしたら良いか話し合われた結果、まずは、心臓部に有るあの根っこを元から断たなければならず、それには、アレルヤの心臓を奇麗にし、アヤの力でイヴの力を引っ張りだし、前田が用意した、対イヴ用の注射をした後、細胞を奇麗にしていくかなかった。
だがこれには前例がなく、ましてや人の細胞や心臓を奇麗にするなど、有った事もなかった。
でも、それをしなければ、彼は死ぬ。
それを防ぐ為に、アメリカ中の名のある脳神経、外科、細胞学の学者等が集められ、その中にはなんと前田も特別に参加させてもらえる事になるが、用意がない為、一応必要な資料で、なんとかならないかと言われた。
その結果、彼のまだ汚れてない箇所の細胞で、細胞を培養させて、それを彼の細胞に直接戻せば、どうにかなるのかと言う結論に基づき、どう言う風にするかは、細胞学の権威を持つ、学者達が、どうすべきかを話し合っていた。
その時、イヴが言った事を思い出した。
下水道から逃げるさい、イヴは言った。
「1週間の間に自分を倒すか、お前の細胞が死ぬかのどちらかだ」
と。
だが、アレルヤの中に、直接イヴの細胞が入っている為、それを一刻も早く取り出さなければ、このまま彼を死なせる事になってしまうのだ。
そんなこんなで1日が過ぎる頃、アレルヤは点滴しか受ける事が出来ず、彼は今戦っているのだ。自分の細胞とイヴの細胞とで。
そして、状態を見た前田は、
「手術日を速めた方が良いのでは?」
と言い、彼の現在の体の様子を撮影したデータを見ると、彼のもう半分以上が侵され、酷い事になっていた。
「だが、一体どうやって……」
「方法としては、手術中イヴが現れた時は、アヤさんが付き添い。私も付き添います。それに、アヤさんはイヴに立ち向かえた。つまり、アヤさんの細胞をアレルヤさんに移植してはどうでしょうか? もちろん本人のOKが有ればですが、彼にはすでに、イヴの細胞で出て来たこれらをどうするかですが……」
「イヴの細胞で、こんなん物が……」
「信じられん まるでキメラだ」
と、学者の声が聞こえ、アヤは気になって見に来たのだが、やはり、自分の存在で、アレルヤを救うしかないのかと思っていた。
でも、今まで何度もハレルヤやアレルヤには助けられた。
だったら今度は、自分が助ければ良いだけどの事。
と、アヤは割り切り、前田にその事を知らせた。
「では、事前検査を行ってからですね。それに、医者の許可もいりますし。しかし、アヤさんの細胞だけでは……」
と言っていると、学者達は、既に数人の協力者を選出してくれていたのだ。
そして、その中に、グラハム・エーカーの姿もあった。
それにはビリー・カタギリが言う。
「おいおい良いのかい? グラハム」
「当然だ。自分の細胞を提供すれば、人を救えるのだからな」
「やれやれ。まさか君がそんな事を言い出すとはね~」
と言って、彼は細胞のテストを受けると、無事に合致し、使える事が分かった。
「良かったね。ピッタリ一致して」
「ああ。まあ、しばらく任務には戻れないだろうが、それは仕方ない事だ」
と、2人は車に乗って行ってしまった。
そして、アレルヤの方は眠ったままだったが、時折、苦しそうな顔になる事が多く、やはりその時、イヴが彼を苦しめていた事が分かった。
「これは急いだ方が良いみたいね。下手をすると、精神的に参ってしまうわ」
「すまないな。アレルヤ」
と、ダニエルが彼に近づき、そっと手を持つと、力が全く入らなくて、かなり侵されている事が分かった。
それで、心電図を見ても、かなり弱い。
なんとか点滴だけで彼を持たせるしかなく、時折、苦しそうにしているのを見て、ダニエルはなんとかしようとするが、どうにもできなかった。
だが、その夢は、アヤが感じ取っていた。
「彼の中にいるわ。イヴの細胞が、まだ生きてる。いずれはこの細胞から飛び出して、彼を殺すつもりよ! 私掛け合ってくる」
と、アヤは病室を出て行った。
「お、おいアヤ!」
と、ダニエルが言った時だった。
「ウ、ウウ……ウワ……アア……」
と、何かに苦しめられており、心電図を見るとメチャクチャになっていた。
「ア! アウ……イ、ヤダ……ぼ、くは……ウウ……そ、んな……ウウ……僕は……」
「アレルヤ!」
とダニエルが彼の手を持ち、彼に言う。
「しっかりしろ。俺だ。ダニエルだ」
「ウウ……」
と、しばらく苦しんだのち、ようやくアレルヤの目が開くが、ぼやけていた。
「ダ、ニエルさん……あり、がとう……呼んでくれ、て……声、聞こえ、た……」
と、安心したのか、また彼は眠った。
だが、さっきとは違い穏やかな夢を見ているようだった。
「アレルヤ……お前……」
と、額を触ると、少し熱くなっていた。
「熱があるのか? 大丈夫か?」
と、彼が何とかしようとしたその時、医者に掛け合いに行ったアヤと、買い物に行っていたロックオンが戻って来た。
「おお、アヤにロックオンさん」
「何か有ったのか?」
「実は……」
ダニエルはさっきまでの事を話した。
「こりゃ、油断が出来ねえな」
「でも、おかしいわね。確かにイヴは両方とも、完全に消滅させたはずなのに……! まさか、イヴとハレルヤが融合した時に、何かしたのかしら?」
アヤの言葉に、前田が聞く。
「融合?」
「ええ。一度だけ、ハレルヤがイヴと融合した事が有るんです。しかも操られた状態で」
「あれ? でも、ハレルヤさんはへっちゃらだったんじゃないんですか? 一緒に闘って来たのでしょ?」
「ええ。でも、ハレルヤは、アレルヤの事になると、カッなってしまう性格だから。考えたくはないけど、可能性があるとすると、そこしかないのよ」
「う~ん。これは少し調べてみる必要がありますね。幸いここにはそれに精通している人も多いから、結果はすぐに出るでしょう」
「ありがとう。前田」
「いえいえ。じゃあ、とりあえず、聞くだけ聞いてみますか」
「ええ」
と、前田は、細胞学に詳しい人達に、自分の提案を言うと、OKが出たので、とりあえず、細胞を採取して、調べてみる事になった。
そして、その結果は、アレルヤの細胞が弱り、イヴに取り込まれるシーンが見えた。
「やっぱり。ハレルヤだから跳ね返せたのだ」
「こりゃ手術を速めた方が良いかもしれません」
「すぐに担当に連絡を」
「了解!」
その手際の良さに、ロックオンは遠目に見てた。
「こんな早く決まるとは、流石だね~」
「スゴイスゴイ」
と、ハロもビックリすると、前田が、
「あ~ロックオンさん。これから精密機器を使う事になるので、ハロはちょっと閉まっててもらえませんか?」
「あ、こりゃ失礼」
と、そこへ、
「ハロなら私が預かっておきますわ」
といつの間にか留美が来ていた。
「スマナイな譲さん。てか、何しに来たんだ?」
「かなりの手術になるので、一応着替えを用意したのですが」
「そっか悪かったな」
「早く治る事を、祈るだけですわね」
そして、日程日も決まり、その為機材や道具も運び込まれたが、後はその日まで、アレルヤの体がもつ事を祈るまでだ。
だが、その間にも前田は、イヴによって付けられた、アレルヤの細胞を採取して、電子顕微鏡とにらめっこの日が続いた。
「フア~」
と、欠伸をしていると、ロックオンが暖かいコーヒーを持って来た。
「ありがとうございます」
「すまないな。俺等の仲間の為にわざわざ」
「いえいえ。これしかできないのでしてるだけですよ。それに、私はこっちの方が専門なので」
「これが終わったら、なんか奢るよ」
はたして、アレルヤを救えるだろうか!?
- (第17章 祈りよ届け! 運命の手術と現れたイヴ!) ( No.18 )
- 日時: 2022/07/22 16:21
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
一方アレルヤの方は、苦しんでいた。
「ドックン! ドックン! ドックン! ドックン!」
と、かなり強く動き、まるで、心臓の中で何かが暴れている様な痛みさえ感じた。
だが、今の彼は動く事ができず、完全にイヴの細胞に摑まったままだった。
そして、イヴはやはり、アレルヤの内部で生きており、
時折心臓をいじっては彼の歪む顔見て喜んでいた。
「ドクドク、ドクドク、ドクドク」
「フフフフフ。もうお前は、私からは逃げられない。私は、いずれお前の体を食いちぎり、もう一度ミトコンドリアの解放するのだ」
「な、何故……ぼ、く……ウ!」
もはやアレルヤの命は限界に近かった。
その時、また窓が白く光った。
やはり、あの女神と、見習いの天使らしき者を連れていた。
女神の方は、手を白く光らせ、胸に手を置くと、
「酷くなってる。大丈夫? あ! これは消さないと大変な事になるわ。大丈夫。すぐ外してあげるから」
と、今度は天使が、ミトコンドリアでおかしくされた部分を、完璧に治すと、アレルヤにそっとキスをした。
「これでよろしいのですか? まだ細胞が……」
「そう思うかもしれませんが、それはここの人間のする事です」
と、去り際に、女神が言った。
「もう、大丈夫です。ゆっくりおやすみなさい」
すると、ずっと続いていた激痛から解放されたかのように楽になり全ての数値が正常に戻りつつあった。
そして去ろうとした時、前田が、
「あ~~~~!!ちょっとストップストップ!!」
「あ!」
「あ、ああこの事は誰にも言いませんよ。それより教えて下さいよ。なんでついてた物を皆消しちゃったんですか? せっかくのサンプルなのに~」
「あれは本来、この世界に有ってはいけない物なのです。ゴメンナサイ。私は立場上、あまり詳しい事は言えません。言えるのは、ただ、彼の無事だけ。そして、彼を救う為。残念ですが、私も彼女もまだ見習い中の身なので、あんまり、大きな事は出来ません。ですが、あの人を助けたいと思う人達はたくさんいます。これを使ってください。ダダの手術で使う様な道具ですが、全て、魔法が宿った物です。これを使って、必ず、彼を助けてください。私達は信じています。あなた達の腕をだから、必ず」
と言うだけ言って、去ってしまった。
「名前、聞きそびれちゃったな~……まあ、これを手に入れただけでも良しとしますが」
と言って前田がアレルヤを見ると、スース―と気持ちよさそうに眠った。
だが、イヴがいるというのは本当の事で、次の日の精密検査で明らかになり、成長速度から、手術日を早める事が、ロックオンからの情報で分かった。彼は今隔離室におり、イヴが出て来ない様にしていると、イヴの位置が分かったが、なんとそれが心臓のすぐ近くだった。
早く取り出さなければ、彼は間違いなく死ぬ。
医師や科学者達の立案により、手術する事になり、すぐそばまで、アヤとロックオンが付き添う事になった。
アレルヤは怖かった。あの超人機関での事が有ったから、手術が怖かった。
でも、ロックオンとアヤが、
「信じて待っている。必ず戻れ!」
と言ってくれ、自分は手術に入り、手術中のランプが点き、始まった。
そして、この事を知った皆は。必死になって祈った。アレルヤに、また戻ってきてほしいと。
皆はその病院の方を向いて必死に祈る。
だが、刹那は神などいないのを知っていて祈る事はせず、同じくティエリア・アーデも祈ろうとしなかった。
「お祈りしませんの?」
「神なんて物がいてたまるか! ばかばかしい!」
「神なんていない。それに、俺は信じている。アレルヤが戻って来る事を」
「……」
その言葉に、苦笑しながらも留美は祈りに加わる。
そして、手術中のランプは赤いままで、ロックオンは席を外し、アヤにコーラを買って来た。
「ほら、あまり気を使うな。アレルヤは今頑張ってる。俺達に出来るのは、あいつを信じてやる事だけだ」
「アレルヤを?」
「そ。それして、ハレルヤもな」
「信じてないわけじゃないけれど、もし、あの子が、イヴに取り込まれていたらと思うと、怖いの……」
「そりゃ誰だってそうだよ。それにイヴなら大丈夫。エキスパートを手術に紛れ込ませたからな」
と、ロックオンはニヤリと笑う。
「え?」
そして、手術もどんどん進む。
と、その時、細胞の一部が膨らみ、やはりイヴに近い存在が出て来た。
「フフフフフその者をもらい受ける。抵抗するなら、皆灰になって死ぬ事になるぞ?」
と言うと、イヴはアレルヤを浮かせ、取り込もうとしたその時、手術着を脱いだ前田が、取り込もうと、自分の体にアレルヤを入れようとした時、隠し持っていた、対イヴ専用の銃で攻撃し、弱らせていく。
これを見た皆は、急いでアヤに知らせ、ついにアヤとイヴの第2回戦になった。
だが、今回のイヴは、あの時とくらべものにならぬほど強い。アレルヤの中で眠り続け、復讐の機会をずっと待っていた。
そして、この手術の時が、自分が出る時と、思っていた。
だがあえて、手術に関わる者達に何もしなかったのは、アレルヤが言ったからだ。
自分はどうなっても構わないけど、他の人には手を出さないでくれと、あらかじめ言っておいたのだ。
が、前田ばかりか、アヤまで闘い始め、ロックオンはすぐにアレルヤの体を守って立ちふさがる。
そして、ついに最後の一撃が決まり、イヴは不完全なままだったので、その場で溶けてしまった。
「ば、バカな……私は……完全…な……」
「お前はこうです!」
「ギャアアアアアアア!!!」
と、前田のかけたパウダーで固まり、完全に動かなくなって死んだ。
「さあ、続きをお願いします。イヴは完全に死にました。急いで!」
「はい!」
そして、前田は手術に戻り、残りがいないかを確認し、アヤとロックオンは外で待つ事にした。
それからさらに30分後
「ポーン」
という音と共に、医師達が出て来て、出頭医が、親指を立てた。
助かったのだ
2人の顔は明るくなり、アレルヤに近づくと。彼はまだ酸素マスクを付けられたまま、眠っていた。
彼の出頭医カルティット・ラカーシャは、全米でも有名な外科の出頭医でこれまで多くの命を救って来たベテランだった。
そして、事前に得ていた細胞の情報などを頭に入れ、前田の指示や、皆の助けも有り、無事に彼の命を救う事が出来たのだった。
だが、それ以前に、自分を必要としてくれている仲間がいる。待ってくれているという人を信じる心が有ってこそだった。そして、ハレルヤに、生きる道へ引っ張って行かれて、無事に帰って来る事が出来たのだった。
ロックオンは一旦外に出て、その事を、すぐに皆に知らせた。
「そう! やったのね」
「ああ。流石にイヴが出て来た時はちっとばかし焦ったがな、前田さんが用意しておいた薬で助かったよ。だだ、問題が残っちまったけどな」
「え?」
「あいつ、しばらくリハビリしねえといけないみたいなんだよ。イヴに細胞を侵されて、キレイな細胞と入れ替えただろ? だから、しばらくは、ミッションに行くのは無理だな」
「分かった。それじゃあ、キュリオスなしのプランを立てておくわ。彼に言って。リハビリの方を頑張れって」
「ああ。分かった」
そして、アヤもダニエル達に伝えた。
「そうか。成功したか」
「ええ。その代わり、リハビリが必要になってしまったわ」
「無理もねえよ。あんなバケモンとやり合ったんだ。しかもお前とは違い、生身の人間なんだ。おかしくなるのも無理はねえよアレルヤに伝えておいてくれ。かならず、元気になれってな」
「ええ」
「あ、パパズルーイ。アレルヤがらみでしょ? 変わってよ~」
「はいはい。ほら」
「ありがとう。アヤ。お兄ちゃん。元気になったの?」
「一応はね。ただ、訓練を受けないといけなくなっちゃったけど」
その意味が分からず、ベンがキョトンとしていると、ダニエルが説明した。
「病気じゃなかった。あいつの中にいたんだよ。ママを殺した奴が、アレルヤの中に。で、そいつも倒したんだけど、そいつのせいで、色々としなきゃならない事が出来ちまったって話さ。分かったか?」
「うん。アレルヤに、お見舞い行けるかな?」
「う~ん。そうだな。こればっかりは俺もアヤの連絡が入り次第だな」
「うん。僕祈ってる。ちゃんと祈るよ。アレルヤが早く元気になりますようにって」
「ああ」
と、それを知ったアヤは思った。
アレルヤは1人じゃない。ハレルヤどころか、CBの皆。更には警察にも、自分の身を案じてくれる人がいる事を初めて知ったのだ。
「皆。ありがとうございました」
と、アレルヤは心の中で礼を言った。
まさか今回の騒ぎで自分の事を、こんなにも思ってくれてる人が増えてしまったからだ。
でもそれは、ある意味彼にある選択を迫られてもいた。
どちらを取るのかを……
- (第18章 全ての終わり。新しい明日へ) ( No.19 )
- 日時: 2022/07/22 16:28
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
アレルヤは、ベッドの中で眠っていた。
冬の夜は寒い為、羽毛の毛布に布団。
そして、やわらかい枕が彼を支えている。
そんな中、アレルヤは、胸に手を置き、感じていた。
「暖かい。皆の気持が、こんなに暖かい物なるなんて」……僕を導いてくれた。帰っておいでって声が確かに聞こえた。
CBの皆、17分署の皆。そして、病院で手術をしてくれた人達。
いろんな思いが混ざって、アレルヤの心に届いていたのだ。
それがぬくもりとなり、彼の意識を優しい世界へ連れて行く。
ホントに暖かいと、アレルヤは眠りながら感じていた。
でも、今は酸素マスクで、うまく言えないし、体中の力がなくなっていた。
「ハレルヤ。聞こえる?」
と、アレルヤが言うと、ハレルヤがなんだか機嫌悪そうにしていた。
「どうしたの?」
(チッ! 面白くねえ。あ~あつまんね~の。殆ど心配したのはお前バッカだっただろ?)
「違うよ?」
(アン?)
「君も気付いたはずだよ。ベン君とダニエルさんや、アヤさんは、僕だけじゃなくて、君も心配してくれていたよ」
と言うと、ハレルヤは確かに感じていた。まさかあいつ等がと言いたげだったが、それでも、自分の事も同じように心配してくれたのが、嬉しかった。
(……)
「どうしたのハレルヤ。なんだか機嫌悪そうだけど……」
(ギ! バババ馬鹿野郎! 俺はただ、突っ込んでったお前に手え貸しただけじゃんかよ! なのに何でこの俺が好かれなきゃなんねんだよ!? ザケンナ!)
「フフフ。君も素直じゃないね」
(やかましい! てか、とっとと寝ろ!)
「フフ。分かったよ。それに、この中、心地良いから、本当に……眠いよ……」
とだけ言って、彼は本当に眠った。
それからどのくらい眠ったのだろうか。
気が付いた時には分署の皆だけでなく、CBメンバーも揃って特別室に来ていた。
ここを指定したのは、もちろん王、留美(ワン・リューミン)だった。
そして、酸素マスクが外れるのを感じ、アレルヤはゆっくりと目を開けた。
「ア……皆さん。ありがとう。来てくれて」
「お兄ちゃん!」
「こらこらベン。今起きたばっかりなんだぞ?」
「あ、ごめん。ハレルヤお兄ちゃんと話したくて。パパ、ハレルヤの事、口は悪いけど優しい人だって言ってたよ」
これを聞いたハレルヤは、真っ赤になって怒りたいが、今はその体力すら無かった。
「ごめんねベン君。ハレルヤ。今は何も言えなくて……」
「大丈夫、なの?」
と、彼が心配げに言うと、アレルヤは言う。
「暫くは入院だよ。その後が忙しくなるけどね」
「パパに聞いたよ。大変だったって」
という彼にアレルヤはこれまでの事を話した。
「前田から聞いたよ。まさかお前の中にまでイヴが潜んでいたとはな~」
「僕も、驚きました。でも、前田さんが、助けてくれたんですが、あれ? 彼は?」
「ああ。あいつならもう来ると、あ、来た来た。おーいこっちだ」
「フウ。なんとか来れました。あ、これ、お見舞いにお菓子です」
「ありがとうございます」
と言っていると、いきなりそれをヒョイっと手に取る、ティエリアが食べていた。
「うまいな」
「ちょ、ちょっとティエリア! 失礼だってば」
「あ、よう。最初に会って以来だな」
「そうだな。一応スメラギ・李・ノリエガが持って行けというわけで持って来た。
と、花束を出すとアヤは花瓶を借りて水を入れ、そこに、花を入れた。
「でも珍しいわね。あなただったら来ないと思ったのに」
「まあ、ちょっと彼の様子も見たかったのでな。で、リハビリは何時からだ?」
「明日からだよ。今日は体力を取り戻して、励めるようにしておけって言われたよ」
「なら、君のあれは、こちらで島に移して置く。良いな」
「ゴメンね。ティエリア。仕事、増やしちゃって」
とアレルヤが申し訳なさそうに言うが、彼は出て行ってしまった。
「アレルヤ。今日はゆっくり寝て、明日に備えるんだぞ。皆も心配してたし、後で譲さんも顔出すってさ。今回の事について、何もわ分からないまま、こうなったって言っていたから、自分のせいでこうなったから、謝りたいってさ」
「そうだね。でも、メリッサさん。あの世に、行けたのかな? あんな死に方になっちゃったから、こっちはそれが 心配だよ……」
「アレルヤお前……」
「それに、アヤさんに託した日記の事を公開してくれるように頼んだんだ。メリッサさんは、クランプ博士の実験材料にされた事を公開いてくれって言ったんだ。もう、あんな悲劇が起こらないようにってね」
「お前さんらしいな」
「スイマセン。ロックオン助けてもらって」
「気にしてねえってか、あの場合はああするしかなかったって言った方が正しいかな?」
「ミス・スメラギは即行OKして、刹那とティエリアで支えてもらい、撃ったんだ。無事に成功して良かったよ」
「うん。本当にありがとう。皆に感謝しなきゃね」
と言っていると、突然ハロが、
「セツナカクレンボカクレンボ」
「え?」
2人がそっちを見ると、刹那が袋にクッキーを入れ、更には小さな花が入ったフラワーバスケットを持っていた。
「刹那。どうして君が」
「スマナイ。スメラギに相談して、病院に持って行っても困らない物お選んでいてたら、遅くなってしまった」
「ありがとう。刹那も……あ、あれ……なんだか、少し、眠い……」
「薬、飲んだのか?」
「うん。お昼の薬は呑んだけど、ゴメン。眠気が……」
と言うと、ロックオンが彼を楽な体制にして、眠らせた。
「早く元気になりなよ。皆、待ってるからだ」
そして、その日の夜、アレルヤはぐっすりと眠っていた。
その夢の中では、とてもファンタジーな夢を見て、凄く嬉しそうにしていた。
その様子を見に来た天使は、アレルヤが元気になりますようにと、お守りの腕輪を付けて、去って行った。
そして、次の日、彼はベッドから起きれる様になっていた。
「起きてて良いの?」
とアヤが言うと、彼は、
「うん。こうして体を慣らせるようにしておけってさ」
「そう。あなたも大変ね」
「そっちも大変だったんじゃない?」
「ええ。今回の事件の全貌を教えろって、特番作るって言われて時は、ホントに困ったは。まあダニエルがうまくやってくれたみたいだけど。前田も前田で語りまくっちゃってね~」
「アハハあの人ならやりそうですね」
「ハクション!」
「え?」
「あ。あ~来てたんだ」
「遅くなりました。あ、もう大丈夫なんですか? 起きて」
と、前田はちょっとしたて土産のラングドシャを持って来てくれた。
「ええ。ずっと寝てばかりじゃいられないし、もうすぐ本格的なリハビリに入るから、ちょっとでも体力付けないと」
「そうですね。そう言えば、今日は人が少ないですね」
「ああ、そう言えば、ダニエルある所によってから、こっちに顔出すって言ってたけど……」
「おはようアレルヤ。調子はどう?」
「一緒だったんですか」
と、アレルヤが言うと、ダニエルが言い出した。
「来る道が一緒だったんで、一緒に来た。それからコレ、部長からだ」
「え?」
と、アレルヤが封筒を開けると、そこには警察学校のパンフと申し込み書などが入っていた。
「部長。お前をデカにしないかって言われてな。そいつは一応お前の許可がいるし、それとこっちは市長からだ。
「え?」
と、アレルヤが封筒を開けると、そこには表彰状と、勲章が入っていた。
「アヤ。お前もだ」
「そっか。殆ど私とハレルヤで片づけた事件だものね。って、あれ? アレルヤって書いてるけど、どうして?」
「まあ、入院中の名前がそうだからだろ?」
「あ、アハハハ……」
と、アレルヤは苦笑するが、警察学校の方は、正直どうしようか困った。
まさか、あの事件でデカにしたいと思われるとは思わなかった。
そして、アヤが先に出ると、入れ替わりにスメラギ達が来て、その事を話した。
「アレルヤ。あなたはもう二十歳なのよ。いくらいる所が所でも、あなたの性格では、荷が重いんじゃない?」
「え?」
「ティエリアが言っていたわ。今回の事件は、ハレルヤの意思で動いたんじゃないかって」
「……」
アレルヤはやはりと思った。
確かにあの時、自分に出来る事をと行動してしまったのは確かだが、しかしそれによってこんな事態にまで大きくなるとは思わなかったのだ。
シルフドの意見も一理あり、命を奪い取るような組織にいても、彼の心が傷つくだけだ。
だが、ハレルヤは、しょっぱなから皆の事を知っている。
だから、ハレルヤになっても、大丈夫なのだ。いざとなれば、キュリオスは、ラッセに譲っても構わないと思った。
でも……と、アレルヤは必死になって考えた。
「今スグにとは言わねえよ。ゆっくり考えれば良いからよ」
「アレルヤ。今後のあなた次第なのよ。あなたは人一倍痛みに敏感。そんなあなたなら、人の命を守るあなたに代わる事だってできるのよ。さっきも言ったけど、結論は、自分の意思で、決めなさい。ワン・リューミンも、後から……」
「あら? お取込み中うですの?」
「あれ? アンタ確かワン家の」
「ええ。ちょっとアレルヤとは縁がありまして。それより、警察の方はよろしいのですか?」
「ん? そうだな。それじゃ、ぼちぼち戻るぜ。デカの件、一応伝えたからな」
と言って出て行き、どういう事か聞くと、アレルヤが言った。
「警官にならないかって言われたんです。後、勲章ももらっちゃって、自分で結論を出して良いのかな?」
アレルヤは、今後について真剣に考え始めていた。ハレルヤと共に……
- (最終章 アレルヤの決断と、新たなる年へ) ( No.20 )
- 日時: 2022/07/22 16:30
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
それからしばらくして、皆は空へ帰る準備をし、ロックオンは、いつもの島に身を隠し、刹那は東京に戻る準備をしておりティエリアは、地上は興味がないと言い、先に宇宙へ戻ってしまった。
「たくティリアの奴、さっさと戻っちまって……せっかく譲さんがこれに招待してくれてるってのに
と、ロックオンが読んでいるのは、年末にある花火大会の案内表だった。
しかもやるのは、セントラルパークで、ここでは、イヴのせいで犠牲になった人達の追悼も兼ねての物だった
カーネギーホールにも献花台が設けられ、燃やされた人達を追悼していた。
そして、その花火大会の案内を見ていると、ロックオンは少し悲しそうな顔をしていた。
一度見に行った、家族4人での花火。
それがまさかテロと言う名で見る事になってしまって、それを見る事になり、自分はガンダムマイスタ―となった。
と、その頃、アレルヤは、最後の選択をと、彼女がやって来ていた。
「そう。やはりあなたの性格上、そうなるとは思ってはいましたが、本当に良いのですか?」
すると、紅龍からも、
「君は以前命令を無視して、人命救助に当たっている。それ程の心を持ちながら戦っていては、いずれ後悔をするのは君自身だぞ?」
「分かっています。というか、これしかないし、僕の選択は……それに、ロックオンにも、頼んでおきましたから。あの事を」
「いつの間に?」
彼が様子を見に来てくれた時に、頼んだんです。だって、テロリストが警官なんておかしな話しでしょ? それに、僕には戦うしか、選択が有りませんから、これを選びました。スイマセン。結論出すのが遅れちゃって」
「いえ。かまいませんわ。では、手筈通り、あれを輸送しておきます。いつもの場所に」
「ええ。お願いします」
「お体の方は、よろしいのですか?」
「少しずつ、戻りつつありますよ。早く良くならないと、任務に復帰できないし。そうなると、皆に迷惑かけちゃうでしょ?」
「あなた……何故そこまでして……一度は任務を放棄して、人命救助に行った程でしたのに」
その言葉に、アレルヤは、やっぱり聞かれると思っていた。
実はこれは、誰にも話していない過去だが、それを知っているのは、恐らくティエリアとスメラギの2人だけだ。
人を助けたり人や動物以外を攻撃する事は出来ても、それ以外の者には、できれば攻撃したくないと思っていたが、これは誰にも言ってない。
言うのが、怖かった……
だから、ハッキリ言ってダニエルさんのあの誘いは、アレルヤとしても意外だった。
しかもハレルヤに至っては大喜びしてたぐらいだから。
信用をおかれ、更にアヤはハレルヤに特別な感情を持とうともしていたからだ。
でも、自分はテロリスト。
警察なんて合うわけがない。その事を手紙にして、署に送っておいた。
貰うはずだった勲章と一緒に
だから、これが最後のお別れになるのが、ちょっと寂しくもあった。
そんな時にこの花火の話が来たのだが、自分はリハビリ中の身で見る事が出来ない為、映像をクリスが送ってもらう事になった。
そして、昼食も平らげ、お昼からのリハビリ内容を聞き、彼は必死に頑張っていた。
ちゃんと立って歩けるか、手すりを持って、どこまで行けるか、階段の登り降りなど、様々な訓練が有ったが、なんとかこれも無事突破した。
本当は、心配だった。
イヴに細胞をボロボロにされ、新しく入れられた細胞が合うのかどうかが心配だったのだ。
でも、その心配もなんとかクリアし、彼は、後、数か月もすれば、感知するという所まで来ていた。
そんな時の、花火大会の映像を見た。
まだ看護婦に付き添われているが、1人で先を急ごうとしていた。
その花火はすごくキレイだった。
「奇麗だ。ハレルヤ。見える?」
(ああバッチリな。MSが爆散するよりもキレイなモンって有るんだな~)
「本当なら、現地に行ってみたいけど、この体じゃ、まだ無理だし、アヤさん、行ってるのかな?」
(なんだよ? 寂しいのか?)
「多分ね」
と、2人がそんな事を言っていると、やっぱりアヤ達も来ていて、ダニエルがビデオその様子を撮影していた。
(あ~あ。やっぱ戻る事になるとはな)
「ええ。でも、何所に戻るのかしら? そこだけは書いてないわよね?」
「あ、ああ。僕は自分のあるべき場所に返ります。短くても、僕とハレルヤにとっては貴重な時間でした。あなた達に会えた事、本当に感謝しています。ベン君ダニエルさん。ロレーンさんの分まで、生きて下さい。きっと、ロレーンさんがあの世に行けてたら、そう言うと思いますよ」
アレルヤハプティズム。
短い幸福をありがとう
と、手紙に書かれていた。
どういう事かダニエルには分からずとも、アヤにはわかった。
実は彼女もダニエル以外に自分を分かってくれる人がいるなんて思わなかったからだ。
そして、彼女達は花火を楽しんだ後、空も暗くなり、皆がそれぞれの場所へ帰り、半年の入院を数か月でリハビリをクリアした知らせを受けて、ロックオンが彼を迎えに来て、隠れ家へ戻ると、また任務に出て行くキュリオスとデュナメスがいた。
こうして、短くて長かった事件が、ようやく本当の意味で締めくくった。
そして、アレルヤは、メリッサピアスの事を、どうか天国に行けますようにと祈っていた。
FIN
- 後書きと言い訳 ( No.21 )
- 日時: 2022/07/22 16:41
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
後書きと言い訳……
はい。ようやくこのストーリーもこれで終わりです。
ワードで5ページで1章にしていたので、かなり長くなってしまい、すいませんでした。
実は、私のDC(ディーケア)にもプリンタ―があるのですが、それが5ページしか印刷しちゃいけないって事になっているので、
それでこうなった次第です。
本当に私はまだまだ未熟ですね……(でも近くにそれを勉強する場所がない(泣))
今回はホントにごめんなさい。
実を言うと、PEは依然から興味が有り、動画を見ているうちにガンダム00でモヤモヤ~っと浮かんで来て、
結果
「アレルヤ君をいれちゃえ~という事になり、今回の話が出来上がったわけです。
本来なら、アレルヤはイヴに細胞を侵され、途中から戦えなくなるのですが、それではアレルヤがあんまりな扱いになるなと思い、今回は、ハレルヤも攻撃技が増えた闘えるという事になりました。
今回、アレルヤの主治医となる人はふせましてスイマセン……
書いてて、どんなタイミングでどうしようかと考えに考えて、あんな風になってしまって本当にごめんなさい。
小説家になろうというサイトでも小説載せているのですが、こっちに移動せたt方が良いでしょうか?
一応これの後に、作った小説ダークネスリベンジャーが有りますが……ガンダムSEEDDESTINY(ガンダムシードデスティニー)の中にドラえもんとDBZをくっ付けました。
分からなければ、お答えします。
今、別の人に見せてて大丈夫かどうかを確認してもらっています。
それで全ての章がOKになった時、ここに乗せる予定です。今まで通りにやって行こうと考えていますので、よろしくお願いします。
ここまで見て下さった本当にありがとうございました。
それと……アレルヤとハレルヤ。本当にゴメン!)
なお、あんまり被るといけないそうなので、大事な部分はいくらか省かせてもらいました。
もし、どんなゲームか本当に知りたい方は動画へどうぞ
それでは今度こそ本当にさようなら
そしてありがとう