社会問題小説・評論板
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- 自己中人間の観察記
- 日時: 2010/01/24 15:56
- 名前: れの (ID: xxFx3C/2)
身の回りの自己中人間の観察記です。
・自己中になってしまうのはなぜか
・自己中人間の性質は?
などを、解き明かしていきたいと思います。
登場人物
■レノ ・・・ 実は私。 様々な体験をしている。
レノの体験を生かし、観察記をここに記す。
■サラ ・・・ 私の最も身近にいる自己中人間。
パクリで、いじめの標的になったところを、レノに助けられる。
■ミロ ・・・ 小学生時代のいじめの総長的存在。
今も昔も自己中人間。
■アヤカ ・・・ いじめ大好きっ子。
もちろん自己中人間。
- Re: 自己中人間の観察記 ( No.121 )
- 日時: 2010/05/24 18:45
- 名前: れの (ID: nujUYaTi)
<45ページ目>
例によって、「それなりの情報」をレノに渡せば、人間関係の悩み解決、という半分間違った噂が流れ、なんか一気に情報が集まってきた。
・・・・でも、情報と噂は違う。
噂には、嘘が含まれていることがあるから。
そして、噂は、人から人へと伝わるたびに大げさなモノへと変貌していく。
噂を情報として確信する為には、やっぱり、その噂を自分の目で見て、探らなければならない。
だから、結局レノは、自分の仕事が増えて増えて、もう散々な状況になっていた。
そんなとき、ある人物に相談された。
シラクス。
こいつは、結構・・・ってかすっごくモテモテの男子。
スポーツ万能、元気・明るい・優しい、あと背も高いもんだから、彼の人気度はハンパじゃない。
あのミロさえも現在片思い中。
そんな『光のシラクス』が、『影のレノ』に何の用なんだ?
ハッキリ言って、ああいった人気者程扱いにくいから、サッサと帰って欲しいな〜
・・・・なんて最初は思ってたけど、この相談は、私にとって結構有意義な話だったんだ。
- Re: 自己中人間の観察記 ( No.122 )
- 日時: 2010/05/25 21:26
- 名前: れの (ID: nujUYaTi)
<46ページ目>
「レノ・・・実は相談があるんだ・・・」
「はいはい何何・・・・ってええ!!?な、何故天下のシラクスがこんな所に!今日は中庭で告られるハズ・・・あ」
ヤベ・・・・驚きのあまりうっかりと・・・・
『キャアアアアッ!!斉藤君!?』
『昨日サッカー見てきたよ♪すごかったね!!』
周りにいた女子たちがあまりにもキャアキャアうるさく、失神しそうになるが、なんとか抑える。
チッ・・・斉藤シラクス・・・めんどうなことしてくれたな・・・・
「シラクス、君みたいな人がわざわざ相談に来るなんて・・・よほどの事なんだろ?けど、今はちょい無理っぽいから・・・」
そう言って、レノは騒ぐ女子を軽く指差した。
「でも俺・・・マジで困ってるんだよ。なんとか今日中にならないかな」
「うーん・・・今日は水曜日だから、サッカー部は早く終わるよね。私はどーせ完全下校時間までいるから、放課後、6:00くらいなら大丈夫そうかな?」
「え・・・情報屋のレノが間違えるわけ無いよな?サッカー部は水曜、5:30・・・」
そういいかけたシラクスを肘で小突き、シラクスにだけ聞こえるようなヒソヒソ声で、レノは言った。
「・・・・あのね、今ここにいる女子に聞かれたらどーすんだよ?20分前に張り込まれるのがオチだって・・・・そろそろ自分の人気に気付けよ・・・こっちが困るからさぁ・・・」
「わ、わかったよ。本当は5:30ってコトだよな?」
「そう。だから絶対言わないでね。時間は、5:30から張り込まれるギリギリ前の5:40までの10分間。場所は屋上。時間短いから話まとめときなよ」
それから、レノは普通の声で、意味ありげに言った。
「あー、シラクス。時間は6:00でいいよね?場所は・・・どうする?裏庭でいっかー。いやー、どんな相談なのか、気になるなー♪」
その言葉を聞き、数人の女子達は目を輝かせ、どうする?行く?と、ずでに打ち合わせを開始していた。
- Re: 自己中人間の観察記 ( No.123 )
- 日時: 2010/05/28 20:27
- 名前: れの (ID: nujUYaTi)
<47ページ目>
「よーし、整列!」
ピィィーッという笛の音が響き、サッカー部員は監督の周りへ集まった。
「今日はこれで終わりだが、試合がまた近いからな。自主練もしっかりやれよ!」
『はい!!』
「なーシラクスー。帰りコンビニ寄っていこーぜ」
「あ・・・わり。今日俺用事あるんだ」
それを聞き、彼の友人はシラクスの肩をバンバンッと叩いた。
「おーまえ今日も告白されんの?いいよなぁモテる奴はー・・・。んじゃ、また今度な!」
「おう」
校門に向かっていくサッカー仲間を、軽く見送ってから、野球部の大群に紛れてこっそりと校内へ向かった。
『・・・ねぇ、斉藤くんだよ。裏庭だっけ、今日?』
『う、うん・・・』『行く?部活ちょっと抜けてさ。尾行〜』
女子のひそひそ話が聞こえた。
(おい・・・尾行って・・・それじゃあ相談なんて出来ないな)
背後に尾行されていることを感じながら、シラクスは思った。
そして、一つの案を思いついた。
シラクスは方向転換をし、裏庭へ向かって走った。
懸命に女子はそれについていくが、なにしろ運動部のエース。
スピードが違いすぎて追いつけない。
そして、上手く女子を撒いてから、裏庭を迂回して、裏の緊急避難通路を使って校舎に入った。
高らかに鳴り響く吹奏楽の大音量に重ねて階段を登り、足音を消した。
「はぁ、はぁ」
息を切らして屋上に着いた直後、フェンスに寄りかかって息を整えた。
- Re: 自己中人間の観察記 ( No.124 )
- 日時: 2010/05/31 08:01
- 名前: れの (ID: nujUYaTi)
<48ページ目>
「よお。遅かったね」
レノはシラクスの方をちっとも見ずに言った。
「いやー、ほんっとに人気あるんだなぁ、シラクスは。みなよホラ、待機してる女子の数!」
裏庭で待っている十数人の女子の群れを指差し、クスッと笑う。
「お前、いつもこんなことしてんのか?」
「失礼だなぁ〜。さすがに放課後までいるわけないでしょ。ここで得られる情報は大したものじゃないし。やっぱ情報は現場だね」
そして、くるっと振り返り、シラクスに近づいた。
「・・・にしても見直したな〜。わざわざ遠回りの裏庭経由で来るとは・・・。かなりすごかったよ。ここまで機転が利いた人は初めてかもしれないね。機嫌がいいから、真剣に相談に乗ってあげるよ。言ってごらん?」
風が吹いた。
「実は・・・最近、下駄箱に手紙が入ってるんだ。」
「・・・・・」
レノは10秒間くらい間をあけて、あきれたようにつぶやいた
「どーせラブレターかなんかでしょ?そんな事で相談かぁ?」
「ちげーよ!!悪口の手紙・・・俺のことと・・・・」
レノは笑った。
「と、ってコトは、他にもいるんだね?その手紙が届く人が。その手のことなら、心当たりがあるよ」
レノは、顔色を変えずに言った。
- Re: 自己中人間の観察記 ( No.125 )
- 日時: 2010/06/02 20:19
- 名前: 沙由 (ID: udZFMs3r)
- プロフ: 私も小説書いてます(もしよかったら、見に来てね★)
ひさひさ
続き気になるぅ
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