複雑・ファジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 獣妖過伝録(7過完結)
- 日時: 2012/09/08 14:53
- 名前: コーダ (ID: hF19FRKd)
どうも〜!私、コーダと申します!
初めましての方は、初めまして!知っている方は、毎度ありがとうございます!
え〜……一応、ここに私の執筆作品がありますが、最近、新しい閃きがありましたので、それを形に表してみようと思って、突然、掛け持ちすることになりました。
そして、このたびは2部になりましたのでタイトルも変えて獣妖過伝録(じゅうようかでんろく)としました。
只今、超ゆっくり更新中……。
コメントもどしどし待っています。
では、長い話をばかりではつまらないと思いますので、これで終わりたいと思います。
※今更すぎますけど、この小説はけっこう、人が死にます。そういったものが苦手な方は、戻るを推奨します。
※この小説は、かなりもふもふでケモケモしています。そういったものが苦手な方は、戻るを推奨します。
秋原かざや様より、素敵な宣伝をさせていただきました!下記に、宣伝文章を載せたいと思います!
————————————————————————
「お腹すいたなぁ……」
輝くような二本の尻尾を揺らし、狐人、詐狐 妖天(さぎつね ようてん)は、今日もまた、腹を空かせて放浪し続ける。
「お狐さん?」
「我は……用事を思い出した……」
ただひとつ。
狐が現れた場所では、奇奇怪怪(ききかいかい)な現象がなくなると言い伝えられていた。
100本の蝋燭。
大量の青い紙。
そして、青い光に二本の角。
————青の光と狐火
恵み豊かな海。
手漕ぎ船。
蛇のような大きな体と、重い油。
————船上の油狐
それは偶然? それとも……。
「我は……鶏ではない……狐だぁ……」
「貴様……あたしをなめてんのかい!?」
星空の下、男女の狐が出会う。
————霊術狐と体術狐
そして、逢魔が時を迎える。
「だから言ったでしょ……早く、帰った方が良いと」
獣人達が暮らす和の世界を舞台に、妖天とアヤカシが織り成す
不思議な放浪記が幕をあげる。
【獣妖記伝録】
現在、複雑・ファジースレッドにて、好評連載中!
竿が反れる。
妖天は突然、その場から立ちあがり、足と手に力を入れて一気に竿を引く。
すると、水の中から出てきたのは四角形の物体。
「むぅ……」
「釣れたかと思えば下駄か! 鶏野郎にお似合いだな!」
————————————————————————
・参照突記伝録
「1800突破しましたね。嬉しいことです」
・読者様記伝録
ステッドラーさん(【★】アーマード・フェアリーズ【★】を執筆している方です。)
玲さん(妖異伝を執筆している方です。)
王翔さん(妖怪を払えない道士を執筆している方です。)
水瀬 うららさん(Quiet Down!!を執筆している方です。)
誰かさん(忘れ者を届けにを執筆している方です。)
ベクトルさん(スピリッツを執筆している方です。)
ナナセさん(現代退魔師を執筆している方です。)
Neonさん(ヒトクイジンシュ!を執筆している方です。)
猫未さん(私の小説を鑑定してくれた方です。)
アゲハさん(黒蝶〜月夜に蝶は飛ぶ〜を執筆している方です。)
水月さん(光の堕天使を執筆している方です。)
狒牙さん(IFを執筆している方です。)
木塚さん(SM不良武士集団を執筆している方です。)
瑠々さん(不思議な放浪記を読む読者様です。)
・感鑑文記伝録
水瀬 うららさん(ご丁寧な評価と嬉しい感想をありがとうございます!)
秋原かざやさん(非常に糧になる鑑定ありがとうございます!)
王翔さん(キャラが個性的と言ってくださり、ありがとうございます!)
紅蓮の流星さん(私の足りない部分を、教えていただきありがとうございます!)
猫未さん(私が夢中になってしまうところを、的確に抑制してくれました!ありがとうございます!)
夜兎さん(私の致命的なミスをズバリ言ってくれました。精進します!そして、ありがとうございます!)
七星 空★さん(新たなる改善点を教えていただきました。楽しいストーリーと言っていただきありがとうございました!)
瑚雲さん(改善する場所を新たに教えてくれました。高評価、ありがとうございました!)
野宮詩織さん(事細かい鑑定をしてくれました!ありがとうございました!)
狒牙さん(とてもうれしい感想をくださり、私が執筆する糧になりました!ありがとうございます!)
及川相木さん(面白い、そしてアドバイスを貰いました!ありがとうございます!)
peachさん(たくさんの意見と、私の課題を見つけてくれました。ありがとうございます!)
・宣伝文記伝録
秋原かざやさん(ドキドキするような宣伝をしてくれました!本当にありがとうございます!)
・絵描様記伝録
王翔さん(とても、可愛い絵を描いてくれました!本当にありがとうございます!)
>>12 >>31 >>37 >>54 >>116 >>132
ナナセさん(リアルタイムで、叫んでしまう絵を描いてくれました!本当にありがとうございます!)
>>20 >>48 >>99
・作成人記伝録
講元(王翔さん投稿!11記にて、登場!「次は、そなたたちである」)
葉月(ナナセさん投稿!12記にて、登場!「大成功!」)
淋蘭(玲さん投稿!13記にて、登場!「ふ〜ん。君、けっこうやるね」)
乘亞(水瀬 うららさん投稿!14記にて、登場!「大嫌いです」)
軒先 風鈴(Neonさん投稿!15記にて、登場!「退屈だ」)
・異作出記伝録
ジュン(玲さんが執筆している小説、妖異伝からゲスト参加しました。本当に、ありがとうございます!)
・妖出現記伝録
青行燈(あおあんどん)
小豆洗い(あずきあらい)
アヤカシ(”イクチ”とも言う)
磯撫(いそなで)
一本ダタラ(いっぽんダタラ)
犬神(いぬがみ)
茨木童子(いばらぎどうじ)
後神(うしろがみ)
産女(うぶめ)
雲外鏡(うんがいきょう)
煙々羅(えんえんら)
大蝦蟇(おおがま)
大天狗(おおてんぐ)
骸骨(がいこつ)
貝児(かいちご)
烏天狗(からすてんぐ)
九尾の狐(きゅうびのきつね)
葛の葉(くずのは)
管狐(くだぎつね)
懸衣翁(けんえおう)
牛頭鬼(ごずき)、馬頭鬼(めずき)
酒呑童子(しゅてんどうじ)
女郎蜘蛛(じょろうぐも)
ダイダラボッチ
奪衣婆(だつえば)
土蜘蛛(つちぐも)
鵺(ぬえ)
猫又(ねこまた)
野鎚(のづち)
波山(ばさん)
雪女(ゆきおんな)
雪ん子(ゆきんこ)
妖刀村正(ようとうむらまさ)
雷獣(らいじゅう)
笑般若(わらいはんにゃ)
・獣妖記伝録
1記:青の光と狐火 >>1
2記:船上の油狐 >>5
例1記:逢魔が時 >>10
3記:霊術狐と体術狐 >>11
4記:蝦蟇と狐と笑般若 >>15
例2記:貝児 >>27
5記:牛馬と犬狼 >>30
6記:産女と雌狐 >>34
例3記:ダイダラボッチ >>38
7記:蜘蛛と獣たち 前 >>43
8記:蜘蛛と獣たち 後 >>51
例4記:小豆洗い >>52
9記:雪の美女と白狐 >>53
10記:墓場の鳥兎 >>55
例5記:葛の葉 >>58
11記:天狗と犬狼 >>64
12記:狐狸と憑依妖 >>74
例6記:日の出 >>75
13記:雷鳥兎犬 >>78
14記:鏡の兎と雌雄狐 >>84
例7記:煙々羅 >>87
15記:櫻月と村汰 >>93
16記:神麗 琶狐 >>96
例8記:奪衣婆と懸衣翁 >>100
17記:天狗と鳥獣 前 >>104
18記:天狗と鳥獣 中 >>105
19記:天狗と鳥獣 後 >>112
例9記:九尾の狐 狐編 >>106
20記:温泉と鼠狐 >>113
21記:犬神 琥市 >>121
例10記:九尾の狐 犬編 >>120
22記:天鳥船 楠崎 >>128
例11記:九尾の狐 鳥編 >>133
23記:鬼と鳥獣 前 >>136
24記:鬼と鳥獣 後 >>140
例最終記:九尾の狐 獣編 >>141
25記:鳥獣と真実 >>151
・獣妖過伝録
1過:8人の鳥獣 >>159
例1現:不埒な者たち >>164
2過:2人の狐 >>163
例2現:禁断の境界線 >>166
3過:修行する者 >>165
例3現:帰りと歴史 >>167
4過:戦闘狼と冷血兎 >>168
例4現:過去の過ち >>169
5過:鳥の監視 前 >>170
例5現:起源、始原、発祥 >>171
6過:鳥の監視 中 >>172
例6現:探し物 >>173
7過:鳥の監視 後 >>174
例7現:箒に掃かれる思い >>175
・獣妖画伝録
>>76
>>119
- Re: 獣妖記伝録(例6記完結)(謎の絵うp) ( No.76 )
- 日時: 2011/07/29 02:13
- 名前: コーダ (ID: n/BgqmGu)
- 参照: http://loda.jp/kakiko/?id=749
え〜……気分転換に、私も絵を描いてみました。
なんか、微妙ですね……。
- Re: 獣妖記伝録(例6記完結)(謎の絵うp) ( No.77 )
- 日時: 2011/07/29 08:01
- 名前: 王翔 (ID: Lp.K.rHL)
はい、王翔です。
更新されてますね。
今回も非の打ち所がない文章力ですね^^
やっぱり、いろいろ勉強されてるんでしょうか?
羨ましい限りで^^
何と、自作絵ですか!さらに全員集合とは………
とても可愛いです。特に琶狐が。
では、執筆頑張ってください!
- Re: 獣妖記伝録 ( No.78 )
- 日時: 2011/08/21 10:16
- 名前: コーダ (ID: qJIEpq4P)
外は大雨だった。
雨が地面を叩きつける音が、辺り一帯に響く。
風も強かった。
草原に萌えている草むらが、ほぼ90度に曲がるくらいの強風。
木も倒れそうな勢い。実際に脆(もろ)い木は何本か倒れていたが。
こんな日に、外を歩く者は、命を捨てている輩としか思えない。
本当に特別な事情がない限り、家でおとなしくしているのが賢明。
——————だが、やはりそういう輩は居た。
犬のような尻尾と、猫のような尻尾をつけた、若い男性2人。
手には、最近この国で広まった武器。鉄砲(てつはう)を持っていた。
遠距離で、相手に攻撃できる武器。刀なんて目じゃなかった。
しかし欠点として、1発撃ったら、次に撃つまで時間がかかる。
その間に、接近されたらおしまいだ。
この2人は、狩猟者という雰囲気を、一切漂わせていなかった。
というか、こんな天気に出歩く、狩猟者も居ないが。
体に、大粒の雨を浴びて、ひたすら街道を歩く。
その表情は、欲望という欲望が出ていた。
一瞬、外が真っ白になる。
そして、空から大きな雷が鳴る。
音の大きさから、自分たちと雷の距離は近かった。
2人は、口元を上げる。
また、外が一瞬真っ白になる。
再び、雷が鳴る。
だが、今度は違った——————
なんと、雷は何もない広大な草原に、落ちたのだ。
普通、高い木などに落ちるはずなのに、草原に落ちた。
男たちは、なぜか雷が落ちた場所へ、大急ぎで向かう。
——————獲物を確認したかのように。
いざ、草原に来てみると、そこには雷が落ちた形跡しかなかった。
一部の草が焼け焦げて、その臭いが鼻に入る。
すると、犬の男が持っている鉄砲を、いきなり上空へ撃つ。
この意味不明な行動に、猫男は苦虫を噛んだかのような表情を浮かべる。
——————どこか、恐ろしい気配を感じる。
2人は、耳をピクリと動かし、辺りを警戒するように見回す。
鉄砲も構えて、万全な態勢。
——————ウオーン。
遠くから、狼の遠吠えが聞こえてきた。
しかし、男たちは怯むことなく、その場にじっとしていた。
むしろ、それを待っていました。と、言わんばかりの表情。
草原を駆ける足音——————
犬男は、足音が聞こえた方向へ体を振り向かせ、途端に鉄砲を撃つ。
だが、獲物には当たらなかった。
続けざまに、猫男は鉄砲を撃とうとするが、もう遅かった。
2人の目には、金色の毛皮で身を包む狼が、鋭い牙を出して跳びかかってきたのだから——————
よく見ると、足はなぜか6本もあり、尻尾は3本もあった。
明らかに、狼ではなかった。
「ひっ、ひぃ——!」
猫男は、情けない声を出す。
——————そして、次に出たのは猫男の血だった。
正体不明の狼は、鋭い牙を首に刺して、息の根を止めた。
「こ、こいつ!」
犬男は、金色の狼に鉄砲を構える。
しかし、もうこの場には恐ろしい狼は居なかった。
草原を駆ける足音。
そう、逃げたのだ。電光石火(でんこうせっか)の如く。
死んだ猫男の姿を見て、犬男は叫ぶ。
そして腹いせに、持っている鉄砲を辺り構わず撃つ——————
だが、その手は止まってしまった。
犬男は、なぜかその場に倒れる。
首からは血を出していた。
きっと、先の狼が戻ってきたのだろう——————
いや、違った。
犬男の傍に居たのは、どこか幼い犬の少年だった。
四つん這いになって、正しく獣をイメージさせる姿。
血のように紅い瞳が、それをもっと、獣らしくする。
口元は、血でもっと赤かったが——————
「あんた等のせいで、獲物が逃げてしまった。責任は、取ってもらわないとね……」
獣らしい姿には、非常に似合わない低く、冷たい言葉。
犬少年は、四つん這いの姿から、途端に人と同じように二足で立つ。
そして、どこかふに落ちない表情で、この場を後にする。
草原に残された、2人の死体。
大雨によって、血だけが地面を流れていた——————
〜雷鳥兎犬〜
とても清々しい朝。
外では、雀(すずめ)の鳴き声と、烏(からす)の鳴き声が聞こえた。
涼しい風、快晴の空。
こういう日は、外に出てのんびりするのがおつなもの。
だが、少々のんびりするにはいささか問題があった。
木で出来た家、広大な田畑がある村。
そこには、人々が苦悶(くもん)な表情で歩きまわっていた。
特に、田畑に居る人たちは、この世の終わりみたいな雰囲気を、漂わせていた。
大量になぎ倒された米たち——————
だが、怒りをぶつける者は居なかった。
仕方ない。諦めよう。そんな感じ。
村の人々も、少し慌ただしかった。
家の周りに、無造作に落ちている大量の桶や壺などを、回収していた。
やはり、その人たちも怒りをぶつけることはしなかった。
早く回収しよう。今は頑張るしかない。そんな感じ。
なぜ、このようになってしまったのか——————
所変わって、村の一角にある家から、2人の男女が外へ出てきた。
1人は、頭の上に兎のように長くて白い、ふさふさした耳が2本あり、女性用の和服を着ていた。
髪の毛も白く、長い。とても赤い瞳が印象的で、右目にはモノクルをつけていた。
右手には、とても大きな弓をもっていた。猪くらいなら、即死させてしまう威圧感である。
左肩には、矢を入れる箙(えびら)というものもつけていた。
極めつけに、首にはお守りかお札か分からない物が、紐で繋がっている。
もう1人は、背中に、灰色の大きな翼をつけており、男性用の和服を着ていた男性。いや、少年と言った方が良いだろう。
髪の毛は黒く、肩までかかるくらい長かった。ぱっと見た感じ少女にも見える顔立ちだった。
右目は、深海をイメージさせるような青色で、左目は、血を連想させるように赤かった。
そして、女性と対照的に左目にモノクルをつけていた。
錫杖(しゃくじょう)を持ち、鉄で出来た、遊環(ゆかん)をしゃかしゃか鳴らしながら歩く姿は、妙な雰囲気を漂わせていた。
少年は、翼をゆっくり羽ばたかせながら、村の光景を見ていた。
すると、女性はモノクルを触りながら呟く。
「昨日の嵐は、すごかったですね」
どうやら、村がこんな状態になっているのは、昨日の嵐のせいだった。
たくさんの被害、損害を出す天災(てんさい)。
それは、人々の心も傷つけることになる。
だが、自然の現象に、怒りをぶつけることはできない。
頑張って復興させるために、毎日頑張るしかない。
少年は、モノクルを光らせて、小さく言葉を言う。
「大量の雨、凄まじい風……そして、大きな雷……ただの嵐を思わせる現象……だと良いね」
この意味深な一言に、女性は頭の中に疑問符を浮かべる。
「は、はい?」
変な声を出しながら、意味不明な一言を残す。
少年は、呆れた表情で女性を見つめる。
「はぁ……じゃぁ、ちょっと問題。昨日の嵐は自然的現象?それとも、人の手が加わった現象?それとも……?」
突然の問題に、女性は慌てる。
5秒くらい考えて、素直に、
「嵐は、自然的現象でしか起こらないですよね?」
自信満々に言う。
すると少年は、嘲笑(あざわら)うかのような表情をする。
「さすがだね。常識的な解答ありがとう。だけど、ちょっとつまんないね」
モノクルを光らせて、偉そうに言葉を言う。
女性は、この言葉の意味が分からなかった。
「じゃぁ、こっちの答えを言うね。昨日の嵐は、妖(あやかし)によって起こされたかもしれない」
答えなのに、かもしれない。
とても曖昧(あいまい)な言葉に、女性は苦虫を噛んだかのような表情を浮かべる。
「でも、規模的に風神(ふうじん)と雷神(らいじん)が起こしたとは、考えられない……もうちょっと、低級の妖かもね」
錫杖の遊環を鳴らしながら、少年は言葉をたんたんと述べる。
ただの嵐を、妖が起こしたかもしれないと考える頭。
女性は、思わずこんな言葉を投げつける。
「どうして、そういう風に考えられるのですか?」
微妙に、何を言いたいのか分からない言葉。
だが、少年はモノクルを光らせて、
「英雄欺人(えいゆうぎじん)。こちらは少々おかしいからね」
一言呟きこの村を後にする少年。
女性は、深い溜息をして後を追う。
○
とても気持ちのよい草原。
昨日の嵐が嘘のようだった。
だが、至る所に木が倒れているのを見ると、やはり嵐は起こったのだな。と、考えさせられる。
街道には、大量の水たまり。
歩くたびに泥だらけになりそうな場所。
あまり歩きたくなかった。
そんな街道に、先程の女性と少年が歩いていた。
2人は下駄を鳴らし、泥水を飛ばしながら歩いていた。
当然、それはお互いの和服につく。
すると、女性がモノクルを触りながら、
「飛んだ方が良いと思いますよ?」
と、気遣って一言言う。
泥で汚れるのは自分だけで良い。
そんな思いが詰まっていた。
だが、少年はそれを払いのけるように、モノクルを光らせて、言葉を返す。
「それは、無理なお願いだね。飛んだ方が良いって簡単に言うけど、実は体力の消耗激しいんだよ?それに、君だけが泥だらけになるのは、ちょっとね……」
柔和な表情をして、女性に言葉を言う。
1人だけ泥だらけになるのは見ていられない。それなら、自分も泥だらけになる。
そんな思いが詰まっていた。
ちなみに、空を飛ぶという行動はあまり体力を消費しない。むしろ、歩くより快適である。
——————偉そうに物事を言っている割には、とても優しい心を持っている。
女性は微笑む。
「ふふ……ありがとうございます」
突然お礼。
少年は、特に慌てず翼をゆっくり羽ばたかせながら、
「お礼を言われる程のことじゃないよ。当たり前なんだからね」
素っ気なく言う。
本当に、口上手である。一体、どこで何をすればこんな能力がつくのだろうか。
——————不意に、少年の足を止まる。
それにつられて、女性も足を止めて、ある方向を見つめる。
草原にたたずむ、人の影。
遠くに居るはずなのに、どこか野生の雰囲気を漂わせていたのがすぐに分かった。
すると、少年は遊環を鳴らして、
「行くよ」
と、草原の中に足を踏み入れる。
女性は、モノクルを触りながら、後をついて行く。
いざ、その人の近くに来ると、本当に野生で育ったような体つきをしていた。
髪の毛は漆黒という言葉が似合うくらい黒く、肩につくくらい長かった。前髪も目にかかるくらい長く、なぜか一部が蒼色だった。
頭には、ふさふさした2つの耳と1本の尻尾があり、瞳は血を連想させるくらいに、紅かい。
和服を着た男性。いや、少年と言った方が良いだろう。非常に、野生臭さが残る雰囲気を漂わせていた。
その証拠に、鋭い爪と牙が心象的だったからだ。
すると、少年は遊環を鳴らして、野生の少年に尋ねる。
「君は、何をやっているんだい?」
なぜか、嘲笑うかのような表情で言葉を言う。
野生の少年は、鋭い眼光で2人を凝視する。
その目は、恐ろしい中にどこか、冷たさも感じ取れた。
そして、抑揚のない口調で、
「僕は、ただ妖を待っているだけ。黙ってくれるかな?」
冷たく言葉を飛ばす。
野生の少年の口からは、妖という言葉が出てくる。
これには、モノクルを光らせてさらに質問する。
「へぇ……君みたいな若い犬少年が、妖を求めるなんてね」
そう言っているあなたも少年。と、女性は横から心の中で突っ込みを入れる。
それを読み取ったように、野生の少年は、
「君も鳥少年だよね。自分の年齢も分からないのかな?」
やっぱり抑揚のない冷たい口調で言う。
鳥少年の堪忍袋は切れたのか、錫杖を構えて鋭い眼光を浴びせる。
「君。昇天(しょうてん)する?」
この世から、強敵にあの世へ送る昇天。
けっこう冗談ではない口調で、鳥少年は言う。
だが、そんなものを恐れず、野生の少年は抵抗する。
「その綺麗な首元……噛みつかれたいのかな?」
2人の相性は最悪だった。
放っておくと、殺し合いになりかねない雰囲気だったので、女性はわざと咳払いをして、間に入る。
「まぁまぁ……争ったところで、良いことはありませんよ。ここは、穏便に話し合いでもしましょうか」
女性は、どこか柔和な表情で呟く。
さらに続けざまに、
「私は箕兎 琴葉(みと ことは)。こちらに居るのは天鳥船 楠崎(あめのとりふね くすざき)と言います」
自分たちの名前を名乗る。
楠崎は、どこかふに落ちない表情で、モノクルを光らせていた。
「僕は淋蘭(りんらん)。名乗って早々悪いんだけど、君がこの少年の肩代わりかな?」
そう言って、鋭い爪を構える淋蘭。
どうやら、標的は琴葉に変更していた。
だが、彼女は手に持っている弓を構えず、ただただじっと見つめる。
——————冷たい淋蘭の目つきに負けないくらい、冷たい瞳で。
「ふ〜ん。君、けっこうやるね」
淋蘭は、琴葉の瞳に思わず言葉を漏らす。
楠崎は、なぜか眉間にしわを寄せて、そのやりとりを聞いていた。
「私の命で、楠崎が助かるなら軽いです。この方は、将来大物になる人なんですからね」
琴葉の言葉に、楠崎は遊環を強く鳴らす。
「琴葉。その言葉は嬉しいけど。こっちは、君が居ないと困るんだよね。勝手に死ぬのは許さないよ」
この科白(せりふ)に、琴葉は思わず胸を躍らせる。
楠崎は、本当に彼女の事を大事に思っていることが、これで判断できるからだ。
すると、淋蘭は冷たい眼光と口調で、
「君は、こんなにも冷たい彼女を墨守(ぼくしゅ)するんだね。僕にはできないや」
言葉を述べる。
琴葉は冷たい。そう言われた彼女はどこか頭を悩ませる。
「私は冷たい……冷たい兎……?いや、そんなことない……そんな……いや、違う……私は冷たい……冷たい兎……この弓も……あぁ……」
「琴葉!?」
楠崎が叫んだ瞬間、琴葉はその場に倒れてしまった。
荒い呼吸、酷い汗、彼女の体は脆弱(ぜいじゃく)しているようだった。
それでも、淋蘭は冷たい表情を崩さなかった。
「なんか、僕の気が変わったよ。鼎談(ていだん)するのも馬鹿らしい。邪魔さえしなければ命は取らないであげる」
この言葉を言い終わった瞬間、淋蘭はこの場を颯爽と後にする。
楠崎は、苦虫を噛んだかのような表情をして、倒れている琴葉の傍へ向かう。
首につながれている、お札かお守りは今だけ変な感じがした。
○
「ひぃ〜!お助けくだ……」
男がそう叫ぶと、右胸に矢が刺さる。
それは、体から貫通して、鏃(やじり)が丸見えだった。
近くには、大きな弓を持っていて、長い耳が印象的な女性が居た。
「目的……達成……」
冷たい瞳と冷たい言葉。
見つめられただけで、背筋が凍るような威圧感。
女性は、この場を後にしようとする——————
「おぉ〜……派手にやらかしたのぉ〜」
不意に、声が聞こえてきた。
女性は、耳をピクリと動かして、その方向を見つめる。
そこには、とても綺麗で美しい女性が拱手をしながら立っていた。
頭には、ふさふさした2つの耳があり、黄金に輝く金色の尻尾が9本もあった。
髪の毛も、黄金に輝く金色で、腰くらいまである長さだった。
巫女服に包んだ体は、とても神々しくて、思わず頭を下げたくなる。
さらにその姿は、非常に女々しく、おしとやかで、艶めかしかった。
「これくらい、目的の為なら……私は黙って人を殺すのみ……」
相変わらず、冷たい目つきと言葉で九尾の女性に言う。
「その心意気、わらわは評価するぞ。だが、世の中それではいかんぞぉ……」
「ふんっ……」
耳の長い女性は、九尾の女性の言葉を鼻で笑って流す。
そして、この場を後にした。
残された九尾の狐は、右胸に矢が刺さった男を見つめる。
頭にはふさふさした耳など一切なく、尻尾もなかった。
——————言うなれば、人間。
「わらわの部下は、ちょっと問題があるのぉ……冷たい兎、戦闘狂の狼、そして力のない狐……」
深い溜息をして、九尾の狐は右手で指を鳴らす——————
男は、橙色に輝く炎に焼かれる。
とても火力のある狐火だった。
「じゃが、部下の瑕疵(かし)ぐらいわらわが支えなければ、立派な九尾の狐とは言えないか……」
そう小さく呟き、九尾の女性はこの場を後にする。
燃え盛る男は、いつの間にか骨しか残っていなかった——————
○
とても気持ちのよい草原——————ではなかった。
風も吹き、空は今にも雨が降りそうな雰囲気である。
そんな中、手頃な木の影に楠崎が座っており、本を器用に左手だけで読んでいた。
隣には、眠っているか気絶しているか分からない琴葉。
——————小さな唸り声を上げる。
楠崎は、彼女の左手を右手でぎゅっと握る。
琴葉は安堵の表情を浮かべる。
さらに、少年は自分の大きな翼を、毛布のように琴葉の体にかける。
普段は偉そうだけど、いざとなったら優しい楠崎。
乃至(ないし)、彼女だけに優しいのか——————
それはさておき、天気はどんどん悪くなってきている。
楠崎は、空を見上げて、懐に本をしまう。
そこら辺に置いてあった錫杖を持ち、いつでもどこかへ行けるように準備をする。
一瞬、外が真っ白になる。
そして、空から大きな雷が鳴った。
音の大きさから、自分たちと雷の距離は近かった。
同時に、雨も降り始める。
すると、隣に居る琴葉は目を覚ます。
「あ、あれ……私は……?」
自分がどういう状況上に居るのか、頭の中で整理出来なかった。
楠崎は、その場で立ち上がり、
「行くよ。琴葉」
容赦ない言葉を飛ばす。
琴葉は、とりあえず小さく頷き、少年の後を追う。
○
雨は、2人の体を襲う。
和傘もささないで、ひたすら草原を歩き回る。
琴葉の、白くて長い髪の毛が濡れて、やや艶めかしい雰囲気を漂わせる。
同じく、楠崎の黒髪も濡れて、少年なのにやはり艶めかしい雰囲気を出していた。
また、一瞬外が真っ白になる。
再び、雷が鳴る。
だが、今度は違った——————
なんと、雷は何もない広大な草原に、落ちた。
普通、高い木などに落ちるはずなのに、草原に落ちた。
楠崎は、なぜか雷が落ちた場所へ、大急ぎで向かう。
——————獲物を確認したかのように。
いざ、草原に来てみると、そこには雷が落ちた形跡しかなかった。
一部の草が焼け焦げて、その臭いが鼻に入る。
——————「僕の邪魔をしないでと言ったのに、理解できなかったのかな?」
不意に、背後から声が聞こえてきた。
血を連想させるくらい紅い瞳と野生臭さが残る少年。
そう、淋蘭だった。
すると、楠崎はどこか嘲笑うかのように言葉を飛ばす。
「なるほどね。分かったよ。こちらは君の邪魔をしないと約束する」
意外とあっさり、身を引いた少年。
淋蘭は、少し頭の中に疑問符を浮かべたが、特に深追いはしなかった。
琴葉は、ただただその様子を見守ることしかできなかった。
——————どこか、恐ろしい気配を感じる。
淋蘭と琴葉は、耳をピクリと動かし、楠崎は翼を動かして、辺りを警戒するように見回す。
すると、淋蘭は途端に四つん這いになる。その姿は、本当の獣のようだった。
——————ウオーン。
遠くから、狼の遠吠えが聞こえてきた。
しかし、淋蘭は怯むことなく、その場にじっとしていた。
むしろ、それを待っていました。と、言わんばかりの表情。
草原を駆ける足音——————
淋蘭は、足音が聞こえた方向へ体を振り向かせ、同じく颯爽と草原を駆ける。
そして、淋蘭と何かはほぼ同時のタイミングで鋭角上に跳ぶ——————
琴葉と楠崎の目には、野生臭い淋蘭と金色の毛皮で身を包む狼が映っていた。
金色の狼をよく見ると、足はなぜか6本もあり、尻尾は3本もあった。
明らかに、狼ではなかった。
お互いの鋭い爪が当たり、その音が草原に響く。
意外と、実力は同じだった。
「あの、私たちは指を咥えて見ているだけで良いのですか?」
「良いんじゃない?あっちが邪魔をするなって言っているんだから。それに、少しくらい痛い目に合わせないとね」
やっぱり、嘲笑うかのような顔つきで科白を言う楠崎。
琴葉は、モノクルを触りながら、1人と1匹の様子を見る。
淋蘭は、金色の狼へ颯爽と向かい、鋭い爪で斬り裂く。
だが、電光石火の如くそれを回避する。
狼には決して出せない、瞬発力と速さ。
これには、口元上げて一言、
「やっぱり、そう簡単にはやられないよね。だけど、ここで退治しないと……」
淋蘭は、冷たい表情の中に、どこか懸命な表情を浮かべる。
楠崎は眉を動かして、その言葉の意味を咀嚼(そしゃく)するように考える。
金色の狼は、鋭い牙を出し、雷の速さで淋蘭に噛みつく——————
すると、淋蘭は自分の左腕を出して、わざと金色の狼に噛みつかせる。
これにより、相手の動きが一瞬止まる。
その隙をついて、淋蘭は右手の鋭い爪で思いっきり斬り裂く——————
とても、手応えがあった。
自分の左腕と引き換えの、捨て身の技。
上手い具合に決まった。
淋蘭は、口元を上げてどこかやってやったような表情をする。
あの、冷たい表情は今だけなかった——————
しかしその瞬間、金色の狼は何事もなかったかのように、淋蘭の傍を離れる。
よく見てみると、爪で斬り裂いた場所からは、血という物が全く出ていなかった。
もっと言えば、無傷に近かった。
淋蘭は、左腕を押さえて唖然とする。
もちろん、それを見ていた琴葉も同じだった。
「そ、そんな……」
思わず、言葉を漏らす。
不意に、遊環の音が聞こえてくる。
「さて、これで分かってもらえたかな?雷獣(らいじゅう)は、どう頑張っても退治できないことに」
楠崎は、翼を広げて言葉を言う。
その瞬間、金色の狼は颯爽とどこかへ逃げだす。
もちろん、淋蘭は追いかけようとする——————
「無駄な努力だね。本当に、見ていて面白いよ」
今までにないくらいに、馬鹿にしたような口調で言葉を飛ばす楠崎。
当然、淋蘭は冷たい表情で少年を見つめる。
「君。黙るという単語をお知りかな?」
馬鹿にされたのだから、こちらも対抗して、今までにないくらい馬鹿にする。
楠崎は、なぜか口元を上げて笑った。
「愚かだね。雷獣について何も知らないちょっと鍛えた一般人。本当に、滑稽(こっけい)だよ」
淋蘭は、右手の爪を鋭く輝かせる。
今にも殺してしまいそうな眼光。
琴葉は、慌てて言葉を言う。
「雷獣というのは、一体なんでしょうか?」
とりあえず、楠崎が何を言いたいのかを、言わせた方が良いと判断しての、言葉だと思う。
「じゃぁ、教えてあげるよ。雷獣……確かに、こいつは妖だよ。でもね、そんじゃそこらの妖とは違うんだよね……雷獣は……大きな雷と共に生まれ、辺りを嵐にする。そう、こいつは自然の現象と言っても良いんだ」
淋蘭は、思わずぎょっとする。
自分が今、退治しようとした妖は、自然だからだ。
人が絶対に勝てない物。それが自然。
つまり、雷獣は退治できないのだ。
「なるほど……つまり、雷獣は自然と同じく、勝手に居なくなるんですね」
モノクルを光らせて、口元上げる。
その通り。と、言うように。
「こちらの考えだけど、君はあの妖を退治すれば、嵐がなくなると思ったんでしょ?そうすれば、人々が絶望に陥る回数が少なくなる。その気持ちは、大いに評価するよ。でもね、嵐はどう頑張っても止められないんだよ?」
楠崎の言葉に、淋蘭はその場に座り込む。
いままで、自分は何をやっていたんだ。そんな雰囲気を漂わせていた。
「僕は……嵐で絶望する人々を見たくないんだよね。だから、自然を嫌った……自然に冷たくなった……」
冷たい表情。冷たい言葉。それは全て、自然を嫌ったから生まれてしまった。
だけど、その嫌いな自然は自分の手で変えることはできないと、今発覚する。
淋蘭は、呆然とする。
すると、楠崎は遊環を鳴らし、
「自然災害が起こることは仕方ない。だけど、起こった後が重要だと思うよ。人的二次災害を起こさないようにする。援助をする。これだけは、根本的な原因を消せない。なら、起こった後で頑張れば良い。君なら、絶対に出来る」
どこか諭すように言葉を呟く。
すると、横に居た琴葉はモノクルを触りながら、
「そうですね。あっ、ちょっと私近くの村の手伝いをしてきます」
と、明るく言ってこの場を後にする。
残された淋蘭と楠崎は、無言で見つめ合う。
その目には、殺伐とした感じはなかった——————
そして、淋蘭はその場で立ちあがると、小さく言葉を呟く。
「僕も行くよ」
草原を後にして、村へ向かう。
最後に残された楠崎は、モノクルを光らせて、
「人は、自然に生かされている。自然があるから、人が居る。そう考えれば、自然災害というのは、調子に乗った人へ罰を送るものなのかもね……」
そう呟き、2人の後を追う。
実際に、今は家を建てるために、かなり木を伐採している。
そして、無駄になった木はそこら辺に捨てられている。
だが、人々はそれをなんとも思っていない。つまり、注意をする者が居ないという事。
では、誰が注意をするか、そう。自然だ。
人は、自然によって生きている。つまり感謝しないといけない存在。
それなのに、人は感謝する所か、偉そうにしている。
自分たちは自然と共にすごしている。それを自覚させるために、度々(たびたび)自然災害を起こす。
雷獣は、自然の怒りを形で表した、妖なのかもしれない。
不意に、大きな雷が鳴る。
しかし、その雷はどこか金色に輝いていた。
見方を変えれば、その雷は天に昇っているようにも見える。
まるで、雷獣がひと仕事を終えて、帰るための道を作るかのように——————
- Re: 獣妖記伝録(13記完結) ( No.79 )
- 日時: 2011/07/30 00:40
- 名前: コーダ (ID: ryagdTnR)
王翔さん>
はい、ぼちぼち更新していますよ!忘れてころに上がってくる、それが私の獣妖記伝録(笑)
勉強ですか?そうですねぇ……色々な小説を読んで、自分が気に言った文章表現を、脳内に保存することを繰り返していました。
ネット上で、上げられている小説で学んでいる方が多く、一般的に売られている小説はあまり読みません。
もちろん、ここでも私は、小説を読みながら気にいった文章表現を脳内で保存して、アレンジしています。
はい、自作絵です。アナログな人間なので、シャーペンとボールペンのみしか使っていません。
琶狐は、個人的に力を入れました。ただ単に、サラシを描きたかっただけですけど(笑)
はい、応援のお言葉ありがとうございます!
- Re: 獣妖記伝録(13記完結) ( No.80 )
- 日時: 2011/07/30 13:39
- 名前: 猫未 ◆OkhT76nerU (ID: hc4T1ZG6)
猫未がする鑑定屋☆ 〜鑑定結果〜
はい!コーダさん、こんにちわ☆
鑑定結果言わせてもらいますね!
一言で言うと…
『さすがです!!!』
初めから読んでみても、ちょくちょくと話の中に引き込まれちゃいます!!
主人公の妖天も、不思議な力があるって言うミステリアスな感じもバッチリ☆
物語の最初のあらすじもお上手で、この後も読みたくなってきます!
能天気な妖天の性格は、
退治するときなどに、力があるって言うのを倍増させますね!
話のわかりやすさ、面白さ、この先予想不可能な展開☆
すばらしいですね!この評価は…五つ星中
【★★★☆☆】です!
減点の【☆☆】は話の文がつながり過ぎてるから、
一部読みにくいこともあります…
ですが、なかなかの小説力です♪がんばってください!!
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35