複雑・ファジー小説

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獣妖過伝録(7過完結)
日時: 2012/09/08 14:53
名前: コーダ (ID: hF19FRKd)

 どうも〜!私、コーダと申します!

 初めましての方は、初めまして!知っている方は、毎度ありがとうございます!

 え〜……一応、ここに私の執筆作品がありますが、最近、新しい閃きがありましたので、それを形に表してみようと思って、突然、掛け持ちすることになりました。
 
 そして、このたびは2部になりましたのでタイトルも変えて獣妖過伝録(じゅうようかでんろく)としました。

 只今、超ゆっくり更新中……。

 コメントもどしどし待っています。

 では、長い話をばかりではつまらないと思いますので、これで終わりたいと思います。


※今更すぎますけど、この小説はけっこう、人が死にます。そういったものが苦手な方は、戻るを推奨します。

※この小説は、かなりもふもふでケモケモしています。そういったものが苦手な方は、戻るを推奨します。

 秋原かざや様より、素敵な宣伝をさせていただきました!下記に、宣伝文章を載せたいと思います!

————————————————————————

「お腹すいたなぁ……」
 輝くような二本の尻尾を揺らし、狐人、詐狐 妖天(さぎつね ようてん)は、今日もまた、腹を空かせて放浪し続ける。

「お狐さん?」
「我は……用事を思い出した……」
 ただひとつ。
 狐が現れた場所では、奇奇怪怪(ききかいかい)な現象がなくなると言い伝えられていた。


 100本の蝋燭。
 大量の青い紙。
 そして、青い光に二本の角。
  ————青の光と狐火


 恵み豊かな海。
 手漕ぎ船。
 蛇のような大きな体と、重い油。
  ————船上の油狐


 それは偶然? それとも……。
「我は……鶏ではない……狐だぁ……」
「貴様……あたしをなめてんのかい!?」
 星空の下、男女の狐が出会う。
  ————霊術狐と体術狐


 そして、逢魔が時を迎える。
「だから言ったでしょ……早く、帰った方が良いと」


 獣人達が暮らす和の世界を舞台に、妖天とアヤカシが織り成す
     不思議な放浪記が幕をあげる。
       【獣妖記伝録】
 現在、複雑・ファジースレッドにて、好評連載中!


 竿が反れる。
 妖天は突然、その場から立ちあがり、足と手に力を入れて一気に竿を引く。
 すると、水の中から出てきたのは四角形の物体。
「むぅ……」
「釣れたかと思えば下駄か! 鶏野郎にお似合いだな!」

————————————————————————



・参照突記伝録
 「1800突破しましたね。嬉しいことです」

・読者様記伝録
 ステッドラーさん(【★】アーマード・フェアリーズ【★】を執筆している方です。)
 玲さん(妖異伝を執筆している方です。)
 王翔さん(妖怪を払えない道士を執筆している方です。)
 水瀬 うららさん(Quiet Down!!を執筆している方です。)
 誰かさん(忘れ者を届けにを執筆している方です。)
 ベクトルさん(スピリッツを執筆している方です。)
 ナナセさん(現代退魔師を執筆している方です。)
 Neonさん(ヒトクイジンシュ!を執筆している方です。)
 猫未さん(私の小説を鑑定してくれた方です。)
 アゲハさん(黒蝶〜月夜に蝶は飛ぶ〜を執筆している方です。)
 水月さん(光の堕天使を執筆している方です。)
 狒牙さん(IFを執筆している方です。)
 木塚さん(SM不良武士集団を執筆している方です。)
 瑠々さん(不思議な放浪記を読む読者様です。)

・感鑑文記伝録
 水瀬 うららさん(ご丁寧な評価と嬉しい感想をありがとうございます!)
 秋原かざやさん(非常に糧になる鑑定ありがとうございます!)
 王翔さん(キャラが個性的と言ってくださり、ありがとうございます!)
 紅蓮の流星さん(私の足りない部分を、教えていただきありがとうございます!)
 猫未さん(私が夢中になってしまうところを、的確に抑制してくれました!ありがとうございます!)
 夜兎さん(私の致命的なミスをズバリ言ってくれました。精進します!そして、ありがとうございます!)
 七星 空★さん(新たなる改善点を教えていただきました。楽しいストーリーと言っていただきありがとうございました!)
 瑚雲さん(改善する場所を新たに教えてくれました。高評価、ありがとうございました!)
 野宮詩織さん(事細かい鑑定をしてくれました!ありがとうございました!)
 狒牙さん(とてもうれしい感想をくださり、私が執筆する糧になりました!ありがとうございます!)
 及川相木さん(面白い、そしてアドバイスを貰いました!ありがとうございます!)
 peachさん(たくさんの意見と、私の課題を見つけてくれました。ありがとうございます!)

・宣伝文記伝録
 秋原かざやさん(ドキドキするような宣伝をしてくれました!本当にありがとうございます!)

・絵描様記伝録
 王翔さん(とても、可愛い絵を描いてくれました!本当にありがとうございます!)
 >>12 >>31 >>37 >>54 >>116 >>132
 ナナセさん(リアルタイムで、叫んでしまう絵を描いてくれました!本当にありがとうございます!)
 >>20 >>48 >>99

・作成人記伝録
 講元(王翔さん投稿!11記にて、登場!「次は、そなたたちである」)
 葉月(ナナセさん投稿!12記にて、登場!「大成功!」)
 淋蘭(玲さん投稿!13記にて、登場!「ふ〜ん。君、けっこうやるね」)
 乘亞(水瀬 うららさん投稿!14記にて、登場!「大嫌いです」)
 軒先 風鈴(Neonさん投稿!15記にて、登場!「退屈だ」)

・異作出記伝録
 ジュン(玲さんが執筆している小説、妖異伝からゲスト参加しました。本当に、ありがとうございます!)

・妖出現記伝録
 青行燈(あおあんどん)
 小豆洗い(あずきあらい)
 アヤカシ(”イクチ”とも言う)
 磯撫(いそなで)
 一本ダタラ(いっぽんダタラ)
 犬神(いぬがみ)
 茨木童子(いばらぎどうじ)
 後神(うしろがみ)
 産女(うぶめ)
 雲外鏡(うんがいきょう)
 煙々羅(えんえんら)
 大蝦蟇(おおがま)
 大天狗(おおてんぐ)
 骸骨(がいこつ)
 貝児(かいちご)
 烏天狗(からすてんぐ)
 九尾の狐(きゅうびのきつね)
 葛の葉(くずのは)
 管狐(くだぎつね)
 懸衣翁(けんえおう)
 牛頭鬼(ごずき)、馬頭鬼(めずき)
 酒呑童子(しゅてんどうじ)
 女郎蜘蛛(じょろうぐも)
 ダイダラボッチ
 奪衣婆(だつえば)
 土蜘蛛(つちぐも)
 鵺(ぬえ)
 猫又(ねこまた)
 野鎚(のづち)
 波山(ばさん)
 雪女(ゆきおんな)
 雪ん子(ゆきんこ)
 妖刀村正(ようとうむらまさ)
 雷獣(らいじゅう)
 笑般若(わらいはんにゃ)

・獣妖記伝録
 1記:青の光と狐火    >>1
 2記:船上の油狐     >>5 
例1記:逢魔が時      >>10 
 3記:霊術狐と体術狐    >>11
 4記:蝦蟇と狐と笑般若  >>15
例2記:貝児        >>27
 5記:牛馬と犬狼     >>30
 6記:産女と雌狐     >>34
例3記:ダイダラボッチ   >>38
 7記:蜘蛛と獣たち 前  >>43
 8記:蜘蛛と獣たち 後   >>51
例4記:小豆洗い      >>52
 9記:雪の美女と白狐   >>53
10記:墓場の鳥兎     >>55
例5記:葛の葉       >>58
11記:天狗と犬狼     >>64
12記:狐狸と憑依妖    >>74
例6記:日の出       >>75 
13記:雷鳥兎犬      >>78
14記:鏡の兎と雌雄狐   >>84
例7記:煙々羅       >>87
15記:櫻月と村汰     >>93
16記:神麗 琶狐     >>96
例8記:奪衣婆と懸衣翁   >>100
17記:天狗と鳥獣 前   >>104
18記:天狗と鳥獣 中   >>105
19記:天狗と鳥獣 後   >>112
例9記:九尾の狐 狐編   >>106
20記:温泉と鼠狐     >>113
21記:犬神 琥市     >>121
例10記:九尾の狐 犬編  >>120
22記:天鳥船 楠崎    >>128
例11記:九尾の狐 鳥編  >>133
23記:鬼と鳥獣 前    >>136
24記:鬼と鳥獣 後    >>140
例最終記:九尾の狐 獣編  >>141
25記:鳥獣と真実     >>151


・獣妖過伝録
 1過:8人の鳥獣     >>159
例1現:不埒な者たち    >>164
 2過:2人の狐      >>163
例2現:禁断の境界線    >>166
 3過:修行する者     >>165
例3現:帰りと歴史     >>167
 4過:戦闘狼と冷血兎   >>168
例4現:過去の過ち     >>169
 5過:鳥の監視 前    >>170
例5現:起源、始原、発祥  >>171
 6過:鳥の監視 中    >>172
例6現:探し物       >>173
 7過:鳥の監視 後    >>174
例7現:箒に掃かれる思い  >>175


・獣妖画伝録
 >>76
 >>119

Re: 獣妖記伝録 ( No.6 )
日時: 2011/07/07 20:54
名前: 玲 ◆PJzDs8Ne6s (ID: cX9VSRxU)



  きゃああああああっ!

  かっこいいですよ、ホントにっ!
  何処かジュンに似てますっ!
  もしも、ジュンと妖天くんが、
  一緒に逢ったら、面白いことに……

  いいえ、何にもありませんよ(黙
  ところで突然ですが、
  お互いの小説に二人を登場させませんか?

  コーダさまのところにジュン。
  私のところに妖天くん……

  何を急に言いだすんでしょうね(死ね
  
  なんとなく脳裏に浮かんだ言葉を……
  誠に無礼申し上げますが、
  一度、考えてみてください。

  嫌なら嫌だとはっきり言ってください、
  それを覚悟で言いましたから。

  それでは失礼します!



.

Re: 獣妖記伝録 ( No.7 )
日時: 2011/07/07 21:24
名前: コーダ (ID: QdojQKdf)

玲さん>

 またまた、コメントありがとうございます!
 いやぁ……妖天は、素の自分をバリバリ出していますからね(笑)みっともないところ、かっこいいところ、おかしなところを全部包み隠さず……。

 さて……なんか、とても面白そうな企画ですね……というか、こんな狐を出してくださるのですか!?むしろ、お礼を言いたいですよ!

 そうですね……私の小説も1話完結タイプなので、1話だけ特別出演ということでよろしいでしょうか?

 そして、この小説は始まったばかりですので、もう少し、内容を深くしてから登場させようと考えてもいます。なので、登場は遅くなると思いますけど、それも言っておきます。

 何かございましたら、こちらの方に返信お願いたします!

Re: 獣妖記伝録 ( No.8 )
日時: 2011/07/07 21:29
名前: 玲 ◆PJzDs8Ne6s (ID: cX9VSRxU)



コーダさま!本当に本当にありがとうございますっっ!

遅くともコーダ様の素晴らしい小説にジュンを出させていただけるのならば100年でも待ちますとも(黙っとけ)、私も内容が戦後直後の一話完結を最初に書いたばかりなので、コーダ様の妖天くんにはその戦後のお話に登場させて頂きたいと思っております!

それでは、感謝とお礼を申し上げに来ました、
頑張ってくださいね!

Re: 獣妖記伝録 ( No.9 )
日時: 2011/07/07 21:45
名前: コーダ (ID: QdojQKdf)

玲さん>

 お早めの返信ありがとうございます!
 それでは、家の情けない狐をよろしくお願いしますね!
 応援の言葉もありがとうございます!これからも、執筆頑張っていきますね!

Re: 獣妖記伝録 ( No.10 )
日時: 2011/08/02 20:55
名前: コーダ (ID: LcKa6YM1)

              〜逢魔が時〜


 外は、茜色に染まっていた。
 町では、たくさんの主婦たちが今晩の夕飯の材料を買い込んでいそうな時間帯。
 だが、ここはそんな楽しい場所でも、なんでもない。
 周りは、田畑で囲まれた道。
 目の前には、林があった。
 この時間帯で、林の中に入る者は居ないだろう。
 ——————妖(あやかし)に襲われるかもしれないから。
 そんな林から、2人程の姿が見えた。
 どうやら、苦労して林を抜けてきたようだ。表情から、そう感じ取れる。
 1人は、頭の上にある白くてふさふさした耳が2本あり、女性用の和服を着ていた。
 髪の毛も白く、長い。右目にはモノクルをつけていた。
 もう1人は、背中に大きな翼をつけており、男性用の和服を着ていた男性。いや、少年と言った方が良いだろう。
 髪の毛は黒く肩までかかるくらい長く、ぱっと見少女にも見える顔立ちだった。
 そして、女性と対照的に左目にモノクルをつけていた。
 そんな2人は、村や町に早く行きたかったのか、かなり早足で歩いていた。
 すると、田畑の方から声が聞こえてきた。
 2人は、思わず足を止めて声が聞こえた方向へ体を振り向かせる。
 そこには、桑を持った農民が居た。
 非常に歳を召しているのか、頭の上にある2つのふさふさした耳は垂れており、尻尾も同様だった。
 だが、どこか優しそうな雰囲気を出す。

「おめぇら。なぁに、そんな急いでんだぁ?」

 とても訛り(なまり)のある発音。
 一瞬、何を言っているのか考える2人。
 5秒くらい経って、やっと言っている意味を理解した女性は、右手でモノクルを触りながら呟く。

「いえ、この近くに村か町がないか探していただけです」

 語尾を延ばさず、非常にはきはきとした口調で女性は言う。
 農民は呆れた表情をする。

「わけぇもんが……そんなに急いでいると、ワシみたいに老化が進むぞ?」

 この言葉に、女性は浅い溜息をする。
 すると、翼をつけた少年は小さく呟く。

「君も……早く帰った方が良いと思うよ。」

 なぜ帰った方が良いのか、という理由は言わなかった。
 なぜなら、その理由は農民も知っているだろうと思ったから——————
 だが、農民は少年の忠告を無視してこう、呟く。

「ワシは、まだやることが残っているからなぁ……」

 そして、桑を持って田畑の中心へ向かう。
 女性と少年はその姿を見て、深い溜息をする。
 2人のタイミングは見事にシンクロしていた。

「逢魔が時(おうまがとき)」

 ふと、少年は呟く。
 女性は、はっとした表情をしながら、

「早く行きましょう」

 と、また早足で道を進む。


                ○


 田畑に残った農民は、残った仕事を終えたのか、桑を持って道に足を進めていた。
 時間はもう黄昏時(たそがれどき)。
 夕方と夜が、丁度真ん中くらいの時間帯、薄暗く、先が少し見えなかった。
 農民は、そんなことを気にせず道を歩く。
 すると、目の前に人影見えた——————
 おそらく、畑仲間が忘れ物をして、取りに戻ってきたのだろうと、すぐに考えがついた農民は、早足になって、人影の方へ向かう。
 人影も、農民を見たのかこちらへ向かってくるのが分かった。

「おぉ〜い……どうしたぁ?なんか、わすれものでもした……!?」

 農民は手を上げながら、畑仲間に声をかける。
 ——————だが、その言葉は突然、途絶える。
 商売道具である桑を道に落とす農民。
 そして、次に聞こえてきたのは——————
 農民の断末魔である。


                ○


 翌日。
 外は、朝霧で視界が遮られている時間帯。
 田畑が周りにある道に、昨日の女性と少年が立っていた。
 2人の目線には、全身から赤い液体を流して倒れている農民が映っていたのだ。
 傷口を良く見ると、噛みつかれたり、爪で斬り裂かれたりしていたのが良く分かる。
 ——————昔、こんな言い伝えがあった。
 黄昏時、つまり夕方と夜のちょうど真ん中くらいの時間帯。
 実は、この黄昏時は妖(あやかし)にとって、とても居心地のいい時間帯なのだ。
 眠っていた妖がワラワラ起床して、辺りを徘徊する。
 さらに、黄昏時というのは、遠くに人の姿は見えるが、顔は良く見えない時間でもある。
 妖にも、人のような姿をした種類は、星屑のように居る。
 なので、昔の人は口をそろえてこう言った。
 ——————「黄昏時……いや、“逢魔が時(おおまがとき)”が近づいたら外へ出るな。人の姿をした妖に食われるぞ」と。
 女性は、その場で黙祷をする。
 一方少年の方は、血だらけの農民をじっと見て小さく呟いた。

「だから言ったでしょ……早く、帰った方が良いと」


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