二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- ちびっこ城主 *戦国BASARA*【完結!感謝!】
- 日時: 2012/08/10 10:29
- 名前: ☆Milk☆ (ID: DqYpyOBj)
どうもです、☆Milk☆ですっ!
毎度毎度、言うこともないのですが、一応のため注意書きをしておきます。
壱・荒らし?もちろんダメです。
弐・チェンメ?それもダメです。
参・バサラ嫌い?何で来たんですか?
四・☆Milk☆が嫌い?いや、だから何で来たんですか?
伍・キャラ崩壊は苦手?・・・頑張りますけど・・・多分、壊れます。
六・できれば・・・できればでいいです。コメントお願いします。
七・腐コメはお控えください。自爆します。
以上のことを守れる方、レッツパ−リィ!
*今回のお話*
三方ヶ原の後から始まります。
小十郎が松永から部下を取り戻して、そのあと、なんと政宗が・・・!?
続きは小説でどうぞ☆彡
オリキャラなしです。
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- Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.22 )
- 日時: 2012/03/12 20:47
- 名前: ☆Milk☆ (ID: evp0hpRa)
6月2日の、本能寺の出来事は、すぐに日の本中に広まった。
武田の館に身を置いていた片倉小十郎は、奥州にて留守番をしていた伊達成実と共に、拐われた主の行方を捜索していた。
先程、小十郎は成実の言った政宗が死んだ可能性を否定したが、小十郎だって考えていないわけではない。可能性は否定できない。だからこそ、自分に言い聞かせる様に、打ち消したのだ。もしかしたらもう政宗様は…考えたくないが、どうしても脳裏をよぎる。
(政宗様…。)
祈る様に、心の中で名を呼んだ。
二人が目指すは、摂津—大阪城。
___
「全く…君が寂しがり屋だったとは思わなかったよ、政宗君。」
「…。」
半兵衛に泣いている所を見られてしまった政宗は、顔を真っ赤にして溜め息を着いた。少し落ち着いた所で、政宗は半兵衛に訊いた。
「…で、何だ?また人質ってことか?」
「そうだ。当然だろう?…だが、お市は人質として意味が無い。それに政宗君も君には心を許している様だ。だから、政宗君の女中として働いて欲しい。」
「な…!ふざけんなよ!!こいつは…。」
「良いのっ!市の事は…考えなくて良いの…。」
お市は政宗の頭を撫でて笑った。力の無い笑顔だった。
(何で…俺を守ってくれた人が、俺の女中になるんだよ…?)
「…さて、二人には明智の事を話さなければいけないね。」
半兵衛は話を始めた。
- Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.23 )
- 日時: 2012/03/13 19:30
- 名前: ☆Milk☆ (ID: tCmJsotq)
「明智は最初、信長公を裏切る気持ちはまるでなかった。だから、我が豊臣が裏で気持ちを煽ろうとしても何も変わらなかったよ。…だが、好機が訪れた。信長公が明智に酒をかけて、彼の面子を台無しにした。そうなれば、もう裏切る理由なんて、十分だろう?そして僕らの煽りが入り、彼は謀反へ走った。」
「…たまに安土に来てた『あそこ』ってのは、アンタらか。」
「そうだ。僕らは信長公の見ていない所で、謀反の計画を立てた。6月2日に、本能寺で…終わったら、山崎でってね。」
「大方、成功すれば恩賞か何か与えるつもりだったんだろうが…。」
「勘が良いね。その通りだ。だが、僕らは与えなかった。何故だと思う?」
「世間的におかしいから。兄様が殺されて、それをした明智様に織田に何の縁もない豊臣が恩賞を与えていたら、おかしいわ。」
「さすが、信長公の妹君だ。鋭いね。だがそれだけじゃない。…政宗君、君なら分かると思うんだけど。」
政宗は黙った。冷や汗が流れる。彼は答えを知っていた。半兵衛が言いたいことが分かった。
(こいつ、そうとう俺を嬲りたいらしいな。)
「どうしたんだい?分からないかい?おかしいねぇ。分かるんだろう?さぁ、言ってご覧よ。」
胸が激しく鼓動する。半兵衛の言の葉を聞く度に、映像がまだ鮮明に思い浮かぶ。あの時、俺の心の奥底にいる、もう一人の俺は…
密かに笑っていた。
「早くしてくれないかい?僕、結構気が短いんだ。」
奥歯を噛み締める。もう、どうしようもない…。
「…邪魔だからだ。」
半兵衛の笑う顔が見える。その通りだと、動く口。
「なぜ邪魔か…続きを言って貰おうか。」
「…魔王のオッサンを殺したのは明智だ。豊臣は大恩ある明智に、恩賞を与えなければならない上、明智を大切にしなければならない。もともとアンタらにとって邪魔だった魔王を消そうと計画したのはアンタらでも、それを実行して、汚れ役をしたのは明智だ。…そしたら、アンタらは明智の意見を無視できない。自分なりの戦いも出来ない。…だから終わったらアンタの領地で待ち合わせた。勝手に領地に入ってきたという理由で、アンタらの領地に入った明智を殺した…違うか?」
半兵衛は手を叩いた。
「あぁ、流石だよ政宗君。…でも不思議だね。何で分かったんだい?」
政宗は半兵衛を睨んだ。半兵衛は怯むことなく、政宗を見る。
「…分かったよ。僕が代わりに言おう、か。」
「…君も同じようなことを、考えていたからだ。」
- Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.24 )
- 日時: 2012/03/13 15:02
- 名前: ☆Milk☆ (ID: 2MYnw2hS)
『…君も同じようなことを、考えていたからだ。』
お市は訳が分からなかった。
考えていた?
政宗が?
邪魔?
同じこと?
お市の心を見透かしたように、半兵衛は言った。
「君にも、教えておくよ。政宗君の汚名…『父殺し』。政宗君は拉致された父親を追って何とか助けようとした。だが父親は自分諸共撃て…と、政宗君に命じた。政宗君は従った。勿論、その拉致した犯人も殺したよ。それだけでは、政宗君は悲劇の武将ってだけだ。…だが、現実は違う。実際は、隠居してからも政宗君に色々と助言したり、意見を出したりする父親が邪魔だった。だからその拉致した犯人と組んで、父親を排除した。それで、伊達家の全権は完全に政宗君の物となる。似ていないかい?僕らの話とね。」
「…。」
お市は何も言えなかった。
同じすぎる。何もかも。
邪魔だと思った、殺そうと考えた、計画を立てた、汚れ役は人任せ、世間的におかしいからその汚れ役も殺した…。
「…違う。」
「え?」
「違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う!!」
「ど…独眼、竜?」
お市は恐る恐る聞いた。でも政宗にそんな小さな声、届かない。
完全に取り乱していた。
「そんなこと考えてないっ!!憎いから殺しただけだ!!父上を拐ったから殺しただけだ!何が悪い!?俺はっ…俺は父上の子供として当然のことをっ…!!」
それでも、心の奥の『誰か』が、笑っていたのは事実。
─これで伊達家は俺の思うように動く…。
快感
「あぁ、悪かったね政宗君。分かったから落ち着いてくれたまえ。」
俺のココロは。
___
「…落ち着いた?」
「…あぁ…悪かったな。」
「良いの。言った…でしょ?市の事は考えなくて良いって。」
___
「三成君、頼みがあるんだが…良いかい?」
「ハッ!何なりとお申し付けください!」
「頼み…というか、決まりだけどね。良いかい?あの人質のことは、『独眼竜』ではなく、『梵天丸』と呼ぶんだよ?」
「それは刑部より聞きました。故、ご安心を。」
「そうかい?じゃぁ、違うことだ。」
半兵衛は、三成に囁いた。
『伊達・・・潰してきてくれないかな?』
- Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.25 )
- 日時: 2012/03/14 17:39
- 名前: ☆Milk☆ (ID: AZKtqcEB)
「ひぃぃぃいい!!き、君誰ぇ!?」
「失礼致しました…私の名は天海。僧でございます。」
「お、お坊さん?」
「小早川秀秋様ですね?お願いがあるのですが…話を聞いてくださいますか?」
___
「主…伊達を潰しに行くらしいな。ヒヒッ何故一人なのだ?」
「戦をしに行くわけではない。…大将の頭を潰せ、と…それだけだ。」
「大将…。しかし伊達の大将はあの太閤が連れてきた餓鬼であろう?」
「あれは所詮子供。その重臣など、今伊達の指揮を執っているものを潰す。」
「…しかし、主が拐われてもあの落ち着き様…。余程良い者だろうな、指揮をしている者は。主に潰せるかね…ヒヒッ」
「…刑部、今伊達を指揮しているのは?」
「恐らく右目…片倉小十郎景綱…。」
「確かだな。」
「うむ。」
「感謝する。」
「ヒヒッせめて上手く行くと良いな。」
白髪の男と輿に乗った男は、奥州へ向かった。
___
「あーーーーーーっもう髪がうざってぇ!!」
大阪城では朝から政宗がイライラしていた。何しろ長い髪が絡まって仕方ないのだ。彼の女中となったお市は、その様子を微笑ましそうに見ていた。
「一寸…お風呂で洗ってきましょう。」
政宗は溜息をついて、素直にお市に従った。
___
「おや、お市君に…梵天丸君?どうしたんだい?それ…。」
「うるせぇ。髪が絡まるから今から風呂で洗うんだ。」
「…今秀吉が入ってるけど。…一緒に入れさせてもらったら?」
ニッコリ微笑の半兵衛に対し、ウゲッと明らか嫌そうな政宗。
「この城の風呂はとても広いけど、その代わり一つしかなくてね。仕方ないだろう?」
(…なんか余計面倒なことに…。)
___
「秀吉。」
「なんだ半兵衛。」
「梵天も一緒で良いかな?」
「…。」
「良いらしいよ。」
「何も言ってねぇぞ。」
「良いんだよ、秀吉は素直に良いって言えないんだ。」
半兵衛は胡散臭い笑顔で言った。
- Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.26 )
- 日時: 2012/03/15 14:29
- 名前: ☆Milk☆ (ID: 4NzAaWKB)
「…一つ良いか?」
「なんだ。」
「俺人質だよな?」
「それがどうした。」
「じゃぁ何で俺の髪をアンタが洗ってんの?」
「…。」
状況を敢えて説明することはないと思うが…一応説明しておこう。
言葉通り、何故だか政宗の髪を秀吉が洗っているという何やらとても奇妙な情景。秀吉の手は大きく、政宗の頭など潰そうと思わなくても潰せそうだ。いや、気を抜いていると潰してしまうかもしれない。
かなり危険な洗髪を終え、政宗は風呂から出ようとした。…が。
「待て。」
「Ah?何だよ?礼なら言ったぜ?」
「…少し入って行け。」
「…?…何が悲しくてアンタと…?」
「話を聞かせろ。」
政宗は少し考え、溜息を吐いた。
「分かったよ。」
___
「あれが伊達領だ。」
「…本当、田舎大名なんだな、奴は。」
「仕方なきことよ…ヒヒッ。しかし、どうする?どうやら右目はおらんぞ…。」
「…刑部。彼処にいるのは誰だ?」
「…知らぬ。だが、今の指揮官であることに、多分違いはない。」
「…よし、行くぞ。」
三成は伊達領内に侵入した。
米沢城では、政宗に瓜二つな若い青年が伊達郡の指揮をしていた。
「黒脛巾の報告は?」
「今のところ、侵入者はいません。」
「そうか…。」
名を、伊達政道という。政宗が拐われたため、急に指揮を執ることとなった。
「政道様ぁぁぁああ!!」
「良直…どうした?」
「い、い、石田三成がぁ!」
「石田三成!?わっ…。」
風を斬るように、政道の目の前に現れた男。
「貴様を残滅する。」
___
「…つまり、小さくなった訳は知らぬ、と。」
「まぁな。」
「戻りたいか?」
「そりゃぁな。これじゃ不便にも程があるぜ。」
「…子供ならもう少し可愛らしく話さんのか?」
「うっせぇ。」
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