二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- ちびっこ城主 *戦国BASARA*【完結!感謝!】
- 日時: 2012/08/10 10:29
- 名前: ☆Milk☆ (ID: DqYpyOBj)
どうもです、☆Milk☆ですっ!
毎度毎度、言うこともないのですが、一応のため注意書きをしておきます。
壱・荒らし?もちろんダメです。
弐・チェンメ?それもダメです。
参・バサラ嫌い?何で来たんですか?
四・☆Milk☆が嫌い?いや、だから何で来たんですか?
伍・キャラ崩壊は苦手?・・・頑張りますけど・・・多分、壊れます。
六・できれば・・・できればでいいです。コメントお願いします。
七・腐コメはお控えください。自爆します。
以上のことを守れる方、レッツパ−リィ!
*今回のお話*
三方ヶ原の後から始まります。
小十郎が松永から部下を取り戻して、そのあと、なんと政宗が・・・!?
続きは小説でどうぞ☆彡
オリキャラなしです。
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- Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.62 )
- 日時: 2012/06/10 14:36
- 名前: ナル姫 (ID: GSdZuDdd)
─安土城─…
「長政様…長政様…」
「ククク…最近、殺してなくて死人に飢えておられるそうですねぇ」
「ヒ、ヒィィ…」
「…そろそろ邪魔が入る頃合ですか」
そう呟いた天海の目は、海の方に向いていた。
「空模様が怪しいな…」
元親は空を眺め、難しい顔をした。
「野郎ども!船の速度を上げろ!」
「ヘイッ!」
ザッと大きな音がして、船が大きく揺れた。政宗は九州に行くまでの船旅で大分船になれたため、体制が崩れることはなかったが小十郎や幸村は一瞬体制が崩れていた。
船はどんどん安土へ近付く。
翌日─…
まだ天気は悪い。いや、寧ろ更に悪くなったというべきだろう。風が強いし、波も荒れてきている。
「…こんだけ荒れてちゃ、船の進みも早いぜ」
「え…」
「明日には陸上かもしれねぇ」
「…」
出来るなら、早く。
早くお市を助けるために。
- Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.63 )
- 日時: 2012/06/16 14:35
- 名前: ナル姫 (ID: XL8ucf75)
夜になって、船が陸に上がった。雲が多く、空にはひとつの星も見当たらない。
「取りあえず俺らが手伝えるのはここまでよ…あとは自分でやんな」
「あぁ…ありがとう」
政宗は真剣な目で言った。
「固くなんなよ?」
「…」
「確りやんな」
「あぁ!」
笑顔で答えた政宗。元親は安心した。
「お前たちはどうするんだ?」
「俺は豊臣を目指す…いや、先に毛利に仕返し戦としようか」
政宗が苦笑。仕返しって…と言うと、何てな、仕返しなんかじゃねぇよと返ってきた。
お互いに健闘を祈って、二人は別れた。
「夜明けを待ちましょう、政宗様」
「そうだな。暗いしこれじゃ進めねぇ」
「なら野宿か…それとも宿でござろうか?」
「野宿は危険だろう」
「でも金…」
「持っておりますゆえ」
腹心の相変わらずの用意周到さに、政宗は苦笑を漏らした。
- Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.64 )
- 日時: 2012/06/17 14:54
- 名前: ナル姫 (ID: XL8ucf75)
宿について、主人を呼ぶ。
「主人、部屋は空いているか」
「お子様一人に大人二人…空いています。こちらへどうぞ」
お子様と言われた政宗の顔に青筋が見えたため、幸村が必死になだめた。宿の一回の奥の部屋。三人で過ごすには丁度良い広さだった。
「ふあ〜眠……」
「「…」」
眠いと言いかけて眠ってしまった政宗に二人は苦笑を漏らした。
「俺たちも寝よう。もう遅い」
「うむ」
二人も長い船旅で疲労が溜まっており、すぐに眠りについた。
___
「…?どうしたの…?…そう、梵ちゃんが近くにいるのね…」
「ヒッヒィィィッ」
安土城の中で一人呟くお市を見て、秀秋は悲鳴を上げた。その様子を天海が楽しそうに見る。
「ククク…そうですか、独眼竜が来るのですね」
「ど、独眼竜が?でも、お市様は梵ちゃんって…」
「梵ちゃん…つまり梵天丸。それが独眼竜の幼名なのです」
「何でそんなこと知ってるのぉ…?」
怯えながら言った声に、天海は不気味に笑い返しただけだった。
- Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.65 )
- 日時: 2012/06/19 20:42
- 名前: ナル姫 (ID: QDxiFvML)
ユラユラ、ユラユラ。
誰かが歩いている。その姿ははっきりしていなくて、誰なのかは勿論、髪型さえも認識できない。
その理由としてはその姿がユラユラと揺れて、目に留まらないと言うのが一つ。もう一つは自分の意識がしっかりとしていないのがある。
『…誰?』
堪らなくなって彼—政宗は問う。その時はっきりと、その姿が捉えられた。
『…明智?』
途端、景色が変わる。
急に目の前が明るくなって、政宗は思わず目を瞑った。声が聞こえる。
—政宗様!いつまで寝ておられるのですか!?
『小十郎…?』
驚いて目を開ければ、そこはもう違う景色だった。
真っ赤に燃える本能寺—…空まで赤くなって、お市が横で泣いている…。
見てられない。目を反らした。そしたらまた違う景色に…。
血、が。
一面に、血と死体。自分を庇った蘭丸が
血にまみれて。
思わず目を覆った。
それからも、どんどん景色は変わった。豊臣での出来事も、毛利での出来事も、香曽我部も、島津も…。
そして、最後。
闇色の空間で。
『誰か…いないの…?』
あれは誰?
『兄様…長政様…』
あぁ…これが、魔王の妹の、小さい頃…。
『ねぇ、誰か市を助けて…』
ハッと目が覚めた。起き上がると、二人は寝ていた。
まだ暗い、静かな部屋の中に、政宗の息づかいだけがいやに響いた。
- Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.66 )
- 日時: 2012/06/25 14:28
- 名前: ナル姫 (ID: /60IIA2c)
結局あの後は眠れなかった…。
「…政宗殿、隈が…」
「ふぇ?あー大丈夫大丈夫…」
「…何が大丈夫ですか…体は子供なのですから無理せずもう少し寝てください」
溜息をしながら諭す小十郎を一瞥。そして素直にコクンと頷けば、小十郎は安心したように笑った。
約半刻後…
「ふあ〜…」
「あ、起きましたな」
目を擦り擦り起き上がる。幸村が着替えていた。小十郎は?と問うと、顔を洗いに井戸までと返答。それにしても何でこんな時間に着替えているのだろう。もっと早く着替えられた筈なのに。そう思っていると、下から声が聞こえた。
「お侍様ーお子様は起きましたかい?」
「うむ!」
幸村が声のする方へ返す。政宗が少しイラっと来たがもう慣れたのだろう、何も言わなかったし顔にも出さなかった。
少しすると宿の若女将さんが朝餉を持ってきた。一つ、小さいものしかない。成程、二人は着替えたりする前に食べたんだな。そう思うと今着替えている理由も納得できる。
「いただきます」
政宗は運ばれてきた小さな膳を、小さな箸で食べた。
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