二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- ちびっこ城主 *戦国BASARA*【完結!感謝!】
- 日時: 2012/08/10 10:29
- 名前: ☆Milk☆ (ID: DqYpyOBj)
どうもです、☆Milk☆ですっ!
毎度毎度、言うこともないのですが、一応のため注意書きをしておきます。
壱・荒らし?もちろんダメです。
弐・チェンメ?それもダメです。
参・バサラ嫌い?何で来たんですか?
四・☆Milk☆が嫌い?いや、だから何で来たんですか?
伍・キャラ崩壊は苦手?・・・頑張りますけど・・・多分、壊れます。
六・できれば・・・できればでいいです。コメントお願いします。
七・腐コメはお控えください。自爆します。
以上のことを守れる方、レッツパ−リィ!
*今回のお話*
三方ヶ原の後から始まります。
小十郎が松永から部下を取り戻して、そのあと、なんと政宗が・・・!?
続きは小説でどうぞ☆彡
オリキャラなしです。
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- Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.7 )
- 日時: 2012/02/18 18:15
- 名前: ☆Milk☆ (ID: A5wqWgTb)
「…。」
「…。」
重苦しい沈黙。まさかの信長からの『世話役は光秀』宣言。当の光秀は知ってか知らずか、涼しい顔をしている。
とりあえず、嫌だ。政宗は深く溜め息をついた。
(何で俺がこんな目に…。)
しかし、ずっと黙っている訳にもいかない。勇気を振り絞り、話そうと思った。…が、話すことが見つからない。だが、政宗はあることを思い付いた。
「なぁ、アンタさ。魔王の嫁のこと好きなのか?」
光秀は驚き、目を見張った。しかしすぐ何時もの顔に戻って笑った。その笑いが、政宗には酷く不気味な物に見えた。
「面白いことを言いますねぇ。何故急にそんな事を?」
「だってアンタ、ずっと魔王の嫁見てた。」
疑問を投げ掛ける政宗の瞳は、好奇心で満ちていた。そんな子供らしさもあり、光秀も折れたのだろう。本音を曝した。
「そうですね…。帰蝶と私は幼馴染みなのです。昔はよく遊びましたが…。今では身分が違いますから。」
(そんなこと思ってたのか…。)
それは、一瞬の間だった。政宗の目に、光秀が憐れに映った。只の身分違いの恋に悩む、家臣の一人に。
(…少し、誤解してたかな?)
- Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.8 )
- 日時: 2012/02/21 15:37
- 名前: ☆Milk☆ (ID: yycNjh.Z)
「…ですから、私は貴方の世話を任されていますので…。」
「良いったら良い!風呂ぐらい一人で入る!!」
夜になって喧嘩が始まった。政宗は体は五歳といえど、頭は十九歳。昔は父親と風呂に入ったが、今はもう違う。そんな子供臭いこと出来るかと、光秀と一緒に入ることを徹底的に拒んだ。光秀としては、政宗の世話は仕事。何をしてでも仕事を全うしようと思っていた。しかしこんな子供に何が出来ようか。困り果てていた。宥めようとするが、どうやら効かないらしい。
(全く…誰がこんな風に育てたのやら。)
光秀は溜息をついた。そして、言った。
「分かりました。では私はここで待ってますので、何かあったら呼んでください。」
政宗は最初、納得いかなかったが、そこまで物分りの悪い人ではない。それならいいと承諾した。
_______________________________
(…意外と…いい奴だな。)
湯に浸かりながら政宗は考えた。体操座りで膝を抱えて、少し顔を湯に入れる。
(遠目から見ると只の異常者だが…話せばそんなにおかしくもないような…。)
政宗は右目に触れた。あの時のままの右目に。十四年前と同じ状態の右目。見られたくなかったから…かもしれないと、政宗は思った。たとえ敵でも、右目のことで拒絶されるのは嫌だと思ったのかもしれない…。
「はぁ…。」
些か、政宗は疲れていたのかもしれない。左目を閉じ、そのまま眠りに就いてしまった。
おかしい、と思ったのは光秀だ。何時まで経っても政宗が出てこない。何かあったのだろうか。逃げられた?いや、ありえない。思い切って、浴槽を除く。
「…何だ。」
そこには安らかな寝息を立てる政宗。光秀は心底安心した。
- Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.9 )
- 日時: 2012/02/22 21:48
- 名前: ☆Milk☆ (ID: zyz/JhZx)
「おはようございます、梵天丸。」
「…おはよ。」
取り敢えず、挨拶に答える。何も返事をしないのは、流石に失礼だと思った。
後ろ髪を掻くと、髪がかなり乱れていることが分かった。しかし、彼は自分で縛れない。こういう事は、乳母の喜多に任せていた。しかし、縛らなければ鬱陶しい。
「アンタさ…いや、何でもない。」
少し、縛れるかなと期待したが、すぐにその考えは取り消した。
「…帰蝶を呼びましょうか?」
完全に、気を使われた。
「細いけど、良い質の髪だわ。」
信長の嫁、お濃は、感心した様に言った。複雑な心境の政宗である。
「さ、縛れたわよ。」
「…おい、お前…。」
政宗は自分の髪に触れた。完璧に、二つ縛りだ。自分では見れないが、きっと可愛い感じになってしまっているだろう。
「てめえ…何やってんだ。」
「フフフ…可愛いわね。もうちょっと弄らせて?」
はぁ、と政宗は溜め息をついた。
「ふぅ、満足!有難うね。」
かなり長い時間弄られた政宗。まだ朝だというのに、疲れが溜まる。光秀は信長に呼ばれ、行ってしまった。
「ねぇ、梵ちゃん。あなた、どう?光秀と過ごしてみて。」
「どうって…。」
「けっこう、いい人でしょ?」
「…まぁ。…なぁ、明智ってアンタのこと好きだよな?」
濃姫は一瞬戸惑った。そして笑う。
「そうね。だから私、光秀の前では上総の介様とイチャイチャしないのよ。」
(…ある意味、悪魔だな。)
- Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.10 )
- 日時: 2012/02/25 13:41
- 名前: ☆Milk☆ (ID: zx5jjBXL)
「王手。」
「ちょ…っ!ナシ!今のナシ!!」
「ふざけんなよお前…。何度目だ?」
やることのない政宗は、蘭丸と将棋をしていた。頭が大人なだけに優勢な政宗に対し、子供のためかなり劣勢な蘭丸。
「あーーーっもう疲れた!」
遂に蘭丸が匙を投げる。政宗は溜息をつく。そこに光秀がやって来た。
「何をしているのですか?」
「将棋。こいつ弱いな。」
「だってお前大人じゃん!」
「はぁ!?さっきまで散々餓鬼扱いしたくせに…!!」
「うっさい!良いだろ別に!」
「良いわけねぇだろ!どっちかにしろ!」
何気に馴染んでいるのか、そう思い光秀は少し笑った。一見、ただの子供の喧嘩。しかしそのうち一人があの独眼竜だと思うと、不思議な感じだ。
「光秀様!あそこより使者が!」
(あそこ…?)
政宗が疑問に思ったが、蘭丸は全く気にしていない。とにかく、騒いでいた。
___
「秀吉様より、お言葉を伝えに参りました。『あのこと』について、判断を…と。」
「そうですね…良いと思いますが。もう少し待ちましょう。ギリギリまでね。」
___
「梵天。」
「オッサン…。」
「信長様って言えよ!」
蘭丸の煩さに疲れてきた政宗。そこに来たのは第六天魔王、織田信長。しかし、その魔王が梵天と呼ぶのだから、慣れない。
「何か用か?」
「光秀はどこじゃ。」
「知りません。どっか行きました。」
「そうか…。」
「…何かあったのか?」
「只の命じゃ。」
政宗は顔を顰めた。武田か…上杉。どちらかを潰しに行くに違いないと。待ってくれ、とは言えない。言ったところで何の効果もない。只、俯くことしか出来ない自分が情けなかった。そして、武田上杉両軍を信じることしか出来ないと─。
- Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.11 )
- 日時: 2012/02/25 14:09
- 名前: ☆Milk☆ (ID: zx5jjBXL)
「ちょっと待てよ…何で俺まで…。」
「いいから、早く乗ってください。」
政宗は光秀に馬に乗るように急かされた。何でと聞いても早くと言うばかり。政宗も諦めることにした。隙さえあれば逃げたいが…。無理か、と判断した。
___
雨が降っている。
山道を抜け、草原を走る。光秀が後ろで支えているため、馬から落ちる心配はない。しかし、寒いと感じた。後ろの光秀を見た。顔は位置的によく見えない。しかし寒さなどは気にしていないような気がした。ただ、主の命令を全うする─それだけを考えているような気がした。
「くっしゅ!」
「寒いですか?」
「す、少し…。」
頭に温かいものが乗った。上着のようだ。風邪を引かれても困るのでと光秀は言った。
(やっぱり…悪い奴じゃない?)
「なぁアンタさ、魔王のオッサンの事どう思ってんの?」
「信長公は大切な主…。あの御方の命令なら、何でも聞きますよ。」
ふうんと政宗は呟いた。
(小十郎もそう思うのかな…。)
___
「着きました。」
政宗は馬の脇から顔を出す。そして目を見張った。
そこは、武田領にある、信玄堤と呼ばれる建設中の堤防だった。雨で堤防が崩れ、村の住民と信玄自らが直しているところだ。真田幸村や小十郎はいない。会話が微かに聞こえる。
「だが何でこんな…もっと丈夫だったはず…。」
「誰かが何かしたんだろうか…。」
政宗には分かった。
「明智…お前…。」
恐る恐る光秀を見た。政宗の左目は、楽しそうな光秀の顔をはっきり捉えている。不気味な笑顔を浮かべる光秀。早まる鼓動。心は信玄や自分に逃げろと叫ぶのに、体は全く動かない。
『あの御方の命令なら、何でも聞きますよ。』
政宗は咄嗟に馬から降りた。しかし光秀がそれを許すはずはなく、直ぐに捕まる。それでもなお政宗は抵抗した。
「オッサン!武田のオッサン!早く逃げ…。」
政宗は口を塞がれる。五月蝿い子供ですねぇと呟くのが聞こえた。しかし政宗の声は届き、信玄は政宗たちの方を見る。光秀は政宗を抱えたまま、下に降りた。
「お務めご苦労様です、信玄公…。」
「貴様…。」
「ククク…さぁ、どうやって私と戦いますか?」
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