二次創作小説(映像)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

ちびっこ城主 *戦国BASARA*【完結!感謝!】
日時: 2012/08/10 10:29
名前: ☆Milk☆ (ID: DqYpyOBj)

どうもです、☆Milk☆ですっ!

毎度毎度、言うこともないのですが、一応のため注意書きをしておきます。

壱・荒らし?もちろんダメです。
弐・チェンメ?それもダメです。
参・バサラ嫌い?何で来たんですか?
四・☆Milk☆が嫌い?いや、だから何で来たんですか?
伍・キャラ崩壊は苦手?・・・頑張りますけど・・・多分、壊れます。
六・できれば・・・できればでいいです。コメントお願いします。
七・腐コメはお控えください。自爆します。


以上のことを守れる方、レッツパ−リィ!

*今回のお話*
 三方ヶ原の後から始まります。
 小十郎が松永から部下を取り戻して、そのあと、なんと政宗が・・・!?
 続きは小説でどうぞ☆彡
 オリキャラなしです。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18



Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.47 )
日時: 2012/04/12 18:22
名前: ナル姫 (ID: kM82Y1ex)

「じっちゃーん!!四国の香宗我部が来るってよー!!」
「何ー?何の用じゃい?」
「良く分かんないけど…。」
「武蔵殿?いかがなされた?」
「んー?何か、香宗我部が来るって言うからさ。」


___



「片倉様ーーー!!」
「何だ、騒々しい。」
「筆頭が、四国の香宗我部に保護されたそうっす!」
「何…!?」
「九州に向かって、真田の兄さんと合流するらしいっす!」
「…。」
「?片倉様?」
「え?どうしたんすか?」

(あぁ、俺としたことが、情けねぇ。)

政宗様の無事を聞くだけで、こんなにも心が揺れる…。

「馬を出せ。九州に行くぞ。」
「「ヘイッ!」」

Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.48 )
日時: 2012/04/13 14:49
名前: ナル姫 (ID: Yri9EjHt)

「成実、政道様を頼んだぞ。」
「…こじゅ、やっぱり俺も行くよ。」
「何を言うんだ。」

小十郎は成実の方に手を置いた。

「政道様を守れるのはお前のみだ。それに…。」

小十郎は成実にそっと囁いた。

─義姫様には気をつけろ…。

「…うん。」
「…くれぐれも、頼む。」

小十郎を数人の家臣は九州に向かった。


___



「おー!昨日の雨が嘘のようっすね!」

眩しい太陽の光の中。政宗は目を細めて空を見上げた。波は穏やかで、船にも壊れたところは見当たらない。無事、九州まで進めそうだ。

「いい風だ。」

後ろにいたのは親泰。

「今日中に着くかもしれないぞ。」
「!ほ、本当か!?」
「あぁ。」

政宗は嬉しそうな表情を顔に浮かべた。それを見た兵たちが政宗のところに寄ってくる。

「良かったすねー!」
「俺らもここまで来た甲斐があったす!」
「よっしゃぁ!もうひと踏ん張りだ!!」



「…いい奴らばかりだろう?」

政宗は頷いた。

「…全く、兄上は偉大だ。私の軍だというのに、兵は皆、兄上の軍に影響されてしまった。」

親泰は苦笑した。

「でも、嫌いじゃねぇだろ?」
「あぁ。」

Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.49 )
日時: 2012/04/14 14:21
名前: ナル姫 (ID: /m68L9nQ)

「見えた…。」

船の先端にいた政宗は呟いた。緑の陸地。間違いない。九州だ。

「着いたな。」

親泰が言った。だいぶ日は沈んでいたが、まだ暗くなっていない。西の空に夕日があり、空を赤く染めている。

「おいお前たち!船の速度を上げろ!」
「「ヘイ!!」」


___



港には島津義弘とその部下がいた。政宗は島津義弘と会うのは初めてだ。

「おー、この子供が、独眼竜、と。」
「あぁ。私も、はじめ驚いた。」
「ははは!可愛らしい顔ばい!」

ぐしゃぐしゃと強く頭を撫でらる。酒臭い、と思ったが言わないでおいた。

「さ、屋敷に案内する。香宗我部も、今日は止まっていくが良か。」
「感謝する。」

一行は島津義弘の館に向かった。

(真田幸村…。)


___



「真田幸村ー、じっちゃんが香宗我部が来たって。」
「一体何用で…。」
「さぁ?俺は良く分かんねぇけど。」

武蔵が言い終わった瞬間、義弘が幸村の部屋の襖を開けた。そしてニッと笑う。

「お主に会わせたい人がいるばい。」
「?」

義弘の後ろから遠慮がちに出てきた子供。

「さ…なだ…?」
「政宗殿…?」

政宗の左目から大粒の涙が溢れ出す。

「真田幸村ぁーー!!」
「政宗殿っ!!」

政宗は幸村に飛びつき、幸村は政宗を受け止める。

「良かった!本当に良かったでござる!」
「寂しかったァ…。」
「怪我はしておらぬか!?大丈夫でござるか!?」

政宗はコクコクと頷いた。
二人を見ていた親泰が一寸笑う。

「全く、気丈なものだ。話によれば独眼竜、織田でも豊臣でも弱音は吐かなかったし、泣きもしなかったという話だしな。」
「なんと…真でござるか?」
「まぁ、な。」

政宗も笑顔を見せる。

「…皆、疲れたじゃろう?今日はもう休みんさい。」



___






「長政様…市、母上って呼ばれたの…。うふふ…ねぇ、長政様…。市と長政様のお花畑に、いっぱいお花を咲かせましょう…?梵ちゃんも…呼びたいなぁ…。」

Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.50 )
日時: 2012/04/21 16:37
名前: ナル姫 (ID: hMtE.UVn)

その晩、政宗と幸村は同じ部屋で寝た。そして翌日の朝、義弘が政宗と幸村の部屋に来た。

「独眼竜、良い知らせばい。」
「…ん?」
「右目が、此処に向かっているそうじゃ。」
「…小十郎…?」

返事の変わりに義弘は笑った。政宗の顔にも笑顔が浮かぶ。だがその後、急に義弘の顔かま真剣になった。

「あと…関係無いと良いのじゃがの…。」
「?」
「安土に、亡霊が出るそうじゃ。…いや、亡霊ではないかも知れんが…兎に角、生きていない様な気を出すものがの。」
「俺と何の関係が有るんだよ?」
「お前さん、幼名を梵天丸と言うそうじゃな。」
「それが?」
「その亡霊が、お前さんの幼名を連呼しているそうじゃ。」
「!!?」
「なんと…政宗殿の幼名を…!」
「関係無いとは言えんと思うのじゃが…。」

言えるはずがない。安土に亡霊?自分の幼名を?亡霊ではないかも知れない?


『市を、『母上』って呼んで?』


「う…そだろ…。」
「政宗殿?」
「な、なあ!大阪城から女中がいなくなったとか、話聞いてねぇか!?」
「…同時期に、一人居なくなっておる。」

間違いない。お市の事だ。何故安土にいるんだ?大阪城で働いていたはずなのに。

「政宗殿、何があったのでござる?」
「お、俺は…安土にいた頃から魔王の妹に良くしてもらってて…大阪でもそれは同じだった。」

彼は、自分では冷静なつもりだった。だが、思った以上に取り乱していたのかもしれない。

「どうしよう真田っ…!俺…俺のせいだったら…俺のせいで彼奴が…っ!」
「お、落ち着いて下され政宗殿!」

政宗は脱力して座り込んだ。微かに体が震える。

「独眼竜、その答えは、自分で見つけるばい。」
「…。」
「どうしたいか、どうすれば良いか、考えるばい。」
「どうすれば…良いか…?」

考えろ俺。俺はどうしたいんだ?魔王の妹に、何をしてあげたい?どうしてやれば良い?

「…。」
「少し、考えると良いばい。」


___



幸村と武蔵は浜で鍛練を始めた。その頃、政宗は義弘にあることを頼んでいた。そして、二人がいる浜に向かう。

「真田!宮本!」
「政宗殿?」
「どうした?」

政宗は片手に、小さな竹刀を持っていた。

「俺に、剣の稽古を付けてくれ!!」

Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.51 )
日時: 2012/04/28 15:43
名前: ナル姫 (ID: r6RDhzSo)

「「…へ??」」

幸村と武蔵は目を丸くした。
剣の稽古?

「な…何故、また…?」
「…答え、見つけた。」

政宗は語りだした。安土や豊臣で、お市には色々世話になったこと。親泰は政宗が泣いてないと言ったけど、本当はお市の前でだけ泣いたこと。本能寺の後、蘭丸が自分を庇って死んだこと。

「守られてばっかだった…。」

何が、『独眼竜』だ…!

「今度は俺が魔王の妹を助ける!」

俺の所為で、彼奴の心が現世にない状態なら。


幸村は政宗を見た。強い、意思を感じさせる目。
彼には、何があったのか詳しいことは分からない。でもあの政宗がここまで真剣になって頼むということは、何かしらあったのだろう。

何か特別なことが。


「…分かり申した!」
「ちょ!?真田幸村…。」

武蔵が驚いて声を上げる。

「武蔵殿!某と政宗殿の為にご協力願いたい!」

武蔵は呆気にとられていたが、そのうち口元を緩めた。

「仕方ねぇな!付き合ってやるよ。」
「感謝致す!」
「ほら、さっさと修行しようぜ!」

とにかく嬉しかった。嬉しくて嬉しくて、仕方なかった。

「…っ…ああ!」


___



<パンッ…パンッパン>

政宗の竹刀と幸村の竹刀がぶつかり合う。どれだけ必死に修行しても、この体で強くなれる程度なんてたかが知れていた。

「うわっ!」

政宗の体が宙を舞う。幸村に思いっきり飛ばされた。

(クソが…っ)
「立ち上がってくだされ!政宗殿!」
「言われなくても…立ち上がってやんよ…。」

ヨロヨロと立ち上がる。竹刀が、もうボロボロになっていた。

(まだだ…。)

これじゃぁ、豊臣には勝てない。お市を助けられない。

その様子を、政宗がまだ九州で会っていない、忍が見ていた。

「フーン…独眼竜も、必死だねぇ。」


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18



この掲示板は過去ログ化されています。