二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- ちびっこ城主 *戦国BASARA*【完結!感謝!】
- 日時: 2012/08/10 10:29
- 名前: ☆Milk☆ (ID: DqYpyOBj)
どうもです、☆Milk☆ですっ!
毎度毎度、言うこともないのですが、一応のため注意書きをしておきます。
壱・荒らし?もちろんダメです。
弐・チェンメ?それもダメです。
参・バサラ嫌い?何で来たんですか?
四・☆Milk☆が嫌い?いや、だから何で来たんですか?
伍・キャラ崩壊は苦手?・・・頑張りますけど・・・多分、壊れます。
六・できれば・・・できればでいいです。コメントお願いします。
七・腐コメはお控えください。自爆します。
以上のことを守れる方、レッツパ−リィ!
*今回のお話*
三方ヶ原の後から始まります。
小十郎が松永から部下を取り戻して、そのあと、なんと政宗が・・・!?
続きは小説でどうぞ☆彡
オリキャラなしです。
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- Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.72 )
- 日時: 2012/07/16 11:59
- 名前: ナル姫 (ID: evp0hpRa)
「あ、あれは伊達政宗に真田幸村!?」
「馬鹿な!伊達政宗は小さくなったって…」
ザワザワと豊臣の兵が騒ぎ立て始めた。
「Oh…sorry。元に戻っちまってな。今さっき」
政宗が不敵に笑った瞬間、小田原城の中から豊臣秀吉と竹中半兵衛、それに石田三成が出てきた。
「…久しいな」
「よぉ…」
「可愛気が無くなったな」
「悪いな。だが元々可愛気なんて無かっただろ?」
フ、と笑う秀吉だが、確かに二人の間にはどこか冷たい…だが、懐かしさを感じるような雰囲気が流れていた。
「政宗殿…」
「no problem…戦える」
政宗の栗色の瞳が少し潤んだ。あぁもう…決めた筈なのに、ちゃんと戦うって。あの日、買って貰った服を、海に投げ捨てたときに。
「じゃあ…君の相手は僕の様だね」
「そうでござるな」
半兵衛が幸村の目の前に立つ。それと同時に佐助が空から降りてきた。
「石田の旦那が、余り者ってワケね…なんなら俺様がお相手するけど?」
「すぐに残滅させてやる」
生温い風が吹き通る。
風で木から離れた木の葉が地面に落ちたのと同時に
両者は刃を交えた。
- Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.73 )
- 日時: 2012/07/18 16:08
- 名前: ナル姫 (ID: fzc9VSBf)
激しく火花が散る、忍と家臣の戦い。
熱く、だが滑らかに運ばれる、若虎と軍師の戦い。
そして
いまいち本気になれない、覇王と竜の戦い。
刃こそ向けるものの、斬ろうとすれば躊躇う。
拳こそ握るものの、ぶつけようとすれば躊躇う。
彼らの頭のなかで、思い出が邪魔をした。
『…子供ならもう少し可愛らしく話さんのか?』
『うっせぇ。』
(ホントに…うっせぇ…)
斬った。…少しだけ。
『…一つ良いか?』
『なんだ。』
『俺人質だよな?』
『それがどうした。』
『じゃぁ何で俺の髪をアンタが洗ってんの?』
(…可愛気の無いものよ、全く)
ぶつけた。…弱く。
『なぁ!此奴から筆奪ってくれよ!』
『半兵衛、返してやれ。』
『分かったよ、秀吉。はい。』
『もう盗るなよ!?』
『はいはい。』
(何向きになってたんだ)
やっぱり本気は出せなくて。
息さえどこかで塞き止められた。
『これもしかして…梵天の服かい?』
『梵天は…自分の服が一つしかなかろう。』
『…あり、がとう。』
(捨てただろ)
胸の奥から、次から次へと溢れてくる。
斬れない。
斬れない斬れない斬れない斬れない斬れない斬れない斬れない斬れない斬れない斬れない斬れない斬れない。
俺には斬れない。
もう、わかんねぇよ…。
何がしたかったのか、何でこうなったのか、何が出来るのか。
でもそれは政宗だけじゃなくて
目の前にいる覇王も同じこと。
(何故だ?たかが仔蛇一匹捻り潰すくらい…)
我にはできる筈。
力を求め、今此処に立ち、何を躊躇うか。
この感情は?
…どうでもいい。感情など無用。それが弱さを生む。
軈て全てを振り切ったように顔をあげた秀吉の表情をみて、政宗は
どこか寂しそうな顔をした。
(何故…何故そんな顔をする…!?)
終わらせなければ。
そう思った秀吉は、政宗目掛けて一直線に走った。
- Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.74 )
- 日時: 2012/07/19 18:13
- 名前: ナル姫 (ID: jwGQAuxW)
「政宗殿ッ!!」
「竜の旦那ッ!!」
秀吉が向かってくる。政宗は避けようともしなかった。突き出した拳は
政宗にぶつかる直前に止まった。
政宗の青い陣羽織が風で揺れる。秀吉の大きな手は微かに震えていた。
「ッ…何故、避けぬ…!?」
政宗は何も言わずに、秀吉の手の上に自分の手を置いた。
「…あの時は俺の頭なんて簡単に潰せちまいそうだったのに…小さくなったな…」
「!?な…何を言っている!?」
「もう、人質じゃねぇから俺の生死はどうだって良いか?」
静かに語る政宗に、周りは戦うことを何時しか止めていた。
「…俺は良くない。アンタは敵だけど、良い奴だ…ただ、力を求め過ぎただけだろ?」
「なッ…分かったように語るな!」
「分かる」
俺もそうだった。
何時も、弟ばかりで。
誰も自分を見てくれなくて。
悔しくて…。
力が欲しくて。
必死になって。
守られてばかりで。
強くなりたくて。
今でも守られてばかりいる俺だけど。
「…守られるのが嫌だったんだろ…?」
「ッ…!!」
無理なことを求めるから、人間なんだ。
『だから許してやってくれよ!友達なんだ!!』
(慶次…)
秀吉は力なく拳を下に下ろした。
「秀吉?」
「秀吉様!?」
「…戦う気が失せたわ」
「なッ何をおっしゃいます秀吉様ッ!!ならばこの者は私が…」
「止めい!」
三成を制止した秀吉が、政宗に向き直る。
「対決は、また後よ」
「…」
「それまでに、我も、貴様と戦う覚悟を持とう」
そう言うと、政宗の頭を兜の上から撫でた。
「餓鬼扱いすんな」
「でかいな、全く」
拗ねた顔をする。瞬間。
「!!?」
ポンッと音を立ててまた。
「「「「「…え?」」」」」
政宗の体が小さくなった。
「「「「「えぇぇぇぇぇ!!!?」」」」」
「何だよぉ!?折角元に戻ってたのに!!」
「…あれは戦闘用って事じゃない?」
また、愛らしい姿にも関わらず可愛気のない言葉を吐く政宗。敵味方関係なく微笑んでしまったのは残念ながら事実。
- Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.75 )
- 日時: 2012/07/22 16:01
- 名前: ナル姫 (ID: jF5f2bDU)
その頃、安土─…
「…死んだか」
小十郎が明智との対決に終止符を打っていた。
と、その時。
「小十郎ー!」
空から声が降ってくる。見上げれば主がそこにはいた。
もう戦ったのか?早すぎやしないだろうか…。
「政宗様、ご無事で…」
「ったくもう、竜の旦那ヒヤヒヤさせたよ!豊臣秀吉の攻撃をよけようとしないんだから!」
「ま、まあ無事ではないか」
「随分とお早い…何があったのですか?」
「あー…えっと…」
政宗は小十郎に全て説明した。話終わったあと、小十郎は苦笑いで納得する。
「しかし分かりませんな。どうすればお体が元に戻るのか…」
「俺だって知りたいけど…」
その時、佐助が取り敢えず、と政宗の頭をポンポン叩いた。
「甲斐に帰ろうよ。大将に一回報告!」
笑顔で行った佐助に、一同は賛同した。
- Re: ちびっこ城主 *戦国BASARA* ( No.76 )
- 日時: 2012/07/26 14:38
- 名前: ナル姫 (ID: mlAvlERx)
佐助は先に甲斐へ帰った。幸村、政宗、小十郎は馬で帰る。鳥のほうが早いよ?と佐助は言うが、政宗は嫌だの一点張り。理由は定かではないが、大方、小十郎といたほうが安心するのだろう。
疲れたのか、政宗が馬に揺られている最中眠ってしまたため、小十郎は細心の注意を払っていた。
「大分お疲れなのでしょうな」
「あぁ…仕方あるまい」
世話になった人が目の前で死んだうえに、戦いにまで行ったのだから。
静かに眠る政宗を見て、小十郎は優しく微笑んだ。
___
数日後…
特に何事も無く、甲斐についた。と言っても、あまり遠くはないからなにもなかったのが当たり前ではある。
門までくると佐助が出迎えてくれた。
「おかえりー皆様方♪」
「佐助、お館様に報告は?」
「もちろんしましたよ。でも」
そう言って佐助は政宗を見た。
「本人から聞きたいってさ」
「…わかった」
政宗は頷いた。
「成程のう、随分と長い旅だったのう!」
豪快な笑い声が今は懐かしい。前は煩かったのにな、と自らに苦笑を漏らした。
「にしても…本当にどうすれば戻るんだか」
はぁ、と溜息をついた佐助。このままで良いではないか?と冗談をいう信玄に政宗が慌てて巫山戯るなよと抗議する。
「…まぁ取敢えず、俺は奥州に戻らなきゃな」
「あ…そうでござったな」
「帰ろうぜ、小十郎」
「は」
「あいつら…左馬介たちはもう戻ってるんだよな?」
「はい」
「じゃあ尚更だ。早く帰んねぇと」
幸村は思った。政宗がやたら急いでいる。何故?
「じゃあな真田幸村、猿、武田のオッサン。いろいろ助かったぜ」
「なぁに、当然のことをしたまでよ」
不敵に笑う信玄に笑い返して、軽く一例をした。
二人は故郷へ向かう。
「どうしたの?浮かない顔してんねぇ旦那」
「…政宗殿、妙に焦っているように思えた…」
「そうかい?」
「…有無」
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