二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 遊戯王-番外ラジオ-(詰めデュエル募集中(´・ω・`))
- 日時: 2016/10/17 14:43
- 名前: マッド ◆gZ3JFQh5g6 (ID: UxbhFITm)
始めまして、遊戯王にわかのマッドと申します。
この作品は「遊戯王-HERO-(仮)」の番外編です。
主にカードの紹介、小ネタ、クロスオーバー(出来たらいいなぁ・・・)をやっていくところです。
注意事項
1:誹謗・荒らし行為などはやめてください。
2:遊戯王にわかのため色々間違えたりすることはありますが、もし間違えたところがあれば、指摘してくだるとありがたいです。
3:番外編なのでなんでもありです。
4:ルールはマスタールール3を適用します。
5:オリジナルカードはクロスオーバーする(かもしれないので)あります。
6:文章が残念レベルです。
7:気に入らない個所があったら修正します。
8:遊戯王についてある程度の知識があったほうがいいです。
それでもよろしければ、ルールを守って楽しくデュエル開始!
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- Re: 遊戯王-番外ラジオ-(詰めデュエル募集中(´・ω・`)) ( No.296 )
- 日時: 2017/02/05 18:51
- 名前: マッド ◆F8w1HB9s8I (ID: n8TUCoBB)
>>295
OKですよー。
ただし、そのキャラを使う際にはルールがあります。
ちゃんと確認はしましたよね?
確認して把握したなら遠慮なく使ってください。
EXSと別の遊戯王小説楽しみにしています。
頑張ってください。ノシ
- Re: 遊戯王-番外ラジオ-(詰めデュエル募集中(´・ω・`)) ( No.297 )
- 日時: 2017/02/05 19:26
- 名前: ロード (ID: MMm5P7cR)
>>296
登場するときは一話限定の味方or一話限定の敵とする。
そして、他人に迷惑をかけない範囲でのキャラクターとするといったことなどを理解しました。
きちんと決まりを把握しましたので、小説は近々公開予定とします。
どうか楽しみに待っていてください。
- Re: 遊戯王-番外ラジオ-(詰めデュエル募集中(´・ω・`)) ( No.298 )
- 日時: 2017/02/18 16:21
- 名前: ロード (ID: MMm5P7cR)
マッドさんのドラゴンスレイヤーに影響されて、私もこのような小説を書き始めました。
私も、皆さんと繋がることが出来る小説を、書いてみたかったのです。
近々と言いながら、結構時間が経ってしまいましたが、始まります。遊戯王RAVEN。
遊戯王RAVENー大鴉伯爵現る
デュエルモンスターズ。それは、世界的に有名なカードゲームである。そのカードの量は、膨大過ぎて数えきれない程である。
しかし、そのデュエルモンスターズのカードの中には、いわくつきと呼ばれるカードがあるのを、ご存じだろうか。
そのいわくつきのカードによって、人生を狂わされたり、心を乗っ取られたりすることがあった。
しかし、そのカードを狩る人物がいたとしたら……?
ここは、どこにでもありそうな街。しかし、その街では、ある事件が起こっていた。
「お兄ちゃん……デュエルしよう……!」
「や、やめろ! 来るな、化け物!」
「デュエル……しようよ……!」
デュエリストと思われる青年が、少女にデュエルをねだられていた。
しかし、青年は怯え切った表情をしていた。それは、なぜなのか。
少女の顔には、仮面が貼りついていた。それも、不気味な笑いを浮かべた、片方が白で片方が黒の仮面。
しかも、この時間は夜。月も出ていない、新月の夜。
「お兄ちゃん……デュエルしようよ……! フフ、フフフフ……!」
「ひっ……ぎゃあああああ!」
そして、少女の後ろから現れた、謎の怪物に襲われる青年。そして、青年は……。
消えてしまった……。
そして、仮面を被った少女はというと。
「つまんない。私はただ、デュエルがしたいだけなのに……」
この町には、ある噂がある。
夜には仮面の少女が現れる。その仮面の少女は、デュエリストを見つけると、所構わずデュエルを挑むという。
そして、デュエルを受けてしまうとその少女に負かされ、生気を吸い取られてしまうという。
かといって、デュエルを受けないと、何者かに殺されてしまうという。
そんな噂が、蔓延っていた。
翌朝。この街にあるカードショップにて、事件が起きていた。
「オラァ! カードよこしやがれ!」
「お客様は神様じゃねえのかよ!」
「そ、そんなことを言われても困ります〜!」
カードショップにて、如何にも柄の悪い2人組の男が、カードを要求していた。それに対し店長と思われる人が必死で応対しており、店の隅ではお客さんと思われる子供達が震えていた。
「なあ、レアカードを全部出せば良いんだよ。そうすれば、アンタも子供も痛い目見ずにすむんだよ……!」
「そーそー、俺達はその気になればアンタ達をすぐにでもボコボコにできるんだぜ?」
「た、例え脅されようとも、そんなことは一切しません!」
「そうか……なら、痛い目にあってもらおうじゃねえか! 餓鬼どもに!」
「そ、それだけは……それだけはご勘弁を〜っ!」
柄の悪い奴らに、お客さんとして来ている子供達を見せしめとして痛めつけられそうになり、絶体絶命の店長。
頼れる人はいない。そう思った、その時であった。
ガチャン、カラカラ……。
店のドアが開いた。こんな時に誰だと、店長がドアの方を見る。そこには、得体の知れない人物がいた。
その人物は、シルクハットを被り、燕尾服を着ていて、黒い羽根が編み込まれたマントを羽織っている人物。その上手にはステッキを持っていた。
そして、肩にはカラスが乗っていた。
見るからに異質なその男に、店内の人間は全て、その男を凝視する。
「だ、誰だテメエ……」
柄の悪い男がかろうじて声をだすが、男は気にする様子はちっとも見せない。
「何やら妙な事件が起こっているようでしてね……入ってみれば、こんなロクデナシが子供を痛めつけようとするとは……デュエリストの風上にも置けない輩ですねえ」
「なんだと!? テメエ、一体何者だ!?」
「私? 私は旅から旅を重ねる旅ガラス……大鴉伯爵とでも呼んでください」
「伯爵だとお!? その伯爵様が、一体俺達になんの用だって言うんだ!」
「私は、強い奴が弱い奴を押しつぶす。そんなのが許せないタチなものでしてね……それに、子供を痛めつけるというのは、とても不愉快なことだからね」
「なんだと!? やるって言うのか!?」
「ああ、もちろん。どうせなら二人纏めてかかって来たまえ」
「フン! 公開するんじゃねえぞ!」
そう言って、意気揚々と大鴉伯爵と名乗る人物に向かって行った二人であったが……。
「ぐああああ〜!」
「わあっ! すごーい!」
「こ、これは……ワンターン・ツーキル!?」
大鴉伯爵が、華麗に二人組を倒したことに、歓喜に沸き立つ店長と子供達。
「お、俺達が、何も出来ずに敗北だとお!?」
「つ、強すぎる……!」
「まだやりますか? やるなら、また葬ってあげますよ?」
「く、くそお! 覚えてやがれ!」
「ま、待ってくれよお!」
そう言って、二人組は逃げて行った。
それを見て、大鴉伯爵に子供達が駆け寄る。
「すごーい! どうやったらそんなにデュエルが強くなれるの?」
「僕にも教えてー!」
「私にもー!」
あっという間に、子供達のヒーローとなってしまった大鴉伯爵。子供達に囲まれて、デュエルを教えてくれとせがまれる。
それを見て、店長はというと。
「いやあ、助かりました。それにしても、あなたは一体……?」
「何、私はデュエルが好きな旅ガラス……大鴉伯爵です。別に気にしなくても結構」
「は、はあ……」
(気にするなと言う方が無理だぞ……)
店長は、シルクハットにマントの紳士姿を見て、そう思う。
しかし、子供達はそれでも伯爵に貼りついて離れない。
「さあさあ、皆にデュエルを教えてあげるからね。デュエルゾーンに行こうか」
「わーい!」
そう言って、デュエルゾーンに子供達を移動させる伯爵。すると、店の外にいる子供に気がつく。
「アレ、あの子……」
その子は、お店の外から子供達の様子を伺っている、大きなリボンを頭と腰につけた女の子。その女の子は、こちらが見ていることに気づくと、逃げるように何処かへ行ってしまった。
「店長、あの子……」
「ああ、あの子? よく来るんだけど……誰かが近づくと、顔を真っ赤にして何処かへ行ってしまうんだよ……本当は、皆と一緒にデュエルとかをしたいみたいなんだけど、恥ずかしがり屋みたいで……」
「……へえ……」
そう言って、子供達と一緒にデュエルゾーンへと向かって行った。
「あの子……間違いないね。この街に巣食っているデュエルデビル……」
「えっ、お兄さん何か言った?」
「いやね、この町には妙な噂があるのを聞いてね。何か知らないかい?」
「僕知ってるー! なんでも、仮面を被った女の子が夜現れて、デュエリストを次々と襲うって話!」
「なるほど……やっぱりそうか」
「ん? なーに?」
「何でもないよ」
一方、こちらは先程の少女。
「ううっ……また、声かけられなかった……」
彼女は自分の部屋で、泣いていた。内容は勿論、あの時皆の輪に混ざれなかったことである。
彼女は、デュエルが好きなのだが、その恥ずかしがり屋な性格から、皆に声をかけられないでいた。今回も、ダメだったようである。
「どうしてなの……? どうして出来ないの……? 私の、私の馬鹿っ……!」
顔を手で抑えながら、ひたすら泣きじゃくる彼女。すると、彼女の頭の中に、声が聞こえた。
「おや、今回もダメだったのか」
「……! またこの声……!」
「全くお前と言う奴は……まあいいさ、また俺が力を貸してやるよ。お前に、デュエルをさせてやるよ」
「や、やめて! もうやめて! 確かに、あなたのお陰でデュエルができたのは嬉しかったけど……あなたのせいで、私とデュエルした人は……!」
「お前が望んだ結果だ。俺はお前の望みを叶えてやったというのに、そう言うのはあんまりじゃないのかな?」
「もう嫌……! お願い、出て行って! 私の……私の中から!」
「あー、もう沢山だ。やっぱり意志を残しておくのは失敗だったか……お前の体を、俺の物にさせてもらうぞ!」
「やめ……やめて……嫌ああああああ!」
突如現れたカードから、仮面が現れる。その仮面は、少女の顔に貼りつく。
そして、仮面を被らされた少女は、しばらく黙ったまま項垂れていた。が、次の瞬間。
「……アハッ。さあ、デュエルをしよう……!」
夜。昼間に伯爵にボコボコにされた二人組の男は、夜の街を闊歩していた。
「ったく、あの変な奴にボコボコにされたお陰で、気分悪いったらありゃしねえ!」
「全くだ!」
そう言いながら、街を闊歩していると、一人の少女と出会う。
「なんだ! オメエ!」
「お兄ちゃん……デュエル……しよう……!」
そう言いながら、デュエルディスクをつける少女。その顔には、不気味な笑いを浮かべた仮面が貼りついていた。
しかし、イライラしていた二人組は、デュエルを快く(?)受ける。
「おう! やってやろうじゃねえか!」
「憂さ晴らしにたたんじまおうぜ!」
そう言って、二人がかりでデュエルを挑む二人だったが……。
一方こちらは、先程伯爵と会っていたカードショップの店長。店を閉めて、家へと帰る途中のようだ。
「あの人、変な人だったけど……とりあえず、被害が出なくて良かったよ。格好は変だったけど、良い人だったみたいだ。何はともあれ、良かった良かった」
そう言いながら道を歩いていると……。
「ぎゃあああああっ!」
「な、なんだ!?」
突如聞こえた悲鳴。その悲鳴に向かって進んで行った時、おぞましい惨状が店長の目に映った。
そこにいたのは、先程の二人組。それと、仮面を被った謎の少女。しかし、頭と腰に大きなリボンをしており、あの時見た少女であると、一目で店長は理解した。
しかし、その女の子の後ろには『仮面魔獣デス・ガーディウス』が鎮座していた。デュエルもしていないのに。
「な、なんだこれは!?」
「何って……デュエル……してただけよ?」
しかし、二人組は怯え切った表情をしており、とてもデュエルをしているという表情ではなかった。
「ヒィィ! 化け物だあ!」
「逃げろおおお!」
そう言って、逃げようとする二人組。すると、デス・ガーディウスは二人をふんづかまえて、むしゃむしゃと食べてしまった。
「な、なんだこれは!?」
「店長さん……デュエル、しよう?」
「そんな……一体、君は何をしたと言うんだ!?」
「デュエル、しよう? しないなら……デス・ガーディウスが、あなたのこと食べちゃうよ?」
「何を言って……うわあああ!」
少女の後ろにいた、デス・ガーディウスが店長に襲い掛かる。
もうダメだ、お終いだ。そう思った時であった。
ザシュッ!
突然、デス・ガーディウスの腕を、何者かが切り裂いた。それは……。
「あ、あなたは!」
「やあ、また会いましたね」
大鴉伯爵であった。大鴉伯爵は、そのまま地面に降り立つと、店長の前に出る。
「な、なんですかこれは一体……」
「これですか? いわば、デュエルデビルなるものでしてね……人に取り憑いて、悪事を行わせて力を得ていく悪魔……デュエルモンスターズのカードに取り憑くので、デュエルデビルという名前がついています」
「ええ……」
「恐らく、あの子は寂しかったのでしょう。それで、デビルを心の中に宿してしまった……」
「ど、どうすれば良いんですか!?」
「なあに、奴らはデュエルカードに取り憑く悪魔。なら……デュエルで浄化するしかありませんね」
「そうだぜ。なんせ奴らは、デュエルカードに取り憑く悪魔だからな!」
「そういうことです。あなた! デュエルがしたいと言いましたね。なら、思う存分させてあげようじゃありませんか」
「してくれるのね……嬉しい……!」
そう言って、少女はデュエルディスクを構える。
一方伯爵は、手に持っていたステッキを地面に突き刺すと、そこからディスクが展開される。
「さて……」
伯爵は、懐からデッキを2つ出す。そして、両方をじっと見つめた後、1つのデッキを選び、ステッキに入れる。すると、ステッキが光り、デュエルディスクとなる。
「さあ、デュエルを始めましょうか」
「デュエルっ……!」
- Re: 遊戯王-番外ラジオ-(詰めデュエル募集中(´・ω・`)) ( No.299 )
- 日時: 2017/02/18 20:20
- 名前: ロード (ID: MMm5P7cR)
1・伯爵のターン
「私のターン、私は手札から永続魔法『黒い旋風』を発動!」(伯爵手札5→4)
お互いのフィールドに、黒い風が流れる。伯爵は、この風を受けて気持ちよさそうにする。
「ああ……良い風だ。この風は、私にとって心地いいものだ」
「早く……しなさいよ」
「わかりました。私は手札から、チューナーモンスター『BFー上弦のピナーカ』を召喚」(伯爵手札4→3)
今度は、黒い鳥が現れる。まるで、伯爵のような黒い鳥が。すると、黒い風が強さを増す。
「『黒い旋風』の効果発動。『BF』が召喚された時、その攻撃力以下の『BF』を手札に加えられる。私はチューナーモンスター『BFー突風のオロシ』を手札に加える」(伯爵手札3→4)
「そして私は、手札から『BFー黒槍のブラスト』を特殊召喚! そして、レベル4の黒槍のブラストに、レベル3の上弦のピナーカをチューニング!」(伯爵手札4→3)
「漆黒の翼翻し、雷鳴と共に走れ! 電光の斬撃! シンクロ召喚! 降り注げ、レベル7『A BFー驟雨のライキリ』!」(伯爵墓地0→2)
背中に大きな翼を生やし、剣を持つ鳥人が現れた。攻撃力は2600と、中々だ。
「私はこれで、ターンエンド。そして、フィールドから墓地へ送られたピナーカの効果発動。フィールドから墓地へ送られたこのカードは、エンドフェイズにデッキからピナーカ以外の『BF』を手札に加えられる。私は『BFー極北のブリザード』を手札に加える」(伯爵手札3→4)
伯爵
ライフポイント8000
手札枚数4枚
モンスター1体『A BF−驟雨のライキリ』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード1枚『黒い旋風』
墓地の枚数2枚
除外されているカード0枚
2・仮面少女のターン
「私のターン、ドロー」(少女手札5→6)
「……フフフ……! いきなり私は、最強のモンスターを出せるわ……!」
「ほう……やってみなさい」
「私は手札から『レスキューラビット』を召喚。そしてこのモンスターを除外することで、デッキからレベル4以下の同名モンスターを2体特殊召喚する。私は『メルキド四面獣』を2体特殊召喚!」(少女手札6→5)(少女除外0→1)
「そして私は、『メルキド四面獣』2体をリリースして、手札から『仮面魔獣デス・ガーディウス』を特殊召喚!」(少女手札5→4)(少女墓地0→2)
先程、二人組の男を食べたモンスターが、その場に現れる。顔に3つ仮面をつけたそのモンスターの攻撃力は、3300と恐ろしい数値である!
「こ、攻撃力3300!?」
「どう? 私の最強モンスターは?」
驚く店長と、不敵に笑う少女。しかし、伯爵はというと。
「たかが3300のモンスターを出したぐらいで、得意にならないでくださいよ」
「たかが3300? 甘く見ないことね、デス・ガーディウスは破壊されたら、デッキから『遺言の仮面』を相手モンスターに装備出来る。そのモンスターは、私のモンスターになる……いいわね?」
「……そうですか」
そのデス・ガーディウスを見て、伯爵は顔をしかめる。
(この、人とカードに取り憑くことでしか姿を現わせない悪魔め、絶対に許さない……!)
「そして私は、手札から『高等儀式術』を発動! デッキから儀式召喚するモンスターと同じレベルになるように、デッキから通常モンスターを墓地へ送ることで、儀式召喚出来る! 私は『仮面呪術師カースド・ギュラ』を 2体墓地へ送ることで、『仮面魔獣マスクド・ヘルレイザー』を儀式召喚!」
二体の仮面モンスターがリリースされると、今度は仮面を大量に貼り付けた儀式モンスターが現れる! 攻撃力は3200。
「フフフ、どう? 私の最強コンビは!」(少女手札4→2)(少女墓地2→5)
「……」
「バトルよ、私はバトルフェイズ時、速攻魔法『収縮』を発動して、ライキリの攻撃力を半分の1300に下げる! そしてデス・ガーディウスで攻撃!」(少女手札2→1)(少女墓地5→6)
デス・ガーディウスの強力な攻撃が、ライキリを引き裂く! 大ダメージと言うべきダメージが、伯爵を襲う!
「くっ……」(伯爵ライフ8000→6000)(伯爵墓地2→3)
「そして、ヘルレイザーでダイレクトアック!」
「ぐぅぅっ!」(伯爵ライフ6000→2800)
「私はこれでターンエンド。どう? 私の仮面モンスターを超える術は、そう簡単には無いわよ」
仮面少女
ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター2体『仮面魔獣デス・ガーディウス』(攻撃表示) 『仮面魔獣マスクド・ヘルレイザー』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数6枚
除外されているカード0枚
「攻撃力3000越えのモンスターが2体……圧倒的じゃないか……」
少女の場に並ん2体の仮面魔獣を見て、恐れおののく店長。
「フフフ、どう? あなたのモンスターでは私のモンスターを超えられないし、攻撃も出来ない!」
そう言った時、伯爵はにぃと口を歪ませて笑う。
「そんなもの、とるに足らないものですね」
「……何!?」
「攻撃力や見た目にこだわって……悪魔の本質が見え見えですよ。仮面を被って自分を強く見せて……そんなのだから、悪魔になってしまうんですよ」
「……どういうことだ!?」
「このターンで、あなたは倒されるのですよ!」
3・伯爵のターン
「私の、ターン!」(伯爵手札4→5)
「私は手札から、チューナーモンスター『BFー極北のブリザード』を召喚! モンスター効果発動! 墓地よりレベル4以下の『BF』を守備表示で特殊召喚する!」(伯爵手札5→4)
「何!?」
「私は黒槍のブラストを特殊召喚! そして、永続魔法『黒い旋風』の効果で、デッキより『BFー砂塵のハルマッタン』を手札に加える!」(伯爵墓地3→2)(伯爵手札4→5)
「そして私は、砂塵のハルマッタンを守備表示で特殊召喚! モンスター効果発動! ハルマッタンは召喚・特殊召喚された時、場にいる『BF』を選択する。そして、ハルマッタンのレベルはその選択したモンスターのレベル分上がる! 私は極北のブリザードを選択し、レベルを2つ上げる!」(伯爵手札5→4)
「私はレベル4となっているハルマッタンに、レベル2のブリザードをチューニング!」
「シンクロ召喚! 現れろ、レベル6『BFー星影のノートゥング』!」(伯爵墓地2→4)
再び、黒い羽根の鳥人が現れる。しかし、攻撃力は2400と、控えめである。
「そんなモンスターで、何が出来るのよ!」
「出来るさ、私はノートゥングの効果発動! 相手に800ダメージを与え、選んだ相手モンスターの攻撃力・守備力を800下げる!」
「……なんですって……!?」(少女ライフ8000→7200)
「私は、ヘルレイザーの攻撃力・守備力を800下げる。これでは攻撃力は2400だが……ノートゥングにはもう一つ効果がある。それは、通常召喚に加えて、もう一度召喚が出来る!」
「……!?」
「伯爵は、連続召喚によって場を制圧しようと言うのか!」
「私は手札から、『BFー蒼炎のシュラ』を召喚! シュラの攻撃力は1800。よって1400の『BFー月影のカルート』を手札に加える!」
「そして私は、手札から『BFー疾風のゲイル』を守備表示で特殊召喚! そしてモンスター効果発動! 対象に取ったモンスター1体の攻撃力・守備力を半分にする! 私は、デス・ガーディウスのステータスを半分にする!」(伯爵手札4→3)
「んなっ!? そんなことが……!? これで、デス・ガーディウスの攻撃力は1650に……」
「そして私は、レベル4のシュラに、レベル3のゲイルをチューニング!」
「漆黒の翼濡らし、そぼ降る雨に響け、雷鳴の一撃! シンクロ召喚! 突き抜けろ! レベル7『A BFー涙雨のチドリ』!」(伯爵墓地4→6)
再び現れたBFは、ライキリと同じ攻撃力2600だが……?
「チドリは、墓地の『BF』1体につき、攻撃力が300アップする。今の私の墓地には6体、よって攻撃力は1800アップ!」
「だけど、それじゃあ私を1撃で倒すことなんか出来ないわ!」
「分かっているさ、私は更に、手札からレベル1チューナー突風のオロシを特殊召喚! そして、レベル4のブラストに、レベル1のオロシをチューニング!」
「黒き烈風よ、絆を紡ぐ追い風となれ! シンクロ召喚! 飛び立て、レベル5『A BFー五月雨のソハヤ』!」(伯爵墓地6→8)
怒涛の連続シンクロに、店長は驚く。
「こ、これでこのターン3回目のシンクロ召喚だとお!? あの時見た時のように……!」
「けど……そのシンクロモンスターは攻撃力1500じゃない。それでどうやって私を倒すって言うの!?」
「ソハヤは、シンクロ召喚に成功した時、私の墓地の『A BF』を特殊召喚出来るんですよ」
「何ですって!? じゃあ、あの時私が破壊したライキリを……!」
「破壊してくれて、ありがとうございます。ライキリを特殊召喚!」(伯爵墓地8→7)
「け、けれど……ヘルレイザーはともかく、デス・ガーディウスを倒せば『遺言の仮面』によって、あなたのモンスターは……!」
「心配いりません、その効果を発動する前に倒しますから」
「一体、どうやって倒すって言うんだ……?」
「簡単です。私は、レベル7のライキリに、レベル5のソハヤをチューニング!」
「何だと!?」
「シンクロモンスター同士で、シンクロ!?」
「『A BF』は、シンクロ召喚された時チューナーとして扱う効果を持つ。よって、チドリとソハヤはチューナーとしての効果を持っているのです」
「なんだと……!?」
「漆黒の翼よ! 雷の力宿して、鮮烈に轟け! シンクロ召喚!」
周りに立ち込めていた黒い風が、突如突風となって吹きすさぶ。そして、現れたのは……!
「切り裂け! レベル12『A BFー神立のオニマル』!」(伯爵墓地7→9)
なんと、レベル12のシンクロモンスター。しかも、攻撃力は3000。
「こ、攻撃力……3000!?」
「行くぞ、バトルだ! まずは、チドリでヘルレイザーを攻撃! ソニック・ブラック! 今の私の墓地には『BF』が9体、よって攻撃力は2700アップの5300!」
「あああ!」(少女ライフ7200→4300)
「そして、オニマルでデス・ガーディウスを攻撃! オニマルは、シンクロモンスターだけを素材としてシンクロ召喚に成功した時、攻撃する時に攻撃力が3000アップする!」
「さ、3000!? 今の私のライフは4300、今の私のデス・ガーディウスの攻撃力は1650……ということは!」
「そういうこと。よって、あなたのライフは0になる!」
「そ、そんな……いやあああああ!」(少女ライフ4300→0)
オニマルの攻撃を受けて、少女は吹っ飛ぶ。それと同時に、顔に貼りついていた仮面が割れる。その仮面の下には、端正な顔立ちがあった。
そして、割れた仮面は一枚のカードになると、そのまま消えてしまった。
- Re: 遊戯王-番外ラジオ-(詰めデュエル募集中(´・ω・`)) ( No.300 )
- 日時: 2017/02/19 12:00
- 名前: ロード (ID: MMm5P7cR)
そして、女の子が正気に戻ると、大鴉伯爵に抱きつく。
「ごめんなさい……ごめんなさい……私、私は……」
「大丈夫、もう悪魔は消えてしまったよ」
それを見て、店長はいまいち理解が出来ていなかった。こんな幼気な少女が、あんな魔獣を操って人を襲うなど……。
「あ、あの〜伯爵さん……」
「なんですか?」
「さっきのアレは、一体……」
「さっきも言ったでしょう。あれはデュエルデビル。デュエルモンスターズのカードに取り憑き、そしてカードを媒体として人々に悪事をさせる。そして、デビルが取り憑くのは、心の闇を抱えた人間ばかりだ」
「じゃあ、この子も……」
「ああ。この子はみんなと一緒に遊びたかったけど、恥ずかしがり屋なその性格から、そうすることが出来なかった。よって、悪魔が取り憑くのを許してしまった」
「……そうだったんですか……」
「けれど、もう大丈夫。もう悪魔は消えてしまったからね」
「うん……」
涙目になる少女を、ひたすら抱きしめる伯爵。
「これでもう、悪魔に取り憑かれる心配は無いですよ」
「うう……ありがとお……」
「きっと大丈夫なはずさ、悪魔が去った今の君なら、皆の前に出ても大丈夫なはずだよ」
「う……うん……!」
「では、私はこれにてサラバといたしましょう。もうこの町のデュエルデビルは、消えてしまいましたしね」
「えっ、もう行ってしまうんですか?」
「ああ。私がこの町でやることは、もう無くなりましたからね」
そういうと、マントをバサッと広げる。すると、マントは大きな黒い翼となり、伯爵の体を持ち上げる。
「もし、貴方たちがまたデビルの被害に遭うようなら、私はまた現れます。それまで、私のことをお忘れなく……」
そう言うと、伯爵は空へと飛んで行った。黒い羽根を、落としながら。
翌日、そこには昨日まで恥ずかしがって皆の前に出れなかった少女が、皆と遊ぶ姿があった。
それを見て、店長は考えていた。
デュエルモンスターズ。それは、世界的に有名なカードゲームである。そのカードの量は、膨大過ぎて数えきれない程である。
しかし、そのデュエルモンスターズのカードの中には、いわくつきと呼ばれるカードがあるのを、ご存じだろうか。
そのいわくつきのカードによって、人生を狂わされたり、心を乗っ取られたりすることがあった。
しかし、そのカードを狩る人物がいたとしたら……?
「やれやれ、今度はあちらですか。全くデビルの奴らときたら、鬱陶しいったらありませんねえ」
遊戯王RAVEN。終わり。
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