二次創作小説(新・総合)

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逃走中 ~不思議の森と魔法Ⅱ~【完結】
日時: 2020/04/09 19:40
名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)

ウィオ版逃走中第24弾!
今回の逃走中の舞台は、第4回逃走中で行われた場所である「不思議の森」と「城下町」!
その森は広く、魔女や不思議な生き物が住んでいる。
そして城下町には個性的な住民たちが多く住んでおり、とても賑やかである。

第4回では悪さを働いていた王と大臣を、翠星石や樹状細胞が捕まえた。
そして優しき女性・沖田ミツバが女王となり、彼女は平和な国にしていくように努めていった。

しかし……。今回の逃走中で、不思議の森とその町に「ある恐怖」が訪れる。

果たして、逃げ切る者は現れるのか?





{逃走者紹介}

カンナ(男)(ファイアーエムブレムif){24}
レベッカ(ぷよぷよクエスト){3}
ミドリコ(ファイアーエムブレムif){8}
キヌ(ファイアーエムブレムif){6}
ジークベルト(ファイアーエムブレムif){5}
マルス(ファイアーエムブレム 紋章の謎){3}
翠星石(ローゼンメイデン){23}
金糸雀(ローゼンメイデン){8}
斉藤さん(ローゼンメイデン){4}
香風 智乃(ご注文はうさぎですか?){7}
青山 ブルーマウンテン(ご注文はうさぎですか?){3}
おばドル(ドラゴンクエスト5){12}
ドロン(ドラゴンクエスト5){13}
アプール(ドラゴンクエスト5){9}
ピエール(ドラゴンクエスト5){5}
ブリード(ドラゴンクエスト5){4}
南 ことり(ラブライブ){17}
氷川 日菜(Bang Dream){6}
金田 イチエン(超ガッコウ伝 ガット){18}
樹状細胞(はたらく細胞){6}
スラッシーソルジャー(FORTNITE){1}
天野 灯(となりの吸血鬼さん){9}
ソフィー・トワイライト(となりの吸血鬼さん){5}
ユウリ(ポケットモンスター ソード・シールド){1}
花岡 弥依(ゆうやみ特攻隊){10}
越島 カエデ(ゆうやみ特攻隊){10}
シェリー(グリムノーツ){10}
ナリジーニョ(Sitio Do Picapau Amarelo){4}
ボボボーボ・ボーボボ(ボボボーボ・ボーボボ){1}
首領パッチ(ボボボーボ・ボーボボ){1}
ところ天の助(ボボボーボ・ボーボボ){1}
さよりん(どうぶつの森 ホヒンダ村だより){1}
コタロウ(どうぶつの森 ホヒンダ村だより){1}
ルイコ(どうぶつの森 ホヒンダ村だより){1}
ちあき(どうぶつの森 ホヒンダ村だより){1}
シゲ(どうぶつの森 ホヒンダ村だより){1}
黒原 銀(尊き夢の世界){6}
高木 あきら(尊き夢の世界){4}
青山 天成(ハッピーバースデートゥーアイ){1}
ユーリ・コヴァーチ(ハッピーバースデートゥーアイ){1}
シャーリー・チック(名探偵ブラックと社畜助手ちゃん){5}
白銀 御行(かぐや様は告らせたい){2}
ペンギン(テイコウペンギン){2}
霜屋 涼(Re:kinder){1}
暁 沙耶香(Re:kinder){1}
西住 みほ(ガールズ&パンツァー){4}
冷泉 麻子(ガールズ&パンツァー){2}
ロキ(ラグにゃロク){3}
フェンリルたん(ラグにゃロク){3}
ハナ・N・フォンテーンスタンド(ハナヤマタ){1}
ドラニコフ(ドラえもん){1}
豊聡耳神子(東方project){1}
宮下愛(虹ヶ咲スクールアイドル同好会){1}
しろくま(すみっコぐらし){1}
黒江(マギアレコード魔法少女まどか☆マギカ外伝){1}
ウルティマ(転生したらスライムだった件){1}
ジャンヌ・ダルク(Fate/Apocrypha){1}
次元 大介(ルパン三世){1}
しずえ(どうぶつの森シリーズ){1}
クレア・ヒースロー(SDガンダム GGENERATIONシリーズ){1}
桐ヶ谷 和人 (ソード・アート・オンライン){1}
ジュプトル(ポケモン不思議のダンジョンシリーズ){1}
大空あかり(アイカツ!){1}
ランパ(伝説のスタフィー){1}
奥田 愛美(暗殺教室){1}
konakun.(作者組){19}
ゆうき(作者組){19}
武勝龍 景丸(作者組){8}
モンブラン博士(作者組){17}
桜木 霊歌(作者組){21}
クロノスエボル(作者組){4}
からあげ(作者組){2}
エイジア(作者組){7}
aren(作者組){6}
灯焔(作者組){1}
生ブスカジ(作者組){5}
新田(作者組){12}
洋輝(作者組){16}
ネクスタ(作者組){13}
Ga.c=evo.(作者組){3}
ヤード(作者組){9}





▽今回の舞台は、懐かしの不思議の森と城下町!
▽相変わらずヤンデレのレベッカ!
▽弥依隊長とカエさん、久々に参戦!
▽久々のすいあか!
▽さやかサンのぶっ飛んだ発言!
▽金糸雀、今度こそ自首できるのか?
▽日菜のサイコパスっぷり!
▽果たして、逃げ切る者は現れるのか?

Re: 逃走中 ~不思議の森と魔法Ⅱ~ ( No.135 )
日時: 2020/04/06 16:21
名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)

「拷問」

【その頃、城下町にて――】

ミツバ「ぜえ、ぜえ……」タッタッタ

兵士A、B「はあ、はあ」タッタッタ

(ミツバ女王が兵士二人と共に逃走していた――)

ミツバ「何処まで逃げればいいの……?」タッタッタ

兵士A「とりあえず不思議の森へ! とにかく遠くへ、遠くへ逃げるんです!」タッタッタ

兵士B「国を預かる貴方が倒れてしまっては、元も子もありませんからね!」タッタッタ

(その時――)

リーダーの部下A「ふ~……」フキフキ ←ハンカチで汗拭いてる

リーダー「女王様? そんなに急いでどうしたんですか?」

(仕事で体力を消耗し、休憩しているリーダーが声をかけた)

ミツバ「私……シルクハットの男性に命を狙われているの!」

リーダー「何だと!? 女王様の命を狙うたあ、とんだ不届き者だぜ……」

リーダー「女王様! そいつは今何処っすか!? 俺がとっちめてきてやりますよ!」

(辛いものが大好きなリーダーは、大分前にミツバが激辛せんべいをくれたことを恩に着ている。その恩を返すためにリーダーは、ミツバの助けをしようと思ったのだ――)

ミツバ「だ、ダメよ! 行ってはダメ!」

リーダー「え?」

ミツバ「奴は……12人の兵士を爆発でまとめて倒し、更に強力な魔法を扱える司祭を一人倒した。とてつもなく強い人なのよ……!」

リーダー「マジですか……! でも……そいつを放っておけませんよ!」

(その時、ミツバ女王と正義感の強いリーダーの横を――)




ケニー(あー、宝玉探しだりぃ……)タッタッタ

(ケニーが走り過ぎて行った――)




ミツバ「でも貴方の命を守りたい……」

リーダーの部下A「それなら俺たちにもお任せください!」スクッ

(リーダーの部下10人が立ち上がる)

ミツバ「!?」

リーダーの部下A「俺たち大工が力を合わせて戦えばそんな奴ボコボコにできます!」

リーダー「俺たちゃ建物を造ることしか能が無い! 学の無い人間の集まりだ! しかし根性だけは人一倍ある!」

リーダー「たとえどんな攻撃を受けようが、俺たちは耐えてやるぜ!」

ミツバ「……!」

リーダー「おいお前ら! その男性を捜しに行くぞオオオ!」

部下10人「オオオオッ!」

ダダダダダダ

(リーダーと部下は木材やハンマーを持って、キンブリーを捜しに向かった――)

ミツバ「あ、貴方達! 危険で――……って、行ってしまった……」





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(その頃、シェリーは未だに2Fにいた――)

シェリー(早く弥依のところに行かないと……)

シェリー(しかし信徒が厄介じゃ……。クソッ、能力使えたらSkyrimみたいに隠れながら弓矢で信徒に不意打ちして、大ダメージ与えてやるのに……)

(こんな時でもSkyrim好きを発揮する、ロリババア。彼女が曲がり角を曲がったその時――)









青山「えっ!」

シェリー「!」

(青山ブルーマウンテンと鉢合わせした――)

シェリー「ぶ、ブルーマウンテンか……。良かった、信徒じゃなかった」

青山「こっちこそ良かったですよ……。出口、見つけました?」

シェリー「いいや、全然……」

(その時――)

御行「! シェリーに青山……」

(別の方向から、白銀御行がやってきた)

シェリー「御行……!」

御行「信徒には見つかってないだろうな?」

青山「見つかっていたら今頃私は捕まってますよ……」

御行「一理ある」

(その時――)

中年男性の信徒「!? お前ら、ここで何をしている!?」

黒髪の信徒「異端者め!」

シェリー、御行、青山「!」クルッ

(フロード教の信者二人が御行たちの後ろからやってきた)

中年男性の信徒「西住から訊いたぞ。貴様ら、神を信じていないんだとか」

黒髪の信徒「神を信じず、更にフロード教を軽んじた愚か共者め……覚悟しろ!」

シェリー「……」






シェリー「お前たちは一体どういうつもりなのじゃ……!」

シェリー「神を信じるも信じないの個人の自由じゃろう!? なのにどうしてワシらをあんな目に遭わしたのじゃ!」

男性信者1「どうして、だと? お前たちが神を信じないからだ! フロード教は絶対なのだ!」

男性信者2「フロード教を軽んじる異端者には制裁あるのみ! お前らが悪いんだ! 被害者面するな!」

青山「もしかして貴方たちは……。「向こうに非があればその人を虐めていい」そういう考えを持っている人ですか?」

青山「シェリーさんや御行さんは何も悪いことをしてないんですよ! 先程シェリーさんが言った通り、信じるも信じないのも、個人の自由です!」

青山「それなのに貴方は悪だと決めつけ、人を拷問しようとする! 被害者に自己責任論を押し付けるなんてクソくらえです!!」

男性信者1「何だこのクソアマは……虫唾が走るな! その口を永遠に開けないようにしてやる!!」タッ

(男性信者二人は鍬を持って青山に飛び掛かった――)

シェリー「!!」

青山「ひっ!!」

御行(くっ……! 俺たちが能力を使えたら……!)

(その時――)






御行(――ん? 待てよ? 俺が歌下手なのも能力なのか?)

御行(――よし、こうなったらイチかバチかだ!)スウッ

(御行は息を吸い込んだ――)

御行「み↑えな↓あああいいものををん!!↑ 見よう↓としてえ↑えええおおおあいん↑」ボエエエエ

男性信者1、2「!?」

男性信者1「グアアアアアッ!!;」ドサッ

男性信者2「何だこれは……呪いか!?;」ドサッ

シェリー、青山「ウエエエエエ;」←耳塞いでる

御行「……マジか、「これ」は封じられてなかったのか」

(能力封じの薬を飲まされても、歌唱力は変わってなかった。何故なら「歌の下手さ」は能力ではないからである――)

御行「もっとこのことに早く気づいてたら……って、お前ら大丈夫か!?;」

シェリー「う、うん……(;´・ω・)」

シェリー(こいつ滅茶苦茶歌が下手だな……。なんとなく上手そうだなと思ってたが……;)

青山「いきなり歌い出すからビックリしましたよ……;」

御行「悪かったな; だがしかし……俺の歌は使えそうだ!」ニヤリ





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(その頃、カンナ(男)とレベッカは――)

カンナ(男)「緊張するな……」

(緊張しながらも、弥依を助けに向かっていた――)

レベッカ「カンナに近づく奴は許さない……」ブツブツ

(レベッカはさっきからそれを何度もブツブツ言っている――)

カンナ(男)(信徒よりコイツのほうが怖い)

カンナ(男)(まあでも、僕を守ってくれるのなら別にいいんだけど……(;´・ω・))

(その時――)










ロック「オラアアッ!!」ドゴオオンッ

レベッカ「あぐうっ!!」ドサッ

カンナ(男)「!?」

(突如後ろから現れてきたロックが、レベッカの背中を蹴り飛ばした)

エリザ「それえーっ!」ドゴッ!!

カンナ(男)「あぐっ!!」

(そしていきなり現れてきたエリザが、石でカンナの肩を思いっきり殴った――)

カンナ(男)「うぐっ……」ヒリヒリ

(激痛で動けないカンナとレベッカ――)

ロック「さーて、異端者にお仕置きする時間だ! おい、エリザ!」

エリザ「分かってるよ、お兄ちゃん♪」

ドゴンバキンドゴンッ!!

カンナ(男)、レベッカ「ううあああっ……!!」

(ロックとエリザはバットや石で、カンナとレベッカを拷問した――)

カンナ(男)「……」ピクピク

レベッカ「……」ガクッ




《レベッカ         撃破       〔残りゲーム時間〕》
     残り  17人             [47:05]




(気を失ったレベッカは、牢獄に転送された――)




ロック「あ~、楽しかった~!」

エリザ「ねえお兄ちゃん、この銀髪頭から血を出してるよ?」

ロック「構わねーよ! フロード教を軽んじたんだ、これぐらいの報いを受けて当然だ! さあ、他の異端者やつらを捜しに行くぞ~!」

エリザ「うん!」ニコニコ

(ロックとエリザはワクワクしながら、他の異端者を捜しに行った――)

カンナ(男)「……」ピクピク

カンナ(男)(畜生……。あのクソガキ共が……)ピクピク









(それから2分後――)

ロック「エリザ、あの二人を拷問してる時の気分はどうだった?」テクテク

エリザ「最高だったよ~。やっぱ人を甚振るのって本当に楽しいよね! 将来は軍人にでもなろうかしら」テクテク

ロック「おう、いいんじゃねえ?」

ロック「俺はそうだな……。人を拷問するだけの仕事に就きてえなぁ。そんな仕事、ねえかなぁ?」

エリザ「軍人しかないでしょ~」ヘラヘラ

ロック「だよな~。おっと、それより早くアレを取って戻らないと」

エリザ「そうだね! いや~、拷問再開が楽しみだなぁ~♪」

(その時――)

カエ「随分と下らない話をしてたようですね、お二人さん」

(偶然近くにいたカエが、ロックたちの目の前にやってきた)

ロック「あ? なんだよ姉ちゃん、邪魔なんだよ、退けよ」

カエ「退きません。私は花岡隊長に用があるんです」

エリザ「隊長って誰?」

カエ「……今清めの部屋とやらで拷問を受けている人です」

カエ「貴方達は……人を甚振って、何も感じないんですか?」

ロック「おう! 俺たち以外の人間なんか、ダメージを与えたら泣き叫ぶだけの生き物にしか見えねえよ!」

エリザ「うんうん! イジメって本当に楽しい! だってゾクゾクするんだもん!」

カエ「……」








カエ「ふざけんじゃないわよ!!」

ロック、エリザ「!?」ビクッ

カエ「あんたらのその態度にも虫唾が走るのよ!!」

カエ「人を虫けらみたいにイジメて!! 嘲笑いながらイジメて!!」

カエ「イジメはね、人殺しと同じなのよ!! 立派な犯罪! イジメは人の心を壊しちゃうのよ!」

カエ「悲惨な暴力を毎日毎日受けて……そして追い詰められて、自ら命を断った人までいたのよ!?」

カエ「誰にも相談しないから! 誰にも迷惑かけたくないから! だから自分だけで問題を抱え込んじゃうの!」

カエ「貴方たちは呑気に笑ってたわよね。人をあんな目に遭わせておいて」

カエ「自分は手を下してないから人殺しじゃない? 人を追い詰めておいて責任を放棄してんじゃないよ、クソガキ共!!」

ロック「クソ……ガキだぁ? 図に乗ってんじゃねーぞ、このアマがあ!!」

(ロックはハンマーでカエの頭を割ろうと、大きく振りかぶる――)

カエ「!!」ドゴオンッ

ロック「ぐあっ!」ドサッ

エリザ「お兄ちゃん!」

(カエは咄嗟にロックを突き飛ばしたのだ)

カエ「隙だらけなのよ、アンタ」

エリザ「よくもお兄ちゃんを!! 覚悟しろ!!」ジャキンッ

(エリザは音並の速さで隠し武器のナイフを取り出した。そしてカエの腹を刺そうとする――)

カエ「」ドスッ

カエ「ガハッ……」ブシャッ

(そのナイフはカエの腹に深く刺さった。そして腹から出血した――)

カエ「……うぐっ」ドサッ

カエ(ごめんなさい、花岡隊長……。責任取れなくて……助けてあげられなくて……)ガクッ

(カエはあまりの痛みで気を失った――)



《越島 カエデ         撃破       〔残りゲーム時間〕》
       残り  16人             [45:05]



エリザ「異端者の分際で楯突いて……」

ロック「エリザ、早く他の異端者を見つけに行こうぜ」

エリザ「あ、うん!」


Re: 逃走中 ~不思議の森と魔法Ⅱ~ ( No.136 )
日時: 2020/04/06 17:34
名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)


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(その頃、ゆうきとことりは――)

ゆうき「信徒がいないな……」

ことり「あっ、ゆうき君! 向こうに階段があるよ……」

(1Fへ続く階段を発見した、ことり――)

ゆうき「でかした、ことりちゃん! さあ、そこへ行こう……」

(その時――)

レナ「貴方達?」

ゆうき、ことり「!?」

レナ「異端者の様子を見に行ったら……とんだ光景を見てしまいました。何故動けているのですか?」

(レナ司教に見つかってしまったゆうきとことり。大ピンチだ――)

ゆうき(ヤバイ……こりゃまた「アレ」を食らわせられるかも……)

ことり「あ、あの……私たちトイレに行きたくて、信徒さんに頼んだんです……」

レナ「信徒はトイレに行かせてくれませんよ」

ことり「……」

レナ「やはり、何らかの手段で抜け出したようですね。そんな異端者には罰を与えないといけませんね」

ことり「い、嫌!」

レナ「貴方は残酷な魔女と一緒にいた期間が長かった……。それ故にその魔女の影響を受けているかもしれません」

レナ「性悪の可能性がある貴方をここで――」

(レナが魔法を使おうとした瞬間――)

ことり「え!? 魔女って……エヴァちゃんのこと!?」

レナ「そうです。貴方は……以前、エヴァという魔女に身体を乗っ取られたことがありましたね?」

ことり「何故それを知ってるんですか……」

レナ「私は司教です。人の過去などお見通しなのです。悪しき存在に乗っ取られてさぞかし辛かったでしょう」

ことり「確かに最初は大変でしたが……。彼女と共をしているうちに、エヴァちゃんがいい子だってことが分かって」

ことり「最後のほうは、友達として付き合ってました」

レナ「ですがその彼女は昔、人の命を奪ったことがあるんです……」

ことり「!?」

(確かにエヴァは第14回で右代宮絵羽の命を――)

レナ「貴方はそんな殺人者と仲良くしていたんですか?」

ことり「……信じられないですよ……! エヴァちゃんはいい子だもん! そんなことするわけ……」

レナ「事実ですよ。そんな奴と仲良くしてた貴方の脳も異常があるようですね」

レナ「アレですか、貴方は「悪者がちょっと良いことしたらやたら褒賞する愚者タイプ」ですか」

レナ「貴方のその異常な精神を叩きなおしてあげましょうか。さあ、地下へ来てください」

ことり「あの、貴方に一つ言いたいことがあるんです」

レナ「何ですか?」























ことり「お節介なんだよ、失せろよゴミ!!」



















レナ「!?」

ことり「……あっ、ごめんなさい」ニコッ

レナ「……」ソソクサ

(レナは恐怖を覚え、その場をそそくさと立ち去った――)

ことり「さ、ゆうき君、行こっ?」

ゆうき「えっ!? あ、うん……」

(ことりとゆうきは1Fへと降りて行った)













レナ「……」

レナ(あの女……。何故いきなりあのような態度を……)テクテク









ことり(……エヴァちゃんと私をあんな風に罵るなんて……。許せない! あの人、嫌いだよ……)

(自分の友達や自分を侮辱されて苛立ち、あのような言葉を言い放ったのだ。しかしことりは、本当にエヴァが人の命を奪っているということを知らないのであった――)






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(その頃、ケニー・アッカーマンは――)

ケニー(ここに居たりとかしないだろうな)テクテク

(教会の中にいた。)

ケニー(しかし宝玉探し、流石にしんどくなってきたぞ……)

(その時――)

信徒「お前は誰だ?」

ケニー「うおっ?」クルッ

(後ろからやってきた信徒に話しかけられた)

ケニー「俺か? 俺は……しがない旅人。宝玉を持ってる奴に用があるだけだ」

信徒「宝玉とは、十柱の神様が持っている宝玉のことか?」

(因みにこの信徒、教会の門番とは別の人である)

ケニー「ああそうだ」

信徒「ここにはいない。さあ早く帰ってくれ、異端者に会いに行くのに忙しいんだ」

ケニー「何だそりゃ?」

信徒「ロックとエリザという子から訊いたんだ。このフロード教に楯突いた異端者がこの教会内をうろついていることをな」

信徒「俺はその異端者に罰を与えに行くのに忙しいんだ」

ケニー「へえ……なあ。それ、俺にも手伝わせてくれねえか?」

信徒「? 本当か?」

ケニー「ああ。面白そうだからな」ニヤリ

(しかしケニーには「宝玉探し」という仕事がある――)

ケニー(宝玉探しはキンブリーや白レンとかに任せておけばいいだろ♪)

(目的が変わった、ケニーであった。仕事には不真面目なケニー――)














(その頃、ドロンは――)

ドロン「異端者は何処や……」






(一方、ジークベルトと天成は――)

ジークベルト「異端者……絶対に見つけ出してやる……」

天成「異端者め……」




(果たして、これからどうなるか――)









残り逃走者……カンナ(男)、ジークベルト、翠星石、青山、ドロン、アプール、ことり、
イチエン、灯、弥依、御行、天成、シェリー、みほ、ゆうき、からあげの16人。





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【勇者パーティー&ゲスト・トーク】

青山「今回のコーナーは私、青山ブルーマウンテンと」

アプール「ぼく、アプールがお送りするよ」

青山「今回来ていただいたゲストはこちらです」





~113人目・一之瀬 花名~

花名「ど、ども! 漫画・アニメ「スロウスタート」に登場するキャラの一之瀬花名ですっ!」

アプール「ども! 花名、誕生日おめでとう!」

青山「おめでとうございます~!(*´▽`*)」

花名「ありがとう~(*^_^*)」

アプール「さて、花名は確か勉強が得意なんだよね?」

花名「うん! 得意だよ~。因みに人に教える自信あるよ。自分で言うのもなんだけど」

青山「凄いですね♪ それでは「1+1=2であることを証明する問題」も解りますか?」

花名「ごめん、大学レベルの問題は分かんない;」

アプール「1+1の答えを教えてほしいんだけど」

花名、青山「えっ!?;」

青山「あの、アプールさん。貴方は義務教育をまともに受けてないんですか?」

アプール「受けたわい。でもぼく算数とか数学に関してはホイ卒レベルっす(マジ)」

青山、花名「(;´・ω・)」







アプール「それはそうと、花名がウィオ版逃走中に初登場したのって、確か第12回「逃走中 ~もう一つの現象~」だよね?」

花名「うん。それっきり全然出番無いけどね;」

青山「まあ作者の気分次第でまた出られるかもしれませんし、それに期待しましょう」

花名「うん」

アプール「さて、今回のコーナーはこれで終わりだよ~」

花名、青山「ありがとうございました~!」






続く

Re: 逃走中 ~不思議の森と魔法Ⅱ~ ( No.137 )
日時: 2020/04/07 18:01
名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)

「行方」

カンナ(男)「ミドリコとフォレオ! ヒーローズ参戦おめでとう!」

ミドリコ「ありがとう♪」

フォレオ(出典:ファイアーエムブレムif)「ありがとうございます……」←特別出演

ミドリコ「うふふ、ずっとヒーローズに出たいと思ってたんだよね♪ 制作陣の皆様、ありがとうございます!」

フォレオ「僕も感謝しています!」

翠星石「そんで肝心の性能はクソというオチですぅwwwww」

ミドリコ「」ゲシッ

翠星石「アウウッオオオッ!!;」←膝蹴られた

カンナ(男)「いらんこと言うなよ、翠星石; ていうかいたのか、翠星石」

(とにかく、ミドリコとフォレオとリンカとリリス(後者二人はこの茶番に出ていませんでしたが)、ヒーローズ参戦おめでとうございます)




本編↓

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(その頃)

御行「ボウエエエ~~~~~♪」テクテク

男性信徒3人「ウガアアアアア」ドサッ

(御行は歌を歌って信徒を撃退しながら、シェリーや青山と一緒に階段を探していた)

シェリー「うげええ~、ドラム缶食ってるような感じがするわい……;」

青山「耳栓しててもハッキリ聞こえてくるんですけど……;」

(その時――)

御行「オイお前たち! あそこに階段があるぞ!」

シェリー「何っ……? ああ、本当じゃ……」

青山「降りましょう!」








カツ、コツ ←階段降りてる音





【フロード教会の1F】

御行「やっと1Fだ……」

ジャキッ

御行「えっ?」

(突如、御行の額に銃が突き付けられた)

ケニー「よう異端者共」ニヤニヤ

(ケニーが銃を突き付けているのだ。御行たちはケニーと鉢合わせしてしまった)

青山「何ですか、貴方は……!?」

ケニー「標的の始末も兼ねて、仕置きす――」

御行「おれのなま↑えはしろ↓がねみ↑ゆき↓~~~~!!♪」ボエエエエッ

ケニー「グアアアアッ!!;」

(撃たれることを察知した御行は歌を歌ってケニーを悶絶させた)

ケニー「ぜえ、ぜえ……。咄嗟に俺を悶絶させるとは……やるな。こりゃ、アイツらのように簡単には倒せなさそうだな……」

シェリー「アイツら?」

ケニー「あ……言っちまった。それはコイツらのことだ!」パチン






パッ

ドラノール「……」グググ

コーネリア「……」グググ

ガートルード「……」グググ

青山、シェリー、御行「!?」

(ケニーが指を鳴らすと、彼の目の前に、縄で縛られているドラノールとコーネリアとガートルードが現れた)

ドラノール「っ……」グググ

御行「え!? アンタら……確かこの逃走中のゲームマスター。何でそうなってるんだ!」

コーネリア「……実は」




----------------------------------------------------------------------------------------------


(ミッション③発動中の頃、指令室では――)

コーネリア「……」

コーネリア「ああ~! しんどくなってきました!」

ガートルード「コーネリア? どうしたのよ、急に」

コーネリア「だって私たち、こうやって座りながらずっと逃走者の様子を見てるんですよ」

コーネリア「凄い退屈だと思いませんか?」

ドラノール「仕事なので我慢してクダサイ」

コーネリア「仕事なのは分かってます。けど、流石にダルくなってきました」

ガートルード「……まあ、正直気持ちは分かるけど……」

ドラノール「……では、こうしまショウ」

コーネリア、ガートルード「?」

ドラノール「エリアに行って直接逃走者の様子を見に行くのデス。身体も動かせて、しかも美しい自然も見れマス。一石二鳥だと思いマセンカ?」

コーネリア「なるほど……いいアイディアですね!」

ガートルード「私も賛成です」

ドラノール「そうデスカ。では黙ってじっとしていてクダサイ。動いたら舌噛みマスヨ」

(ドラノールはワープの準備をした――)



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シュウウウウウン

(ワープで不思議の森に来た3人――)

コーネリア「この森に来るのは初めてですね~。観光地になってもおかしくなさそうです」テクテク

ドラノール「逃走者の監視の仕事もしなければナリマセンヨ?」

コーネリア「あ、そうでした~」ヘラヘラ

(その時――)





ズドンッ!!

ドラノール、コーネリア、ガートルード「うぐっ!!」ドサッ

(突如、後ろから誰かに背中を散弾銃で撃たれてしまう――)

ケニー「コイツらか……。逃走中で「標的」を参加させてる、ゲームマスターってのは?」

ドラノール「ぐっ……」ドクドク

(背中から血を流しながら、そして痛みを堪えながらケニーのほうを睨むドラノール――)

ケニー「オイオイ、そんな恨めしそうな顔で見るなよ」

ケニー「お前たちがいると、仕事に支障が出るんだ。だからここで倒されてもらう」ジャキッ

(装填したケニー)

ガートルード「ぐっ……」

(ガートルードは痛みを堪えながら、魔法を唱えた――)

ブウウウン

ケニー「?」

(ドラノールとコーネリアとガートルードはピンク色の光に包まれた――)

ケニー「無駄な抵抗を!」ズドンズドン

カキンカキン

ケニー「!?」

(なんと銃弾を弾かれた。光に包まれている間は一切外傷を受けない――)

ガートルード「無駄なのはそちらよ」

ケニー(チッ、こいつらこんな技使えんのかよ。厄介だな……)

ケニー(ん、待てよ……。「外」がダメなら、「中」はどうだ!?)

キュポッ

ドラノール、コーネリア、ガートルード「!?」ゴクゴク

(ケニーはポシェットに入れていた毒薬を取り出し、それを3人に飲ませたのであった――)

ドラノール、コーネリア、ガートルード「……!? ゲホッ、ガハッ!!」

(一気に顔色が悪くなった3人――)

ケニー「へへへ。お前らの寿命はもう永くないぜ……。この毒は簡単には解除できないからな!」

ケニー「お前らがくたばるのを、俺がじーっと見ていてやるよ……」

ケニー「――って、こんなところを逃走者に見られたらマズイな。別の場所に行くか!」

(ケニーはワープを使って、艦船に移動させたのであった――)






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(現在――)

コーネリア「――という、いきさつです……」

御行「外道だ……!」

(カンナ、御行、シェリーが信徒に捕まった時とか、レナ司祭とのバトルの時とかに来なかったのは、ケニーに捕まえられてたからなのであった――)

ケニー「ゲームマスターが邪魔だから、そろそろ始末しようかと思っていたが……」チラッ

御行「……」

ケニー「とんでもなく歌が下手くそな人間がいやがる……。よし、こいつら解放してやるよ」

(これ以上下手な真似をすれば、また御行に歌われてしまうと恐れ、このような判断をしたのであった)

シュルルルルッ

(ケニーは縄を解いた)

ドラノール「っ!」

(これでドラノールたちの身体は自由になった)

コーネリア、ガートルード「ゲホッ、ゲホッ……」

御行「しっかりしろ、ゲームマスター!」

シェリー、青山「」オロオロ

ケニー「そんじゃな!」タッ

(逃走を図ったケニー)

御行「逃がすわけないだろう」ボオオエエ

ケニー「グエン」ドサッ

御行「よし」

(咄嗟に歌ってくれた御行のお陰で、ケニーは気絶した――)

青山「わ、私、この人(ゲームマスター)たちを薬屋に連れて行って薬買います!」

御行「3人を連れてか?」

(その時――)

イチエン「オイ、どうしたんだ!?」タッタッタ

(1Fに降りてきたイチエンが、この惨状を目撃した)

青山「ゲームマスターたちが毒に冒されてて……薬買いに行きませんと!」

イチエン「え!? わ、分かった、じゃあオレも買いに行くよ!」

(一緒に行ってくれるそうだ)

イチエン「大丈夫だ、根性で二人コーネリアとガートルードを運ぶ! 青山はドラノールを運んでくれ!」

青山「は、はい!」

(ブルーマウンテンはドラノールを背負い、イチエンはコーネリアとガートルードを背負って、教会から出て行った――)

御行「大丈夫なのだろうか、アイツら……」

シェリー「無事に回復することを祈ろう……。さあ、ワシらにはすべきことがあるじゃろう!」

シェリー「弥依のところへ向かうのじゃ!」

御行「! あ、ああ!」


Re: 逃走中 ~不思議の森と魔法Ⅱ~ ( No.138 )
日時: 2020/04/07 17:55
名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)



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【フロード教会の地下にある、清めの部屋にて――】

シェリー「弥依!」ガチャン!!

(勢いよく扉を開けたシェリー)

男性信者A、B「!?」クルッ

弥依「……」ピクピク

御行「おい……花岡」

(弥依の傷は酷いものであった。身体中が腫れており、唇から血が出ている――)

男性信者A「お前ら、捕まってたはずでは!?」

シェリー「さっき抜け出してきた! そんなことよりお前ら、弥依を解放しろ!」

男性信者B「出来るわけがないだろう。お前らはもう一度休憩室へリターンしろ!」

(男性信者AとBが、トンカチを持ってシェリーと御行に襲い掛かってきた)

御行、シェリー「それっ!」ゲシッ

男性信者A、B「うあっ!」ドサッ

(シェリーと御行は足払いして、二人の信者を転ばした――)

弥依「……」ピクピク

(痙攣したままの花岡弥依――)

御行「ロープを引き千切ろう!」

シェリー「そうじゃな!」

御行、シェリー「ううああっ!!」グググググ!!

ブチイイイイイッ!!

(ありったけの力で、ロープを引きちぎった)

御行「よし!」ヒョイッ

(そして御行は弥依を背負う――)

シェリー「脱出じゃあああ!」タッタッタ

(御行は弥依を背負ったまま、シェリーと一緒に清めの部屋を脱出した――)

男性信者A、B「……くっ!」ヒリヒリ

(痛みで動けなかった、信者二人なのであった)





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(その頃、翠星石と灯は未だに2Fにいた)

翠星石「クソッ……。信者共が厄介すぎるですぅ……」

灯「いっぱいいるもんね……」

(2Fをずっと歩いている、二人――)

翠星石「信者なんか、どうせ神にすがることでしか生きられないダメ人間に決まってるですぅ……。そんな奴に束縛されてると思うと、腸煮えたぎってくるですぅ……」ブツブツ

灯「す、翠星石ちゃん、言い過ぎ……」

翠星石「はあ……。翠星石に力があれば、信者なんぞ2秒でボコボコにできるのに……」

(薬を飲まされたせいで、超人パワーを一切出せない、翠星石――)

灯「翠星石ちゃん……;」

(その時――)












女性信徒A「お前たち!」

翠星石、灯「!?」ビクッ

(後ろからやってきた女性信徒に見つかった――)

女性信徒A「どうやって抜け出した!? 覚悟しろ!」タッ

灯「こ、こっち来てる!」

翠星石「クソッ! 翠星石が囮になりますから、お前は逃げろですぅ!」

灯「で、でも翠星石ちゃんが――」

翠星石「いいから逃げろですぅ!」

灯「っ! ……ごめん、無事でいてね!」タッ

(灯は翠星石を置いて逃げた――)

女性信徒A「はああっ!」タッタッタ

翠星石「オラ来いですぅ、ブス女!」アッカンベー

(そう言いながら逃げている、翠星石)

女性信徒A「待てえええええ! 整形した私の顔の悪口を言うなああああっ!」タッタッタ







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(一方、天野灯は――)

灯(翠星石ちゃんと離れちゃった……。翠星石ちゃんの大ファンとして情けない……)

(1Fの祭壇付近にいた――)

灯(とにかく早く翠星石ちゃんと合流しないと――)

(その時――)

ケニー「!!」ブンッ!!

バキイイッ

灯「あぐあっ!!」ドサッ

(突然不意打ちを食らって、倒れた)

灯「いてて……。って、貴方は……!!」

ケニー「ここの信徒から訊いたぞ。お前もフロード教に逆らう罰当たりな人間なんだよな? よーし、制裁してやる~♪」

ガシッ

灯「うぎっ!!」グググ

(尋常ではない力で身体を押さえつけられている、灯――)

ケニー「さあ、ちょっと待ってろよ」グググ

ガシッ

(ケニーは左腕で灯の身体を押さえつけたまま、右腕で灯の右腕を掴む――)

灯「な、何をするつもり……」

ケニー「制裁だ」グググ

(ケニーは灯の腕の骨を折ろうと、自分の右腕に力を入れる――)

ギギギギギギ

灯「ああうあああっ!! 痛い痛い痛いよおおおっ!!」

ケニー「フロード教に逆らうからこうなるんだよ! おら、お前の腕がそろそろ「バキイッ!!」って折れちまうぞ~!?」グググ

灯「うがああああっ!! 止めて、止めてええええっ!!」

ケニー「オラアアッ!!」グイッ!!








バキイッ!!








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(その頃、翠星石は――)

翠星石「あー、しんどかったですぅ……」ゼエゼエ

(息切れしていた。無事に信徒から逃げられたようだ――)

翠星石「さーて、あの翠星石ガチ勢は今どうしてるでしょうか……」

翠星石(ま、どうせ見つけたら「翠星石ちゃ~~~ん❤」とか甲高い声をあげて抱きついてくるに決まってるですぅwww)

翠星石(灯を捜さないと……。おっ、階段ですぅ。ここを降りた可能性もありますし、少し下に降りてみましょう)

カツ、コツ……

(階段を降りて1Fに来た、彼女――)

翠星石「……」

翠星石「!?」

(翠星石は見た――)












灯「アグッ……ウウ……」

(泡を吹きながら倒れている灯の姿を。灯の右腕はあり得ない方向へと曲がっている――)

翠星石「……」

(そんな彼女を見た翠星石は、瞳孔を開いた)

ケニー「おっと、あの時のチビじゃねーか」テクテク

(ケニーが近づいてきた)

ケニー「ん? 何だ、その目つき? この女が気になるのか?」

ケニー「同情なんかするなよ。こいつは神聖なるフロード教に楯突いた異端者なんだぞ? こうなって当然なんだよ」

翠星石「……」

ケニー「お前、今力が出ないんだろ? それも信徒から聞いたぜ。つまり、森でお前にボコボコにされた借りを思う存分返せるってわけだ」ニヤリ

ケニー「さ~て、甚振ってやる――」

(その瞬間、瞳孔を開いたままの翠星石が一瞬でケニーの目の前に詰め寄った)

ケニー「えっ?」

ドゴオオオオオオオオオオオオオオンッ!!

ケニー「あぐああああっ!!」ドシイインッ!!

(ケニーは渾身の一撃を食らい、壁に衝突した)

ケニー「うぐぐ……。いきなり殴りかかってくるとは――!?」

シュバッ

ケニー「!?」

翠星石「」ゴオオオオオッ!!

(怒りで目を血走らせている翠星石。封印されていた超人パワーが怒りで解放されたのだ――)

翠星石「うあああっ!!」ドゴオオオンッ!!

ケニー「うぐっ!! ――このクソアマが!!」ジャキッ

ズドンズドンッ!!

翠星石「っ!!」ブシャッ

(防御せず、散弾銃をまともに食らってしまった翠星石。完全に感情に身を任せているせいで、正常な判断ができなくなっているのだ――)

翠星石「アアアッ!!」ブンッ!! ブンッ!!

ケニー「はっ!」

(闇雲に拳を振り回しているため、ケニーに簡単に回避される。その後、翠星石がケニーに突進を仕掛けた――)

ケニー「当てやすい的だぜ!!」ズドンズドンッ!!

翠星石「っ!!」ドドドドド

ケニー「!? な、何!?」

(銃弾を食らいながらケニーのほうへ突進し続けている翠星石――)

翠星石「」ガシッ ブンッ!!

ケニー「!!?」

パリイイイイインッ!!

(翠星石はケニーの胸倉を掴んだ後、彼をステンドグラスに叩きつけた。その際、ステンドグラスは粉々に割れた――)

ケニー「うぐっ……」

翠星石「」パシッ

(そして翠星石は飛び散っているガラスの破片を掴み――)

翠星石「」ブンッ!!

ケニー「ガハアッ!!」ブシャアアッ!!

(それをケニーの腹に思いきり刺した――)

ケニー「うぐっ……」ドサッ

(その時――)






キンブリー「はあっ!!」パンッ

ボゴオオオンッ!!

翠星石「っ!?」ドサッ

(突然現れたキンブリーが錬金術を使って爆発を起こし、翠星石を吹っ飛ばしたのであった――)

翠星石「……」

(気を失っている、翠星石――)

ケニー「げほっ、げほっ……。き、キンブリー……!」

キンブリー「ミツバ女王を捜していたら、とんだ場面に出くわしてしまいました……。ケニーさん、貴方は療養してください」

シュウウウンッ

(キンブリーはケニーを艦船にある医療室へとワープさせたのであった――)

翠星石「……」

キンブリー「さて……この茶髪のお嬢さんは気を失っているようですし……」

キンブリー「今のうちに、始末しておきますか……」ニヤリ

(気味の悪い笑みを浮かべた後、キンブリーは錬金術を使おうとした――)

キンブリー「終わりです!!」












ガシッ









キンブリー「?」

(突如、何者かに足を掴まれた)

灯「ゼエ……ゼエ……」グググ

(なんと、天野灯がキンブリーの足を掴んでいたのであった)

キンブリー「なっ……。そんな状態で、これを出来る体力が残っているとは……!」

灯「翠星石ちゃんに……手を出さないで……」グググ

(どうやら、キンブリーが気味の悪い笑みを浮かべた瞬間に意識を取り戻したようだ)

キンブリー「邪魔です……!」ゲシッ

灯「っ……」グググ

(力を振り絞って立ち上がる、灯)

キンブリー「なっ……!」

灯「翠星石ちゃんは……私の大事な友達……」ヨロヨロ

灯「翠星石ちゃんは……私が、守る……!」ヨロヨロ

(痛みを堪えながら、懸命に立っている彼女――)

灯「早くここから、消えて――」フラッ

ドサッ

灯「……」

(再び気を失ってしまった、灯――)

キンブリー「……」

キンブリー(自分がボロボロの状態になっているというのに、翠星石ともだちを守る意思を見せた……)

キンブリー(敵ながら、その意思は素晴らしいです……。少し気に入ったので、生かしておいてあげましょう……)テクテク

(意思の強い人間が好きなキンブリー。灯に敬意を表した後、立ち去ったのであった――)







翠星石「……」ピクッ

(少しだけ意識を取り戻した、翠星石――)

翠星石「……」

翠星石(私が……。私のせいで、灯が……)グスッ

(悲壮な顔をした、翠星石であった――)










残り逃走者……カンナ(男)、ジークベルト、翠星石、青山、ドロン、アプール、ことり、
イチエン、灯、弥依、御行、天成、シェリー、みほ、ゆうき、からあげの16人。





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【勇者パーティー&ゲスト・トーク】

カンナ(男)「今回は僕、カンナと――」

アプール「アプールがお送りするよ」

カンナ(男)「さて、今回来ていただいたゲストはこちら!」




~114人目・勅使河原 直哉~

勅使河原「どーも、勅使河原直哉でーすww」

カンナ(男)「出たな変態!」

勅使河原「変態なのはウィオ版逃走中だけの設定だ! つーか「出たな」って、お前が呼んだんだろ!;」

アプール「勅使河原は確か、漫画・アニメ・小説「Another」に登場するキャラだったね」

勅使河原「そうだぜ! 俺は中3で、クラスのムードメーカーだ!」

カンナ(男)「自分で言うのかよ;」

アプール「まあでも、Anotherは終始ホラーだし、こういう周りや視聴者を癒してくれる清涼剤は大事だと思うよ」

勅使河原「おー、あんがとよ!」

カンナ(男)「私服とか水着とかのセンスがダサくて良かったねw」

勅使河原「ダサくねーよ; つーかさっきから何でお前は俺にイチイチつっかかってきてんの;」

カンナ(男)「気分で。いやー、ごめん」

勅使河原「そっかそっか」







カンナ(男)「勅使河原がウィオ版逃走中に初登場したのは確か、第12回「逃走中 ~もう一つの現象~」だったよね?」

勅使河原「そうだぜ。因みにその頃はまだ逃走者じゃなかった」

アプール「逃走者として出るようになったのは、第13回「逃走中 ~もしもそちらを選ぶなら~」だよね」

勅使河原「ああ! ウィオ版逃走中では、南ことりを応援する「南ことりファンクラブ」の一員として頑張ってるぜ」

アプール「あと変態っていう設定もついてる」

勅使河原「まあ最近全然俺の出番無いんですけどね」

アプール「まあ、……今後出ることに期待しておきんしゃい」

カンナ(男)「さて、今回のコーナーはこれで終わりだよ」

アプール、勅使河原「ありがとう~」




続く

Re: 逃走中 ~不思議の森と魔法Ⅱ~ ( No.139 )
日時: 2020/04/07 19:03
名前: 洋輝 (ID: UjpdDLCz)

洋輝です。

なるほど、つまり他の作者さんの逃走中にリクエストしてOKなキャラは・・・
白レン、ニノ、キャプテン・カイゾーの3人とはよしとして・・・
他の逃走中にリクエストしてはいけないキャラは、ストレガ3人と槐と白崎とブラックラグーンの双子とヒロアカのオール・フォー・ワンとエビルマとマウスとキンブリーとケニーとか対象されますね。
もう一つ聞き忘れましたが、キャルとレナ司教はどのアニメ作品ですか?

こんな事質問してしまいましたが・・・

更新お待ちしてます!


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