二次創作小説(新・総合)
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- 逃走中 ~不思議の森と魔法Ⅱ~【完結】
- 日時: 2020/04/09 19:40
- 名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)
ウィオ版逃走中第24弾!
今回の逃走中の舞台は、第4回逃走中で行われた場所である「不思議の森」と「城下町」!
その森は広く、魔女や不思議な生き物が住んでいる。
そして城下町には個性的な住民たちが多く住んでおり、とても賑やかである。
第4回では悪さを働いていた王と大臣を、翠星石や樹状細胞が捕まえた。
そして優しき女性・沖田ミツバが女王となり、彼女は平和な国にしていくように努めていった。
しかし……。今回の逃走中で、不思議の森とその町に「ある恐怖」が訪れる。
果たして、逃げ切る者は現れるのか?
{逃走者紹介}
カンナ(男)(ファイアーエムブレムif){24}
レベッカ(ぷよぷよクエスト){3}
ミドリコ(ファイアーエムブレムif){8}
キヌ(ファイアーエムブレムif){6}
ジークベルト(ファイアーエムブレムif){5}
マルス(ファイアーエムブレム 紋章の謎){3}
翠星石(ローゼンメイデン){23}
金糸雀(ローゼンメイデン){8}
斉藤さん(ローゼンメイデン){4}
香風 智乃(ご注文はうさぎですか?){7}
青山 ブルーマウンテン(ご注文はうさぎですか?){3}
おばドル(ドラゴンクエスト5){12}
ドロン(ドラゴンクエスト5){13}
アプール(ドラゴンクエスト5){9}
ピエール(ドラゴンクエスト5){5}
ブリード(ドラゴンクエスト5){4}
南 ことり(ラブライブ){17}
氷川 日菜(Bang Dream){6}
金田 イチエン(超ガッコウ伝 ガット){18}
樹状細胞(はたらく細胞){6}
スラッシーソルジャー(FORTNITE){1}
天野 灯(となりの吸血鬼さん){9}
ソフィー・トワイライト(となりの吸血鬼さん){5}
ユウリ(ポケットモンスター ソード・シールド){1}
花岡 弥依(ゆうやみ特攻隊){10}
越島 カエデ(ゆうやみ特攻隊){10}
シェリー(グリムノーツ){10}
ナリジーニョ(Sitio Do Picapau Amarelo){4}
ボボボーボ・ボーボボ(ボボボーボ・ボーボボ){1}
首領パッチ(ボボボーボ・ボーボボ){1}
ところ天の助(ボボボーボ・ボーボボ){1}
さよりん(どうぶつの森 ホヒンダ村だより){1}
コタロウ(どうぶつの森 ホヒンダ村だより){1}
ルイコ(どうぶつの森 ホヒンダ村だより){1}
ちあき(どうぶつの森 ホヒンダ村だより){1}
シゲ(どうぶつの森 ホヒンダ村だより){1}
黒原 銀(尊き夢の世界){6}
高木 あきら(尊き夢の世界){4}
青山 天成(ハッピーバースデートゥーアイ){1}
ユーリ・コヴァーチ(ハッピーバースデートゥーアイ){1}
シャーリー・チック(名探偵ブラックと社畜助手ちゃん){5}
白銀 御行(かぐや様は告らせたい){2}
ペンギン(テイコウペンギン){2}
霜屋 涼(Re:kinder){1}
暁 沙耶香(Re:kinder){1}
西住 みほ(ガールズ&パンツァー){4}
冷泉 麻子(ガールズ&パンツァー){2}
ロキ(ラグにゃロク){3}
フェンリルたん(ラグにゃロク){3}
ハナ・N・フォンテーンスタンド(ハナヤマタ){1}
ドラニコフ(ドラえもん){1}
豊聡耳神子(東方project){1}
宮下愛(虹ヶ咲スクールアイドル同好会){1}
しろくま(すみっコぐらし){1}
黒江(マギアレコード魔法少女まどか☆マギカ外伝){1}
ウルティマ(転生したらスライムだった件){1}
ジャンヌ・ダルク(Fate/Apocrypha){1}
次元 大介(ルパン三世){1}
しずえ(どうぶつの森シリーズ){1}
クレア・ヒースロー(SDガンダム GGENERATIONシリーズ){1}
桐ヶ谷 和人 (ソード・アート・オンライン){1}
ジュプトル(ポケモン不思議のダンジョンシリーズ){1}
大空あかり(アイカツ!){1}
ランパ(伝説のスタフィー){1}
奥田 愛美(暗殺教室){1}
konakun.(作者組){19}
ゆうき(作者組){19}
武勝龍 景丸(作者組){8}
モンブラン博士(作者組){17}
桜木 霊歌(作者組){21}
クロノスエボル(作者組){4}
からあげ(作者組){2}
エイジア(作者組){7}
aren(作者組){6}
灯焔(作者組){1}
生ブスカジ(作者組){5}
新田(作者組){12}
洋輝(作者組){16}
ネクスタ(作者組){13}
Ga.c=evo.(作者組){3}
ヤード(作者組){9}
▽今回の舞台は、懐かしの不思議の森と城下町!
▽相変わらずヤンデレのレベッカ!
▽弥依隊長とカエさん、久々に参戦!
▽久々のすいあか!
▽さやかサンのぶっ飛んだ発言!
▽金糸雀、今度こそ自首できるのか?
▽日菜のサイコパスっぷり!
▽果たして、逃げ切る者は現れるのか?
- Re: 逃走中 ~不思議の森と魔法Ⅱ~ ( No.120 )
- 日時: 2020/04/01 16:18
- 名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)
「反抗」
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【フロード教会】
弥依「!?」
(なんと教会の中はもぬけの殻であった――)
翠星石「何だ、全然いねーじゃねーですか」
カエ「おかしいですね……。エッツェルさんの話によると、約500人いるそうなのですが」
カエ「それだけいるのなら、部屋に一人くらい居てもおかしくない……」
イチエン「エッツェルの奴、もしかしてオレたちを騙したのか!?;」
青山「いえ……。あの時のエッツェルさんの目は……嘘をついている目ではありませんでした」
青山「なので騙してなどはいないでしょう……」
翠星石「……ですが、何だか胸騒ぎが……」ゾクッ
イチエン「……」
イチエン(どっかに敵が隠れてんのか……?)
(その時――)
灯「翠星石ちゃあああああんっ♪♪♪」ダキッ
翠星石「ぶふっ!! ええっ!?」ギュウウッ
(唐突に灯がやってきた――)
灯「やっと、やっと翠星石ちゃんに会えて嬉しいよおおっ♪」スリスリ
翠星石「ちょっ、止め、止めろですぅ! 鬱陶しいですぅ!;」
ことり「翠星石ちゃんが見つかったとたんにコレか……;」テクテク
ゆうき「可愛いだろ?w」テクテク
(その時、ゆうきとことりもやってきた)
カエ「ことりちゃんにゆうき君も! 何故ここに来たのですか?」
ゆうき「カンナとシェリーと御行が捕らわれてるらしくてな。もしかしてお前たちも助けに来たのか?」
イチエン「勿論だ!」
ゆうき「そうなのか。……ところでイチエンってまだ逮捕されてなかったんだな」
ことり「早くノルマ達成してよ」
灯「KY……」
イチエン「オレのことを何だと思ってやがる、お前ら!;」
さやかサン「ああっ、そういえば……翠星石サン! あの時はよくも「あっそ」とか言って電話切ってくれたよね」
さやかサン「貴方の友達が大変な目に遭ってるというのに!」
翠星石「悪かったですよ、それは……。ちょっと忙しくて、あまり相手してられなかったんですぅ」
ことり「何で忙しかったの?」
翠星石「丸太探しで……」
ゆうき、ことり、灯、さやかサン「え?(;・∀・)」
翠星石「いやですね。ブルーマウンテンとイチエンは武器持ってないですから、何か攻撃に使えそうなものを調達しておこうと思いまして……」
翠星石「それで不思議の森に向かって、丸太を調達したんですぅ」
ゆうき「なるほど……。でも、翠星石と弥依は丸太を持つ必要なくないか?;」
弥依「獅子にひれ、ということで持った。あったほうが遠距離にいる敵に攻撃が届くし」
翠星石「そうそう! リーチが伸びるですぅwwwww」
ことり「へ、へえ……; カエデちゃんはどういう理由で?」
カエ「私は護身用にナイフ持ってるんですけど、なんとなくで丸太を手に入れましたwwwww」ヘラヘラ
ゆうき「なあ……」
カエ「何ですか?」
ゆうき「前から思ってたんだけどさ、カエデってサイコパスだよな?」
カエ「ええっ!? 冗談はよしてくださいよ~!」
ゆうき「だって第9回で逃走者を見捨てたり、「なんとなく」ってだけでで丸太をかついだり……こりゃサイコパスだろ!;」
カエ「アハハハハ、ちょっと止めてくださいよ。それ以上のたまったら丸太でどつきますよ」
ことり「カエデちゃん!!」ギロッ
カエ「すみません」
ことり「分かればよろしい。ゆうき君も、人をサイコパス扱いしちゃダメだよっ!」プクー
ゆうき「はい(ことりちゃん怖えー;)」
青山「……それでゆうきさん、南さん、天野さん。私たちと目的が一緒なんですよね? それなら、一緒に行動しませんか?」
ゆうき、ことり「いいよー♪」←仲良く返事
灯「翠星石ちゃんと一緒にいたいので♪」ギュウウウッ
翠星石「隙あれば私に抱きつくの止めろですぅ!;」
翠星石「ていうか灯! 大体お前、戦える力あるんですか?」
灯「え? あるよっ! その力で、第16回で翠星石ちゃんを助けたじゃん!」
翠星石「弥依がいなかったら助けられませんでしたよね? お前単体では弱いでしょ?」
灯「……」
(否定できない、灯――)
翠星石「お前は人形好きという点を除けば、何の特殊能力も持たないただの女子高生なんですぅ」
翠星石「お前のような役立たずは邪魔だから早くここから立ち去れですぅ」
(キツイことを言っているが、本当は灯を危険な目に遭わせたくないのだ――)
灯「……」
灯「酷いよ翠星石ちゃん……。私は翠星石ちゃんと一緒にいたいんだよ?」
翠星石「つべこべ言わずに早く立ち去れですぅ」
灯「イヤ! 私は翠星石ちゃんと一緒にいるの! わがまま言ってごめんだけど……。私、翠星石ちゃんが心配なのっ!」
翠星石「……お前、翠星石が超人ってこと、分かってるでしょうに」
翠星石「もういいですぅ、好きにしろですぅ!」
翠星石「……絶対に翠星石のそばから離れるんじゃねーですよ」
灯「! ありがとーっ!❤」ダキッ
翠星石「ギュウウウッ!!;」←また抱き着かれちゃった
イチエン「お前らなぁ;」
(その時――)
ガタンガタンガタン!!
ゴトンゴトンゴトン!!
翠星石、弥依、イチエン、カエ、青山、さやかサン、ゆうき、ことり、灯「!?」
(突如、奥側にある二つのベンチが倒れ、そこから信者が20人出てきた)
信者10人「」ヒュウウ スタッ
(そして天井から、10人の信者が舞い降りてきた――)
信者30人「フロード教に楯突く異端者め!! 即始末してくれる!!」
(信者は鍬を持って翠星石たちに襲い掛かってきた――)
翠星石「ハッ!!」ブンブンブンブンブンブン!!
ズゴオオオオンッ!!
信者30人「グハアアッ!!」ドサッ
(翠星石は丸太を何度も振り回して、襲い掛かってきた30人を薙ぎ倒したのであった――)
翠星石「へっ、弱すぎてあくびが出るですぅ……ふああ~」
弥依「欠伸なんかしてる場合じゃないわよ、翠星石。早くカンナたちを助けなければ」
翠星石「勿論ですぅ」ニヤリ
翠星石「さーて、手当たり次第に信者をボコして、カンナたちの居場所を吐かせてやりましょう……」ニヤニヤ
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【清めの部屋】
カンナ(男)「みほ……待ってよ! 本当にイヤなんだってば!」
みほ「フロード教に楯突いた貴方が悪いんです。自己責任です」
カンナ(男)「自己責任って言っておけば爪を剥がしてもいいってか……。ふざけんなよ!」
カンナ(男)「頼むから止めてよ! ほら、みほの好きな食べ物奢ってあげるから!」
みほ「ぐだぐだ喋らないでください」
シェリー(カンナ……。頑張れ!)
(因みに爪は一枚も剥がされていない――)
カンナ(男)「みほったら……君マジでおかしいよ! 仲間の爪を剥がそうとするなんて……。狂ってる! 狂ってるよ!」
みほ「」イラッ
ゲシッ!!
カンナ(男)「あぐっ!!」
みほ「狂ってるのはどっちですか?」
カンナ(男)「君だよ……。信仰しなかっただけで人をこんな目に遭わせて……。ワケの分かんない宗教にハマって……」
カンナ(男)「目を覚ましてくれよ、みほ! 君にはもうこんなことしてほしくないんだよ!」
みほ「……」
みほ「まだベラベラ喋りますか。もうやりますよ。爪剥がしますよ」
(みほはペンチをカンナの小指に近づける――)
御行、シェリー「!!」
カンナ(男)「止め――」
ガチャンッ!!
みほ「!?」ビクッ
(みほがペンチで指を剥がそうとした瞬間、この部屋の扉が開いた――)
翠星石「やっぱここにいやがったですか、カンナ、シェリー、御行――!?」
みほ「……」ジーッ
翠星石「みほ……? お前、何やってるんですか?」
(まさかみほが拷問してるだなんて、思いもよらなかった――)
カエ「ちょっと、みほちゃんってそんな趣味があったんですか?」
弥依「アンタがそいつらを縛り付けて……暴力してたっての!?」
みほ「暴力ではありません、「清め」です。それよりあなた達、清めの邪魔をしないでいただけますか」
翠星石「する」テクテク
みほ「ちょっと! 来ないでください!」
翠星石「黙れ」ギロッ!!
みほ「っ……」
翠星石「……」テクテク
カンナ(男)「翠星石……」
みほ「……」スッ
(みほは懐に隠していたトンカチを取り出す――)
みほ「」ソロリソロリ
シェリー「翠星石!!」
みほ「」ブンッ
翠星石「――」ガシッ
(翠星石は後ろを振り向かずトンカチを片手でキャッチした)
翠星石「この最強人形に不意打ちしようだなんて、1兆年早いんですよ」バキッ!!
みほ「なっ!?」
(なんと翠星石はトンカチを握りつぶしたのであった)
翠星石「なあ、みほ……いい加減にし――」
(その時――)
ガチャン!!
天成「異端者はここか!?」タッタッタ
ジークベルト「いたぞ!!」
(天成とジークベルトがやってきた――)
カエ「天成君にジークベルト君! どうしてここに!?」
天成「貴様ら異端者を潰しに来た!!」
ジークベルト「覚悟するがいい!」ジャキンッ
(ジークベルトは剣を抜く――)
カエ「ちょっ、二人とも一体どういうつもりなんですか?」
ジークベルト「僕たちは素晴らしきフロード教の信徒だ。だから異端者を倒す」
天成「僕たちは以前、ドロンにフロード教の素晴らしさを説かれてね……。だから信徒になったんだ!」
カンナ(男)「マジで?」
ジークベルト「とにかく信徒が、君たち異端者を潰す! 覚悟しろ!」
天成「ほら、西住も手伝って!」
みほ「勿論です!」
ジークベルト、天成、みほ「はあああっ!!」タッタッタ
(ジークベルトと天成とみほが同時に翠星石達に襲い掛かってきた――)
翠星石「(^^)」ズドオオオオオオンッ!! ←バズーカ撃った
ジークベルト、天成、みほ「わんだーすわん!!❤♪」チュドオオオオオンッ!!
(しかし翠星石のバズーカであっさり撃沈)
ジークベルト、天成、みほ「」プスプス ←黒焦げになって気絶
カンナ(男)「お前酷いな;」
翠星石「いつまでもこんな所にいるわけにはいかないでしょう。それっ!!」グイッ
ブチブチブチッ!!
カンナ(男)、シェリー、御行「!」
(翠星石が、カンナとシェリーと御行を縛っていたロープを引きちぎり、その3人を解放させたのであった)
御行「ありがとうな、翠星石!」
シェリー「恩に着るぞ!」
カンナ(男)「後でラーメン3杯くらい奢ってよ、翠星石!」
翠星石「恩人に対するセリフがそれですか! つーかお前のその小さい身体でラーメン3杯は無理でしょうwww」
カンナ(男)「それくらい嬉しかったってことだよ、ありがとう」
青山「それより早く脱出しませんと!」
翠星石「勿論ですぅ!」
青山(……エッツェルさんは大丈夫でしょうか……)
--------------------------------------------------------------------------------------
(その頃、エッツェルは不思議の森にいた――)
エッツェル「あっちか……?」
(何かを捜していた――)
エッツェル(早く調査して、翠星石達と合流しなければ……)
---------------------------------------------------------------------------------
(時は弥依たちが丸太を探しているところまで遡る――)
カエ「良さそうな丸太が全然見つかりませんね……」ガサガサ
(草むらをかき分けながら探している、カエ、翠星石、弥依、イチエン、青山、エッツェル――)
弥依「あー、しんど!」
翠星石「あつ森やってるみたいで悪い気はしませんけどね……」ゴソゴソ
エッツェル「早く見つけたいところだな……。こんなところで燻っては……」
(その時――)
ウアアアアッ!!
エッツェル「!?」
(誰かの悲鳴が遠くから聞こえてきた――)
翠星石「今、なんか聞こえたような……」
エッツェル「悲鳴か……? お前たちは丸太を探していろ! 俺は行く!」タッ
青山「エッツェルさん!」
(エッツェルは単独で声がした方向へと向かっていった――)
青山「単独では危険です! 私も……」
カエ「あーっ! 丸太見つけましたよー!」
翠星石「よし、これでブルーマウンテンとイチエンの武器が手に入りましたね!」
(その2人だけでなく、勿論翠星石、弥依、カエの武器も――)
カエ「さあ、行きますよ!」
青山「あ、あの! エッツェルさんは!?」
翠星石「あいつ(魔法使える)司祭ですし何かあっても大丈夫でしょ! とにかくカンナの救出に向かいますよ!」
(翠星石はそう言うと、弥依とイチエンとカエを連れて城下町へと向かっていった――)
青山「……」
青山(ごめんなさい、エッツェルさん!)タッ
(ブルーマウンテン、翠星石についていった――)
- Re: 逃走中 ~不思議の森と魔法Ⅱ~ ( No.121 )
- 日時: 2020/04/01 16:20
- 名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)
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(現在)
エッツェル「あった……!」
(エッツェル、ようやく誰かが悲鳴をあげたところに辿り着いた――)
エッツェル(洞窟……ここか?)
(彼はそこに入ってみる――)
【闇の洞窟】
???1[ハッハッハ! もっと泣けよ! 叫べよ!]ゲシッドカッ
???2「うっ……うあああっ!!」
エッツェル「!?」
(誰かが拷問を受けていた――)
???2→ウィッチ「ぐっ……」ヒリヒリ
???1→シャドウリンク[ハハハ、人を甚振るのは気持ちいいな!]ゲシッドカッ
(ウィッチがシャドウリンクに何度も蹴られている光景を見てしまった、エッツェル。先程の悲鳴は、彼女のものであった――)
ウィッチ「っ……」
(因みにウィッチの能力はポッパラムの薬によって封じられている――)
エッツェル「何しているんだ、お前!」
(正義感の強いエッツェルはシャドウリンクに声をかけた――)
シャドウリンク[あ? なんだよクソ眼鏡。折角のお楽しみを邪魔するなよなぁ~]ギロッ
エッツェル「何を言っているんだ、お前は……」
ポッパラム「そうですよ~、邪魔しないでいただきたい」テクテク
木人「いきなり現れてきて人の趣味を邪魔するのはどうかと思うでい~」テクテク
(シャドウリンクの後ろから、ポッパラムと木人が現れた――)
エッツェル「どうかしてるのは誰だ……」キュイイイン
(エッツェルは指先に光を集める――)
シャドウリンク[?]
エッツェル「ブリザー!!」コオオオッ!!
(エッツェルは氷の棘をシャドウリンクの足元に出現させた)
ドスドスドスッ!!
シャドウリンク[あうっ!!]ドサッ
ポッパラム、木人「シャドウリンクさん!」
エッツェル「君!」ガシッ
ウィッチ「!?」
(エッツェルはウィッチの手を掴み、そのまま洞窟を脱出した――)
木人「しまった! 待つでい、お前――」
エッツェル「ファイアー!」ボオオオッ
(エッツェルは炎の弾を飛ばし、木人の頬を掠めた――)
木人「」ビクッ
(木人が竦んでいる間に、エッツェルは逃走した――)
(その後――)
エッツェル「ぜえ、ぜえ……。ここまで来れば、大丈夫だろう」
ウィッチ「あ、貴方……。何者なんですの?」
エッツェル「エッツェルだ。とある教会で司祭をやっている」
ウィッチ「エッツェル、ですか……。わたくしはウィッチと言いますの。ありがとうございます」
エッツェル「礼には及ばないさ。……司祭とあろうものが、手荒な真似をしてしまった;」
(炎や氷を使ってしまったことを少し悔やんでいる、彼――)
パアアッ
(突如、ウィッチの身体が光った。2秒後、その光は止んだ――)
エッツェル「な、何だ今のは……?」
ウィッチ「分かりませんわ……って、あら、魔法が使えますわ!」
エッツェル「そうなのか! 良かった……」
(先程の光は、薬の効果が切れた合図なのであった――)
エッツェル「そうだ! 翠星石たちと合流しないと……」
ウィッチ「翠星石って、確かあのフリフリのドレスを着た小さい女の子でしたわね?」
エッツェル「そうだが……。知ってるのか?」
ウィッチ「ええ、大分前にちょっと……。その人になんか用があるんですの?」
エッツェル「実は……」カクカクシカジカ
ウィッチ「翠星石が教会へ向かっている……?」
エッツェル「彼女は司教に話があるみたいで。でもその件は俺がついていないと話が出来ないんだ」
エッツェル「だからそこへ向かわなければ……」
ウィッチ「ああ、それならわたくしが教会へ送ってあげましょうか」
エッツェル「! ありがとう……では、頼むよ」
フヨフヨ
エッツェル「高い高い高い;;;;;」ガクブル
ウィッチ「たかが高所でそんな怯えないでくださいまし、ほうきが揺れてしまって上手く操縦できないでしょう」
(実は高所恐怖症のエッツェル――)
エッツェル「ウィッチさん、後5秒で教会へ送り届けてください!;」ガシッ
(エッツェルはウィッチにしがみつく――)
ウィッチ「ちょっ! しがみつかないでくださいまし――ん?」
(その時、ウィッチは何かを発見した――)
城の門番A「うぐぐ……」ボロボロ
城の門番B「ぐっ……」ボロボロ
(城の門の付近で倒れている門番二人であった)
エッツェル「ど、どうしたうぃっち 。何かあるのか――ん!?」
(エッツェルもその二人を見た――)
エッツェル「ウィッチ! あの二人のところへ向かってくれ!」
ウィッチ「えっ!? わ、分かりましたわ!」
【城下町にある城の門付近】
城の門番A「ぐっ……」
エッツェル「大丈夫か、お前たち!」キュイイン
(エッツェルは回復魔法を使って、門番二人の傷を癒した――)
城の門番B「あ、ありがとうございます……。って、貴方、フロード教の司祭様では!?」
城の門番A「どうしてここに……」
エッツェル「お前たちが倒れていたから……。そういうことより、一体何があったんだ? どうしてボロボロになって倒れていたんだ?」
城の門番B「じ、実は……この城が襲撃されておりまして……。ミツバ女王様が危ないのですっ!」
エッツェル「!!」
ウィッチ「あらあら、それは大変な事で……」
エッツェル「ウィッチ!」
ウィッチ「はいっ?」ビクッ
エッツェル「悪いがお前は教会に向かって、翠星石を捜してくれないか。女王様は俺が助ける!」
ウィッチ「な、何故ですの? 翠星石に会いたいんじゃなかったんですか?」
エッツェル「会いたいのは山々だ……。だが、女王様も放ってはおけない」
エッツェル「身寄りのない俺に、教会という居場所を与えてくれたんだ……。それをしてくれた恩人も放っておけない!」
(第5回逃走中開始時までエッツェルは、当てのない旅をずっと続けていたのだ――)
ウィッチ「貴方……」
エッツェル「翠星石には申し訳ない。だがお願いだ、ウィッチ。行ってくれるか?」
ウィッチ「……」
ウィッチ「そこまで言うのなら、行ってあげましょう! 貴方は女王様をお守りするんですのよ!」
(ウィッチはほうきを持って教会へ向かっていった)
エッツェル「ありがとう……さあ、行くか!」
(そしてエッツェルは城の門を開けて入っていった――)
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【謁見の間】
エッツェル「女王様――!?」
ミツバ「……! フロード教会の司祭!」
キンブリー「」クルッ
(丁度、キンブリーがミツバの命を奪おうとしていたところであった――)
兵士10人「……」ピクピク
近衛兵2人「……」ピクピク
(ミツバのお守りをしていた兵12人はキンブリーにやられていた――)
キンブリー「おや、邪魔が入ったようですね」
エッツェル「誰だお前は! 姫に何をしている!?」
キンブリー「貴方には関係のないことです。それより邪魔をしないでいただきたい」パンッ
(キンブリーは手を合わせ、錬金術を使った――)
ボゴオオオオオオンッ!!
エッツェル「ぐああっ!!」ドサッ
ミツバ「あっ!!」
(エッツェルはキンブリーの起こした爆発で吹っ飛ばされ、気を失った――)
ミツバ「そんな……」
キンブリー「さて、仕事に戻りましょう」
キンブリー「ミツバさん。貴方は確か「宝玉」を持つ神の1人なのですよね」
ミツバ「……何のこと?」
キンブリー「惚けないでいただきたい。信徒から聞きましたよ。貴方が「十柱の神様」の一員だということを――」
ミツバ「!! どうやって聞き出したの……」
キンブリー「普通に質問したらあっさりと話してくれましたよ。私に全く警戒していなかったのでね、その二人は――」ニヤニヤ
キンブリー「――さて、質問は終わりです。貴方の命、取らせていただきましょう。貴方の宝玉は仕事に必要なものなのでね」
ミツバ「!!」
(キンブリーは手を合わせようとする――)
残り逃走者……【❤カンナ(男)&レベッカ❤】、ジークベルト、翠星石、青山、ドロン、アプール、ことり、
イチエン、スラッシーソルジャー、樹状細胞、灯、弥依、カエ、さよりん、御行、あきら、天成、シェリー、
みほ、さやかサン、ロキ、フェンリルたん、黒江、ジャンヌ、愛美、ゆうき、モンブラン博士、霊歌、aren、
クロノスエボル、新田、エイジア、灯焔、からあげ、Ga.c=evo、ヤードの37人。
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【勇者パーティー&ゲスト・トーク】
カンナ(男)「今回も引き続き、僕と――」
レベッカ「カンナの嫁であるレベッカがお送りいたします❤」
カンナ(男)「ちょっと待て、僕はいつからレベッカの婿になった」
レベッカ「まあまあ、細かいことは気にしない。さあ、コーナー行くわよ!」
カンナ(男)「ったく」
~108人目・萌田 薫子~
薫子「どうも、萌田薫子ですっ!」
カンナ(男)「今日は萌田薫子の誕生日だから、彼女を呼んだよ~」
カンナ(男)「薫子、お誕生日おめでとう!」
レベッカ「おめでとー」
薫子「ありがとうございます~♪ これからも頑張ります~(*´▽`*)」
カンナ(男)「さて、薫子って確か漫画・アニメ「こみっくがーるず」に登場するキャラだったよね?」
薫子「はいっ! 4コマ漫画家で、アニメとか、フィギュアとか大好きなんですよ~!」
カンナ(男)「へ~、何が好きなの?」
薫子「色々ですね~。あ、あとネコも好きなんです!(*´▽`*) 貴方も好きですか?」
カンナ(男)「そこそこ好きだね」
薫子「おおおっ!! 同志がいて嬉しいですっ! ネコちゃんの鳴き声やフォルム! いえ、ネコちゃんの全てが愛おしいですっ!(*´▽`*)」ハアハア
カンナ(男)「よっぽどの猫好きなんだねwwwww」
薫子「猫がいないと禁断症状が出てしまいますっ!」
カンナ(男)「マジでか(;´・ω・)、ところで君の漫画の評判はどう?」
薫子「(-_-;)」ズウウウウン
カンナ(男)「……ごめん;」
薫子「いえ、いいんです;」
カンナ(男)「薫子がウィオ版逃走中に出たのって、確か第11回「逃走中 ~メルヘンランドの異変~」だったよね?」
薫子「そうですよ~! 初登場から何の活躍もしてませんけどね!」
薫子「今回のコーナーが始まるまで私の出番が――いえ、セリフが「うう、頭がくらくらするよ~;」と「鏡の修復って」の二つだけだったんですよ! もしかして私、作者に嫌われてるんですか!?;」
※全然嫌ってなんかいません、寧ろ好きです←
カンナ(男)「まあ……このコーナーで救済されてよかったじゃないか;」
薫子「ホントですよ。でも作者にはもっと出番増やしてほしいです……(;´・ω・)」
カンナ(男)「ところでレベッカ? さっきから君全然喋ってないけど、どうしたの?」
薫子「体調でも悪いんですか?」
レベッカ「……」
レベッカ「ずっと思い出してたのよ……」
カンナ(男)、薫子「えっ?」
レベッカ「カンナと結婚式を挙げたことを……❤」
カンナ(男)「は?」
レベッカ「は? って……覚えてないの!? あたし昨日、カンナと結婚したのよ!?」
カンナ(男)「ゑ?」
カンナ(男)「待て待て、全然記憶にないんですけど!?;」
レベッカ「ゆうべはおたのしみでしたね……。あたしのお腹の中には、今赤ちゃんがいるのよ?」
カンナ(男)「(;゚Д゚)」
薫子「あばばばば…(×꒪△꒪=)」
レベッカ「なーんて、嘘嘘! 今日はエイプリルフールだよ! 本気にしないで?」
カンナ(男)「よしレベッカ表へ出ろ」
薫子「何でですか!?; 今日は嘘ついても許される日でしょう?;」
カンナ(男)「僕は許さん! さあ、ちょっとお仕置きだ!(#^ω^)」グイッ ←レベッカの腕掴む
レベッカ「嫁にお仕置きされるのもいいかも♪」
薫子(ブレないですねこの人)
カンナ(男)「さて、今からレベッカをお仕置きするので今回のコーナーを終了いたします! ありがとうございましたー!」
レベッカ「アハハ、楽しみ~♪」
薫子(とりあえずお仕置きを止めなければ; 暴力はいけないからね;)
続く
- Re: 逃走中 ~不思議の森と魔法Ⅱ~ ( No.122 )
- 日時: 2020/04/03 09:38
- 名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)
「救出」
キンブリー「終わりですっ!!」
(キンブリーはミツバの命を奪おうと、錬金術を使おうとする――)
ミツバ「っ!!」シュバッ
キンブリー「!?」ゴクッ
(ミツバは瞬時に懐から手のひらサイズの瓶を取り出し、その中身を飲ませた――)
キンブリー「」カアアアッ
キンブリー「ぐあああっ!! か、辛いっ!!」ゲホッゲホッ!!
ミツバ「タバスコは武器にもなるんですよ?」
(そう、タバスコを飲ませたのだ――)
キンブリー「ぐっ……この私が調味料で苦しむとは……。不覚」ガクッ
ミツバ(気を失いましたか……)
(その時――)
女性兵士1「ミツバ陛下!」タッタッタ
女性兵士2「ご無事ですか!?」タッタッタ
(無傷の女性兵士2人が駆けつけてきた――)
ミツバ「あなた達……!」
女性兵士1「ここは危険です! 逃げましょう!」
ミツバ「でも、他の兵士たちが……」
女性兵士2「医療班が生き残っているので大丈夫です、さあ早く!
(ミツバは強制的に女性兵士2人に連れられて行った――)
エッツェル「……」
エッツェル「うぐ……」ムクリ
(エッツェルが気絶から立ち直った。辺りを見渡すと、そこは倒れている兵士だけであった)
エッツェル「兵士だけ……」
(彼はミツバ女王を捜す前に、その前に倒れている兵士たちの治療を行った――)
エッツェル「これでよし……。ミツバ女王様は何処に行ったんだ……?」
-------------------------------------------------------------------------------------
【その頃、フロード教会にある祭壇付近にて――】
翠星石「そいやそいやーっ!!」ドガンドゴンッ!!
弥依「あそーれっ!! あそーれっ!!」ガシンゴスンッ!!
信者50人「うぐああっ!!」ドサドサドサッ
(異端者たちに立ち向かっていった50人の信者が次々と丸太で薙ぎ倒されていっていた)
カンナ(男)「やっぱ強いわ、このお二人さんは……;」
(それを静観していた、カンナ(男)、シェリー、御行、カエ、イチエン、ブルーマウンテン、灯、ゆうき、ことり、そしてさやかサンの10人。その10人全員、開いた口が塞がらなかった――)
信者50人「」ピクピク ←気絶
翠星石、弥依「はい、おーわりっ!」
御行「あいつら強すぎだろ……!! 一体何もんなんだ!?;」
カンナ(男)「ああ、御行はあの二人が戦っているところを見たのは初めてだったね」
カンナ(男)「翠星石と弥依はね。超人的な力を持った女の子さ。何であんなに強いのかは、いつも(友達として)付き合っている僕でも分かんない……;」
(何故翠星石と弥依が超人なのかは、謎に包まれている――)
御行「そうか……; まあ、とにかくあいつらは凄いんだな;」
カエ「てか今思ったんですけど、私たちいらなくありませんか?」
灯「翠星石ちゃんと弥依ちゃんだけ戦国BASARAやってる感じだよね……(;・∀・)」
シェリー「まあ……この二人がいれば、この教会から脱出など容易いな。さあ、早く出口を目指そう」
イチエン「ていうか、わざわざ出口に行かなくても、腐るほどある窓を割ってそこから脱出すれば……」
カエ「さっき見たでしょ; ここの教会のガラス、全部強化ガラスなんですよ; 殴ってもビクともしないんですよ;」
イチエン「そうだった」
翠星石「!」キラーン
翠星石「そういえばカンナ! お前さっき、私に「全ての信者をボコボコにして二度と僕たちに楯突けなくさせてほしい」とか頼んでましたよね」
(実は清めの部屋から脱出する前に、カンナがそう依頼したのだ――)
カンナ(男)「そうだけど……」
翠星石「そんならこの教会も潰してやりますよ!」
カンナ(男)「えっ!? 別にそこまでしなくても……」
翠星石「今いるフロード教の信者共を全員潰しても、この教会が残ったままだったら、何も知らない信者が新しくここに入信してくるかもしれないではありませんか」
翠星石「その信者があのクソみたいな宗教を町に広めちゃったらあら大変! フロード教の信徒が沢山生まれて、フロード教の復活ですぅ!」
翠星石「その可能性を抹消するために、教会も潰すってことですぅ」
御行「なるほど……?」
翠星石「ということで、この教会は翠星石たちに取り壊される運命となりました!」
カンナ(男)「翠星石「たち」って何? 僕らもやるの!?;」
翠星石「当然でしょう? お前らは戦いに関わっちまったんですから!」
灯「はあ……;」
???「残念ですが、それはさせません」テクテク
(その時、女性が灯たちの近くにやってきた――)
カンナ(男)「!? 貴方は……」
???→レナ「ここの教会の司教を務めている、レナです」
翠星石「へえ……。やっぱり司教様も異端者を倒しに来たんですか?」
レナ「はい。もうこれ以上、神の邪魔はさせません! 覚悟しなさい!」
ズドオオオオオオンッ!!
翠星石、弥依、カエ、イチエン、青山、カンナ(男)、シェリー、御行、ゆうき、ことり、灯、さやかサン「っああああ!!」ドサッ
(突如、翠星石たちに強烈な光線が降り注いだ。それをまともに食らってしまい、重傷を負った――)
弥依(な、何、今の……)
(レナは何のモーションも無しに魔法を放ったのだ――)
レナ「私は神様のご加護を受けていており、能力が大幅に上昇しています。一切動かず魔法を放つことなど、朝飯前です。これも神様のお陰です……」
シェリー「うぐぐ……」ピクピク
レナ「しかし……まだ息があるようですね。これで終わりですっ!」
(その時――)
ロキ「マジックナイフ!」ビュンビュンビュンッ!!
フェンリルたん「ランペイジ!」ザクザクザクッ!!
レナ「っ!!?」ドサッ
(突如現れたロキとフェンリルたんに不意打ちを食らい、レナは倒れた――)
ロキ「大丈夫か、お前ら!」
カンナ(男)「ロキ! フェンリル……たん! どうしてここに……」
ロキ「フェンリルがイヤな予感を感じてくれたお陰だ。フェンリルの危機察知能力は凄いからな」
(ロキが複数のナイフを飛ばす魔法「マジックナイフ」で、フェンリルたんは丸まりながら敵を何度も引っ掻く技「ランペイジ」を使って助けてくれたのであった)
フェンリルたん「本当はあんたらなんか別にどうなったっていいんだけど……。ま、逃走者仲間がくたばられると後味悪いし」
(フェンリルたんは回復魔法「キュア」を使って、10人の身体を癒した――)
カンナ(男)「ありがとう……」
翠星石「でもさっきの態度、腹立ちますね……」
青山「でも、理由はなんであれ助けてくれたんでしょう? ありがとうございます」ニコッ
(成人しているブルーマウンテンが、大人の対応をした――)
レナ「うぐぐ……」ムクリ
(その時、レナが痛みを堪えながら起き上がった)
ロキ「!」
レナ「この不届き者……。絶対に許しません!」
ガチャッ
シーザ「ここか!?」タッタッタ
(その時、この町の傭兵をしているシーザとラディが入ってきた――)
ラディ「……」キョロキョロ
(シーザとラディは倒れている信者たちの姿を目にした)
ラディ「……なんか教会が騒がしいと思ったら……。やっぱ凄ぇことが起こってたみたいだな;」
カンナ(男)「シーザとラディ! 助けて! 司教が僕たちを始末しようとしてくるんだ!」
シーザ、ラディ「!?」
翠星石「しかも司教は信徒をこんな目に遭わせたんですぅ!」←息をするようにデタラメを言った
(その瞬間、シーザとラディは戦闘態勢に入る)
シーザ「司教がこんな大勢の人間に危害を加えたなんて……。許せないな」
ラディ「こりゃー立派な暴行罪だな。さあレナ司教、檻に入れられる覚悟をするんだぞ!」
(シーザとラディはレナを睨み据えている)
レナ「そうですね……。犯罪は犯罪ですし、大人しく檻に入りましょう」
ラディ「聞き分けのいい人だ……」
(その時――)
ズドオオオオオン!!
シーザ、ラディ「ぐあっ!!」ドサッ
(レナの隣から光線が放たれ、それがシーザとラディに直撃し、吹っ飛ばした)
翠星石「シーザ! ラディ!」
レナ「私が大人しく従うと思いましたか。異端者は何がなんでも排除せねば……」
ズバアアアアアアンッ!!
(その時、レナはノーモーションで空間を切り裂き、カンナたちに大ダメージを負わせた)
カンナ(男)「あぐあっ!!」
翠星石「あいつ……強すぎるですぅ……」
弥依「……」チッ
(翠星石は倒れているも、弥依はなんとか立ち続けている――)
カエ「……皆さん……逃げましょう」ボソッ
(レナに聞こえないように、そう言った)
カエ「あの人強すぎます……。勝てっこないです」
弥依「……ええ、そうね。でも逃げようとしたら魔法撃ってくるかもしんない……」
カエ「こうしましょう……」ゴニョゴニョ
翠星石「?」
弥依「……うん、分かったわ」
弥依「司教様! 恐れ入りました! 貴方の力は素晴らしいです!!」
カンナ(男)「!? 弥依……?」
弥依「今までの私が愚かでした! 私はこの宗教の信徒となります! 司教様、どうか私を信徒にしてください!」
翠星石「おい弥依、何を考えて――」
レナ「……」
レナ「分かりました。……考えを改めてくださったんですね。嬉しいです。ですが貴方がフロード教に楯突いたのは事実」
レナ「信徒になるのは、「清め」を受けてからです。さあ、私についてきなさい」
カンナ(男)「清めという名の拷問だろ……!」ボソッ
翠星石「拷問……」
弥依(よし!)
弥依「」クイックイッ
(弥依はレナに気づかれないように、「レナが私に気を取られている内に逃げろ」というジェスチャーを行った)
翠星石(でも!)
カエ「」ガシッ
(カエは翠星石の腕を掴み、教会を出ていく)
カンナ(男)「!!」
(それを見たカンナ、シェリー、御行、灯、ゆうき、ことり、イチエン、ブルーマウンテン、さやかサン、ロキ、フェンリルたんも教会を出ようとする――)
シーザ、ラディ「……」
イチエン「おい、この二人はどうするんだ!?」
御行「一応連れて行こう!」
- Re: 逃走中 ~不思議の森と魔法Ⅱ~ ( No.123 )
- 日時: 2020/04/03 19:17
- 名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)
----------------------------------------------------------------------------------
(教会から大分離れたカンナたち。その後、彼らはフェンリルたんに治療してもらった――)
シーザ「うぐっ……」ムクリ
ラディ「……」ムクリ
青山「治りましたか……良かったです」
カンナ(男)「なあ、カエ! どうして翠星石を連れて逃げた? 何で弥依があんなことをいきなり――」
カエ「……全部、私が提案したんです」
カエ以外「!」
カエ「あの中で一番使えそうだったのは花岡隊長でした。なので私が隊長に、囮になるように唆しました。翠星石ちゃんはボロボロでしたし……」
翠星石「……」
御行「使えそうって……。人を道具みたいに言うなよ!」
カエ「すみません……。ですがこうするしか無かったんです。逃走のことしか考えられなかった自分が不甲斐ないです……。すみません、すみません……」
灯「カエデちゃん……」
翠星石「……謝れば罪が消えると思ってんのですか?」
カエ「!」
翠星石「お前が唆したせいで、弥依は拷問を受けることになったんですよ! 分かってんですか!? あいつが今どれだけ辛い思いをしているか……!」
カエ「……」
(カエは苦虫を踏みつぶしたような表情をしている――)
青山「落ち着いてください翠星石さん! ここで越島さんを咎めても何もならないですよ!」
翠星石「ですが……!」
青山「私だって……越島さんが憎いです。ですが今はどうやって花岡さんを助けるかを考えなければいけない時でしょう……」
翠星石「……」
(ブルーマウンテンの言う事も、一理ある――)
青山「とにかく今はそれをすべきです!」
御行「ということはアレか? またあの教会に向かうってか?」
御行「行ったらあの司教がお出迎えしてくれるかもな……。アイツ、何の動きも無しに魔法使ってくんだぞ? 恐ろしすぎるだろ……」
翠星石「翠星石でもそんなこと出来ないですぅ……」
カンナ(男)「なんのモーションも無しに技を使ってくるとか、ハガレンのホーエンハイムかよ……」
さやかサン「とにかくどうするの?」
ロキ「まずはあの司教をどうにかしないと……何の対策も無しに行けば勿論ゲームオーバーだ」
翠星石「……!!」
ゆうき「どうしたんだ、翠星石?」
翠星石「思い出したんですよ、第14回の時を」
カンナ(男)「第14回?」
翠星石「すっかり忘れてました……。カンナ! 翠星石は第14回でベルンカステルを倒したこと、覚えてますよね!」
カンナ(男)「ああ、あの時か……それがどうしたの?」
翠星石「そいつが「確率がゼロでない限り必ずそれを成就させる能力」を持ってたのは知ってましたよね?」
翠星石「能力を持った魔女を倒せば、その魔女の能力を奪えるってことも覚えてますよね?」
カンナ(男)「うん……」
翠星石「その能力を翠星石が受け継いでたこと、忘れてたんですよ……」
カンナ(男)、シェリー「!」
御行、青山、イチエン「?」
カンナ(男)「えーと……。つまり、何?」
翠星石「確率がゼロじゃない限り、絶対に成功する……。つまり、その力を使った後にあの司教と戦えば、翠星石たちは勝てるかもしれないですぅ!」
シェリー「でも勝てる確率がゼロかもしれないじゃろ」
翠星石「やってみなきゃわからんですよ!」
シェリー「賭けか……。心配じゃな」
カンナ(男)「でも何もやらないよりかはマシだね……。よし、僕も付き合うよ!」
翠星石「お前……!」
カエ「私も付き合います! 私が元凶なのですから……責任取りたいです!」
ゆうき「俺も付き合うぜ」
シーザ「人の命を救わなければな……」
ラディ「うん! 傭兵として――いや、人としてな!」
(そして全員、翠星石に賛同した――)
翠星石「お前ら……。お前らが良い奴で助かったですよ。さあ、早く行くですよ!」
カンナ(男)「うん!」
------------------------------------------------------------------------------------
(城下町)
カンナ(男)「弥依……大丈夫かな」タッタッタ
翠星石「あいつ超人だし、まあ大丈夫でしょう……」タッタッタ
(その時――)
Ga.c=evo.「あれっ!? カンナ!?」
灯焔「!」
(じーくんと灯焔の二人組と遭遇した)
カンナ(男)「二人とも!」
灯焔「カンナさん! 今フロード教の信徒に追われてる最中なんですよね!?」
カンナ(男)「今は追われてないよ……。僕を標的にしてる信徒は多分全員気絶しただろうから」
Ga.c=evo.「? ど、どういうことなんですか?」
翠星石「実は――」カクカクシカジカ
灯焔「弥依さんが……」
カンナ(男)「僕たちは彼女を助けに向かってるところだったんだ」
Ga.c=evo.「人が誘拐されてるのを放ってはおけませんねー。俺も行きましょう!」
灯焔「私も放っておけません! あなた達と共に行きます!」
カンナ(男)「ありがとう! でも無茶はしないでね」
Ga.c=evo.、灯焔「はい!」
翠星石「言っておくけど、お前ら、負けたらタコりますからね」
灯焔「追い打ちするつもりですか」
(じーくんと灯焔が仲間に加わった)
(その後――)
霊歌「あっ! カンナたちだ!」
樹状細胞「凄い久しぶりだな、翠星石――って、今はそんなこと言ってる場合じゃないか」
樹状細胞「カンナとシェリーと御行! 今追われてる途中なんだろ?」
カンナ(男)「えーと、それがね」カクカクシカジカシカクイムーブ
霊歌「なるほど……。今は弥依を助けに向かってる途中なのか!」
樹状細胞「面白そうなんで僕も混ぜてくれないかな?」
霊歌「私も助けに行きたい!」
翠星石「いいですよ。お前らが来てくれるのなら嬉しいですぅ。特にデカ緑」
樹状細胞「デカ緑……。はは、そのあだ名で呼ばれるのいつ以来だろうか」
樹状細胞「久しぶりにドSコンビ、結成しないかい?」
翠星石「オウイェ! 全然構わないですぅ!wwwww」
樹状細胞「調子乗ってる信者共や司教に痛い目遭わせてやろうじゃないかwwwww」
翠星石「ええwwwww」
翠星石、樹状細胞「ゲヘヘヘヘヘヘヘwwwww」ニマニマ
カンナ(男)(味方サイドとは思えない笑い方と不気味な笑みだな……;)
(霊歌と樹状細胞も味方につけた翠星石たち――)
(そして――)
レベッカ「ああっ!」
カンナ(男)「レベッカ!?」ビクッ
レベッカ「良かったあああああ! ずっと捜してたのよん❤」ダキッ
カンナ(男)「うげええええっ!!;」ギュウウウウ
(レベッカ、カンナを強く抱きしめる――)
レベッカ「もう離れないんだから♪」
ゆうき(すいあかみたいだw)
レベッカ「――それで、どうしたの? そんなに固まって。カラオケでも行くの?」
カンナ(男)「全然違うわい!; つーか抱きしめながら話すな;」ギュウウ
翠星石「あー、実はですねー」カクカクシカジカシカクイムーブコンテシントウジョウダイハツカラー
灯(どんどん擬音がおかしくなってる;)
レベッカ「なるほど……。弥依って奴が捕まってんのね。今」
レベッカ「カンナが行くなら、あたしも助けに行こうかしら」
翠星石「カンナが行かなかったら助けに行かなかったみたいな言い方やめろですぅ」
(レベッカも味方につけたのであった――)
カンナ(男)「これで大分集まったね……。じゃあ、行こうか!」タッ
(果たして、彼らは花岡弥依を助けられるのか――)
残り逃走者……【❤カンナ(男)&レベッカ❤】、ジークベルト、翠星石、青山、ドロン、アプール、ことり、
イチエン、スラッシーソルジャー、樹状細胞、灯、弥依、カエ、さよりん、御行、あきら、天成、シェリー、
みほ、さやかサン、ロキ、フェンリルたん、黒江、ジャンヌ、愛美、ゆうき、モンブラン博士、霊歌、aren、
クロノスエボル、新田、エイジア、灯焔、からあげ、Ga.c=evo、ヤードの37人。
--------------------------------------------------------------------------------------
【勇者パーティー&ゲスト・トーク】
アプール「今回のコーナーはぼく、アプールと――」
翠星石「翠星石がお送りいたしますですぅwwwww」
翠星石「――それにしても、最近のウィオ版逃走中、全然「逃走中」してないんですけど、大丈夫なんですか?」
アプール「大丈夫じゃない、問題だ。なんか第20回逃走中の終盤みたいに、逃走者が全然ハンターから逃げてない……。こりゃ逃走中小説として問題だね」
翠星石「元からウィオ版逃走中は問題だらけでしょうが……;」
翠星石「つーか、本編ではお前今も敵のままじゃねーですか。味方サイドとしてそれでいいんですか?」
アプール「いくないな; ぼくがあんな風に動かされるの、結構イヤなんだけど……」
翠星石「まあ、作者に文句言いやがれですぅ。前置きが長くなってしまいました。それではコーナースタート!」
アプール「ぼくが抱えてる重大な悩みをそれで終わらすな!;」
~109人目・ジャンヌ・ダルク~
ジャンヌ「私をここに呼んでくださり、誠に感謝いたします」ペコッ
アプール「おお、礼儀正しいお嬢さんだなぁ」
翠星石「彼女はゲーム・漫画・アニメ「Fate」シリーズに登場するキャラですぅ」
アプール「ジャンヌは美少女で、しかも清楚で凄く優しいな心を持ってるよ」
ジャンヌ「私はそんな大した人間ではありませんよ……」
翠星石「へっ、謙遜ですか、お嬢様w 胸の大きさも大したことありますよ」
ジャンヌ「!?」
翠星石「翠星石と違って随分派手なもん持ってんじゃねーですか。ちょっとそれ寄こしやがれですぅ(#^ω^)」ピキピキ
ジャンヌ「人体の一部を人に渡すなんて不可能ですぅ!;」
アプール「おいジャンヌ、翠星石になってるぞ。なんかごめんね、ジャンヌ;」
ジャンヌ「いえ、大丈夫です」ニコッ
翠星石「ジャンヌがウィオ版逃走中に初登場したのって、第24回「逃走中 ~不思議の森と魔法Ⅱ~」ですよね?」
ジャンヌ「はい、そうです」
アプール「今回が初か。確か、エイジアさんがリクエストしてくださったんだよね。エイジアさん、ありがとうございます!」
翠星石「ところでジャンヌはドロンに宗教勧誘されたことあるんですよね?」
ジャンヌ「はい。既に他の宗教を信仰しているので断りましたが」
翠星石「ま、神様を裏切るような行為をしてはいけませんからね」
翠星石「さて、ちょっと早めですがここでコーナーを終わりたいと思うですぅ!」
アプール、ジャンヌ「ありがとうございましたー!」
続く
- Re: 逃走中 ~不思議の森と魔法Ⅱ~ ( No.124 )
- 日時: 2020/04/03 19:21
- 名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)
「戦い」
前回の勇者パーティー&ゲスト・トークに出たジャンヌ・ダルクですが、
エイジアさんがリクエストしてくださったキャラだということを忘れてしまっていました。
なので修正いたしました。エイジアさん、申し訳ございませんでした。
-----------------------------------------------------------------------------------
【弥依の救出に向かっているカンナ(男)、翠星石、カエ、イチエン、青山、灯、ゆうき、ことり、さやかサン、ロキ、フェンリルたん、じーくん、灯焔、霊歌、樹状細胞、そしてレベッカ。果たして、救出できるか――】
-----------------------------------------------------------------------------------------------
【フロード教会:祭壇付近】
カンナ(男)「また誰もいない……」
イチエン「前みたいにベンチの下とか、天井とかにいるかもしれない」
翠星石「全員でその二つを探ってみましょうか」
灯「うん……。私は翠星石ちゃんのそばにいてもいいよね?」
翠星石「どーぞ」←諦めてる
青山「では、皆でやりましょうか」
(数分後――)
Ga.c=evo.「いませんでしたね……」
灯焔「天井にもいませんでした」
さやかサン「ということは、ここには本当にあたしたち以外に誰もいないんだ……」
カンナ(男)「とにかく誰もいないことが分かったし、早く拷問とかいう人間性のイカれた奴がすることを行ってる、最低な拷問部屋に向かおうか」
霊歌「それ何処?」
カンナ(男)「まあついてきて。ぼく、何度もそこへ連行されて道覚えたからさ」
(その時――)
ガチャン バタン
カンナ(男)「!?」クルッ
(誰かがこの部屋に入ってきた――)
白レン「宝玉、宝玉……って、標的たちじゃん!」
ニノ「!」
(宝玉を持った神を捜している途中だった、白レンとニノであった――)
翠星石「お前……! あん時の!」
(翠星石が白レンと会ったのは第20回以来だ――)
白レン「あら、私のこと覚えててくれてたの。嬉しいわー」
カンナ(男)「君たち! 僕たちに一体何の用なのさ……」
ニノ「あなた達には関係ないことだよ」
白レン「そうそう! でも「標的」を見つけちゃったし、潰さなきゃ! 覚悟しなさい、アンタら!」
さやかサン「は? 標的? なんのこっちゃ!」
(その瞬間、じーくん、灯焔、ロキ、フェンリルたん、樹状細胞、霊歌の6人が戦闘態勢に入った)
御行「お前ら!?」
Ga.c=evo.「何だかよく分からんが、ヤバイということだけは分かります!」
灯焔「ここは私たち6人に任せて、貴方たちは弥依さんのところへ向かってください!」
翠星石「何言ってんですか、お前らを放っておけるわけが! 翠星石も戦うですぅ!」
翠星石「アイツら滅茶苦茶強いんですよ!」
ロキ「マジ?」
御行「超人の翠星石が言うんだ、あの白コートと緑髪の女の子は相当強いんだろう……」
翠星石「ここでコイツらをケチョンケチョンにしておかないと、またこいつらに襲われてしまうかもしれないですぅ!」
ロキ「ヤバイ奴らなのか……」
白レン「あんたたち、もういいかしら? こっちは早く戦いたくてウズウズしてんだけど?」
(戦闘狂の白レン――)
翠星石「いいですよ! さあかかってきやがれですぅ!」ニヤニヤ
(自信満々の超人――)
ニノ「そうなんだ……」
白レン「よーし」
白レン「はああ!!」グルグルグルグル
(白レンはその場で縦に高速回転し、無数の氷のつぶてを飛ばす)
ロキ、樹状細胞、フェンリルたん「ぐあああっ!!」ドスドスドスッ
ドサドサドサッ
翠星石「」
《ロキ 撃破 〔残りゲーム時間〕》
残り 36人 [70:25]
《フェンリルたん 撃破 〔残りゲーム時間〕》
残り 35人 [70:25]
《樹状細胞 撃破 〔残りゲーム時間〕》
残り 34人 [70:25]
(倒れた3人は牢獄へ転送された)
カエ「あわわ……」
ことり「ロキ君たちが一瞬で……」
霊歌「アイツ……許さない!」
(霊歌は両手杖「チェリー・ブロッサム・ロッド」を使い、人魚姫を召喚した)
人魚姫「」ザバアアアアアン!!
(霊歌の頭上に現れた人魚姫が、強烈な水流で押し流す魔法を使った――)
白レン「ぐっ!」
ニノ「あうっ!」
(ダメージを負った白レンとニノ)
ニノ「今度はこっちの番だよ! エルファイアー!!」ボオオ
(ニノは魔導書を使って、大きな炎の弾を複数飛ばした)
霊歌「あぐっ!!」ジュワアアッ
(それをまともに食らい、大ダメージを負った霊歌)
Ga.c=evo.「霊歌さん!」
《桜木 霊歌 撃破 〔残りゲーム時間〕》
残り 33人 [70:25]
(今度はじーくんが戦う番――)
Ga.c=evo.「そりゃああっ!!」タッ
(じーくんは双剣「アクア・サファイア」を構えながらニノに突っ込んでいく――)
Ga.c=evo.「ウォータースラッシュ!!」ズバアアッ
(水を帯びた斬撃をニノの両肩に食らわせた)
ニノ「っ!!」
Ga.c=evo.「これでしばらく魔法は使えないはずだ!」
(ニノは魔導書を使わなければ、魔法を使うことができない――)
白レン「私は使えるけどね! そらあっ!!」
(白レンは手のひらから10個の氷の礫を出現させ、それをじーくんに向けて高速発射した)
ビュンビュンビュン ドスドスドスッ!!
Ga.c=evo.「ぐああっ!!」
カンナ(男)「!!」
《Ga.c=evo. 撃破 〔残りゲーム時間〕》
残り 32人 [70:25]
灯焔「よくも……」
(灯焔は日本刀を刀身に納める――)
白レン「何アイツ……。ぶっ飛ばされたいのかしら!?」タッ
(白レンは灯焔のそばへ走る。そして彼女に攻撃を仕掛けようとした――)
灯焔(今です!)
ズバアアアッ
白レン「!!?」ブシャアッ
(白レンの腹から血が出た。白レンが攻撃を仕掛けようとした瞬間、灯焔は居合攻撃を繰り出したのであった――)
灯焔(これが私の戦い方です!)
(灯焔は物理攻撃に対してはかなり強い――)
ニノ「白レン! ……うぐっ……エルファイアー!」ボオオッ
(ニノは痛みを堪えながらも、魔導書を拾い上げ、またその魔法を唱えた――)
ボオオオオオオッ!!
灯焔「うがああっ!!」ドサッ
(遠距離攻撃には非常に弱い灯焔は、あっさりと食らい、やられてしまった――)
《灯焔 撃破 〔残りゲーム時間〕》
残り 31人 [70:25]
(これで白レンとニノに立ち向かった6人が、全滅してしまった――)
翠星石「」←未だに硬直している
白レン「……」パアア
(白レンは回復薬を飲んで、腹に負った傷を塞いだ――)
灯「あわわわわ……」
カエ「6人もやられてしまった……。あいつら強すぎでしょう……!」ガクガク
翠星石「……」
レベッカ「翠星石、さっきからアンタ何硬直して――」
翠星石「逃走ヲ開始スル!!」シュバババババ
(翠星石、自分だけハイスピードで逃げた)
カンナ(男)「あっ、てめえ!;」
イチエン「ちょっ、アイツ追うぞ!(つーかあんな強い二人組と相手したくない、オレ!)」
(カンナ、イチエン、シェリー、御行、青山、ゆうき、カエ、ことり、灯、レベッカ、さやかサンは翠星石を追った――)
白レン「なっ、アンタたち! 待ちなさ――」
ニノ「し、白レン……」ズキズキ
白レン「!」クルッ
(白レンの傷は塞がっているが、ニノは今も両肩に傷を負ったままだ――)
白レン「そうだ、ニノが……! ニノ! 回復薬もう1個あるわ、これ飲みなさい!」
(白レンはニノにそれを飲ませた)
ニノ「……!」パアアッ
(ニノの両肩の傷がみるみるうちに塞がっていく)
ニノ「ありがとう、白レン……」
白レン「それより、標的ら逃げちゃったわ。逃げ足速いのね……。アイツらを捜し出さないと!」
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【トイレ】
翠星石「((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル」
(フロード教会にあるトイレの個室に隠れている、彼女――)
ガチャッ
カンナ(男)「翠星石! こんなところに隠れてたのか!」
翠星石「ちょっ、お前何してるですか! 早く扉閉めやがれですぅ!;」
カンナ(男)「おうよ!」バタンッ
(そしてその個室の中にはカンナ、イチエン、シェリー、カエ、御行、青山、ゆうき、ことり、灯、レベッカ、さやかサンが入り、中にいるのは人間の数は合計12人となった――)
イチエン「ぐふうっ、狭い狭い!;」ギュウギュウ
青山「満員電車に乗ってる気分です……;」ギュウギュウ
ゆうき「そりゃこれだけの人が入ったら……。ていうか翠星石、ここ男子トイレなんだけど……;」ギュウギュウ
翠星石「非常時に性別なんか気にしてられるですか!;」ギュウギュウ
カンナ(男)「それより翠星石、何で逃げたんだ!;」ギュウギュウ
翠星石「そりゃ強い6人があんな無様にやられたら……逃げ出したくなりますよ!;」ギュウギュウ
御行「この意気地なしめ……!;」ギュウギュウ
翠星石「つーか狭いんですけど! オイ、イチエンとカンナとレベッカ、出てけですぅ!」ギュウギュウ
カンナ(男)「ブチのめすぞテメエ!;」ギュウギュウ
(その時――)
ガチャン!!
カンナ(男)、翠星石、カエ、イチエン、シェリー、御行、青山、ゆうき、ことり、灯、レベッカ、さやかサン「!?」ビクッ
(突如、トイレの入り口の扉が開く音がした――)
御行「誰か来た……!?」
レベッカ「しっ、静かに」
(全員、黙る――)
レベッカ「敵かも……。絶対に音を出しちゃダメだよ!」ヒソヒソ
カンナ(男)、翠星石、カエ、イチエン、シェリー、御行、青山、ゆうき、ことり、灯、レベッカ、さやかサン「」コクッ
(全員、息をひそめる――)
コツ……コツ……。
(足音がゆっくりとこちらに近づいてくる――)
イチエン(白レンとニノかもしれねえ……)ドキドキ
(今の状況、まるでホラーゲームのようだ――)
ガチャガチャガチャガチャガチャ!!
青山(ひっ!!)ビクッ
(個室のドアノブが何度も揺れる――)
イチエン(ガチでホラーゲームみたいじゃねーか……!)ビクビク
(その時、ドアノブの揺れはおさまった)
カンナ(男)「……」
翠星石「オイ、誰か上から覗いてみろですぅ……」ヒソヒソ
カンナ(男)「じゃ、じゃあ僕が覗くよ……」ヒソヒソ
御行「お前だけでは覗けないだろう……。俺が肩車してやる」ヒソヒソ
カンナ(男)「……」ドキドキ
御行「……」ドキドキ
(御行に肩車されたカンナは、恐る恐る上から覗いてみる――)
カンナ(男)「!?」
(そこには――)
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