二次創作小説(新・総合)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

逃走中 ~不思議の森と魔法Ⅱ~【完結】
日時: 2020/04/09 19:40
名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)

ウィオ版逃走中第24弾!
今回の逃走中の舞台は、第4回逃走中で行われた場所である「不思議の森」と「城下町」!
その森は広く、魔女や不思議な生き物が住んでいる。
そして城下町には個性的な住民たちが多く住んでおり、とても賑やかである。

第4回では悪さを働いていた王と大臣を、翠星石や樹状細胞が捕まえた。
そして優しき女性・沖田ミツバが女王となり、彼女は平和な国にしていくように努めていった。

しかし……。今回の逃走中で、不思議の森とその町に「ある恐怖」が訪れる。

果たして、逃げ切る者は現れるのか?





{逃走者紹介}

カンナ(男)(ファイアーエムブレムif){24}
レベッカ(ぷよぷよクエスト){3}
ミドリコ(ファイアーエムブレムif){8}
キヌ(ファイアーエムブレムif){6}
ジークベルト(ファイアーエムブレムif){5}
マルス(ファイアーエムブレム 紋章の謎){3}
翠星石(ローゼンメイデン){23}
金糸雀(ローゼンメイデン){8}
斉藤さん(ローゼンメイデン){4}
香風 智乃(ご注文はうさぎですか?){7}
青山 ブルーマウンテン(ご注文はうさぎですか?){3}
おばドル(ドラゴンクエスト5){12}
ドロン(ドラゴンクエスト5){13}
アプール(ドラゴンクエスト5){9}
ピエール(ドラゴンクエスト5){5}
ブリード(ドラゴンクエスト5){4}
南 ことり(ラブライブ){17}
氷川 日菜(Bang Dream){6}
金田 イチエン(超ガッコウ伝 ガット){18}
樹状細胞(はたらく細胞){6}
スラッシーソルジャー(FORTNITE){1}
天野 灯(となりの吸血鬼さん){9}
ソフィー・トワイライト(となりの吸血鬼さん){5}
ユウリ(ポケットモンスター ソード・シールド){1}
花岡 弥依(ゆうやみ特攻隊){10}
越島 カエデ(ゆうやみ特攻隊){10}
シェリー(グリムノーツ){10}
ナリジーニョ(Sitio Do Picapau Amarelo){4}
ボボボーボ・ボーボボ(ボボボーボ・ボーボボ){1}
首領パッチ(ボボボーボ・ボーボボ){1}
ところ天の助(ボボボーボ・ボーボボ){1}
さよりん(どうぶつの森 ホヒンダ村だより){1}
コタロウ(どうぶつの森 ホヒンダ村だより){1}
ルイコ(どうぶつの森 ホヒンダ村だより){1}
ちあき(どうぶつの森 ホヒンダ村だより){1}
シゲ(どうぶつの森 ホヒンダ村だより){1}
黒原 銀(尊き夢の世界){6}
高木 あきら(尊き夢の世界){4}
青山 天成(ハッピーバースデートゥーアイ){1}
ユーリ・コヴァーチ(ハッピーバースデートゥーアイ){1}
シャーリー・チック(名探偵ブラックと社畜助手ちゃん){5}
白銀 御行(かぐや様は告らせたい){2}
ペンギン(テイコウペンギン){2}
霜屋 涼(Re:kinder){1}
暁 沙耶香(Re:kinder){1}
西住 みほ(ガールズ&パンツァー){4}
冷泉 麻子(ガールズ&パンツァー){2}
ロキ(ラグにゃロク){3}
フェンリルたん(ラグにゃロク){3}
ハナ・N・フォンテーンスタンド(ハナヤマタ){1}
ドラニコフ(ドラえもん){1}
豊聡耳神子(東方project){1}
宮下愛(虹ヶ咲スクールアイドル同好会){1}
しろくま(すみっコぐらし){1}
黒江(マギアレコード魔法少女まどか☆マギカ外伝){1}
ウルティマ(転生したらスライムだった件){1}
ジャンヌ・ダルク(Fate/Apocrypha){1}
次元 大介(ルパン三世){1}
しずえ(どうぶつの森シリーズ){1}
クレア・ヒースロー(SDガンダム GGENERATIONシリーズ){1}
桐ヶ谷 和人 (ソード・アート・オンライン){1}
ジュプトル(ポケモン不思議のダンジョンシリーズ){1}
大空あかり(アイカツ!){1}
ランパ(伝説のスタフィー){1}
奥田 愛美(暗殺教室){1}
konakun.(作者組){19}
ゆうき(作者組){19}
武勝龍 景丸(作者組){8}
モンブラン博士(作者組){17}
桜木 霊歌(作者組){21}
クロノスエボル(作者組){4}
からあげ(作者組){2}
エイジア(作者組){7}
aren(作者組){6}
灯焔(作者組){1}
生ブスカジ(作者組){5}
新田(作者組){12}
洋輝(作者組){16}
ネクスタ(作者組){13}
Ga.c=evo.(作者組){3}
ヤード(作者組){9}





▽今回の舞台は、懐かしの不思議の森と城下町!
▽相変わらずヤンデレのレベッカ!
▽弥依隊長とカエさん、久々に参戦!
▽久々のすいあか!
▽さやかサンのぶっ飛んだ発言!
▽金糸雀、今度こそ自首できるのか?
▽日菜のサイコパスっぷり!
▽果たして、逃げ切る者は現れるのか?

Re: 逃走中 ~不思議の森と魔法Ⅱ~ ( No.115 )
日時: 2020/03/26 19:49
名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)


カンナ(男)「助かる可能性があるんだよ! 今の僕たちに出来るのはそれにすがることだけだ!」

カンナ(男)「それにすがってすがってすがりまくって……。生き延びるんだよ!」

カンナ(男)「ネガティブな思考しまくったって何も変わらないよ! 「現状を一生懸命変えよう」っていう意思を強く持つんだよ!」

カンナ(男)「また拷問を受けるのは嫌でしょ?」

シェリー「……」

カンナ(男)「だからさ……。そんな顔をしないでくれよ。折角の可愛い顔が台無しだよ?」

シェリー「! か、可愛いだと……」

カンナ(男)「それにスタイルのいい少女が、そんなネガティブな言葉を吐いたら、周りに悪いイメージを持たれるようになる――」

シェリー「オイオイ! 恥ずかしいセリフを恥ずかし気も無くペラペラと喋るな!;」

シェリー「お前、ワシが数百歳のロリババアということは知っておるじゃろう!?」

カンナ(男)「……」

シェリー「……でも」

シェリー「嬉しい、かな///」ポッ

(カンナの天然たらしがシェリーにも効いた。イケメン少年の誉め言葉は、老人の心をも掴む――)

シェリー「ハハハ……。いい年した老婆が、こんな年下の少年に特別な感情を抱いてしまうとは……」

シェリー「心はまだ「女」のままじゃったんじゃな、ワシは……///」

カンナ(男)「?」

(シェリーはカンナから目をそらしたまま喋っている)

シェリー「そうじゃな、カンナ。ネガティブになっても何もいいこと無いよな」

シェリー「助かる可能性にすがってすがってすがりまくろう!」

カンナ(男)「良かった……。立ち直ってくれて嬉しいよ。共に頑張ろう!」

シェリー「ああ!///」

(いい雰囲気になっている、カンナとシェリー――)

御行「人が一生懸命頑張ってる時に何、いい雰囲気を醸し出してるんだ、お前たちは……;」ゴンゴン

カンナ(男)、シェリー「あ(;・∀・)」

御行「でもまあ、邪魔して悪かったな。手が疲れてきたから誰か代わってくれないか?」

シェリー「よ、よし! ワシが代わろう!」パシッ

(シェリーはトンカチを奪い、ロープを叩く作業を始めた)

シェリー(ウウウ~、まだカンナの顔を見れない……///)

カンナ(男)「?」

(まだ恥ずかしいようだ――)






---------------------------------------------------------------------------------





(その頃、城下町にて――)

エッツェル「……」テクテク

翠星石、弥依、カエ、イチエン、青山「……」

(5人はエッツェルたちに案内されているところであった)

カエ(エッツェルって人の家、どんな感じなんでしょうね)

翠星石「なあ眼鏡、まだつかないんですか?」

エッツェル「眼鏡じゃなくてエッツェルだ。あともう少しで家に着くぞ」

翠星石「あっそ」

翠星石「……」

翠星石「おい、お前ら……ふと疑問に思ったんですけど」ヒソヒソ

弥依「?」

翠星石「ケニーとかいう危険人物が現れたのに、ドラノールたちは何の連絡も寄こさないですよね。何故ですか?」ヒソヒソ

カエ、イチエン「……」

青山「すみません、それを訊かれても分かりません……」

翠星石「はあ……」

翠星石(第22回の時は逃走者と一緒に、カンナの救出に向かってくれたのに……。一体どういうことですか)

(その時――)

エッツェル「着いたぞ」








【エッツェルの家】

エッツェル「少し散らかってるけど、まあ気にしないでくれ」

カエ「いいですよ、ゴミ屋敷じゃありませんし。それより、話って何ですか?」

エッツェル「単刀直入に言う。お前たちにカンナたちの救出を手伝ってほしい」

青山、カエ、弥依、翠星石、イチエン「!」

エッツェル「フロード教には、異端者には「清め」という名の暴力を加える教えがある」

エッツェル「レナ司教が信徒たちにそう教えたんだ。俺はずっとその教えには反対だったんだが……」

エッツェル「勇気が無くて、レナ司教に言い出せなかった。意見したら、「清め」られると思って……。それが怖かったんだ」

エッツェル「だがもう我慢ならない! 俺はレナ司教に考えを改めてほしいがために、動く!」

イチエン「……」

翠星石「何で翠星石たちに手伝ってほしいと頼んだんですか?」

エッツェル「翠星石と、そこの黒色の短髪は超人なんだろう? 町で有名だぞ」

(翠星石と弥依の超人っぷりは、異世界の住民にまで認知されていた――)

弥依「なるほどな~。アンタの言う通り、私と翠星石は超人よ」

翠星石「カンナの救出、手伝ってやるですぅ!」

青山「私も手伝います!」

イチエン「お、オレだってやってやるぜ!」

(そして弥依とカエも賛成する――)

エッツェル「かたじけないな……。よし、では早速教会へ向かうぞ! ついてきてくれ」

翠星石「OKですぅ!」

青山「あっ、待ってください! 教会へ行くということは……。信者と戦う可能性が出てくるということですよね?」

エッツェル「ああ……。信徒たちに刃向かうんだ。信徒たちとの戦闘は避けて通れないだろう」

青山「やっぱり……。あの、私武器とか一切持ってないですよ?;」

イチエン「オレも持ってないぞっ!」

エッツェル「参ったな……。武器無しはきついぞ」

翠星石「!」ピコーン

(なんか思いついた翠星石)

翠星石「お前ら! いいアイディア思いついたですぅ!」

弥依「何だよ、お前のことだからどうせロクなアイディアじゃ――」

翠星石「つべこべ言わずに聞けですぅwww」

(果たして、一体――)






--------------------------------------------------------------------------------------





(その頃、ロックとエリザとクローディアの住む家にて――)

エリザ「お母さん、遅いなぁ~」

ロック「もうじき帰ってくんだろ」

クローディア「……」ペラッ

(クローディアは机に向かって読書中――)

エリザ「そっか~。でもお腹ペコペコだよ~。外でも見て気を紛らわそうっと……」

(エリザは窓から外を覗く)

エリザ「相変わらず変わり映えのしない景色……ってん?」

(エリザはその途中で「何か」を発見した)

エリザ「イヤ……変わり映えしてる。お兄ちゃん、コレ見てー!」

ロック「何だよ?」

(ロックも覗いてみる。果たして、その「何か」とは――)










信者(茶髪)「フロード教は絶対だああああーー!」

信者(黒髪)「皆さん! フロード教に入りませんか! 神を信じれば救われます!」

信者(ピンク髪)「信じなければ一生後悔することになりますよ!」

信者(中年)「フロード教は素晴らしいものです! 異論は一切認めません!」

信者(青年)「信じれば、永遠の祝福が約束されます! どうか、入信をお願いいたします!」

(フロード教の信者たちが一生懸命宗教勧誘をしていた――)






ロック「すげえ信者の数が人々に声をかけてんな……」

エリザ「面白そうじゃん! 私たちも一緒に宗教勧誘しようよ~!」

ロック「は~? つまんねえだろそんなもん! もっと刺激的なコトをしたいんだ、俺は!」

エリザ「じゃあさ、清めの部屋に行って、異端者の様子を見に行こうよ!」

エリザ「さっき散歩中に、3人の異端者が教会に連行されるところを見たんだ、私!」

(実は御行たちが連行されている時に、エリザもその現場を目撃していた――)

ロック「マジか! ということはそいつら、今拷問されてるんだよな? じゃあ行くか! 司教様に頼んで清めの部屋に通してもらおう!」

エリザ「さんせーい!」

クローディア「お兄ちゃんたちは相変わらず悪趣味ね……。そんなもの見に行くって」

ロック「っせーな、妹が上に意見してんじゃねーよ!」

エリザ「そうそう! クローディアは大人しく家に引き籠って大好きな本でも読んでればいいの!」

クローディア「……」

ロック「ほら、行くぞエリザ!」

エリザ「うん、お兄ちゃん!」

(ロックとエリザは自分たちのロッカーの扉を開ける。ロックはそこから金属バットを、エリザは手のひらサイズの石を取り出した)

ロック、エリザ「~~~♪」ガチャッ バタンッ

(二人は上機嫌のまま、家を飛び出していった――)

クローディア(……)

クローディア(……嫌な予感が……)









残り逃走者……【❤カンナ(男)&レベッカ❤】、ジークベルト、翠星石、青山、ドロン、アプール、ことり、
イチエン、スラッシーソルジャー、樹状細胞、灯、弥依、カエ、さよりん、御行、あきら、天成、シェリー、
みほ、さやかサン、ロキ、フェンリルたん、黒江、ジャンヌ、愛美、ゆうき、モンブラン博士、霊歌、aren、
クロノスエボル、新田、エイジア、灯焔、からあげ、Ga.c=evo、ヤードの37人。








------------------------------------------------------------------------------------------




【勇者パーティー&ゲスト・トーク】

翠星石「さーて、今回の紹介は翠星石とクソガキがお送りいたしますですぅ!」

カンナ(男)「おい! ちゃんと名前で呼んで!;」

翠星石「(無視)では、今回来ていただいたのはこの方ですぅ!」




~105人目・フレイヤ~

フレイヤ「ど、ども! フリーのRPGゲーム「ラグにゃロク」に登場する、フレイヤです!」

カンナ(男)「北欧神話をベースにしたRPGだね」

翠星石「フレイヤ、確かお前は女神ですよね。なら神々しいワザとか使えるはずですよね?」

カンナ(男)「女神様のパワーを見せてよ~!」

フレイヤ「う~ん、残念だけど私あんまり強くないのよね。期待するようなワザは出来そうにないわね……;」

カンナ(男)「そうなの?」

フレイヤ「星型の物体を落としたり、投げキッスしたりするぐらいしかできないの。ごめん;」

カンナ(男)(投げキッスなんか誰でも出来そうな気がするんだけど)

翠星石「へっ、女神の癖にそんな程度のワザしか使えないんですか。別作品のキャラの話になりますが、このすばの駄女神アクアですら蘇生魔法とか浄化とか治癒魔法とか使えるのに……wwwww」

フレイヤ「しょ、しょうがないでしょ! 私は落ちこぼれ女神なんだから!」

フレイヤ「………………」

フレイヤ「ウアアアアアアアア(◎_◎;)」

カンナ(男)「自分で言って発狂しちゃったよ;」

翠星石「わ、悪かったですよフレイヤ;」

フレイヤ「グスン。だまれ……」

翠星石(やっぱポンコツですね、コイツ)






カンナ(男)「さ、さて……ウィオ版逃走中でフレイヤが初登場したのって、確か第18回「逃走中 ~思い出の電子レンジ~」だったよね?」

フレイヤ「え? うん、そうだけど……」

カンナ(男)「フレイヤは第18回の時、結構頑張ってたじゃないか! もっと自分に自信を持ってよ」

フレイヤ「! ……うん、ありがと」ニコッ

(機嫌が戻ってきた、フレイヤ)

翠星石「へっ、このクソガキときたら、ロリババアの次はでがらしフレイヤを口説くつもりですかwwwww」

カンナ(男)「おうちょっと黙ってください」ボコッ

翠星石「デウッ!!;」ドサッ ←気絶

フレイヤ「ちょっ、気失ったわよ! 大丈夫?;」

カンナ(男)「大丈夫、10秒くらいしたら立ち直るから」

フレイヤ「翠星石は一体何者なのよ……女神の私ですら30秒くらいかかるのに」







カンナ(男)「さて、今回のコーナーはこれで終わりだよ。ありがとうございました~!」

フレイヤ「ありがと~!」

翠星石「ありがとうですぅ」←立ち直った」





続く

Re: 逃走中 ~不思議の森と魔法Ⅱ~ ( No.116 )
日時: 2020/03/28 13:49
名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)

「賢者」

(その頃、ミツバ女王様は城下町にある城にて――)

ミツバ「ふ~……」

(玉座に座って休憩していた――)

側近A「疲れたような顔をしていらっしゃいますね」

ミツバ「広い町を歩いちゃったからね。町の様子は何も変わってなくて安心したわ」

(カンナとシェリーと御行が連行されている時、ミツバは教会から大分離れたところにいたため、その騒ぎを一切知らない――)

側近B「お仕事大変ですね」

ミツバ「あなた達だって。こんな私のお守なんて大変な仕事をずっと……」

側近A「大丈夫です、僕ら体力ありますので!」

側近B「そうです! 腕っぷしもあるので、女王様は心配なさらずに!」

ミツバ「ふふ、ありがとう」

ミツバ(……)

ミツバ(……確かに町の様子は変わってなかったわ)

ミツバ(……でも、何かしら。この胸騒ぎは……)






----------------------------------------------------------------------------------------




{残りゲーム時間 95:00}



(その頃、スラッシーソルジャーは――)

スラッシーソルジャー「Have one hour and a half……(訳:後1時間半ちょっとかぁ~……)」

(不思議の森を単独でさまよっていた)

スラッシーソルジャー「Time flies when you're having fun. (訳:何だか時間が早く感じたな~)」

(そんな彼の近くに――)

新田「スラッシーソルジャー!」

(作者勢の一人である新田がやってきた)

スラッシーソルジャー「Me? What's up?(訳:僕かい? 何か用?)」

新田(外国人か……)

新田「Is the hunter nearby?(訳:ハンター近くにいる?)」

スラッシーソルジャー「Nothing.(訳:全然)」

新田「I see.(訳:そうか)」

スラッシーソルジャー「I want this game to end soon.(訳:早くこのゲーム終わってほしいな)」

新田「Me too.(訳:僕もだ)」

(その時――)









ハンター「!」タッ

(偶然通りかかったハンターが、新田とスラッシーソルジャーの逃走者ライフをEndさせにやってきた)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

スラッシーソルジャー「What! There's a hunter coming near us!(訳:なっ! ハンター来てるよ!)」

新田「Really!?(訳:本当か!?)」

(新田とスラッシーソルジャーは咄嗟に別れ、逃げる――)

ハンター「……」タッタッタ

(ハンターのターゲットは――)














スラッシーソルジャー「Damn it!(訳:くそっ!)」

(Slashy soldier――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

スラッシーソルジャー「I can't get caught at this time.(訳:こんなところで捕まるわけには!)」

(彼は木々を利用しながら逃げる――)











ハンター「……?」キョロキョロ

(うまく、撒いたようだ――)







スラッシーソルジャー「Whoop……(訳:ゼエゼエ)」

スラッシーソルジャー「Is Arata all right……?(訳:新田は大丈夫か……?)」











(一方、新田は――)

新田「ハンターは来てないみたいだね……」

(彼も無事に逃げきれていた)

新田「スラッシーソルジャー、助かってたらいいんだけど……」











(一方、さやかサンは――)

さやかサン「賑わってるなー、ここは」

(城下町に来ていた。魔女の家を出た後、あきらとお別れした彼女なのであった)

さやかサン「ハンターは近くに……いないよね、安心安心♪」

(油断は禁物だ――)

さやかサン「でも隠れ場所は確保しとこうっと――って、ん?」

(その時、さやかサンは物騒なものを持っている子供二人の姿を発見した。その二人とは――)

ロック「へっへっへ! 拷問されてる異端者を見るのが楽しみだな!」

エリザ「そうだね、お兄ちゃん! 早く教会行こっ!」

(金属バットを所持しているロックと、手のひらサイズの石を持っているエリザであった)

さやかサン(なんか物騒なもの持ちながら変な事言ってる……)

さやかサン「教会にバットは必要ないと思うけど?」テクテク

(気になったさやかサンは、その二人に声をかけたのであった)

ロック「あ? なんだよガキ、放っておけよ」

さやかサン「教会に乗り込みに行くのかな?」

エリザ「貴方には関係ないでしょ」

さやかサン「そっか」

さやかサン「ところで金髪のほうはさっきから何で拳を握りしめてるのかな? トイレ我慢してんの?」

エリザ「!!」

ロック「放っておけって言ってんだろ!」ドンッ

さやかサン「っ!」

(突如怒ったロックに突き飛ばされたさやかサン)

ロック「エリザ! 行くぞ!」

エリザ「うん、お兄ちゃん! 全く、時間が無駄になっちゃった!」

(ロックとエリザは遠くへと走っていった)

さやかサン「いたた……。とりあえず、あの子たちはロクな子じゃなさそう……;」









-----------------------------------------------------------------------------------------





(その頃、白レンは――)

白レン「うーん……。宝玉持ちの奴……全然見つかんないわね~」

(未だに不思議の森にて、その人物を捜していた――)

ニノ「あっ、白レン……」

(そこに、ニノが通りかかった)

白レン「ニノ! 宝玉捜しの進捗はどう?」

ニノ「全然……そっちは?」

白レン「同じく。本当にこの星にいるのかしら?」

ニノ「う~ん、どうだろ……って、あ」

白レン「どしたのよ」

ニノ「白レンってまだあそこ探索してない?」

(ニノは遠くを指差す。そこには、城下町がある――)

白レン「? あそこはまだ未知の領域ね……。この森は大分探索したし、そろそろその未知の領域を探索してみようかしら」

ニノ「あ、ならあたしもそうする。あたしもそこ探索してないし」

白レン「そっ。ところでケニーとキンブリーとキャプテンも、ちゃんと捜してんのかしら」

ニノ「キンブリーは仕事人間だから真面目に捜してると思うよ」

ニノ「キャプテンもそうだと思う。彼女の件があるからね……」

ニノ「ケニーは分かんね」

白レン「ケニーは大雑把だからどうせどっかでサボってると思うわよwwwww」











(一方、ケニー・アッカーマンは未だに不思議の森で気絶中――)

ケニー「……」

ケニー「いて~」ムクリ

ケニー「あの女ども……。ヒョロイ見た目してる癖に力強すぎんだよ……」

(頭や腹を抑えながら、辛そうな表情をするケニー。あの時食らった痛みがまだ消えていないようだ――)

ケニー「さて、仕事再開しないとな……」

ケニー(ところでキンブリーの奴はちゃんと仕事してんだろうな? してるか。アイツサイコパスだけど根は生真面目だし)ヘッ










(その頃、ゾルフ・J・キンブリーは――)

キンブリー「こんなところに町があるのですね……」

(城下町に来ていた――)

キンブリー(ここに宝玉持ちの者がいればいいんですが……とにかく、捜しましょうか)

(その時――)

女性信者「フロード教は素晴らしいですよー! 神様を信じていれば救われます!」

女性信者「どうか入信し、有難き神様たちの言葉を聴きませんか?」

(懸命に宗教勧誘をしている女性信者を見かけた)

キンブリー「失礼」

女性信者「! 貴方、フロード教に入信したいのですか?」

キンブリー「いえ、そのつもりはありません。ただ、少し訊きたいことがありまして」

女性信者「何でしょうか」

キンブリー「先程、貴方は神様「たち」と言っていましたね。どれくらいいるんですか?」

女性信者「? 10柱います!」

キンブリー「! 10柱……」

(キンブリーは手がかりを見つけて少し嬉しそうな表情をした――)

キンブリー「フロード教を開いている教会の場所を教えてくれないでしょうか? そこの司教に訊きたいことがありまして」

女性信者「あ、はい! えーと……」

(女性信者は地図を取り出し、ルートを教えた)

キンブリー「なるほど、有難うございます」ニコッ

(キンブリーは一礼をした後、女性信者から離れて行った)

女性信者(……一体何なんでしょうか)











---------------------------------------------------------------------------------------



【フロード教会の前】

キンブリー(ありました……)

門番A「ちょっと貴方! 今は立ち入り禁止ですよ」

(教会の門番をしている二人にストップされたキンブリー)

キンブリー「? 何故ですか?」

門番B「今はレナ司教様と信徒たちが、神様のお言葉を聴いている最中なのです」

門番B「その邪魔をしないでいただきたい」

キンブリー「……そうですか」

キンブリー「困りましたね……。司教と話がしたかったのに」

門番A「レナ司教に何か御用なのですか?」

キンブリー「フロード教には、確か十柱の神様がいるんでしたよね? 信徒に聞きました」

キンブリー「その神様の詳細を知りたくて。司教なら詳しいことを知っているかと思いまして」

門番B「それなら私たちにも説明できますよ」

キンブリー「本当ですか?」

門番A「門番の仕事をやる前に、司教様に教えられましたから。では、今から10柱の神様の伝説を教え致しましょう」







~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




――昔、とある世界で十柱の神様が仲良く、平和に暮らしていました。



――その神様全員、彼らの中に眠っている「宝玉」のお陰で強大な力を持っており「人間の感情」を司っています。彼らがそれを司っているお陰で、世界の人間は感情を持てているのです。




――1人目の神様は「闘争心」を司る。宝玉の色は赤。
  2人目は「冷静」。宝玉の色は青。
  3人目は「愛」。宝玉の色は桃色。
  4人目は「哀哭」。宝玉の色は水色。
  5人目は「怒気」。宝玉の色は橙色。
  6人目は「非情」。宝玉の色は黒。
  7人目は「向上心」。宝玉の色は黄。
  8人目は「諧謔」。宝玉の色は緑。
  9人目は「歓喜」。宝玉の色は白。
  そして、最後の10人目は「主導」。宝玉の色は金。




――しかし、あることがきっかけで仲違いしてしまい、それぞれ別の世界に行ってしまいました。行方が判明しているのは1人目のみ。





――1人目の「闘争心」を司る神「ミルドラース」は寂しさを感じ、新たに世界を作りだし、魔力で生物を生み出しました。これで1人目の神様は寂しさを紛らわせたのでした。





~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~







門番A「――その十柱の神様が、フロード教会に現れるのです。今、その十柱の神様が、信徒たちに神聖な言葉を授けているのです」

キンブリー「……確か、その神様は賢者でもあるのですよね?」

門番B「? そうですよ。その十柱は元々神ではなく、ただの賢者でした。しかしある日を境に、その十体は目覚ましいパワーを手に入れ、神になったのです」

門番A「すみませんが、そこまではレナ司教様に教えられてないので、詳しくは話せません」

キンブリー「ありがとうございます。いい収穫でした」

キンブリー「……ところでその宝玉を持っている神が何処にいるのか分かりますか?」

門番A「? はい! 3人目の神がこの城下町にいます!」

門番A「そのお方とは――」






------------------------------------------------------------------------------





灯「翠星石ちゃんっ!!」

ゆうき、ことり「!?」ビクッ

ゆうき「ど、どしたんだよいきなり;」

(その頃、灯とゆうきとことりは今も城下町にて翠星石を捜していた――)

灯「突然翠星石ちゃんが凄く恋しくなって……。つい叫んじゃった」

ゆうき「何だそりゃ;」

ことり「早く見つけてあげないとね」

ゆうき「そうだな。全く、翠星石の奴なんで電話に出ないんだ。居場所聞き出そうと思ったのに……」

(少し前、ことりが「灯ちゃんだと着信拒否されるから、ゆうき君が電話してみて」と頼んだのであった)

灯「何でだろ~?」

ゆうき「とにかく捜すしかないな。もう電話に頼ってても仕方ない;」

ことり「そうだね……」

(その時――)

中年の男性1「なあ、今異端者が制裁を受けているって本当か?」

中年の男性2「フロード教の信者共は厳しいからな。当然、拷問しているに決まってるだろう」

(男性二人の会話が聞こえてきた)

中年の男性1「噂によると、少年二人に少女一人らしいんだろ? 容赦ないよなぁ、信者って」

中年の男性2「フロード教の信者はそういう奴らだ」

中年の男性1「へえー、恐ろしい」

中年の男性2「ところで子供たちの容姿とかは知ってるか?」

中年の男性1「知らないなぁ……。どんなんなんだ?」

中年の男性2「見た目は1人目は10歳ほどの銀髪の男の子、2人目は魔法使いの恰好をした金髪の少女、3人目は学生服を着用した目つきの悪い男だ。その3人の中では3人目が一番年上だ」

中年の男性1「へー、なるほど~」


Re: 逃走中 ~不思議の森と魔法Ⅱ~ ( No.117 )
日時: 2020/03/28 13:49
名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)





灯「銀髪の男の子って……。まさか、カンナ君……!?」

ゆうき「そうだろうな……。今回の逃走中に参加してる銀髪の男の子なんか、カンナしかいない!」









『牢獄 DE トーク』

シゲ「」イラッ

ちあき「どしたのとアンタ。いきなりイラついて」

シゲ「いや、なんか誰かに忘れられてるような気がしてさ……」←銀髪の男の子

ちあき「? 変なの」









ことり「シゲ君の可能性もあるよ?」

ゆうき「シゲはOPゲームで退場しただろ……。今牢獄にいるそいつが信者に喧嘩を売れるわけが無いだろう;」

ことり「あ、そっか……!」

ゆうき「魔法使いの恰好をした金髪の少女ってのは、シェリーだろうな……。アイツの特徴に全部当てはまってるからな!」

ことり「だよね」

灯「そんで、学生服着た目つきの悪い男って誰?」

ゆうき「ああ、そいつは多分――」





---------------------------------------------------------------------------------




御行「ぐしゅんっ!!」

シェリー「大丈夫か?」

御行「鼻にホコリが入ってしまっただけだ、案ずることは無い」

(白銀御行だ――)

カンナ(男)「」ゴンゴン

(フロード教会:清めの部屋にて、カンナとシェリーと御行は未だに縛られていた。現在、カンナがトンカチでロープを叩いている――)

ロープ「」ミシミシ

カンナ(男)「よしよし! 結構脆くなってきたよ、ロープ!」

シェリー「そうか……!」

御行「脱出も夢ではないな!」

御行「ところで、ロープ切ったら本当にすぐに教会から出るのか?」

カンナ(男)「勿論!」

御行「教会には多くの信徒がいる。そいつらの目をどうやって掻い潜るんだ?」

シェリー「窓を割って出るしかないじゃろう」

(この部屋を出て階段をあがると、廊下に出る。その廊下には大量のステンドグラスがある――)

御行「割った時でかい音が鳴ってしまうぞ。それで気づかれるかもしれないぞ!」

シェリー「どうせ見つかるんだから関係ない。大事なのはどれだけ早く脱出できるかということじゃ」

カンナ(男)「よし! そろそろ千切れそう!」ゴンゴン

御行「おし、よくやったな!」

シェリー「御行もよくやったな……」ニコッ

カンナ(男)「やっとこんなホコリだらけの所からおさらばできる……!」ゴンゴン




















ロック「おーっ! 本当にいたよ、異端者共が!」

エリザ「わーい、無様無様ー!」

カンナ(男)、シェリー、御行「!?」ビクッ

(突然やってきたロックとエリザ――)

カンナ(男)「君たち……。あの時の子供じゃないか! どうしてここに?」

ロック「窓から侵入したよ。この教会は戸締りすらキチンとしてないのか、って思っちまったw」

エリザ「全く見つからずに済んだよ~」ヘラヘラ

御行「……何しに来たんだよ」

ロック「異端者の制裁にやって参りました♪」スッ

(するとロックは後ろに隠していた金属バットを見せつけた。続いてエリザが握りしめていた石ころを見せつけたのであった)

カンナ(男)、シェリー、御行「!」

御行「オイオイ、10歳にも満たない子供がそんな物騒なもんを持ってちゃいかんぞ……」

ロック「じゃあ俺たちは今から10歳だ」

バキイイッ!!!!!

御行「」ガクッ

カンナ(男)、シェリー「御行!!」

(金属バットで思いっきり殴られ、気を失った御行――)

シェリー「このガキが! 一体何を――」

エリザ「はーい、おしまい♪」ゲシッ

シェリー「うっ……」ガクッ

(エリザは石でシェリーの頭を殴り、気絶させたのであった。シェリーの頭から数滴の血が出ている――)

カンナ(男)「……!!」

エリザ「ていうかこいつら、たかが1発で気を失っちゃって……ひ弱だよね~♪」

カンナ(男)「お前ら……!!」ギロッ

ロック「おお怖い怖い」

エリザ「はい、君もこれで終わり!」ゴスッ!!

カンナ(男)「」ガクッ

ロック「皆気絶♪」

エリザ「気絶しちゃったけど、こいつらどうする?」

ロック「こいつら教会から脱出しようとしてただろ。その事を司教に報告するんだ!」

エリザ「大丈夫かな? 私たち侵入者なんだよ? そのことを咎められて、私たち「清め」られたりしないかな?」

ロック「フロード教の奴らは異端者が嫌いだ。司教に「異端者を制裁をした」って言えば褒めてくれて、侵入したことなんかきっと大目に見てくれるよ!」

エリザ「そっか♪ じゃあ、早速こいつらを連れて行こうか。祭壇に♪」







--------------------------------------------------------------------------------





【フロード教会:祭壇付近】

レナ「十体の神様は今も素晴らしいです……。これからも、私や信徒に奨励して頂けると、嬉しい限りです……」

大量の信徒「……」

みほ、アプール、天成、ジークベルト、ドロン「……」

(その頃、レナ司教と約500人の信徒は、十体の神様から有難い言葉を頂いている最中であった――)

レナ「私たちはこれからも、十体の神様を支援し続けます――」

(その時――)

ロック「皆さん、お取込み中失礼しまーす!」

(ロックとエリザが空気を読まずにやってきた)

大量の信徒「!?」

レナ「な、何なんですか貴方たちは? 一体いつの間に……」

エリザ「そんなことより見てくださいよコイツら」

ポイッ ドサドサドサッ

カンナ(男)、シェリー、御行「」

大量の信徒、みほ、ドロン、天成、アプール、ジークベルト、レナ「!」

(未だに気絶しているカンナとシェリーと御行が、レナたちの前に放り投げられた。ロックとエリザはここまでその3人を引き摺ってきたのだ――)

男性信者1「こいつら……あの異端者じゃないか! 坊やたち、どうしてここへ連れてきたんだ!」

ロック「この異端者共は清めの部屋から抜け出そうとしてました! これはイケマセンよねー!!」

エリザ「捕まって「清めを受けた」というのに、抵抗したんですよ! これは更なる制裁が必要ではないんですかー!?」ヘラヘラ

ドロン「……」

ドロン「確かに必要だ!!」

ドロン以外の信徒「!」

ドロン「そんな愚か者共には、より厳しい罰を与えなければならない!!」

ドロン「火炙りだ!! この異端者を直ちに火炙りの刑に処すぞ!!」

信者全員「ウオオオオオオッ!!」

レナ「……」

レナ(フフフ……。やはり神に忠実な人がいると頼もしいわ)












(その時――)









カンナ(男)「ぬぐぐ……」ムクリ

ドロン、みほ、アプール、天成、ジークベルト「!?」

(なんと、カンナが気絶から立ち直った――)

カンナ(男)「アレ……どうしてここに……?!」

(カンナは辺りを見渡す)

ドロン、みほ、アプール、天成、ジークベルト「……」ギロッ

レナ「……」ギロッ

(カンナは大量の信徒たちに睨み据えられている――)

カンナ(男)「なんかよく分からんけどとりあえずヤバイということは分かった」

カンナ(男)「逃げるぞおおおおっ!!」ガシッガシッ

タッタッタッ……

(カンナはシェリーと御行を背負い、逃走した――)

ドロン「!! 逃げたぞ!! 追えええええっ!!」

大量の信徒「ウオオオオオッ!!」








シェリー、御行「……」

(未だに気絶している、二人――)

カンナ(男)(とにかく、遠くへ……!!)タッタッタ

カンナ(男)(ていうか……。こんな事態になってるのに……ゲームマスターは一体何してんだよ!)タッタッタ

(カンナはゲームマスターのドラノール、コーネリア、ガートルードの内面やさしさと役目を知っている。そんな彼女たちが助けに来ないのはおかしい。果たして、カンナとシェリーと御行の運命は――)












残り逃走者……【❤カンナ(男)&レベッカ❤】、ジークベルト、翠星石、青山、ドロン、アプール、ことり、
イチエン、スラッシーソルジャー、樹状細胞、灯、弥依、カエ、さよりん、御行、あきら、天成、シェリー、
みほ、さやかサン、ロキ、フェンリルたん、黒江、ジャンヌ、愛美、ゆうき、モンブラン博士、霊歌、aren、
クロノスエボル、新田、エイジア、灯焔、からあげ、Ga.c=evo、ヤードの37人。





----------------------------------------------------------------------------------------



【勇者パーティー&ゲスト・トーク】

翠星石「はい、今回も翠星石がコーナーを担当しますですぅwwwww」

青山「そして私、青山ブルーマウンテンがお送りいたします」

翠星石「さてさて、今回来ていただいたゲストはこの人ですぅ!」




~106人目・マルス~

マルス「どうも。アリティアの王子のマルスだよ」

翠星石「出ました、イケメン王子!」

青山「マルスさんは確かゲーム「ファイアーエムブレム」シリーズに登場するキャラでしたよね?」

マルス「うん」

翠星石「マルスは王子でありながら、その身分を誇示せずに誰に対しても平等に接します」

青山「そしてとても温和で優しい……。人格者ですね」

マルス「ありがとう。でも僕は戦争に参加してる人間の一人なんだ。本当の人格者とは言えないよ」

翠星石「ああ、そういえば軍人でしたね、マルスは」

マルス「戦争は人間の価値観を揺さぶって破壊してしまう、恐ろしいものさ……。君たちには戦いなどやってほしくないな」

青山「やはり貴方は優しいんですね」

翠星石「ま、翠星石はいっぱい戦いまくってますけどね。ですが翠星石は自分の価値観を壊さないという意思があるので!」

マルス「ハハハ、しっかりしてるんだね。嬉しいよ」







青山「戦争の合間にも楽しい時間は存在するのでしょう?」

マルス「そうだね。その時にはちゃんと他の兵士たちと会話したりしてるよ」

マルス「僕だけでは何もできない。でも兵士なかまといると力が出るんだ」

マルス「彼らのために絶対に負けられない。僕はそう思ってるよ」

翠星石「しっかりしてるんですね……」

マルス「――おっと、少し重い話をしてしまったね; 逃走中の話に変えようか」

青山「あ、そうですねっ。マルスさんがウィオ版逃走中に初登場したのは確か、第18回「逃走中 ~思い出の電子レンジ~」でしたよね」

マルス「うん。あまり成績は良くないけどね;」

翠星石「ま、これから活躍できるかもしれませんから期待しとけですぅ」

マルス「そうすることにするよ」







青山「さて、今回のコーナーはこれで終わりです!」

翠星石「ありがとうございました」

翠星石(ってか今回のコーナー、割と普通に終わった)





続く

Re: 逃走中 ~不思議の森と魔法Ⅱ~ ( No.118 )
日時: 2020/03/31 14:04
名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)

「指名手配」

カンナ(男)「くっ……!」タッタッタ

(カンナは御行とシェリーを背負ったまま、教会から抜け出したのであった――)






(1分後――)

信者A「くっ、いない!」

信者B「何処に行った!?」キョロキョロ

(カンナを見失った、500人程の信者たち――)

レナ「この多分の信者から逃げおおすとは……。逃げ足の速い子だこと」

カシム「レナ司教様、今はそういうことより異端者3人を捜さないと……!」

レナ「勿論です……!」

信者B「よし、お前ら!! 草の根を分けてでも捜せー!!」

500人の信者「ウオオオオオオッ!!」

タッタッタッタタッタタッタ……。

(500人の信者は勢いよく返事をした後、すぐに散らばっていったのであった――)










500人の信者「……」ウロウロ

(街中はあっという間に信者だらけとなった。彼らは本気でカンナと御行とシェリーを捕まえるつもりだ――)








さやかサン「……」ドキドキ

(先程の信者たちの会話を盗み聞きしていた、さやかサン――)

さやかサン「なんか……ヤバイ感じ?」ドキドキ

(その時――)

ゆうき「!? さやか……!」

さやかサン「あ……」

(ゆうき・ことり・灯の3人組が通りかかったのであった)

灯「さやかちゃん、とりあえずこっちに隠れて! 危ないよっ!」

ことり「あの人たち、目が本気すぎる……」ドキドキ

さやかサン「う、うん!」






(民家の裏)

さやかサン「ねえ、3人共……。一体何がどうなってるの?」

ゆうき「分かんねえ……だけど恐らく、カンナと御行とシェリーが教会から抜け出したんだろ……」

ことり「カンナ君たち、大丈夫かな……」

灯「このこと、早く翠星石ちゃんに伝えないと……! カンナ君は翠星石ちゃんの友達だし……!」

ことり「どうせ電話に出てくれないよ……」

さやかサン「どゆこと?」

灯「私、翠星石ちゃんに100回くらい電話かけたんだけど、出てくれないの。鬱陶しがられてるのかな……?」

さやかサン「ストーカーかよ。灯サンがダメなら、あたしがやる! あたし翠星石サンに一度も電話したことないし」←携帯取り出す












ピリリリリ♪

翠星石「あ?」ピッ

さやかサン『もしもし! 翠星石サン? 今ヤバイことになってるの!』

翠星石「何ですか」

さやかサン『とにかく聞いて! 信者たちがカンナ君とシェリーサンと御行クンを捜してるの!』

さやかサン『その3人が教会から脱出したらしくて……。翠星石サン、何とかしてよ!』

翠星石「あっそ」ピッ














さやかサン「……」

(電話を切られてしまった――)

ことり「……なんて言ってた? 翠星石ちゃん」

さやかサン「「あっそ」って……」

灯「……」

ゆうき「チッ! 友達が追われてるのに「あっそ」とは薄情な女だ! 失望したぞ! 元から失望してたけど!」

灯「翠星石ちゃん……酷いよ。もう、こうなったら私たちがカンナ君たちを助けに行こう!」

さやかサン「私「たち」って、あたしもなのね……。いや、あたしは付き合わされなくても、助けに行くつもりだったけど」

さやかサン「あたしも行く!」

ことり「ありがとう、さやかちゃん! 信者には気を付けてね」

灯「翠星石ちゃんに会ったら、お仕置きとして強く強く抱きしめてあげないとね……」

ゆうき「オメー本当は恋愛表現したいだけだろ!;」






--------------------------------------------------------------------------------------





(その頃、Ga.c=evo.は不思議の森にいた――)

Ga.c=evo.「ハンター向こうにいますね……」

ハンター「……」テクテク

(大樹の裏に隠れながら、ハンターの様子を窺っている彼――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Ga.c=evo.「……」ドキドキ

(やり過ごせるか――)












ハンター「……」テクテク

(ハンターは気づかず、そのまま通り過ぎて行った――)








Ga.c=evo.「通り過ぎてくれましたか……。良かった」

(その時――)

灯焔「あっ……」

(灯焔が通りかかった)

Ga.c=evo.「灯焔さん……!」

灯焔「そちらにハンターはいませんでしたか?」

Ga.c=evo.「さっきいたけど、どっか行きました……」

灯焔「そうなんですか……。ところで、何だか向こうのほうが騒がしくありませんか?」

(灯焔は左を指差す。そこには、城下町があった。そう、実は彼らは城下町の入り口の近くにいるのだ――)

ワーワー!! サガセー!

Ga.c=evo.「本当だ……! なんか「さがせ」って言ってるな……」

灯焔「何かあったんでしょうか……。行ってみましょうよ」

Ga.c=evo.「はい!」







---------------------------------------------------------------------------------




【城下町】

大量の信者「」ワラワラ

(500人の信者全員がたいまつを持ちながら、カンナと御行とシェリーを捜していた――)

信者1「異端者を捜せー!!」

信者2「絶対に捕まえるんだー!!」

信者3「フロード教に楯突いた者は処す!!」

(因みにたいまつは、異端者にダメージを与えるものだ――)

Ga.c=evo.「うわっ、あの人ら怖っ……!」

灯焔「確かに怖いです……。あっ!」

カシム「……」ウロウロ

(近くをうろついているカシムを発見した、灯焔)

灯焔「あ、あの……! この状況は一体何なんですか?」

カシム「ああ、これか。フロード教に楯突いたカンナとシェリーと御行を捜してるんだ」

灯焔「えっ!? カンナさんとシェリーさんと御行さんって……」

カシム「君も捜してくれるかい? 見つけ出したら礼ははずむよ」

灯焔「あ、あの、すみません、考えておきます……」

カシム「……そうかい」

(灯焔はそそくさとカシムから離れた)








灯焔「どうやら、あの人たちはカンナさんとシェリーさんと御行さんを捜してるみたいです……」

灯焔「そしてその3人は、フロード教に楯突いた異端者か何とか……」

Ga.c=evo.「オイオイ、マジですか……。さっき誰かが「フロード教に楯突いた奴は処す」とか言ってたでしょ!」

Ga.c=evo.「これはカンナたちを捜し出さないとマズイですよ!」

灯焔「当然です! 捜しに行きましょう!」

Ga.c=evo.「勿論です!」

(灯焔とGa.c=evo.の二人は、カンナたちを見つけられるか――)








--------------------------------------------------------------------------





(その頃、ロキとフェンリルたんは不思議の森にいた――)

ロキ「むしゃむしゃ、うん、美味いぜ」

フェンリルたん「喜んでもらえて何よりです~! でもウジ虫が入ってたほうが美味しいんですけどね」

ロキ「そんなもんを食べる奴はお前しかおらん!」モグモグ

フェンリルたん「ウジ虫の美味しさが分からないなんて残念な味覚してるんですね……」

ロキ「残念な味覚してるのはどっちだ……;」

フェンリルたん「!?」クンクン

(突如臭いを嗅ぐ、フェンリルたん)

ロキ「どした、フェンリル」

フェンリルたん「っ……。なんだか、嫌な臭いがしますっ!」

(フェンリルたんは狼がベースになっている魔獣。その為、嗅覚が他の者より何倍も優れているのだ――)

フェンリルたん「炎の臭い……。あちらからします!」クンクン

ロキ「はあ? 炎? そんなの何処に……ってフェンリルは嗅覚が凄いんだったか」

フェンリルたん「ロキ様、あちらに行ってみましょうよ!」

ロキ「おーけーおーけー」













(その頃――)

レベッカ「はあ、はあ……あたしのカンナは一体何処なの……?」

(ヤンデレ赤ずきんのレベッカは不思議の森でカンナを捜していた――)

レベッカ「全然見つからない……。全く、翠星石ったらあたしを投げ飛ばすなんて……」

(子供救出ミッション終了後、勇者パーティーは解散した。その際にレベッカはカンナにつきまおうとしたが、鬱陶しがられた翠星石に無理やり遠くに投げ飛ばされちゃったのだ)

レベッカ「今度会ったら問答無用でボコボコにしてやる……」

レベッカ「ていうか作者ウィオ! 最近まであたしのこと忘れてたでしょ!」

(バレたか)

レベッカ「メインキャラを忘れるなんてありえないわ……。ってそれより、早くカンナを見つけなきゃ……!」

(その時)

ジャンヌ「あ……レベッカさん!」テクテク

(ジャンヌ・ダルクが通りかかった――)

レベッカ「……」テクテク

ジャンヌ「あれ! 無視ですか?;」

レベッカ「何なのさ、あんた。邪魔しないでくれるかな」

ジャンヌ「邪魔って?」

レベッカ「あたしのカンナを捜してるの。貴方と話してるだけ時間の無駄なのっ!」

ジャンヌ「酷い言い様ですね……。あんまり人に辛辣なことを言っていると、バチが当たりますよ」

レベッカ「そんなことでバチが下るわけないじゃん! 聖職者になったつもり?」

ジャンヌ「! 聖職者と言えば……。私、少し前に宗教勧誘されたことがありましてね」

レベッカ「へえ」

ジャンヌ「ドロンさんが勧誘してきたんです。「フロード教を信じていれば人々の命が救われる」とか……」

レベッカ「ハッ、アホらしいわね! 神様なんかいるわけないじゃん!」

ジャンヌ「! 不届き者……! 天罰が下りますよ!」

レベッカ「何? 貴方もしかしてフロード教の信者かなにか?」

ジャンヌ「違います。私は他の宗教を信仰しているので、それを裏切る理由がありません」

ジャンヌ「とにかく、神を侮辱するなどもってのほかです!」

レベッカ「アッハハハ! 本当に神様がいるならあたしはとうの昔に救われてるわよ!」

ジャンヌ「? 昔、何かあったのですか?」

レベッカ「あっ……。あ、貴方には関係ない話だよ。それより、話は終わり? 終わったら何処かへ行って」

ジャンヌ(また「何処かへ行って」って言われた……(;´・ω・))

※1回目はウィッチに言われました

(その時――)









フヨフヨ

ウィッチ「あら、さっきの騎士様ではありませんこと」

(ほうきに跨って空を飛んでいるウィッチが、レベッカたちの近くにやってきた)

ジャンヌ「ウィッチさん!」

レベッカ「知り合い?」

ジャンヌ「はい。城下町で知り合いました。ウィッチさん、どうしたのですか?」

ウィッチ「暇つぶしに空を飛んでたらね、面白い光景を見つけましたのよ」

ウィッチ「銀髪の少年が魔法使いと学生を背負いながら、大勢の人間から逃げてたところを」

レベッカ「!!」

ウィッチ「何か悪いことでもしたんでしょうかね~。ま、わたくしには関係のないことです――がっ!!?」グイッ

(レベッカは急にウィッチの両肩を掴み、詰め寄る――)

レベッカ「カンナは何処にいたの!?」グイグイッ

ウィッチ「じょ、城下町……ですわ!」

レベッカ「そっか……ありがとね!」タッ

(レベッカはすぐにカンナを捜しに向かった――)

ジャンヌ「レ、レベッカさん!」

ウィッチ「あらあら、気合の入った走り方だことw」













-----------------------------------------------------------------------------------



(その頃、カンナは――)

カンナ(男)「……」

(教会の裏に隠れていた。彼の横にはシェリーと御行がいる――)

カンナ(男)(まさか脱走者が教会のすぐ近くにいるとは思わないだろ……)ドキドキ

シェリー、御行「……」

カンナ(男)「ていうかいつまで伸びてんの!」ユサユサ

(カンナはシェリーと御行の身体を揺らす)

シェリー「っ!」パチ

御行「ん……」パチ

(目が覚めた、シェリーと御行)

カンナ(男)「良かった、起きた……」

シェリー「アレ、ここは……。ワシら、捕まってたはずでは……」

カンナ(男)「ええーとね……」

(カンナ、説明中)

御行「なるほど、お前が信者たちを撒いて……」

シェリー「しかし今も信者に目をつけられてるのであろう。どうするのじゃ……」

カンナ(男)「さっきのホコリだらけの部屋で言ったじゃないか、翠星石を捜すって」

カンナ(男)「彼女に信者たちをボコボコにしてもらって、恐怖を植え付けるんだ」

カンナ(男)「つまり、僕たちに刃向かえないようにさせるんだよ。そう翠星石に依頼するんだ!」

シェリー「手っ取り早い方法じゃな! いいアイディアじゃ!」

御行「オイオイオイ! 恐怖を植え付けるとか、マインドコントロールかよ! 悪役のすることじゃないか!」

御行「そのアイディアに賛成だ」キリッ

カンナ(男)「はい決定!」

(「類は友を呼ぶ」というように、狡猾な人間は狡猾な人間で集まる――)






Re: 逃走中 ~不思議の森と魔法Ⅱ~ ( No.119 )
日時: 2020/03/31 14:05
名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)




(その頃、霊歌は城下町にいた――)

霊歌「なんか急に騒がしくなったけど……。なんかイベントでもやってんのかな?」

(呑気な彼女の近くに――)

樹状細胞「あ……」テクテク

(樹状細胞がやってきた)

霊歌「あっ、樹状細胞! 凄い久しぶりっ! どしたの?」

樹状細胞「通りかかっただけだよ。それよりこの騒ぎ、一体何なんだろうね」

霊歌「さあ?」

(その時――)

カシム「そこの人たち!」

霊歌、樹状細胞「!」クルッ

(後ろから突然、フロード教を信仰しているカシムに話しかけられた)

霊歌「どしたんですか?」

カシム「失礼、僕はフロード教を信仰している者」

カシム「この辺りで銀髪の少年と、魔法使いの金髪少女と、学生服を着た目つきの悪い男を見なかった?」

霊歌(? カンナとシェリーのことかな……。最後の人は分からん)

霊歌「見てないですね……」

カシム「そうか……」

樹状細胞「何かあったの?」

カシム「実は先程、フロード教に楯突いた異端者が出現してさ。その不届き者が、さっき言った3人だ」

カシム「そいつらを捜しているんだ。神を信じない人間にはお灸を据えてやらなければならない」

カシム「因みにその3人の顔はこれだ」ピラッ

(カシムは1枚の紙を霊歌と樹状細胞に見せる――)

霊歌、樹状細胞「!?」

(その紙とは、カンナ(男)とシェリーと御行の似顔絵であった)

霊歌「こ、この人たち……」

カシム「? 知っているのか?」

霊歌「あ! いや! 何だか凄く可愛い顔してるなーって……。この人たちのことは何も知らないんです!」

カシム「そうか……。まあとにかく、見つけたら知らせてくれ。信者の誰でもいいぞ」タッ

(カシムは何処かへ行ってしまった)

霊歌(ふう……。ここで「知ってる」とか言ってたら、絶対私も信者たちの標的にされてた……)

樹状細胞「何だか面白いことになってきてるね。お灸を据えるって、一体どんなことをやるのかな」

樹状細胞「亀甲縛り? 三角木馬? ロウソクプレイ? 気になってきたな~、あの3人見つけたら信者に教えてやろうっとwwwww」

霊歌「他人事のように言わないでよ、樹状細胞!」

樹状細胞「え?」

霊歌「逃走中仲間が大変な目に遭ってるんだよ。助けに行かなきゃダメでしょっ」

(正義感の強い、彼女――)

樹状細胞「……」

霊歌「さあ、カンナたちを捜しに行くよっ!」

樹状細胞「その前に携帯で居場所を聞いてみようよ」

霊歌「あ……そっか」

(霊歌はカンナ、シェリー、御行に電話をかけた)

霊歌「全員繋がらないんですけど……」

樹状細胞「着信拒否してるのか……? 参ったな、これじゃ居場所を掴めないよ」

樹状細胞「着信拒否するような悪い奴には、御仕置プレイしてやらないと……」ニヤニヤ

霊歌「こいつ絶対ロクなこと考えてねー」













(一方、カンナ(男)とシェリーと御行は――)

カンナ(男)、シェリー、御行「……」コソコソ

20人程の信者「……」キョロキョロ

(信者たちの目を掻い潜りながら、翠星石を捜していた――)

シェリー「携帯持ってたら、こんなことをするまでもなく翠星石に依頼できるのに……」コソコソ

(携帯は信者に没収されている――)

御行「何で携帯が旅に出てしまったのかは分からんが、とにかく今は翠星石を捜さんと!」コソコソ

カンナ(男)「……ん!」ピクッ

シェリー「どうした?」

カンナ(男)「ガスがケツから誕生しそう……」

御行、シェリー「!?」

カンナ(男)「ごめん……実はずっと我慢してたんだ……」

シェリー「屁をするつもりか!? そんなことしたら周りの奴に見つかるぞ!」

カンナ(男)「ああ、もう我慢できん……」プルプル

御行「ええい、仕方ない! すかしっぺだ! 音を出さないようにこくんだ!」

カンナ(男)「分かった」ブウウウウウブウウビブブブブウッ!!

シェリー、御行「はい終了」

男性信者A「今の強烈な音は何だ!?」

男性信者B「あっちから聞こえたぞ!!」タッ

(見つかった――)

ゾロゾロ

(カンナたちはあっという間に信者に包囲されたのであった)

カンナ(男)「ゴーマ様……。ゴーマんなさい。なんちてwww」

シェリー「おいクソガキ、逃走中終わったら覚悟しとけ」










(この後、全ての信者とレナは教会に戻り、異端者3人を清めの部屋に連行した――)







----------------------------------------------------------------------------------



【フロード教会:清めの部屋】

カンナ(男)、シェリー、御行「……」

(大きな柱に身体をロープで縛り付けられた、3人。これで2回目だ――)

男性信者A「ったく、手間かけさせやがって……」

男性信者B「二度もフロード教に反抗した罰だ、今度の「清め」は最初捕まった時よりキツイぞ」

男性信者B「おい、みほ!」

みほ「はい」テクテク

(みほはペンチを持ちながら、カンナたちの近くにやってくる――)

カンナ(男)、シェリー、御行「?」

男性信者B「それじゃ西住、あとはしっかりやっておけよ」

男性信者A「俺たちは布教活動をしてくる」

みほ「はい」

ガチャン、バタン……

(男性信者A、Bは清めの部屋から出て行った――)









みほ「……」

みほ「さて」

カンナ(男)、シェリー、御行「!?」ビクッ

みほ「やりましょう」

御行「そ、そんなペンチで一体何するつもりですか?」

みほ「これであなた達の足の爪を剥がすんですよ」

カンナ(男)、シェリー、御行「!!?」

(カンナとシェリーと御行は瞬時に爪を剥がされた時を想像した。それだけで、力が抜けた――)

みほ「貴方たちは一度、フロード教を抗うために足を使って教会を脱出した――」

みほ「なので、その悪い足をまともに機能できなくさせてあげましょう」

シェリー「イヤだ……」

みほ「さて……まずは貴方から行きましょうか」

カンナ(男)「!?」

(みほはカンナの前に立つ――)







-------------------------------------------------------------------------------------




(その頃、フロード教の門の前にて――)

門番A「は~、また捕まったみたいだな、例の異端者3人」

門番B「そうだなー。全く、フロード教の信徒から逃げられるワケが無いだろうに……」

門番A「あの3人、また清めという名の拷問を受けるんだろうな」

門番B「ああ。しかも1度逃げ出したんだから、より酷い拷問を受けるはずだ」

門番A「ま、フロード教に楯突いた罰だ、しっかり罰を受けてもらわないとな!」ハハ

門番B「そうだなw」ハハハ

(その時――)













翠星石「すみませーん」

門番A「?」

門番B「何ですか?」

(翠星石、弥依、イチエン、カエ、ブルーマウンテンの5人がやってきた――)

カエ「レナ司教様にちょっと話がありまして」

門番A「ダメです、丸太なんか持ってる奴を通すワケにはいきません。ていうか、何で丸太なんか持ってきてんの!」

弥依「いやー、ボクら実は丸太マニアなんで」

門番B「すげえニッチな趣味嗜好してんね、アンタら……」

青山「私たちにとっては丸太はアクセサリーなんです。だから気にしないでください」

イチエン「通してくれますか?」

門番B「その丸太を持っている限り、通すわけにはいきません! 不要なものは持ってこない。それがフロード教会のルールなのですから」

翠星石「えー、そうなんですか? 残念ですね~」

青山「どうします?」

弥依「丸太捨てよっか」

(5人は同時に丸太を捨てた)

翠星石「これで通してくれますか?」

門番A「……いいでしょう。ただし決してレナ司教様や神様に無礼を働かないように!」

門番B「それもフロード教会のルールであります! ルールは決して破らないように!」

弥依「そうなんだ~。分かった」













弥依「でも残念」ガシッ













門番A、B「!?」

(なんと弥依は、捨てた丸太を抱えた)

弥依「私たち悪い子だから、ルール破っちゃう」ダダダダダ

ドゴオオオオオンッ!!

門番A、B「ぐああああっ!!」ドサッ

(門番二人は丸太で殴られ、気絶した――)

弥依「よし……これで誰にも邪魔されずに入れる」

弥依「アンタたちも丸太を持ちな! 思う存分神様に楯突いてやろうじゃないの!!」

カエ、翠星石、青山、イチエン「」コクッ

(そしてカエ、翠星石、青山、イチエンも丸太を拾い上げる――)

弥依「皆丸太は持ったな!! 行くぞォ!!」

カエ、翠星石、青山、イチエン「オオオオオッ!!」

青山(って、アレ? 彼岸島!?(;・∀・))







残り逃走者……【❤カンナ(男)&レベッカ❤】、ジークベルト、翠星石、青山、ドロン、アプール、ことり、
イチエン、スラッシーソルジャー、樹状細胞、灯、弥依、カエ、さよりん、御行、あきら、天成、シェリー、
みほ、さやかサン、ロキ、フェンリルたん、黒江、ジャンヌ、愛美、ゆうき、モンブラン博士、霊歌、aren、
クロノスエボル、新田、エイジア、灯焔、からあげ、Ga.c=evo、ヤードの37人。





----------------------------------------------------------------------------------------



【勇者パーティー&ゲスト・トーク】

カンナ(男)「今回のコーナーは僕、カンナと――」

青山「引き続き、青山ブルーマウンテンがお送りいたします!」

カンナ(男)「今回来ていただいたゲストはこちらだよ~」




~107人目・ロイ~

ロイ「はは、どうも」

カンナ(男)「ロイはゲーム「ファイアーエムブレム 封印の剣」に登場するキャラだよ」

青山「ロイさんはマルスさんと同じく、王子なんですよね?」

ロイ「正確には「フェレ家の公子」だね。ぼくはフェレ軍を率いるリーダーだ」

カンナ(男)「軍?」

ロイ「うん。個性的な人がたくさんいるんだ。そして皆力強い」

ロイ「それに引き換え、ぼくなんか何のとりえもない。軍の人間に指示することしかできない」

ロイ「あんまりリーダーには向いてない人間だよ、ぼくは」

青山「そんなに卑下しないでください; ロイさんは厚い人望を持ってて、強い意思を持ってて、言うべきことははっきり言えたり……」

青山「だから落ち込まないでください!」

ロイ「ん、ありがとう」

カンナ(男)「あと成長率もそこそこ良いからね」

ロイ「ヘタレるけどね」







青山「ロイさんってスマブラに出たことあるんですよね?」

ロイ「うん。因みに前回紹介されたマルスもだよ」

カンナ(男)「ロイってスマブラが初出っていう噂があるけど本当?」

ロイ「本当だよ。元々封印の剣が先に発売されるはずだったんだけど、開発陣の都合で発売が延期になったんだ」

ロイ「それでスマブラDXが先に発売されることになって、結果的にスマブラDXが初出になったんだ」

ロイ「因みにスマブラが初出のキャラはぼくが唯一だよ」

青山「ですよねー」

カンナ(男)「原作では今みたいに落ち着いた感じの喋り方してるけど、スマブラだと「イヨホオオオ!!」「ドワアアア!!」「イーヤッ!!」っていう奇声あげまくったりしてるよね。何で?」

ロイ「スマブラDX発売時の時は、ぼくの設定がちゃんと定まってなかったからさ」

青山「なるほど」

※因みにロイを逃走中に出すときは、出典は「封印の剣」のほうにしてます








カンナ(男)「ロイがウィオ版逃走中に初登場したのって、確か第18回「逃走中 ~思い出の電子レンジ~」だよね?」

ロイ「うん。ウィオ版だと、喋り方が全部半角になってるよ。こんな風に……」

ロイ「ドウシテウィオバンダトボクノシャベリカタガゼンブハンカクナンダロウ!?」

青山「作者ウィオがスマブラでの喋り方が好きだからそっちを採用したらしいですよ」

ロイ「ナルホド! デモソレダト「フウインノツルギ」ノボクジャナクテ、「スマブラ」ノボクヲダシテルコトニナラナイカイ?」

カンナ(男)「確かに。でも面白いからなんでもいーじゃんwwwww」

ロイ「ソウダネ! テイウカ、コノシャベリカタツカレルンダケド! サクシャ! ボクニコンナシャベリカタサセンノヤメテクレル!?」

青山「真面目モードになってください」

ロイ「うん分かった。……ウィオ版のぼくは、シリアスな状況になったら普通の喋り方になるよ」

カンナ(男)「面白い設定してんな」

カンナ(男)「さて、今回のコーナーはこれで終わりだよ~」

青山、ロイ「ありがとうございました~」







続く


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。