二次創作小説(新・総合)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

嫁でクロスカプ&クロスコンビSS集
日時: 2024/01/13 12:44
名前: 琴葉姫 ◆KXLt9XXgaQ (ID: MDsdSaXn)

お久しぶり?です。そうでない方は初めまして。琴葉姫(ことはひめ)です。
カキコの治安が今どうなってるかは分かりませんが(治安が悪いというよりは過疎ってる?)リハビリを兼ねてpixivで投稿が憚られるカキコで書いてたネタを不定期に更新したいと思います。
なお、前スレの最終更新までいなかった作品のキャラも登場します(カキコ活動停止中好きになった作品や扱っていた作品で嫁に加わったキャラが多々)。

・キャラ崩壊が多々ある。
・作者の独自設定&解釈が含まれる。
・以前のスレで登場できなかった新しい嫁があり得ない数で増えてる(!?)。
・別作品のキャラ同士の絡みがあるの前提です。というよりほぼカップリングです。
・荒らしや誹謗中傷、特定のキャラ叩きや「私の○○をこんな奴とカプ組ませるな」というコメントは申し訳ありませんがお控えください。

【目次】
「叶わぬ初恋(萩原朔太郎→立花響)」 >>3
「嫁達でコピペ集」 >>5-6
「だざ+榛でサン○ウィ○チ○ンネタパロ」 >>9
「嫁達でコピペ集2」 >>12-13
「夕凪の王子VS三日月提督と凶刃の審神者と刀剣男士と艦娘 前編」 >>14-17
「夕凪の王子VS三日月提督と凶刃の審神者と刀剣男士と艦娘 後編」 >>20-25
「特務司書組で某銀魂ラジオネタ」 >>28
「提督組でIPPONグランプリネタ」 >>32
「FGOマスター組でIPPONグランプリネタ Aブロック戦」>>36-37
「HAPPY LOVEな仲直り(ななアプと見せかけた普通(?)の防衛部話)」 >>45-49
「二月と鬱金花は結ばれる運命(恋クル)」 >>53-59
「FGOマスター組でIPPONグランプリネタ Bブロック戦」 >>63-64
「ウーちゃんのキャラクエ風SSwithハクロウ」 >>68-69
「99人の壁パロ 『アイマス』&『FGO』編」 >>72-73
「99人の壁パロ 桜木霊歌さんとのコラボ『はたらく細胞』編」 >>78-80
「裸の馬鹿いとしごにも愛を(裸族アンチアンチ(?)話)」 >>83
「女王は『鬼』に堕ちない(蜻蛉切(姫ギク)×シュウメイギク)」 >>87-90
「座談会組で腐女子・腐男子について」 >>93
「夢交界放送局・第一回」 >>94
「夢交界放送局・第二回」 >>98
「忘れずの唄 前編(桜さんとのコラボ)」 >>101-102
「忘れずの唄 中編(桜さんとのコラボ)」 >>106-108
「忘れずの唄 後編(桜さんとのコラボ)」 >>112-114
「初恋はいずれ両想いに 飯田天哉視点(飯田×紗代子)」 >>116
「初恋はいずれ両想いに 高山紗代子視点(飯田×紗代子) >>119
「作者・琴葉姫の自己紹介」 >>123
「不定期曜日のクロスタウン 【大阪府民、「Home is a coming now!」で永遠に泣ける説】を検証してみた」 >>129
「タイトルに偽りなきな『嫁でクロスカプ&クロスコンビSS集』」 >>132-133
「オタクが推しキャラで魔王を倒しに行く最強の勇者パーティーを妄想したら楽しすぎた件」 >>137
「『永眠病』なんてぶっ飛ばせ!霊夢とオリオンの約束(タイトル詐欺)(霊夢&アルカレ&チタンの弟達で妖怪退治withオリ霊)」 >>140-143
「仲直りの魔法(水心子正秀&源清麿&MEZZO"の小ネタSS)」 >>146
「『心の扉』を開けてやる(鬼龍×マツバボタンなキャラクエ風SSwith鬼龍紅郎)」 >>147 >>149
「月恋ス紅花(鬼龍×マツバボタンが主な話) 前編」>>154-155
「月恋ス紅花(鬼龍×マツバボタンが主な話) 中編」>>159-160 >>162
「想いを伝える言葉(イデア×エレシュキガルの馴れ初め文通話) 前編」>>165-166
「想いを伝える言葉(イデア×エレシュキガルの馴れ初め文通話) 中編」>>170-172
「想いを伝える言葉(イデア×エレシュキガルの馴れ初め文通話) 後編(終)」>>176-179
「レオナおじたんの食レポだけで野菜の名前を当てるクイズ」 >>183-184
「アザミのキャラクエ風SSwith守沢千秋」 >>187-188
「王子様な淑女と乙女な騎士の輝く世界(白瀬咲耶(シャニマス)×鳴上嵐(あんスタ)」 >>192
「小学一年生の課題図書でNRC生と英霊が読書感想文!どのくらいすごい?」 >>199
「夢交界初!ドキドキハラハラ!!料理対決!!! プロローグ」 >>202
「夢交界初!ドキドキハラハラ!!料理対決!!! 1~5」 >>207-209
「夢交界初!ドキドキハラハラ!!料理対決!!! 6~10」 >>220-222
「夢交界初!ドキドキハラハラ!!料理対決!!! 11~15」 >>229-231
「夢交界初!ドキドキハラハラ!!料理対決!!! 16~20」 >>237-239
「愉快な四人組(仮名)で鬼滅の刃クイズ」 >>252
「夢交界初!ドキドキハラハラ!!料理対決!!! 結果発表」 >>245-247
「テストネタin夢交界 前編」 >>255-256
「テストネタin夢交界 後編」 >>262
「最推し文豪四人で『察しろ!三森すずこクイズ』!」 >>267
「おかしなお届け屋さん~南カカ編~」 >>271
「続・愉快な四人組(仮名)で『Wowに関する知識No.1決定戦、Wow王』」 >>274
「クロスカプでジュンブラネタ」 >>278
「全く違う私と俺!?(並行世界の夢交界の琴葉姫とアーサー(ヘタリア)がやってくる話)」 >>282
審神者ともだちであることとは(新ジャンル加入&太一君が審神者になる話)」 >>288-291
「新ジャンルが加入するぞ!パーティーだ!!!」 >>296-299
「ドキドキハラハラ料理対決Part2!!! プロローグ」 >>303

・タグ(主な作品だけ)
ヘタリア 黒子のバスケ テニスの王子様 キングダムハーツ カードファイト!!ヴァンガード 艦これ 刀剣乱舞 戦姫絶唱シンフォギア おそ松さん 魔法少女リリカルなのは SHOW BY ROCK!!シリーズ ツキウタ。 あんさんぶるスターズ!! アイドリッシュセブン 美男高校地球防衛部シリーズ フラワーナイトガール 夢王国と眠れる100人の王子様 文豪ストレイドッグス 文豪とアルケミスト Fate/Grand Order ラヴヘブン アズールレーン 東方project 獄都事変 アイドルマスターsideM アイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ アイドルマスターシンデレラガールズ アイドルマスターシャイニーカラーズ ヒプノシスマイク 転生したらスライムだった件 フードファンタジー キュイディメ 千銃士 ドールズフロントライン 僕のヒーローアカデミア ツイステッドワンダーランド 魔法使いの約束 東京ミュウミュウオーレ! ガチャを回して仲間を増やす最強の美少女軍団を作り上げろ 夢職人と忘れじの黒い妖精 ブルーアーカイブ
・サブタグ
クロスオーバー クロスカプ クロスコンビ キャラ崩壊注意 独自設定 独自解釈 ご都合主義

Re: 嫁でクロスカプ&クロスコンビSS集 ( No.16 )
日時: 2018/02/20 22:55
名前: 琴葉姫 ◆KXLt9XXgaQ (ID: hz0j4KYh)

ゼクシオン「…事情は分かりましたけど、僕達まで巻き込まないでください」

加州「何言ってんの主!みかが狙われてるんだよ!?助けてあげないと!」

次に宗近達が訪れたのは、ゼクシオンの本丸だ。
担当とは、この事態の調査のために信頼できる上司と共に犯行グループと共謀している政府の人間が誰なのか、を探るのと並行して調べるために別れた。
事情を話す宗近(事前に担当から連絡が入っている)に、ゼクシオンは厄介な種を植え付けられたとぼやくが、加州達刀剣男士は三日月を守るために指揮を上げ、本丸内を見回っている。

宗近「すまないゼクシオン殿。だが、みかを護るために力を貸して欲しい」

ゼクシオン「別に追い出そうなんてしませんよ。彼女に何かあったら、セフィリアに何言われるか分かったものじゃありませんからね」

それに、とゼクシオンが付け足す。

ゼクシオン「…約束しましたからね」

宗近「…恩に着る」

三日月「………」

三日月は、この本丸に来てからずっと俯いたままだ。
不安なのだろうと、宗近が三日月の頭を撫でる。

宗近「みか、大丈夫だ。主や担当殿が頑張って解決に導いてくれている。俺も、お前を護る」

望月「司令官だけじゃないよ!あたし達だってみかを護るから!」

三日月「………」

宗近の言葉にも、三日月は俯き表情を曇らせたままだ。

ゼクシオン「…とりあえず、色々あって疲れたでしょう。食事を持ってきますので、召し上がってください」

宗近「ああ、すまないな」

ゼクシオンの本丸で三日月達が匿われている同時刻…



夕凪の国、レベルタでは…。
城の窓からレイヴンが町並みを眺めていた。無表情のまま、ぼうっと、無心に。
するとふいに、後ろから声がかけられた。

「ここにいたのですね」

その声にレイヴンが振り向く。…老年の男の声だ。
男はにやにやとレイヴンに近づく。

「今連絡が入りました。もうすぐ「オフィーリア様の生まれ変わり」にお会いさせてあげられます」

レイヴン「…しかし、今彼女はお休みのはずでは…」

「何を言うのです?"貴方はオフィーリア様の婚約者なのですから、彼女に遠慮することはありません"」

男がそう言うと、レイヴンは目を伏せ、その場を去る。

「お部屋に戻られるのですね。必要なものは届けさせます」

レイヴン「…失礼」

それだけ残し、レイヴンはその場を後にした。
残された男は、厭らしく口元を吊り上げ、にたにたと笑う。

「これで…私の野望が達成される…!」



*****************************************************************
再びゼクシオンの本丸。
あれから1時間が経ち、本丸は警戒態勢に入りながらも穏やかな雰囲気に包まれていた。


厚「やることなくて暇だなー」

一期一振「何を言ってるんだい厚。何事もないのが一番だよ」

厚「そりゃそうだけどさー…」

赤城「ゼクシオンさん、見張りの方達におにぎりを作ったんですが…」

ゼクシオン「嗚呼どうも。ありがとうございます」

三日月「あ、私が持ちま―――」

三日月がそう言いかけた時だった。



ガシャアアアンッ!

大きな物音と共に、刀剣男士達の怒声が本丸に響いた。
宗近が三日月を抱き留め、ゼクシオンがその場に向かった。

ゼクシオン「何事です!」

ゼクシオンが刀剣男士が集まっている個所に向かうと―――

ゼクシオン「!!」

ゼクシオンが驚愕のあまり目を見開く。刀剣男士達は忌々し気にその光景を見ているしかなかった。

「無駄な抵抗はしないでくれ。我々の目的はただ一つ」



U-511「っ…」

「三日月という少女を渡してもらおう」

U-511が、武装した男達に捕らえられ、銃口を向けられていた。



秋田「ユーちゃんを離してください!」

大和守「首落とされたいのかお前らァ!!」

ゼクシオン「…小賢しい真似を」



三日月「し、司令官!?離してください!」

宗近「駄目だみか…!部屋から出てはならん…!」

ゼクシオン達が武装集団と 睨み合っている中、三日月は部屋を出ようとするも宗近に拘束され動けないでいる。
何とか抜け出そうとするも、太刀の刀剣男士の腕力だ。駆逐艦の三日月じゃ一筋縄ではいかない。

三日月「でも、でも…!ユーさんが…!」

宗近「わかっている。もう少し様子を見るんだ…」

部屋の中で三日月と宗近が攻防を繰り広げている中、武装集団は一枚の紙を仲間に見せあっていた。何やら小声で会話をし、話し合っている。
チャキッとU-511に当てられている拳銃が音を鳴らせ、男達はゼクシオン達に問いかける。

「そいつが三日月か?」

男達が指名した人物に全員の視線が集まる。
そして声も出ない程驚愕し、目を見開いた。何故なら―――



乱「…え…?」



男達は何故か"乱藤四郎を三日月と勘違いしている"のだから―――。
それによりゼクシオンは思考を巡らせた。

ゼクシオン「(どういうことだ…?何故乱藤四郎を三日月と間違えている?これは一体…)」

ゼクシオンが結論に辿り着く前に、乱は言葉を発した。
そして、その言葉が更なる混乱を招く。

乱「…そうだよ」

ゼクシオンと刀剣男士達が硬直した。



乱「ぼ、私が、三日月だよ」



乱が自分が三日月だと名乗りをあげたのだ。
そして周りはすぐ気づいた。"乱が三日月の囮になった"のだ。
すぐさま厚が乱に駆け寄ろうとする。

厚「待て!そいつは―――!」

一期一振「厚」

その厚の肩を掴み、一期一振が制止した。

厚「でもいち兄…!」

一期一振「乱の気持ちを踏みにじってはいけない」

厚「ッ…!」

一期一振がそういうと、厚は踏みとどまり、悲痛な面持ちで乱を見ていた。

「よし、我々と一緒に来てもらおう」

乱「わかった。だからユーちゃんは離して」

乱が集団の元へ行き、U-511を解放することを要求した。
意外なことに男達は素直に、U-511から銃口を離し解放する。すぐさま刀剣男士達がU-511の元に向かい保護する。



三日月「乱さん!みだ、乱さんっ!!」

宗近「駄目だみか!大人しくしてくれ!」

三日月「どうしてですか!?私のせいで、乱さんが、乱さんが!!!」

今すぐ駆け出して彼らに訂正しようともがく三日月だが、宗近が必死に抑えそれは叶わない。
悲痛な声で宗近に訴えるが、宗近の力が弱まることはない。

宗近「みか…!」

三日月「乱さんが…!乱さ―――」

望月「みか!ゴメン!!!」

後ろから望月の声が聞こえたかと思えば、頭に鈍痛が走った。
それにより徐々に意識が遠のいてゆき、三日月は意識を手放した。



***************************
宗近「みか…!」

三日月「あ…」

三日月が気が付くと、視界には心配そうに自分を見る宗近と望月が写り、起き上がると布団の上に寝かせられていたのがわかった。

秋田「よかったです!目が覚めて!」

三日月「私…気を失っていたんですか?」

磯風「ああ。一時間くらいな」

望月「…ごめんみか。痛かったよね」

三日月が気を失った原因は望月にあった。三日月を鎮めるために艤装で後頭部を殴ったのだ(後から薬研の治療で後遺症はないと証明された)。

望月「…でもあそこでみかを止めないわけにはいかなかったから…」

三日月「…乱さんは?」

三日月の問いに、周りは目を逸らしたり俯きしばらく沈黙が続いた。

ゼクシオン「…奴らが連れて行きました」

沈黙を破ったのはゼクシオンだ。あれから乱は男達に抵抗せず、連れて行かれた…。
最悪の事態に三日月は言葉を失い、布団を掴むをぐっと握りしめる。

秋田「だ、大丈夫ですよ!乱は強いですし、すぐ抜け出してきますよ!」

厚「そ、そうだぜ!それに人違いだってわかったら、すぐ解放して―――」



薬研「乱を人質に取って、みか嬢の身柄と交換を要求してくるかもしれないぜ」

秋田と厚が三日月を励まそうと言葉をかけていると、薬研がそれを否定する言葉を発した。
それに厚は薬研に掴みかかった。

厚「お前な…!ちょっとは気の利いた事を」

薬研「乱がみか嬢じゃないことはとっくに奴さんは気付いてる頃だ。またこの本丸を襲撃してくるかもしれない。今度は乱を人質に取ってな。乱がただ大人しく人質されるとは思えねぇが、マールーシャの旦那達のことで強請られるかもしれねぇ。その時こそ本当にみか嬢を護れるかは、難しいかもしれねぇぞ」

薬研の言葉に、厚も、ゼクシオンも、宗近も、刀剣男士達も言葉を失う。
しかし、三日月の行動は既に決まっていた。

三日月「―――なきゃ」

望月「え…?」

三日月「…私…行かなきゃ…」

そう言って、起き上がり部屋から出ようとする。
急いで宗近や艦娘達が制止する。

宗近「待てみか!お前が出て行ったら…!」

阿賀野「そうだよ!今は待って、皆が調べてくれてるから…!」



三日月「私のせいなんです!!!」



三日月が張り詰めた大声で叫んだ。
制止していた者は手を止め、目を見開いた。三日月の口から、ずっと溜め込んでいたものがマグマのように噴き出す。

三日月「マールーシャさんの本丸もゼクシオンさんの本丸も襲撃されたのも、ユーさんが怖い目に遭ったのも、乱さんが連れて行かれたのも、全部私のせいなんです!私が、司令官のところに来たばかりに、皆さんが私なんかを護ろうとしたせいで!!!私が幸せに思ってしまったから罰が下ったんです!!!本当はこんな幸せを望んじゃいけなかった、あそこで沈んだままでいれば、皆さんがこんな目に遭うこともなかった、だから…だから私のせいなんです!!!」

三日月「だから、私が乱さんを助けないといけないんです!私が…!」

三日月の表情がずっと曇っていた理由。それは自分のせいで周りを巻き込んでしまったという自責の念からだ。
相手が自分を狙って襲撃し、マールーシャや宗近達を巻き込んでしまった。マールーシャ達だけではない。ゼクシオンも彼の本丸の刀剣男士も、U-511も、乱藤四郎も。自分のせいでこんなことになってしまったと信じて疑わなかった。
必死になって自分を責める三日月の前に一期一振が傅いた。

一期一振「違いますよ」

三日月の顔を覗き込むようにそう呟いた。

三日月「え…?」

一期一振「うちやこの本丸が襲撃されたのも、乱が攫われたのも、みか殿のせいではありません。誰が悪いというなら貴方を狙う犯人が悪いに決まっています。当たり前でしょう?」

そういい、三日月の目元にたまった涙を指で拭った。

一期一振「それに、乱は大丈夫です。みか殿も知っておられるでしょう?乱は強い。我が主の刀剣男士で、私の弟なのですから」



一期一振「だから、そんなことを言わないでください。可愛いお顔が台無しですよ」



そう言って、微笑んだ。
それに三日月はポカンとした表情だが、すぐ頬を赤く染めおずおずと微笑んで見せた。

三日月「…ありがとうございます。一期さん」

ちなみに後ろの方で鶴丸が「流石は太閤殿下の帯刀…女たらしだな」と小声で呟いていたのを燭台切が聞き逃さず、密かに足を踏みつけ鶴丸が声を上げようとするが雰囲気を読んで我慢したのは三日月は知らない。

宗近「…みか」

今度は宗近が三日月の傍らにしゃがみ込んだ。

宗近「…すまない。お前の気持ちを察してやれず。ただ不安なだけだと思っていたのだが…自分の艦娘の気持ちを理解できないとは、俺も提督失格だな…」

三日月「ち、違います!」

三日月の気持ちを理解できず謝罪する宗近に、三日月はすぐさま否定した。

三日月「私、司令官に逢えて、本当に幸せなんです!司令官もマールーシャさんも、私に親身になって、優しくしてくださって…でも…そのせいで私が、皆さんに不幸を振りまいて…」

一期一振「言ったでしょう?今回の件はみか殿は何も悪くない。悪いのは全部この事件を起こした黒幕のせいだと」

三日月「ですが…」

宗近「みか」

宗近の手が三日月の頬を撫でた。

宗近「そのようなことを言わないでくれ。お前は言っていただろう?「ここに来てよかった」と。「とても幸せ」だと。ならその幸せを阻む要因は取り除かなければいけない。お前が幸せで罰が当たるなど、あってはならないからな」

三日月「………」

三日月はまた顔を歪め、目を潤ませる。しかし先程とは違い、幸せを噛みしめるような表情を見せた。

三日月「…乱さんを助けましょう」

そういう三日月に、宗近は困ったように笑った。

宗近「…うむ、みかがそういうなら俺に止める権利はないが…」

望月「ちょ、おじいちゃん正気!?でも行き先が―――」



マールーシャ「行き先ならわかっている」



聞きなれた声が聞こえた。まさか、と襖に目を配ると…マールーシャが立っていた。

マールーシャ「すまない。色々手間取ってしまってな」

三日月「マールーシャさん…!」

厚「大将!無事だったんだな!」

マールーシャ「当たり前だろう?私を誰だと思っているんだ?」

厚「へへへっ、そうだったな!」

マールーシャが無事でほっと胸をなでおろす三日月と、すぐさま駆け寄り安否を確認しにかっと笑う厚。

三日月「でもどうしてここが…」

マールーシャ「ああ、ゼクシオンのおかげだ」

三日月「え?」

マールーシャの言葉に一斉にゼクシオンに目線を向ける一同。
ゼクシオンは一瞬驚いたもののすぐに説明する。

ゼクシオン「一応、四六時中レキシコン・ファントムでマールーシャの連絡端末にメールをし続けていたんです」

そう説明するゼクシオン。マールーシャは証拠を見せるように端末を取り出し画面を見せた。
画面には「変な人来た」「乱が捕まった」「男達に乱が連れて行かれた」などなど色々なメール内容が書かれていた。

加州「さっすが主!」

鶴丸「やはり便利だなそれ!今度俺にも貸してくれ」

ゼクシオン「いやです(キッパリ)」

そんな中、マールーシャの端末からメロディが流れる。「担当」と表示されていた。マールーシャが通話ボタンをタップし通信相手と通話する。

マールーシャ「私だ」

担当『私です!山姥切様達からの情報だと、"あちら"の動きがあわただしくなって来たようです!やはり間違いありません…!』

マールーシャ「そうか…お前の調べた通りだったのか。黒幕はやはり"奴"…。わかった。今すぐ私も向かう。少し待っててくれ」

三日月「私も行きます!」

三日月の申し出に、マールーシャがぎょっとして三日月を見る。

マールーシャ「駄目だみか!お前を連れて行くわけには…!」

三日月「どうしてですか!?だって乱さんが…!」

マールーシャ「ここは私達に…」

宗近「主」

三日月が共に行くことを拒否するマールーシャだが、宗近が真剣な表情でマールーシャを見据える。

宗近「みかは必ず俺が護る。だから…連れて行ってやってくれないか」

マールーシャ「宗近…!」

加州「おっと、俺達も忘れないでよね!」

厚「俺だって乱を助けたい!」

一期一振「そうですな。私も可愛い弟を拐かし、みか殿を泣かせた愚か者に説教をせねばなりませんし」

香取「ええ、厳しい躾をせねばなりませんね」

ゼクシオン「…ここまで巻き込んでおいて僕を連れて行かない、なんて言いませんよね?」

三日月「お願いします…!どうしても乱さんを助けたいんです…!」

三日月だけでなく、宗近、刀剣男士、艦娘、更にはゼクシオンの説得にマールーシャはバツが悪い顔をするが…

マールーシャ「…案内する」

担当『!?マールーシャさ―――』

マールーシャ「仕方ないだろう。ここまで言われてしまってはな。それに…」



マールーシャ「私の刀剣男士を連れ去って、ただでは済まさん。痛い思いをさせるのに、人手は多い方がいいだろう?」

そう、乱が連れ去られたことにマールーシャは怒り心頭だった。

あ、これ俺の手には負えないな。
そう悟った担当は自分の後始末が増えると心の底で嘆きながらも、仕方ないなと一言で済ませた。

マールーシャ「では、行くぞ」



夕凪の国、レベルタに―――



あとがきがあるので感想はまだです

Re: 嫁でクロスカプ&クロスコンビSS集 ( No.17 )
日時: 2018/02/20 22:57
名前: 琴葉姫 ◆KXLt9XXgaQ (ID: hz0j4KYh)

…はい←
乱ちゃんが三日月ちゃんを庇って連れて行かれるシーンを書きたいなと(爆)思った結果がこれだよ!(ドクズ)
ちなみにこれ元ネタあります←マリッジロワイヤルってギャルゲーの漫画です。一応ゲームあるんですけど3人しか攻略してない…(爆)
次回は後編。乱ちゃんは助け出されるのか、レイヴンさんと会話していた男は何者か、レイヴンさんの目的は如何に…次回もよろしくお願いします!

ということで感想OKです!

琴葉姫「FGOのボーイズコレクションでプーサーとアルジュナピックアップ来てください…!」←

アーサー「それどうしても言わなきゃいけなかったことかァ!?(憤慨)言うてお前引けないだろ」

琴葉姫「おい馬鹿やめろ馬鹿(真顔)」

Re: 嫁でクロスカプ&クロスコンビSS集 ( No.18 )
日時: 2018/10/27 16:15
名前: 桜木 霊歌 (ID: f5Sjb9jT)

こんにちは!ここでは初めまして!桜木霊歌です!感想を書かせていただきます!
霊歌「なんでレイヴンは三日月を狙うのかな?やっぱり、オリーフィアっていう元婚約者と似ていたからかな?」
優衣「確かにあり得ますね。私は種族としての都合上、死者の関わりもありますし、生まれ変わりは転生前の姿を保ったまま転生する事が多いですから。レイヴンさんの責任もありますが、やり方が横暴すぎますよ!」
ソニック「乱を連れ去ったのも、三日月と似ていたとかじゃないか?」
マリオ「痛い目合わしてでも助け出したいって気持ちだって分かるよ。マールーシャの気持ちはよく分かるよ。あんな横暴なやり方をしなくてもいいもんね!」
次回も楽しみにしています!それでは!

Re: 嫁でクロスカプ&クロスコンビSS集 ( No.19 )
日時: 2018/10/27 22:24
名前: 琴葉姫 ◆KXLt9XXgaQ (ID: Lss05VCW)

琴葉姫「コメントくれたのが嬉しすぎて後編書き終えました!!!!!!!!!!(!?)」

アーサー「お前本当に現金すぎィ!!!!!!!!!!!!!!」

琴葉姫「でもクオリティは前編より絶対下がってる(白目)」

アーサー「ええ…(困惑)」



 ☆コメント返信☆
桜木霊歌さん
→ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアコメントありがとうございますッッッ!!!。゚(゚^ω^゚)゚。
オフィーリアさんと三日月が似ているというのはうちの独自設定なので…あと本当は生まれ変わりではないです(震え声)

琴葉姫「あと乱ちゃんと三日月ちゃんは似て…ないです←乱ちゃんは「乱藤四郎 刀剣乱舞」、三日月ちゃんは「艦これ 三日月」で検索して頂ければ…(ドクズ)」

アーサー「ダイマしてんじゃねーよ!!!(憤慨)」

琴葉姫「これくらいは許されると思った(震え声)」

あと、あれはレイヴンさんが指示したものでは…

アーサー「ネタバレになるからやめろ」

琴葉姫「おっそうだな!このコメント返信の次に投稿される話を見ればわかります」

コメント本当にありがとうございました!今から投稿するのでよければこちらも見てくだされば幸いです。

アーサー「クズゥ…」

琴葉姫「ズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイ」←←←

今から更新します

Re: 嫁でクロスカプ&クロスコンビSS集 ( No.20 )
日時: 2018/10/27 22:26
名前: 琴葉姫 ◆KXLt9XXgaQ (ID: Lss05VCW)

8ヵ月ぶりの投稿だよドッコイショオオオオオオォォォォ!!!←
しかしやはり意味の分からない感じになってしまった(白目)これ前編の方がずっとよかったぞ…
読んでからの苦情は申し訳ありませんがおやめください

・注意書き

※政府や本丸などの刀剣乱舞の設定を捏造しています。
※作者本人がでしゃばります。
※レイヴンさんの両親(レベルタ国王女王)を捏造しています。
※新しく嫁に入った審神者のキャラが出てきます(しかし全く出番がなくて白目です(クズ))。
※以前カキコで書いた話を改変しております。

それでも良いという方はどうぞ→



*****************************************************************
三日月達がレベルタに向かうことを決意した同時刻。
そのレベルタの王宮の一室で、怒鳴り声が響いた。

「この役立たず共が!」

しわがれた怒声で目の前にいる男達を怒鳴りつける老年の男性。
男達は老爺の怒声に身体を震わせつつ弁解の言葉を口にしようとする、が…

「も、申し訳ございません。しかし…」

「黙れ!!!」

老爺は聞く耳を持たない。男達を忌々し気に睨みつけた後

「全く…なぜこんな勘違いが起こる」

と吐き捨て、腕を組んだ後、再び男達に命令を下した。

「早く"三日月"を連れてこい!」

「ぎ、ギャナーク様…」

「さっさとしろ!」

「は、はっ!」

"ギャナーク"と呼ばれた老爺に怒鳴られ急かされた男達は、すぐさま命令に従うように足音を響かせ部屋から出て行った。
だが、残った男の一人が「この子の処分はどうしますか?」と老爺…ギャナークに訊ねると、彼は少女にしか見えない少年、刀剣男士…乱藤四郎を見下すように睨み付けた。

ギャナーク「貴様…何を考えている?"乱藤四郎"」

乱の身体が強張る。
それは決して恐怖から出たものではなく、自身を知っていることと、この老爺…ギャナークが「三日月」を狙っているのだと確信したからだ。
本体の短刀はここに連れてこられるずっと前から没収されている。抵抗が出来ない。最も、乱は「いつになったら返してもらえるかな」などと若干呑気なことを考えていたが。
彼と同様に目の前にいるギャナークを睨みつける乱だが、ギャナークはそんな睨みなど痒くもないようで再び乱に問いかけた。

ギャナーク「「三日月」だと名乗って…どういうつもりだ?何をされるか分かったものではないぞ?」

ギャナークの言葉に、数秒間黙った後、乱は目を伏せた後、真剣な表情でこう言った。

乱「ボクはただ、みかちゃんを危ない目に遭わせたくなかっただけ」

乱の言葉に、ギャナークの身体は一瞬硬直した。
そんな彼のことなど構わずに乱は続ける。

乱「みかちゃんはボクの、ボク達の、友達だから」

ギャナーク「貴様───」

乱「ボクがこんな格好でよかった」

といい、ギャナークにとっては皮肉としか思えないような満面の笑顔で乱は言葉を発した。

乱「おかげであの人達がみかちゃんと間違えてくれたしね!」

ギャナーク「っ!」



パシンッ!

乱が言い終わったと同時に、ギャナークの右手が無意識に乱の頬をはたいた。
突然のことにガードが遅れてしまい、はたかれた衝撃で倒れ込んででしまう。
乱が立ち上がろうとする前にギャナークが「連れて行け!」と残った男達に命令し、男達は彼の命令に従い乱の腕を掴みやや強引にどこかへ連れて行った。
残されたギャナークは忌々し気に顔を歪め、親指の爪をギリ、と噛んだ。

ギャナーク「クソが…私の邪魔をしなければ…」

そう呟いたギャナークの独り言は、誰にも聞こえていなかった。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。