二次創作小説(新・総合)

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逃走中#CR06 Welcome to Lapistoria
日時: 2020/11/26 22:09
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: okMbZHAS)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=1552

どうもです、灯焔です。
マイペースに6回目の開催を迎えた逃走中#CR06。前回、ゼウスの力で刀が顕現したり天界が大変なことになっていたことが発覚したりとまた新たな天界に巻き込まれそうな予感がするコネクトワールド。
今回の舞台は、ポップンワールドとは別の世界に位置する『ラピストリア』という世界にある学園『ラピストリア学園』。音楽が溢れる学園を舞台に、逃走者とハンターとの6回目の逃走劇が今、幕を開ける―――!


新たな敵の存在が明らかになったコネクトワールド。今だ均衡状態にある最中、ゼウスが刀剣達を顕現させてしまう現象が起きてしまいました。そのうちの一振を近侍に迎え、サクヤも自分なりに世界について考えていくようになるのですが…。
はてさて、今回はどんな物語が彼女達を待ち受けているんでしょうかね。


<ルール>
『ラピストリア学園』 出典:pop'n music ラピストリア
『ラピストリア』という世界に存在する巨大な学園。世界自体はMZDが作成し、現在も『ラピス』に世界の管理を任せている。相変わらず理事長はジェイド、学園長はジェダイト。
今回使用するのは学び屋である学園エリアのみとなる。
学園エリアは円形の形をしており、3階建て。
エリア紹介 >>1





逃走時間:80分

賞金:48万(1秒100円)

ハンター:初期3体or4体(OPゲームの結果に基づき変更)

自首方法:『理科室』or『コンピュータールーム』にある自首用電話から自首する旨を電話する。


<参加者>

【pop'n musicシリーズ】より (3人) 詳細>>2
ヨシオ
おとこマン
鉄男

【ファイアーエムブレムシリーズ】より (3人) 詳細>>3
エフラム
エイリーク
リオン

【ダンガンロンパシリーズ】より (3人) 詳細>>4
朝日奈葵
澪田唯吹
茶柱転子

【白猫プロジェクト】より (3人) 詳細>>5
ツキミ・ヨゾラ
オスクロル・ラス・カサス
レイン・ディアボルス

【ハイキュー!!】より (3人) 詳細>>6
及川徹
弧爪研磨
赤葦京治

【作者枠】 (3人) 詳細>>7
ヤード
konakun.
Ga.c=evo.

【逃走中#05 MVP】 (2人) 詳細>>8
イヤミ
キュベリア

計20名



◎AfterBreakTime

 ①『心機一転、新章開始』 >>9
 ②『刀剣の契約、それは―――』 >>21
 ③『拳は剣よりも強し』 >>31 >>34
 ④『秋風は優しくそよぐ』 >>46
 ⑤『ココロネとタマシイ』 >>52
 ⑥『彼女が青龍になった理由』 >>72 >>75
 ⑦『生命の輝きは強く、尊いものだ』 >>95
 ⑧『打ち上げパーティ』 >>138-140 >>144 >>147

 Extra『秋の夜長と花火と酒と』 >>150-155



○逃走中#CR07 シード枠争奪アンケート実施中! 
※締め切りました


○逃走中#CR07 次回参加者募集中!
※締め切りました
次回参加者 >>119
作者枠発表 >>133

※『お手伝い』として参加してくださる方向けの案内※
※締め切りました



以上、逃走中#CR 運営本部がお送り致します。

Re: 逃走中#CR06 Welcome to Lapistoria ( No.89 )
日時: 2020/11/01 17:39
名前: YUMA (ID: 3NeFJuEp)

ユマです。

ミッション完結、パスコードがマルスのNew衣装解禁の日付とはね...推しメンのカスタマイズのバリエーションが増えるのは良い文明...

そして装置のコード...2重トラップを仕掛けていましたかコレ...更に手帳に封入されてた写真...ココロネの色はここで重要になりますか。

ー参考になるね。箱を開けるヒント通りに開けたら小型でもう1つの別ヒントが必須だった...な絶望感。まあ、閉じ込められた人が最終的に全員無事なら良かった。

リピカ「多分、私もココロネの色は赤なのさー」
パステル君「にゅにゅー。(僕は緑だよー)」

ーユマはココロネの色は黒って設定だな。メタいけど。

*ただ、以前の返信などの件...

サクヤさんは喜怒哀楽は最低限出てる様子から完全に感情をデリート出来た訳じゃなさそう。

元々ドラゴンな神様の半身だったし他の神様でも100%どうにもならないスペック持ちなら尚更なのかもしれませんね。

ここからはユマの推測ですが消したと思ってたら欠片が奥底に残ってた、とか肉体が経験した記憶までは盲点だったー、とか?

では一度失礼します

Re: 逃走中#CR06 Welcome to Lapistoria ( No.90 )
日時: 2020/11/01 19:20
名前: konakun. ◆JmugMwQdvQ (ID: 8t6IwZOi)

どうもどうもkonakunですー。
いやぁ、何だかんだ生き残ってる…どころじゃないっすよこいつぁ…
優柔不断が高じまくってなんと3/4ほど逃げているという状況、こいつぁしようと思わなくても期待してしまうってもんですよなぁ。ミッションもここまで3つ全部成功させてきてる(キュベリアがミッション1失敗してるけどそもそも参加意思なかった感じなのでノーカンってことで)勢いで…って出来たらいいんだけど恐らくミッションは次で最後になると思われるんで、やはり最後に相応しく強大なものが襲ってきそうな予感。戦力もだんだん減ってしまうので上手いこと立ち回って行きたいなぁと。え、自首?ドウシヨッカナー←
てなわけで次回の更新、お待ちしておりまする、そんじゃ!
│ヮ<)ノシ

あ、イヤミ殿勝手にフラグ建てちゃってごめんなさい←

Re: 逃走中#CR06 Welcome to Lapistoria ( No.91 )
日時: 2020/11/01 22:13
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: R6.ghtp2)

どうもです。本日1年ぶりにサイファして参りました灯焔です。
いやー、やはり自分で作ったデッキを同志と共に回せるというのは最高ですね!自分のデッキ褒められて嬉しいし、一発で欲しいプロモ手に入ったし万々歳です。
まぁ、枚数的には全然足りないのでもう少し足を運ぶつもりではありますが。展開は終わってしまいましたがどうですかサイファ。楽しいですよ。

だがプルメリア。おまえだけはいっしょうゆるさん。



>>YUMA 様

どうもです。コメントありがとうございます。
ヒントに辿り着く鍵の答えは『神装英雄』のマルス様の実装日でした。あと9日です。カスタマイズというか、初期キャラの調整と言いますか。知ったかは駄目ですよ。
時間が長いので単純に終わる訳ありませんよねー。写真から色を導き出すのが『ヒント』の正体でした。朝日奈さんとオスクロルの見事な連係プレーで色を導き出すことに成功し、無事ミッションクリア。牢獄のFE勢2人の活躍も素晴らしいです。

サクヤの件に関してはどうなんでしょうね。ゼウスって全知全能の神ですし。アクラルに感情を分けた際、『それまでの感情』は全部彼に移っていそうですが。
となると、『外的要因』が彼女を少しずつ動かしているのかもしれません。例えば、あの陰気な男の出会いから、だとか…。



>>konakun. 様

どうもです。コメントありがとうございます。
なんだかんだどころじゃないですよ。こんなの前人未到ですよ。今までの回参照してみても作者陣が複数生き残っているなんて初めてなんですから。これはもしかしたらそのまま2人逃走成功あり得るかもしれませんね!
そうですねぇ、最後ですもん。絶対大きく出て来るでしょう。逃走者への試練も半端なものではありません。どうか上手く立ち回ってくださいませ。
……自首も戦略の内ってね?


(×>ヮ<)<ジシュハカッコワルクナイヨ!

交流祭の進捗 ④ ( No.92 )
日時: 2020/11/01 22:23
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: R6.ghtp2)

 逃走者達の助太刀により、閉じ込められた部屋から脱出することが出来た5人。しかし、1階に辿り着いた5人に待ち受けていたのは…彼らの想像を絶する光景でした。



西谷「な…なんなんすかこれ…?!」

東条「ねぇ、何があったの?大丈夫?」

生徒A「突然具合が悪くなって…。うう、気持ち悪いよぉ…!」



 廊下では多数の学生が蹲って、気分の悪さを訴えています。音楽室に入る前はあんなに威勢が良かったのに、何故…?生徒達に聞いてみても原因は不明。絶対に何かあったに違いありません。
 そういや、2階から移動している時も…人ひとりいなかったような。とりあえず石丸くん達と合流せねばならないと、ひとまず職員室まで5人は急ぐのでした。












~職員室~





石丸「田中くん!みんな!音楽室に閉じ込められていたと先程聞いたのだが…大丈夫だったかい?」

田中「勇気ある逃走者により救われた。それよりも、だ。何が起こっているのだ。学生達が蹲って毒を吐いているではないか」

罪木「そ、それが…。診てみても何もわからないんですぅ。『何か悪いものを食べた』とか、『人酔いをしてしまった』とか、聞いてみてもそうじゃないみたいで…」

DTO「俺達は大丈夫だが、先生達も何人か具合が悪いって保健室に移動したころ…。一体何が…」



 職員室では既に石丸くん達4人が到着しており、田中くん達が来るのを待っていました。道中罪木さんが具合を悪くしてしまった生徒達を診察したのですが、どうも原因不明のようで。彼女がこうではお手上げです。
 さらに、先生達の一部も生徒達と同じように具合の悪さを訴えており…。これはただ事ではありませんね。



木兎「でも、俺達が閉じ込められる前はみんなぴんぴんしてたんだろ?それなのに…みんな一斉に具合が悪くなるなんて変だ!」

天海「病気や臭気の充満ではなさそうですよね…。先生方でも心当たりはないんですか?」

ハジメ「それがなー。こんなにいっぺんの生徒達の様子がおかしくなるなんて、ラピストリア学園に就職してから初めての経験なんだよ」

黒尾「先生方が以前経験した『事件』ってのもこれには関係してなかったんですか?」

まどか「えぇ。一部の生徒の様子がおかしくなったことはあったけれど…。ここまで被害が広いのは初めてよ」

翔陽「先生達でもわからないなんて…。うぅ、おれ達も手伝えることあればいいんだけど」

罪木「ですが、今元気な生徒さん達も…私達も含めて、いずれ気分が悪くなる可能性も充分考えられます。私達で解決できることであれば…早めの解決がいいと思いますぅ」

石丸「うむ。…そういえば、田中くん達が音楽室に閉じ込められた時の詳細を聞いていなかったな。それも関係しているかもしれない。訪ねてもいいかい?」



 ラピストリアで起きた烈の暴走とはちょっと性質が違うようで。確かにこれだけの被害はなかったはずですが…そういえば、烈が最初に暴走した『原因』って…。
 石丸くんは田中くん達が閉じ込められた事柄も事件解決に役立つかもしれないと、彼に詳細を尋ねました。その言葉には田中くんも賛成し、何が起きたのかを話し始めたのでした。



田中「あれは俺様達がアストラルレベルの監視を続けていた時の話だ…。音楽室に突入する前までは、本当に普通の交流祭が進んでいたぞ」

東条「近々お化け屋敷をするからって、人が増えていたくらいね。それが根本的な原因とは思えなさそうだけど…」

西谷「うーーん…。―――あっ!そういや、音楽室に入る前『真っ白な男の子』見ました!こっちの状況分かってるみたいで、ニヤニヤ笑ってて気持ち悪かったっす」

DTO「……ん?『真っ白な男の子』?」

石丸「DTO先生、何か心当たりがあるのですか?」



 西谷が白づくめの少年を見たことを話すと、その言葉に引っかかったのかDTOが声を漏らします。石丸くんが詳しく問うてみると、DTOはこう口にしました。



DTO「白づくめの少年…。多分『理事長』だ。名前はジェイドって言って、この交流祭を主催した奴なんだころよ」

翔陽「え?子供が理事長なんですか?!」

黒尾「子供の姿した神様がいる時点でそれくらい予想出来るデショ?驚かないの。でも…手紙送って寄越した理事長が音楽室に入る木兎達を見て笑った、となれば…。何か良くないこと企んでる可能性は充分あるんじゃない?」

ハジメ「もしそうであれば、この交流祭も『何か本来の目的』があるはずっす」

罪木「理事長室にお邪魔とか、出来ませんかねぇ?」

まどか「う~ん。普通なら『駄目♡』っていうところだけど…今回は緊急事態だしねぇ。ト・ク・ベ・ツよ?マスターキーを貸してあげる。もし開かなかったらそれで開けなさい」

石丸「マスターキー…。何やら悪い事をやろうとしている感覚だ…」

三日月『正義の鉄槌を食らわすのだから、何をやるにしても気持ちを切り替えた方がいいぞ。主』

石丸「わ、分かっているとも!」



 DTOの発言で、西谷が見た少年が『ジェイド』。ラピストリア学園の理事長だということが判明。更に、5人が本部の人間であることも把握していそうです。…これはきな臭い。
 理事長室に赴き、話を聞かねばなりません。まどかからマスターキーを受け取った石丸くんは、8人を引き連れて早速理事長室へと向かうのでした。















~理事長室前~





ミミ「ちょっとー!なんでMZDの力でも開けられないワケ?!」

ニャミ「ラピストリア作ったのMZDなんでしょー?もっとしっかりしてよー!」

MZD「ラピストリアの力だけじゃないものが混じって開けるの大変なんだよ!はぁ~あ。オレこういうの専門外なんだけどぉ~?ヴィルにちょっとでも聞いておくべきだった…」

石丸「……ん?神様?」

ミミ「あれっ?みんな、ぞろぞろここに来てどうしたの?」



 理事長室の前では、何かを解除しようと掌で光を操作しているMZD。そして、それを見ながら応援しているんだか煽っているんだか分からないうさぎと猫の少女がいました。仲良しですね。
 ミミが石丸くん達に気付き、何をしに来たのかを聞いてきました。素直に今までのことを話すと、MZDが『成程』と小さく口にしたあとこう続けました。



MZD「実はね。オレ達も同じような危機感もってジェイドに問い詰めに来たんだよね。やっぱりおかしいってさ」

ミミ「学生さん達、急にたくさん具合が悪くなっちゃったからさ。前にも烈がおかしなことになったし…それもね?学園長さん…ジェイドくんが原因の一端を担ってたってMZDに聞いてさ。話聞きに来たんだよ、わたし達も」

ニャミ「あたし達、普通に交流祭楽しめると思ったのに~。ダーリンから連絡貰ってさ!ミニッツちゃんだってここに来てたんだよ~?後でスイーツ食べにいこって約束したのにー」

MZD「スイーツなら事件終わった後に沢山食えるでしょ?……もう少しで厄介なの解けるから待ってて。扉に封印がかかってて。今解いてるんだけどさ、この世界の他に『異世界の力』が流れ込んでるみたいで…。オレ1人だとちょっと時間かかっててさ」

石丸「……異世界?」

ミミ「普段ならこんなことないんだけどねー」



 どうやら3人も同じような理由でジェイドを問い詰めに来た様子。しかし、扉には魔術で封印が施されていました。MZDが必死に解除しているようですが、厄介な代物のようで…。もう少し時間がかかるのだとか。
 ……そんな中、何かの気配を察知したのか三日月がこっそりと石丸くんに話しかけてきました。



三日月『主。少しいいだろうか?俺が交流祭の前に言ったことを覚えているか?』

石丸「君が『裏で不穏な空気が蠢いている』と僕に話してくれたことかい?ああ、覚えているとも」

三日月『この奥に黒幕は確かにいると思う。だが…『元凶』の解決には至らぬと俺は思っている。『元凶』は…別の場所にありそうな気がしてならないのだ』

石丸「『元凶』か…。だが、それも理事長に話を聞けば分かることではないのかい?」

三日月『人間というものは、真意を心の奥深くに隠すものなのだ。政府だってそうだった。……そう素直に話してくれる輩とは思えぬ。心してかかった方がいい』

石丸「…………。分かった。君がそういうのなら、僕は君を信じよう。だが、理事長からの言葉で…。何かが閃ければいいのだが」

三日月『主は『ちょうこうこうきゅうのふうきいいん』とやらなのだろう?ならば大丈夫だと俺も信じている。主は真っ直ぐな人間だからな』

MZD「……あっ。開いた。扉、押せば開くよ」

三日月『おっと。お喋りはここまでだな。―――主。俺はこの学園に笑顔が溢れるのをまた見たい。お前の『勇気』…。見せて貰うぞ』



 三日月は確かにこの扉の向こうにジェイドがいるとは言いました。しかし、それだけでは根本的な解決には至らなさそうだと思っているようです。自分を信じてくれる刀を誰が裏切るものでしょう。石丸くんはそういう男。三日月の言葉をすぐに信じたのでした。
 MZDの声を皮切りに、三日月は大人しくなり。その場にいた全員で理事長室に突入したのでした。

















~理事長室~





石丸「な……!」

翔陽「なんだ、これ…」



 一同が見たものは、無数の宝石でした。色とりどりにちりばめられた、鮮やかで小さな宝石…。その奥まった場所に、白い少年と黒い男が。少年は床に落ちているその1つを掬い取り、『色』だけをその掌に吸い取ってしまいました。黒く濁った宝石は、興味がなくなったのか彼の手から零れ落ち床へと転がります。
 少年を見た瞬間、MZDのサングラスの奥の瞳が見開かれます。



MZD「……ジェイド。これはどういうことだ。ラピスの汚染は今後一切やめるんじゃなかったの?」

ジェイド「うふふ。遅かったねみんな。やっぱり音楽室に閉じ込めて『時間稼ぎ』をしたのは正解だったようだね…」

田中「『時間稼ぎ』だと…?!」

ジェイド「うん。あのカウントダウンが0になったら、仕掛けた部屋にいる全員のラピスの『色』が抜け落ちる仕組みだったんだよ。うふふ。ここに来るまでに見たでしょう?生徒達が悶え苦しむさまを。あれは…彼らのラピスの『色』が落ちかかっていたからなんだよ」

罪木「あ…あの。ラピスってなんですか?」

ミミ「このラピストリアとわたし達が元いた世界、『ポップンワールド』と行き来をする為の宝石なんだよ。感情とか心を司るものでもあるみたいでね?これが汚染しちゃうと…怒りっぽくなったり、ポップンワールドに戻れなくなっちゃったり…。その人に悪影響が出ちゃうんだ」

ニャミ「前にもラピスを汚染されて暴走しちゃった人がいて…。止めるの大変だったみたい」

黒尾「つまり、ここの世界で言う『ココロネ』ってところかな?……それを汚染したらそうなるのは想像できるよネ」

MZD「それくらい重要な宝石なんだよね。で、目の前にいる理事長…ジェイドは、そのラピスを汚染させ、力を吸収する能力を持ってる。前の事件の時に浄化仕切った筈なんだけど…。なんでまたこんなこと仕出かそうと思ったわけ?」

ジェイド「くすくす。やっぱりMZDはおバカさんだねぇ。僕が神になるのを諦めたとでも思ったの?世界がどんどん混じって1つになってる…。このままじゃ僕、神になれないまま大人になっちゃう。それは嫌だなぁってずっと思ってたんだぁ」



 どうやらジェイドが『交流祭』を開催した目的は…。参加した生徒達や教師の『ラピス』を汚染し、力を自分のものにすることだったようですね。ジェイド、ラピストリアで烈達と対峙した時にラピスの汚染から解放されたと思っていたんですが。何が起きたのやら。
 ―――ピリピリした睨み合いが続く中、それも飽きたのかジェイドがぽそっと零しました。



ジェイド「ねぇねぇ。こんなところで油売ってていいの?この学園には学生たちのラピスより大切な『原初のラピス』があるのは知ってるでしょ?物忘れの激しい音の神様さん♪」

MZD「―――!まさか、お前また……!」

ジェイド「くすくす♪僕を神にしてくれるって強力なバックアップもついたからねぇ。だから、こんなに大がかりなことが出来たんだ。面白いくらいに素直に騙されてくれて、僕も気分が良かったよ!」

翔陽「騙した…?まさか―――!」

MZD「追及は後。今の言葉から推測すると―――アイツ、3階にある『原初のラピス』も汚染しやがった可能性が高い。オレが言ってもいいんだけど…。放置しすぎて拗ねちゃったことあるし、オレの言うこと素直に聞いてくれるか正直自信ないんだよねー。
   だから、お願いがある。ミミニャミと一緒に、『ラピスに色を戻してくれない』?」



 ジェイドの口ぶりからして、原初のラピスにも影響が出ている可能性大。しかもMZD、ラピストリアの繁栄を願う為に創ったのに長年放置して一度拗ねさせてますからね。物忘れが激しい神様。どこのお爺さんですか。
 自分が説得できる自信が無いからと、ミミニャミにも手伝ってもらってどうにか色を取り戻してくれないか、と頼む彼。しかし…傍にいたマスコットはそれを否定します。



ミミ「お断りだよ!わたし達もここに残る!」

ニャミ「ヴィルさんもジャックもこっちに来れないのに、MZD1人であの2人に適うわけないでしょ?!怪我でもして戻ったらまたお説教だよ?!」

MZD「お前らも怪我して説教されるのとオレだけが怪我して説教されるのどっちがマシなの?……はぁ~。しゃーないなぁ。ごめん、悪いんだけど清多夏達9人で行ってくれ」

西谷「え?!」

石丸「だが、どうしたらいいのだ…?」

MZD「ラピスが汚染されてるってことは、ラピスが今『悲しい』とか『恨めしい』とか、負の感情に捕らわれてると思うんだよね。それを『楽しい』とか『嬉しい』気持ちに変えてあげれば、ラピスの汚染は浄化されると思う」

東条「そんな単純な方法でいいの…?」

MZD「うん。元々オレが指示した浄化方法も、『ポップンバトルをして楽しい気分にさせる』だからね。ポップンワールドが混ぜられてない以上、こっちで何とかするしかないけど。……元々別次元にいたお前さん達だからこそ、意外な解決方法を見つけ出せるってオレは思ってるよ。だから…お願い。この役目、受けてくれないかな?」

ミミ「多分、わたし達が一緒に出てもあの2人邪魔してくるんだよね…。だから、あいつらの相手はわたし達がなんとかするから…。その間に、お願い!」

ニャミ「戦いはMZDに任せっきりになっちゃうけど…。あ、あたし達も回避タンクくらいならできるよ!」

MZD「自分から盾になるとか言わなーい」

石丸「…分かった。僕達に出来るかは分からないが、出来るだけのことはしてみよう」

罪木「ですが…。汚染を浄化するなんて…。やったこともありませんし、方法も思い付きませんよぉ!」



 MZDからのお願いを承諾したのはいいものの、どうやったらいいのか具体案が思い浮かばず困り果てる一同。
 そんな彼に助け舟を出すかのように、三日月はそっと語りかけてきたのです。



三日月『ふむ。『色』とは鮮やかなものだ。まるで人々の感情のように。その『らぴす』とやらの色も、そういうものなのだろう?ならば、『人の心に響くような何か』でもやってみればどうだ?例えば…『楽器を演奏したり』『歌を歌ってみたり』とかな?』

石丸「歌…。この学園は確かに『音楽』の分野では超一流の技術を持っている。皆音楽を愛しているからな。―――ならば、音楽を奏で、歌を歌えば…!」

西谷「何か解決策を思い付いたんですか?」

石丸「あぁ。確証はないが…イチかバチか、僕達でもやれるかもしれないことは思い付いた。とにかくここを出てから説明したい。それで構わないかね?」

田中「フッ。特異点である貴様の要望ならば、いつでもこの氷界の魔王が応えようではないか」

罪木「わ、私も石丸さんの役に立ちたいので、頑張りますねぇ」

MZD「…心は決まったみたいだな。―――なら、オレが囮を引き付けてる間に扉から廊下に出て。隙は一瞬。逃せば閉じ込められることを覚悟して」

翔陽「わ、分かりました!全力でここから出ます!」

木兎「あかーしの分まで俺、頑張る!」



 MZDが一瞬9人の方向を向いた瞬間―――。その場に足音を残して、2人に向かって行きました!その隙を逃さず、理事長室から脱出しようとする9人。それを阻止しようとジェダイトが攻撃を仕掛けて来ようとしますが…。



ミミ「わたし達のことも」

ニャミ「忘れないでよね!みんな、早く行って!」

石丸「ありがとう2人共!」



 ミミニャミの手助けを受け、何とか理事長室から出ることに成功しました!さて、これからどうしましょう?



天海「石丸君。俺達はどこに向かいましょう?」

石丸「―――『音楽室』だ。そこで、学園中に向かって『楽しい音』を鳴らすぞ!」

東条「部屋には放送室もあった筈よね。…分かったわ、すぐに行きましょう」




 果たして、彼らはラピストリア学園を巡る騒動を解決することは出来るのでしょうか…。


------------------------

 進捗が一旦切り替わると共に、『ラピス奉納部屋』にハンターボックスが設置された!



アクラル『今サクヤに連絡いれた。すぐ戻ってきてくれるはずだけど…その間は俺が何とか繋がないとな』

前田『学園の生徒達も、逃走者さん達も、無事で全て終わってほしいものです』

Re: 逃走中#CR06 Welcome to Lapistoria ( No.93 )
日時: 2020/11/01 22:28
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: R6.ghtp2)

【20:00】





~牢獄ルーム~





レイン「……フン」

ツキミ「レインさん。捕まったからってふくれっ面しちゃ駄目だよ~?」

リオン「そういえば、さっきからみんなの端末が光ってるけど…何だろう?」

エイリーク「端末?…スマートフォン、のことでしょうか?」

澪田「中世出身だから言い慣れてないのも可愛い!けど、確かにピカってるっすねー。なんなんだろ?」





 こちらは牢獄ルーム。突如、確保者の腰回りがカラフルに色づいていることにリオンは気付きました。どうやら光っているのはスマホのようです。各々取り出してみると、そこには…。





イヤミ「シェーーー?!ミーの!ミーのスマホの画面が紫色に光ってるザンスーーー?!」

赤葦「俺は白く光ってます。…もしかしてみんな各々違う?」

おとこマン「私は!フィーバー!!な!桃色だぞ!」

エイリーク「皆さん色が違うようですが…。同じ色の方もいるのですね。ほら、私と茶柱殿は水色に光っています」

茶柱「転子とエイリークさんが一緒の色なんて、なんだか照れてしまいますね」

研磨「おれは黄色だけど…。何か、ミッションで使うのかな?わざわざおれ達のが光るってことは…」

ヤード「ミッションの発令待った方がいいかもな」





 各々のスマホの画面いっぱいに『色』が広がっていました。どうやら確保者によって光っている色が違うのですが…。勘のいい方ならもうお気づきかもしれませんね。
 何に使うんでしょうかねー。

















~逃走エリア~








ピリリ ピリリ







Ga.「わっ、わっ!えーっと…。これ、ミッションだな!」

及川「『残り5分を経過すると、『ラピス奉納部屋』に設置されたハンターボックスから100体のハンターが放出されてしまう。』 来たね最後のミッション!100体とは大胆なことするねえ」

朝日奈「『それを阻止する為には、『ラピス奉納部屋』にある黒ずんでしまったラピスに色を戻し、浄化する必要がある。』 うーん。よく分からないけど、『ラピス』ってのがおかしくなっちゃったから空気が悪いのかな?」

エフラム「『色を戻す方法は、各々の逃走者の『スマホ』のアプリに登録されている色を、3階にある『神部屋』の装置にかざすことで戻すことが出来る。』 アプリ…アプリ…これか。水色一色だが、これが『色』の役割を果たすのか?」

オスクロル「『各々の逃走者には、『自分のココロネの色』がアプリに登録されており、色が足りない場合は牢獄ルームの確保者の色を『スポイトのように貰い』神部屋の装置にかざす必要がある。』 成程。だから私のスマホのアプリを開いたら画面が紫色に変化したんですね」

konakun.「『スマホには複数の色を『ストック』出来る為、上手く活用すること。また、ラピスに戻す『必要な色』のヒントは『ポップン台』に存在する。』 うーん。ポップン台って確かコンピュータールームにあったよね?…1色じゃないのかぁー」

鉄男「最後の最後で超難しそうなミッション来たなぁ。これは骨が折れそうだぜ!」





 やって参りましたクライマックス!ミッション④発動。
 残り時間が5分を経過してしまうと、『ラピス奉納部屋』に設置されたハンターボックスから100体のハンターが放出されてしまいます。放出されてしまったが最後、今回は室内エリアなので逃走成功は最早無理になってしまうでしょうね。
 それを阻止する為には、汚染されてしまったラピスに『色』を戻し、元に戻す必要があるのですが…。その方法というのが。各々の逃走者にはスマホアプリに『色』が登録されており、それをラピス部屋の隣にある『神部屋』にある装置にかざす必要があります。しかし、必要な色は1色ではありません。足りない場合は、牢獄ルームにいる確保者の色を『分けて貰う』必要があります。確保者のスマホが違う色に光っていたのはその為だったのですね。
 色が『ストック』出来るので、役割を分担して行動するのが肝になりそうですね。ヒントは『ポップン台』にあるようですが…。ポップン台で『色』が関係するとしたら…?もしかしたらここで分かった勘の鋭い方がいるかもしれませんが、今はしーっ、ですよ、しーっ。





ミッション④ 『ラピスに色を戻し、汚染を浄化せよ!』
残り05分を経過すると、ラピス奉納部屋に設置されたハンターボックスから100体のハンターが放出されてしまう。それを阻止する為には、黒ずんでしまったラピスに色を戻す必要がある。色を戻す方法は、逃走者の『スマホ』のアプリに登録されている色を3階にある『神部屋』の装置にスマホをかざすことである。各々の逃走者には、自分のココロネの色がアプリに登録されており、足りない場合は牢獄ルームの確保者の色を『スポイトのように貰う』必要がある。スマホには複数の色を『ストック』出来る為、上手く活用すること。また、必要な色のヒントは『ポップン台』に存在する。





 100体のハンターなんて放出されたら一巻の終わりです。折角3体でスタート出来たのに。全部無駄になってしまいます。それだけは絶対に避けたい!
 さて、逃走者はどういう選択を取るのでしょうか。



エフラム「当然参加する。確か『ポップン台』とやらはコンピュータールームにあるんだったな。俺だけじゃよく分からんから誰かと一緒に見に行くか」

及川「色をストックできる、ってことは…。予め誰が色をかざしに行っても良いように、牢獄に一旦寄っておく必要があるよね。…よーし、及川さんの本気見せちゃうぞ☆」

オスクロル「装置にも何かヒントがありそうです。先に見ておきましょう」

konakun.「いやー。100体はまずい。何が出来るかなー。場所近いしポップン台見に行こうかな。じーくんと僕と鉄男さんが残ってるのってラッキーだよね」

Ga.「クレアたその為にも逃走成功したい!てか100体ハンターなんて放出されたら(^ω^)に刈られる。そんなの絶対に嫌だ。…さて、どうするかな。ポップン台に『色』といえば…。あれっぽそうだけど。一ひねりあるんだろうなぁ。あれだとしたら1色足りないし」

鉄男「ありゃ?もし必要な色が『あれ』だったら『青』足りなくねーか?……見に行く必要ありそうだが、多数で行ってもなぁ。どうするべきか…」

朝日奈「体力あるし、あたしは牢獄に行って先に色を分けて貰おっと!でも…誰が何をするのかも把握しておきたいしなぁ。みんなが一緒の行動してたら時間のロスになっちゃうし」





 全員参加する気満々です!各々何をするべきかを考え始めました。
 MZDの思いを託されたこともありますからね。絶対にミッションクリアしてくださいねー!










【19:49】





~校舎エリア 3F コンピュータールーム付近~





konakun.「この中にポップン台あるはずだよね。…多分キッチーとトモダチも戻ってるだろうし。じーくんと鉄男さんが来ないかもしれないし。誰か待った方がいいのかなぁ」





 コンピュータールームの付近にいたことから、konakun.はポップン台を見に行くことを選択しました。自首するにしても逃げるにしてもハンター100体は避けたいですもんね。
 しかし、1人で行ってまたキッチーに絡まれたら意味がありません。Ga.もここで大幅なタイムロスをしています。確実に誰かと一緒の方がいいですね。

 どうしようかと迷っていると、ふとスマホにメールが。エフラムからのようです。



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エフラムだ。これからコンピュータールームに向かう予定なんだが、同じ目的の奴がいたら電話してほしい。合流してから行きたい。
よろしく頼む。


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konakun.「成程。こっちに向かっている人がいる、と。じゃあ電話しないとね」




 メールを受け、即座にエフラムに電話をかけるkonakun.。無事に出てくれるでしょうか…。


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