二次創作小説(新・総合)

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逃走中#CR06 Welcome to Lapistoria
日時: 2020/11/26 22:09
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: okMbZHAS)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=1552

どうもです、灯焔です。
マイペースに6回目の開催を迎えた逃走中#CR06。前回、ゼウスの力で刀が顕現したり天界が大変なことになっていたことが発覚したりとまた新たな天界に巻き込まれそうな予感がするコネクトワールド。
今回の舞台は、ポップンワールドとは別の世界に位置する『ラピストリア』という世界にある学園『ラピストリア学園』。音楽が溢れる学園を舞台に、逃走者とハンターとの6回目の逃走劇が今、幕を開ける―――!


新たな敵の存在が明らかになったコネクトワールド。今だ均衡状態にある最中、ゼウスが刀剣達を顕現させてしまう現象が起きてしまいました。そのうちの一振を近侍に迎え、サクヤも自分なりに世界について考えていくようになるのですが…。
はてさて、今回はどんな物語が彼女達を待ち受けているんでしょうかね。


<ルール>
『ラピストリア学園』 出典:pop'n music ラピストリア
『ラピストリア』という世界に存在する巨大な学園。世界自体はMZDが作成し、現在も『ラピス』に世界の管理を任せている。相変わらず理事長はジェイド、学園長はジェダイト。
今回使用するのは学び屋である学園エリアのみとなる。
学園エリアは円形の形をしており、3階建て。
エリア紹介 >>1





逃走時間:80分

賞金:48万(1秒100円)

ハンター:初期3体or4体(OPゲームの結果に基づき変更)

自首方法:『理科室』or『コンピュータールーム』にある自首用電話から自首する旨を電話する。


<参加者>

【pop'n musicシリーズ】より (3人) 詳細>>2
ヨシオ
おとこマン
鉄男

【ファイアーエムブレムシリーズ】より (3人) 詳細>>3
エフラム
エイリーク
リオン

【ダンガンロンパシリーズ】より (3人) 詳細>>4
朝日奈葵
澪田唯吹
茶柱転子

【白猫プロジェクト】より (3人) 詳細>>5
ツキミ・ヨゾラ
オスクロル・ラス・カサス
レイン・ディアボルス

【ハイキュー!!】より (3人) 詳細>>6
及川徹
弧爪研磨
赤葦京治

【作者枠】 (3人) 詳細>>7
ヤード
konakun.
Ga.c=evo.

【逃走中#05 MVP】 (2人) 詳細>>8
イヤミ
キュベリア

計20名



◎AfterBreakTime

 ①『心機一転、新章開始』 >>9
 ②『刀剣の契約、それは―――』 >>21
 ③『拳は剣よりも強し』 >>31 >>34
 ④『秋風は優しくそよぐ』 >>46
 ⑤『ココロネとタマシイ』 >>52
 ⑥『彼女が青龍になった理由』 >>72 >>75
 ⑦『生命の輝きは強く、尊いものだ』 >>95
 ⑧『打ち上げパーティ』 >>138-140 >>144 >>147

 Extra『秋の夜長と花火と酒と』 >>150-155



○逃走中#CR07 シード枠争奪アンケート実施中! 
※締め切りました


○逃走中#CR07 次回参加者募集中!
※締め切りました
次回参加者 >>119
作者枠発表 >>133

※『お手伝い』として参加してくださる方向けの案内※
※締め切りました



以上、逃走中#CR 運営本部がお送り致します。

ABT③『拳は剣よりも強し』-2 ( No.34 )
日時: 2020/10/08 22:17
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: jWLR8WQp)




~運営本部 稽古部屋~



アイク「脇が甘いぞブレディ!そんな踏み込みでは敵に斬り付けられても受け流すことは難しい!!」

ブレディ(ゆ)「仕方ねぇだろ武器なんて持ったことがねぇんだから……あー!!訓練用の剣がーーー!!」

ゆめひめ「ブレディが武器を明後日の方向に飛ばすのはここでも健在だった」

ノワール(ゆ)「ひ、他人事みたいに言わないで…!」



 こちらは稽古部屋。いつでも戦闘態勢を整えられるよう、普段から有志によって訓練をしている場所です。ちなみに発案者は意外にもベレスなんだとか。
 現在はアイクとブレディが打ち合いの稽古をしていました。いや、流石に武器を持ったことのない僧侶に本気でかかりすぎではないですかアイク。



ブレディ(ゆ)「ちげぇよ!俺から頼んだんだよ。その…アイクは『蒼炎の勇者』って呼ばれてるほど強い英雄だから、剣の腕も当然立つだろ?そんな凄いやつにご教授願えたら、俺の武器音痴も少しは改善できるかなと思っただけだよ!悪いかコラ!」

ノワール(ゆ)「わ、私は別にブレディの得意分野で頑張ればいいって止めたんだけど…。ぶ、ブレディが聞かなくて。『普段出来ないことをやってみねーでどうすんだ』って…」

アイク「そういうわけだ。だが、これ程までに武器の扱いが慣れていないとは思わなかったがな」

ゆめひめ「事情を知ってそうな人達本部にいないもんね…。知らなくて当然か」

アイク「次からはもう少し手加減して教える。すまなかった」

ブレディ(ゆ)「い、いや!俺から頼んだんだから謝るな…!―――ん?向こうから足音が聞こえて来てんぞ?」

ノワール(ゆ)「確かこの時間って…。アイクさんくらいしか使わないって言ってたわよね?どうかしたのかな…」



 ブレディが足音を察知。メガトンパンチをする為に移動してきたサクヤ達が到着したようですね。ぞろぞろと現れた人影にアイクは珍しく驚いた表情をしています。
 ぴょん、と子供のように敷居をジャンプしたバンワドは、早速勝負の準備をしにそそくさとその場を離れたのでした。



サクヤ「失礼します。…おや、やはりアイクさんが使用していましたか」

アイク「あぁ。ブレディに稽古をつけていたんだが…。誰かに何か用なのか?」

ヴィル「貴殿等の誰かに用があるという訳ではない。何やら『かちわりメガトンパンチ』なる力比べをこれからここで行うようなので、一緒についてきたのだ」

ゆめひめ「『かちわりメガトンパンチ』wwwww スーパーデラックスカービィちゃーんwwwww」

ごくそつ「本当はそこのネガネガしてるのとバンワドくんが勝負する予定だったんだけど、大包平くんが『こいつと勝負する』って興奮しちゃって。ぼくも観戦役として来たんだよ~」

ゆめひめ「ごくそつくんwwwww カオス軍団とやっとご対面じゃんwwwww」

ブレディ(ゆ)「作者が変なツボに入って大爆笑してるが大丈夫なのか…?」

ノワール(ゆ)「いつものあれだから放っといてもいいんじゃない…?混沌大好きだしうちの作者…」



 かちわりメガトンパンチの話をした途端、何故かゆめひめが大爆笑。そしてごくそつくんが一緒に来ていたことに気付き更に大爆笑。何がツボったのか天の声には一切分かりませんが、まぁ深く突っ込まないでおきましょう。
 大包平に至っては先程から大典太に視線飛ばしまくってますし。そんなキャラでしたっけ貴方。



大包平「大典太光世!勝負前から負けたような顔をするんじゃない!どこかのじじいを思い出すからな!!」

大典太「……出来れば俺はあんたとの勝負は避けたいんだがな…。主、助けてくれ…」

サクヤ「結局はついてきてしまっているのですし、逃げは通用しないと思いますよ」

ゆめひめ「ごくそつくん、この赤髪の人と知り合いだったの?」

ごくそつ「知り合い、というか。最近知り合ってね。彼の正体はこの『刀』だよ!きょひょひょ!」

アイク「ということは、こいつも『付喪神』なのか…。人は見かけによらないんだな…」

大包平「貴様!どういう意味だそれは!!」

前田「…そういえば。『かちわりメガトンパンチ』の経験者は稽古をしていた皆さんにはいるのでしょうか?」

アイク「それなら前に俺とベレスが対決したな。僅差で俺が勝ったが、あの時は相当盛り上がったな…」

サクヤ「あら。経験者がいましたか。ちなみにその時はどれだけ記録が出たんです?」

アイク「俺が『190Mt.』でベレスが『188Mt.』だ。その時もバンダナに審判を頼んだんだが、やけに興奮していたから好記録だったんだろうな」

ゆめひめ「確か『201Mt.』がMAXで、それ超えると星割るんだったっけ。真っ二つに」

ヴィル「星を割る…」

サクヤ「そこに共感しないでください。貴方が言うと別の意味に聞こえます」



 アイクが経験者だったんですね。彼から軽くどんな風に試合が進められたのかを聞く刀剣男士2名。まぁどちらも古い刀なのでね。片や超ネガティヴ、片や上から目線の委員長だとはいえ、根っこは真面目。ちゃんとアイクの話をしっかりと聞いています。
 そんなこんなで雑談が続いていると、準備が終わったのかバンワドが笑顔でこちらに手を振ってきました。



バンワド「みなさーん!準備が出来ましたのでこちらに集まってくださーい!」

ゆめひめ「おぉ!あれが実際の『かちわりメガトンパンチ』なんだ!」



 バンワドの近くには2つのバッテンと数値を記録する機械が設置してありました。簡易的なものですが、バンワドが混ぜられる前の世界で使っていた設備と同様のものですね。
 一同が彼の元へ近付くと、早速バンワドは競技の説明を始めました。



バンワド「それでは説明を始めますね!これから大典太さんと大包平さんには、このバッテンに向かって力強くパンチをお願いします!そうすると、その強さに応じてどれくらい強く殴れたのかこの装置に数値として現れます!その数値が1Mtでも高かった方の勝ちとなります!」

大典太/大包平「『ぱんち』?」

サクヤ「日本の言葉でいうなら…『殴打』のことです。グーで殴ることですね」

大典太「そうか。あの×印に向かって全力で殴ればいいんだな」

前田「意外と乗り気ですね、大典太さん」

大典太「逃げられないのなら…。全力でやるしかないからな…」

ごくそつ「2人共洋服とか軍服着てるけど、こういう外国語に首を傾げるところは『日本刀なんだな』~。って思うよ」

ゆめひめ「そもそもここにいる人達のうち、何割が純粋な人間なんだろうねwwwww」

ノワール(ゆ)「それは言っちゃ駄目よ、作者…」



 『パンチ』という言葉に首を傾げたものの、先程アイクから話を聞いていたのか意外とすんなり納得した2人。アイクの説明の仕方が上手いのでしょうね。流石団長。
 バンワドの案内を受け、早速大典太と大包平は×印の前に立ちます。一応×印の下は魔法で強度に耐えられるように設計しているらしいですが…。原作を知っている方なら分かると思いますが、この2人実は…。それを知らないサクヤも心配はしているようです。



サクヤ「(地面が割れなければいいのですが)」



 割と危ない方向の心配を。そんな彼女の思惑をよそに、バンワドは早速2人に声掛けをしました。彼の合図に合わせてパンチをすればいい様ですね。
 ―――2人が息を整えた瞬間。空気が一瞬で重苦しいものに変わりました。片や動物を殺した逸話持ちの霊刀、片や横綱とまで言われた名刀。そりゃ空気一変しますわ。一応何が起きても良いようにサクヤはゆめひめの前にスタンバイ。



バンワド「それでは、競技スタートっ!!」



 軽快なバンワドの声と共に、2人は地面に向かって一撃を殴打!大典太は無言で静かに、しかし力強く。大包平は雄たけびを上げながら豪快に、力強く!
 2人の地面への殴打で揺れが発生したような感覚を一同は感じます。『それほどまでに強い刀なのだ』と、その場にいる誰しもが思ったことでしょう。

 ちらりとサクヤが横目で装置を見てみると、そこに映っていたのは……。



サクヤ「りょ、両方数値が振り切れてませんかこれ」

アイク「俺の時でもこんな上がり方してなかったぞ」

ヴィル「相当強い力で殴ったのだろうな…」

ごくそつ「こんな強いなんて聞いてないよぼく~…」



 装置の数値が振り切れています。何かエラー吐いてるみたいにチカチカと点滅しています。これ大丈夫なんですか?!
 あまりにも全力で叩きすぎではないかと突っ込もうとしたサクヤ、殴打したはずの2人をちらりと横目で見ました。―――平常と同じ顔をしていました。双方大して力を込めていないような表情。え、まさか本気じゃない?



バンワド「こんなの…こんなの見たことがありませーん!すごーい!」

ブレディ(ゆ)「やべぇ…」

ゆめひめ「興奮してる場合じゃないwwwww」



 数値を一番近くで見守っていたバンワドも興奮気味。あれ、焦っていないということは特に気にしないでも良さそうですね?
 しばらく見守っていると―――。下側の数値がピタッと止まりました。『199Mt.』と書いてあります。しかし、いくら待てども上側の数値が止まりません。



アイク「俺よりも高い数値だ。凄いなあんた」

大包平「当然だ。俺を何だと思っている」

バンワド「それにしても…。大典太さんの数値中々止まりませんねぇ」

前田「機械が故障をしているのでしょうか?」

大典太「ま、まさか…。この機械も俺の霊力のせいで…!」

ヴィル「それは違うと断言するから青い顔をするな」



 自分のせいで機械まで駄目にしてしまったと思い込み、青い顔をする大典太。現に下の数値がしっかり止まっているので機械の故障ではないのは目に見えて分かるのですが、中々止まりませんね。
 ―――しばらく様子を見ていたその時でした。


















 『メリッ』と、地下深くから鳴り響く音が稽古部屋に響いたのは。



バンワド「あれ?聞き覚えがあるなぁこの音」

ゆめひめ「じゃああれじゃんwwwww 完全にあれじゃんwwwww」

ブレディ(ゆ)「そんなことってあんのかよ…!」

ノワール(ゆ)「あ、あるからこうなってるんじゃない…!」



 それと同時に青い顔を更に青くする大典太。そう。音と同時に数値が止まったんです。『201Mt.』という数値を残して。さぁ、競技開始前にゆめひめが言っていたことを思い返してみてください。
 その音の正体は1つ。



サクヤ「大典太さんが…地面を割った…」

大典太「………っ、………!!」

前田「凄いですー!やはり大典太さんは力強く優しい刀なんですね!」

バンワド「ぼ…ぼ…ボクとカービィの他に地面を真っ二つにする人が現れるなんて…。凄いですーーー!!!お友達になりましょう大典太さんっ!怪力友ですーーー!!!」

大包平「負けた……!!」



 あーあ…。大典太が地面を割っちゃいました。実はですねぇ。原作の某乱舞ゲー、刀種によってステータスが色々と変わるんですが…。大典太と大包平、太刀の中で『打撃』という項目。俗にいう力ですね。トップ3の内の二振なんです。
 そりゃ馬鹿力持ってる2人が殴ればこうなるわ。流石に地面を割るとは天の声も予測してませんでしたが。



サクヤ「大典太さん。凄いではないですか」

大典太「…………」

アイク「どうしたんだあんた。折角勝負に勝ったのに嬉しくないのか」

大典太「………せ……」

前田「???」



 当の大典太は顔を青くしたままふるふると拳を振るわせています。何か気に食わないことでもあったんでしょうか。
 サクヤが彼を落ち着かせる為にその震えている手にそっと自分の手を差し伸べようとした、その時でした。













大典太『どうせ…どうせ…。俺は施設を破壊するような危険な刀だよっ……!』



サクヤ「そんなことはありませんから逃げようとしないでください!」

ヴィル「全く…。魔法で殆どの打撃力を吸収しているからこの程度の地割れなど大したものではないというのに…!」

ごくそつ「怪力なのも大変だねぇ…」

大包平「天下五剣に負けたっ…!」

ごくそつ「きみも一旦落ち着こうねぇ。ひょひょ」




 その後、稽古部屋から逃げようとする大典太をサクヤとアイク、ヴィルヘルム3人がかりで何とか宥め、その場は収まったそうな。
 とりあえず、大典太はバンワドに怯えなくなったという点では…。進歩したのかもしれませんね?

Re: 逃走中#CR06 Welcome to Lapistoria ( No.35 )
日時: 2020/10/08 22:21
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: jWLR8WQp)

【67:31】





ツキミ「えーと。えーと。1階の階段はどこだったっけ…」


ヤード「早く行きたいけどハンターが来たら怖ぇしなぁ…」



 現在玄関ホールまで向かっているのはこの2名。65分までに通行手形を手に入れないと、位置情報通知の恐怖と戦いながらゲームを進めなければなりません。それだけは絶対に避けたい!2人共そんな気持ちを抱いているのか、早足に。
 しかし。通行手形も大事ですが、逃走者達を待ち受ける『黒い影』にも気を付けなければなりません。





ハンターHI「…………」


ツキミ「早く下りないと制限時間が来ちゃうねぇ」


ヤード「ここは勇気を持って通路を突っ切るか…。よし、行くぞ!」



 移動を始めた2人のどちらかにハンターが接近!該当者はハンターに気づいておりません!このままでは見つかってしまいます。











ハンターHI「…………!!」





 ハンターがどちらかを補足!見つかったのは―――。








































ダッダッダッダッダ!!!!!





ROCK ON【THUKIMI YOZORA】





ピーーーーーーーーーーーー





ツキミ「わ、わ、ハンターに見つかっちゃった!」



 ハンターが視界に捉えたのはツキミ!一歩タイミングが遅れての反応だったので、既にハンターは目と鼻の先。逃げ出すも、彼女の走力ではハンターを引き離すことが出来ず…。









ポンッ







【67:09】
ツキミ・ヨゾラ 確保 残り17名





ツキミ「ありゃりゃ…。ミッションのことばっかり考えてて周りが見えてなかったよ~…」



 ミッション①終了間際での確保。捕まっても相変わらずマイペースなツキミなのでした。








ピリリ ピリリ








オスクロル「あら?通知ですね。『ツキミ・ヨゾラ 確保 残り17名』 ツキミさんが…!」

レイン「ちっ。何やってんだよあの団子女…」

ヤード「今のうちに突っ切るぞ。確保場所的に1階にハンターがいない可能性は高い!」



 ツキミ確保の通知を受け、各々反応を見せる逃走者達。これで残りのミッション①未クリア者は2名となりました。ヤード、間に合うか!
 ……それではここで、一旦牢獄ルームの様子を見てみましょう。










【66:42】





~牢獄ルーム~





ツキミ「つかまっちゃったよ~」

エイリーク「ツキミ殿、お疲れ様です。まさかOPゲームを成功させた功労者が立て続けに捕まってしまうなんて…」

澪田「残るは京治ちゃんだけっすね!唯吹達の気持ちも背負って逃走成功してほしいっす!」



 こちらは牢獄ルーム。ツキミが丁度確保者達と合流したところですね。そういえばOPゲームの挑戦者が次々脱落してるのもそうですが…。今現在女子しか捕まってないですよね。



エイリーク「そういえばそうです。今回、唯でさえ女子が少ない逃走中だと思っていたのですが…」

ツキミ「うーん。前回はMVPの選ばれ方の関係上女子の方が多かったからね~。その反動なんじゃないかな?」

澪田「そういえばMVPってほぼ女子しか選ばれてませんよね!うっきゃー!転子ちゃんが興奮しそうっす~!」

エイリーク「中盤辺りで全員確保、なんてことにならなければいいのですが」

澪田「葵ちゃんも転子ちゃんも唯吹よりは運動神経あるはずなんで、運に見放されなければ大丈夫なはずっす!」

ツキミ「オスクロルさんも陸上部だったんだよ~。足が凄い速いから、そう簡単には捕まらないと思うな~」



 そうそう。今回走力に自信のある逃走者結構いるんですよね。まぁ、そんな猛者共を追い詰めていくのがハンターなんですが。
 そんな話をしていると、牢獄ルームに近付いてくる人影が。最早恒例となった、お約束のおやつタイムですね!



ノア「よう。恒例のおやつタイムだぜー。某乱舞ゲーの最推しの絵師繋がりで今回の担当は俺達だ!ってヴィオラ、逃げようとするな!!」

ヴィオラ「配膳のお手伝いはしてもいいって言ったけど…。なんで人前に出なきゃいけないの?自動配膳のシステム作ればいいじゃん…」

ノア「またそうやってお前は引きこもることばっかり考えやがって。少しは外に出て日に当たれ!!」

エイリーク「ノアさん、ヴィオラさん、お疲れ様です。今回はどんなものを持ってきてくださったんですか?」



 やってきたのはノアとヴィオラ!料理上手の不幸なルシェと、引きこもりのゴスロリお嬢様。どちらもムラクモ13班で竜狩りをしていた戦闘のスペシャリストです。
 ツキミも自前のお団子を出そうとしましたが空振り。そりゃそうです。逃走中のゲーム中にお団子なんて作れませんからね。で、今回は何なんです?



ノア「聞いて驚くなよ?マモニス農場で育ったサツマイモで作ったスイートポテトだ!ヴィルヘルムさんを巻き込んで一緒に作ってみた新作だぜ!」

ツキミ「お!スイートポテトだ~。美味しそうな香りがしますな~」

澪田「序盤確保者の特権っすよね!打ち上げにも出ないスペシャルおやつっす!」

エイリーク「マモニス殿の育てたサツマイモ…。安全なのでしょうか?」

ヴィオラ「魔界産のものは全部弾いたってあの人言ってたから大丈夫だと思うよ?流石に黒焦げにされてからは真面目に地上の野菜を育てるようになったし…」

エイリーク「それでもこっそり育てているんですね…」

ノア「運営本部は農家じゃないのになー。ま、食費が浮くから全然いいんだけど」



 今回は『スイートポテト』!秋の味覚ぴったりのスイーツですね。ノア発案で、マモニスとヴィルヘルムの協力を得ながら一緒に作った代物のようです。料理上手が集まれば何とやら、と言いますし。味は一級品と思っていいでしょう!
 澪田さんが興奮気味で近付いてきた為、早速ノアは3人にスイートポテトを配りました。控えめな甘い香りが鼻をそそります。



澪田「よだれが出てきたっす~。……た、食べても?」

ノア「良いぜ?良ければ味の感想を『いっただっきまーす!!!うっきゃー!おいしいっすー!』 食べるの早いな?!」

エイリーク「それほど逃走エリアというものは緊張する場なのですよ。疲れた時に、脳を回復させる為の甘味は効果があると言いますし。それでは私も一口…。
      この甘さ、私は好きです。紅茶にも合いそうですね」

ツキミ「あんまり甘くないんだね、これ~。わたしのお団子の付け合わせにもいいかも~。和洋折衷、なんてね~」

ヴィオラ「そういえば、ツキミさんもお料理をするんだよね」

ツキミ「うん。普段は旅しながら、お団子を売っているんだよ~。もう捕まっちゃったから宣伝出来ないのは残念だな~」

澪田「宣伝するつもりだったんすか!うっきゃー!ツキミちゃん強者!勇者!いけてるぅー!!」

エイリーク「ゲームが終わったら、是非ツキミさんのお団子も食べてみたいです」

ツキミ「ふふふ~。ちゃんと運営本部の長さんに、許可は貰ってあるからどんどん食べてね~。あ、作り方は企業秘密だよ~♪」

ノア「本場の団子屋の団子、俺も楽しみだなー!」

ヴィオラ「ノア、ここに来てから『デストロイヤー』ってよりは『料理人』になってるよね」

ノア「仕方ないだろ!アトランティスにいた頃は炊き出し班だったんだから俺!」

ツキミ「なんだかわたし、ノアさんとは仲良くなれそうだな~」




 秋の味覚に舌鼓。楽しいひと時を過ごした牢獄ルームの面々でしたとさ。
 次回、ミッション①完結!ヤードは無事に通行手形を手に入れることが出来るのか…?!

Re: 逃走中#CR06 Welcome to Lapistoria ( No.36 )
日時: 2020/10/09 16:44
名前: YUMA (ID: nGb.G1Wf)

ユマです。スイートポテトと聞いて寒くなってきましたね...

運営側ではかちわりメガトンパンチをやって賑やか、大典太さんよ...気を強く持って下さいませ...。施設壊すレベルの力だけじゃないのは全員分かってますから...。

及びそちらの獄卒が持ってきた刀も含めると...次々と刀剣が集まってきてる様な。コレが後々面倒な事態とならなければ良いのですが。

そして次回はミッション完結...つか牢獄側よ、スイートポテトに使ってるさつまいもについて...というか魔界産のイモ...だと。

ー及びツキミちゃんお手製団子は美味そう...

パステル君「にゅー...」
<ヨダレが
リピカ「テイクアウト可能なら持ち帰りたいのさ...」

では一度失礼します

Re: 逃走中#CR06 Welcome to Lapistoria ( No.37 )
日時: 2020/10/09 22:03
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: jWLR8WQp)

どうもです。灯焔です。
特に話すネタも無いので早速コメ返行きますね。



>>YUMA 様

どうもです。コメントありがとうございます。
光世さん、自分の力のせいで相手傷つけたくないから自分から遠ざかるかなり繊細で優しい大男ですからね。地面が割れただけでも顔が青くなるのは想像に容易い。
一応ごくそつくんの刀剣はサクヤさんが確認後、彼が持ち続けることになりました。既に大包平と契約果たしている上、大包平自体がごくそつくんに仕えることを望んでいますからね。

スイートポテトに使っているサツマイモは普通のサツマイモです。魔界産なんて使おうものならあのマゼンタ髪の男が即座に黒焦げにしますからね。
ツキミは団子売り専門の少女ですからねー。よければ原作もやってみてくださいねー。

Re: 逃走中#CR06 Welcome to Lapistoria ( No.38 )
日時: 2020/10/09 22:16
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: jWLR8WQp)

【66:24】





~校舎エリア 1F~





ヤード「あと1分30秒…。ここを真っ直ぐ行けば玄関ホールに着くはずなんだが…」



 1階で玄関ホールまで向かうヤード。キュベリアは動く気配を結局見せなかった為、実質ミッションをクリアできていないのは彼女1人だけになりました。通行手形を入手できなくなるまで残り90秒。玄関ホールまではもうすぐです。



ヤード「1階って結構人がごった返してて移動しにくいんだよな…。ここでハンターと鉢合ったらまずいぞ」



 そんなことを呟く彼女。まぁ交流祭既にスタートしてますからね。エキストラである様々な世界の生徒達で学園の通路が結構狭い。彼女の言う通り、ここでハンターに見つかったらまずいでしょうね。
 しかし、動かなければミッションはクリア出来ません。急いで移動するヤード。間に合うか?!





























【65:51】





~校舎エリア 1F 玄関ホール~





左右田「残り1分切ったな」

影山「確か残り2人だよな。…5枚くらい出して後は片付けるか?」

左右田「ミッション終わったらすぐに撤退しろって言われてるからなー。今のうちに準備しておくか」



 受付では左右田くんと影山が既に片付けの準備に入っていました。お2人ともお疲れ様でした。
 そんな彼らの元にバタバタと近づいてくる足音が。逃走者かな、と左右田くんがそちらの方向を見てみると……。





















ヤード「か、か、か……」

左右田「???」

ヤード『かぁずぅいぃちぃぃぃ~~~~~~!!!』

左右田「ぎ、ぎにゃあああああああああ?!?!?!」

影山「もしかして彼女が『左右田和一が推しの作者さん』なのか?」

左右田「ぶつかる!ぶつかる!止まれぇーーーー!!!」



 左右田くんの姿に気付いたのか大爆走するヤードの姿。先程までの冷静さはどうしたんですか。
 こちらにぶつかってくる勢いで近付いてくる為、思わず叫ぶ左右田くん。対象に影山は冷静に通行手形を用意していました。



ヤード「和一だぁ…和一ぃ…うへへへへへ…」

左右田「顔を近づけんな気持ち悪い!!!」

影山「逃走者さんっすよね?通行手形どうぞ。これ、通知にもあったと思いますけど無くしたりしても『再配布出来ない』んで、あらかじめご理解お願いします。あと、多分メイド服だとしまうところないと思うんで紐もどうぞ」

ヤード「和一ぃ…。お前に会いたかったんだよぉ…。俺はずっと退屈で退屈で仕方なかったんだよぉ…」

左右田「いいから通行手形を受け取れ!!俺と話しててハンターに見つかってお前が捕まって問題にされてもこっちが困るんだよ!!」

ヤード「俺的には和一が原因で確保されても別に何の問題もないけどなぁ…。へへへ…」

影山「撤退した方が良さそうっすね」

左右田「早く渡せ!!」



 にじり寄ってくるヤードと後ずさる左右田くん。ミッションのこと忘れてませんか?影山が通行手形と紐を用意しヤードに持たせると、未だ左右田くんを見つめて止まらない彼女を尻目に1人で片付けに入ってしまいました。



影山「それじゃあ俺片付け始めるから。左右田も早いところ逃走者振り切れよ」

左右田「あっ!抜け駆けすんな!俺のこと早く助けろーーー!!!」

ヤード「へへへ…へへへへへ……」



 現状はともかく、無事ヤードも通行手形入手!安心して全部屋を逃げられますね。





【65:28】


ヤード

通行手形入手
ミッション①クリア





 そして……。
















【65:00】








ピリリ ピリリ









研磨「通知だ。『65分を経過した為、ミッション①終了。これ以降も、『通行手形』を入手していない逃走者は一部の部屋への侵入で、ハンターに位置情報が知られてしまう為気を付けろ。』 ……ミッション①、終わったみたいだね」

Ga.「全員入手できてたらいいんだけど…。動いてない奴いそうなんだよなー…」

茶柱「この通行手形、無くさないようにしないと。落としたりしたら大変ですからね!」

キュベリア「……zzz……」




【65:00】 ミッション①終了時 逃走者詳細


●確保者 3名


 エイリーク 澪田唯吹 ツキミ




○既存逃走者 残り17名


 ヨシオ おとこマン 鉄男

 エフラム リオン

 朝日奈葵 茶柱転子

 オスクロル レイン

 及川徹 弧爪研磨 赤葦京治

 ヤード konakun. Ga.c=evo.

 イヤミ キュベリア




 ミッション①終了!キュベリア以外が通行手形を入手した、という結果になりましたが…。彼女、後半になると動き始めるのでもし部屋で寝ていたら大変です。
 位置情報の通知の恐怖に怯える必要は無くなったとはいえ、ハンターの恐怖が消えたわけではありません。逃走者の皆様!心して逃げてくださいね!


To be continued……


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