二次創作小説(新・総合)

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逃走中#CR06 Welcome to Lapistoria
日時: 2020/11/26 22:09
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: okMbZHAS)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=1552

どうもです、灯焔です。
マイペースに6回目の開催を迎えた逃走中#CR06。前回、ゼウスの力で刀が顕現したり天界が大変なことになっていたことが発覚したりとまた新たな天界に巻き込まれそうな予感がするコネクトワールド。
今回の舞台は、ポップンワールドとは別の世界に位置する『ラピストリア』という世界にある学園『ラピストリア学園』。音楽が溢れる学園を舞台に、逃走者とハンターとの6回目の逃走劇が今、幕を開ける―――!


新たな敵の存在が明らかになったコネクトワールド。今だ均衡状態にある最中、ゼウスが刀剣達を顕現させてしまう現象が起きてしまいました。そのうちの一振を近侍に迎え、サクヤも自分なりに世界について考えていくようになるのですが…。
はてさて、今回はどんな物語が彼女達を待ち受けているんでしょうかね。


<ルール>
『ラピストリア学園』 出典:pop'n music ラピストリア
『ラピストリア』という世界に存在する巨大な学園。世界自体はMZDが作成し、現在も『ラピス』に世界の管理を任せている。相変わらず理事長はジェイド、学園長はジェダイト。
今回使用するのは学び屋である学園エリアのみとなる。
学園エリアは円形の形をしており、3階建て。
エリア紹介 >>1





逃走時間:80分

賞金:48万(1秒100円)

ハンター:初期3体or4体(OPゲームの結果に基づき変更)

自首方法:『理科室』or『コンピュータールーム』にある自首用電話から自首する旨を電話する。


<参加者>

【pop'n musicシリーズ】より (3人) 詳細>>2
ヨシオ
おとこマン
鉄男

【ファイアーエムブレムシリーズ】より (3人) 詳細>>3
エフラム
エイリーク
リオン

【ダンガンロンパシリーズ】より (3人) 詳細>>4
朝日奈葵
澪田唯吹
茶柱転子

【白猫プロジェクト】より (3人) 詳細>>5
ツキミ・ヨゾラ
オスクロル・ラス・カサス
レイン・ディアボルス

【ハイキュー!!】より (3人) 詳細>>6
及川徹
弧爪研磨
赤葦京治

【作者枠】 (3人) 詳細>>7
ヤード
konakun.
Ga.c=evo.

【逃走中#05 MVP】 (2人) 詳細>>8
イヤミ
キュベリア

計20名



◎AfterBreakTime

 ①『心機一転、新章開始』 >>9
 ②『刀剣の契約、それは―――』 >>21
 ③『拳は剣よりも強し』 >>31 >>34
 ④『秋風は優しくそよぐ』 >>46
 ⑤『ココロネとタマシイ』 >>52
 ⑥『彼女が青龍になった理由』 >>72 >>75
 ⑦『生命の輝きは強く、尊いものだ』 >>95
 ⑧『打ち上げパーティ』 >>138-140 >>144 >>147

 Extra『秋の夜長と花火と酒と』 >>150-155



○逃走中#CR07 シード枠争奪アンケート実施中! 
※締め切りました


○逃走中#CR07 次回参加者募集中!
※締め切りました
次回参加者 >>119
作者枠発表 >>133

※『お手伝い』として参加してくださる方向けの案内※
※締め切りました



以上、逃走中#CR 運営本部がお送り致します。

打ち上げ ② ( No.139 )
日時: 2020/11/18 22:02
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: xJyEGrK2)

 各々打ち上げパーティを楽しんでいる中、端のテーブルで皆の様子を見守っているサクヤと大典太の近くに1人と1振が歩いてきました。
 どうやら今回のことで刀の方が話があるようで。その人物と目が合ったサクヤは、まず深々と頭を下げたのでした。



サクヤ「石丸くん。今回は重責を背負わせてしまい申し訳ございませんでした…。貴方含め、怪我など無く何よりです」

石丸「いやいや。僕にとっても貴重な経験だったし、君の言う通り誰も大きな怪我をせず丸く収まったので問題ないぞ!それに、今回はまんまと騙されて交流祭に参加してしまった僕達にも責任の一端はあるからな…」

三日月『まぁまぁ。双方頭をそう下げるものではないぞ。今回の件、こちら側の非はあるとしてももう解決している事項だろう。その失敗を次に生かしていけばいいだけの話だ』

大典太「……あんた、何だか楽しそうだな」

三日月『おお?そう見えるか。俺がいない間に大包平も顕現してこちらに来たのもあって、俺は今実に気分が良い。お前も宴を楽しめばいい大典太』

大典太「あんたに言われなくとも、俺なりに楽しんでるさ」

三日月『ならばそれを顔に出せばいいものを。はっはっは、お前はいつでも仏頂面だなあ』

大典太「……元からこの顔だ」



 三日月は大典太の顔を見たなりそんなことを言い始めます。天下五剣として繋がりがあるからなのか、大典太の反応も少し砕けたものになっていますね。
 サクヤと石丸くんが2人で話を続けている間にも、刀剣達は情報交換を続けます。



三日月『して大典太よ。サクヤ殿の近侍としての初仕事はどうだった』

大典太「…………」

三日月『おや、俯いてどうした。もしかしてもう近侍として相応しくないと思っているのか?』

大典太「まぁ、その気持ちも無くはないんだが…。主の近侍としてちゃんと出来ているか不安になった。そう思ったら気分が沈んだだけだ…」

三日月『ふむ。だが、サクヤ殿を見ているとお前のことを随分と信頼しているように見えるが』

大典太「それはあんたの主観だろう。どうせ腹の内で『陰気で面倒くさい刀』だと思っているに決まっているさ…」

三日月『あの顔でか?それは無いだろう。俺よりお前の方が接している期間は長い。それに、姿形は変わっても纏う空気は俺達があの蔵で接した『龍神』の優しい力そのものだ。そんな甘すぎるほどの優しさを持つあやつがどうしてお前を『陰気で面倒くさい刀』だと思うんだ?』

石丸「そうだぞ大典太さん。君はサクヤさんに頼りにされているのだから自信を持ちたまえ!」



 2人が話を続けていると、ふと石丸くんが割り込んできました。サクヤはどうしたのかと尋ねると、彼女は残した仕事があるからと一旦席を外したのだとか。仕事熱心なことで。
 石丸くんにも言われてしまっては返す言葉が見つからない大典太。そのまま口を噤んでしまいました。



石丸「僕は、三日月くんと大典太さん。両方信頼しているし頼りにしているぞ!今回、学園での騒動の解決に知恵を貸してくれたし…。何より、三日月くんが『人間を信じる』と言ってくれたことが嬉しかったからな!はっはっは!」

大典太「三日月がそんなことを…?あんた、何の心変わりがあったんだ」

三日月『まぁな。学園で色々あったのだ。……俺達は人間や神の『醜さ』しか知らなかった。老人や青龍殿に与えられ、与えた優しさをも塗りつぶす程。―――だが、学園での祭りごとを見て…思ったのだよ。『人間は美しい』『世界は美しい』と』

大典太「……そう言われると、俺も心当たりが無いわけではない」



 そう言った大典太、近侍としてサクヤの仕事の手伝いをせねばならないと思ったのかその場を後にしようとします。
 しかし、その動きは石丸くんに止められたのでした。力は大典太の方が圧倒的に上なのですが、彼が真っ直ぐ目を見つめてくる為、大典太は委縮してその場に立ち止まってしまいました。



石丸「大典太さん。ここは僕に任せてくれたまえ!多分軽い書類仕事が残っているだけだと思うから、君は三日月くんとの話を続けるといいぞ!」

大典太「―――? い、いや。これは俺の仕事だ。近侍として主を支えるのは当然のことだ『ならばこのパーティを楽しむのもその1つではないのかね?』…………」

三日月『大典太。ここは1つ主の言葉に甘えてみてはどうだろうか。俺もお前に話したいことがあるのでな。この機会を逃すと永遠に言えなくなってしまう気がするのだよ』

大典太「…………。……分かった。じゃあ、ここはあんたに任せる」

石丸「ああ!思う存分パーティを楽しむといいぞ!僕のことは気にしないでくれたまえ!それでは三日月くん、後でな!」



 大典太の反応を見た石丸くんはにっこりと笑い、三日月を丁寧に腰のベルトから外します。そして、音が立たない様に静かに彼の近くにある壁に立てかけたのでした。
 そのまま2振に向かって手を振りながら、サクヤがいるであろう場所まで走って行ったのでした。

 その姿が見えなくなってしばらくした頃―――。大典太が口を開きました。



大典太「……あんたの主、少しお人好しすぎないか」

三日月『真っ直ぐな奴だと言ってほしいな。そういうならばお前の主も相当にお人好しだぞ』

大典太「……否定はできないな」

三日月『だろう?……なぁ、大典太。俺は―――この本部を信じてみようと思う』



 そう、刀からぽろっと零れた言葉に大典太は目を見開きます。まるで信じられないものを見たかのように。
 そのまま彼は首を横に振り、細々と言葉を告げ始めます。



大典太「俺達が政府に何をされたのか、まさか忘れたわけじゃなかろうな…。お前が見ているのは一部分だ。例え主が信頼できる人間だったとしても、だ。その周りが全て信用できるとは思えない…」

三日月『お前の言い分も分かるぞ大典太。だがな、俺達はそうして立ち止まっている場合じゃないと、学園で気付いてな。
    この世界で俺達が目覚めたことは何か『意味がある』と思ってならん。何故俺が刀のまま、意識だけが中途半端に覚醒してしまったのか……。最初は、鬼丸と童子切を奪った神々の妨害によるものかと思っていたが。が…。違うかもしれないと最近思ったのだ。

    俺が中途半端にしか顕現できなかった理由……。きっと、俺が人間に懐疑心を持ったままだったからなのではないかと、ふと思ってな』



 三日月は語りました。石丸くんと共に学園に赴いて、本部の仲間達と共に事件を解決した時の美しい勇気を。それを見ていたからこそ、自分に抱いていた懐疑心…。このわだかまりを晴らさねばならないということを。
 ―――しかし、その言葉を聞いた大典太に1つ疑問が浮かび上がります。



大典太「……確かに、あんたの言い分は筋が通っている。だが…その理屈が通るならば、俺ではなく数珠丸が顕現していなければおかしい。あいつは、政府の人間に何をされても動じていなかった。数珠丸の心の内を読むことは出来ないが……俺達のように人間に『負の感情』を抱いていたとは思えない」

三日月『そこなのだよなぁ。大典太も恐怖心を今だに抱えている状態で顕現した。ふーむ。俺が推測しているものとは逆説なのかもしれないなぁ。『人間に悪意を持っていない刀は顕現しない』だとか』

大典太「それだと前田や大包平が顕現したことの理由付けが出来ない…」

三日月『おお、そうだったそうだった。俺としたことが忘れそうになっていた。はっはっは、長年眠っていたせいか記憶力が曖昧になっているなぁ』

大典太「とぼけるな。……あんたが爺なことは否定しないが」

三日月『俺がじじいならお前もじじいだからな大典太。それはともかく、だ。
    俺も忘れてはいないよ。政府に俺達がどんな仕打ちを受けたのか…。何故数珠丸が目覚めず、俺達が目覚めたのか。神々の妨害があったのかもしれんし、また別の理由かもしれない。だから……俺は、これから主と共にそれを探していこうと思っている。だからこそ、この運営本部を信じるに値すると思ったのだ』



 何故、人間に悪意を持っていない筈の数珠丸が顕現せず、負の感情を抱いている三日月と大典太が顕現したのか…。現時点では2振にも分からないことでした。
 だからこそ、三日月はその理由を探りつつ、数珠丸を顕現させたいと言葉にしました。確かに彼の言葉通り、大典太も数珠丸の顕現方法を探すことには是の意を示しています。しかし、自分達だけではどうすることもできない。だからこそ……自分達に手を差し伸べてくれた、運営本部を信じたい。そう口にしたのです。



三日月『幸い俺の主は真っ直ぐすぎるが、根はとてもいい子だ。悪意に染まることも無い。裏表のない、純粋な主だ。それに、運営本部の輩も中々に愉快ながら、各々信念を持って生きている。
    大典太。お前も……口ではそう言っているが、心ではもう決まっているのではないか?』

大典太「俺が…?」

三日月『先程もサクヤ殿の仕事を自分から手伝いに行こうとしていただろう。それは立派にお前が主のことを信頼している証拠だぞ』

大典太「それは、俺が近侍、だから……。…………」



 三日月の落ち着いた声が胸に刺さります。確かに大典太も、今回サクヤに付き従い様々な人と触れ合いました。彼らの優しさを、確かにその身に受けていました。恐怖が少しだけ薄れていたのもまた、事実だったのです。
 自分に問いかけるように、胸に手を当てる大典太。そこから聞こえてくるのは自身の息遣いだけ。しかし…不思議と頭の中は落ち着くことが出来たのでした。



大典太「……確かに、ここの連中は優しい。地面を割った俺を怖がらなかったしな…」

三日月『地面を割ったのか?流石は『だげきおう』だな』

大典太「その称号を持つのは今は鬼丸だろう…。―――俺も、信じているべきなのかもしれない。主だけでなく、その周りの連中を…。怖がることのないように」

三日月『大典太の場合は怖がり過ぎなだけだと思うがなぁ』

大典太「余計なお世話だ」

三日月『はっはっは。返す余裕があるのならば大丈夫だな。……お互い、『見つめるべきもの』をしっかりと見つけていこうではないか』

大典太「……あぁ」



 そう頷いて開いた深紅の瞳は、少しだけ希望に満ちていたのだとか。そのまま、サクヤと石丸くんが戻るまで2振は他愛ない会話をしたんだとさ。
 打ち上げパーティは、そうしてつつがなく平和に終わっていったのでした…。

打ち上げ ③ ( No.140 )
日時: 2020/11/18 22:09
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: xJyEGrK2)

 打ち上げも無事終了し、参加していた人々も各々帰路につきます。
 そんな中、運営本部の面子は会場の片付け。今回はいつも以上に人が多かったですからね。総動員で宴の残り香の掃除に取り掛かります。

 そんな中、モップをかけているMZDの元にミミとニャミが近づいてきました。



ミミ「いやー!今回は色々大変だったねー。ニャミちゃんもMZDもハテナくんも全員無事だったから良かったけどさ」

ニャミ「うんうん。あんな場所に段ボール置きっぱなしにしてくれて逆に助かったよねー。ジェイドくんには逃げられちゃったけど」

MZD「あっ、お前ら。……今回はほんっとうにごめん。2人を危険な目に遭わせるつもりは無かったんだよ…」

ミミ「もう!MZDが無茶ばっかりさせるのはいつものことでしょ!気にしてないよ」

ニャミ「それに、あたし達が残ったからこそ石丸くん達が頑張ってくれたと思ってるし。違うかもしれないけど『怪我の功名』ってやつ?」

MZD「例えが違うし意味も違う。ハテナもミミニャミのこと守ってくれて、ありがとな」

ハテナ「のいのい♪」



 MZDが戦闘に2人を巻き込んでしまったことを改めて深く頭を下げて詫びてしました。そんな彼を見て、彼女達は『いつものこと』と笑い飛ばし、頭を上げるように言ったのでした。
 ハテナもミミとニャミを守れて何だかご満悦そう。そんな会話を繰り返している中、ヴィルヘルムとジャックが近づいてきました。



ヴィル「あの子供が運営本部の差し金だと気付いて音楽室に閉じ込めた可能性は高いが…まさか再度神になることを目論んでいたとはな。……そういや、結局あの子供はあの後見つかったのか?」

MZD「ううん、ぜーんぜん。ゲーム後に手分けして探したんだけどさ、跡形も無くいなくなってた」

ミミ「うん。まるで『最初からそこにいなかった』かのようだったよ。ジェイドくん、神様になって何するつもりなんだろう…」

ニャミ「MZDの辛さはあたし達には分かんないけど、何となく理解はしてるつもりだよ。だから、簡単に『神様になる』って言っちゃ駄目だと思うんだけどなぁ」

ジャック「それほど何か『神』に対しての執着があんだろ、その餓鬼には。……神に魔族に毎回散々振り回されてる俺からしてみれば、全然分からない感情だけどな」

ニャミ「何か悪だくみしてないといいんだけど…考えるだけ無駄かぁ」

ヴィル「お前達に手を出した以上、何も考えていない訳がないからな。行方不明になってしまった以上追うべきでもないが…気にしておく必要はあるだろうな」

MZD「そうだね。でも、一旦は収まったんだしこの話はここでおしまい!さ、掃除続けようぜ」



 MZDが他の4人を散らばそうと動こうとしたその時でした。彼ら5人を呼ぶ声が。声の方向を向いてみると、そこにはこちらに向かって小走りで来るジルクファイドの姿がありました。
 彼はミミニャミの頼みで今まで本部の周りの監視を続けていたようですね。



ジルク「ミミ、ニャミ。打ち上げ会場の見回りが終わった」

ミミ「うん、ありがとー!本当はジルクさんにもパーティを楽しんでほしかったんだけどね。本人が『煩い場所は好きじゃない』っていうから、今まで外の監視を頼んでいたんだよ」

ヴィル「今回はいつも以上に曲目が電波だったからな…。その件に関しては外に出ていて正解だったと思う」

MZD「それはお疲れさん。で、何か気になるものでもあったの?」

ニャミ「ジルクさんがわざわざあたし達全員を呼ぶってことは、何かあったってことだよね?」



 ジルクファイドの顔はいつにもまして真剣な面持ちでした。これは何かないと思わない方がおかしいでしょう。
 ニャミがそれとなく聞いてみると、ジルクファイドはその顔のまま自分の見たものを話し始めたのでした。



ジルク「俺達に直接関係あるかは分からないが、『木々から本部を見下ろすような気配』を感じた」

ジャック「本部を見下ろすような気配?見られてたのか?どんな気配だったんだよ」

ジルク「詳細までは分からなかったが…。神々しくとも、禍々しくともどちらにも取れた。つまり、分からん」

ヴィル「外からそんな気配がしていたのか…。気付かなかったな」

MZD「高度な魔法を使える奴らに気付かれたら一巻の終わりだからねー。それにしても、『神々しくも禍々しくもある』か。ニアみたいな邪神ならそういう感じの気配はすると思うけど」

ミミ「でも、打ち上げが終わるまで本部を襲う様子は無かったんだよね?」

ニャミ「うん。てか、襲って来てたらサクヤさん達がいの一番に反応すると思うし…。様子を見てただけじゃない?不気味だけど…」

MZD「気になるな。けど、手出ししてこない以上こっちが変に動いて勘付かれたりされるのも困るし…。オレ達が出来ることは『警戒すること』くらいだと思うな」

ジルク「俺も神の言葉に賛成する。姿を見つけたら対策をすればいい」

ジャック「守ってばっかじゃ制圧戦は勝てねぇけどな。ま、勝負してる訳じゃないし別にいいけど」

ヴィル「邪神が裏で蠢いているのかもしれんな…。本格的に対策はしなくとも、調査くらいはいいだろう。こちらで何か様子を探ってみるさ」

MZD「そういうことだから、今は心配する必要なし!ありがとな、ジルク」

ジルク「礼を言う必要はない。俺に出来ることをしただけだ」



 当然の如くそう言い放ったジルクファイドにミミニャミは『ありがとうって言われたらどうしましてだよ!』と言い返していたんだとさ。
 その後、いつまでも雑談をしている訳にはいかないとミミニャミ、ジャック、ジルクファイドの4人は持ち場に戻ったのでした。












 彼女達の姿が見えなくなってから数刻後。―――『道化師』は少年にこう耳打ちをしたのでした。



ヴィル「―――口ではあんなことを言って誤魔化したようだが。腹の内はどうなんだ」

MZD「腹の内ー?あれがオレの本意ですー。オレが腹黒く見えるのヴィルは?」

ヴィル「そういうことではない!お前、自分が危険な目に遭う可能性にさらされているのを自覚していないのか?!あんな宣戦布告のような行動をされた後だ、命を狙われていても充分に頷ける話であろう」

MZD「ふーん。で?」

ヴィル「『で?』とはなんだ!もう少し大将としての自覚を持たぬのか!お前が消えてしまえば、お前が創ったポップンワールドの『全て』が無に帰すのだぞ。分かっているのか?!」



 どうやらヴィルヘルム、MZDが言葉を濁したことを看破していたようで。本音はどう思っているのかを聞き出そうと詰め寄っています。学園でジェイドと一戦交えたことから、今後彼が狙われるのは明白。ヴィルヘルムはそう思っていました。
 MZDが仮に消滅してしまった場合…。混ぜられたとはいえコネクトワールドの『ポップン』に関する事象が消え去ってしまうのは簡単に分かることでした。そう、ミミニャミも含めて。
 珍しく感情的に詰め寄る彼をMZDは冷静に一目見て、彼の額に人差し指を突き付けました。そして……感情が抜けた声で、こう言ったのです。





MZD「だからって、オレ等に何か出来ることあるの?」

ヴィル「…………」





 サングラスで表情は見えませんが、その瞳は―――氷のように冷たく自分を見つめている。ヴィルヘルムはそう感じていました。
 彼の言ったことなど、少年には全て分かっていたことでした。自分が消えたらどうなるか。ミミニャミを含む『ポップンミュージック』が消えてしまうことは絶対に避けられない。だからこそ『自分が消える訳にはいかない』。分かりきっていたことでした。
 額に指を突き付けたまま、MZDは続けます。



MZD「あのねヴィル。自分が狙われてることなんて、ジェイドと戦った時から分かってるよ。それに、オレが消えたら『ポップンミュージック』自体が終わるってことも。
   だからこそ、それを周りに悟られないように振る舞うのが上の立場にいる者ってもんだぜ?」

ヴィル「それはそうなのだが…。やはり腑に落ちん。お前は悟られないようにする動きとは裏腹に自分から敵にぶつかりに行くではないか」

MZD「それとこれとは話は別だよ!自分があとどんだけやられたら消えるかもしれないってのは大体計算づいてるし、お前が心配するようなことはないよ。
   でも、心配してくれたことは素直に嬉しいよ。メフィストのこと、それからジェイドのこと。色々起こりすぎて切羽詰まってたからさ」

ヴィル「それならばいいのだが。―――動向は私の方でも探っておく。だが……これだけは言わせてくれ」

MZD「何?」



 そういうと、ヴィルヘルムはMZDがつついている指を下ろし、こう告げたのでした。



ヴィル「仮に、これから我々が対峙すべき存在が『異世界』の存在であった場合。その技術に我々は対処できない。私がお前にかけてしまった呪縛も完璧ではない。現にゼウス殿ならば解ける筈だからな…。
    ということは、だ。『異世界の技術や魔法で呪縛が解かれる』可能性も懸念せねばならない。そうなった場合…私には成す術が無くなる。お前を守ることも出来なくなる。それだけは用心してくれ」

MZD「……そっか。そうだよね。5回目でメフィストを連れ去った連中…。異世界の連中かもしれない可能性もあるってことだよね。
   分かった。用心しておくよ。改めて、心配してくれてありがとな」



 ヴィルヘルムが危惧していたのは、ジェイドの背後にいる『神々』がどこから来たのかということでした。プレロマで鬼丸と対峙した時も、メフィストを連れ去った『手』。コネクトワールドの誰もが見たことのないものでした。
 そこから、彼は『手引きしているのは異世界のもの』ではないかと推測を立て、彼にそう言ったのです。その言葉を聞いたMZDは『確かに』と納得した顔をして、彼に改めてお礼を言ったのでした。

 流石に長時間話を続けていては怒られる。そう感じた2人は、一旦別れ各々残っている掃除に向かって行ったのでした。



 ―――去る少年の背中を見ながら、男はこう思ったそうな。




ヴィル「(……彼奴がいつ動いてきてもおかしくない。警戒を強めねばな…)」

Re: 逃走中#CR06 Welcome to Lapistoria ( No.141 )
日時: 2020/11/19 19:44
名前: konakun. ◆JmugMwQdvQ (ID: 8t6IwZOi)

どうもkonakunですー。
っ…かっ、可愛すぎかトモダチクン達ーー!猫耳付けて可愛く歌って合いの手まで決めちゃってさぁ、あぁんもう、あぁんもう、あぁぁんもう〜♡←
さて、若干お見苦しい所をお見せしてしまいましたが← お手伝いさんのプロフィール書いてきたんで投稿させていただきまする。例によって灯焔氏の知らないジャンルからなんすがご容赦を。


①【名前】
柊かえ(ひいらぎ──)

②出典:
Re:ステージ!

③一人称/二人称:
一人称…かえ(自己紹介時は「かえはかえ」ってなる)
二人称…さん付け?(親しい人なら呼び捨てだが今回はそのような人はいないので)

④スペック:
イメージカラー:ピンク
好きなもの:電子系ガジェット、保健室
苦手なもの:ミジンコ
中学生アイドルグループ「KiRaRe」のメンバーで、IPP(アイドル適性値みたいなの)を測れる眼鏡を筆頭として色々なガジェットを開発している。人付き合いは苦手な方でよく保健室登校していたりする。小学生の頃、不登校だった時期にアイドルに救われたということで熱烈なアイドルファン。あとサバゲーが得意。
(以上、全て原作設定で独自設定の類はない)

⑤サンプルボイス:
「かえはかえ、よろしく」
「この出会いは必然、かえが作った占いマシーン4号に出ていた」
「かえ、もっと頑張る」
「アイドル映像を観ていると、つい時間を忘れて、気づけば朝に…」
「次はどんな開発をしようかな」
「かえはアイドルが好き、今はKiRaReが一番好き」
「ミジンコ並のIPP…」
(出典…Re:ステージ!プリズムステップ)

⑥備考:
ガジェットとか出してくれたら嬉しいかも。あと、彼女に関して「例のシーン(リステ)」っていうのがあるんすが、ネタだけ知ってもアレなんで扱わない方がいいかと(というか相方不在なので無理だと思われる)


それじゃあこれにて応募させていただきます。不備あったらどうぞお申し付けを。
PS.こないだ数年ぶりにDDRやりました。疲れるね←

Re: 逃走中#CR06 Welcome to Lapistoria ( No.142 )
日時: 2020/11/19 21:41
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: PF4eFA6h)

可愛いですね、トモダチクンたち…。打ち上げも大盛り上がりで何よりです。ごくそつくんにも大包平との契約によって変化があったようで…私も属性等についていろいろ考えないといけませんね…。一応私の中では方向性は決まっていますが、本当にそれでいいのかとか。
さて、三日月と大典太の話ですが…やっぱりそうですよね…。でも三日月にも変化があって、大典太にも少しだけ希望があるならきっと大丈夫だと信じています。
それにしてもジェイドは何故『神』に執着しているのでしょうか…。その上、見下ろすような視線、ですか…。様子見しかできないのも分かっていてももどかしいです…!
敵は『異世界』の存在の可能性…!うわぁ、一体どうなっていくのか…!
これからも楽しみにしております!

そして…やったー!!逃走中参加!!できた!!
ありがとうございます!!←

|ω・)゛ ゼヨッ
陸奥守「主の初期刀、陸奥守吉行ぜよ。突然すまんのぉ。主が世話になるき、本丸代表で挨拶にし来たんや。
主をどうぞよろしゅうお願いします。それじゃ失礼するぜよ〜!」

※ネタに関しまして、難しいようであれば長曽祢さん関連は入れなくても大丈夫ですよ〜! 無理のないように執筆してください!

それでは失礼します!

Re: 逃走中#CR06 Welcome to Lapistoria ( No.143 )
日時: 2020/11/19 22:13
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: LLmHEHg2)

どうもです。MusiQポップン無事3クレで皆伝になった灯焔です。
やっぱり知っている曲が多ければ多いほど有利ですよねあの形式。あと回数を重ねて点数の高い問題をいくつ引けるかがカギになりそう。
全部四択なんで初心者さんもやってみてね~。



>>ヤード 様

どうもです。コメントありがとうございます!
すれ違いによりコメント返信遅れまして申し訳ございません!22時前後はこうなってしまう可能性が高いので、もしかしたら今後もすれ違いが発生してしまうかもしれませんがどうか暖かい目で見守ってくださいませ…。

1日1スレ更新を目標に、それ以上も以下も増やさない。こう決めたら何かスムーズに書けるんですよね何故か。
逃走成功者も2名出ましたし、作者陣初の快挙も成し遂げてくれました。朝日奈さんは惜しかったですね…。

是非是非次回以降のご応募、お待ちしておりますね!
今回はすれ違いで終わってしまったクロム親子との交流ですが、次回以降交流できるといいですね!



>>konakun. 様

どうもです。コメントありがとうございます!
こなさんが珍しく羽目を外している…だと…?!(×>ヮ<)達も楽しめたようで何よりです。
お手伝いのプロフィール記載もありがとうございました!以前紹介していただいた紫の髪の子ですよね!かえちゃん!
きらら系は相変わらずにわかでございますが、キャラの齟齬が無いように描写頑張りますのでどうかよろしくお願いいたします。

DDRは疲れます。ポップンも疲れます。疲れないACの音ゲーってあるんですかね←



>>柊 様

どうもです。コメントありがとうございます!
(^ω^)乱入ではたまた打ち上げ大騒ぎであったり、ごくそつくんが大包平と出会ったことによって心境の変化が起きたりと色々あった今回の打ち上げ。
あ、属性関連は逃走者にとっては完全にフレーバーなので深く考えなくても大丈夫ですよ~。ミッションに使うかな?くらいの気持ちでいてくだされば。

そして、本部を信じることに決めた三日月と大典太。鬼丸と童子切奪還、そして数珠丸が顕現しなかった原因を追う為にも彼らとの協力は必須ですからね…。彼らとの絆が少しずつ深まっていってくだされば、我々も万々歳でございます。
ポップン側もちょっと面倒くさいことになってきちゃいまして。『異世界』というワードが初めて明らかになりましたが、彼女達が対峙するのはもしかして『異世界』…?す、スケールがデカすぎる…。

そして、逃走中参加おめでとうございます!今回は丁度応募がぴったりだったんですね。結構いつメンが増えてきたのでもう少しジャンルを広げて新規の方…どうか…!← と、思っている次第でございます。
あ、陸奥守さんわざわざご挨拶ありがとうございます。うちの近侍からご挨拶があるみたいですよ。



大典太「……主に変わり、挨拶感謝する。逃走者のことは俺達でしっかりと最後まで無事にゲームを続行させる予定だから……その、心配しなくても良い。
    俺は『本丸』なるものは知らんが…。ふふ、あんた達も次のゲームを楽しむといい。大会の中継ならどの世界でも行えるはずだからな…。あんたの主の行く末を、どうか見守っていてくれ」




版権キャラのお手伝い応募は明日の20時締め切りとなります。予定のある該当者様はそれまでに返信の方よろしくお願いいたします。


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