二次創作小説(新・総合)
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- 逃走中#CR06 Welcome to Lapistoria
- 日時: 2020/11/26 22:09
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: okMbZHAS)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=1552
どうもです、灯焔です。
マイペースに6回目の開催を迎えた逃走中#CR06。前回、ゼウスの力で刀が顕現したり天界が大変なことになっていたことが発覚したりとまた新たな天界に巻き込まれそうな予感がするコネクトワールド。
今回の舞台は、ポップンワールドとは別の世界に位置する『ラピストリア』という世界にある学園『ラピストリア学園』。音楽が溢れる学園を舞台に、逃走者とハンターとの6回目の逃走劇が今、幕を開ける―――!
新たな敵の存在が明らかになったコネクトワールド。今だ均衡状態にある最中、ゼウスが刀剣達を顕現させてしまう現象が起きてしまいました。そのうちの一振を近侍に迎え、サクヤも自分なりに世界について考えていくようになるのですが…。
はてさて、今回はどんな物語が彼女達を待ち受けているんでしょうかね。
<ルール>
『ラピストリア学園』 出典:pop'n music ラピストリア
『ラピストリア』という世界に存在する巨大な学園。世界自体はMZDが作成し、現在も『ラピス』に世界の管理を任せている。相変わらず理事長はジェイド、学園長はジェダイト。
今回使用するのは学び屋である学園エリアのみとなる。
学園エリアは円形の形をしており、3階建て。
エリア紹介 >>1
逃走時間:80分
賞金:48万(1秒100円)
ハンター:初期3体or4体(OPゲームの結果に基づき変更)
自首方法:『理科室』or『コンピュータールーム』にある自首用電話から自首する旨を電話する。
<参加者>
【pop'n musicシリーズ】より (3人) 詳細>>2
ヨシオ
おとこマン
鉄男
【ファイアーエムブレムシリーズ】より (3人) 詳細>>3
エフラム
エイリーク
リオン
【ダンガンロンパシリーズ】より (3人) 詳細>>4
朝日奈葵
澪田唯吹
茶柱転子
【白猫プロジェクト】より (3人) 詳細>>5
ツキミ・ヨゾラ
オスクロル・ラス・カサス
レイン・ディアボルス
【ハイキュー!!】より (3人) 詳細>>6
及川徹
弧爪研磨
赤葦京治
【作者枠】 (3人) 詳細>>7
ヤード
konakun.
Ga.c=evo.
【逃走中#05 MVP】 (2人) 詳細>>8
イヤミ
キュベリア
計20名
◎AfterBreakTime
①『心機一転、新章開始』 >>9
②『刀剣の契約、それは―――』 >>21
③『拳は剣よりも強し』 >>31 >>34
④『秋風は優しくそよぐ』 >>46
⑤『ココロネとタマシイ』 >>52
⑥『彼女が青龍になった理由』 >>72 >>75
⑦『生命の輝きは強く、尊いものだ』 >>95
⑧『打ち上げパーティ』 >>138-140 >>144 >>147
Extra『秋の夜長と花火と酒と』 >>150-155
○逃走中#CR07 シード枠争奪アンケート実施中!
※締め切りました
○逃走中#CR07 次回参加者募集中!
※締め切りました
次回参加者 >>119
作者枠発表 >>133
※『お手伝い』として参加してくださる方向けの案内※
※締め切りました
以上、逃走中#CR 運営本部がお送り致します。
- Re: 逃走中#CR06 Welcome to Lapistoria ( No.69 )
- 日時: 2020/10/24 18:00
- 名前: junris (ID: zT2VMAiJ)
どうも!junrisです。ココロネの事を調べて少しわかりました。
朝日奈がハンターに追われないって…SPハンターってその人と仲…ゴホンゴホンそれ以上はネタバレになりやすいからやめておきます。ってか…学校に爆弾って…敵はまさか奴らを…
おっと、その辺にしておきます。
今回はこれで失礼します。
P.S.歓迎会(後編)&新ジャンル登場予告を更新しました。
- Re: 逃走中#CR06 Welcome to Lapistoria ( No.70 )
- 日時: 2020/10/24 22:17
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: jtELVqQb)
どうもです。灯焔です。
遂にマルス様が神装英雄として登場するらしくてドッキドキのワックワクです。緑川さんの新録ボイスが聴けるだけでも嬉しいのに、イラストも完璧すぎて卒倒しています。言い続けてきた甲斐があったぜ。ふふふ。
>>junris 様
どうもです。コメントありがとうございます。
朝日奈さんがハンターに追われない。そうですね、junris様の思っている通りかもしれません。学園に爆弾(か分からないが危険な装置)を仕掛けたり、これからどうなってしまうんでしょうか…。
一度目は通しておりますので、お時間がある際にコメントの方をしに参りますね。
アクラル「あ、天の声から伝言!たまに感想と一緒に自作品の宣伝してる作者いるんだけど、しなくても『天の声が読みたいと思った作品』は黙って読んでるみたいだから出来ればやらないで貰えると嬉しい。ダイマは作戦の1つだけど、露骨なのは良くないぜ。その為にコメントしに来たと思われることもあるかもしれないからな!」
- Re: 逃走中#CR06 Welcome to Lapistoria ( No.71 )
- 日時: 2020/10/24 22:23
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: jtELVqQb)
【37:23】
ハンターOO『…………!!』
オスクロル「に、逃げないと…!」
茶柱「き、キエエエエエエエッ!!!」
ハンターに狙われたのは―――。
ROCK ON【TENKO TYABASHIRA】
ピーーーーーーーーーーーー
茶柱「転子ですかーーー?!」
オスクロル「すみませんっ…すみませんっ…!ぐるっと回って朝日奈さんに追い付きます!」
茶柱「わ、分かりました!ハンターは転子にお任せください!」
スペシャルハンターが捉えたのは茶柱さん。朝日奈さんのご友人ということでも手加減はしてくれなかったー!オスクロルは茶柱さんに丁寧に謝りつつも、遠回りをしながら1階へ再び降りると宣言し、その場から離れました。
茶柱さんも彼女からこのハンターを引き離す為、すぐに逆方向に走り始めます。しかし……。
ハンターOO「…………!!」
転子「ハンターがこんなに速いなんて聞いてませんけどぉーーー?!」
スペシャルハンターの走力、恐ろしすぎる…!普通のハンターとは比べ物にならない程の瞬発力とスピード。いくら『超高校級の合気道家』と呼ばれる茶柱さんでも無理なものは無理。一気に距離を詰められ…。
ポンッ
【37:16】
茶柱転子 確保 残り9名
茶柱「スペシャルハンター…。尋常じゃないです…。こんなん無理…」
恐ろしさを味わった茶柱さん。お疲れ様です。スペシャルハンターが機能を停止するまで残り2分。粘ってください!
ピリリ ピリリ
オスクロル「ハァ…ハァ…。ここまで来れば大丈夫でしょう…。『茶柱転子 スペシャルハンターにより確保 残り9名』 すみません…」
及川「あっちゃー、合気道家ちゃん捕まっちゃったんだ…。ハンター増えてから確保のペース明らかに早くなってるよね…」
Ga.「じーくんの髪の毛の心配もだけど賞金リセットは絶対に避けないと!そろそろ図書室だし急ぐぞ!」
もう少しでスペシャルハンターは退散しますが、それまでに起こした犠牲の数々は戻ることはありません。彼らの思いも背負って進め!
【37:14】
朝日奈「……ん?電話だ。もしもし、朝日奈で…オスクロルさん!」
オスクロル『先程はすみません…。ハンターから退くので手一杯で、現在階段から随分遠いところにいまして…。後から追いかけますので先に図書室に向かってください!』
朝日奈「うん、了解!……でも、今結構な人数図書室に入るの見たんだよねー。あの紫の出っ歯男も入るの見かけたし。だから、オスクロルさんは『音楽室』に先回りして時限爆弾の位置とか確認しといてくれないかな?」
オスクロル『成程…。ヒントを入手したらすぐに切れるように、ですね!』
朝日奈「そーゆーこと!それじゃあたしも向かうから、そろそろ切るね!」
オスクロル『お気遣いありがとうございます。先程ちらりと鉄男さんを見かけましたので、彼に声をかけて音楽室へ向かってみます』
朝日奈「うん、おねがーい!それじゃまたね!」
ピッ。通話を切り、朝日奈さんはスマホを仕舞いました。オスクロルは先程のハンターから何とか撒くことが出来たようですね。
ここは連携が必要だと気付いた朝日奈さん、オスクロルに先に音楽室まで行ってもらうことを提案。彼女の意図を呑み、オスクロルはすぐに提案を承諾してくれました。
朝日奈「よーし。あたしも役に立たなくっちゃね!」
気合を入れなおした朝日奈さん。図書室まではもう少しです。頑張れ!
【36:56】
~校舎エリア 1F 図書室入口~
Ga.「ハンターをかいくぐりながらだけど何とか着いた…。ハンターが3体に戻るまでもう少しだし、謎解きの時間を多くとった方がいいもんな!……時間多く取ってるってことはヒントが謎解き系だと思うし…」
複数の逃走者が向かっている図書室。その入口にGa.は立っていました。既にkonakun.が先に入っており、その後イヤミを含む何人かが図書室の中にいる状態ですね。
ミッションの内容が単純だが時間が長いということで、ヒントが謎解き形式になっていると踏んだGa.。『究極の逃走中』を探す為に培った経験はここで役に立つのか?
そんな思いはさておき、時間を無駄にできないと図書室の中に彼は入りました。逃走者を待ち受けているのは―――。賞金を守る希望か、それとも失う絶望か。もう少しでミッション終了まで10分を切ります!
- ABT⑥『彼女が青龍になった理由』-1 ( No.72 )
- 日時: 2020/10/24 22:32
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: jtELVqQb)
サクヤの提案で『オオエドストリート』という街にやってきた2人。
どうやらそこには『彼女の古馴染み』という人物がいるそうなのですが…。
------------------------
~オオエドストリート 仁兵衛商店~
サクヤ「お邪魔します」
大典太「お邪魔、します…」
戸を丁寧に開けるサクヤと、ぼそぼそと消え入りそうな声で遠慮しつつ店の中へと入る大典太。どうやらここ、万屋のようです。
懐かしみのある木で出来た壁といい、並べられている品物の雰囲気といい、大典太はどこかあの隠し部屋で感じた居心地の良さを感じていたのでした。
サクヤが戸を閉めたと同時に、奥ののれんのかかった通路から『いらっしゃい』と、小さな亜人がトコトコとこちらに駆けてきました。
赤と白の斑点模様の帽子に鉢巻を付け、ベストの代わりに水色の法被を着ています。紛れもないキノピオなのですが、彼はサクヤの姿を見た瞬間驚いた顔をして語りかけてきました。
『サクヤさん!久しぶりでねえか!元気だったかぁ?』
サクヤ「お久しぶりです。ジンベエさんもお元気そうで何よりです」
大典太「…………」
目の前のキノコの亜人が口を開いたことにまず驚いている大典太。固まって動けなくなっているのをサクヤが察し、優しく彼の手を引きながら『ジンベエ』と呼ばれたキノピオの前に立たせました。
ジンベエ「でっけえなあお前さん!いやー!キノピオでもこんなにデケーのは見たことねえよ!」
サクヤ「キノコ族でも最長は私よりも身長が低かったと記憶しているのですが…。それは置いといて。大典太さん、彼が私が本部を設立する前にお世話になった『ジンベエ』さんといいます。現在はこちらで万屋をなされていますが、私と出会う前は装飾の職人さんをしていたそうです」
大典太「そう、なのか…。……紹介に与った、天下五剣が一振。『大典太光世』だ。訳あって隣の主の近侍を務めている」
ジンベエ「天下五剣…。お前さんもしかして人じゃない。刀か!なるほどなあ!いやあ、人生って何が起こるか分からんもんだねえ。
オイラは『ジンベエ』。もと装飾専門の職人、今はしがない万屋の店主さ。これも何かの縁だし、よろしく頼むぜ大典太さん!」
大典太「あ、あぁ…」
サクヤに促され、ジンベエと大典太は握手。自分の霊力で相手を傷付けてしまわないかと最初は躊躇していましたが、目の前にいる亜人は主を一時期匿っていた程の度胸の持ち主。更に、相手が真っ直ぐ手を伸ばして来た為…大典太は自然にその手に触れて握手をしたのでした。
ジンベエ「で、サクヤさん。久しぶりにオイラに会いに来てくれたってことは…何かご入用かい?」
サクヤ「いえ、そういう訳ではないのです。大典太さんがちょっと内気な性格で…。お仕事場で色々あって、気分転換にこちらまで来たのですよ。貴方とも久々に顔合わせしたかったですし」
ジンベエ「そうかいそうかい!お前さん、いかつい見た目とは違って繊細なんだな!いやー、人には色々いるねぇ。いや、人じゃねえ。刀か!がははは!」
大典太「好きで陰気になったわけじゃない…」
サクヤ「別に責めているわけではないのですよ、大典太さん」
ジンベエ「まぁ、うちも最近魔物が多くて閉古鳥だったからなあ。今茶と菓子持ってくるから、そこで休んでいきな!」
サクヤ「ありがとうございます。さ、部屋に行きましょう大典太さん」
大典太「あぁ。……主、少し待ってほしい」
サクヤ「?」
サクヤから事情を聞いたジンベエは、愉快に笑い飛ばし中扉の向こうの畳を指差し『休んでいきな!』と明るく言ってのけました。お茶とお菓子を用意するからとのれんの向こうへと消えていく彼。良かったですね。
お言葉に甘えることにしたサクヤは、早速大典太を連れて畳の部屋に向かおうとしたところ…。大典太に止められました。
彼はサクヤの右肩辺りを少しつまんだ後、手のひらの中をぎゅっと握り潰しました。彼の手の中から『ぐしゃり』と機械が潰れる様な音が聞こえてきます。
サクヤ「あの、何をしたんです?」
大典太「肩に埃がついていた」
サクヤ「明らかに埃ではない音が『埃だ』 ……そう、ですか」
大典太「(主の情報でも探ろうとしていたんだろうか。……阻止できてよかった)」
明らかに埃ではない音がしたものの、大典太は『埃だ』の一点張り。答えるつもりが端から無いと諦め、改めて彼と共に茶室へと向かうのでした。
―――大典太が壊した物、前のABTと繋げればその正体が分かるとは思いますが…。今は突き詰めないでおきましょう。
サクヤ「ここも変わっていないですね。間借りしていた時と一緒です」
大典太「あんた…ここで寝泊まりしていたのか?」
サクヤ「はい。ゼウス様に命を受け、四神が一柱『青龍』としてこの世界を守っていくことになったのはいいのですが…。拠点がなく、困っておりまして。流れ着いた先で出会ったのが彼だったのです。器の広い方で本当に助かったのですよ」
足触りのいい畳の上で、サクヤと大典太はくつろぐことにしました。お互い正座をしてどこか緊迫感が場を纏います。サクヤは『気張らなくても良い』とは言ったのですが、大典太が『主の前ではしたないことは出来ない』と体制を崩すのを嫌がったからなのです。
……サクヤの会話をそのまま聞いていた彼。口元は嬉しそうに弾んでいるのは分かるのですが、表情がいつもの時と殆ど変わっていない。本部にいた時に感じたものと同じでした。
2人きりということもあり、ふと大典太はサクヤにそのことについて聞いてみることにしたのでした。
大典太「……失礼なことを口走ることを承知してくれ。あんた…さっきから表情が動いていない。本部にいた時からそうだ…。嬉しい気持ちはしっかり伝わって来てるのに、顔に出ない。俺は…表情を表に出すのが得意な方ではないから分かるんだが…。『苦手』や『意識して出している』ようなものではない。
―――昔、何かあったのか」
サクヤ「……目ざとい。流石は天下五剣、と言ったところでしょうか?」
大典太「俺じゃなくても気付いてる奴なんて山ほどいるだろう…。俺の知っているあんたは、よく笑っていた。だから……感じる力は同じなのに、どこか複雑な気持ちを抱いている」
…サクヤは否定をせず、『目ざとい』と答え彼に向き直りました。そして…『何故表情を出さなくなった』…いや、『出せなくなった』のかを大典太に話すことを決めたのでした。
サクヤ「私は…貴方達に天界に帰していただいてから、兄貴…『アクラル』と力を分けました。『力』と『記憶』を受け継いだのが私…。そして、『感情』と『火の力』を兄貴に渡したのです」
大典太「あの朱雀にあんたの『感情』を渡したから…あんたは表情を動かせなくなった。……そういう解釈でいいのか?だが…何故そうなったんだ」
サクヤ「…………」
大典太「言えないようなことなのか」
サクヤ「そういうことではありません。しかし…。昔話をするには、少し長く残酷な話をしなければなりません。そう思ったら、口が噤んでしまいまして」
大典太「俺は構わない。……聞いたことを誰かに話すような性質でもないしな」
サクヤ「そうですか、ありがとうございます。―――このことを他人に話すのは、実は貴方が初めてなのです」
そう言いながら、サクヤはゆっくりと深呼吸をした後、彼女が『天下五剣と出会う前』の話を始めたのでした。
サクヤ「まず大典太さん。覚えておいてほしいのですが…私を含め、龍族には『どうしようもない破壊衝動』が存在します。高位の神であれば、その気になれば『世界を1つ滅ぼせる』程の」
大典太「…………」
サクヤ「私も例外ではありませんでした。兄貴と力と身体を分ける前。『龍神』だった私は、その『破壊衝動』で…とある世界を滅ぼしています。その世界の名を、『カーディナルワールド』と言います」
大典太「カーディナル、ワールド」
サクヤ「はい。私もゼウス様から聞き及んだ知識でしかないのですが…。別次元にあった、コネクトワールドと似たような世界だったようです。もう1つ別の原因で滅んだ世界、『オラクルワールド』と繋がりを持つ世界だったと聞いております」
サクヤとアクラルが『元々一柱の竜の神』であったこと。とある出来事から、『力と記憶』、『力と感情』をそれぞれ2つの身体に分けたこと。
そして―――別れる『前』の龍神だった時代……『カーディナルワールド』という世界を破壊衝動にて滅ぼしていること。彼女は静かにそれを離しました。
カーディナルワールドと聞いてピンと来た視聴者の皆様、それで合っております。メタ的な話を申し上げますと、このシリーズを書く前に執筆していた逃走中の作品の舞台となる世界が『カーディナルワールド』だったんですよね。アニメ出身の登場人物は一切登場せず、『ゲーム出身の登場人物のみ』が暮らしている特異な世界だったと聞き及んでおります。
…マルクが言っていた『過去との繋がりを求めるな』と言っていたのはそういうことだったんですね。
サクヤ「破壊衝動の中、世界の人々が嘆き、悲しみ、怒り、絶望する…。その声を直に聞いていました。…全てを後悔したのは、『全てを壊し終わった後』だったのです」
大典太「世界を滅ぼし終えたことで、あんた…龍神の破壊衝動が止まった、ということだな…」
サクヤ「そうです。滅んだ世界は神でも手をつけられません。そのまま廃墟と化し、世界から忘れられていく運命です。―――ですが、その規模が大きすぎた。私は天界に戻った後、その力を恐れた神々によって『時の狭間』に捨てられました。あの場はどの時間からも切り離された場所―――。そこで久遠の時を過ごす、筈でした。
―――貴方達のいる『蔵』に落ちてくるまでは」
大典太「そうか。落ちてきた時のあんたがあんなに傷だらけだったのは…。そういう理由があったんだな」
サクヤ「はい。天下五剣の皆さんの助力もあり、天界に舞い戻った私はゼウス様に1つ、お願いをしました。『自分の破壊衝動でまた世界を壊したくないから、感情を消してほしい』と。実際、兄貴に感情を渡してから破壊衝動は一度も起きたことがありませんから」
大典太「……あいつが生まれた、ということは。あの最高神は『分けることしかできなかった』ということか」
サクヤ「そうなりますね。お陰様で…貴方が指摘してくださったように、感情を表に出せなくなったのですよ」
大典太「…………」
以前アクラルが『俺とお前は1つだった』と言っていたような気がしたんですが、アクラルもうっすらとそれを覚えてでもいたんでしょうかね。
話し終わったのか、ふぅ、と息を整えるサクヤ。彼女を見て、また大典太の胸に『ちくん』という小さな痛みが。思わずその場所に胸を当てる大典太。
大典太「(先程と同じ…。なんだ、これは)」
ジンベエがお茶と団子を持ってきたところで我に返った大典太でしたが、一瞬だけ抱いたその『痛み』は…。いつまでも彼の頭の片隅に残っていたのでした。
……もう少し、彼女達とジンベエの様子を見てみましょう。
- Re: 逃走中#CR06 Welcome to Lapistoria ( No.73 )
- 日時: 2020/10/25 13:46
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: N0SZnmuB)
どうも。おろさんです。
なんだかんだでタイミングがつかめず全くコメントできませんでしたハァイ;
・・・自分がコメントをしていない間に、刀剣の方々が登場したり、ラピストリア学園の方でなんだか怪しい動きがありますし、SPハンターというのが登場したり、サクヤさん達の過去等が語られたり・・・魔族の動きがあまり確認できていませんが、一体どうなってしまうのでしょうか・・・
ロボット「・・・あちらの方もまだ油断はできないな・・・気を付けなければ。」
パックマン「何かコネクトワールドに行く前提で言ってない?」
ロボット「気のせいだ」
・・・今回はこれで失礼します。
それでは。
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