二次創作小説(新・総合)

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逃走中#CR07 白猫温泉物語 混沌編【完結】
日時: 2021/01/21 23:08
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 6..SoyUU)
参照: https://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=1611

どうもです、灯焔です。
のらりくらりと7回目の開催を迎えた逃走中#CR07。ニアの不穏な言葉の裏でグレン達5人は温泉旅行へと旅立つ。彼女の言っていた言葉の真意、そして裏でうごめいている『もう1つの物語』にも遂に決着の火蓋が…?
今回の舞台は、白猫プロジェクトより『アオイの島』。温泉事業で有名な四季折々の景色が見える島を舞台に、逃走者とハンターとの7回目の逃走劇が今、幕を開ける―――!


※注意※
 ・登場するキャラクターは全て履修済みの作品からの出典です。かつ基本的な性格、口調等は原作準拠を心掛けております。が、表記上分かり易くする為キャラ崩壊にならない程度の改変を入れております。
 ・原作の設定が薄いキャラクター等、一部の登場人物に関しては自作設定を盛り込んでおります。苦手な方はブラウザバックをお願いいたします。
 ・誤字、脱字、展開の強引さ等ございますが温かい目でお見守りの方をよろしくお願いいたします。



<ルール>
【逃走エリア】
『アオイの島』 出典:白猫プロジェクト
和風な景色が広がる、情緒豊かな島。
四季のルーンの力によって、変化にとんだ風景を楽しませてくれる。
今回逃走エリアに使用するのは、天守閣周りの『温泉街エリア』と呼ばれる場所となる。
エリア紹介 >>1




逃走時間:85分

賞金:51万(1秒100円)

ハンター:初期3体or4体(OPゲームの結果に基づき変更)

自首方法:『侍の寄合所』にいる侍に『自首届』を記載し、小判を1枚添付した状態で提出する。


<参加者>

【pop'n musicシリーズ】より (3人) 詳細>>2
ウーノ
アン
クアトロ

【ファイアーエムブレムシリーズ】より (3人) 詳細>>3
アルフォンス
シャロン
アンナ

【ダンガンロンパシリーズ】より (3人) 詳細>>4
大和田紋土
弐大猫丸
獄原ゴン太

【スーパーマリオシリーズ】より (3人) 詳細>>5
ワリオ
ヨッシー
ドンキーコング

【光神話 パルテナの鏡】より (3人) 詳細>>6
ピット
パルテナ
ブラックピット

【作者枠】 (3人) 詳細>>7
junris
YUMA


【逃走中#06 MVP】 (2人) 詳細>>8
及川徹
エフラム

計20名



◎AfterBreakTime

 ①『非日常は唐突に訪れる』 >>9
 ②『香る赤い松の気配』 >>26
 ③『溝を乗り越える勇気を持って』 >>36
 ④『魔族と神と人間の関係』 >>47
 ⑤『鳥をも落とす霊刀でも』 >>53
 ⑥『支配から手を伸ばせ!』 >>68
 ⑦『神と邪神は紙一重』 >>71
 ⑧『立ち向かえ!悪魔の手の元に』 >>76
 ⑨『松の絆は永遠に』 >>83
 ⑩『理は人知を超えて』 >>90
 ⑪『打ち上げ』 >>112-113 >>116-118



○逃走中#CR09 シード枠争奪アンケート実施中!
※締め切りました
結果発表 >>99


○逃走中#CR08 MVP投票受付中!
※締め切りました
次回参加者 >>103
MVP発表 >>111


以上、逃走中#CR 運営本部がお送り致します。

Re: 逃走中#CR07 白猫温泉物語 混沌編 ( No.73 )
日時: 2021/01/01 17:09
名前: YUMA (ID: 3NeFJuEp)

ユマです、あけましておめでとうございます!

久々に話を聞くと...え?あの怪異現象悪化、大半の人間が失踪及びゾンビ化で...やっぱり"黄色いハンカチ"はフラグになりましたねーーー!(怖)

そしてハンター放出阻止...城下町にある3つの像を運ぶ...だけなら分かりますが条件付きだと動かない設定がされてますか。しかもスペードとハートが男女の事って。次回、最後のでかい像を運ぶ算段はついてますが成功するか否か...

及び長男もエンカウント出来ましたが、簡単にはいかなさそうなのと...ニアさんの"個人的に腹立つとか気に入らないとかムカつく"系なら理由は分かりやすいし激おこも、ですよね...そして"謎の男もどき"...犯人は邪神系のヤバすぎな儀式をしようとしてる人間...闇が深いですな

次回、どうなるのやら...くわばらくわばら...

Re: 逃走中#CR07 白猫温泉物語 混沌編 ( No.74 )
日時: 2021/01/01 22:08
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 5VHpYoUr)

あけましておめでとうございます。灯焔です。
本年もマイペース更新ではございますが、どうぞよろしくお願いいたします。



>>おろさん 様

どうもです。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
基本的に諸事情がない限りは1日1更新でありますので、進みは結構速い方かと思います。
流石に本編には出てきませんでしたが、『像』としては出てきましたね。アイツ。本体よりは100倍マシですが。ワリオは天守閣を価値のあるものと断定し、いずれ自分のものにして売っ払おうと考えている様子。どこまで行っても現金な奴です。

温泉旅行パートも本質が見えてまいりましたね。おそ松も深く関わっていそうな感じがしますが…どうなんでしょう。今後どうなるんでしょうか。天の声も分かりません。首謀者は人外ではなく『狂信者』な人間なのかもしれません。

さーて。サクヤが『ハスター』だと推定したあの白髪褐色の美青年。本当に何者なんでしょうね。



>>YUMA 様

どうもです。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
『黄色い布』を持っている人物が操られたように移動しており。大変です。

ハンター5体の放出を阻止するミッションです。簡単に動かされると、今回積極的な逃走者多いのですぐにクリアされてしまいますんでね。多分。逃走者達も四苦八苦しながら像を移動させていますが、無事にミッションをクリアすることはできるのでしょうか…。

サクヤと光世さんの助力も受け、松野家の三つ子はおそ松と鉢合えました。しかし、彼も彼で一筋縄では行かない様子。サクヤ側の出来事と三つ子が解決しようとしている事象。なんだか繋がってきましたね。

Re: 逃走中#CR07 白猫温泉物語 混沌編 ( No.75 )
日時: 2021/01/01 22:15
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 5VHpYoUr)

【26:38】





~城下町 中央~





ウーノ「侍の寄合所が見えてきた!もう少しだみんな!」

シャロン「よいしょ、よいしょ。大丈夫ですかお兄様?」

アルフォンス「動かした時の重みも不思議とないから順調だよ。とにかく、ここでハンターに見つかってしまえば何もかもが全部水の泡になる。急ぎつつも、ハンターに気を付けて行こう」

ウーノ「この調子ならいけそうだが…。気を付けるに越したことはないからな」



 城下町の中央辺りまで移動をしているウーノ、シャロン、アルフォンス。侍の寄合所が遠目に見えてきました。ミッション③の終了時間までも残り1分30秒を切りそうです。ここで躓いては今までの努力は全部水の泡。それだけは避けたい。
 ハンターに気を付けつつも急ぐ3人。少しずつ、少しずつ前へと進んでいきます。





ウーノ「もう少しで到着する!」

シャロン「最後の最後までやり切ってやりますよ!」

アルフォンス「ハンターも…遠目に見えてないね。曲がり角でばったり会ってしまっては意味がないけれど…」

シャロン「縁起でもないことを言わないでください、お兄様!」

アルフォンス「ご、ごめん…」



 後ろの賑やかなアスク王国の兄妹の会話を聞きながらも、ウーノは冷静に周りを見据えます。ハンターは…特に近付いてきている気配はありません。このまま寄合所まで道なりに進めばたどり着けそうですね!
 アルフォンスとシャロンもウーノに続き、ゴエモン像を運びます。―――しばらく進んでいると、既に置かれた2つのゴエモン像が見えてきました。
















【25:24】





~侍の寄合所~





ウーノ「よし、着いた!」

アルフォンス「もう残り30秒切っている。急いで置こう」

シャロン「1つだけ何も置いてない台があります。そこに置けばいいんですね!」



 ハンターに見つからず、侍の寄合所までたどりついた3人。空いている台へとまっすぐ進み、急いでゴエモン像を設置します。『せーの』の掛け声と共に像を置きました。
 すると……。隣の台と同じように、ゴエモン像が置かれた台の淵が黄色く光りました。そして―――。





『見ざる 聞かざる 言わざる!!!しかし来年は丑年だがな!!!温泉怪盗ゴエモン様はぁ、永遠に『フ・メ・ツ』なのだよぉ~っ!!! あばよっ!!!』





シャロン「……ゴエモン像さん、喋れたんですか?!」

アルフォンス「いや、違うと思うけど…。元々内蔵されていた音声が流れたんじゃないかな?」

ウーノ「と、とにかく!これでミッションはクリアできたということで…いいん、だよな?」

アルフォンス「た、多分…」



 随分と間の抜けた声で流れた音声に、しばらく言葉を失う一同なのでした…。とにもかくにも、ミッション③クリアです。無事ハンター放出を阻止できましたね!





【25:17】
ウーノ アルフォンス シャロン
ゴエモン像 設置

ミッション③ クリア





 未だゴエモン像が音声を流したことを不思議に思っているシャロンを現実に戻すアルフォンスを見守りながら、3人は逃走成功出来るようお互いを称え合ったのでした。








ピリリ ピリリ








~牢獄ルーム~





ゴン太「あ、通知が来たみたいだよ!」

アンナ「読むわよー!『ウーノ、アルフォンス、シャロンが『侍の寄合所』にゴエモン像を設置した。ミッション③クリアまでに必要なゴエモン像を全て設置した為、ハンター5体の放出を阻止した。よって、ミッション③クリア』
    ミッション③、無事クリアよーーー!!!」

大和田「おっしゃああああああ!!!!!」

DK「ウホーーーー!!!(やったぜーーー!!!)」

アン「ギリギリでしたが、無事にクリアできて良かったですね…!」

エフラム「アルフォンスもシャロンもウーノも凄いぞ。よくあの時間で運べたな」

jun「ウーノはやる時はやる男だもん!やってくれるに決まってる!」

YUMA「推しが活躍してくれるって凄い嬉しいことだよな」

ピット「無事にミッションクリアしてくれて良かったですよー。パルテナ様もご活躍なされたみたいですし。……ボク達捕まって本気出した感じ?」

ブラピ「誰にも頼れないなら自分で動くしかないだろ。……あの女神がまさか本当に行動に移すとは思わなかったがな」

YUMA「パルテナってキュベリアと同じような感じするもんなー。わかるわかる」

ヨッシー「???」

クアトロ「分からなくてもいいわヨ、きっと。わかっちゃいけないことだワ♪」

ゴン太「いっぱい捕まっちゃったけど、残ってるみんなが逃走成功してくれるといいな!」

アンナ「時間的にまだ大きな壁を残してそうな感じするけれど…。やってくれると信じてるわよ、逃走者達!頑張りなさーい!!」




【25:00】 ミッション③終了時 逃走者詳細


●確保者 12名


 ピット junris クアトロ

 大和田紋土 アンナ YUMA ブラックピット アン ドンキーコング

 ヨッシー 獄原ゴン太 エフラム




○既存逃走者 残り8名


 ウーノ

 アルフォンス シャロン

 弐大猫丸

 ワリオ

 パルテナ

 柊

 及川徹




 お見事、ミッション③クリアー!ハンター9体なんて洒落になりませんからね。本当無事クリアしてくれて良かったですよ。うんうん。
 残り8名で25分。黒い4体の影の他に何が待ち受けているか分かりません。ですが、諦めないで逃走成功を狙え!頑張ってくださいね、逃走者の皆様!


To be continued……

ABT⑧『立ち向かえ!悪魔の手の元に』 ( No.76 )
日時: 2021/01/01 22:30
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 5VHpYoUr)

おそ松に誘い込まれるように、更に寂れた外れへと進む松野家の三つ子。
そうして彼を追い詰めますが、おそ松の口からとんでもない言葉が飛び出すのです。

------------------------



~城下町・外れ~



カラ松「進めば進むほど寂れた感じが強まっているな…」

チョロ松「それだけ人々がみすぼらしい生活を強いられているってことなんだろうけど…。十四松、おそ松兄さんの匂いこの先?」

十四松「うん!多分、一番寂れてるところで待ってる!匂いがこの先に続いてるよ!」

カラ松「よーし。何が起こるか分からんから気を引き締めていくぞ」



 『自分を追ってこい』と告げられ、更に寂れた地区へと移動する松野家の三つ子。人の生きている心地がしないこの地区にも誰かしら住んでいることを思い知り、またカラ松は心がチクリ、と痛むのでした。
 再び十四松の優秀な嗅覚を頼りにおそ松を探します。彼曰く、『もう逃げも隠れもしない』というのは本当らしく。彼の匂いが徐々に強まっている、と十四松は言いました。
 更に匂いを頼りに先に進みます。すると…。人気のない路地裏の先に、『目的の人物』は立っていました。



十四松「いた!おそ松にーさん!!」

チョロ松「こんな寂れたところで何しようってんだよ。ここが『目的地』って奴なのかな…?」

カラ松「とにかく話を聞く為には近づくしかないだろ。行くぞ、お前達」



 『待つ』と言われた以上、彼に何をされるかは分かりません。気を引き締めて3人はおそ松の元へ歩いていくのでした。













おそ松「よう。随分と遅かったじゃねーか」

チョロ松「おそ松兄さん!」

十四松「にーさん!!ちゃんとぼく達のお話聞いてくれるんだよね?!」

カラ松「…………」

おそ松「そんな怖い顔すんなって。もう『俺の目的』は果たしたも同然だからね~。暇になっちまったからお前らと特別に話してやるよ」

カラ松「……『俺の目的』?さっきから気になってたんだが、おそ松の『目的』ってなんだよ」



 3人がおそ松に追いつくと、彼はニヤニヤとしたあくどい顔を浮かべながら3人に向き直ります。どうやら先程から言っていた『目的』とやらを達成したらしく。凄く満足気。
 カラ松がそのことについて深く突っ込んでみると、彼は嬉しそうにこう答えたのでした。



おそ松「この島に『混沌』がもうすぐ降り注ぐんだぜ。ま、つってもメフィストのヤローが創り出した『まがいもの』だけどさ」

チョロ松「何を…言ってるの…?」

十四松「じゃあ、街でサクヤさん達と別れる前に見た人たちも全部おそ松にーさんが裏で仕組んでたことなの?!」

おそ松「ちげーちげー。俺はただ『入れ知恵』をしただけだよ。変だと思わなかった。この島、やけに『黄色』が目立ってんだよ。その『黄色』を目立たせた元凶。そいつがさぁ。『ハスター』っていう神様が大好きで。狂信するくらいには信じ込んでやんの。だから…俺はメフィストに言ってやったんだ。
    『こいつを使って、島を荒らしてやろう』って。そいつ、表向きには観光業やっててさ。だから人を集めるのは簡単だって言いやがって。ツアーコンダクターのふりして近付いて、裏で『ハスター』もどきを呼び寄せる儀式について教えてやったの。そしたらこれだよ!

    滑稽で面白い以外の言葉が思いつかねーよな!」

カラ松「……何が『滑稽で面白い』だ!!観光客だけじゃない。お前のやってることはこの島の住人の命さえも危険に晒すことなんだぞ!!」

おそ松「だから~?悪魔である俺には全く関係ありませーん。それに、人間なんかよりもっと強い神様を呼べるんだから別によくね?」

チョロ松「良くねーよ!!!仮にその『ハスター』ってやつの紛い物がこの島の外に出ちゃったら…。近隣の島だけじゃない、コネクトワールド中が危険に晒される可能性だってあるんだぞ?!」

十四松「沢山の人達が悲しい気持ちになっちゃう!」

おそ松「あ~あ~。別にいいだろー?お前らだって心の底ではそう思ってんだろ?『この世界なんてどーでもいい』ってさ。俺はお前らと元の『ニートの松野家』に戻れればそれでいいの。
    そもそもさぁ。この世界でお前らおかしくなったんだからさ。世界を壊すなんて、当然だと思わない?『元に戻そうと努力するお兄ちゃんかっこいい~!』って、逆に褒めてくれないと困るんですけど~?」

チョロ松「うるせえ!!!何が『元に戻そうと努力するお兄ちゃん』だ!!!俺達だけの問題なら別にいい。だけど!!!お前のやっていることはその範囲を超えている!!!確実に島の人…いや、世界中の人を巻き込むような大きなことを、だ!!!
     いくら『人間国宝』って自称する人間だったお前でもそんな選択はしなかった!!!バッカじゃねーの!!!ケツ毛燃えて一回死んじまえコラァ!!!」

カラ松「―――おそ松。それ、本気なのか?」

おそ松「……あ?」

カラ松「お前には聞いてない。『おそ松』に聞いてるんだよ」

おそ松「はぁ~?何言ってんの?俺がおそ松なんだけど。ナルシスト限界突破して俺も二重人格に見え―――ッ……!!」



 なんと、この騒動の裏で糸を引いていたのがおそ松だと自分で白状してしまいました!既に沢山の人が生気を吸い取られ、大和城に向かっていることから『目的』は達成されてしまったのだと三つ子は察知。嬉しそうにそんなことを告げるおそ松に怒り心頭のチョロ松と、いつものおそ松ではないとたじろぐ十四松。
 やはりおそ松の心の中には『寂しさ』が残っていて、『コネクトワールドから赤塚を取り戻す』為にこの世界を壊そうとしていたのでした。
 ……そんな中。カラ松は表情1つ変えず、ただ『おそ松』に話しかけます。表で取り繕った『悪魔のおそ松』ではなく。かろうじて残っているであろう『人間のおそ松』の心に。目の前の彼はカラ松が『イタイ行動』を起こしたと思ったのか、その言動を利用し彼を嘲笑おうとしました。しかし……。



おそ松「な、なんだよっ……これっ……!!くそ、邪魔すんな……!!」

チョロ松「え?え?ちょっと?どうしちゃったのおそ松兄さん?!」

十四松「おそ松にーさん、くるしいの…?」

カラ松「……あぁ。苦しいんだよ。多分…。メフィストに無理やり心を奪われて悪魔になって、普通でいられるわけがない。さっきの頭痛もそうだけど、オレの見解では―――。『おそ松にはまだ心が残っている』。だから、おそ松の中で暴れる悪魔と対抗しているんだよ」

チョロ松「何そのオカルト的展開?!いつもなら絶対トド松がお前のこと『イッタイよね~!』っていう台詞だからそれ!!でも…。その『悪魔』とやらに蝕まれて、それにおそ松兄さんが抵抗しているって考えれば…。急に苦しみだしたのも何となく理解できるなぁ」

十四松「それじゃあ!おそ松にーさんの中にいる『悪魔』を引きずり出して、ぼくたちがボッコボコの三振ホームランしちゃえば…」

カラ松「ああ。おそ松は元に戻る!……多分」

チョロ松「そこは言い切れよバカラ松」

カラ松「Why?!今オレ良いこと言った!!」

おそ松「ハァ…ハァ…。何…言ってんだよ…。俺の中にいる『悪魔』だぁ…?そんなことが認められてたまるもんか。この力も、この『自由』も全部俺のもんだ。お前らに勝手に決めつけられる筋合いはねーんだよ!!」



 再びおそ松が頭を抱え、苦しみ始めます。この時カラ松は既に気付いていました。『おそ松の心はまだ残っている』と。彼を蝕んでいる『悪魔』さえ対峙できれば、おそ松は元に戻ってくれると。そう確信していました。
 随分と現実味のない中二的な台詞にチョロ松が突っ込みますが、彼も『納得は出来る』と彼の意見に乗っかります。十四松は元よりおそ松を助けることしか考えていない為、全力でその意見に賛成しました。
 当のおそ松はやっと頭痛が収まったのか、ふらつく身体を抑えながら3人と対峙。声色が震えていますし、なんだか3人に図星突かれたようですね。



カラ松「おそ松!!いや、その中に巣食うおそ松の心を蝕む『悪魔』よ!!よーく聞け。確かに、おそ松はとんでもなく屑で、だらしがなくて、自分勝手で我儘で、精神年齢が小学生のまま止まっちまってて、松代に迷惑かけるどうしようもない馬鹿なニートだよ。
    でも。俺達にとって『兄』なことに変わりはない。そんな兄貴を勝手に弄んで『自由』と錯覚させるだなんて。ふざけるのもいい加減にしろよ!!!俺達は『残虐で冷徹な悪魔なおそ松』じゃない。『屑で身勝手で精神年齢が小学生のおそ松』に帰ってきてほしいんだ!!!
    だから。今のお前をおそ松とは思わん。徹底的にお前をつぶす!!!そのつもりでいろ『悪魔』!!!」

チョロ松「これ以上おそ松兄さんを弄んで悪さするなら、僕も本気で言っちゃうからね!そしておそ松もろともぶん殴って正気取り戻させてやる!!!おそ松!!!お前悪魔なんかに負けるなよ!!!本当に『寂しい』なら、寂しいって言えよ!!!母さんにも相談しないでさ、一人で抱え込むなよ馬鹿野郎!!!」

十四松「にーさん…。ぼく、にーさんとなぐりあうのやだ。でも…やらなきゃいけないから、わるい奴からにーさんを取り戻さなきゃいけないから…。さびしいならぼくがいくらでもぎゅーってしてあげる!今はおしごとしてるから、いつでもってわけにはいかないけどさ…。
    カラ松にーさんも、チョロ松にーさんも、一松にーさんも、トド松も。みんなおそ松にーさんを『見捨てた』なんて思ってないよ!思ってなかったら顔出さないし、帰ってこないよ!だから大丈夫だよ!ぼく達を信じて、頑張ってこらえて!にーさん!!」



 3人はそれぞれおそ松に言葉をかけつつも、2回目の時に手に入れた『神器』を取り出し装備します。おそ松を『倒す』為ではなく、『救う』為。3人の覚悟は既に決まっていました。
 それをも嘲笑おうとするおそ松でしたが―――。またひどい頭痛が。紛れもなく、おそ松が抵抗している証拠でしょう。



おそ松「なんだよ…!!お前達ばっかり好き勝手言いやがって…!!こうなったのも全部お前達がいなくなったからだろーが!!!俺を1人にしやがって!!!……ぐっ……なんだよこれ、どんどん痛みが酷くなってやがる……!!」

チョロ松「痛みがひどい、って。まさか!」

十四松「おそ松にーさんの『心』だよ!きっと抵抗してるんだ!その間に悪魔だけを引きずり出そうよ!」

カラ松「チャンスはそう多くないが…。隙を逃さず悪魔を引きずり出すぞ!弟たちよ!!」

チョロ松「オーケー。ちょろっと早い僕の活躍、見ててよね!」

十四松「さーて、やってやりまんがな!!」

カラ松「おそ松。……いや、『悪魔』。お前のそのひん曲がった根性ごと、叩き直してやる!!覚悟しろ!!!」




 そう言って、3人はおそ松を救う為彼に飛びかかりました。
 果たして、三つ子はおそ松を救うことが出来るのでしょうか。そして、大和城の異変…。『ハスターの狂信者』タケモトの陰謀を解決することはできるのでしょうか…。

Re: 逃走中#CR07 白猫温泉物語 混沌編 ( No.77 )
日時: 2021/01/02 22:08
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 5VHpYoUr)

【24:26】





~城下町・下町~





柊「いや…。まさか、私がここまで残れるとは思ってなかった」



 ハンターに気を付けつつも、そんなことを口にしている柊。どうやら作者陣では自分が一番早く捕まるのだと思っていたようで…。いつの間にかこんな時間まで生き残っていることに驚いています。
 これも推し刀である長曽祢虎徹の加護がついているからかもしれません。いや、どの世界線の長曽祢虎徹かは分かりませんが。



柊「ここまで残ったら是が非でも逃走成功したいな。大和田くんは捕まっちゃったけど、弐大くんは残ってるし出来れば一緒に喜びを分かち合いたい」



 弐大くんもミッションに頭を使って動き、逃走者達に貢献をしています。そんな彼、そして牢獄ルームで待機している大和田くんとも逃走成功を果たし、喜びを共に分かち合いたいと思っていました。
 その思いを水の泡にしない為にも。最後まで全力を尽くして頑張ってくださいね!



柊「ここまで来たからには絶対に諦めるもんか!」



 天の声も応援しております!ファイトです。














【22:11】





~城下町・天守閣付近~





ワリオ「ぐぬぬぬぬ…。オイ天の声!まだ天守閣は開かないのか!!オレ様結構待ったぞ!!」



 パルテナと先程ひと悶着あったワリオ。再び天守閣の前を陣取って、いつ開くのかと立ち往生しているようです。天守閣に突入できるという通知はありませんし、まだ先なのではないでしょうか。
 元々この中に入って、あわよくば自分のものにしようと悪だくみしている彼。仮に自分のものにしたとして何がしたいんでしょうか。自分の別荘にでもするつもりなんですかね。



ワリオ「この建物も高く売れそうだしな!しばらくオレ様が使ってみて、居心地が悪ければオークションでうっぱらうのだ!!」



 あー。なるほどー。そもそもこの天守閣、既に人住んでますし人が去ることもありませんので諦めてくださいね。恐らく今後中に入れるとは思いますが…。中の貴重品とかの持ち出しをしてはいけませんからね。



ワリオ「なにーっ?!ちょっと触るくらいいいだろうがー!!フンガー!!」



 自分の思い通りにいかないと地団太を踏み始めるワリオ。そんな彼の近くに―――。









































ハンターCA「…………!!」





ダッダッダッダッダ!!!!!





ROCK ON【WARIO】





ピーーーーーーーーーーーー





ワリオ「ワーーーーーッ?!」



 背後からハンターが迫ってきていました!幸い距離はある為、ワリオは曲がり角を使ってハンターを撒く為走り始めます!



ワリオ「オレ様はここで捕まるわけにはいかんのだーーー!!!」



 ワリオ、意外と足の速さには自信があります。少しずつハンターとの距離は縮まっていますが、まだ回避できない距離ではありません。
 ルートごとの危険度をすぐに察知し、どこを逃げれば安全課をすぐに導き出すワリオ。こういう悪賢さは逃走者随一です。



ワリオ「ふぅ…ふぅ…はぁ…ぜぇ…ここまでくれば……」



 人気のない路地裏まで先に逃げ込み、キョロキョロとハンターがいないか確認するワリオ。
 彼を追いかけていたハンターは……。




























ハンターCA「…………」



 ハンターはワリオの姿を見失ったようで、再びエリアを歩き始めたのでした…。



ワリオ「ぜぇ…ぜぇ…変なところで現れんなよあの黒いヤツーー!!ちょっと休むか…」




 ハンターから逃げる為全力を出し、体力回復の為ワリオはそのまましばらく休むことにしました。
 次回、温泉旅行進展。そして、ミッション④開始!


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