二次創作小説(新・総合)

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逃走中#CR07 白猫温泉物語 混沌編【完結】
日時: 2021/01/21 23:08
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 6..SoyUU)
参照: https://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=1611

どうもです、灯焔です。
のらりくらりと7回目の開催を迎えた逃走中#CR07。ニアの不穏な言葉の裏でグレン達5人は温泉旅行へと旅立つ。彼女の言っていた言葉の真意、そして裏でうごめいている『もう1つの物語』にも遂に決着の火蓋が…?
今回の舞台は、白猫プロジェクトより『アオイの島』。温泉事業で有名な四季折々の景色が見える島を舞台に、逃走者とハンターとの7回目の逃走劇が今、幕を開ける―――!


※注意※
 ・登場するキャラクターは全て履修済みの作品からの出典です。かつ基本的な性格、口調等は原作準拠を心掛けております。が、表記上分かり易くする為キャラ崩壊にならない程度の改変を入れております。
 ・原作の設定が薄いキャラクター等、一部の登場人物に関しては自作設定を盛り込んでおります。苦手な方はブラウザバックをお願いいたします。
 ・誤字、脱字、展開の強引さ等ございますが温かい目でお見守りの方をよろしくお願いいたします。



<ルール>
【逃走エリア】
『アオイの島』 出典:白猫プロジェクト
和風な景色が広がる、情緒豊かな島。
四季のルーンの力によって、変化にとんだ風景を楽しませてくれる。
今回逃走エリアに使用するのは、天守閣周りの『温泉街エリア』と呼ばれる場所となる。
エリア紹介 >>1




逃走時間:85分

賞金:51万(1秒100円)

ハンター:初期3体or4体(OPゲームの結果に基づき変更)

自首方法:『侍の寄合所』にいる侍に『自首届』を記載し、小判を1枚添付した状態で提出する。


<参加者>

【pop'n musicシリーズ】より (3人) 詳細>>2
ウーノ
アン
クアトロ

【ファイアーエムブレムシリーズ】より (3人) 詳細>>3
アルフォンス
シャロン
アンナ

【ダンガンロンパシリーズ】より (3人) 詳細>>4
大和田紋土
弐大猫丸
獄原ゴン太

【スーパーマリオシリーズ】より (3人) 詳細>>5
ワリオ
ヨッシー
ドンキーコング

【光神話 パルテナの鏡】より (3人) 詳細>>6
ピット
パルテナ
ブラックピット

【作者枠】 (3人) 詳細>>7
junris
YUMA


【逃走中#06 MVP】 (2人) 詳細>>8
及川徹
エフラム

計20名



◎AfterBreakTime

 ①『非日常は唐突に訪れる』 >>9
 ②『香る赤い松の気配』 >>26
 ③『溝を乗り越える勇気を持って』 >>36
 ④『魔族と神と人間の関係』 >>47
 ⑤『鳥をも落とす霊刀でも』 >>53
 ⑥『支配から手を伸ばせ!』 >>68
 ⑦『神と邪神は紙一重』 >>71
 ⑧『立ち向かえ!悪魔の手の元に』 >>76
 ⑨『松の絆は永遠に』 >>83
 ⑩『理は人知を超えて』 >>90
 ⑪『打ち上げ』 >>112-113 >>116-118



○逃走中#CR09 シード枠争奪アンケート実施中!
※締め切りました
結果発表 >>99


○逃走中#CR08 MVP投票受付中!
※締め切りました
次回参加者 >>103
MVP発表 >>111


以上、逃走中#CR 運営本部がお送り致します。

Re: 逃走中#CR07 白猫温泉物語 混沌編 ( No.43 )
日時: 2020/12/16 22:12
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: okMbZHAS)

【65:00】








ピリリ ピリリ








ヨッシー「ヨッシー?ヨッシー!(わ、ミッションが来たよ!)」

シャロン「『残り50分を経過すると、ミッション②をクリアできなかった逃走者の位置情報がハンターに知られ、ハンターの確保が免れなくなってしまう。』 え、ミッションをクリアしないと駄目な感じのミッションですか?!」

及川「『それを阻止する為には、残り50分までに『各逃走者にインストールされている『スタンプラリー』のアプリにある4つの空欄を『全て』埋める必要がある。』 アプリ、アプリ…。これか。2つ目のミッションはスタンプを埋めるんだね」

弐大「『電子スタンプを押せる場所は『温泉』がある8箇所に設置されており、基本的に1箇所につき1つの電子スタンプを押すことが出来る。』 温泉を見つけスタンプを埋める。実に温泉旅行らしいミッションじゃのう!!」

パルテナ「『なお、8箇所中1箇所だけ『2個スタンプを押すことが出来る装置』がある為、見つけた場合有効活用すること。』 半分回る必要があるのが、1箇所は2つ押せるのですね。見つけられればラッキーですねぇ」

ウーノ「15分と時間は長いけど、4つかぁ…。どこに温泉があるかマップで確認しないと」

柊「大雑把に8つのエリアに分かれてるから、8つに1つずつあるって考えた方がいいよなぁ。エリアとエリアの間が広いし、効率よく回らないと4つ制覇できないか心配だな…」





 緊張感も高まる中、やってきました2つ目のミッション!
 50分を経過してしまうと、ミッション②をクリアできなかった逃走者は位置情報がハンターに知られてしまいます。その情報を元にハンターは逃走者を確保に向かう為、逃走成功が潰えてしまうことは間違いありません。
 それを阻止する為には、残り50分までにエリア内の8箇所にある『スタンプ』を4個押し、スタンプラリーを制覇することが必要になってきます。ちなみに電子スタンプだそうで。時代は進化するんですねぇ。基本的には温泉を半分回らなければなりませんが、1箇所だけ『2つ』スタンプを押すことが出来る場所があるのだとか。見つけたら有効活用したいところですね!





ミッション② 『温泉スタンプラリーを完成させよ!』
残り50分を経過すると、ミッション②をクリアできなかった逃走者の位置情報がハンターに知られ、ハンターの確保が免れなくなってしまう。それを阻止する為には、残り50分までに、各逃走者にインストールされている『スタンプラリー』のアプリにある4つの空欄を『全て』埋める必要がある。電子スタンプを押せる場所は『温泉』がある8箇所に設置されており、基本的に1箇所1つの電子スタンプを押すことができる。なお、8箇所中1箇所だけ『2個スタンプを押すことができる装置』がある為、見つけたら有効活用すること。





ブラピ「隠れてる場合じゃねえ!クリアしないと捕まっちまう…!」

ワリオ「このワリオ様を動かすようなミッションを考えるとは…。やるな運営本部!だが労力に見合った報酬は寄越せよ!」

YUMA「これはクリアしないとまずい奴だ。当然参加するぞ」

エフラム「近場から攻めていくか…」



 50分までにスタンプを埋められなかった場合、問答無用で確保にハンターが向かいます。それは絶対に避けたいのか、全員が参加を表明しました。
 さーて。全員クリアできるといいですが…。どうなるでしょうかね?











【64:22】





~城下町・天守閣付近~





YUMA「温泉か…。そういやさっき通った道にそれらしき看板があったような…」



 真っ先に参加表明を出したYUMA。過去2回の成績が散々なものである為か、せめて10人までは残りたいと目標を立てているようです。ミッション②も早めのクリアをしないと過去の二の舞ですからね。



YUMA「それもそうだが、動いたことでハンターに見つかるのも厄介だ。ハンターにも最大限の警戒をしながら進む」



 是非そうしてくださいませ。とにもかくにもスタンプを埋めないことには話が進みません。先程見つけた『温泉』らしき建物に向かって歩いていくYUMA。
 しばらく足を進めていると…。





YUMA「『ハスの湯』…?これか?」



 彼女は『ハスの湯』という看板を発見しました。『湯』と書いてある上、戸にのれんがかかっていることから温泉施設に間違いなさそうですね。外にスタンプを押す装置はありません。中に入らないと押せなさそうですね。
 ―――彼女と同時間に、別の温泉を見つけた逃走者も数人いるようですね!





~城下町・下町~



シャロン「『紅葉の湯』…。これで間違いなさそうですね!中に入ればスタンプを押す場所があるでしょうか?」

パルテナ「あら、『美白の湯』ですか?ゲームじゃなかったら入りたいものですねぇ」



~侍の寄合所~



弐大「応!!ここか。『侍温泉』と書かれておるからのう。―――実に儂にぴったりな湯じゃ!!!がっはっはっはっは!!!」





ミッション② 進捗 【スタンプ収集率】

【0個】 15名

 ウーノ アン

 アルフォンス シャロン

 弐大猫丸 獄原ゴン太

 ワリオ ヨッシー ドンキーコング

 パルテナ ブラックピット

 YUMA 柊

 及川徹 エフラム




 スタンプ収集の為、温泉を探しに動く逃走者達!しかし、ミッションクリアの為に動くということは……『黒い影』にも要注意です。気を付けながらスタンプを集めてくださいね!

Re: 逃走中#CR07 白猫温泉物語 混沌編 ( No.44 )
日時: 2020/12/17 16:35
名前: YUMA (ID: UQpTapvN)

ユマです。

そんな、大和田君がここで確保か...ミッションに積極的な人がいなくなるのが致命的になりますね...

ドラマは宿泊先に到着...旅館は和洋の入り混ざったモダンな内装かー。ふむふむ。及び...ここは温泉地エリアが8つ、観光時の参考にするか。秋はキノコとサツマイモ...じゅるり

そして不穏な影と共にミッション2が配信...うわぁ...先のミッションをクリアした際に関与してない全員を指定してアラームですか...スタッフえげつねえ。及びユマもアラーム指定入りだから慎重にかつお急ぎモード突入ですか!?(汗)

とりあえず、スタンプラリーのスタンプ4つ集めたらOKなら急ぐしかなさそうですねぇ...手掛かり発見フラグは多数ありますけども...

では失礼します

Re: 逃走中#CR07 白猫温泉物語 混沌編 ( No.45 )
日時: 2020/12/17 22:12
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: okMbZHAS)

どうもです。灯焔です。
猿、犬、鳥と来たら現在卒業写真状態の童子切安綱さんがそろそろ来てくれるのではないかと期待しています。その為に資材使わず貯めてるんですよ私。天五揃えたい…。
今回の連戦隊も何とか一番難しい難易度を回れているので、自分のペースで頑張ります。流石にそっちまでゴリラにはならん。



三日月「数珠丸殿とは中々縁がないなあ。はっはっは」

大典太「(数珠丸がまだ顕現していないことについては黙っておこう…)」



>>YUMA 様

どうもです。コメントありがとうございます。
大和田くんは残念ながら確保されてしまいましたが、今回は積極的なメンバーが多いように感じます。他の逃走者が活躍してくれることを祈ります。
温泉旅行パートでは、グレン達5人がこれでもかと楽しんでいます。アオイの島の描写は原作でも中々のものなので、機会があれば是非やってみてくださいね。

ミッション②が始まりましたが、クリアしないと『確実に』ハンターに捕まってしまいます。その為には温泉巡りをしてスタンプを集めてください。温泉旅行っぽいでしょう?

Re: 逃走中#CR07 白猫温泉物語 混沌編 ( No.46 )
日時: 2020/12/17 22:18
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: okMbZHAS)

【64:13】





~城下町・下町 『ハスの湯』~





YUMA「お邪魔します」



 丁寧に声をかけた後温泉の受付へと突入するYUMA。番台には優しそうなおばあさんが立っています。逃走中のゲーム中とはいえ店を開いてはいるのですね…。
 『スタンプラリー』というからには、分かりやすい場所にあると彼女は読み受付近くを探します。しばらく探し回っていると…。彼女の後ろに人の影。もしかしてハンターかと思い振り向いてみると…。











ブラピ「おい」

YUMA「うおおっ?!びっくりさせんなや!……って黒い方のピットきゅんだったか…。ミッションに積極的だとは思わなかった」

ブラピ「その呼び方やめろ、気持ち悪い。それに、このミッションはクリアできなかったら確実に確保される。動かないわけには行かないだろ」

YUMA「まぁ、確かになー。でも、肝心の『スタンプ』とやらが見つからないんだよ」



 YUMAに声をかけてきていたのはブラックピット。『黒い方のピットきゅん』と彼女に言われ、心底嫌そうな顔をするブラックピット。しかしそんな顔をしている暇はありません。彼もスタンプを押しに来たと要件を話すも、YUMAは『スタンプ台らしきものが見当たらない』と彼に話します。
 しかし……その言葉を聞いたブラックピットは、だまって待合室らしき場所の奥を指さします。



ブラピ「そこは見たのかよ」

YUMA「でも数人くつろいでるから後の方がいいかな、と思って…」

ブラピ「スタンプ台らしきものが見えてるんだがな」

YUMA「―――あっ。本当だ」



 段差の上に畳があり、そこでは温泉から出てくつろいでいる数人の客がいました。ちゃぶ台や本棚が置かれており、休むスペースのようですね。
 ブラックピットはその奥。本棚の向こうを指さしました。YUMAもつられて見てみると、確かに『スタンプ台』のようなものが…。



YUMA「あれか!」

ブラピ「休んでる連中には申し訳ないが、オレ達の目的の為には邪魔するしかないだろ」

YUMA「そうだな…。すみません、失礼します…」



 スタンプ台を発見した2人は、くつろいでいる客に断りを入れながら静かに侵入。勿論畳の上なので靴は脱いでいます。
 急いで本棚の傍のスタンプ台に近付く2人。確かにそこには『奇妙な形のスタンプ』と、1枚の紙がテーブルに貼ってありました。



YUMA「えーと…。『スタンプのアプリを開いて、テーブルの上に置いてあるスタンプ型のセンサーをアプリに2秒かざしてください。模ってあるスタンプの形のマークが表示されたらスタンプ押下成功です。』
   なるほどな。まず、アプリを開く、と…」

ブラピ「行程自体は普通にスタンプを押すのと同じでいいんだな。押す物が『電子』なだけで」

YUMA「そ、そうか。アプリを開いたら、このスタンプをアプリにかざす…」



 手順通りにYUMAは机に置いてあった蓮の形のスタンプを手に取り、開いたアプリにかざしてみます。すると……少し時間が経った後、アプリから『スタンプが押下されました』とのボイスが。離してみると、確かに4つの空欄のうち、左上が埋まっています。
 これで1つ、スタンプが押せたということになりますね。



YUMA「これで完了、と。黒いピットきゅんも早く押した方がいいぞ」

ブラピ「だからその呼び方やめろ!!……お前に言われなくてもすぐやるさ」



 相変わらずのYUMAの言葉に反抗しつつも、ブラックピットもすぐにスタンプを押下。確かに1つスタンプが出来たことを確認し、2人は再び客に挨拶をした後入口まで戻ってきたのでした。




【63:22】
YUMA ブラックピット
スタンプ1つ押下




YUMA「よし。これで残りは3つという訳か。まだ13分くらいあるとはいえ、余計な時間もかけてられないしな」

ブラピ「下町にもう一か所温泉があったはずだ。潰していくならそこからがいいだろ」

YUMA「んー?もしかして私に情報提供してくれたのか?模造品とはいえピットきゅんなのには変わらないな!」

ブラピ「オレはアイツのコピーじゃない!それにその呼び方やめろって言ってるだろ!!普通に『ブラックピット』と呼べ!!」

YUMA「嫌だな」

ブラピ「なんでだよ…」



 少々YUMAに振り回されがちなブラックピット。こんなんで大丈夫なんですかね。これ以上騒ぐと周りに迷惑をかけてしまうと思った彼女達は、次のスタンプを押す為に戸を開けて『蓮の湯』から出ていきました。













































ハンターKY「…………!!」


YUMA「―――んんっ?!」

ブラピ「………!!」



 まさかの、ハンターと鉢合わせ……!!逃げ出す2人のどちらかの背中をハンターは既に捉えていた……!!









ポンッ







【63:01】
YUMA 確保 残り14名





YUMA「はっ?!よりによって私が狙われたのか?!」

ブラピ「オレを変な呼び方で呼ぶからツケが回って来たんだろ。―――このまま立ち止まってたらオレも捕まるんでな。じゃーな、作者!」

YUMA「なんだか腑に落ちないぞ…。てかまた序盤脱落か…」



 まさかのハンターと温泉前で鉢合わせ。ハンターは客がいる店の中に入ってきたりはしないのですが、ミッションの過程でこういう鉢合わせも当然あり得ます。
 運悪く狙われてしまったYUMAは、そのままハンターの餌食となってしまいましたとさ…。








ピリリ ピリリ








及川「ん~?なんだろ?『YUMA 確保 残り14名』 ありゃりゃ、作者さん2人目が捕まっちゃったね」

柊「え、ということは。残り私だけってことかーーー?!うわ、急に緊張してきた…」

アン「結構冷静な方だと踏んでいたのですけれど…。ハンターと運悪く鉢合わせてしまったのかしら?なんにせよ、お疲れ様です」



 まさかの作者2人目がここで脱落。残る作者陣は柊ただ1人。前半にまとまって捕まるのは5回目以来ですが、最早お約束の展開となってしまったんでしょうかね。
 ―――しかし、ハンターはミッションのクリアを待ってはくれません。気を付けてスタンプを集めてくださいね!


 その後……。










シャロン「やりましたー!スタンプ1個ゲットです!この調子で全部集めちゃいましょう!」

エフラム「意外に近場にあったな。遠くない場所に2か所目を見つけたから押しに行こう」

ゴン太「いい調子!1つ目だね!頑張って全部集めるぞー!」



 他の逃走者も順調にスタンプを集めている様子。4つ集め、ミッション②を一番乗りにクリアする逃走者は現れるのか…?





ミッション② 進捗 【スタンプ収集率】

【1個】 7名

 シャロン

 弐大猫丸 獄原ゴン太

 ヨッシー

 パルテナ ブラックピット

 エフラム


【0個】 7名

 ウーノ アン

 アルフォンス

 ワリオ ドンキーコング

 柊

 及川徹




 どこにスタンプがあるのかを把握しなければ、15分の間に回りきるのは至難の業。効率的に、かつハンターに気を付けてミッションに挑んでくださいね。

ABT④『魔族と神と人間の関係』 ( No.47 )
日時: 2020/12/17 22:28
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: okMbZHAS)

メインサーバでは各々仕事に入っていましたが、ふととある問いに関して話し合う一同。
コネクトワールドにおける『魔族』や『神』の成り立ち…。もうお分かりかとは思いますが、純粋な存在だけではないようで…。

------------------------



~運営本部 メインサーバ~



Ga.「クレアたそぉ…クレアたそたそ クレアたそぉ…」

konakun.「じーくん 心の一句」

ミレイユ(Ga)「それは俳句のつもりで言ったんですか…?」



 メインサーバの長机にうつ伏せて『クレアたそ』と呟いている作者が1人。そんな彼の近くでkonakun.とミレイユは様子を見ていました。かえとメタルマリオはヴィオラと一緒に本部のシステムを学ぶ為探検に出ているようですね。
 項垂れる彼に呆れた目線でアクラルがこう言い放ちます。



アクラル「オイオイ。クレアはちゃんと戻ってくるからそんなに落ち込むなって」

Ga.「でもさぁ~。なんかめっちゃ楽しそうじゃんかぁ~。じーくんも一緒に温泉行きたかったぁ~」

アカギ「ニアのチケットは5枚だったからな…。どの道一緒には行けなかったと思うぞ…」

Ga.「神様なら内緒で6枚に増やしたりは出来ないの?」

アクラル「出来ねーよ。出来たらやってます」

konakun.「やるんだ」

ミレイユ(Ga)「お土産沢山買ってくるって言ってましたし、大丈夫!……それで、あたしちょっと気になったことがあるんですけど…。聞いてもいいですか?」

アクラル「ん?なんだ?」



 一旦クレアの話は置いておくとして、と話が流れたと同時でした。ミレイユが小さく手を上げて、『聞きたいことがある』と朱雀と白虎に口を開きました。
 一緒に過ごした時間は少なくとも、彼女が素直な子だというのは分かっています。優しくアクラルが目線を揃え問いかけると、彼女は話を続けたのでした。



ミレイユ(Ga)「あの…。この世界には、人間から『魔族』とか『神様』とか、人間じゃなくなっちゃった人もいるんですよね?あたしとお兄ちゃんはちょっと違いますけど…。人じゃないものを実験で混ぜられているんです。もしかしたらそれと似てるのかな、ってちょっと思ってて…
     人間じゃなくされちゃった人って、基本的にどうなっちゃうんですか?」

Ga.「この世界のMZDも人間から神様になった類なんだっけ?そういえば俺も気になってた」

アクラル「あー。そのこと?魔族については俺全然知識ないし、答えられないけど…。根っこはきっと一緒だから、神目線での回答になるけどいいか?」

ミレイユ(Ga)「はい!全然構いません。お願いします!」



 ミレイユが問うたのは『魔族や神になった人間はどうなってしまうのか』ということでした。莉愛やMZDの件を追っている視聴者の皆様ならばお分かりだとは思いますが、コネクトワールドの魔族や神様には『元々人間』の存在である人物がいます。勿論、純粋な魔族や神様もいますが。同胞を増やす為ならば双方手段は選ばないというのでしょうね。
 アクラルは少し首を捻った後、『神目線でいいなら』と人間が神様になった場合の顛末を話し始めたのでした。



アクラル「神ってのは基本的に『天界で生み出された』純粋な神ってのと、エムゼみたいに『元々人間』だったり、別の存在だったりした神がいる。俺は…どっちでもあり、どっちでもないけどな。まぁ今はそのことはいいや」

アカギ「純粋な神は様々な方法で生み出される…。かくいう俺も、雪山に祀られてた『解けない雪の結晶』から生まれたからな…」

ミレイユ(Ga)「妖精さんみたいな生まれ方ですね!」

アクラル「んで、他種族から神になった奴は…『一部の例外を除き』、基本的に少しずつ『元の記憶を失い、最終的に心も失う。そして…天界に住まう神々の『傀儡』になるんだ」

konakun.「『傀儡』って…。なんか、話に聞いた『莉愛』って人と境遇が似ているね」

Ga.「神も魔族も同胞を増やす為なら心もいらないってか。俺は嫌だなそんなの。―――ん?ってことは、神で『ココロネ』を持ってる人ってみんな『純粋な神』なのか?」

アクラル「だから、『一部例外を除き』って言ったろ!あのジジイが可哀そうだからって、人間の記憶を残したまま神にしたエムゼとか、奇跡的に記憶が残ってた莉愛とか、イレギュラーも数えるほどだけどあんだよ。…でも、基本的にはその考えで間違ってねーだろうな。神には『心がない』奴もいるからさ」



 魔族も神も変わりませんが、基本的に他種族から無理やり神にされた存在というものは、基本的に『年月が経つ程元の人格や記憶を失い』、変えた種族の傀儡となってしまいます。莉愛がメフィストにベリアにされ、性格や記憶が全て変わってしまったことをイメージすれば分かりやすいでしょうか。
 『例外』といったのは、MZDだったり先程例に出した莉愛だったりのパターンですね。神も魔族もそこら辺の情報に興味がないのか、未だに分からないことも多いのが現状です。
 アクラルの言う通り、神様にも心がないものはいますし、魔族は『一部例外を除いて』基本的に心がありませんからね。

 ―――そんな話を続けていた折、konakun.が「あ」と口にします。



konakun.「あの…さ。この世界のおそ松って、確か今魔族なんだよね?」

アクラル「あ?そりゃそうだけど…って、なんでお前が知ってるんだよ?!」

konakun.「じーくんからちょっと聞いた」

Ga.「しゃべっちゃった」

アカギ「まぁ…あいつのことに関してはもう本部中に知れ渡っていることだから別にいいが…。それが、どうしたんだ?」

konakun.「うーん。おそ松も心を失っちゃってるのかな、ってふと思ってさ」

ミレイユ(Ga)「お話の通りだと、もう心がなくてもおかしくはありませんよね…」



 konakun.が言葉にしたのはおそ松のことでした。まぁ、2人とも前回は逃走者側として参加していますし、情報を知っててもおかしくはありません。確かにアクラルの言葉に当てはめるとするならば、既におそ松は『人の心を失っている』ということでしょう。
 しかし、アクラルは少し考えた後『だが』と付け加えました。



アクラル「さっきも言った通り、人外にされた奴は『徐々に』人の記憶を失っていく。プレロマで六つ子と鉢合った時はまだ記憶は失ってなかったんだろ?あいつはメフィストに悪魔にされてまだ日が浅い。記憶を失うって言っても、人間が何回も何回も輪廻転生を繰り返す時間が必要だ。だから、おそ松はまだ『取返しのつかない状況』には陥っていないと思うぜ」

Ga.「それじゃあ…おそ松にもまだ『人間に戻せる』可能性があるってことだよな?」

konakun.「うんうん。そうなるねー」

アカギ「……もしかして、あの3人はそれを信じて無断でエリアに追いかけていったのかもしれない…」

ミレイユ(Ga)「人間としての記憶を失うのに、途方もない時間が必要なんですね…。うん、ならきっとおそ松さんは大丈夫ですよ!まだ手遅れではないとあたしも思います!」



 おそ松が何百年も悪魔として生きるならば話は別ですが、メフィストに心を無にされ、悪魔にされてから2ヵ月程しか経っておりません。アクラルが言うには、『まだ手遅れではない』とのこと。ならば、今現在向かっている松野家の三つ子がちゃんと話をすれば、おそ松とも和解できるかもしれませんね。
 ……ただし。三つ子がエリアに向かっていることはアクラルとアカギだけが知っています。むやみにここで話すわけにはいきません。アクラルはアカギに手招きし、彼に耳打ちをします。



アクラル「もう少し小さい声で話せよ。あいつらに感付かれたらどうすんだ」

アカギ「……察しが良い奴が多いんだ…。きっといずればれるよ…」

アクラル「そういう意味じゃねえ!―――ったく。うまくサクヤと連携してくれりゃいいんだけどな…」

ミレイユ(Ga.)「あの…。何をこそこそ話しているんですか?」

Ga.「今流行りの『令和コソコソ噂話』?」

アカギ「言葉を濁してもダメだぞ…」

アクラル「こっちの話だ。なんでもねえ。―――おそ松に可能性があるんだったら、戻すのにかけてみてもいいかもしれねぇよな。……無理やり、じゃなくて。おそ松が納得できる形で、な」

konakun.「上辺だけで仲良くなってる『つもり』ってのもどうかとは思うし、お互いの気持ちがすれ違って喧嘩しちゃうのもよくあることだからねー。大事なのは『相手の気持ちを考えて、どう自分の気持ちを伝えるか』だよね」

Ga.「今の時代それが出来ない人間も増えてるからなぁ。……ま、六つ子に関しては心配いらないとは思うけど?」



 ミレイユはともかく、Ga.とkonakun.は何かを知っている素振りを見せる言い方。まさかと思い、アクラルが『エリアの画像見た?』と問うと…。



Ga.「三つ子もおそ松もサクヤさんもしっかり映ってましたけど」

アクラル「あぁぁぁ……!!」

アカギ「予想よりも随分早くばれたな…」

konakun.「でも大丈夫。僕とじーくん以外には気付かれてないと思うよー。かえは気付いてるかもしれないけど」

ミレイユ(Ga.)「???」




 あらら。お手伝いの作者陣には既に気付かれていたようですね。アクラルは諦めて、2人にその件でサクヤ、大典太、前田がいなくなっていること。そしてこの件を口外しないようにと口酸っぱく言ったのでした。
 ―――ですが。人外にされても『記憶が失われていない』のなら、人間に戻せる可能性もあるかもしれませんね。天の声もおそ松の納得できる形で人間に戻ってくれることを祈っています。


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